JP2011162523A - 脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物及びマスキング方法 - Google Patents

脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物及びマスキング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体の状態でも植物油脂原料が有する特異臭をマスキングでき、かつ、使用時のマスキング成分自体のにおいや使用後の残香性が強過ぎることがないため嗜好性の高い賦香ができるものであり、洗浄剤として用いた場合に泡立ち及びすすぎの早さに優れる脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物、及び、前記脂肪酸アルカリ金属塩の特異臭を良好にマスキングすることができるマスキング方法の提供。
【解決手段】特定の含有量の脂肪酸塩((A)成分)と、特定の含有量のカルボニル基を有する化合物((B)成分)及び環状エーテルを有する化合物((C)成分)の少なくともいずれかと、を含有し、前記(A)成分が、少なくとも1種の炭素数8〜18の飽和又は不飽和脂肪酸の炭素数1〜2の低級アルコールエステルを、アルカリ金属水酸化物でケン化して得られる脂肪酸塩である脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物及び脂肪酸アルカリ金属塩の特異臭のマスキング方法に関する。
パーム核油等の植物油脂原料が有する特異臭を改善するために、それらを脂肪酸の低級アルコールエステルとし、更にアルカリでケン化して得た脂肪酸塩を固形石鹸に使用することが提案されている(特許文献1参照)。また、脂肪酸の低級アルコールエステルと水酸化カリウムとを、プロピレングリコール存在下で反応させ、脂肪酸カリウム塩溶液を得て、液体石鹸や固形石鹸の原料として用いることが提案されている(特許文献2参照)。
しかし、これらの方法では、植物油脂原料が有する特異臭を改善する効果は十分なものではなかった。また、脂肪酸の低級アルコールエステル由来の脂肪酸塩を固形石鹸に用いる場合は、その減圧乾燥工程において水分と共に特異臭が除去され得るため、該特異臭を軽減することができるものの、乾燥工程を経ないで前記脂肪酸塩を原料として香粧品などに用いる場合、その特異臭の改善が問題であった。
水性洗浄剤組成物における特異臭については、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩の製造方法及び原料に起因して生成する脂肪族アルデヒドの特異臭を、香料を配合することによりマスキングを行うことが提案されている(特許文献3参照)。
しかし、この方法では植物油脂原料が有する特異臭に対して十分なマスキング作用を得ることはできず、また前記水性洗浄剤組成物を洗浄剤として使用する場合、泡立ちやすすぎの早さに劣る点で問題であった。
また、香料を配合することによりマスキングを行う場合、賦香率を上げるとマスキング作用は期待できるものの、使用時の香料自体のにおいや、使用後の残香性が強過ぎて不快感を与えることがあり、更に経済的に好ましくない点で問題であった。
したがって、液体の状態でも植物油脂原料が有する特異臭をマスキングでき、かつ、使用時のマスキング成分自体のにおいや使用後の残香性が強過ぎることがないため嗜好性の高い賦香ができるものであり、洗浄剤として用いた場合に泡立ち及びすすぎの早さに優れる脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物、及び、前記脂肪酸アルカリ金属塩の特異臭を良好にマスキングすることができるマスキング方法の提供が望まれているのが現状である。
特開平6−41578号公報 特開2001−49288号公報 特開2009−280532号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、液体の状態でも植物油脂原料が有する特異臭をマスキングでき、かつ、使用時のマスキング成分自体のにおいや使用後の残香性が強過ぎることがないため嗜好性の高い賦香ができるものであり、洗浄剤として用いた場合に泡立ち及びすすぎの早さに優れる脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物、及び、前記脂肪酸アルカリ金属塩の特異臭を良好にマスキングすることができるマスキング方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討した結果、以下のような知見を得た。即ち、特定の含有量の脂肪酸塩((A)成分)と、特定の含有量のカルボニル基を有する化合物((B)成分)及び環状エーテルを有する化合物((C)成分)の少なくともいずれかと、を含有し、前記(A)成分が、少なくとも1種の炭素数8〜18の飽和又は不飽和脂肪酸の炭素数1〜2の低級アルコールエステルを、アルカリ金属水酸化物でケン化して得られる脂肪酸塩である脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物は、液体の状態でも植物油脂原料が有する特異臭をマスキングでき、かつ、使用時のマスキング成分自体のにおいや使用後の残香性が強過ぎることがないため嗜好性の高い賦香ができるものであり、洗浄剤として用いた場合に泡立ち及びすすぎの早さに優れること、また前記脂肪酸アルカリ金属塩のマスキング方法は、前記脂肪酸アルカリ金属塩の特異臭を良好にマスキングすることができることを知見し、本発明の完成に至った。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 脂肪酸塩((A)成分)と、カルボニル基を有する化合物((B)成分)及び環状エーテルを有する化合物((C)成分)の少なくともいずれかと、を含有し、前記(A)成分が、少なくとも1種の炭素数8〜18の飽和又は不飽和脂肪酸の炭素数1〜2の低級アルコールエステルを、アルカリ金属水酸化物でケン化して得られる脂肪酸塩であり、かつ、前記(A)成分の含有量が1質量%〜30質量%であり、前記(B)成分が、シトラール、シス−3−へキセニルアセテート、アニスアルデヒド、メチルフェニルグリシド酸エチル、ヘリオナール、ジヒドロジャスモン酸メチル、シクラメンアルデヒド、イソアミルアセテート、メチルオクチンカーボネイト、及び7−アセチル−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラメチルナフタレンの少なくともいずれかであり、前記(C)成分が、アンブロキサン及びローズオキサイドの少なくともいずれかであり、前記(B)成分及び前記(C)成分の少なくともいずれかの含有量が、0.001質量%〜0.1質量%であることを特徴とする脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物である。
<2> カルボニル基を有する化合物((B)成分)の含有量と、環状エーテルを有する化合物((C)成分)の含有量との質量比((B)/(C))が、9/1〜1/9である前記<1>に記載の脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物である。
<3> 少なくとも1種の炭素数8〜18の飽和又は不飽和脂肪酸が、パーム油、パーム核油、及びヤシ油の少なくともいずれかの植物油である前記<1>から<2>のいずれかに記載の脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物である。
<4> 液状である前記<1>から<3>のいずれかに記載の脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物である。
<5> 洗浄剤組成物である前記<1>から<4>のいずれかに記載の脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物である。
<6> 少なくとも1種の炭素数8〜18の飽和又は不飽和脂肪酸の炭素数1〜2の低級アルコールエステルを、アルカリ金属水酸化物でケン化して得た脂肪酸塩((A)成分)のにおいのマスキング方法であって、前記<1>から<5>のいずれかに記載の脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物中の前記(A)成分と、カルボニル基を有する化合物((B)成分)及び環状エーテルを有する化合物((C)成分)の少なくともいずれかとを混合して、前記(A)成分の含有量を1質量%〜30質量%とし、かつ、前記(B)成分及び前記(C)成分の少なくともいずれかの含有量を0.001質量%〜0.1質量%とし、前記(B)成分として、シトラール、シス−3−へキセニルアセテート、アニスアルデヒド、メチルフェニルグリシド酸エチル、ヘリオナール、ジヒドロジャスモン酸メチル、シクラメンアルデヒド、イソアミルアセテート、メチルオクチンカーボネイト、及び7−アセチル−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラメチルナフタレンの少なくともいずれかを用い、前記(C)成分として、アンブロキサン及びローズオキサイドの少なくともいずかを用いることを特徴とするマスキング方法である。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、液体の状態でも植物油脂原料が有する特異臭をマスキングでき、かつ、使用時のマスキング成分自体のにおいや使用後の残香性が強過ぎることがないため嗜好性の高い賦香ができるものであり、洗浄剤として用いた場合に泡立ち及びすすぎの早さに優れる脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物、及び、前記脂肪酸アルカリ金属塩の特異臭を良好にマスキングすることができるマスキング方法を提供することができる。
(脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物及びマスキング方法)
