JP2011161518A - ダイヤフラムチャック装置及び研削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型で、しかも、充分な爪の開きと共にワークに対する十分な保持力を確保するようにする。
【解決手段】ダイヤフラム163の一方の面上には、ダイヤフラム側挿通孔163aの周縁において、複数の爪165が等間隔で離間して円状に配設されており、この複数の爪165は、ダイヤフラム163の複数の爪165が配置された面を正面から臨んだ場合の外観形状が大凡矩形状をなし、その長辺がダイヤフラム163の径方向に沿うように配置され、これら複数の爪165の間に占めるダイヤフラム163が大凡扇状をなすように構成されたものとなっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、研削装置においてワークを保持するダイヤフラムチャック装置に関し、保持力の増大と共に小型化等を図ったものに関する。
従来、研削装置等の工作加工機において、ワーク(工作物)を保持する手段としては、複数の爪をダイヤフラム上に、等間隔で円環状となるように配設し、ダイヤフラムの変形に応じて爪の配置円が拡大、縮小するように爪が変位し、工作物の保持、脱着を可能に構成されたいわゆるダイヤフラムチャック装置が公知・周知となっている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2000−254809号公報(第2−4頁、図1−図3)
ところで、図7には、このような従来のダイヤフラムチャック装置の概略平面図が示されているが、従来、爪182は、その平面形状が大凡三角形状に形成されてダイヤフラム181上に配設されるか、図示は省略するが、大凡三角形状に形成された爪保持部材に爪が取着された状態で配設される構成などが一般的である。
かかる構成において、隣接する爪182同士の間隔は比較的狭く、その結果、その部分を占めるダイヤフラム181の面積も比較的小さいものとなっているが、ワークの着脱の容易性等のため爪182の開きを大とする観点からは、この隣接する爪182の間のダイヤフラム181の面積が大きいことが望ましい。
一方、工作加工機の小型化が要請される現状にあって、上述した隣接する爪182の間のダイヤフラム181の面積確保のために不用意にダイヤフラム181を大きくすることはできない。
しかしながら、通常、ダイヤフラムチャック装置は、シリンダとピストンによりダイヤフラムへ押圧力を与えてダイヤフラムの変形を得る構成を採るものが多く、この構成にあっては、ダイヤフラムチャック装置を小型化するとピストン面積の縮小によりダイヤフラムの押圧力が小さくなり、ダイヤフラムの変形量が小さくなってしまい、所望した爪の開きを得ることができなくなってしまうだけでなく、工作物に対する保持力の低下を招く等の問題を生ずる。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、小型で、しかも、十分な爪の開きでワークに対する十分な保持力を確保することのできるダイヤフラムチャック装置及び研削装置を提供するものである。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係るダイヤフラムチャック装置は、
ダイヤフラム上に複数の爪が等間隔で離間して円状に配設され、前記ダイヤフラムの変形による前記複数の爪の縮径拡開により工作物の保持、離脱を可能としてなるダイヤフラムチャック装置であって、
前記複数の爪は、前記ダイヤフラムの前記複数の爪が配置された面を正面から臨んだ場合の外観形状が大凡矩形状をなし、その長辺が前記ダイヤフラムの径方向に沿うように配置されると共に、前記大凡矩形状の外観形状が臨まれる面において、前記複数の爪の間は、大凡扇状をなすように構成されてなるものである。
また、上記本発明の目的を達成するた、本発明に係る研削装置は、
上述の構成を有してなるダイヤフラムチャック装置を用いて工作物を着脱可能に保持し、当該工作物の研削加工を可能としてなるものである。
本発明によれば、爪同士の間を示すダイフラムの形状が大凡扇状となるような構成とすることにより、ダイヤフラムを大きくすることなく、小型化を図りつつも従来に比してより大きな爪の開きと、それによるワークの確実な保持が可能となるという効果を奏するものである。
また、爪の大きな開きを確保できるので、従来に比してワークの取り付け、脱着等の作業性が良く、研削作業全体の効率化に寄与するという効果を奏するものである。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図6を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態における研削装置の全体構成について、図1を参照しつつ説明する。
