JP2011162473A - 刺激応答性化合物、アクチュエータおよび刺激応答性化合物の製造方法 - Google Patents

刺激応答性化合物、アクチュエータおよび刺激応答性化合物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低い電圧で変形(変位)することが可能な刺激応答性化合物およびそれを用いたアクチュエータを提供すること、また、刺激応答性化合物の製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の刺激応答性化合物は、回転軸として機能する結合を有するユニットAと、前記ユニットAの第1の結合部位に配置された第1のユニットBと、前記ユニットAの第2の結合部位に配置された第2のユニットBと、前記第1のユニットBに結合した第1のユニットCと、前記第2のユニットBに結合した第2のユニットCと有し、前記第1のユニットBと前記第2のユニットBとは、酸化還元反応によって結合するものであり、前記第1のユニットCおよび第2のユニットCは、液晶性を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、刺激応答性化合物、アクチュエータおよび刺激応答性化合物の製造方法等に関する。
近年、医療分野やマイクロマシン分野等において、小型のアクチュエータの必要性が高まっている。
このような小型のアクチュエータは、小型であるとともに、低電圧で駆動することが求められている。このような低電圧化を実現するために種々の試みが行われている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来のアクチュエータでは、駆動電圧を十分に低くすることができておらず、所望の変形をさせるのに高い電圧が必要であった。
特開2005−224027号公報
本発明は、その一態様において低い電圧で変形(変位)することが可能な刺激応答性化合物およびそれを用いたアクチュエータを提供するものであり、また、刺激応答性化合物の製造方法を提供するものである。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の刺激応答性化合物は、回転軸として機能する結合を有するユニットAと、
前記ユニットAの第1の結合部位に配置された第1のユニットBと、
前記ユニットAの第2の結合部位に配置された第2のユニットBと、
前記第1のユニットBに結合した第1のユニットCと、
前記第2のユニットBに結合した第2のユニットCと、
を有し、
前記第1のユニットBと前記第2のユニットBとは、酸化還元反応によって結合するものであり、
前記第1のユニットCおよび第2のユニットCは、液晶性を有することを特徴とする。
これにより、低い電圧で変形することが可能な刺激応答性化合物を提供することができる。
本発明の刺激応答性化合物では、前記ユニットAは、下記式(1)、下記式(2)、下記式(3)からなる群から選択されることが好ましい。
Figure 2011162473
これにより、刺激応答性化合物は、より円滑な変形(変位)が可能となり、より低電圧で駆動するものとなる。
本発明の刺激応答性化合物では、前記第1のユニットBおよび前記第2のユニットBは、下記式(4)で表される基であることが好ましい。
Figure 2011162473
これにより、反応条件を調整することで、ユニットB同士の結合状態と非結合状態とを可逆的にかつ容易に進行させることができる。また、反応性が高いため、刺激応答性化合物は、より円滑で、かつ低電圧で変形が可能となる。
本発明の刺激応答性化合物では、前記第1のユニットCおよび前記第2のユニットCは、複数の環構造を有し、
前記複数の環構造うちの1つ環構造にハロゲン原子が1つ以上結合していることが好ましい。
これにより、ユニットCの配向時における運動性能をより高いものとすることができ、配向への移行の速度がより早くなる。その結果、刺激応答性化合物は、より速くかつより円滑に変形(変位)が可能となり、さらに低電圧で駆動するものとなる。
本発明の刺激応答性化合物では、前記第1のユニットCおよび前記第2のユニットCは、重合性官能基を有していることが好ましい。
これにより、より分子鎖の長い刺激応答性化合物を形成することができる。
本発明の刺激応答性化合物では、前記第1のユニットCおよび前記第2のユニットCの前記重合性官能基によって重合していることが好ましい。
これにより、分子の変形(変位)の度合いを大きくすることができ、より、強い力で駆動させることが可能となる。
本発明のアクチュエータは、本発明の刺激応答性化合物を用いて製造されたことを特徴とする。
これにより、低い電圧で変形することが可能なアクチュエータを提供することができる。
本発明の刺激応答性化合物の製造方法は、回転軸として機能する結合を有するユニットAの第1の結合部位に第1のユニットBが配置され、前記ユニットAの第2の結合部位に第2のユニットBが配置された化合物を合成する工程と、
前記第1のユニットBおよび前記第2のユニットBに結合する液晶性を有するユニットCを合成する工程と、
前記第1のユニットBおよび前記第2のユニットBに前記ユニットCを結合させる工程と、
を含み、
前記第1のユニットBと前記第2のユニットBとは酸化還元反応により結合することを特徴とする。
これにより、低い電圧で変形することが可能な刺激応答性化合物を提供することができる。
本発明の刺激応答性化合物の酸化還元反応前後の分子構造を説明するための図である。 本発明の刺激応答性化合物の酸化還元反応前後の分子構造を説明するための図である。 本発明の刺激応答性化合物を用いたアクチュエータの一例を模式的に示す断面図である。 電圧印加により変形したアクチュエータの一例を示す断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
《刺激応答性化合物》
まず、本発明の刺激応答性化合物の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1、図2は、本発明の刺激応答性化合物の酸化還元反応前後の分子構造を説明するための図である。図1、図2中、○は官能基を意味し、線は結合を意味する。
図1(a)に示すように、本実施形態の刺激応答性化合物は、回転軸として機能する結合を有するユニットAと、ユニットAの両末端に結合した2つのユニットB(第1のユニットBと第2のユニットB)と、それぞれのユニットBに結合した2つのユニットC(第1のユニットCと第2のユニットC)とを有している。
刺激応答性化合物は、刺激によって、分子の形状を変形(変位)させる機能を有する化合物のことを指し、具体的には、アクチュエータやマイクロポンプ等の駆動部を構成する化合物である。
刺激応答性化合物を構成するユニットAは、回転軸として機能する結合を有しており、当該結合を軸に回転可能となっている基(ユニット)である。このようなユニットを有することにより、刺激応答性化合物は、変形(変位)可能となっている。
ユニットAとしては、例えば、2つの芳香環が結合した基を用いることができるが、中でも、下記式(1)から(3)なる群から選択される1種の基であるのが好ましい。このような基をユニットAとして用いることにより、刺激応答性化合物は、より円滑な変形(変位)が可能となり、より低電圧で駆動するものとなる。
Figure 2011162473
ユニットB(第1のユニットBと第2のユニットB)は、図1(a)に示すように、ユニットAの回転軸方向の両末端(ユニットAの第1の結合部位および第2の結合部位)に結合している基である。すなわち、第1のユニットBがユニットAの第1の結合部位に、第2のユニットBがユニットAの第2の結合部位に結合している。
また、ユニットBは、ユニットB同士で酸化還元反応によって結合を形成する基である(図1(b)参照)。言い換えると、外部から電子の受け取る(還元される)ことによって結合を形成する基である。また、外部に電子を放出する(酸化される)ことで結合を解除する基である。
ユニットB(第1のユニットBと第2のユニットB)としては、ユニットB同士(第1のユニットBと第2のユニットBと)で酸化還元反応によって結合を形成する基であれば、特に限定されないが、ユニットB(第1のユニットBと第2のユニットB)は、下記式(4)で表される基であるのが好ましい。これにより、反応条件を調整することで、ユニットB同士の結合状態と非結合状態とを可逆的にかつ容易に進行させることができる。また、反応性が高いため、刺激応答性化合物は、より円滑で、かつ低電圧で変形が可能となる。
