JP2008199117A - デジタル放送受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】生放送を対象とした字幕情報を、映像情報に不自然さがない程度の時間差で重畳するようにしたデジタル放送受信機を提供すること。
【解決手段】CPU7の制御により、TUN1で生放送のデジタル放送を受信し、受信したトランスポート信号をTSDMX3でパケットID毎に分類し、パケットID毎のトランスポート信号から映像、音声、字幕情報を分離し、STCCTL11で映像および音声情報の復号の処理タイミングを遅延することにより、前記字幕情報と前記映像情報との重畳表示タイミングをミクサー10で合致させる。
【選択図】図1
【解決手段】CPU7の制御により、TUN1で生放送のデジタル放送を受信し、受信したトランスポート信号をTSDMX3でパケットID毎に分類し、パケットID毎のトランスポート信号から映像、音声、字幕情報を分離し、STCCTL11で映像および音声情報の復号の処理タイミングを遅延することにより、前記字幕情報と前記映像情報との重畳表示タイミングをミクサー10で合致させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、映像や音声に字幕情報を付加したデジタル放送を受信するデジタル放送受信機に関する。
近年、世界のテレビジョン放送はデジタル化が急速に進んでいて、世界のほとんどのデジタルテレビジョン放送は、放送局側で番組の情報を映像や音声に付加して圧縮し、MPEG(Moving Picture Experts Group)2方式によって多重化してトランスポートストリーム(TS: Transport Stream)とし、これをデジタル変調して送信している。
受信機側では、受信したデジタル変調信号を復調してTSを生成し、映像や音声に分離して解析することによりユーザーに番組情報等を提示している。
受信機側では、受信したデジタル変調信号を復調してTSを生成し、映像や音声に分離して解析することによりユーザーに番組情報等を提示している。
デジタル放送においても字幕放送は適応可能になっており(特許文献1参照)、各種規格が既にできている。日本のBS/CS/地上波デジタル放送では、字幕放送は映像や音声と同様に、TS内のパケットとして送信されており、映像や音声とは独立した固有のパケット識別子(PID)を持っている。受信機は、ユーザーの設定に従い必要に応じて、字幕放送のデータを参照して、字幕用の表示データを生成し、放送映像に重畳して字幕文字をディスプレーに表示する。
TSを構成するTSパケットは、パケットヘッダとペイロード(payload)を含む。ペイロードは、PCR(Program Clock Reference)を含む。PCRは送信側と受信側の基本クロック(27MHz)を合わせるために用いられる。具体的には、送信機側は、一定周期毎にPCRデータを独立パケットや映像、音声PESに含ませて送信する。PCRの中は、送出側の27MHzクロックでカウントされた42ビットのSTC(System Time Clock)値が入っている。受信機側は、PMTの中の記述からPCRデータがどこにあるかを知り、一定周期で送られてくる初めのPCRデータ中のSTC値をクロック再生部にロードする。
映像、音声や字幕等の個別のTSを分割したPES(Packetized Elementary Stream)パケットにはPESパケットヘッダが付加される。PESパケットヘッダには個別のストリームを識別するストリームIDコード(stream_id)やパケットのサイズ、PTS(Presentation Time Stamp)やDTS(Decoding Time Stamp)といった同期再生のためのタイムスタンプ(時間情報)等が含まれる。
PESパケットを複数連結したパックの先頭にはパックヘッダが付加される。このパックヘッダにはSCR(System clock reference)や多重レート(mux_rate)が含まれる。映像、音声や字幕等を同期再生するためのSTC(System Time Clock)は、MPEG−2では27MHzとなっている。SCRは、27MHzの精度で表現され、符号化した時の基準時間を復号器のSTCで再現するために参照される。