本発明の実施の形態における研削装置Sは、特に、その全体外観、寸法が従来装置に比して非常に小型化されたもので、その正面側の横幅Wは、0.8mと、従来の大凡1/3程度の細身となっている(図1(A)参照)。また、研削装置Sの奥行きLは、2mで、従来よりやや小さくなっている(図1(B)参照)。このように、特に、正面横幅の縮小化が図られているために、その設置スペースが従来に比して大幅に削減できるものとなっている。このような小型化を可能としたのは、詳細は後述するが、ワーク研削部分の構造にある。
本発明の研削装置Sは、ワーク(工作物)の研削を行う砥石などが配設される本体部201と、本体部201の上方に配設されて研削量などを設定する操作盤202と、操作盤202の設定データなどを基に研削動作の制御等を行う電子回路が収納されて操作盤202の後方に配設される制御盤203と、制御盤203の後方に配設され、後述する静圧兼冷却用油の濾過を行う濾過装置204と、この濾過装置204に積層されるよう設けられて静圧兼冷却油の圧力を制御する油圧装置205と、この油圧装置205に積層されるように設けられる冷却のため霧状に放出された静圧兼冷却油の回収を行うミストコレクタ206とに大別されて構成されたものとなっている。
本体部201の正面上部には、前面扉201aが開閉可能に設けてあり、その開閉によって、内部に設けられた後述のダイヤフラムチャック装置17(図2参照)へ対するワークの取り付けや取り外しなどの作業が行えるようになっている。
図2には、本体部201内に収納、配設される研削装置Sの主要部の構成例が示されており、以下、同図を参照しつつ、その構成例について説明する。
本体部201の底部側には、基台部としてのベッド1が設けられており、このベッド1に形成された水平面であるスライド設置面2に、第1及び第2のスライド手段としての第1及び第2のスライド部101,102や、ワーク保持回転手段としてのワーク保持部103などが設けられるものとなっている。なお、ベッド1は、低熱膨張鋳物を用いて形成するのが、熱変位を最小限に抑える観点から好ましい。
本発明の実施の形態におけるベッド1の平面外観形状は大凡正方形状となっているが、その一つの辺に沿ってスライド設置面2より高い段部1cが形成されており、その頂部1dには、第1乃至第3の砥石スピンドル21〜23等が設けられるものとなっている。
スライド設定面2上には、第1のスライド部101が設けられている。この第1のスライド部101は、スライド設定面2に接合されるように固定して設けられた第1のベースプレート11と、この第1のベースプレート11に対向するように設けられた第1のテーブルプレート12と、第1のベースプレート11と第1のテーブルプレート12との間に設けられたリニアモータ13とに大別されて構成されたものとなっている。
本発明の実施の形態において、第1のベースプレート11は、その全体外観形状が大凡長方形となっており、その長辺は、上述の段部1cと反対側のベッド1の一辺とほぼ同じ長さに設定されたものとなっている(図2参照)。
また、第1のテーブルプレート12は、その横幅が第1のベースプレート11の短辺とほぼ同一であるが、この短辺と直交する方向の辺の長さは、第1のベースプレート11の長辺の大凡1/3〜2/3程度の長さとなっており、後述するように第1のベースプレート11の長辺に沿っての往復動が容易となるようにしてある。
なお、この第1のテーブルプレート12と第1のベースプレート11との間には、詳細は省略するがいわゆる静圧軸受けが形成されており、第1のテーブルプレート12はリニアモータ13の駆動力を受けて第1のベースプレート11の長辺に平行するように案内されて往復動可能となっている。
ここで、第1のテーブルプレート12が往復動する方向、換言すれば、主軸18の軸線方向と直交する方向を、便宜的に、X、Y及びZ軸により表される3次元座標におけるX軸方向とする(図2参照)。
そして、第1のテーブルプレート12には、第2のスライド部102が載置されるように設けられている。
この第2のスライド部102は、その基本的な構造は、先の第1のスライド部101と同一のもので、第2のベースプレート14と、この第2のベースプレート14に対向するように設けられた第2のテーブルプレート15と、第2のベースプレート14と第2のテーブルプレート15との間に設けられたリニアモータ16とに大別されて構成されたものとなっている。