本発明の脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物は、脂肪酸塩((A)成分)と、カルボニル基を有する化合物((B)成分)及び環状エーテルを有する化合物((C)成分)の少なくともいずれかと、を含有し、必要に応じて更にその他の成分を含有する。
本発明のマスキング方法は、本発明の前記脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物における前記(A)成分のにおいのマスキング方法として好適に用いることができ、前記(A)成分と、前記(B)成分及び前記(C)成分の少なくともいずれかとを混合する工程を少なくとも含み、必要に応じて、更にその他の工程を含む。
以下に、本発明の脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物の説明と併せて本発明のマスキング方法について説明する。
<脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物>
−(A)成分−
前記脂肪酸塩である(A)成分は、少なくとも1種の炭素数8〜18の飽和又は不飽和脂肪酸の炭素数1〜2の低級アルコールエステルを、アルカリ金属水酸化物でケン化して得られる脂肪酸アルカリ金属塩である。この脂肪酸アルカリ金属塩は、特異臭(以下、「基材臭」と称することがある。)を有するものである。
前記飽和又は不飽和脂肪酸の由来原料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、パーム油、パーム核油、ヤシ油又はそれらの混合油や、該混合油を触媒存在下で水素添加した混合油、水素添加されたパーム油、水素添加されたパーム核油、水素添加されたヤシ油、又はそれらの混合油が好ましい。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
ここで、パーム油としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、粗パーム油、粗パームステアリン、粗パームオレイン、又はそれらの脱ガム処理、白土処理、及び蒸留脱酸処理をして得られる精製パーム油、同様の処理をして得られる精製パームステアリン、精製パームオレインなどが好ましい。
前記パーム核油や前記ヤシ油としても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記パーム油と同様の処理をして得られる精製パーム核油、精製ヤシ油などが好ましい。
前記炭素数1〜2の低級アルコールエステルとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、メチルエステルの蒸留効率がよい点で好ましい。
前記飽和又は不飽和脂肪酸の炭素数1〜2の低級アルコールエステルの製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、特開平4−117497号公報や特開平6−41578号公報などに記載された方法などが挙げられる。
また、得られた脂肪酸低級アルコールエステルは、天然油脂の脂肪酸分布を有する混合物でもよいし、各炭素鎖長の脂肪酸エステルに分留したものを用いてもよい。
前記アルカリ金属水酸化物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、前記アルカリ金属水酸化物は、前記脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物を液状の洗浄剤組成物として用いる場合、水酸化カリウムが、溶解度の高い脂肪酸カリウムを得ることができる点で好ましい。
前記(A)成分を製造する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、特開平4−117497号公報や特開平6−41578号公報などに記載された方法などが挙げられる。具体例としては、温度120℃、圧力0.4MPaの反応条件下で前記低級アルコールエステルをケン化し、トッピングし、水分量が25質量%程度のスラリーとして得る方法などが挙げられる。
前記(A)成分は、前記製造方法により得られたスラリーをそのまま用いてもよいし、前記スラリーに更に水を添加して希釈したものを用いてもよい。また、前記スラリーを減圧乾燥等の公知の方法により乾燥させ固体状にしたものを用いてもよいし、前記固体状にしたものを再び水で希釈したものを用いてもよい。
前記パーム油由来の前記(A)成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、炭素数14の脂肪酸塩を0.4質量%、炭素数16の脂肪酸塩を45.5質量%、炭素数18の脂肪酸塩を53.6質量%程度含有するものが好ましい。
前記パーム核油由来の前記(A)成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、炭素数8の脂肪酸塩を4質量%、炭素数12の脂肪酸塩を50質量%、炭素数14の脂肪酸塩を15質量%、炭素数16の脂肪酸塩を7質量%程度含有するものが好ましい。
前記ヤシ油由来の前記(A)成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、炭素数8の脂肪酸塩を9質量%、炭素数12の脂肪酸塩を50質量%、炭素数14の脂肪酸塩を15質量%、炭素数16の脂肪酸塩を10質量%程度含有するものが好ましい。
前記脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物を洗浄剤組成物として用いる場合、前記(A)成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、泡立ちが良好である観点から、ラウリン酸(炭素数12)、ミリスチン酸(炭素数14)、パルミチン酸(炭素数16)、及びこれらのナトリウム塩又はカリウム塩が好ましい。
また、前記脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物を液状洗浄剤組成物として用いる場合も、前記脂肪酸塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、溶解度が高い観点から、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、パルミチン酸カリウムが好ましく、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウムがより好ましい。
前記脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物における前記(A)成分の配合量としては、1質量%〜30質量%であるが、良好な洗浄力と起泡力を得る観点から5質量%〜30質量%が好ましく、更に良好な起泡力と流動性を得る観点から10質量%〜20質量%がより好ましい。
前記(A)成分の配合量が、1質量%未満であると、基材臭のマスキングはできるものの、前記(B)成分及び前記(C)成分の少なくともいずれかそのもののにおいが強くなり嗜好性が低下することがあり好ましくない。また、前記(A)成分の配合量が、30質量%を超えると、マスキング作用が弱くなり、前記(A)成分の基材臭をマスキングするために、前記(B)成分及び前記(C)成分の少なくともいずれかの配合量を0.1質量%より多く配合せざるを得ず、その場合には前記(B)成分及び前記(C)成分の少なくともいずれかそのもののにおいが強くなり嗜好性が低下することがあり好ましくない。
−(B)成分−
前記カルボニル基を有する化合物である(B)成分は、前記(A)成分の基材臭をマスキングする目的で配合される。
前記(B)成分は、具体的には、シトラール(Citral)、シス−3−へキセニルアセテート(cis−3−Hexenyl acetate)、アニスアルデヒド(Anis aldehyde)、メチルフェニルグリシド酸エチル(Ethyl 3−methyl−3−phenyl glycidate)、ヘリオナール(Helional)、ジヒドロジャスモン酸メチル(Methyl dihydrojasmonate)、シクラメンアルデヒド(Cyclamen aldehyde)、イソアミルアセテート(Iso amyl acetate)、メチルオクチンカーボネイト(Methyl octin calbonate)、及び7−アセチル−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラメチルナフタレン(7−Acetyl−1,2,3,4,5,6,7,8−octahydro−1,1,6,7−tetramethylnaphthalene)の少なくともいずれかである。
前記(B)成分の入手方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、合成する方法、市販品を用いる方法などが挙げられる。
−(C)成分−
前記環状エーテルを有する化合物である(C)成分は、前記(A)成分の基材臭をマスキングする目的で配合される。
前記(C)成分は、具体的には、アンブロキサン(Ambroxane)及びローズオキサイド(Rose oxide)の少なくともいずれかである。
前記(C)成分の入手方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、合成する方法、市販品を用いる方法などが挙げられる。
前記脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物における前記(B)成分及び前記(C)成分の少なくともいずれかの含有量としては、0.001質量%〜0.1質量%であるが、前記(C)成分を含有せず前記(B)成分のみを含有する場合、0.005質量%〜0.1質量%が好ましい。一方、前記(B)成分を含有せず前記(C)成分のみを含有する場合は、0.001質量%〜0.005質量%が好ましい。前記(B)成分及び前記(C)成分の少なくともいずれかの含有量が、0.001質量%未満であると、前記(A)成分の基材臭のマスキング作用が低下することがある。一方、前記(B)成分及び前記(C)成分の少なくともいずれかの含有量が、0.1質量%を超えると、前記(B)成分及び前記(C)成分の少なくともいずれかそのもののにおいが強くなりすぎ、使用時に不快感を与えるため嗜好性が低下することや、他の香料成分と共に調合香料として配合したときに香調のバランスが崩れることがある。