映像や音声にはそれぞれアクセスユニットと呼ばれる復号・再生の単位がある。その単位ごとに、基準時間のどこで復号し、いつ再生すればよいかを示すタイムスタンプが、PESパケットヘッダのPTS,DTSに記述される。PTSはアクセスユニットを再生する時刻を表す。STCとPTSが一致したときにアクセスユニットが復号器から出力される。また、MPEG−2ビデオで符号化されたストリームは復号する順序と再生する順序が異なる場合があるため、この場合にはPTSに加えて復号する時刻を示すDTSが付加される。これらのタイムスタンプにより映像と音声を同期再生することができる。
TSはTSパケットが複数個集まって構成される。TSパケットはパケットヘッダと可変長のアダプテーションフィールド(adaptation field)およびペイロードで構成される。パケットヘッダにはPID(パケット識別子)等が含まれる。このPIDによりTSパケットの種類が識別される。アダプテーションフィールドやペイロードにはPCR(Program_Clock_Reference)(時間基準信号)等が記述されている。PCRは、27MHzのタイムスタンプである。符号化した時の基準時間を復号器のSTCで再現するために、PCRの値が参照される。MPEG−2のTSでは復号器のSTCはPCRによるPLL機能を持つ。
映像、音声や字幕等の個別ストリームが収められたPESパケットは、同じPID番号を持つ複数のTSパケットのペイロードに分割して伝送される。TSは複数のプログラムを伝送することができるため、ストリームに含まれているプログラムとそのプログラムを構成している映像や音声ストリームなどのプログラムの要素との関係を表すテーブル情報が規定されている。このテーブル情報はPSI(Program Specific Information)と呼ばれ、PAT(Program Association Table)、PMT(Program Map Table)など4種類のテーブルが規定されている。
PAT、PMTなどのPSIはセクションと呼ばれる単位でTSパケットの中のペイロードに配置されて伝送される。PATにはプログラム番号に対応したPMTのPIDなどが記述されており、PMTには対応するプログラムに含まれる映像、音声、付加データおよびPCRのPIDが記述されるので、PATとPMTを参照することによりストリームの中から目的のプログラムを構成するTSパケットだけを取り出すことができる。
例えば、字幕に関する情報を、映像や音声とは別のPESから分離して解析することにより、字幕を画面に表示する。
例えば、字幕に関する情報を、映像や音声とは別のPESから分離して解析することにより、字幕を画面に表示する。
字幕情報を格納した字幕PESデータは、ストリームID、PTS、DTS、データグループID、及び一つのデータグループデータを含んでいる。データグループデータは、一つあるいは複数のデータユニットを含む。また、データグループデータには、字幕管理データを示すものと字幕文データを示すものとがあり、それらはデータグループIDによって区別される。
字幕管理データには、字幕のlanguage_tag(言語識別)や表示書式(解像度や縦書き横書きの区別等)といった字幕の基本的な属性を示す情報が含まれており、字幕を表示する番組においては最低でも5秒に一度は送出され、番組の字幕の有無の判断基準ともなっている。更に、字幕管理データには、TMD(時刻制御モード)等の情報が含まれており、これに続くデータユニットには、実際の画面提示には関連しない字幕のデータが記述されている。
一方、字幕文データのデータユニットには、実際に表示する字幕の内容が記述されている。更に、TMD及びSTM(提示開始時刻)が含まれており、前記STMにはTMDにより時刻同期が指定された場合に同期すべき時刻を示す値が格納されている。画面に表示する字幕は、字幕文データ中のTMDと字幕文データの含まれるデータグループ中のPTSに従うことにより、映像に同期させて表示することができる(PTS同期)。
図7は、従来のデジタル放送受信機のブロック構成図である。制御手段である演算手段(中央演算装置等の演算機能を有するもの、以下「CPU」と表記する)108は、リモートコントローラ(以下「リモコン」と表記する;有線でも無線でもよい)107から入力される制御信号により、ユーザーが指定したチャンネルを受信できるようにチューナ(TUN)101に対して制御を行う。TUN101は、選出されたチャンネルの情報が含まれる中間周波数(IF)データを抽出し、デモジュレータ(DEMOD)102に出力する。