本発明の実施の形態における第2のベースプレート14は、その横幅、すなわち、X軸方向の長さが第1のテーブルプレート12のX軸方向の長さにほぼ等しく設定されている一方、X軸を含む水平面内においてX軸と直交する方向、換言すれば、主軸18の軸線方向(以下、この方向を便宜的に「Z軸方向」と称する)の長さは、第1のテーブルプレート12のZ軸方向の長さよりもやや長目のものとなっている。
一方、第2のテーブルプレート15は、その横幅、すなわち、X軸方向の長さが第2のベースプレート14のX軸方向の長さにほぼ等しく設定されている一方、Z軸方向の長さは、第2のベースプレート14のZ軸方向の長さよりも短めに設定されたものとなっている。
そして、第2のテーブルプレート15も第1のテーブルプレート12同様、第2のテーブルプレート15と第2のベースプレート14との間に静圧軸受けが形成されており、それにより、リニアモータ16の駆動力を受けて第1のベースプレート12の長辺に平行するように案内されてZ軸方向に往復動可能となっている。
さらに、第2のテーブルプレート15の上には、ワーク保持部103が載置されたものとなっている。
すなわち、ワーク保持部103は、図示されないワークを着脱可能に保持するダイヤフラムチャック装置17と、内部にモータ(図示せず)を有してダイヤフラムチャック装置17を回転自在に保持する主軸18とから構成されたものとなっている。
本発明の実施の形態においては、ベッド1に形成された段部1c側に位置する第2のテーブルプレート15の縁からダイヤフラムチャック装置17が段部1c方向へ突出するように主軸18及びダイヤフラムチャック装置17が、第2のテーブルプレート15上に固定されて設けられたものとなっている。
また、第2のテーブルプレート15上において、ワーク保持部103の近傍には、ドレススピンドル19が固定されて設けられており、後述する第1乃至第3の砥石24〜26のドレス作業が可能となっている。
一方、段部1cの頂部1dには、第1乃至第3の砥石スピンドル21〜23がX軸方向において適宜な間隔を隔てて固定されて設けられている。これら第1乃至第3の砥石スピンドル21〜23には、それぞれ第1の砥石24、第2の砥石25、第3の砥石26が回転可能に取り付けられており、第1乃至第3の砥石スピンドル21〜23は、第1乃至第3の砥石24〜26が、ワーク保持部103に臨むように段部1cに固設されたものとなっている。換言すれば、第1乃至第3の砥石スピンドル21〜23は、その軸方向が3次元座標のZ軸方向に沿うように設けられている(図2参照)。
本発明の実施の形態においては、この段部1c側が、装置の前面側、すなわち、本体部201の前面側となるようにベッド1が配され、作業者が前面扉201aを介してワークの取り付けや取り外し、第1乃至第3の砥石24〜26の取り付けや交換等の作業が可能となっている(図1及び図2参照)。
また、段部1cには、これら第1乃至第3の砥石スピンドル21〜13の近傍に、ワーク交換のためのローディング装置104が設けられている。
本発明の実施の形態におけるローディング装置104は、旋回シリンダ71と、上下シリンダ72と、2つのエアチャック73,74を主たる構成要素としてなるものである。
段部1cに設けられた旋回シリンダ71は、水平面内で回転可能となっているもので、この旋回シリンダ71に上下シリンダ72が載置されている。
上下シリンダ72は、垂直方向での上下動が可能となっており、この上下シリンダ72に第1及び第2のエアチャック73,74が積層するように設けられている。
かかる構成により、旋回シリンダ71による旋回と、上下シリンダ72による上下動により、ダイヤフラムチャック装置17に対して適切な位置でローディング、アンローディング作業が行えるようになっている。
また、本発明の実施の形態においては、第1のエアチャック74には、シート深さ測定用の第1の測定子76が、また、第2のエアチャック73には、内径ポスプロ測定用の第2の測定子75が、それぞれ適宜な位置に取着されており、ローディングの際に、それぞれ測定可能に構成されたものとなっている。
かかる構成において、図示されないワークの研削作業は、まず、ダイヤフラムチャック装置17にワーク(図示せず)を取着させ、操作盤202において、所望する研削に応じた設定を行う。そして、図示されない始動スイッチを押下することによって、第1のテーブルプレート12がX軸方向に、第2のテーブルプレート15がZ軸方向に、制御盤203からの制御によって所望する研削に応じて往復動されながら、第1乃至第3の砥石24〜26が適宜選択され、研削が行われるものとなっている。
なお、本発明の実施の形態においては、第1の砥石24は内径研削に、第2の砥石25はシート研削に、第3の砥石26は端面研削に、それぞれ供されるものとなっている。
次に、上記構成において、ダイヤフラムチャック装置17のより具体的な構成について、図3乃至図6を参照しつつ説明する。