Figure 2011162473
ユニットC(第1のユニットCと第2のユニットC)は、ユニットBに結合した基であり、液晶性を有する基である。第1のユニットBには第1のユニットCが結合しており、第2のユニットBには第2のユニットCが結合している。液晶性を有することにより、ユニットCは、液晶の配向技術を用いることにより、一定の配向性を示す。これにより、激応答性化合物は、その駆動に一定の方向性を有するものとなる。
ユニットC(第1のユニットCと第2のユニットC)としては、液晶性を示す基であれば特に限定されず、複数の環構造を有する基、例えば、複数のフェニル基をエステル基で連結したもの、ベンゼン環若しくはシクロヘキサン環が直接連結したものが挙げられる。
ユニットCとしては、特に、複数の環構造のうちの1つの環構造にハロゲン原子が1つ以上結合した基を用いるのが好ましい。これにより、ユニットCの配向時における運動性能をより高いものとすることができ、配向への移行の速度がより早くなる。その結果、刺激応答性化合物は、より速くかつやり円滑に変形(変位)が可能となり、さらに低電圧で駆動するものとなる。
また、ユニットC(第1のユニットCと第2のユニットC)は、重合性官能基を有しているのが好ましい。この重合性官能基によって、刺激応答性化合物が重合することで、より分子鎖の長い刺激応答性化合物を形成することができる。また、このように分子鎖を長くすることにより、後に詳述するように、分子の変形(変位)の度合いを大きくすることができ、より強い力(応力)で駆動させることが可能となる。
ユニットC(第1のユニットCと第2のユニットC)の具体例としては、以下のようなものが挙げることができる。
Figure 2011162473
以上説明したように、本発明の刺激応答性化合物は、軸回転可能なユニットAと、ユニットAの両末端(第1の結合部位および第2の結合部位)に結合した2つのユニットであって、酸化還元反応によりユニット同士で結合を形成することが可能なユニットB(第1のユニットBと第2のユニットB)と、ユニットB(第1のユニットBと第2のユニットB)に結合した2つのユニットであって、液晶性を有するユニットC(第1のユニットCと第2のユニットC)とを有している点に特徴を有している。このような特徴を有することにより、低電力で変形(変位)させることができるとともに、変位の度合いを比較的大きくすることができる。これは、以下の理由によるものと考えられる。
すなわち、液晶性を有するユニットCによって複数の刺激応答性化合物分子が配向した(並んだ)状態で存在することができ、その揃った状態で電圧等を印加して1分子内のユニットB同士が酸化還元反応により結合する(架橋する)。このように、ユニットCの配向性(液晶性)とユニットBの刺激による結合性とを利用することで、図1(a)に示す状態から、図1(b)に示す状態へと確実に変形(変位)することができる。特に、ユニットCの配向とユニットB同士の結合は、低い電圧で進行するので、低電圧で、大きな変形(変位)が可能となる。
なお、ユニットCが重合性官能基を利用して重合した刺激応答性化合物を用いた場合、上述したように、低電圧で、さらに大きな変形が可能となる。
すなわち、電圧を印加する前(酸化還元反応が進行する前)は、図2(a)に示すように、長い分子が伸びた状態で存在している。そこへ電圧を印加すると、図2(b)に示すように、ユニットAを軸に回転し、隣接するユニットB同士が酸化還元反応により結合し、さらに、液晶性のユニットCが配向することにより、長い分子が折りたたまれた状態となる。このため、変位の度合いを大きなものとすることができる。
《アクチュエータ》
次に、上述した刺激応答性化合物を用いたアクチュエータについて詳細に説明する。
図3は、本発明の刺激応答性化合物を用いたアクチュエータの一例を模式的に示す断面図、図4は、電圧印加により変形したアクチュエータの一例を示す断面図である。
図3に示すように、アクチュエータ100は、本発明の刺激応答性化合物で構成された刺激応答性化合物層10と、当該刺激応答性化合物層10の両面に設けられた電極11とを有している。すなわち、アクチュエータ100は、刺激応答性化合物10を電極11で教示した構造となっている。
