JP2011163514A - 弁体と弁棒との連結構造 - Google Patents

弁体と弁棒との連結構造 Download PDF

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Abstract

【課題】バタフライ弁を閉じた状態で、流体が弁体の上流側から下流側へ漏れ出すのを防止することができ、弁体に対する弁棒のがたつきを防止することができる弁体と弁棒との連結構造を提供する。
【解決手段】弁体3に弁棒挿入孔17とピン挿入孔18とが形成され、弁棒14の挿入部22の外周面に溝23が形成され、弁棒14の挿入部22が弁体3の弁棒挿入孔17に挿入された状態で、溝23とピン挿入孔18とによって係合部27が形成され、連結ピン16が、ピン挿入孔18に挿入され、且つ、溝23に嵌り込んだ状態で係合部27に係合し、ピン挿入孔18は、弁体3の表裏両面に貫通せず、いずれか片面28のみに開口している。
【選択図】図10

Description

本発明はバタフライ弁の弁体と弁棒との連結構造に関する。
従来、バタフライ弁の弁体と弁棒との連結構造としては、例えば図17,図18に示すように、複数のT型ボルト71を用いて弁体72と弁棒73とを連結するものがある。これによると、弁体72に弁棒挿入孔74と複数のボルト挿入孔75とが形成され、ボルト挿入孔75は、弁体72の表裏両面72a,72bに貫通するとともに、弁棒挿入孔74に連通している。また、弁棒73には、回転軸心76に直交し、弁棒73の径方向に貫通するボルト貫通孔77が形成されている。弁棒73の端部が弁棒挿入孔74に挿入された状態で、ボルト挿入孔75とボルト貫通孔77とが連通し、T型ボルト71がボルト挿入孔75とボルト貫通孔77とに挿入され、T型ボルト71の先端部にナット78が螺合されている。
尚、上記のようにT型ボルト71を用いて弁体72と弁棒73とを連結する連結構造については例えば下記特許文献1に記載されている。
特開2002−181202
しかしながら上記の従来形式では、ボルト挿入孔75が弁体72の表裏両面72a,72bに貫通しているため、バタフライ弁70を閉じた状態で、流体が弁体72の上流側81(一次側)からボルト挿入孔75とボルト貫通孔77とを通って弁体72の下流側82(二次側)へ漏れ出す虞がある。
また、弁体72にかかる流体圧は、弁体72の開度に依存しており、弁体72が全閉の時に最大であり、弁体72が全開の時に最小であり、弁体72が中間の開度の時には全閉時より小さく且つ全開時より大きい。弁棒73は弁箱内の流体圧によって脱抜方向83へ押され、この時の弁棒73を脱抜方向83へ押す力は弁体72の開度によって変化する。このため、弁体72の開閉によって弁棒73が弁体72に対して脱抜方向83へがたつく虞がある。
上記のような弁体72に対する弁棒73のがたつきを低減するために、弁体72にボルト挿入孔75を穴あけ加工し、弁棒73にボルト貫通孔77を穴あけ加工する際、弁棒73の端部を弁体72の弁棒挿入孔74に挿入した状態で、上記両孔75,77を同時にリーマ加工(共加工)することにより形成している。これにより、両孔75,77の直径DとT型ボルト71の直径dとの差を小さくすることができ、弁体72に対する弁棒73のがたつきが低減される。
しかしながら、上記のように、弁棒73の端部を弁体72の弁棒挿入孔74に挿入した状態で、ボルト挿入孔75とボルト貫通孔77とを同時に穴あけ加工することは手間を要するという問題がある。
本発明は、バタフライ弁を閉じた状態で、流体が弁体の上流側から弁体の下流側へ漏れ出すのを防止することが可能であり、また、加工が容易で、弁体に対する弁棒のがたつきを防止することができる弁体と弁棒との連結構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、弁箱内に形成された流路に弁体が弁棒を介して回転可能に配設されたバタフライ弁の弁体と弁棒との連結構造であって、
