JP2011161939A - ハイブリッド車用動力伝達装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車両停止状態でモータによって内燃機関の始動及び内燃機関によってモータを駆動し発電することができるハイブリッド車用動力伝達装置を提供することである。
【解決手段】 本発明のハイブリッド車用動力伝達装置11は、入力軸21と、入力軸21に入力された内燃機関10の回転動力を複数の変速比に変速して出力軸ギヤ221から出力可能な出力軸22とをもつ変速機2と、回転動力を入出力可能な回転電機ギヤ31をもつ回転電機3と、出力軸ギヤ221及び回転電機ギヤ31と常時噛合する伝達ギヤ41と、内燃機関10及び回転電機3の回転動力が入力される入力部42と、入力部42から入力された回転動力を左右の駆動輪13,14に伝達分配する左右の駆動軸43,44と、伝達ギヤ41及び入力部42を一体回転可能に接続又は相対回転可能に切断する動力断続手段5とをもつ差動装置4と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】 本発明のハイブリッド車用動力伝達装置11は、入力軸21と、入力軸21に入力された内燃機関10の回転動力を複数の変速比に変速して出力軸ギヤ221から出力可能な出力軸22とをもつ変速機2と、回転動力を入出力可能な回転電機ギヤ31をもつ回転電機3と、出力軸ギヤ221及び回転電機ギヤ31と常時噛合する伝達ギヤ41と、内燃機関10及び回転電機3の回転動力が入力される入力部42と、入力部42から入力された回転動力を左右の駆動輪13,14に伝達分配する左右の駆動軸43,44と、伝達ギヤ41及び入力部42を一体回転可能に接続又は相対回転可能に切断する動力断続手段5とをもつ差動装置4と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、動力源として内燃機関と回転電機(モータ)を用いるハイブリッド車のハイブリッド車用動力伝達装置に関する。
内燃機関とモータとを動力源とするハイブリッド車の1つとして、特許文献1で示される構成のものがある。
ところで、内燃機関によって出力される回転動力を変速機を介して差動装置に入力し、左右の駆動輪に伝達する経路とは別に、モータによって出力される回転動力を差動装置に入力し、左右の駆動輪に伝達するハイブリッド車において、車両の停止時にモータで内燃機関を始動しようとすると、左右の駆動輪にモータからの回転動力が伝達される。あるいは車両の停止時に内燃機関でモータを駆動し発電しようとする場合も左右の駆動輪に内燃機関からの回転動力が伝達される。そのため、車両は動いて欲しくない状況で車両が動いてしまうことになる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、車両停止状態でモータによって内燃機関の始動及び内燃機関によってモータを駆動し発電することができるハイブリッド車用動力伝達装置を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明の構成上の特徴は、内燃機関の出力軸に一端が接続される入力軸と、前記入力軸に入力された前記内燃機関の回転動力を複数の変速比に変速して出力軸ギヤから出力可能な出力軸とをもつ変速機と、
回転動力を入出力可能な回転電機ギヤをもつ回転電機と、
前記出力軸ギヤ及び前記回転電機ギヤと常時噛合する伝達ギヤと、前記内燃機関及び前記回転電機の前記回転動力が入力される入力部と、前記入力部から入力された前記回転動力を左右の駆動輪に伝達分配する左右の駆動軸と、前記伝達ギヤ及び前記入力部を一体回転可能に接続又は相対回転可能に切断する動力断続手段とをもつ差動装置と、
を有することである。
回転動力を入出力可能な回転電機ギヤをもつ回転電機と、
前記出力軸ギヤ及び前記回転電機ギヤと常時噛合する伝達ギヤと、前記内燃機関及び前記回転電機の前記回転動力が入力される入力部と、前記入力部から入力された前記回転動力を左右の駆動輪に伝達分配する左右の駆動軸と、前記伝達ギヤ及び前記入力部を一体回転可能に接続又は相対回転可能に切断する動力断続手段とをもつ差動装置と、
を有することである。