DEMOD102は、入力された中間周波数データを復調し、復調されたトランスポートストリーム(TS)をTSデマルチプレクサー(TSDMX)103に出力する。TSDMX103は、入力されるTSをCPU108により設定されたフィルター機能に従い、TSを構成するパケットを映像、音声、データ放送、電子番組表、時間基準信号(PCR)等に振り分け、記憶手段となるRAM104およびRAM106に記憶する。
TSDMX103は、前記TSを、MPEG2のビデオ(映像)ストリーム、オーディオ(音声)ストリーム、PSI/SI(Program Specific Information/Service Information)、字幕PESデータ等に分離する。TSDMX103は、ビデオストリームとオーディオストリームをAVDEC105に供給し、PSI/SIや字幕PESデータ等をCPU108に供給する。なお、TSには複数のチャンネルが多重化されており、このなかから任意のチャンネルを選択するための処理は、前記PSI/SIから任意のチャンネルがTS中でどのパケットIDで多重化されているかといったデータを取り出すことで可能となる。また、TSの選定もPSI/SIの情報に基づいて行うことができる。
AVDEC105は、映像に対してデコードを行うビデオデコーダ、及び音声に対してデコードを行うオーディオデコーダを備える。ビデオデコーダは、入力された符号化信号を復号して量子化係数や動きベクトルを求め、逆DCT変換や動きベクトルに基づく動き補償制御などを行う。オーディオデコーダは、入力された符号化信号を復号して音声データを生成する。デコードにより生成された映像データや音声データはRAM104、106に出力される。
時間基準信号(PCR)は基準時間信号発生器(STC)110に送られる。時間基準信号(PCR)パケット内にある時間を示すカウンタとSTC110の時間カウンタが同期するように調節される。AVDEC105は映像および音声のストリームの中の表示時間を示す表示時間情報(PTS)とSTC110から送られる時間を測定し、適切な時間にRAM106から、映像圧縮データと音声圧縮データを取り出し、これら映像および音声の圧縮データを復号し、映像信号はミクサー111へ送り、音声は出力部へ送信する。
一方、TSDMX103は、TSストリームから、字幕放送データを取り出し、RAM106に蓄積する。CPU108は、RAM106に蓄積した字幕放送データを適宜読み出し、放送されている映像に重畳可能なフォーマットに変換し、RAM106に格納する。また、CPU108は字幕放送データに含まれている字幕の表示時間情報(PTS)も取得し、放送される映像に重畳可能なフォーマットに変換した字幕放送データのPTSをグラフィックモジュール(GRAPH)109に送信する。
GRAPH109では、CPU108から得られた表示時間情報(PTS)と基準時間信号発生器(STC)110の示す基準時間が適切であると判断したとき、RAM106から放送映像に重畳可能な字幕放送データを読み出し、ミクサー111に送信する。ミクサー111では、AVデコーダ105から送信される放送映像と、グラフィックモジュールから送信される字幕放送を、合成し、ディスプレーへ出力する。
映像、音声、字幕放送は、それぞれ、STC110の基準時間情報を基準として、出力するタイミングが制御されることにより、映像、音声、字幕が放送送信者の意図通りの時間に出力される。映像、音声、字幕は一体となり、同期が取れている状態となるので、視聴者はズレを感じない放送を視聴することができる。
特開2006−287676号公報
従来の送信機におけるデジタル放送の字幕送出処理時、字幕は、映像信号の補助領域に多重されている字幕データを分離し、受信機で受信・表示できる形式に変換(放送波字幕)し、補助領域インサータによってTSに重畳されている。
生放送の場合、重畳字幕は、リアルタイムで音声認識システム(音声情報を音声認識および文字変換しさらに校正を加えて作成するシステム)により作成する。このため、生放送の場合、字幕情報は映像情報や音声情報よりも遅れて作成されることになる。
生放送の場合、重畳字幕は、リアルタイムで音声認識システム(音声情報を音声認識および文字変換しさらに校正を加えて作成するシステム)により作成する。このため、生放送の場合、字幕情報は映像情報や音声情報よりも遅れて作成されることになる。