前記脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物は、前記(B)成分及び前記(C)成分の少なくともいずれかを含有していればよいが、少量の添加で前記(A)成分の基材臭をマスキングできる点で、前記(C)成分を含有することが好ましく、マスキング作用が向上し、かつ嗜好性が高くなる点で、前記(B)成分と前記(C)成分とを併用することが特に好ましい。
前記(B)成分の含有量と、前記(C)成分の含有量との質量比((B)/(C))としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、マスキング作用が向上する観点から、9/1〜1/9が好ましく、3/7〜9/1がより好ましい。
−その他の成分−
前記その他の成分としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性イオン界面活性剤等の界面活性剤、無機粉体、有機粉体等の水不溶性粉体、高分子化合物、シリコーン類、高級アルコール、油脂等の油分、保湿剤、動植物の抽出物、ビタミン類、アミノ酸類、抗炎症剤、紫外線吸収剤、冷感付与剤、酸化防止剤、着色剤、前記(B)成分及び前記(C)成分を除く香料成分、消臭剤、防腐剤、金属封鎖剤、包接化合物、アルコール等の溶剤、多価アルコールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物における前記その他の成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
−性状−
前記脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物の性状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、液体の状態、固体の状態などが挙げられる。これらの中でも、前記脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物は、液体の状態が好ましい。
−粘度−
前記脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物が液体の状態である場合、その粘度としては、温度25℃における粘度が、6,000mPa・s以下であり、2,000mPa・s以下が好ましい。
前記粘度を測定する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、東京計器株式会社製の粘度計により測定する方法などが挙げられる。
具体的には、前記脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物の温度を25℃とし、粘度が1mPa・s以上200mPa・s未満の場合は、No.1ローターを使用し30rpmにて60秒間で測定することができ、粘度が200mPa・s以上1,000mPa・s未満の場合は、No.2ローターを使用し30rpmにて60秒間で測定することができ、粘度1,000mPa・s以上4,000mPa・s未満の場合は、No.3ローターを使用し30rpmにて60秒間で測定することができ、粘度が4,000mPa・s以上6,000mPa・s以下の場合は、No.4ローターを使用し30rpmにて60秒間で測定することができる。
−pH−
前記脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物のpHとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、9.4〜10.8が好ましく、9.8〜10.6がより好ましい。
前記pHを調製する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、公知の酸やアルカリなどの試薬を用いて調整する方法などが挙げられる。
−用途−
本発明の脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物は、液体の状態でも植物油脂原料が有する基材臭をマスキングでき、かつ、使用時のマスキング成分自体のにおいや使用後の残香性が強過ぎることがないものであり、洗浄剤として用いた場合に泡立ち及びすすぎの早さに優れることから、皮膚などに用いられる洗浄剤組成物、特に液体洗浄剤組成物として好適に使用可能である。
なお、前記液体洗浄剤組成物は、前記脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物を公知の方法により乾燥させ、固体状にしたものを再び水などで希釈し、液状にしたものを含むこととする。
<マスキング方法>
本発明のマスキング方法は、前記脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物における前記(A)成分の基材臭をマスキングする方法であって、前記(A)成分と、前記(B)成分及び前記(C)成分の少なくともいずれかとを混合する工程(以下、「混合工程」と称することがある。)を少なくとも含み、必要に応じて、更にその他の工程を含む。
