JP2011163726A - エマルジョン燃料燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乳化剤を添加しないでエマルションジョン燃料を効率的に燃焼させる。
【解決手段】エマルジョン燃料を供給するエマルジョン燃料供給装置10と、エマルジョン燃料供給装置10に連絡し、エマルジョン燃料を高温蒸気として噴射する蒸気発生装置40と、蒸気発生装置40に連絡し、高温蒸気にされたエマルジョン燃料を燃焼する燃焼装置70とを備える。エマルジョン燃料を供給するエマルジョン燃料供給装置10と、可燃ガスを供給する可燃ガス供給装置90と、エマルジョン燃料供給装置10に連絡し、エマルジョン燃料を高温蒸気として噴射する蒸気発生装置40と、可燃ガス供給装置90と蒸気発生装置40とに連絡し、高温蒸気にされたエマルジョン燃料と可燃ガスとを混合する混合装置80と、混合装置80に連絡し、高温蒸気にされたエマルジョン燃料と可燃ガスとの混合燃料を燃焼する燃焼装置70とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水と燃料油とを混合したエマルジョン状の混合燃料を、急速過熱により蒸気にして燃焼させるエマルジョン燃料燃焼装置に関する。
周知のように、燃料油と水とを混合したエマルジョン状の混合燃料(以下、エマルジョン燃料と称する)を燃焼することで、NOx発生量を抑制することが知られている。
本来、油と水および気体を物理的な混合をして分離しない流動体にすることは大変困難である。
そこで、従来のエマルジョン燃料の燃焼は、その殆どが石油系燃料に水を加え界面活性剤等の乳化剤(分離防止剤)を使用している。
特開2002−71126号公報 特開2008−309455号公報
しかしながら、燃料油と水との親和性を増すために界面活性剤などの乳化剤(分離防止剤)を添加すると、着火時に安定しない、送油管に乳化剤が詰まり易い、乳化剤の添加量が多すぎるとノズル内で固まり易い、エマルジョン燃料が分離する等の不具合があった。
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、乳化剤を添加しないでエマルションジョン燃料を効率的に燃焼させる装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、エマルジョン燃料を供給するエマルジョン燃料供給装置と、エマルジョン燃料供給装置に連絡し、エマルジョン燃料を高温蒸気として噴射する蒸気発生装置と、蒸気発生装置に連絡し、高温蒸気にされたエマルジョン燃料を燃焼する燃焼装置とを備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、エマルジョン燃料を供給するエマルジョン燃料供給装置と、可燃ガスを供給する可燃ガス供給装置と、エマルジョン燃料供給装置に連絡し、エマルジョン燃料を高温蒸気として噴射する蒸気発生装置と、可燃ガス供給装置と蒸気発生装置とに連絡し、高温蒸気にされたエマルジョン燃料と可燃ガスとを混合する混合装置と、混合装置に連絡し、高温蒸気にされたエマルジョン燃料と可燃ガスとの混合燃料を燃焼する燃焼装置とを備えることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2記載のエマルジョン燃料燃焼装置において、エマルジョン燃料供給装置は、燃料油と水とを混合してエマルジョン燃料を生成する混合器と、混合器で生成されたエマルジョン燃料を貯留する撹拌槽と、撹拌槽内のエマルジョン燃料を送り出すポンプを設けた供給管路と、ポンプより撹拌槽側の供給管路に設けられ、燃焼装置の着火時に燃料油を供給するように供給管路を燃料油の供給側に切り替える3方切替弁とを備えることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3の何れか記載のエマルジョン燃料燃焼装置において、蒸気発生装置から噴射される蒸気温度は、エマルジョン燃料を構成する水と燃料油との気化温度より高く、発火温度より低いことを特徴とする。
本発明によれば、燃料油と水の割合を任意に変えて混合し易くするため、混合器によって撹拌した後に蒸気にして気化するので、乳化剤を使用することなく混合状態を維持し、円滑かつ安定した燃焼を実現することができる。
また、ガス化された混合燃料に対し、可燃ガスを混合することで燃焼特性を変えることも可能である。