また、その他に上記課題を解決するための請求項2に係る発明の構成上の特徴は、内燃機関の出力軸に一端が接続される入力軸と、前記入力軸に入力された前記内燃機関の回転動力を複数の変速比に変速して出力軸ギヤから出力可能な出力軸とをもつ変速機と、
回転動力を入出力可能な回転電機ギヤをもつ回転電機と、
前記出力軸ギヤ及び前記回転電機ギヤと常時噛合し前記内燃機関及び前記回転電機からの前記回転動力が入力されて回転する入力ギヤと、前記入力ギヤとその回転方向に係合し一体回転するピニオンシャフトと、前記ピニオンシャフトに回転自在に軸支されるピニオンギヤと、前記ピニオンギヤと噛合するサイドギヤと、前記サイドギヤと一体回転可能で一端に駆動輪がそれぞれ接続される左右の駆動軸と、前記サイドギヤと前記駆動輪の一方との間に位置し前記サイドギヤ及び前記駆動輪を一体回転可能に接続又は相対回転可能に切断する動力断続手段とをもつ差動装置と、
を有することである。
回転動力を入出力可能な回転電機ギヤをもつ回転電機と、
前記出力軸ギヤ及び前記回転電機ギヤと常時噛合し前記内燃機関及び前記回転電機からの前記回転動力が入力されて回転する入力ギヤと、前記入力ギヤとその回転方向に係合し一体回転するピニオンシャフトと、前記ピニオンシャフトに回転自在に軸支されるピニオンギヤと、前記ピニオンギヤと噛合するサイドギヤと、前記サイドギヤと一体回転可能で一端に駆動輪がそれぞれ接続される左右の駆動軸と、前記サイドギヤと前記駆動輪の一方との間に位置し前記サイドギヤ及び前記駆動輪を一体回転可能に接続又は相対回転可能に切断する動力断続手段とをもつ差動装置と、
を有することである。
また請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記伝達ギヤは、前記左右の駆動軸の一方に遊転可能に配置されることである。
請求項1に係る発明においては、内燃機関及び回転電機の回転動力が入力部から入力される差動装置が、出力軸ギヤ及び回転電機ギヤと常時噛合する伝達ギヤと、伝達ギヤ及び入力部を一体回転可能に接続するか相対回転可能に切断する動力断続手段とをもつ。そのため、内燃機関の回転動力により回転する出力軸ギヤと回転電機の回転動力により回転する回転電機ギヤとが内燃機関及び回転電機の回転動力により回転しても、動力断続手段が切断状態であれば、入力部が伝達ギヤと相対回転し、差動装置に回転動力が伝達しない。よって、車両の停止を維持した状態で、回転電機により内燃機関を始動したり、内燃機関により回転電機を駆動し発電したりすることができる。そして、スタータやオルタネータを削減することが可能で、構成の簡素化、低コスト化が図れる。
請求項2に係る発明においては、内燃機関及び回転電機の回転動力が入力ギヤから入力される差動装置が、入力ギヤとその回転方向に係合し一体回転するピニオンシャフトと、ピニオンシャフトに回転自在に軸支されるピニオンギヤと、ピニオンギヤと噛合するサイドギヤと、サイドギヤと一体回転可能で一端に駆動輪がそれぞれ接続される左右の駆動軸と、サイドギヤと駆動輪の一方との間に位置しサイドギヤ及び駆動輪を一体回転可能に接続又は相対回転可能に切断する動力断続手段とをもつ。そのため、動力断続手段が切断状態である場合、入力ギヤに回転動力が入力されても一方の駆動輪への伝達が切断されているため、対応する一方のサイドギヤが空転し、他方のサイドギヤへは回転動力が伝達しない。結果、左右の駆動輪へは回転動力が伝達されないため、車両は動かない。よって、車両の停止を維持した状態で、回転電機により内燃機関を始動したり、内燃機関により回転電機を駆動し発電したりすることができる。そして、上記効果は、軸を追加したり複雑な構成になったりすることもなく、動力断続手段を導入することで実現できる。また、スタータやオルタネータを削減することが可能で、構成の簡素化、低コスト化が図れる。
また請求項3に係る発明においては、伝達ギヤが左右の駆動軸の一方に遊転可能に配置されるため、軸を追加したり複雑な構成になったりすることなく、車両の停止を維持した状態で、回転電機により内燃機関を始動したり、内燃機関により回転電機を駆動し発電したりすることができる。
本発明の代表的な実施形態を図1〜図4を参照して説明する。本実施形態に係るハイブリッド車用動力伝達装置は、車両に搭載される。