本発明の実施の形態におけるダイヤフラムチャック装置17は、ダイヤフラム163における爪165の形状、配置(図3参照)を除けば、その基本的な構成は公知・周知のダイヤフラムチャック装置の構成と同様のものである。
最初に、ダイヤフラムチャック装置17の概略構成について、図5を参照しつつ説明することとする。
すなわち、ダイヤフラムチャック装置17は、シリンダ部材161と、このシリンダ部材161内をシリンダ部材161の軸方向に摺動可能に設けられたピストン部材162とを有する一方、シリンダ部材161の開口部にダイヤフラム163が、開口部を閉鎖するように設けられて構成されたものとなっている(図5参照)。
本発明の実施の形態におけるシリンダ部材161は、扁平の有底中空円筒状に形成されており、その底部の中央部分には、部材挿通穴171が穿設されて、爪165によって保持されたワーク(図示せず)が挿通可能とされている。
一方、ピストン部材162は、扁平の中空円筒状に形成された軸部162aとフランジ部162bとに大別されてなり、フランジ部162bは、軸部162aの一方端部において、その端部周縁から径方向外側に延設されたものとなっている。
そして、軸部162aの外径は、シリンダ部材161の部材挿通穴171の内径にほぼ等しく設定されており、軸部162aの外周面の適宜な位置には、第1のシールリング173が環装されて、軸部162aと部材挿通穴171との間の気密性が確保されるようになっている。
一方、フランジ部162bの外径は、シリンダ部材161の内径に等しく設定されており、フランジ部162bの外周面には、第2のシールリング174が環装されて、フランジ部162bとシリンダ部材161の内周面との間の気密性が確保されるようになっている。
さらに、シリンダ部材161の底面に臨むフランジ部162bの面の一部は切り欠かれており、エア室175が形成されるようになっており、シリンダ部材16の底部の適宜な位置に穿設されたエア導入口172を介して圧縮空気が導入可能となっている。
また、フランジ部162bの軸部162aと反対側の面上には、複数の押上突起176が同一円周上に適宜な間隔を隔てて突設されており、後述するようにダイヤフラム163を押し上げることができるようになっている。
かかる構成において、エア導入口172を介してエア室175内に圧縮空気が導入されると、ピストン部材162がダイヤフラム163方向へ押圧力を受け、シリンダ部材161内をダイヤフラム163方向へ移動することとなる。そして、このピストン部材162の移動により押上突起176がダイヤフラム163に当接し、ダイヤフラム163を押し上げるため、ダイヤフラム163が変形し、ダイヤフラム163の変形と一体となって爪165が開き、図示されないワークの取り付けを行うことができるものとなっている。
図3には、爪165が設けられた側のダイヤフラム163の平面図が、また、図4には、図3のA−A線断面図が、それぞれ示されており、以下、これらの図を参照しつつ、爪165及びカウンタウェイト166のダイヤフラム163への配設等について具体的に説明する。
ダイヤフラム163は、円盤状に形成されており、その周縁近傍には、適宜な間隔で周方向に、ダイヤフラム163をシリンダ部材161にねじ止めするためのねじ(図示せず)が挿通されるねじ用ボス167が、爪165が設けられる側と反対側へ突出するように形成されている(図3及び図4参照)。
本発明の実施の形態における爪165は、その平面外観形状が大凡矩形状、換言すれば大凡短冊状をなすものとなっており、長辺がダイヤフラム163の径方向に沿うように配設されたものとなっている(図3参照)。
また、本発明の実施の形態における爪165は、その縦断面における概略形状が、大凡直角三角形状をなすものとなっており、その直角部分がダイヤフラム側挿通孔163aの周縁に位置するように配設されたものとなっている(図4参照)。
本発明の実施の形態においては、かかる爪165が等間隔で、ダイヤフラム側挿通孔163aの周縁近傍において円をなすように6個配設されており、隣接する爪165の間のダイヤフラム163の平面形状は、大凡扇状をなすものとなっている(図3参照)。すなわち、例えば、図3において、隣接する2つの爪165の平面外周の内側の角を示す符号a、b、c、及び、dが付された各点を結んだ形状が、大凡扇状をなしており、従来に比して、隣接する爪165の間に占めるダイヤフラム163の面積が大きく確保されたものとなっている。
一方、ダイヤフラム163を挟んで爪165と反対側には、カウンタウェイト166が設けられており、爪165によるワーク(図示せず)の保持をより確実なものとしている。