−混合工程−
前記混合工程において、前記(A)成分と、前記(B)成分及び前記(C)成分の少なくともいずれかとを混合する方法としては、特に制限はなく、公知の方法の中から目的に応じて適宜選択することができるが、剪断力と全体混合できる複数の攪拌羽根(プロペラ、タービン、ディスパー等)とを備えた攪拌装置等を用いる方法が好ましい。
前記(A)成分の性状としては、固体の状態であってもよく、液体の状態であってもよい。前記(A)成分は、液体の状態で特に強い基材臭を有するが、前記マスキング方法によれば、このような液体の状態の前記(A)成分であっても良好に該基材臭をマスキングすることができる。
また、前記(A)成分の中でも、ヤシ油由来の、少なくとも1種の炭素数8〜18の飽和又は不飽和脂肪酸の炭素数1〜2の低級アルコールエステルを原料とした前記(A)成分が、パーム油由来やパーム核油由来の前記(A)成分と比較して基材臭が強く、ヤシ油由来の、少なくとも1種の炭素数8〜18の飽和又は不飽和脂肪酸の炭素数1〜2の低級アルコールエステルを原料としたラウリン酸塩の基材臭が特に強い。前記マスキング方法は、前記ラウリン酸塩の基材臭であっても良好に該基材臭をマスキングすることができる。
前記混合工程において、前記(A)成分と、前記(B)成分及び前記(C)成分の少なくともいずれかとを混合する際、本発明の効果を損なわない限り、前記その他の成分を共に混合してもよい。
−その他の工程−
前記その他の工程としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記(B)成分や前記(C)成分を前記その他の成分と混合する工程、前記脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物を所望のpHに調整する工程などが挙げられる。
−用途−
本発明のマスキング方法は、前記(A)成分の基材臭を良好にマスキングすることができるため、本発明の前記脂肪酸アルカリ金属塩組成物における前記(A)成分のマスキング方法として好適に利用可能である。
以下に本発明の実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例及び比較例において「%」は、いずれも「質量%」を表し、実施例及び比較例に記載の成分量は、全て純分換算である。
<(A)成分の製造方法>
下記実施例及び比較例の組成物の調製に用いる脂肪酸カリウム塩((A)成分)は、以下の方法で製造した。
−ラウリン酸カリウムの製造方法−
ジャケット部に約100℃の熱水を循環させたブレード型ニーダー(型式:PNV−5H、入江製作所製)にラウリン酸メチルエステル(商品名:パステルM−12、ライオン株式会社製)2,500gと、精製水109gとを入れ、ブレードを回転させながら約95℃に加温した。ニーダー内を圧力0.4MPaに減圧し、ブレードを回転させながら、48%水酸化カリウム水溶液1,363.5gを徐々に添加することによりケン化した。ケン化反応中は、圧力を0.4MPaに維持し、約1時間撹拌を継続した。
得られた糊状のラウリン酸カリウムの乾燥減量を、化粧品原料基準第二版注解 一般試験法 乾燥減量試験法に準じて測定し、下記一般式(1)からラウリン酸カリウム塩(脂肪酸カリウム塩)含有量を計算した。この糊状の試料を、下記実施例及び比較例の組成物の調製に用いた。
脂肪酸カリウム塩含有量(%)=100−乾燥減量 一般式(1)
−ミリスチン酸カリウムの製造方法−
ジャケット部に約100℃の熱水を循環させたブレード型ニーダー(型式:PNV−5H、入江製作所)にミリスチン酸メチルエステル(商品名:パステルM−14、ライオン株式会社製)2,500gと、精製水221gとを入れ、ブレードを回転させながら約95℃に加温した。ニーダー内を圧力0.4MPaに減圧し、ブレードを回転させながら、48%水酸化カリウム水溶液1,205.4gを徐々に添加することによりケン化した。ケン化反応中は、圧力を0.4MPaに維持し、約1時間撹拌を継続した。
得られた糊状のミリスチン酸カリウムの乾燥減量を、化粧品原料基準第二版注解 一般試験法 乾燥減量試験法に準じて測定し、前記一般式(1)からミリスチン酸カリウム塩(脂肪酸カリウム塩)含有量を計算した。この糊状の試料を、下記実施例及び比較例の組成物の調製に用いた。
−パルミチン酸カリウムの製造方法−
ジャケット部に約100℃の熱水を循環させたブレード型ニーダー(型式:PNV−5H、入江製作所)にパルミチン酸メチルエステル(商品名:パステルM−16、ライオン株式会社製)2,500gと、精製水309gとを入れ、ブレードを回転させながら約95℃に加温した。ニーダー内を圧力0.4MPaに減圧し、ブレードを回転させながら、48%水酸化カリウム水溶液1,080.2gを徐々に添加することによりケン化した。ケン化反応中は、圧力を0.4MPaに維持し、約1時間撹拌を継続した。
