JP2011160157A - 録画再生装置及び録画再生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイムスタンプを付加せずに記録したトランスポートストリームを再生する場合に、データ放送の再生タイミングのずれを抑制することのできる録画再生装置及び録画再生方法を提供する。
【解決手段】TS分離部4は、最初に取得した音声のPTS106と、先頭IピクチャのDTS107とのうち、小さい方の値をSTCカウンタ21に設定し起動する。映像復号部13、字幕復号部14、音声復号部16は、STCカウンタ21とそれぞれのPESパケット100に記述されたPTS106とを比較し、STC≧PTS106となったタイミングで再生出力する。データ放送処理部15は、データ放送を制御するイベントメッセージに付されるPCR305を記憶し、STC≧PCR305となったタイミングでデータ放送を再生出力する。
【選択図】 図8

Description

本発明は録画再生装置及び録画再生方法に関する。
衛星や地上波を用いたデジタル放送を受信するデジタル放送受信装置は、専用のアンテナや地上波用のアンテナを介して受信した複数の放送波の中からチューナで任意の放送波を選択する。この選択した放送波におけるTS(Transport Stream)の中から任意のTSパケットをデマルチプレクス処理により抽出し、抽出したTSパケットを復号することにより映像音声やデータ放送を出力する。
受信した放送を録画する場合、データ量削減の観点から受信したTSの全TSパケットを記録せず、不要なTSパケットを除外して記録することが行われている。しかし、不要なパケットを除いて録画ファイルを作成した場合には、受信時のビットレートで再生すると放送受信時に比べてTSパケットを読み出すタイミングが早くなる。
映像・音声・字幕データ等のパケットには、それぞれのフレームを表示するタイミング情報が記述されているので、TSパケットの読み出すタイミングが早くなっても正しいタイミングでパケットが処理される。
しかし、データ放送においては表示するタイミング情報が記述されていないので、データ放送を構成するTSパケットを受信した時点でデータ放送の復号が行われ、データ放送のパケットだけが正しいタイミングよりも先に処理されてしまうことになる。
一般には、再生時のずれを解決する手法として、受信したTSパケットにタイムスタンプを付加して(TTS化)記録することが行われている。タイムスタンプを付加することでパケットを除外して記録した場合でも、再生時のTSパケットの読出間隔を受信時と同じように再現することが可能となる。(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−40579号公報
しかし、上述の技術によるとTTS化のための処理を要し、またタイムスタンプを付加する分のデータ量の増加を招く。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、タイムスタンプを付加せずに記録したトランスポートストリームを再生する場合に、データ放送の再生タイミングのずれを抑制することのできる録画再生装置及び録画再生方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る録画再生装置は、格納されたトランスポートストリーム(TS)から、少なくとも映像信号と、データ放送信号と、音声信号とを分離するTS分離部と、前記TS分離部で分離された映像信号を復号する映像復号部と、前記TS分離部で分離されたデータ放送信号を復号するデータ放送処理部と、前記TSに含まれる時刻情報に基づいて計時を行うカウンタと、を有し、前記カウンタは、前記映像信号と、前記音声信号との何れかの内、復号を開始する時刻の早い方の時刻情報を基準として計時を開始し、前記映像復号部は、前記映像信号に含まれる出力時刻に前記復号した映像信号を出力し、前記データ放送処理部は、前記カウンタにて行う計時時刻が前記データ放送信号を受信した時刻に到達すると、前記データ放送信号を出力することを特徴としている。
また、本発明に係る録画再生方法は、格納されたTSから、少なくとも映像信号と、データ放送信号と、音声信号とを分離し、前記映像信号と、前記音声信号との内で、復号を開始する時刻の早い方の時刻を基準として計時を開始し、前記計時時刻が、前記映像信号に含まれる出力時刻に到達すると復号した映像信号を出力し、前記計時時刻が、前記データ放送信号を受信した時刻に到達すると、前記データ放送信号を出力することを特徴としている。
本発明によれば、タイムスタンプを付加せずに記録したトランスポートストリームを再生する場合に、データ放送の再生タイミングのずれを抑制することのできる録画再生装置及び録画再生方法を提供することが実現する。