弁体に、弁棒挿入孔と、弁棒挿入孔に連通するピン挿入孔とが形成され、
弁体に連結ピンで連結される弁棒は弁棒挿入孔に挿入される挿入部を有し、
弁棒の挿入部の外周面に溝が形成され、
挿入部が弁棒挿入孔に挿入された状態で、溝とピン挿入孔とによって係合部が形成され、
連結ピンは、ピン挿入孔に挿入され、且つ、溝に嵌まり込んだ状態で係合部に係合し、
ピン挿入孔は弁体の表裏両面に貫通しないものである。
これによると、弁棒の挿入部を弁体の弁棒挿入孔に挿入することにより、弁棒の溝と弁体のピン挿入孔とによって係合部が形成される。そして、連結ピンをピン挿入孔に挿入することにより、連結ピンが溝に嵌まり込んで係合部に係合する。これにより、弁棒と弁体とが連結ピンを介して連結される。
ピン挿入孔は弁体の表裏両面に貫通していないため、バタフライ弁を閉じた状態で、流体が弁体の上流側(一次側)からピン挿入孔を通って弁体の下流側(二次側)へ漏れ出すことはない。
本第2発明における弁体と弁棒との連結構造は、連結ピンは、連結ピンの軸心に対して傾斜したピン傾斜面を有し、且つ、先端ほど薄くなる楔形状に形成され、
溝は底部に当接面を有し、
係合部において、ピン傾斜面が溝の当接面に面接触するものである。
これによると、連結ピンを先端からピン挿入孔に挿入することにより、連結ピンが溝に嵌まり込んで係合部に食い込む。この際、ピン傾斜面が溝の当接面に面接触し、連結ピンがピン傾斜面と溝の当接面とによって案内されるため、連結ピンがピン挿入孔の奥へ挿入されるほど、連結ピンには弁棒の径方向外向きの力が作用し、連結ピンはピン挿入孔の内周面に押圧され、これにより、弁棒が弁体に対して弁棒の周方向にがたつくのを防止することができる。
本第3発明における弁体と弁棒との連結構造は、溝の当接面は弁棒の回転軸心に対して傾斜しているものである。
これによると、弁棒の挿入部が弁体の弁棒挿入孔に挿入される方向を挿入方向とすると、弁箱内の流路を流体が流れる際、弁棒は、流体圧により、挿入方向とは逆の脱抜方向の力を受けて、脱抜方向へ移動しようとすることがある。
連結ピンをピン挿入孔に挿入することにより、ピン傾斜面が溝の当接面に面接触するため、弁棒が流体圧によって脱抜方向へ移動することは、溝の当接面によって阻止(拘束)される。これにより、弁棒が弁体に対して脱抜方向にがたつくのを防止することができる。尚、弁体と弁棒とは常に弁箱内で流体圧を受けているため、挿入方向の力が弁棒に作用することはない。したがって、弁棒が弁体に対して挿入方向に移動してがたつくことはない。これにより、弁棒が弁体に対して回転軸心方向にがたつくのを防止することができる。
本第4発明における弁体と弁棒との連結構造は、溝と連結ピンとはそれぞれ弁棒の回転軸心方向における複数箇所に設けられ、
いずれかの溝の当接面の傾斜方向とその他の溝の当接面の傾斜方向とが異なっているものである。
これによると、各連結ピンの傾斜面が各溝の当接面に面接触するため、弁棒が流体圧によって脱抜方向へ移動することは、溝の当接面によって阻止される。これにより、弁棒が弁体に対して回転軸心方向にがたつくのを防止することができる。
本第5発明における弁体と弁棒との連結構造は、弁棒の挿入部が回転軸心に沿って弁体の弁棒挿入孔に挿入される方向を挿入方向とすると、
溝の当接面は、弁棒の回転軸心からの半径方向の距離が挿入方向ほど拡大するように、傾斜しているものである。
これによると、弁箱内の流体圧によって弁棒が脱抜方向の力を受けても、連結ピンの傾斜面が溝の当接面に面接触しているため、弁棒が流体圧によって脱抜方向へ移動することは、溝の当接面によって阻止される。これにより、弁棒が弁体に対して脱抜方向にがたつくのを防止することができる。