本発明の第一実施形態に係るエマルジョン燃料燃焼装置の概要を示す説明図である。 図1のエマルジョン燃料燃焼装置に用いられる蒸気発生装置の概要を示す説明図である。 本発明の第二実施形態に係るエマルジョン燃料燃焼装置の概要を示す説明図である。
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係るエマルジョン燃料燃焼装置1を示す。
本実施形態に係るエマルジョン燃料燃焼装置1は、エマルジョン燃料を供給するエマルジョン燃料供給装置10と、エマルジョン燃料供給装置10に連絡し、エマルジョン燃料を高温蒸気として噴射する蒸気発生装置40と、蒸気発生装置40に連絡し、高温蒸気にされたエマルジョン燃料を燃焼する燃焼装置70とを備えている。
エマルジョン燃料供給装置10は、例えば、軽油、重油、重質油等の燃料油と水とを混合してエマルジョン燃料を生成するディスパージョンミキサー(吸入混合器)20と、ディスパージョンミキサー(吸入混合器)20で生成されたエマルジョン燃料を貯留する撹拌槽21と、撹拌槽21内のエマルジョン燃料を送り出すオイルポンプ28を設けたエマルジョン燃料供給管路26と、オイルポンプ28より撹拌槽21側のエマルジョン燃料供給管路26に設けられ、燃焼装置70の着火時に燃料油を供給するようにエマルジョン燃料供給管路26を燃料油の供給側に切り替える3方切替弁27とを備えている。
燃料油は、オイルタンク11に貯留され、オイルタンク11は、配管12を介してディスパージョンミキサー(吸入混合器)20と3方切替弁27とに連絡している。
配管12は、バルブ13と計量吐出ポンプ14と3方切替弁15とを備えている。3方切替弁15は、ディスパージョンミキサー(吸入混合器)20と3方切替弁27とに連絡し、燃焼装置70の着火時に燃料油の供給ができるように制御されている。
水は、水タンク16に貯留され、水タンク16は、配管17を介してディスパージョンミキサー(吸入混合器)20に連絡している。
配管17には、バルブ18と計量吐出ポンプ19とを備えている。
ディスパージョンミキサー(吸入混合器)20は、計量吐出ポンプ14により供給される燃料油と計量吐出ポンプ19により供給される水とを混合してエマルジョン燃料として撹拌槽21へ送り出す。
撹拌槽21は、撹拌モータ22によって回転される撹拌翼23と、液面計24と、エマルジョン燃料を送り出すエマルジョン燃料供給管路26を備えている。
液面計24は、計量吐出ポンプ14,19の比例制御を行う制御器25に連絡している。制御器25は計量吐出ポンプ14,19に連絡している。
エマルジョン燃料供給管路26は、3方切替弁27、オイルポンプ28、圧力計31、バルブ32、流量調整弁33、チェックバルブ34、逆止弁35を備えている。オイルポンプ28と圧力計31との間のエマルジョン燃料供給管路26と撹拌槽21との間には、流量調整により必要圧力を超えると作動しエマルジョン燃料を撹拌槽21に戻すレリーフ弁30を備えた戻り管路29が分岐して備えられている。
蒸気発生装置40は、例えば、特許第3790503号公報に記載の蒸気発生システムに用いられる流体加熱装置41を使用している。
なお、蒸気発生装置40において、エマルジョン燃料を蒸気を発生させるために霧状にして噴射することが要求される。特許第3790503号公報においては、スプレーを備えているが、本実施形態では、スプレーに代えて、エマルジョン燃料供給管路26におけるオイルポンプ28の吐出圧や、流量調整弁33及びチェックバルブ34での流量調整や、パイプジョイント58にオリフィスを設けている。
次に、図2を用いて流体加熱装置41の詳細について説明する。
流体加熱装置41は、噴射されたエマルジョン燃料を高温蒸気にするために導電性管状コイル54に通電を行わせるIH(Induction Heating:電磁誘導加熱)電源62を備えている。
導電性を有するステンレス製の筒状部材42には、蒸気発生部である貫通穴43が形成されている。この貫通穴43は、軸長方向に貫通する円形形状を有している。貫通穴43の表面は、切削加工を行った後、ホーミング加工等の研磨加工により、鏡面状に精度良く仕上げられ、管摩擦抵抗が小さくされている。筒状部材42の一端側の外縁部には、円環状のフランジ部44が一体形成されている。
このフランジ部44の側面には、貫通穴43と同心円上に複数の雌螺子孔が形成されている。また、貫通穴43の両端部には、円形状のスリーブ挿入穴45が拡径形成されている。このスリーブ挿入穴45には、ステンレス製の円筒状のスリーブ46が挿入されている。
このスリーブ46には、テーパ状の支持部材当接部が形成されている。また、筒状部材42の一端側には金属製の円環状のポート部材47が配置されており、他端側には金属製の円環状のポート部材48が配置されている。
ポート部材47の側面には、フランジ部44の雌螺子孔の位置と対応する位置にボルト挿通孔が貫通して形成されている。このボルト挿通孔の筒状部材42と反対側には、座ぐり孔が拡径形成されている。また、ポート部材47の中心には、スリーブ46の内径寸法よりも小さな内径寸法の流入側開口部が形成されている。この流入側開口部の貫通穴43側は、筒状部材42側に向けて広がるテーパ状に形成されており、この端部の径寸法は、スリーブ46の内径寸法と同一に形成されている。
また、ポート部材47の筒状部材42側の側面には、側方に突出する円環状の凸部が一体形成されている。この凸部の外形寸法は、スリーブ挿入穴45の内径寸法に対応する寸法とされている。そして、ポート部材47は、凸部をスリーブ挿入穴45に嵌合し、ボルトを雌螺子孔に螺合することにより筒状部材42のフランジ部44に固定されている。
さらに、ポート部材47の筒状部材42側と反対側には、導電性管状コイル54に連結される配管59と連結された連結部49が形成されている。
また、ポート部材48の側面には、ボルト挿通孔が貫通して形成されている。このボルト挿通孔の筒状部材42と反対側には、座ぐり孔が拡径形成されている。また、ポート部材48の中心には、スリーブ46の内径寸法よりも小さな内径寸法の流出側開口部50が形成されている。この流出用開口部50の貫通穴43側は、筒状部材42側に向けて広がるテーパ状に形成されており、この端部の径寸法は、スリーブ46の内径寸法と同一に形成されている。
さらに、ポート部材48の筒状部材42側の側面には、側方に突出する円環状の凸部が一体形成されている。この凸部の外形寸法は、スリーブ挿入穴45の内径寸法に対応する寸法とされている。そして、ポート部材48は、凸部をスリーブ挿入穴45に嵌合し、ボルトを雌螺子孔に螺合することにより筒状部材42のフランジ部44に固定されている。
また、筒状部材42には、貫通穴43の中心軸Z上に金属製のコア部材51が6個配置されている。このコア部材51の中心軸Z方向両側には、金属製のコア支持部材52がコア部材51を挟持して配置されている。このコア支持部材52は、貫通穴43の中心軸Zを中心にして回転可能とされている。なお、この実施形態では、コア部材51の側部にそれぞれ4個のコア支持部材52が配置されている。
また、筒状部材42の外周面には、軸長方向に沿って円筒状に断熱層である断熱材53が巻回されている。この断熱材53の外周には、導電性管状コイル54が筒状部材42の他端側から挿入されている。そして、この導電性管状コイル54内に水が流通され、導電性管状コイル54が冷却される。そのため、導電性管状コイル54には銅等の耐食性の良い材料が用いられる。
また、筒状部材42を覆うようにステンレス製のカバー部材56が筒状部材42の他端側から挿入されている。このカバー部材56は、螺子によりポート部材48に、不図示の螺子によりポート部材47に固定されている。また、カバー部材56には、導電性管状コイル54と干渉せずに挿通するためにスリットが形成されている。そして、このカバー部材56と筒状部材42とポート部材48とにより、導電性管状コイル54を収容する収容部が形成され、この収容部も断熱層としての役割を果たしている。
導電性管状コイル54一端にはパイプジョイント57が外嵌され、さらに、このパイプジョイント57にはホース55の一端が連結されている。ホース55の他端はパイプジョイント58に連結され、このパイプジョイント58には配管59が内嵌されている。また、導電性管状コイル54の他端にも、パイプジョイント57が外嵌され、さらに、このパイプジョイント57にはホース55の一端が連結されている。ホース55の他端はパイプジョイント58に連結され、このパイプジョイント58にはエマルジョン燃料供給管路26が内嵌されている。また、導電性管状コイル54の両端側に設けられたターミナル60にはそれぞれハーネス61が半田付けされ、このハーネス61はIH電源62の両極に接続される。
次に、流体加熱装置41の昇温方法について説明する。