デジタル放送ストリームにおけるPESパケットの構成の概略図。 デジタル放送ストリームにおけるセクションの構成の概略図。 デジタル放送ストリームにおけるTSパケットの概略図。 本実施の形態における録画再生装置の機能ブロック図。 本実施の形態における本来の再生タイミングを示す図。 本実施の形態を用いない場合の再生タイミングを示す図。 本実施の形態における再生タイミングを示す図。 本実施の形態における再生に関する時刻情報を示す説明図。 本実施の形態におけるデータ放送の再生制御手順を示すフローチャート。
以下、図1〜図9を用いて、本実施の形態における録画再生装置1について説明する。まず、本実施の形態で再生を行うデジタル放送ストリームは、PES(Packetized Elementary Stream)形式と、セクション形式とのでパケット化されている。
図1は、デジタル放送ストリームにおけるPESパケット100の構成の概略図である。符号化された映像・音声・字幕ストリームは、このPES形式でパケット化される。PESパケット100は、PESヘッダ101とペイロード102とから構成される。
ペイロード102には、圧縮された映像・音声・字幕データ(Elementary Data108)が入る。
PESヘッダ101は、packet_start_code_prefix103と、stream_id104と、PES_packet_length105と、PTS(Presentation Time Stamp)106と、DTS(Decoding Time Stamp)107とが含まれる。PTS106及びDTS107は、データの種類によって、含まれる場合と含まれない場合がある。
packet_start_code_prefix103は、PESパケット100の始まりを示す識別コードで、0x00000001の固定値である。
stream_id104は、ペイロード102の識別子を示す。
PES_packet_length105は、このフィールド以降の長さを示す。
PTS106は、復号後のElementary Data108の表示(出力)時刻を表す。
DTS107は、Elementary Data108の復号時刻を表す。
図2は、デジタル放送ストリームにおけるセクション200の構成の概略図である。データ放送のデータ、PSI(Program Specific Information:番組特定情報)、SI(Service Information:番組配列情報)は、このセクション200形式でパケット化される。
データ放送とは、再生中の番組に関する情報や天気予報などのコンテンツである。
このデータ放送の伝送方式には、データカルーセル方式とイベントメッセージ方式がある。データカルーセル方式は、一固まりの同じデータを周期的に放送局がセクション200形式で送信する方式である。受信機は、取得しているデータ放送のコンテンツを、映像・音声・字幕データに加えてどのように表示するかを示したBML(Broadcast Markup Language)ファイルに従って実行・表示を行う。このように再生表示されるデータ放送をBLMコンテンツと呼ぶ。
イベントメッセージ方式は、予め受信機で実行しているBLMコンテンツに対して、コメントや映像切り替えタイミング等を示すセクション200形式のデータを、放送局が単発的に送る方式である。
イベントメッセージには2種類あり、メッセージが到着したタイミングで実行される「受信後即時発火タイプ」と、指定された時刻に実行される「時刻指定発火タイプ」とがある。本実施の形態では「受信後即時発火タイプ」のイベントメッセージを対象とする。
PSIには、受信機が番組を特定するための情報で、PAT(Program Association Table:番組表)、PMT(Program Map Table:番組対応表)、NIT(Network Information Table)、CAT(Condetional Access Table)などが含まれる。
SIは電子番組表などユーザが番組を選択するための情報で、SDT(Service Description Table),EIT(Event Information Table),BIT(Broadcaster Information Table)などが含まれる。
次に、セクション200の構成について説明する。セクション200は、セクションヘッダ201と、ペイロード202とから構成される。
セクションヘッダ201は、table_id203と、section_syntax_indicator204と、section_length205と、table_id_extension206とから構成される。
table_id203は、Section Data207の種別を示す識別子である。
section_syntax_indicator204は、0の場合、table_id_extension以降のヘッダ拡張部分とCRC208が存在しない。
section_length205は、このフィールド以降の長さを示す。
table_id_extension206は、テーブルID(識別)拡張で、上述のサブテーブルを識別するために使用される。
ペイロード202は、Section Data207と、CRC(Cyclic Redundancy Check)208とから構成される。
Section Data207には、データ放送のデータや、SIや、PSIなどが入る。
CRC208は、ブロック(データの一固まり)の誤りを検出するための巡回符号である。
次に、これらの2つの形式でパケット化されたデジタル放送ストリームの送信方法について説明する。図3は、デジタル放送ストリームにおけるTS(Transport Stream)パケット300の概略図である。デジタル放送ストリームを送信する際には、PESパケット100またはセクション200を184byteのペイロード302に分割し、それぞれに4byteのTSヘッダ301を付加してTSパケット300にして送信する。
TSヘッダ301は、Sync303と、PID304とを含む。
Sync303は、TSパケット300の始まりを示す識別コードで、0x47の固定値である。
PID304は、ペイロードの識別子であり、TSパケット化する前に、同じPESパケット100またはセクション200に属するデータは同じPID304を持つ。
ペイロード302は、アダプテーションフィールドとデータ領域Data306に分けられる。アダプテーションフィールドにはPCR(Program Clock Reference)305を含むことができる。
PCR305は、送信側のクロックを受信側で再現するために使われる時刻情報で、TSパケット300が受信機の受信バッファに到着する時刻を示す。PCR305は、全てのTSパケット300に付加する必要は無い。
データ領域Data306には、PESパケット100若しくはセクション200が分割されて、格納される。
デジタル放送では、放送局と受信側(録画再生装置1)の同期を取るために、録画再生装置1が持つPLL(Phase Locked Loop)回路で、送信されてきたTSパケット300のPCR305にSTCカウンタ21を合わせる。録画再生装置1ではこのPLL後のSTCカウンタ21に基づいて、復号および表示(出力)のタイミングを決め、映像・音声・字幕・データ放送の同期を取っている。
PESで構成される映像・音声・字幕については、PTS106若しくはDTS107が記述されているので、これらの時刻情報をSTCカウンタ21と比較することで同期が取れた状態で再生出力される。
一方、データ放送のデータは、セクション形式のため、PTS106若しくはDTS107は記述されない。特に、「受信後即時発火タイプ」のイベントメッセージは、受信バッファに到着したタイミングで実行されるため、その実行タイミングは、イベントメッセージの最後のデータを送るTSパケットのPCR305の時刻に実行されることになる。
図4は、本実施の形態における録画再生装置1の機能ブロック図である。録画再生装置1は、チューナ/復調部3と、TS分離部4と、蓄積メディア制御部5と、蓄積メディア6と、映像バッファ7と、字幕バッファ8と、データバッファ9と、音声バッファ10と、SI処理部11と、PSI処理部12と、映像復号部13と、字幕復号部14と、データ放送処理部15と、音声復号部16と、表示メモリ17と、映像出力部18と、音声出力部19と、制御部20と、STC(System Time Clock)カウンタ21と、受信部22とを有する。
チューナ/復調部3は、アンテナ2から受信した地上波デジタル放送、BSデジタル放送及びCSデジタル放送等の中から選局し、この選局された放送信号を復調(地上デジタル放送の場合にはOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調、BSデジタル放送及びCSデジタル放送の場合にはPSK(Phase Shift Keying)復調)し、所望の番組を含んだTSを得てTS分離部4へ入力する。
TS分離部4は、デジタル放送の表示を行う場合には、チューナ/復調部3から入力された複数のTSを1つのTSに再多重して、適切なデジタル信号処理を施す。デジタル信号処理が施されたTSを、映像信号・字幕信号・データ放送信号・音声信号に分離して各バッファへ出力する。
また、TS分離部4は、録画を行う場合には、再多重されたTSを蓄積メディア制御部5へ出力する。蓄積メディア制御部5は受信したTSを、蓄積メディア6へ格納する。
映像バッファ7、字幕バッファ8、データバッファ9、音声バッファ10は、それぞれTS分離部4で分離された映像、字幕、データ放送、音声信号を一時的に格納する。
SI処理部11及びPSI処理部12は、TS分離部4で分離されたSI情報及びPSI情報のそれぞれに適切なデジタル信号処理を施す。このデジタル信号処理が施されたSI情報及びPSI情報は、制御部20からの指示に応じて映像出力部18へ出力され、電子番組表等を構成する。
映像復号部13は、DTS107に従って、映像バッファ7から映像信号を読み出す。
字幕復号部14は、DTS107に従って、字幕バッファ8から字幕信号を読み出す。
データ放送処理部15は、データバッファ9からデータ放送を読み出す。
音声復号部16は、PTS106に従って、音声バッファ10から音声信号を読み出す。音声は復号時刻と出力時刻が同じであり、PTS106しか存在しないためである。音声のPTS106に従って再生すると、映像・字幕の再生タイミングと揃うことになる。
表示メモリ17は、映像復号部13及び字幕復号部14で復号された映像信号及び字幕信号を一時的に格納する。表示メモリ17に格納された各種の信号は、PTS106に応じて読み出され、映像出力部18へ出力される。
映像出力部18は、PTS106に応じて表示メモリ17から映像信号及び字幕信号を読出し表示可能な映像信号に変換して、接続されているディスプレイ等に出力する。
音声出力部19は、TS106に応じて音声メモリ18から音声信号を読出し再生可能な音声信号に変換して、接続されているスピーカ等へ出力する。
制御部20は、受信部22から入力される操作コマンド等に応じて、録画再生装置1各部の動作を制御する。また、制御部20は、システムの時刻を計時するカウンタとしてSTCカウンタ21を備える。
受信部22は、録画再生装置1に備えられるリモコンやボタン等からユーザの操作により操作コマンドを受信し、制御部20へ送信する。
次に、本実施の形態における再生動作について説明する。
まず、蓄積メディア制御部5は、蓄積メディア6に記録されたTTS化されていないTSを、TSパケット300のPCR305に関係なく、順次TS分離部4に入力する。
次に、TS分離部4は、TSの中からPAT(番組表)を検出し、PATに記述されたPID304に従って検出したPMT(番組対応表)をPSI処理部12へ出力する。PATは各番組ごとにその番組を構成するパケットの情報を伝送するPMTのPIDを示している。PMTは各番組ごとに、構成する映像・音声・字幕・データ放送等のストリームが伝送されるパケットのPID304を示している。
次に、PSI処理部12は、PMTに記述された複数のPID304を取得し、予めユーザの選局によって、再生指定されていたストリームのPID304をTS分離部4に設定する。これによって、TS分離部4にてTSの分離が開始され、映像・字幕・データ放送・音声データがそれぞれ入力バッファに書き込まれる。
次に、TS分離部4はSTCカウンタ21を起動させる。このSTCカウンタ21の基準値の設定について説明する。
音声は、復号開始時刻と音声復号部16からの出力時刻が同じであり、DTS107を含まずPTS106のみを含む。映像は、MPEG−2 Videoの場合、Bピクチャと、Iピクチャと、Pピクチャとから構成される。Bピクチャは、復号開始時刻と映像復号部13からの出力時刻が同じであり、DTS107を含まずPTS106のみを含む。Iピクチャと、Pピクチャとは、復号開始時刻と映像復号部13からの出力時刻が異なるため、DTS107と、PTS106を含む。映像の復号は、先頭のIピクチャから始まる。
TS分離部4は、先頭音声のPTS106(PTS_A)と、先頭IピクチャのDTS107(DTS_I)とを保持する。TS分離部4は、PTS_AとDTS_Iのうち小さい方の値(時間的に早い方の値)をSTCカウンタ21に設定して、STCカウンタ21を起動する。
映像復号部13、音声復号部16は、STCカウンタ21とそれぞれのPESパケット100に記述されたPTS106とを比較し、STC≧PTS106となったタイミングで、再生出力する。
字幕復号部14でも同様に、STCカウンタ21と字幕データのPESパケット100に記述されたPTS106とを比較し、STC≧PTS106となったタイミングで、再生出力する。
一方、PTS106が含まれていないセクション200形式で送信されるデータ放送は、通常はPCR305に基づいてデータバッファ9へ読み込まれるが本実施の形態においてはPCR305に関係なく読み込まれる。従って、データバッファ9に空きがあればデータ放送が順次入力されることになる。「受信後即時発火タイプ」のイベントメッセージは、イベントメッセージの最後のTSパケット300が到着した時刻を示すPCR305にイベント(コメント表示や映像切り替え等)が行われると正しいタイミングで表示されるが、本実施の形態においては、イベントメッセージの最後のTSパケット300に記述されているPCR305よりも早くデータバッファ9へ入力されることになる。
次に、再生映像について図5〜図7を用いて説明する。図5は、本実施の形態における本来の再生タイミングを示す図である。映像、字幕、音声データには同期を取るためのPTS106若しくはDTS107が付されているので、以下の説明においては映像データを例にとってデータ放送との再生タイミングの関係を説明する。