また、バタフライ弁を製作する際、弁棒の挿入部を弁体の弁棒挿入孔から脱抜して、弁体と弁棒とを分離した状態で、弁体にピン挿入孔を形成する加工と弁棒の挿入部に溝を形成する加工とを個別に行うことができる。これにより、ピン挿入孔と溝との加工が容易に行える。
以上のように本発明によると、バタフライ弁を閉じた状態で、流体が弁体の上流側から弁体の下流側へ漏れ出すのを防止することが可能であり、また、加工が容易であり、弁体に対する弁棒のがたつきを防止することができる。
本発明の第1の実施の形態におけるバタフライ弁の正面から見た縦断面図である。 図1におけるX−X矢視図である。 同、バタフライ弁の側面から見た縦断面図である。 同、バタフライ弁の弁体と弁棒との連結部分の分解図であり、回転軸心に直交する断面を示す。 図4におけるX−X矢視図である。 同、バタフライ弁の弁体と弁棒との連結部分の図であり、連結ピンをピン挿入孔に挿入していない状態で、回転軸心に沿った縦断面を示す。 図6におけるX−X矢視図である。 同、バタフライ弁の弁体と弁棒との連結部分の連結ピンの図であり、(a)は図4におけるY−Y矢視図、(b)は図4におけるZ−Z矢視図である。 同、バタフライ弁の弁体と弁棒との連結部分の図であり、連結ピンをピン挿入孔に挿入した状態で、回転軸心に沿った縦断面を示す。 図9におけるX−X矢視図である。 本発明の第2の実施の形態におけるバタフライ弁の正面から見た縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態におけるバタフライ弁の弁体と弁棒との連結部分の図であり、回転軸心に直交する断面を示す。 本発明の第4の実施の形態におけるバタフライ弁の弁体と弁棒との連結部分の図であり、回転軸心に直交する断面を示す。 本発明の第5の実施の形態におけるバタフライ弁の図である。 同、バタフライ弁の弁体と弁棒との連結部分の図であり、回転軸心に直交する断面を示す。 本発明の第6の実施の形態におけるバタフライ弁の弁体と弁棒との連結部分の図であり、回転軸心に直交する断面を示す。 従来のバタフライ弁の弁体と弁棒との連結部分の図である。 図17におけるX−X矢視図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
先ず、第1の実施の形態を、図1〜図10を参照しながら説明する。
図1〜図3に示すように、1は同芯型のバタフライ弁であり、弁箱2内に弁体3が弁棒4を介して回転可能に配設されている。弁棒4と弁体3とは鉛直方向(上下方向)に形成された同一の回転軸心6の廻りに回転自在である。
弁箱2は、円筒状の部材であり、内部に流路8を有している。弁箱2の内面には、ゴム等の弾性材からなるシート部材9が設けられている。弁体3は、円盤状の本体部10と、本体部10に設けられた円筒状のボス部11とを有している。尚、回転軸心6はボス部11の中心を通っている。
図2に示すように、弁体3を全閉位置Sまで回動することにより、弁体3の外周縁3aがシート部材9に圧接して、弁箱2内の流路8が閉塞される。また、弁体3を全開位置Oまで回動することにより、弁体3の外周縁3aがシート部材9から離間して、弁箱2内の流路8が開放される。尚、同芯型のバタフライ弁1では、弁体3の外周縁3aと回転軸心6とが同一面内に含まれる。
弁棒4は上部の弁棒14と下部の弁棒15とに二分割されており、上部の弁棒14と弁体3とが連結ピン16を介して連結され、同様に、下部の弁棒15と弁体3とが連結ピン16を介して連結されている。また、上部の弁棒14は弁箱2の上部に形成された孔部19に挿通され、下部の弁棒15は弁箱2の下部に形成された孔部20に挿通されている。上部の弁棒14には、自動又は手動により弁棒4に回転力を付与する回転駆動装置7が接続されている。