刺激応答性化合物層10は、上述した刺激応答性化合物で構成されており、電圧を印加することで、変形する層である。
電極11は、刺激応答性化合物層10に電圧を印加する機能を有している。
また、電極11は、刺激応答性化合物層10の変形に追従するために、屈曲性を備えている。
また、電極11の、刺激応答性化合物層10と接する面には、ラビング処理等の配向処理が施されている。これにより、刺激応答性化合物のユニットCを好適に配向させることができる。また、これにより、刺激応答性化合物層10の変形(膨張・収縮)に異方性を発現させることができる。
このような電極11を構成する材料としては特に限定されないが、カーボンナノチューブを用いるのが好ましい。これにより、刺激応答性化合物層10の変形により確実に追従することができる。
このような構造のアクチュエータ100において、電極11に電圧を印加すると、刺激応答性化合物層10の一方の電極11と接している側では、酸化反応が進み膨張し、刺激応答性化合物層10の他方の電極11と接している側では、還元反応が進み収縮する。その結果、図4に示すように、還元反応が生じた方向に屈曲する。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。
以下に実施例を掲げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
刺激応答性化合物を用いて、図3に示すようなアクチュエータを作成した。
アクチュエータは、刺激応答性化合物を溶媒に溶解させ、それをシャーレ上に塗布・乾燥し、乾燥物(刺激応答性化合物層)を3cm×2cmの大きさに切り取り、走査電子顕微鏡の試料作成用スパッタマシンを用いて、刺激応答性化合物層の両面に金をスパッタして接合し、アクチュエータを得た。条件は、片面当たり10mAで30分とした。
なお、刺激応答性化合物は以下のようにして合成したものを用いた。
[ユニットAおよびBの合成]
ブロモチオフェンを原料として亜鉛、ニッケルの触媒を用いた2量化、臭素化を行い、DMFによるアルデヒド基の導入(ホルミル化)を行った。
次に、アルデヒド基の保護を行い、ブチルリチウムと水により臭素を水素に変換した。その後ベンゼンジチオールのメタ位を臭素化した。
次に、脱保護を行い、酸触媒存在下、ベンゼンジチオールと反応させ2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)で処理し、4フッ化ホウ素を加え、ユニットAとユニットBが結合した化合物(下記式(6))を得た。
Figure 2011162473
[ユニットCの合成]
まず、ヒドロキシ安息香酸とアルキレンハライドとを反応させた。
その後、ジヒドロキシビフェニルと、上記ヒドロキシ安息香酸と、ヒドロキノンとのエステル化を行い、ユニットCとなる化合物を得た。
[刺激応答性化合物の製造]
ユニットAとユニットBが結合した化合物と、ユニットCとなる化合物とを、塩基存在下でのエーテル化することにより刺激応答性化合物を得た。
(実施例2)
刺激応答性化合物を用いて、図3に示すようなアクチュエータを作成した。
アクチュエータは、刺激応答性化合物を溶媒に溶解させ、それをシャーレ上に塗布・乾燥し、乾燥物(刺激応答性化合物層)を3cm×2cmの大きさに切り取り、走査電子顕微鏡の試料作成用スパッタマシンを用いて、刺激応答性化合物層の両面に金をスパッタして接合し、アクチュエータを得た。条件は、片面当たり10mAで30分とした。
なお、刺激応答性化合物は以下のようにして合成したものを用いた。
[ユニットAおよびBの合成]
上記実施例1と同様にしてユニットAとユニットBが結合した化合物(上記式(6))を得た。
[ユニットCの合成]
以下のようにして、ユニットCとなる化合物(下記式(7))を得た。
1,2−ジフルオロベンゼンを原料として、ブチルリチウムとホウ酸トリメチルにより、2,3−ジフルオロフェニルボロン酸をえた。1−ブロモ−4−ブトキシベンゼンとパラジウム触媒を用いたカップリング反応により2,3−ジフルオロ−4−(4−ブトキシフェニル)ベンゼンを得た。上記と同様の方法でボロン酸を合成し、1,4−ジブロモベンゼンとカップリング反応することにより、4−(2,3−ジフルオロ−4−ブトキシフェニル)フェニルボロン酸(下記式(7))を得た。