図5の上段は映像復号出力、中段はデータ放送出力、下段は映像復号とデータ放送とを重畳した映像出力を示す図である。映像はVideo0、Video1の順に構成され、データ放送はVideo1の表示されるタイミングでデータ放送のDeta1が表示されるように同期が取られている。Video1が表示されるタイミングで、放送局側からイベントメッセージが到着する。本実施の形態におけるイベントメッセージは「受信号即時発火タイプ」であるので到着すると発火して、データ放送を再生表示する。従って、Video1のPTS106と、Data1を発火するためのイベントメッセージを送るTSパケット300に付加されたPCR305が近接している状態である。
次に、本実施の形態を用いない場合にデータをPCR305に関係なく各バッファに読み込むことで生じる再生タイミングのずれについて説明する。図6は、本実施の形態を用いない場合の再生タイミングを示す図である。蓄積メディア6に格納されていた映像のPESパケット100は、DTS107の示す時刻に映像復号部13へ読み込まれ、復号が終わると表示メモリ17へ一旦記憶される。そして、PTS106に従って映像出力部18へ出力され、再生表示される。
一方、データ放送はセクション200形式で送信されるため、PTS106及びDTS107を含んでいない。従って、イベントメッセージを送るTSパケット300に付加されたPCR305に関係なくイベントメッセージをデータバッファに書き込むと、本来の発火時刻(PCR305)よりも早く発火することになり、データ放送だけが映像、音声、字幕データよりも先に再生されてしまう。従って、図6の下段に示すように、Video0とDeta1とが重畳される期間が生じ、再生タイミングがずれてしまう。
次に、上述の再生タイミングのずれを解消する本実施の形態について説明する。図7は、本実施の形態における再生タイミングを示す図である。まず、TS分離部4は、イベントメッセージと、イベントメッセージを構成するTSパケット300の最後のPCR305とをデータ放送処理部15に送る。
データ放送処理部15は、受信したイベントメッセージが、「受信後即時発火タイプ」のメッセージである場合、受信後即時にイベント発火せずに、STC≧PCR305となったタイミングで発火を行う。Video1のPTS106と、Data1を発火するためのイベントメッセージを送るTSパケット300に付加されたPCR305とは近接しているので、Video1とData1とはほぼ同時刻に再生出力される。
図8は、本実施の形態における再生に関する時刻情報を示す説明図である。映像・字幕データについては、DTS107の示す時刻に合わせて復号を開始する。復号した各データを各メモリに一旦格納して、PTS106の示す時刻に合わせて再生出力する。音声についてはPTS106の示す時刻に復号を開始し、同時刻に再生出力する。
一方、データ放送については、イベントメッセージを構成するTSパケット300の最後のPCR305をデータ放送処理部15に記憶しておき、このPCR305が示す時刻に再生出力する。イベントメッセージを構成するTSパケット300の最後のPCR305は、データ放送と共に再生出力する映像のPTS106に近接しているため、本来の再生タイミングを再現することができる。
図9は、本実施の形態におけるデータ放送の再生制御手順を示すフローチャートである。まず、TS分離部4はデータ放送に関するイベントメッセージを受信したか否かを判別する(ステップS11)。ステップS11で判別した結果、イベントメッセージを受信していないと判別した場合(ステップS11のNo)、ステップS11に戻る。
一方、ステップS11で判別した結果、イベントメッセージを受信したと判別した場合(ステップS11のYes)、TS分離部4はイベントメッセージと、イベントメッセージを構成するTSパケット300の最後のPCR305とをデータ放送処理部15に送る(ステップS12)。
次に、TS分離部4は、最初に取得した音声のPTS106と、先頭IピクチャのDTS107とのうち小さい方の値をSTCカウンタ21に設定した後、STCカウンタ21を起動する(ステップS13)。
次に、データ放送処理部15は、ステップS12で記憶したイベントメッセージを構成するTSパケット300の最後のPCR305とSTCカウンタ21と比較し、STC≧PCR305となったか否かを判別する(ステップS14)。
ステップS14で判別した結果、STC≧PCR305となっていないと判別した場合(ステップS14のNo)、ステップS14に戻る。一方、ステップS14で判別した結果、STC≧PCR305となったと判別した場合(ステップS14のYes)、データ放送処理部15はイベントメッセージを発火し、データ放送を再生出力する(ステップS15)。以上で、データ放送処理部15の実行するデータ放送の再生制御手順は終了する。
以上のように、本実施の形態によれば、蓄積するTSのTTS化をすることなく、データ放送と映像・音声・字幕との同期再生が可能となる。データ放送処理部15にて、データ放送の再生指示を行うイベントメッセージを構成するTSパケット300の最後のPCR305を記憶しておく。そして、記憶したPCR305の示す時刻にデータ放送を再生出力することで、再生出力についての時刻情報を含んでいないデータ放送だけが先に再生されてしまうことを抑制することができる。