このため、従来のデジタル放送受信機では、ニュースやスポーツ中継のような生放送の場合、字幕の不自然な表示遅れを感じることがある。遅れは数秒から長いときには十数秒にも及ぶことも珍しくない。ニュースやスポーツの生放送の場合、字幕作成のために音声認識システムを利用している。このため、音声が流れてから字幕放送用の文字データを生成するまでに、字幕の自動生成過程において音声認識処理と認識誤りの確認修正、所定の表示形式での字幕の送出に時間を要する。このことから、必然的に字幕放送の内容が遅れてしまう。上記従来例の映像、音声、字幕放送の時間調整は正常に動作していても、送信時に於いて、既に字幕作成が遅れてしまっているので、受信機においても、字幕が遅れて表示されてしまう。
一般に、文字多重放送では、画面の下部に、大きなフォントの字を1行あたり十数文字として1行から2行程度、数秒表示させる方法で字幕を映像に重畳させる。
このようなニュース字幕放送における映像と字幕の表示タイミングの「ズレ」に対する許容限界は、ほとんど遅れを感じない数秒以内と考えられる。
しかし、実際には、この映像に対する字幕の遅れ表示は内容にもよるがおおよそ上記許容限界を超えている。
このようなニュース字幕放送における映像と字幕の表示タイミングの「ズレ」に対する許容限界は、ほとんど遅れを感じない数秒以内と考えられる。
しかし、実際には、この映像に対する字幕の遅れ表示は内容にもよるがおおよそ上記許容限界を超えている。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、生放送を対象とした字幕情報を、映像情報に不自然さがない程度の時間差で重畳するようにしたデジタル放送受信機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、デジタル放送受信機であって、生放送のデジタル放送の受信の際に、受信したトランスポート信号をパケットID毎に分類し、パケットID毎のトランスポート信号から映像、音声、字幕情報を分離し、該映像および音声情報の復号の処理タイミングを遅延することにより、前記字幕情報と前記映像情報との重畳表示タイミングを合致させることを特徴としたものである。
これにより、放送がニュースやスポーツ中継のような生放送であって字幕情報の作成が遅れてしまうときにも、映像情報や音声情報の出力開始タイミングを遅らせることができるので、映像情報や音声情報に対する字幕情報の表示開始タイミングを不自然な遅れが生じない程度に抑制することができ、映像情報や音声情報と字幕情報の表示ズレを少なくし、ユーザーがより自然に近い感覚で放送を楽しむことができるようになる。
これにより、放送がニュースやスポーツ中継のような生放送であって字幕情報の作成が遅れてしまうときにも、映像情報や音声情報の出力開始タイミングを遅らせることができるので、映像情報や音声情報に対する字幕情報の表示開始タイミングを不自然な遅れが生じない程度に抑制することができ、映像情報や音声情報と字幕情報の表示ズレを少なくし、ユーザーがより自然に近い感覚で放送を楽しむことができるようになる。
第2の技術手段は、第1の技術手段のデジタル放送受信機であって、映像信号と音声信号を復号するAVデコーダと、映像情報、音声情報、字幕情報の表示タイミングを規定する準時間信号発生器と、前記基準時間を一定時間ずらすことができる基準時間オフセット発生器と、前記映像情報および音声情報の復号、字幕情報の表示を制御する演算手段とを有し、前記演算手段によって前記基準時間信号発生器の出力である前記基準時間を前記基準時間オフセット発生器により一定時間遅延して前記AVデコーダに入力することを特徴としたものである。
このように、従来には無い基準時間オフセット発生器を備えることで、基準時間を一定時間ずらすオフセット値の取り扱いが簡単になる効果がある。
このように、従来には無い基準時間オフセット発生器を備えることで、基準時間を一定時間ずらすオフセット値の取り扱いが簡単になる効果がある。
第3の技術手段は、第2の技術手段のデジタル放送受信機であって、デジタル放送を受信するためのチューナと、前記チューナで受信した放送を復調するためのデモジュレータと、前記デモジュレータから出力されたTS信号をそのパケットID毎に分類するTSデマルチプレクサーと、前記分類したTS信号データを蓄積するための記憶手段と、前記TS信号内の映像と音声信号を復号する前記AVデコーダと、前記TS信号内の映像情報および音声情報に付随する字幕データを表示できる形式に変換する手段と、前記映像情報、音声情報、字幕情報の表示時間を規定する前記基準時間を管理する前記基準時間信号発生器と、前記基準時間を一定時間ずらすことができる前記基準時間オフセット発生器と、前記映像情報および音声情報の復号の制御、リモコン入力検知、字幕放送表示を制御する演算手段と、映像信号上に字幕放送を重畳する映像合成手段からなり、前記AVデコーダは、前記記憶手段に記憶された前記TS信号の映像情報と音声情報のデータを前記一定時間遅延して読み出すことを特徴としたものである。