以下に、図1,図3で示される上部の弁棒14と弁体3との連結構造Aについて説明する。
図4に示すように、弁体3のボス部11の上部には、弁棒挿入孔17と、弁棒挿入孔17に連通するピン挿入孔18とが形成されている。弁棒挿入孔17は回転軸心6の方向(すなわち鉛直方向)に形成されている。また、ピン挿入孔18は弁体3の厚さ方向Tに対して平行に形成されている。ピン挿入孔18の奥側は弁棒挿入孔17に接線方向から連通している。また、ピン挿入孔18の手前側には雌ねじ部21が形成されている。
図4〜図6に示すように、上部の弁棒14は弁棒挿入孔17に挿入される挿入部22を有している。挿入部22の外周面には溝23が形成されている。溝23は、上部の弁棒14の接線33の方向から見て凹形状に形成されており、回転軸心6の方向において相対向する一対の側面24,25と、これら側面24,25間の底部に形成された当接面26とを有している。
図4に示すように、当接面26は弁棒4の接線33に対して平行で且つ平坦な面である。また、図6に示すように、上部の弁棒14の挿入部22が回転軸心6に沿って弁体3の上部の弁棒挿入孔17に挿入される方向を挿入方向37とすると、上部の弁棒14の当接面26は、回転軸心6からの半径方向の距離Cが挿入方向37ほど拡大するように、斜め上向きに所定角度Eで傾斜している。
図6,図7に示すように、上部の弁棒14の挿入部22が弁棒挿入孔17に挿入された状態で、挿入部22の端面22aが弁棒挿入孔17の奥端面17aに当接し、さらに、溝23とピン挿入孔18とによって係合部27が形成されている。尚、係合部27は、溝23とピン挿入孔18とで囲まれた空間であり、奥側ほど断面積が縮小している。また、ピン挿入孔18は、弁体3の表裏両面に貫通せず、弁体3の表裏いずれか片方の面28のみに開口している。
図4,図8に示すように、連結ピン16は、断面が円形の棒状部材を斜めに切断して製作されており、軸心29に対して傾斜したピン傾斜面30を有し、且つ、先端ほど薄くなる楔形状に形成されている。尚、ピン傾斜面30は、軸心29に対して、所定角度Fで交差している。尚、図6に示すように、回転軸心6の方向における溝23の大きさHは連結ピン16の直径よりも僅かに大きく形成されている。
図9,図10に示すように、連結ピン16は、先端部からピン挿入孔18に挿入され、且つ、溝23に嵌まり込んだ状態で係合部27に係合する。このとき、係合部27において、ピン傾斜面30が溝23の当接面26に面接触する。
また、ピン挿入孔18の内部には、連結ピン16がピン挿入孔18から抜け出すのを防止する抜止用ねじ31(抜止部材の一例)が設けられている。抜止用ねじ31は、雌ねじ部21に螺合されており、連結ピン16を挿入方向34へ押圧している。
次に、図1,図3で示される下部の弁棒15と弁体3との連結構造Bについて説明する。
連結構造Bは上記連結構造Aと同じ構成を有している。すなわち、図6に示すように、弁体3のボス部11の下部には弁棒挿入孔17とピン挿入孔18とが形成されており、下部の弁棒15の挿入部22が下部の弁棒挿入孔17に挿入されている。挿入部22の外周面には溝23が形成されている。
また、下部の弁棒15の溝23の当接面26は、上記連結構造Aにおける上部の弁棒14の溝23の当接面26の傾斜方向と反対の方向に傾斜している。すなわち、下部の弁棒15の挿入部22が回転軸心6に沿って弁体3の下部の弁棒挿入孔17に挿入される方向を挿入方向38とすると、下部の当接面26は、回転軸心6からの半径方向の距離Cが挿入方向38ほど拡大するように、斜め下向きに所定角度Eで傾斜している。
