JP6041664B2 - 油焚きボイラ及び燃料油の噴霧化方法 - Google Patents
油焚きボイラ及び燃料油の噴霧化方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6041664B2 JP6041664B2 JP2012280285A JP2012280285A JP6041664B2 JP 6041664 B2 JP6041664 B2 JP 6041664B2 JP 2012280285 A JP2012280285 A JP 2012280285A JP 2012280285 A JP2012280285 A JP 2012280285A JP 6041664 B2 JP6041664 B2 JP 6041664B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- fuel
- burner
- steam
- fuel oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Spray-Type Burners (AREA)
- Nozzles For Spraying Of Liquid Fuel (AREA)
Description
バーナチップに供給された噴霧媒体及び燃料油は、バーナチップの混合室内で混合され、その後、油焚きボイラの炉内へ噴霧される(例えば、特許文献1参照)。
噴霧媒体と燃料油とを混合させて、燃料油を噴霧媒体によって微粒化することにより、効率良く着火及び燃焼を確立させることができる。
前記軽質油の沸点範囲のうち最も高い温度以上に前記蒸気を加熱する加熱手段と、
前記バーナの前記炉内側先端に設けられ、前記加熱手段により加熱された前記蒸気と前記燃料油とを混合して前記炉内へ噴霧するバーナチップと、を備えることを特徴とする。
なお、本明細書中では、重質油とは原油の減圧蒸留残渣物(例えば、ビチューメン等)とし、軽質油とは原油の蒸留物等(例えば、ガソリン基材、灯油、軽油等)又は常圧蒸留残渣物等(例えば、ヘビーオイル)とする。
例えば、軽質油の比率を5%未満とすると、バーナチップ内での揮発量が少なくなり、重質油を十分に微粒化することができなくなるため、煤塵の発生を低減できなくなる。また、軽質油の比率を25%よりも多くすると、燃料油のコストが高くなってしまう。このため、軽質油の配合を5%以上25%以下とすることが好ましい。
前記軽質油の沸点範囲のうち最も高い温度以上に前記蒸気を加熱する加熱工程と、
前記加熱工程により加熱された前記蒸気と前記燃料油とを、前記バーナの前記油焚きボイラ側先端に設けられたバーナチップ内で混合して噴霧化する噴霧化工程と、を備えることを特徴とする。
ただし、本発明の範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に記載がない限り、本発明の範囲をそれにのみ限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
また、この蒸気室31から放射状に複数の蒸気噴出孔32が延出している。当該蒸気噴出孔32の先端延長線上には、混合孔34が設けられており、当該混合孔34はバーナチップ30の前側面に開口している。
そして、これらの燃料室36からそれぞれ複数の燃料噴出孔38が延出しており、当該燃料噴出孔38の先端側は、それぞれ混合孔34の側部に開口している。
上記構成からなるバーナ1を有する油焚きボイラについて以下で説明する。
図3に示すように、燃料油は燃料タンク4内に貯留されている。燃料油は、高粘度の重質油と低粘度の軽質油とを混合したものである。
重質油と軽質油との配合は、燃料油に対する軽質油の比率を重量%で5%以上25%以下とする。また、燃料油に対する重質油の比率を重量%で75%以上95%以下とする。
例えば、軽質油の比率を5%未満とすると、詳細は後述するが、バーナチップ30内での揮発量が少なくなり、重質油を十分に微粒化することができなくなるため、煤塵の発生を低減できなくなる。また、軽質油の比率を25%よりも多くすると、燃料油のコストが高くなってしまう。このため、軽質油の配合を5%以上25%以下とすることが好ましい。
特に、燃料油に対する重質油及び軽質油の比率をそれぞれ80%、20%とした場合に、煤塵の発生を効率良く低減し、且つ燃料油のコストを最も低減することができる。さらに、燃料油のハンドリングが容易となり、ポンプ等の燃料圧送装置6によって燃料油を供給することが可能となる。
蒸気室31内の蒸気は、蒸気噴出孔32を通って混合孔34へ噴出する。当該混合孔34へ噴出した蒸気は、混合孔34へ噴出した燃料油と混合される。
図7に示すように、混合孔34内で蒸気と燃料油とが混合すると、蒸気の温度は軽質油の沸点以上なので、軽質油が揮発する。そして、混合孔34内は、揮発した軽質油の気泡が液体の重質油内に混入して、気液二相状態となる。
続いて、燃料油が混合孔34の開口部より噴出する。その際、蒸気及び揮発された軽質油は、急激に体積が膨張し、この膨張力によって重質油が微粒化され、図示しない着火源によって着火し、火炎を形成する。
重質油が微粒化されることで、重質油の燃焼性を向上させることができる。これにより、残留炭素分が減少して煤塵の発生を低減することができる。
具体的には、軽油(ガスオイル)及びビチューメンを含む燃料油と一般的にボイラから供給される蒸気(温度:160℃〜180℃)とを混合して燃焼させた場合の煤塵濃度と、軽油(ガスオイル)とビチューメンとを含む燃料油と上記所定温度以上に加熱した蒸気とを混合して燃焼させた場合の煤塵濃度と、を計測し、比較した。なお、煤塵濃度は、節炭器の出口で計測した。
図8に示すように、一般的にボイラから供給される蒸気(温度:160℃〜180℃)と燃料油とを混合して燃焼させた場合(図中の従来の燃焼に対応)の煤塵濃度を100とすると、上記所定温度以上の蒸気と燃料油とを混合して燃焼させた場合(図中の本発明の燃焼に対応)の煤塵濃度は80となった。これにより、上記所定温度以上の蒸気を供給することで、重質油の燃焼性が向上して煤塵の発生を低減できることが確認された。
2 油焚きボイラ
4 燃料タンク
6 燃料圧送装置
8 加熱手段
10 バーナ本体
12 内管
14 外管
16 蒸気通路
18 燃料油通路
20 バックプレート
22 蒸気用孔
24 燃料用孔
30 バーナチップ
31 蒸気室
32 蒸気噴出孔
34 混合孔
36 燃料室
38 燃料噴出孔
40 締付部材
Claims (3)
- 重質油及び軽質油を含む燃料油と蒸気とを混合して炉内へ供給するバーナを備えた油焚きボイラであって、
前記軽質油の沸点範囲のうち最も高い温度以上に前記蒸気を加熱する加熱手段と、
前記バーナの前記炉内側先端に設けられ、前記加熱手段により加熱された前記蒸気と前記燃料油とを混合して前記炉内へ噴霧するバーナチップと、を備えることを特徴とする油焚きボイラ。 - 前記燃料油に対する前記重質油の比率は、重量%で75%以上95%以下であり、
前記燃料油に対する前記軽質油の比率は、重量%で5%以上25%以下であることを特徴とする請求項1に記載の油焚きボイラ。 - 重質油及び軽質油を含む燃料油と蒸気とを油焚きボイラのバーナ内で混合して噴霧化させる燃料油の噴霧化方法であって、