これにより、従来のデジタル放送受信機の構成を幅広く採用しながらも、基準時間オフセット発生器の追加と言う少ない構成の追加により、従来達成されていない前記目的を達成し、下記発明の効果を奏することができる。
これにより、従来のデジタル放送受信機の構成を幅広く採用しながらも、基準時間オフセット発生器の追加と言う少ない構成の追加により、従来達成されていない前記目的を達成し、下記発明の効果を奏することができる。
第4の技術手段は、第3の技術手段のデジタル放送受信機であって、第1〜第3のいずれかの技術手段のデジタル放送受信機であって、前記映像情報および音声情報の内容に基づき受信信号に含まれる番組情報に基づいて生放送であることを検出することを特徴としたものである
これにより、生放送の判断が容易に行えるようになるので、字幕情報の重畳表示が自動で容易に行えるようになる。
これにより、生放送の判断が容易に行えるようになるので、字幕情報の重畳表示が自動で容易に行えるようになる。
本発明のデジタル放送受信機は、放送がニュースやスポーツ中継のような生放送であって字幕情報の作成が遅れてしまうときにも、映像情報や音声情報の出力開始タイミングを遅らせることができるので、映像情報や音声情報に対する字幕情報の表示開始タイミングを不自然な遅れが生じない程度に抑制することができ、映像情報や音声情報と字幕情報の表示ズレを少なくし、ユーザーがより自然に近い感覚で放送を楽しむことができる効果がある。
本発明の実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、本発明のデジタル放送受信機の実施例1のブロック構成図である。
なお、図1と図7において、番号を除く構成要素の名称が同じものは、同じ機能を有するものである。
(実施例1)
図1は、本発明のデジタル放送受信機の実施例1のブロック構成図である。
なお、図1と図7において、番号を除く構成要素の名称が同じものは、同じ機能を有するものである。
図1での制御手段である演算手段(CPU)7は、リモコン6から制御信号を受け、ユーザーが指定したチャンネルを受信できるようにチューナ(TUN)1に対して選局制御を行う。TUN1は、アンテナやケーブル(図示省略)から送信されるRF信号を入力し、ユーザーが希望するチャンネルの内容が含まれる中間周波数(IF)データを抽出し、デモジュレータ(DEMOD)2に出力する。
DEMOD2は入力されたIF信号を復調し、TSを抽出し、TSデマルチプレクサー(TSDMX)3に供給する。TSDMX3は、CPU7により設定されたフィルター機能に従い、TSを構成するパケットを映像、音声、データ放送、電子番組表、時間基準信号(PCR)等の種別に識別して必要なデータを、記憶手段となるRAM5に振り分け記憶する。データ放送のデータコンテンツには、時間に依存する番組連動のデータとしての字幕が含まれる。
上記フィルターは、多数のTSのPIDとペイロード内容の関係を記述するため、ペイロードに含まれるPSI(Program Specific Infomation)と呼ばれるテーブル情報により動作する。PSIは、番組を構成する複数ストリームのPIDを示すPMT(プログラムマップテーブル)等が含まれる。PMTには、更に細かなセクションやデスクリプタという単位で、番組や番組を構成するストリームの説明情報が記述されている。
このフィルターにより、特に、字幕情報が、スポーツ等の生放送なのか、予め編集したビデオ情報なのかを判別する。この判別は、マニュアル(人間が行う)でも、後述するオート(PMTに基づきCPUが検出する)でも行える。
TSは、PESパケットの集まりで構成される。PESパケットヘッダには、個別のストリームを識別するコード(stream id)やパケットのサイズ、PTSやDTSという同期再生のための時間情報等が記述されている。
TSは、PESパケットの集まりで構成される。PESパケットヘッダには、個別のストリームを識別するコード(stream id)やパケットのサイズ、PTSやDTSという同期再生のための時間情報等が記述されている。