下部の弁棒15の挿入部22が下部の弁棒挿入孔17に挿入された状態で、挿入部22の端面22aが弁棒挿入孔17の奥端面17aに当接し、さらに、溝23とピン挿入孔18とによって係合部27が形成されている。下部のピン挿入孔18は、弁体3の表裏両面に貫通せず、弁体3の表裏いずれか片方の面28のみに開口している。ピン挿入孔18の内部には抜止用ねじ31(抜止部材の一例)が設けられている。
以下、上記構成における作用を説明する。
バタフライ弁1を組み立てる際、弁体3を弁箱2内に挿入し、上部の弁棒14を弁箱2の孔部19に挿通して、図6,図7に示すように、上部の弁棒14の挿入部22をボス部11の上部の弁棒挿入孔17に挿入する。これにより、上部の弁棒14の溝23と上部のピン挿入孔18とによって係合部27が形成される。図9,図10に示すように、連結ピン16を先端からピン挿入孔18に挿入して奥へ押し込むことにより、連結ピン16は、溝23に嵌り込んで係合部27に食い込むとともに、その軸心29回りに回動する。これにより、ピン傾斜面30が溝23の当接面26に面接触し、上部の弁棒14と弁体3とが連結ピン16を介して連結される。
この際、連結ピン16がピン傾斜面30と当接面26とに案内されるため、連結ピン16がピン挿入孔18の奥へ挿入されるほど、連結ピン16には上部の弁棒14の径方向外向きの力Gが作用し、連結ピン16はピン挿入孔18の内周面に押圧され、上部の弁棒14が弁体3に対して弁棒14の周方向12(回転方向)にがたつくのを防止することができる。
同様に、下部の弁棒15を弁箱2の孔部20に挿通して、下部の弁棒15の挿入部22をボス部11の下部の弁棒挿入孔17に挿入し、図9,図10に示すように、連結ピン16を下部のピン挿入孔18に挿入して奥へ押し込むことにより、連結ピン16は、溝23に嵌り込んで係合部27に食い込むとともに、その軸心29回りに回動する。これにより、ピン傾斜面30が溝23の当接面26に面接触し、下部の弁棒15と弁体3とが連結ピン16を介して連結される。これにより、上記と同様に、下部の弁棒15が弁体3に対して弁棒15の周方向12(回転方向)にがたつくのを防止することができる。
また、上下両ピン挿入孔18は、弁体3の表裏両面に貫通しておらず、弁体3の表裏いずれか片方の面28のみに開口しているため、図2に示すように、弁体3を全閉位置Sにした状態で、弁箱2内の流体が弁体3の上流側35(一次側)からピン挿入孔18を通って弁体3の下流側36(二次側)へ漏れ出す虞はない。
また、弁箱2内の流路8を流体が流れる際、図9に示すように、上部の弁棒14は、流路8の流体圧により、挿入方向37とは逆の脱抜方向47(すなわち流路8の軸心の径方向外向き)の力を受けて、脱抜方向47へ移動しようとすることがある。
これに対して、図6に示すように、上部の連結構造Aにおいて、溝23の当接面26は回転軸心6からの半径方向の距離Cが挿入方向37(下方向)ほど拡大するように傾斜しており、図9に示すように、連結ピン16のピン傾斜面30が当接面26に面接触しているため、上部の弁棒14が流路8の流体圧により脱抜方向47(上方向)へ移動することは、当接面26によって阻止(拘束)される。これにより、上部の弁棒14が弁体3に対して脱抜方向47にがたつくのを防止することができる。
また、弁体3と上部の弁棒14とは常に弁箱2内で流体圧を受けているため、挿入方向37の力が上部の弁棒14に作用することはない。したがって、上部の弁棒14が弁体3に対して挿入方向37に移動してがたつくことはない。これにより、上部の弁棒14が弁体3に対して回転軸心6の方向(鉛直方向)にがたつくのを防止することができる。