前記軽質油の沸点範囲のうち最も高い温度以上に前記蒸気を加熱する加熱工程と、
前記加熱工程により加熱された前記蒸気と前記燃料油とを、前記バーナの前記油焚きボイラ側先端に設けられたバーナチップ内で混合して噴霧化する噴霧化工程と、を備えることを特徴とする燃料油の噴霧化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012280285A JP6041664B2 (ja) | 2012-12-21 | 2012-12-21 | 油焚きボイラ及び燃料油の噴霧化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012280285A JP6041664B2 (ja) | 2012-12-21 | 2012-12-21 | 油焚きボイラ及び燃料油の噴霧化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014122775A JP2014122775A (ja) | 2014-07-03 |
JP6041664B2 true JP6041664B2 (ja) | 2016-12-14 |
Family
ID=51403396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012280285A Active JP6041664B2 (ja) | 2012-12-21 | 2012-12-21 | 油焚きボイラ及び燃料油の噴霧化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6041664B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109758932B (zh) * | 2019-01-31 | 2021-06-22 | 南京航空航天大学 | 一种低温燃油定量配水混合装置及方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5514325B2 (ja) * | 1973-03-26 | 1980-04-15 | ||
JPS54161126A (en) * | 1978-06-09 | 1979-12-20 | Kowa Sangiyou Yuugen | Method of burning mixed gas of fuel oil and water and its device |
JPS6046332B2 (ja) * | 1980-04-04 | 1985-10-15 | 日立造船株式会社 | 液体燃料等の微粒化方法 |
JPH108919A (ja) * | 1996-06-25 | 1998-01-13 | Hitachi Ltd | 共沸液体の気化装置,気化方法およびその気化装置を備えた廃棄物発電システム |
JP2002061807A (ja) * | 2000-08-11 | 2002-02-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 液体燃料の燃焼装置及び燃焼方法 |
JP2002115811A (ja) * | 2000-10-12 | 2002-04-19 | Nippon Kinzoku Co Ltd | 燃焼装置 |
JP3884614B2 (ja) * | 2000-11-17 | 2007-02-21 | 株式会社豊田中央研究所 | 液体燃料の噴射方法 |
JP2010107166A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 重質油燃焼ボイラ |
JP5550478B2 (ja) * | 2010-07-16 | 2014-07-16 | 三菱重工業株式会社 | 重質油燃焼ボイラ |
-
2012
- 2012-12-21 JP JP2012280285A patent/JP6041664B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014122775A (ja) | 2014-07-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5618337B2 (ja) | ガスタービン燃焼器 | |
CN113983458A (zh) | 一种基于气泡雾化喷嘴的空气/酒精火炬点火器 | |
KR20180107913A (ko) | 연소기용 노즐 | |
KR101019516B1 (ko) | 액체연료용 저녹스 고효율 버너노즐 및 이를 이용한 연소장치 | |
RU2684300C1 (ru) | Паромасляное горелочное устройство | |
JP6041664B2 (ja) | 油焚きボイラ及び燃料油の噴霧化方法 | |
KR20100103925A (ko) | 브라운가스를 이용한 연료의 연소촉진 연소장치 및 방법 | |
JP2005061715A (ja) | 希薄予蒸発予混合燃焼器 | |
KR100928183B1 (ko) | 액체연료 복합노즐 및 이를 사용한 버너 | |
JP2009092355A (ja) | エマルジョン燃料燃焼装置 | |
KR101562496B1 (ko) | 압력분무식 하이브리드 플레임 석유버너 | |
JP5507504B2 (ja) | ガスタービン燃焼器 | |
KR200417952Y1 (ko) | 연소장치 | |
KR200417812Y1 (ko) | 연소장치 | |
JP5440897B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP2011169528A (ja) | 燃焼装置 | |
JP5135123B2 (ja) | 燃焼装置 | |
KR200417953Y1 (ko) | 연소장치 | |
JP4352821B2 (ja) | 希薄予蒸発予混合燃焼器 | |
JP2007078331A (ja) | バーナおよび高温空気燃焼炉 | |
JP2016114316A (ja) | 重質油焚きボイラの燃焼方法及び重質油焚きボイラ | |
JP5930249B1 (ja) | 廃油ストーブ | |
KR101836773B1 (ko) | 무노즐 버너 | |
JP2005257170A (ja) | 燃料燃焼方法、燃料燃焼装置、ボイラおよび加熱炉 | |
CN216897281U (zh) | 一种基于气泡雾化喷嘴的空气/酒精火炬点火器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161012 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161014 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161108 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6041664 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |