JP2015124850A - 手動弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ハンドルを完全閉止位置まで回転させていないにもかかわらず、この位置を完全閉止位置とするという誤操作が起きるおそれを解消した手動弁を提供する。【解決手段】 弁本体2に設けられた円筒状おねじ部5にねじ合わされたグランドナット7の上面に、上方に行くに連れて径が小さくなるテーパ状おねじ部9が設けられている。ロックナット10がテーパ状おねじ部9にねじ合わされている。テーパ状おねじ部9に、上端から下端近くまでのびる少なくとも1本のスリット9aが設けられている。ロックナット10が締め付けられていない状態で、テーパ状おねじ部9の内径は、弁体3の外径よりもわずかに大きくなされている。【選択図】 図1
Description
この発明は、手動弁に関し、特に、弁の開度保持機構を備えた手動弁に関する。
手動弁(31)として、図2に示すように、所要の流体通路(図示略)が設けられた弁本体(32)と、回転しながら上昇または下降することにより流体通路を開閉する弁体(33)と、弁体(33)上端部に固定されたハンドル(34)とを備えているものが知られている。
このような手動弁(31)においては、ハンドル(34)を所定位置に保持する弁の開度保持機構を必要とするものがあり、特許文献1には、弁の開度保持機構の1例が開示されている。
弁の開度保持機構としては、ロックナット(35)を使用したものがよく知られており、図2には、このロックナット(35)を使用したものが示されている。ロックナット(35)は、弁体(33)に形成されたおねじ部(33a)にねじ合わされており、ハンドル(34)を回転させて所要の開度を得た時点で、ロックナット(35)を締め付けることにより、弁体(33)を回転させることができないようになり、その開度が維持される。
上記図2に示した手動弁において、ハンドル(34)を回転させたときには、ロックナット(35)が共回りすることから、ハンドル(34)の回転に伴って共回りしたロックナット(35)がグランドナット(36)に当接してしまうと、これ以上ハンドル(34)による閉操作ができないものとなる。したがって、ロックナット(35)の位置によっては、ハンドル(34)を完全閉止位置まで回転させていない位置を完全閉止位置とするという誤操作が起きるおそれがある。
この発明の目的は、ハンドルを完全閉止位置まで回転させていないにもかかわらず、この位置を完全閉止位置とするという誤操作が起きるおそれを解消した手動弁を提供することにある。
この発明による手動弁は、弁本体と、回転しながら上昇または下降することにより流体通路を開閉する弁体と、弁体に固定されたハンドルとを備えている手動弁において、弁本体の上側に配置されて弁体が挿通される弁体挿通部材の上端部に、上方に行くに連れて径が小さくなるテーパ状おねじ部が設けられ、ロックナットがテーパ状おねじ部にねじ合わされており、テーパ状おねじ部に、上端から下端近くまでのびる少なくとも1本のスリットが設けられ、ロックナットが締め付けられていない状態で、テーパ状おねじ部の内径は、弁体の外径よりもわずかに大きくなされていることを特徴とするものである。
テーパ状おねじ部の内径が弁体の外径よりもわずかに大きくなされていることにより、ロックナットが緩められた状態で、弁体は、テーパ状おねじ部に対して回転自在(上下移動自在)であり、ハンドルを回転させることで、弁体を所要の開度位置に移動させることができる。この後、ロックナットをテーパ状おねじ部に締め付けていくと、ロックナットの締付けに伴って、スリットが設けられているテーパ状おねじ部は、その内径が小さくなって、弁体にきつく締め付けられていく。これにより、弁体は、移動不可能となり、所要の開度位置で保持される。
スリットは、周方向の1カ所だけに設けてもよく、周方向に所定間隔で複数設けてもよい。
ロックナットとしては、めねじ部の最大内径がテーパ状おねじ部の最大外径より小さくなされて、テーパ状おねじ部にねじ合わされることでテーパ状おねじ部を縮径できるものであれば、種々のものを使用することができる。ロックナットは、テーパが設けられていない一般的なナットとしてもよい。ロックナットのめねじ部は、下方に行くに連れて径が大きくなるテーパ状であることがより好ましい。
従来のロックナットを使用した弁の開度保持機構は、ロックナットがわずかに緩められた状態で、ハンドルを回転させた場合、ロックナットが共回りしてグランドナットに当接し、これ以上のハンドルの回転はできなくなる。したがって、作業者は、この位置が完全閉止位置と判断することになり、誤った位置が完全閉止位置としてロックされてしまう。この発明では、ロックナットがわずかに緩められた状態であっても、弁体はテーパ状おねじ部に対して回転自在、すなわち、ロックナットが共回りすることがないので、誤った位置が完全閉止位置としてロックされてしまうおそれがない。
手動弁は、例えば、弁体が棒状をなし先端部が先細り形状に形成されたニードル弁とされるが、これに限定されるものではなく、ダイヤフラムを使用したダイヤフラム弁であってもよい。
いずれにしろ、テーパ状おねじ部は、弁本体に設けられた円筒状おねじ部にねじ合わされたナットに一体に形成されていることが好ましい。このようなナットは、グランドナットと称されて、手動弁に配置されたパッキン(グランドパッキン)を押圧する機能を有しており、このグランドナットを利用することで、部品数の増加を抑えることができる。
この発明の手動弁によると、ロックナットがわずかに緩められた状態で、弁体はテーパ状おねじ部に対して回転自在であるので、誤った位置が完全閉止位置としてロックされてしまうおそれがない。
この発明の実施の形態を、以下図面を参照して説明する。
図1は、この発明による手動弁の1実施形態を示している。
手動弁(1)は、ニードル弁であり、弁本体(2)と、回転しながら上昇または下降することにより流体通路を開閉する弁体(3)と、弁体(3)を回転させるハンドル(4)とを備えている。
弁本体(2)には、一端が左方に開口し、他端が弁本体(2)中央の下部にのびている流体流入通路(2a)と、流体流入通路(2a)の他端(中央下側端部)から上方にのびる連通路(2b)と、連通路(2b)の上端部から右方にのびて右方に開口する流体流出通路(2c)と、連通路(2b)の上端から上方にのびて上方に開口する弁体挿入部(2d)とが設けられている。
弁本体(2)は、上方に突出した円筒状のおねじ部(5)を有しており、おねじ部(5)の下側にパネルナット(6)が、おねじ部(5)の上側にグランドナット(7)がそれぞれねじ合わされている。
弁本体(2)のおねじ部(5)をパネル等に設けられた貫通孔に挿通してパネルナット(6)を締め付けることで、手動弁(1)をパネル等に固定することができる。
弁本体(2)のおねじ部(5)の内周には、グランドパッキン(8)が配されており、グランドナット(7)を締め付けることで、グランドパッキン(8)が圧縮されて、シール性が確保されている。
弁体(3)は、断面円形の軸状をなし、その下端部近傍には、おねじ部(3a)が形成されており、おねじ部(3a)の下端に連なって円錐状の先細り部(3b)が形成されている。弁体(3)の上部は、弁本体(2)のおねじ部(5)内に挿通されており、その上端部がハンドル(4)に嵌め入れられて固定されている。
先細り部(3b)は、連通路(2b)内に挿入されており、図1に示す状態では、先細り部(3b)の根元部分が弁座(2e)に当接することで、連通路(2b)(流体通路)が閉鎖されている。図1に示した状態から、弁体(3)が上方に移動すると、先細り部(3b)の根元部分が弁座(2e)から離間し、これにより、連通路(2b)(流体通路)が開放される。
弁本体(2)の弁体挿入部(2d)には、弁体(3)のおねじ部(3a)がねじ合わされているめねじが形成されている。ハンドル(4)を回転させると、弁体(3)は回転しながら上下し、これにより、弁体(3)の先細り部(3b)と連通路(2b)との間に生じる隙間(流体通路の開度)が調整される。
上記において、グランドナット(7)よりも下側の構成は、図2にも示した従来のものと同じ構成とされている。そして、この実施形態では、弁の開度保持機構が下記の構成とされている点で、従来と相違している。
この実施形態の弁の開度保持機構は、弁本体(2)の上側に配置されて弁体(3)が挿通される弁体挿通部材としてのグランドナット(7)の上面に一体に形成されたテーパ状おねじ部(9)と、テーパ状おねじ部(9)に上側からねじ合わされたロックナット(10)とからなる。図2において、ロックナット(35)がねじ合わされているおねじ部(33a)は、この実施形態では不要であるので、非ねじ部とされている。
テーパ状おねじ部(9)は、上方に行くに連れて径が小さくなるように設けられている。テーパ状おねじ部(9)の内周面は、円筒面とされている。ロックナット(10)は、外周面(10a)が正六角筒面とされ、内周面(10b)が下方に行くに連れて径が大きくなるテーパ状のめねじとされている。テーパ状おねじ部(9)に、上端から下端近くまでのびる4本のスリット(9a)が周方向に等間隔で設けられている。
ロックナット(10)が締め付けられていない状態で、テーパ状おねじ部(9)の内径は、弁体(3)の外径よりもわずかに大きくなされている。したがって、この状態では、弁体(3)を回転させることができ、ハンドル(4)を回転させることで、弁体(3)を回転させて上下移動させることができる。
ロックナット(10)が締め付けられていない状態から、ロックナット(10)を締め付けていくと、テーパ状おねじ部(9)にスリット(9a)が設けられていることにより、テーパ状おねじ部(9)の内径が小さくなっていく。この結果、テーパ状おねじ部(9)は弁体(3)にきつく嵌まり合うことになる。テーパ状おねじ部(9)は、弁本体(2)に固定されているグランドナット(7)に一体に設けられているので、テーパ状おねじ部(9)は弁体(3)にきつく嵌まり合うことで、弁体(3)および弁体(3)に固定されたハンドル(4)を回転させることができなくなる。
上記実施形態の手動弁(1)によると、ロックナット(10)は、弁体(3)にねじ合わされていないので、ロックナット(10)をわずかに緩めるだけで、ハンドル(4)の回転が可能になり、ハンドル(4)を回転させたときに、ロックナット(10)が共回りすることがない。したがって、図2に示した手動弁(31)における問題点である共回りしたロックナット(35)がグランドナット(36)に当接した位置を完全閉止位置と誤ることがない。また、図2に示した手動弁(31)では、共回りを考慮して、ロック解除時には、ロックナット(35)を大きく緩めておく必要があり、また、ロック時には、ロックナット(35)を締め付ける際のロックナット(35)の回転数が一定せずに、何回も回転させなければならないこともあり、ロック操作のための手間がかかるという問題もあったが、上記実施形態の手動弁(1)では、ロックを解除する際もロックする際もロックナット(10)の回転量はわずかでよく、操作の手間が大幅に軽減される。
なお、上記において、ロックナット(10)の内周面(10b)はテーパ状のめねじとされているが、ロックナット(10)はこれに限定されるものではない。ロックナット(10)は、めねじ部の最大内径がテーパ状おねじ部の最大外径より小さくなされて、テーパ状おねじ部にねじ合わされることでテーパ状おねじ部を縮径できるものであればよく、例えば、ロックナット(10)の内周面は一般的な円筒状のめねじとすることもできる。
(1):手動弁、(2):弁本体、(3):弁体、(4):ハンドル、(7):グランドナット(弁体挿通部材)、(9):テーパ状おねじ部、(9a):スリット、(10):ロックナット
Claims (3)
- 弁本体と、回転しながら上昇または下降することにより流体通路を開閉する弁体と、弁体に固定されたハンドルとを備えている手動弁において、
弁本体の上側に配置されて弁体が挿通される弁体挿通部材の上端部に、上方に行くに連れて径が小さくなるテーパ状おねじ部が設けられ、ロックナットがテーパ状おねじ部にねじ合わされており、テーパ状おねじ部に、上端から下端近くまでのびる少なくとも1本のスリットが設けられ、ロックナットが締め付けられていない状態で、テーパ状おねじ部の内径は、弁体の外径よりもわずかに大きくなされていることを特徴とする手動弁。 - ロックナットのめねじ部は、下方に行くに連れて径が大きくなるテーパ状であることを特徴とする請求項1の手動弁。
- テーパ状おねじ部は、弁本体に設けられた円筒状おねじ部にねじ合わされたナットに一体に形成されていることを特徴とする請求項1または2の手動弁。
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