同様に、下部の連結構造Bにおいて、図6に示すように、溝23の当接面26は回転軸心6からの半径方向の距離Cが挿入方向38(上方向)ほど拡大するように傾斜しており、図9に示すように、連結ピン16のピン傾斜面30が当接面26に面接触しているため、下部の弁棒15が流路8の流体圧により脱抜方向48(下方向)へ移動することは、当接面26によって阻止(拘束)される。これにより、下部の弁棒15が弁体3に対して脱抜方向48(すなわち流路8の軸心の径方向外向き)にがたつくのを防止することができる。
また、弁体3と下部の弁棒15とは常に弁箱2内で流体圧を受けているため、挿入方向38の力が下部の弁棒15に作用することはない。したがって、下部の弁棒15が弁体3に対して挿入方向38に移動してがたつくことはない。これにより、下部の弁棒15が弁体3に対して回転軸心6の方向(鉛直方向)にがたつくのを防止することができる。
したがって、弁棒14,15の周方向12と回転軸心6の方向とにおいて、弁体3に対する弁棒14,15のがたつきを防止することができる。
また、図10に示すように、各連結構造A,Bでは、連結ピン16を楔形状とし、連結ピン16を係合部27に食い込ませることにより、弁体3と弁棒14,15とを連結している。このため、バタフライ弁1を製作する際、両弁棒14,15の挿入部22を弁体3の両弁棒挿入孔17から脱抜して、弁体3と両弁棒14,15とを分離した状態で、弁体3にピン挿入孔18を形成する加工と挿入部22に溝23を形成する加工とを個別に行うことができる。これにより、ピン挿入孔18と溝23との加工が容易に行える。
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、図1に示すように回転軸心6を鉛直方向(上下方向)にしてバタフライ弁1を設置しているが、第2の実施の形態では、図11に示すように、回転軸心6を水平方向にしてバタフライ弁1を設置している。尚、一方の弁棒14と弁体3との一方の連結構造Aおよび他方の弁棒15と弁体3との他方の連結構造Bは、上記第1の実施の形態における上部の連結構造Aおよび下部の連結構造Bと同一である。
これによると、上記第1の実施の形態と同様に、弁体3を全閉位置Sにした状態で、弁箱2内の流体が弁体3の上流側35(一次側)からピン挿入孔18を通って弁体3の下流側36(二次側)へ漏れ出す虞はない。また、弁棒14,15の周方向12と回転軸心6の方向(水平方向)とにおいて、弁体3に対する弁棒14,15のがたつきを防止することができ、さらに、ピン挿入孔18と溝23との加工が容易に行える。
(第3の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、図10に示すように、ピン挿入孔18が弁体3の厚さ方向Tに対して平行に形成されているが、第3の実施の形態では、図12に示すように、ピン挿入孔18が弁体3の厚さ方向Tに対して斜め方向39に形成されている。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、図13に示すように、ピン挿入孔18が弁体3の厚さ方向Tに対して直交する方向40に形成されている。
(第5の実施の形態)
上記第1〜第4の実施の形態では、図2に示すように同芯型のバタフライ弁1を挙げたが、第5の実施の形態として、図14,図15に示すように、偏芯型のバタフライ弁45であってもよい。尚、偏芯型のバタフライ弁45では、弁体3の外周縁3aと回転軸心6とは同一面内に含まれない。
上記のような偏芯型のバタフライ弁45の弁棒14,15と弁体3との連結構造A,Bは上記第1の実施の形態と同一である。
(第6の実施の形態)
上記第5の実施の形態では、図15に示すように、ピン挿入孔18が弁体3の厚さ方向Tに対して平行に形成されているが、第6の実施の形態では、図16に示すように、ピン挿入孔18が弁体3の厚さ方向Tに対して直交する方向40に形成されている。