尚、本実施の形態における録画再生装置1としては、テレビジョン放送受信装置、放送受信機能付き携帯電話、放送受信機能付きパーソナルコンピュータ等、録画再生機能を備えた装置であれば何でも良い。また、放送は空中を伝播してくる電波を受信するものに限らず、ケーブルやIP(インターネット・プロトコル)網等のネットワークを介して放送局から配信される番組を受信可能な放送でも良い。
尚、本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
1…録画再生装置、2…アンテナ、3…チューナ/復調部、4…TS分離部、5…蓄積メディア制御部、6…蓄積メディア、7…映像バッファ、8…字幕バッファ、9…データバッファ、10…音声バッファ、11…SI処理部、12…PSI処理部、13…映像復号部、14…字幕復号部、15…データ放送処理部、16…音声復号部、17…表示メモリ、18…映像出力部18…音声出力部、20…制御部、21…STCカウンタ21…受信部、100…PESパケット、101…PESヘッダ、102…ペイロード、103…packet_start_code_prefix、104…stream_id、105…PES_packet_length、106…PTS、107…DTS、108…Elementary Data、200…セクション、201…セクションヘッダ、202…ペイロード、203…table_id、204…section_syntax_indicator、205…section_length、206…table_id_extension、207…Section Data、208…CRC、300…TSパケット、301…TSヘッダ、302…ペイロード、303…Sync、304…PID、305…PCR、306…Data。

Claims (7)

  1. 格納されたトランスポートストリーム(TS)から、少なくとも映像信号と、データ放送信号と、音声信号とを分離するTS分離部と、
    前記TS分離部で分離された映像信号を復号する映像復号部と、
    前記TS分離部で分離されたデータ放送信号を復号するデータ放送処理部と、
    前記TSに含まれる時刻情報に基づいて計時を行うカウンタと、
    を有し、
    前記カウンタは、前記映像信号と、前記音声信号との何れかの内、復号を開始する時刻の早い方の時刻情報を基準として計時を開始し、
    前記映像復号部は、前記映像信号に含まれる出力時刻に前記復号した映像信号を出力し、
    前記データ放送処理部は、前記カウンタにて行う計時時刻が前記データ放送信号を受信した時刻に到達すると、前記データ放送信号を出力することを特徴とする録画再生装置。
  2. 前記カウンタは、前記映像信号を構成する先頭のピクチャの復号時刻と、前記音声信号の先頭のデータの出力時刻とを比較し、値の小さい方を基準として設定することを特徴とする請求項1に記載の録画再生装置。
  3. 前記データ放送処理部は、前記データ放送信号の最後のデータの受信時刻を保持し、前記カウンタにて行う計時時刻が前記受信時刻に到達すると、前記データ放送を出力することを特徴とする請求項1に記載の録画再生装置。
  4. 格納されたTSから、少なくとも映像信号と、データ放送信号と、音声信号とを分離し、
    前記映像信号と、前記音声信号との内で、復号を開始する時刻の早い方の時刻を基準として計時を開始し、
    前記計時時刻が、前記映像信号に含まれる出力時刻に到達すると復号した映像信号を出力し、
    前記計時時刻が、前記データ放送信号を受信した時刻に到達すると、前記データ放送信号を出力することを特徴とする録画再生方法。
  5. 前記映像信号を構成する先頭のピクチャの復号時刻と、前記音声信号の先頭のデータの出力時刻とを比較し、
    値の小さい方を基準に設定して計時を開始することを特徴とする請求項4に記載の録画再生方法。
  6. 前記データ放送信号の最後のデータの受信時刻を保持し、
    前記計時時刻が前記受信時刻に到達すると、前記データ放送を出力することを特徴とする請求項4に記載の録画再生方法。
  7. 格納されたTSから、少なくとも映像信号と、データ放送信号と、音声信号とを分離するTS分離部と、
    前記TS分離部で分離された映像信号を復号する映像復号部と、
    前記TS分離部で分離されたデータ放送信号を復号するデータ放送処理部と、
    前記TSに含まれる時刻情報に基づいて計時を行うカウンタと、
    を有し、
    前記TS分離部は、前記映像信号の先頭のDTSと、前記音声信号の先頭のPTSとを比較し、小さい値を基準としてカウンタを起動し、
    前記データ放送処理部は、前記データ放送信号の最後に付加されたPCRの時刻に到達すると、前記データ放送信号を出力することを特徴とする録画再生装置。
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