Figure 2011162473
[刺激応答性化合物の製造]
ユニットAとユニットBが結合した化合物と、ユニットCとなる化合物とを、パラジウムを触媒としたカップリング反応で結合させることにより刺激応答性化合物を得た。
(比較例)
単層カーボンナノチューブ(カーボン・ナノテクノロジー・インコーポレーテッド社製「HiPco」、含有Fe量14重量%)(以下、SWNTともいう)25mg、5重量%ナフィオン溶液(アルドリッチ社製、低分子量直鎖アルコールと水(10%)混合溶媒)25ml、および試薬特級メタノール25mlを、ビーカーに秤量して混合した後、超音波洗浄器中で、超音波照射を10時間以上行い、SWNTとナフィオンの混合分散液を調製した。この分散液をガラス製のシャーレにキャストし、ドラフト中で一昼夜以上放置して溶媒を除去した。溶媒を除去した後、150℃で4時間、熱処理を行った。形成されたSWNTとナフィオンの複合体フィルムをシャーレから剥がした後、3cm×2cmの大きさに切り取り、走査電子顕微鏡の試料作成用スパッタマシンを用いて、複合体フィルムの両面に金をスパッタして接合し、アクチュエータを得た。条件は、片面当たり10mAで30分とした。
(応答性の評価)
評価は、実施例および比較例のアクチュエータを1mm×15mmの短冊状に切り取った試験片の端3mmの部分を電極付きホルダーでつかんで、空気中で電圧5Vを加え、レーザー変位計を用いて、固定端から10mmの位置の変位を観測した。
その結果、本発明の刺激応答性化合物を用いたアクチュエータでは、大きく変位したが、比較例のアクチュエータは、変位の度合いが小さかった。
A…ユニットA B…ユニットB C…ユニットC 100…アクチュエータ 10…刺激応答性化合物層 11…電極

Claims (8)

  1. 回転軸として機能する結合を有するユニットAと、
    前記ユニットAの第1の結合部位に配置された第1のユニットBと、
    前記ユニットAの第2の結合部位に配置された第2のユニットBと、
    前記第1のユニットBに結合した第1のユニットCと、
    前記第2のユニットBに結合した第2のユニットCと、
    を有し、
    前記第1のユニットBと前記第2のユニットBとは、酸化還元反応によって結合するものであり、
    前記第1のユニットCおよび第2のユニットCは、液晶性を有することを特徴とする刺激応答性化合物。
  2. 前記ユニットAは、下記式(1)、下記式(2)、下記式(3)からなる群から選択される1種である請求項1に記載の刺激応答性化合物。
    Figure 2011162473
  3. 前記第1のユニットBおよび前記第2のユニットBは、下記式(4)で表される基である請求項1または2に記載の刺激応答性化合物。
    Figure 2011162473
  4. 前記第1のユニットCおよび前記第2のユニットCは、複数の環構造を有し、
    前記複数の環構造うちの1つ環構造にハロゲン原子が1つ以上結合している請求項1ないし3のいずれかに記載の刺激応答性化合物。
  5. 前記第1のユニットCおよび前記第2のユニットCは、重合性官能基を有している請求項1ないし4のいずれかに記載の刺激応答性化合物。
  6. 前記第1のユニットCおよび前記第2のユニットCの前記重合性官能基によって重合している請求項5に記載の刺激応答性化合物。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の刺激応答性化合物を用いて製造されたことを特徴とするアクチュエータ。
  8. 回転軸として機能する結合を有するユニットAの第1の結合部位に第1のユニットBが配置され、前記ユニットAの第2の結合部位に第2のユニットBが配置された化合物を合成する工程と、
    前記第1のユニットBおよび前記第2のユニットBに結合する液晶性を有するユニットCを合成する工程と、
    前記第1のユニットBおよび前記第2のユニットBに前記ユニットCを結合させる工程と、
    を含み、
    前記第1のユニットBと前記第2のユニットBとは酸化還元反応により結合することを特徴とする刺激応答性化合物の製造方法。
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