尚、第6の実施の形態では、ピン挿入孔18を弁体3の厚さ方向Tに対して直交する方向40に形成しているが、図12と同様に、ピン挿入孔18を弁体3の厚さ方向Tに対して斜め方向39に形成してもよい。
上記各々の実施の形態では、連結ピン16とピン挿入孔18と溝23とを回転軸心6の方向における二箇所(複数箇所)に設けたが、三箇所以上に設けてもよい。
上記各々の実施の形態では、図1に示すように、弁棒4を上部の弁棒14と下部の弁棒15とに二分割しているが、二分割せずに一本物の弁棒を用いてもよい。この場合、連結ピン16とピン挿入孔18と溝23とは回転軸心6の方向における複数箇所に設けられ、一本物の弁棒に形成される複数の溝23のうち、少なくとも一つの溝23の当接面26が、回転軸心6に対して、他の溝23の当接面26とは逆向きに傾斜している。
上記各々の実施の形態では、連結構造Aにおいて、一組の弁棒14と弁棒挿入孔17とに対して一つの連結ピン16を設けたが、これに限らず、一組の弁棒14と弁棒挿入孔17とに対して複数の連結ピン16を設けてもよい。この場合、弁棒14に形成される複数の溝23のうち、少なくとも一つの溝23の当接面26は、弁棒14の回転軸心6に対して、他の溝23の当接面26とは逆向きに傾斜している。これにより、弁棒14の回転軸心6の方向のいずれに対する移動も阻止(拘束)することができ、弁棒14の弁体3に対するがたつきを防止することができる。尚、連結構造Bにおいても、同様に、一組の弁棒15と弁棒挿入孔17とに対して複数の連結ピン16を設けてもよい。この場合も同様の効果が得られる。
1,45 バタフライ弁
2 弁箱
3 弁体
4 弁棒
6 回転軸心
8 流路
16 連結ピン
17 弁棒挿入孔
18 ピン挿入孔
22 挿入部
23 溝
26 当接面
27 係合部
29 連結ピンの軸心
30 ピン傾斜面
37,38 挿入方向
A,B 連結構造
C 弁棒の回転軸心から溝の当接面までの半径方向の距離

Claims (5)

  1. 弁箱内に形成された流路に弁体が弁棒を介して回転可能に配設されたバタフライ弁の弁体と弁棒との連結構造であって、
    弁体に、弁棒挿入孔と、弁棒挿入孔に連通するピン挿入孔とが形成され、
    弁体に連結ピンで連結される弁棒は弁棒挿入孔に挿入される挿入部を有し、
    弁棒の挿入部の外周面に溝が形成され、
    挿入部が弁棒挿入孔に挿入された状態で、溝とピン挿入孔とによって係合部が形成され、
    連結ピンは、ピン挿入孔に挿入され、且つ、溝に嵌まり込んだ状態で係合部に係合し、
    ピン挿入孔は弁体の表裏両面に貫通しないことを特徴とする弁体と弁棒との連結構造。
  2. 連結ピンは、連結ピンの軸心に対して傾斜したピン傾斜面を有し、且つ、先端ほど薄くなる楔形状に形成され、
    溝は底部に当接面を有し、
    係合部において、ピン傾斜面が溝の当接面に面接触することを特徴とする請求項1記載の弁体と弁棒との連結構造。
  3. 溝の当接面は弁棒の回転軸心に対して傾斜していることを特徴とする請求項2記載の弁体と弁棒との連結構造。
  4. 溝と連結ピンとはそれぞれ弁棒の回転軸心方向における複数箇所に設けられ、
    いずれかの溝の当接面の傾斜方向とその他の溝の当接面の傾斜方向とが異なっていることを特徴とする請求項3記載の弁体と弁棒との連結構造。
  5. 弁棒の挿入部が回転軸心に沿って弁体の弁棒挿入孔に挿入される方向を挿入方向とすると、
    溝の当接面は、弁棒の回転軸心からの半径方向の距離が挿入方向ほど拡大するように、傾斜していることを特徴とする請求項3記載の弁体と弁棒との連結構造。
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