なお、ダイヤフラム163、爪165及びカウンタウェイト166は、一体に形成されたものであっても、また、別体に形成されて溶接等により相互に固着されたものとしてもいずれでも良い。
かかる構成におけるダイヤフラムチャック装置17の動作、作用は、基本的に従来と同様である。すなわち、ピストン部材162がエア室175への圧縮空気の導入によりダイヤフラム163側へ摺動されることにより、押上突起176がダイヤフラム163に当接してダイヤフラム163を押し上げるため、ダイヤフラム163の中央部分が膨らみ、それによって爪165が浮き上がり、爪165同士が閉じた状態から開いた状態となる。その結果、それまで保持されていたワークの取り外し、又は、新たにワークの取り付けが可能となる。
次に、上記構成における爪165の開き代(ストローク)について、図6を参照しつつ説明する。なお、図6は、図面を簡潔にして理解を容易にする観点からダイヤフラムチャック装置17の要部を簡略化、模式化したものとしてある。
この図6は、複数の爪165が開く(拡開)前後の状態を模式的に示した模式図であり、図6(A)は、複数の爪165同士が開く前を、図6(B)は、ピストン部材162の移動により複数の爪165同士が開いた状態を、それぞれ示している。
ここで、爪165の開き代(ストローク)Lsは、爪165が開く前の位置と、爪165が開いた後の位置のダイヤフラム163の直径方向における位置との差と定義されるものである(図6参照)。
例えば、本発明の実施の形態におけるダイヤフラムチャック装置17にあって、ダイヤフラム163の直径を54mm、シリンダ部材161内においてピストン161によって生ずる内圧を0.8MPaとした場合の試験結果によれば、0.13mmの開き代を得ることができた。
これに対して、同一の条件の従来装置の場合、開き代は0.09mmであった。なお、いずれの場合も爪は6個である。
すなわち、上述の試験結果によれば、本発明の実施の形態におけるダイヤフラムチャック装置17は、従来に比して、約1.4倍もの開き代を得ることができており、本発明の実施の形態におけるダイヤフラムチャック装置17は、爪165の大きな開き代を得るに有効な構成を有するものであることが確認できる。
このように、従来に比して、爪165の大きな開き代を得ることができるのは、隣接する爪165の間のダイヤフラム163の形状を大凡扇状をなすように構成し、従来に比して、より広い面積が確保できるようにしたことによるものと考えられる。
なお、上述した本発明の実施の形態においては、爪165の数を6個としたが、これに限定される必要は無いことは勿論である。
本発明の実施の形態における研削装置の全体構成を示す図であって、図1(A)は正面図、図1(B)は側面図である。 図2は、本発明の実施の形態における研削装置の主要部の構成例を示す全体斜視図である。 本発明の実施の形態におけるダイヤフラムチャック装置に用いられるダイヤフラムの平面図である。 図3のA−A線断面図である。 本発明の実施の形態におけるダイヤフラムチャック装置の概略構成を示す断面図である。 爪の開き代を説明する模式図であり、図6(A)は、爪同士が開く前の状態を示す模式図、図6(B)は爪同士が開いた状態を示す模式図である。 従来のダイヤフラムチャック装置におけるダイヤフラムの概略平面図である。
符号の説明
13…第1のリニアモータ
16…第2のリニアモータ
17…ダイヤフラムチャック装置
101…第1のスライド部
102…第2のスライド部
103…ワーク保持部
163…ダイヤフラム
165…爪
166…カウンタウェイト

Claims (3)

  1. ダイヤフラム上に複数の爪が等間隔で離間して円状に配設され、前記ダイヤフラムの変形による前記複数の爪の縮径拡開により工作物の保持、離脱を可能としてなるダイヤフラムチェック装置であって、
    前記複数の爪は、前記ダイヤフラムの前記複数の爪が配置された面を正面から臨んだ場合の外観形状が大凡矩形状をなし、その長辺が前記ダイヤフラムの径方向に沿うように配置されると共に、前記大凡矩形状の外観形状が臨まれる面において、前記複数の爪の間は、大凡扇状をなすように構成されてなることを特徴とするダイヤフラムチャック装置。
  2. 複数の爪には、ダイヤフラムを挟んで反対側にカウンタウェイトが形成されてなることを特徴とする請求項1記載のダイヤフラムチャック装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載のダイヤフラムチャック装置を用いて工作物を着脱可能に保持し、当該工作物の研削加工を可能としてなることを特徴とする研削装置。
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