導電性管状コイル54に電流を流すとその周囲に磁力線が発生し、筒状部材42にうず電流が発生し、筒状部材42に抵抗熱が発生する。この抵抗熱により、筒状部材42の貫通穴43を通過するエマルジョン燃料が気化され、蒸気となる。ここで、導電性管状コイル54に流す電流に関しては、20KHz以上の高周波電流が好ましい。
また、導電性管状コイル54には、電流が通電されるため、導電性管状コイル54自身も発熱する。この発熱した導電性管状コイル54の冷却は、その管内を流れる水により行われる。この水は、温水タンクまたは吸水口等から供給される。また、導電性管状コイル54により昇温された水は、蒸気となって配管59より流出し、連結部49より貫通穴43内へ流入する。
そして、蒸気は、ポート部材47の流入側開口部から貫通穴43内に流入し、流入側のコア支持部材52の外側の隙間と内側の隙間とを通過して分散され、筒状部材42の貫通穴43の中心軸Z上に支持される球形状のコア部材51の先端から外周面に沿って貫通穴43の内壁側に拡散され、貫通穴43の内周面とコア部材51の外周面とにより圧縮された後、再び拡散され、流出側のコア支持部材52の外側の隙間と内側の隙間とを通過して分散され、そして、ポート部材48の流出側開口部50において一体化されて、混合された状態で流出される。
この際に、蒸気の流れによりコア支持部材52が貫通穴43の中心軸Zを中心にして回転し、蒸気を分散する流路が不規則に変化する。すなわち、蒸気は、流路の横断面積が変化することにより、分散・拡散・圧縮・拡散・分散が繰り返され、流体流動により攪拌され、さらに、蒸気を分散する流路の不規則な変化により、さらに攪拌流動が発生して均一に混合される。
蒸気発生装置40のポート部材48の流出側開口部50には、蒸気供給管路63が設けられている。
蒸気供給管路63は、温度計64を備えている。温度計64は、蒸気発生装置40から噴出されるエマルジョン燃料の気化ガスの温度を常時計測し、流量調整弁33に信号を送るように構成されている。流量調整弁33では、温度計64からのデータに基づいてエマルジョン燃料軒かガス温度が上昇すると、エマルジョン燃料供給管路26の流量を抑え、温度が低下すると流量を増加するように調整を行う。
蒸気供給管路63は、燃焼装置70に連絡している。
燃焼装置70は、一般的な燃焼用バーナーであれば良く、特に限定するものではない。
燃焼装置70には、蒸気供給管路63に連絡するノズル71と、ノズル71の噴出口に設けられる着火器72と、着火器72のコイルに電流を供給する点火トランス73と、ノズル71を装着する風洞74と、ダンパー76を設け、風洞74内に空気を供給する空気供給部75と、空気供給部75内に設けられるダンパ76と、ダンパ76の開閉を制御するアクチュエータ77とを備えている。
次に、本実施形態に係るエマルジョン燃料燃焼装置1の作用を説明する。
先ず、オイルタンク11内の燃料油が配管12を介してディスパージョンミキサー(吸入混合器)20へ供給されるように、3方切替弁15を向きを調整する。
次に、バルブ13,18を開き、計量吐出ポンプ14,19を駆動してオイルタンク11内の燃料油と水タンク16内の水とをディスパージョンミキサー(吸入混合器)20へ供給する。ここで、燃料油と水との混合比率は、使用する燃料油によって異なるが、燃料油50%〜85%:50%〜15%とする。
次に、ディスパージョンミキサー(吸入混合器)20では、所定割合の燃料油と水とを通過させることで水粒子を微細均一化させながらエマルション燃料を製造する。
次に、ディスパージョンミキサー(吸入混合器)20で製造されたエマルジョン燃料は、撹拌槽21へ送られる。撹拌槽21では、撹拌モータ22によって回転される撹拌翼23によってエマルジョン燃料が分離しないように攪拌混合される。また、液面計24によって導入されるエマルジョン燃料の量が監視される。液面計24のデータは制御器25へ送られ、計量吐出ポンプ14,19のモータ比例制御が行われる。
以上によって、オイルタンク11内の燃料油と水タンク16内の水とを混合してエマルジョン燃料が製造される。
次に、このようにして製造されたエマルジョン燃料の燃焼について説明する。
先ず、燃焼装置70の着火に際し、オイルタンク11内の燃料油が配管12aを介してエマルジョン燃料供給管路26に送り出されるように、配管12の3方切替弁15とエマルジョン燃料供給管路26の3方切替弁27をそれぞれ切り替える。