(実施形態1)
本実施形態1のハイブリッド車用動力伝達装置11は、図1に示されるように、変速機2と、モータ(回転電機)3と、差動装置4とを有する。
本実施形態1のハイブリッド車用動力伝達装置11は、図1に示されるように、変速機2と、モータ(回転電機)3と、差動装置4とを有する。
変速機2は、入力軸21と、出力軸22とをもつ。入力軸21は、内燃機関10の出力軸101に一端が接続される。出力軸22は、入力軸21と平行に配置され、入力軸21に入力された内燃機関10の回転動力を複数の変速比に変速して出力軸ギヤ221から出力可能である。
モータ3は、内燃機関10とは別に回転動力を出力可能であり、回転電機ギヤ31を介して回転動力を出力する。
差動装置4は、差動機能手段40と、伝達ギヤ41と、入力ギヤ(入力部)42と、左駆動軸43、右駆動軸44、動力断続手段5とをもつ。差動機能手段40は、入力される回転動力を左駆動軸43及び右駆動軸44に伝達するにあたり、車両(走行)状態に応じて分配する機能を有する手段であり、公知のディファレンシャル装置を用いることができる。伝達ギヤ41は、左駆動軸43に対して遊転可能に配置され、出力軸ギヤ221及び回転電機ギヤ31と常時噛合する。入力ギヤ42は、左駆動軸43に対して遊転可能で且つ左駆動軸43の軸方向に伝達ギヤ41と同軸的に配置され、内燃機関10及びモータ3の回転動力を差動機能手段40に入力する。
動力断続手段5は、伝達ギヤ41及び入力ギヤ42の外周側に位置し、左駆動軸43の軸方向に移動可能であり、内周に係合歯(図示略)を有する円筒状の部材である。上記した伝達ギヤ41及び入力ギヤ42は、動力断続手段5の係合歯とスプライン係合可能な係合歯(図示略)を有する。そして、動力断続手段5は、軸方向に移動することで、伝達ギヤ41と入力ギヤ42とを一体回転可能に接続する接続状態と、伝達ギヤ41と入力ギヤ42とを相対回転可能に切断する切断状態とを有する。動力断続手段5の接続状態が図1で表されており、切断状態が図2で表されている。切断状態では、動力断続手段5は、軸方向で右駆動軸44側に移動し、伝達ギヤ41とは係合せず入力ギヤ42のみと係合しているが、軸方向左駆動輪13側に移動し、入力ギヤ42と係合せずに伝達ギヤ41のみと係合するものとすることもできる。
次に、本実施形態1のハイブリッド車用動力伝達装置11の動作について説明する。まず、車両は停止状態で、内燃機関10も停止状態とする。動力断続手段5を切断状態にし、モータ3を駆動する。モータ3が駆動することで回転動力が出力され、回転電機ギヤ31が回転し、回転電機ギヤ31と常時噛合する伝達ギヤ41に回転動力が伝達する。そして、伝達ギヤ41と常時噛合する出力軸ギヤ221にモータ3の回転動力が伝達する。出力軸ギヤ221に入力された回転動力は、出力軸22から入力軸21へと伝達する。そして、入力軸21と接続している内燃機関10の出力軸101が回転し、内燃機関10が始動する。この時、動力断続手段5は切断状態であるため、入力ギヤ42は伝達ギヤ41と相対回転可能な状態であり、差動機能手段40にはモータの回転動力は入力されない。よって、左右の駆動軸43、44を介して左右の駆動輪13、14へ回転動力が伝達されず、モータ3で内燃機関10を始動する際に、車両の停止状態は維持される。また、モータ3によって内燃機関10を始動できるため、スタータを削減することが可能であり、構成の簡素化、低コスト化が図れる。
また、車両が停止状態で、内燃機関10によりモータ3を駆動し発電するためには、動力断続手段5を切断状態とする。内燃機関10の回転動力は、変速機2の出力軸22の出力軸ギヤ221に伝達する。そして、回転動力は、出力軸ギヤ221と常時噛合する伝達ギヤ41に伝達し、伝達ギヤ41と常時噛合する回転電機ギヤ31に伝達する。内燃機関10の回転動力により回転電機ギヤ31が回転し、モータ3が駆動し、モータ3で発電可能となる。この時、動力断続手段5は切断状態であるため、入力ギヤ42は伝達ギヤ41と相対回転の状態であり、差動機能手段40にはモータの回転動力は入力されない。よって、左右の駆動軸43、44を介して左右の駆動輪13、14へ回転動力が伝達されず、内燃機関10によりモータ3を駆動して発電しても車両の停止状態は維持される。また、内燃機関10によってモータ3を駆動し発電することができるため、オルタネータを削減することが可能であり、構成の簡素化、低コスト化が図れる。
その他に、左駆動軸43の外周側で且つ遊転可能に伝達ギヤ41を配置する構成とすることで、軸の追加がなく、また構成も複雑化せずに、上記した効果を有するハイブリッド車用動力伝達装置を実現できる。
(実施形態2)
本実施形態2のハイブリッド車用動力伝達装置12は、実施形態1のハイブリッド車用動力伝達装置11と基本的には同様の構成及び同様の作用効果を有する。以下、異なる部分を中心に説明する。
本実施形態2のハイブリッド車用動力伝達装置12は、実施形態1のハイブリッド車用動力伝達装置11と基本的には同様の構成及び同様の作用効果を有する。以下、異なる部分を中心に説明する。
差動装置4は、リングギヤ(入力ギヤ)45と、ピニオンシャフト46、ピニオンギヤ47、サイドギヤ48L,48R、左駆動軸43A,43B、右駆動軸44、動力断続手段6とをもつ。リングギヤ45は、出力軸ギヤ221及び回転電機ギヤ31と常時噛合し、左駆動軸43A,43Bの外周側に位置し、左駆動軸43A,43Bに対して遊転する。そして、リングギヤ45は内燃機関10及びモータ3からの回転動力が入力されて回転する。ピニオンシャフト46は、リングギヤ45と一体回転可能に係合するケース49及び入力ギヤ45と一体回転可能に係合し、ケース49に収納される。ピニオンギヤ47は、ケース49に収納され、ピニオンシャフト46に回転自在に軸支される。サイドギヤ48L,48Rは、ケース49に収納され、ピニオンギヤ47と噛合する。左駆動軸43A,43B及び右駆動軸44は、ケース49に対して遊転する。左駆動軸43Aは、軸方向において、一端が左駆動輪13側に位置し左駆動輪13と一体回転可能に接続し、他端が後述する動力断続手段6の第2ギヤ62と一体回転可能に接続する。左駆動軸43Bは、軸方向において、一端がサイドギヤ48Lと一体回転可能に係合し、他端が後述する動力断続手段6の第1ギヤ61と一体回転可能に接続する。右駆動軸44は、左駆動輪13側の一端がサイドギヤ48Rと一体回転可能に係合し、他端が右駆動輪14と一体回転可能に接続する。
動力断続手段6は、第1ギヤ61と第2ギヤ62とスリーブ63とを有し、サイドギヤ48Lと左駆動輪13の一方との間で、左駆動軸43A,43B上に位置する。左駆動軸43A,43Bの軸方向において、第1ギヤ61はサイドギヤ48L側、第2ギヤ62は左駆動輪13側に、軸方向に並んで同軸的に配置される。第1ギヤ61は左駆動軸43B及びサイドギヤ48Lと一体回転可能に接続し、第2ギヤ62は左駆動軸43A及び左駆動輪13と一体回転可能に接続する。スリーブ63は、第1ギヤ61及び第2ギヤ62の外周側に位置し、左駆動軸43A,43Bの軸方向に移動可能であり、内周に係合歯(図示略)を有する円筒状の部材である。第1ギヤ61及び第2ギヤ62は、それぞれスリーブ63の係合歯と係合可能な係合歯(図示略)を外周に有する。そして、動力断続手段6は、スリーブ63が軸方向に移動することで、左駆動軸43Aと左駆動軸43Bとを相対回転可能に切断し、左駆動軸43Aと左駆動軸43Bとを一体回転可能に接続する。つまり、サイドギヤ48Lと左駆動輪13とを相対回転可能に切断する切断状態と、サイドギヤ48Lと左駆動輪13とを一体回転可能に接続する接続状態とを有する。動力断続手段6の接続状態が図3に表されており、切断状態が図4に表されている。切断状態では、スリーブ63が、軸方向でサイドギヤ48L(右駆動輪14)側に移動し、第2ギヤ62と係合せず第1ギヤ61と係合するが、軸方向左駆動輪13側に移動し、第1ギヤ61と係合せず第2ギヤ62とのみ係合するものとすることもできる。
次に、本実施形態2のハイブリッド車用動力伝達装置12の動作について説明する。まず、車両は停止状態で、内燃機関10も停止状態とする。動力断続手段6を切断状態にし、モータ3を駆動する。モータ3が駆動することで回転動力が出力され、回転電機ギヤ31が回転し、回転電機ギヤ31に常時噛合するリングギヤ45に回転動力が伝達する。そして、リングギヤ45と常時噛合する出力軸ギヤ221にモータ3の回転動力が伝達する。出力軸ギヤ221に入力された回転動力は、出力軸22から入力軸21へと伝達する。そして、入力軸21と接続している内燃機関10の出力軸101が回転し、内燃機関10が始動する。一方、リングギヤ45の回転によりケース49、ピニオンシャフト46が回転する。しかし、動力断続手段6が切断状態であるため、左駆動軸43Bと一体回転するサイドギヤ48Lには、左駆動輪13に働いている抵抗が加わらず、空転状態となる。よって、リングギヤ45から入力された回転動力は、右駆動軸44と一体回転するサイドギヤ48Rには伝達されず、右駆動輪14へ回転動力が伝達されない。結果、車両の停止状態が維持されたまま、モータ3によって内燃機関10を始動できる。また、モータ3によって内燃機関10を始動できるため、スタータを削減することが可能であり、構成の簡素化、低コスト化が図れる。
また、車両が停止状態で、内燃機関10によりモータ3を駆動し発電するためには、動力断続手段6を切断状態とする。内燃機関10の回転動力は、変速機2の出力軸22の出力軸ギヤ221に伝達する。そして、回転動力は、出力軸ギヤ221と常時噛合するリングギヤ45に伝達し、リングギヤ45と常時噛合する回転電機ギヤ31に伝達する。内燃機関10の回転動力により回転電機ギヤ31が回転し、モータ3が駆動し、モータ3で発電可能となる。一方、リングギヤ45の回転によりケース49、ピニオンシャフト46が回転する。しかし、動力断続手段6が切断状態であるため、左駆動軸43Bと一体回転するサイドギヤ48Lには、左駆動輪13に働いている抵抗が加わらず、空転状態となる。よって、リングギヤ45から入力された回転動力は、右駆動軸44と一体回転するサイドギヤ48Rには伝達されず、右駆動輪14へ回転動力が伝達されない。結果、車両の停止状態が維持されたまま、内燃機関10の駆動によりもモータ3が発電できる。また、内燃機関10によってモータ3を駆動し発電することができるため、オルタネータを削減することが可能であり、構成の簡素化、抵抗コスト化が図れる。
その他に、サイドギヤ48Lから左駆動輪13への回転動力の伝達を断続するために動力断続手段6を追加するのみで、軸を追加したり、構成が複雑化したりすることもなく、上記した効果を有するハイブリッド車用動力伝達装置を実現できる。
(その他)
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態1、2共に、動力断続手段として、軸方向に移動する部材により回転動力の伝達を切断する構成について説明したが、軸方向に移動するギヤを用いる構成ではなく、例えば多板クラッチなど、回転動力が伝達される状態と伝達されない状態とを切り替えられる構成のものであれば良い。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態1、2共に、動力断続手段として、軸方向に移動する部材により回転動力の伝達を切断する構成について説明したが、軸方向に移動するギヤを用いる構成ではなく、例えば多板クラッチなど、回転動力が伝達される状態と伝達されない状態とを切り替えられる構成のものであれば良い。
そして、実施形態1では、動力断続手段5を左駆動軸43の外周側に配置しているが、右駆動軸44の外周側に配置する構成とすることもできる。また、実施形態2では、動力断続手段6が左駆動輪13への回転動力を断続する位置に配置されているが、右駆動輪14への経路を断続する構成とすることもできる。
10:内燃機関、101:出力軸
11,12:ハイブリッド車用動力伝達装置、 13:左駆動輪、
14:右駆動輪、
2:変速機、 21:入力軸、 22:出力軸
221:出力軸ギヤ、
3:モータ(回転電機)、 31:回転電機ギヤ、
4:差動装置、 40:差動機能手段、
41:伝達ギヤ、 42:入力ギヤ(入力部)、
43:左駆動軸、 44:右駆動軸、
45:リングギヤ(入力ギヤ)、 46:ピニオンシャフト、
47:ピニオンギヤ、 48:サイドギヤ、
49:ケース、
5,6:動力断続装置、 61:第1ギヤ、
62:第2ギヤ、 63:スリーブ。
11,12:ハイブリッド車用動力伝達装置、 13:左駆動輪、
14:右駆動輪、
2:変速機、 21:入力軸、 22:出力軸
221:出力軸ギヤ、
3:モータ(回転電機)、 31:回転電機ギヤ、