得られた糊状のパルミチン酸カリウムの乾燥減量を、化粧品原料基準第二版注解 一般試験法 乾燥減量試験法に準じて測定し、前記一般式(1)からパルミチン酸カリウム塩(脂肪酸カリウム塩)含有量を計算した。この糊状の試料を、下記実施例及び比較例の組成物の調製に用いた。
(実施例1〜39、比較例1〜2及び5〜7)
前記製造方法で製造した(A)成分と、カルボニル基を有する化合物である(B)成分及び環状エーテルを有する化合物である(C)成分の少なくともいずれかとを、表1〜8に示す組成で常法に準じて実施例1〜39、比較例1〜2及び5〜7の組成物を調製した。
(比較例3〜4)
実施例1〜39、比較例1〜2及び5〜7において、(B)成分及び(C)成分の少なくともいずれかを、アルコール系の香料であるリナロール又はゲラニオールを配合した以外は、実施例1〜39、比較例1〜2及び5〜7と同様の方法で比較例3〜4の組成物を調製した。
(比較例8)
実施例1〜39、比較例1〜2及び5〜7において、(A)成分を、(A’)成分(ポリオキシエチレン(4,5)ラウリルエーテルカルボン酸ナトリウム、商品名:カオーアキポRLM−45、花王株式会社製)に代えた以外は、実施例1〜39、比較例1〜2及び5〜7と同様の方法で比較例8の組成物を調製した。
実施例1〜39及び比較例1〜8の組成物を常法に準じて調製し、これらの香気について以下に示す方法で官能評価を行った。結果を併せて表1〜8に示す。
また、実施例1〜3、6、及び39、並びに比較例8の組成物について、以下に示す方法で泡立ちとすすぎの早さの評価を行った。結果を表9に示す。
<マスキング作用の評価>
高さ約8cm×口径約3cmの硬質透明ガラス瓶(体積50mL)に、実施例1〜39及び比較例1〜8の組成物をそれぞれ約40g充填した。におい評価の専門パネリスト3名により、瓶口において下記評価基準に基づいてにおいの官能評価を行い、その結果の平均値を算出した。該平均値は、2.0点以下を許容範囲とした。
マスキング作用の評価において、(B)成分及び(C)成分の未配合品のにおい(基材臭)を基準品とした。
〔評価基準〕
0点: 基剤臭が全くしない
1点: わずかに基剤臭が感知できる
2点: 弱い基剤臭が感知できる
3点: 基剤臭を楽に感知できる
4点: 基剤臭を強く感知できる
<(B)成分、(C)成分のにおい強度の評価>
高さ約8cm×口径約3cmの硬質透明ガラス瓶(体積50mL)に、実施例1〜39及び比較例1〜8の組成物をそれぞれ約40g充填した。におい評価の専門パネリスト3名により、瓶口において下記評価基準に基づいてにおい強度の官能評価を行い、その結果の平均値を算出した。該平均値は、3.0点以下を許容範囲とした。
〔評価基準〕
0点: 配合した(B)成分、(C)成分自体のにおいが全くしない
1点: 配合した(B)成分、(C)成分自体のにおいをわずかに感知できる
2点: 配合した(B)成分、(C)成分自体のにおいをやや感知できる
3点: 配合した(B)成分、(C)成分自体のにおいが楽に感知できる
4点: 配合した(B)成分、(C)成分自体のにおいを強く感知できる
<泡立ちとすすぎの早さの評価>
両手を水で濡らした後、実施例1〜39及び比較例1〜8の組成物のいずれかを1mL手にとり、10秒間両手をこすりあわせた後、下記評価基準に基づいて泡立ちのよさをそれぞれ評価した。続けて、手指を覆う泡や各組成物を流水ですすぎ流し、下記評価基準に基づいてすすぎの早さを評価した。これらの結果の平均値をそれぞれ算出し、下記判定基準により判定した。
〔評価基準〕
5点: 非常に良い
4点: 良い
3点: どちらともいえない
2点: 悪い
1点: 非常に悪い
〔判定基準〕
◎ : 4.5点〜5点
◎〜○: 4.0点〜4.5点未満
○ : 3.0点〜4.0点未満
△ : 2.0点〜3.0点未満
× : 2点未満
Figure 2011162523
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(実施例40:皮膚洗浄剤組成物)
実施例1〜39、比較例1〜2及び5〜7において、表1〜8に示す組成に代えて以下の組成に従った以外は、実施例1〜39、比較例1〜2及び5〜7と同様の方法で実施例40の皮膚洗浄剤組成物を調製し、実施例1〜39、比較例1〜2及び5〜7と同様の方法で、香気についての官能評価、並びに、泡立ち及びすすぎの早さの評価を行った。
なお、実施例40の組成物において(B)成分及び(C)成分は香料に含まれ、該香料の組成としては、表10に示すとおりである。
ラウリン酸カリウム((A)成分) 7.0%
ミリスチン酸カリウム((A)成分) 3.0%
グリセリン 10.0%
モノエタノールアミン 0.5%
エデト酸 0.1%
クエン酸 0.2%
ポリエチレン末(平均粒径100μm) 0.2%
イソプロピルメチルフェノール (*1) 0.1%
スチレン重合体エマルジョン (*2) 0.2%
アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン (*3) 5.0%
ラウリン酸アミドプロピルベタイン (*4) 1.0%
POE(11)ステアリルエーテル (*5) 1.0%
赤色401号 0.0001%
水酸化カリウム pH10.2に調整
香料(*6) 0.2%