この操作は、燃焼装置70の始動や過熱対称物の温度制御燃焼運転では、着火及び停止があるため、エマルジョン燃料の着火不良(ミスファイヤー)が起こる虞があるため、着火時のみ燃焼装置70に純燃料油を供給して着火を確実にするために行われる。
次に、純燃料油は、オイルポンプ28によって蒸気発生装置40に送り出される。
次に、蒸気発生装置40においては、急速に温度を上げ純燃料油を気化にすることができ、それにより急速に膨張した気化ガスの気体の流速が上がり、蒸気発生装置40のポート部材48の流出側開口部50から蒸気供給管路63に向かって噴出される。
蒸気発生器40からの蒸気温度は、例えば、100℃〜180℃の範囲で任意に設定できるが、温度設定は、燃料油の特性により異なるので、水および燃料油の気化温度より高く、発火温度より低く設定してある。
次に、蒸気供給管路63を介して供給される気化ガスは、燃焼装置70のノズル71において点火器72によって点火され燃焼される。
次に、燃焼装置70が着火して燃焼が安定することを確認後、3方切替弁15,27を切り替え純燃料油の供給を止め、攪拌槽21内のエマルジョン燃料の供給に切り替える。
次に、攪拌槽21内のエマルジョン燃料をオイルポンプ28によってエマルジョン燃料供給管路26に導出する。エマルジョン燃料は、オイルポンプ28の吐出圧を圧力計31によって計測されながら、流量調整弁33、チェックバルブ34及び逆止弁35を経て、パイプジョイント58から蒸気発生装置40へ送り込まれる。
この際、蒸気発生装置40において、エマルジョン燃料を蒸気を発生させるために霧状にして噴射することが要求されるので、本実施形態では、エマルジョン燃料供給管路26におけるオイルポンプ28の吐出圧や、流量調整弁33及びチェックバルブ34での流量調整や、パイプジョイント58にオリフィスを設けることによって、エマルジョン燃料を霧状に近い状態にしている。
また、エマルジョン燃料が蒸気発生装置40に導入されると、エマルジョン燃料の気化に伴いエマルジョン燃料がエマルジョン燃料供給管路26に戻ろうとするが、逆止弁35によってエマルジョン燃料の戻りを抑えている。
さらに、流量調整により必要圧力を超えると、レリーフ弁30が作動し、その分の流量を撹拌槽21へ逃がす。この作用は、オイルポンプ28による撹拌作用が働き、撹拌槽21内のエマルジョン燃料を循環しさらに強力に混合する効果を出す。
次に、蒸気発生装置40においては、急速に温度を上げエマルジョン燃料を気化にすることができ、それにより急速に膨張した気化ガスの気体の流速が上がり、蒸気発生装置40のポート部材48の流出側開口部50から蒸気供給管路63に向かって噴出される。
蒸気供給管路63内に供給されるエマルジョン燃料の気化ガス温度は、温度計64によって常時計測され、エマルジョン燃料供給管路26の流量調整弁33が温度計64の計測値に基づいてエマルジョン燃料の供給を制御している。
次に、蒸気供給管路63を介して供給されるエマルジョン燃料の気化ガスは、燃焼装置70のノズル71から噴出し、燃焼される。
以上のように、本実施形態によれば、エマルジョン燃料供給装置10によって水と燃料油とを一定の割合で混合したエマルジョン燃料を、蒸気発生装置40によって急速過熱により蒸気にした後、燃焼装置70にて燃焼させるので、乳化剤(分離防止剤)を使用することなく混合状態を維持し、円滑かつ安定した燃焼を実現することができる。
図3は、本発明の第二実施形態に係るエマルジョン燃料燃焼装置1Aを示す。
本実施形態に係るエマルジョン燃料燃焼装置1Aは、蒸気発生装置40によって生成されるエマルジョン燃料の気化ガスに、水素ガスを添加する水素ガス供給装置90を備えた点で、本発明の第一実施形態に係るエマルジョン燃料燃焼装置1とは異なる。その他の構成は、本発明の第一実施形態に係るエマルジョン燃料燃焼装置1と同じであるから、これらの説明は省略する。
本実施形態では、蒸気供給管路63と燃焼装置70との間には、スタティックミキサー80が装着されている。スタティックミキサー80は、撹拌効果により気泡を微細化し、かつ均一に分散させることができる。そのため、水素ガスを細かい気泡に分散させてエマルジョン燃料の蒸気に接触界面積を増加させることによって水素ガスの吸収効率を高めることができる。
その結果、燃料油と水と水素ガスとの混合割合の範囲を広く選択できる。
スタティックミキサー80は、蒸気発生装置40側に水素ガスを吸引するための接続部81が設けられている。