4:差動装置、 40:差動機能手段、
41:伝達ギヤ、 42:入力ギヤ(入力部)、
43:左駆動軸、 44:右駆動軸、
45:リングギヤ(入力ギヤ)、 46:ピニオンシャフト、
47:ピニオンギヤ、 48:サイドギヤ、
49:ケース、
5,6:動力断続装置、 61:第1ギヤ、
62:第2ギヤ、 63:スリーブ。
Claims (3)
- 内燃機関の出力軸に一端が接続される入力軸と、前記入力軸に入力された前記内燃機関の回転動力を複数の変速比に変速して出力軸ギヤから出力可能な出力軸とをもつ変速機と、
回転動力を入出力可能な回転電機ギヤをもつ回転電機と、
前記出力軸ギヤ及び前記回転電機ギヤと常時噛合する伝達ギヤと、前記内燃機関及び前記回転電機の前記回転動力が入力される入力部と、前記入力部から入力された前記回転動力を左右の駆動輪に伝達分配する左右の駆動軸と、前記伝達ギヤ及び前記入力部を一体回転可能に接続又は相対回転可能に切断する動力断続手段とをもつ差動装置と、
を有することを特徴とするハイブリッド車用動力伝達装置。 - 内燃機関の出力軸に一端が接続される入力軸と、前記入力軸に入力された前記内燃機関の回転動力を複数の変速比に変速して出力軸ギヤから出力可能な出力軸とをもつ変速機と、
回転動力を入出力可能な回転電機ギヤをもつ回転電機と、
前記出力軸ギヤ及び前記回転電機ギヤと常時噛合し前記内燃機関及び前記回転電機からの前記回転動力が入力されて回転する入力ギヤと、前記入力ギヤとその回転方向に係合し一体回転するピニオンシャフトと、前記ピニオンシャフトに回転自在に軸支されるピニオンギヤと、前記ピニオンギヤと噛合するサイドギヤと、前記サイドギヤと一体回転可能で一端に駆動輪がそれぞれ接続される左右の駆動軸と、前記サイドギヤと前記駆動輪の一方との間に位置し前記サイドギヤ及び前記駆動輪を一体回転可能に接続又は相対回転可能に切断する動力断続手段とをもつ差動装置と、
を有することを特徴とするハイブリッド車用動力伝達装置。 - 前記伝達ギヤは、前記左右の駆動軸の一方に遊転可能に配置される請求項1に記載のハイブリッド車用動力伝達装置。
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---|---|---|---|
JP2010022993A JP2011161939A (ja) | 2010-02-04 | 2010-02-04 | ハイブリッド車用動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010022993A JP2011161939A (ja) | 2010-02-04 | 2010-02-04 | ハイブリッド車用動力伝達装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2016194195A1 (ja) * | 2015-06-04 | 2018-02-01 | 日産自動車株式会社 | ハイブリッド車両の発進制御装置 |
US10293811B2 (en) | 2015-06-01 | 2019-05-21 | Nissan Motor Co., Ltd. | Hybrid vehicle power generation control device |
DE102021100447A1 (de) | 2021-01-13 | 2022-07-14 | Audi Aktiengesellschaft | Fahrzeugachse für ein zweispuriges Hybridfahrzeug |
-
2010
- 2010-02-04 JP JP2010022993A patent/JP2011161939A/ja active Pending
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US10293811B2 (en) | 2015-06-01 | 2019-05-21 | Nissan Motor Co., Ltd. | Hybrid vehicle power generation control device |
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