精製水 残部
合計 100.0%
pH :10.2
(B)/(C)(質量比) :9/1
マスキング作用の評価 :0.0
(B)成分、(C)成分のにおい強度の評価 :1.0
泡立ち :◎
すすぎの早さ :◎
実施例40に使用した原料は、以下のとおりである。
*1 商品名:イソプロピルメチルフェノール(大阪化成株式会社製)
*2 商品名:サイビノールPE−3(サイデン化学株式会社製)
*3 商品名:レオアールMS−200(一方社油脂工業株式会社製)
*4 商品名:エナジコールL−30B(ライオン株式会社製)
*5 商品名:エマレックス611(日本エマルジョン株式会社製)
Figure 2011162523
本発明の脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物は、液体の状態でも植物油脂原料が有する基材臭をマスキングでき、かつ、使用時のマスキング成分自体のにおいや使用後の残香性が強過ぎることがないため嗜好性の高い賦香ができるものであり、洗浄剤として用いた場合に泡立ち及びすすぎの早さに優れることから、皮膚などに用いられる洗浄剤組成物、特に液体洗浄剤組成物として好適に使用可能である。
また、本発明のマスキング方法は、前記(A)成分の基材臭を良好にマスキングすることができるため、本発明の前記脂肪酸アルカリ金属塩組成物における前記(A)成分のマスキング方法として好適に利用可能である。

Claims (6)

  1. 脂肪酸塩((A)成分)と、カルボニル基を有する化合物((B)成分)及び環状エーテルを有する化合物((C)成分)の少なくともいずれかと、を含有し、
    前記(A)成分が、少なくとも1種の炭素数8〜18の飽和又は不飽和脂肪酸の炭素数1〜2の低級アルコールエステルを、アルカリ金属水酸化物でケン化して得られる脂肪酸塩であり、かつ、前記(A)成分の含有量が1質量%〜30質量%であり、
    前記(B)成分が、シトラール、シス−3−へキセニルアセテート、アニスアルデヒド、メチルフェニルグリシド酸エチル、ヘリオナール、ジヒドロジャスモン酸メチル、シクラメンアルデヒド、イソアミルアセテート、メチルオクチンカーボネイト、及び7−アセチル−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラメチルナフタレンの少なくともいずれかであり、
    前記(C)成分が、アンブロキサン及びローズオキサイドの少なくともいずれかであり、
    前記(B)成分及び前記(C)成分の少なくともいずれかの含有量が、0.001質量%〜0.1質量%であることを特徴とする脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物。
  2. カルボニル基を有する化合物((B)成分)の含有量と、環状エーテルを有する化合物((C)成分)の含有量との質量比((B)/(C))が、9/1〜1/9である請求項1に記載の脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物。
  3. 少なくとも1種の炭素数8〜18の飽和又は不飽和脂肪酸が、パーム油、パーム核油、及びヤシ油の少なくともいずれかの植物油である請求項1から2のいずれかに記載の脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物。
  4. 液状である請求項1から3のいずれかに記載の脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物。
  5. 洗浄剤組成物である請求項1から4のいずれかに記載の脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物。
  6. 少なくとも1種の炭素数8〜18の飽和又は不飽和脂肪酸の炭素数1〜2の低級アルコールエステルを、アルカリ金属水酸化物でケン化して得た脂肪酸塩((A)成分)のにおいのマスキング方法であって、
    請求項1から5のいずれかに記載の脂肪酸アルカリ金属塩含有組成物中の前記(A)成分と、カルボニル基を有する化合物((B)成分)及び環状エーテルを有する化合物((C)成分)の少なくともいずれかとを混合して、前記(A)成分の含有量を1質量%〜30質量%とし、かつ、前記(B)成分及び前記(C)成分の少なくともいずれかの含有量を0.001質量%〜0.1質量%とし、
    前記(B)成分として、シトラール、シス−3−へキセニルアセテート、アニスアルデヒド、メチルフェニルグリシド酸エチル、ヘリオナール、ジヒドロジャスモン酸メチル、シクラメンアルデヒド、イソアミルアセテート、メチルオクチンカーボネイト、及び7−アセチル−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラメチルナフタレンの少なくともいずれかを用い、
    前記(C)成分として、アンブロキサン及びローズオキサイドの少なくともいずかを用いることを特徴とするマスキング方法。
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