水素ガス供給装置90は、公知の水素ガス発生器91によって発生される。発生された水素ガスは水素ガス供給管路92を介して供給される。水素ガス供給管路92には、圧力計93、流量計94、バルブ95、チェックバルブ96、逆止弁97が備えられている。
本実施形態において、蒸気発生器40からの蒸気温度は、例えば、100℃〜180℃の範囲で任意に設定できるが、温度設定は、水素ガスと燃料油の特性により異なるので、水素ガスと水および燃料油の気化温度より高く、発火温度より低く設定してある。
蒸気発生器40は急速に温度を上げ気化することができ、それにより急速に膨張した気化ガスの気体の流速が上がり、スタティックミキサー80の吸引力により、吸い込まれガスはスタティックミキサー80による混合効果が高められる。
本実施形態では、蒸気発生器40による加熱蒸気化によって、例えば、次のような効果が奏される。
1.急速に気化させることで膨張させ噴出圧を出し、安定して燃焼装置70にガスを送ることができる。その結果、安定燃焼する。
2.水が気化するときの気化熱による燃焼温度低下を少なくすることができる。
3.温度低下の結露を防止することができる。その結果、エマルジョン燃料の分離を防止することができる。
4.水素ガスとの度合を容易にすることができる。
本実施形態によれば、水素ガスを添加することができるので、本発明の第一実施形態に係るエマルジョン燃料燃焼装置1に比べて燃焼温度を上げることが可能となる。
なお、本実施形態では、可燃ガスとして水素ガスを添加する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、プロパンガス、メタンガス、アセチレンガスなどを用いても良い。
1,1A エマルジョン燃料燃焼装置
10 エマルジョン燃料供給装置
11 オイルタンク
12,17 配管
15,27 3方切替弁
16 水タンク
20 ディスパージョンミキサー(吸入混合器)
21 撹拌槽
26 エマルジョン燃料供給管路
28 オイルポンプ
30 レリーフ弁
40 蒸気発生装置
41 流体加熱装置
54 導電性管状コイル
57,59 パイプジョイント
63 蒸気供給管路
70 燃焼装置
80 スタティックミキサー
90 水素ガス供給装置
91 水素ガス供給管路

Claims (4)

  1. エマルジョン燃料を供給するエマルジョン燃料供給装置と、
    前記エマルジョン燃料供給装置に連絡し、前記エマルジョン燃料を高温蒸気として噴射する蒸気発生装置と、
    前記蒸気発生装置に連絡し、前記高温蒸気にされた前記エマルジョン燃料を燃焼する燃焼装置と
    を備えることを特徴とするエマルジョン燃料燃焼装置。
  2. エマルジョン燃料を供給するエマルジョン燃料供給装置と、
    可燃ガスを供給する可燃ガス供給装置と、
    前記エマルジョン燃料供給装置に連絡し、前記エマルジョン燃料を高温蒸気として噴射する蒸気発生装置と、
    前記可燃ガス供給装置と前記蒸気発生装置とに連絡し、前記高温蒸気にされた前記エマルジョン燃料と前記可燃ガスとを混合する混合装置と、
    前記混合装置に連絡し、前記高温蒸気にされた前記エマルジョン燃料と前記可燃ガスとの混合燃料を燃焼する燃焼装置と
    を備えることを特徴とするエマルジョン燃料燃焼装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載のエマルジョン燃料燃焼装置において、
    前記エマルジョン燃料供給装置は、
    燃料油と水とを混合して前記エマルジョン燃料を生成する混合器と、
    前記混合器で生成された前記エマルジョン燃料を貯留する撹拌槽と、
    前記撹拌槽内の前記エマルジョン燃料を送り出すポンプを設けた供給管路と、
    前記ポンプより前記撹拌槽側の前記供給管路に設けられ、前記燃焼装置の着火時に前記燃料油を供給するように前記供給管路を前記燃料油の供給側に切り替える3方切替弁と
    を備えることを特徴とするエマルジョン燃料燃焼装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか記載のエマルジョン燃料燃焼装置において、
    前記蒸気発生装置から噴射される蒸気温度は、エマルジョン燃料を構成する水と燃料油との気化温度より高く、発火温度より低い
    ことを特徴とするエマルジョン燃料燃焼装置。
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