TSパケットのヘッダのadaptationfieldには、PCR(Program Clock Reference)等の情報の伝送機能がある。PCRは27MHzのタイムスタンプで、符号化したときの基準時間を復号器のSTCで再現するためにPCRの値が参照される。
映像、音声や字幕等の個別ストリームが収められたPESパケットは、同じPID番号を持つ複数のTSパケットのペイロードに分割して収納される。PESパケットの先頭はTSパケットの先頭から開始するように入れられる。
映像、音声や字幕等の個別ストリームが収められたPESパケットは、同じPID番号を持つ複数のTSパケットのペイロードに分割して収納される。PESパケットの先頭はTSパケットの先頭から開始するように入れられる。
映像、音声や字幕にはそれぞれアクセスユニットと呼ばれる復号・再生の単位があり、その単位ごとに基準時間のどこで復号し、いつ再生すればよいかを示すタイムスタンプがPESパケットヘッダのPTS、DTSに記述される。PTSはアクセスユニットを再生する時刻で、STCとPTSが一致したときにアクセスユニットが復号器から出力される。これらのタイムスタンプにより映像、音声と字幕を同期再生することができる。
CPU7は、映像、音声や字幕等の個別ストリームのタイムスタンプを比較し、同一時刻に再生が行われるように制御する。
タイムスタンプは、クロックのカウント値で示され、精度が例えば1/27MHzである。送受信の双方でタイミング((27×103)Hzのカウンタで計測する)が一致するように、クロックリファレンスを伝送して同期PLL(Phase Locked Loop)を制御する。基準クロックの周波数は上記の例では27MHzであり、SCR(System Clock Reference)と番組単位のPCR(Program Clock Reference)がある。SCRは7mms、PCRは100ms以下の間隔で送信することが規定されている。
タイムスタンプは、クロックのカウント値で示され、精度が例えば1/27MHzである。送受信の双方でタイミング((27×103)Hzのカウンタで計測する)が一致するように、クロックリファレンスを伝送して同期PLL(Phase Locked Loop)を制御する。基準クロックの周波数は上記の例では27MHzであり、SCR(System Clock Reference)と番組単位のPCR(Program Clock Reference)がある。SCRは7mms、PCRは100ms以下の間隔で送信することが規定されている。
PESパケットは、単一のメディア情報をあるプレゼンテーションの単位でパケット化したもので、メディア再生の時間管理を行う単位となる。PESパケットは、ヘッダ情報として、パケット長、タイムスタンプ等を含む。
タイムスタンプにはDTS(Decoding Time Stamp)とPTS(Presentation Time Stamp)がある。DTSは復号動作を行う時刻情報であり、PTSは再生を行う時刻情報である。
タイムスタンプにはDTS(Decoding Time Stamp)とPTS(Presentation Time Stamp)がある。DTSは復号動作を行う時刻情報であり、PTSは再生を行う時刻情報である。
TSのPCRは、基準時間信号発生器(STC)9に送られ、PCRパケット内の時間を示すカウンタとSTC9内の時間カウンタが同期するように調節する。基準時間オフセット発生器(STCCTL)11は、STC9から基準時間を入力し、CPU7から字幕情報を表示タイミングについて指定するオフセット分だけ、基準時間をずらし、AVDEC4にオフセットが付加された基準時間を出力する。AVDEC4は映像および音声ストリームの中の再生時刻を示す情報(PTS)とSTCCTL11から送られるオフセットが付加された基準時間を比較し、適切な時間にRAM5から、映像圧縮データと音声圧縮データを取り出し、映像および音声の圧縮データを復号し、映像信号はミクサー10へ送り、音声は出力部へ送信する。
ここで「適切な時間」とは、画像信号の垂直帰線に載せた字幕情報をCPUで解析し、字幕放送を作成したときのPTS(基準時間に対する同期再生のための時間情報)と、TSパックのパックヘッダに記述されている映像と音声と字幕を同期再生するための基準時間とが同期可能となる時間(所定範囲内の時間)をいう。
字幕表示の開始時刻を映像と音声の再生開始時刻と同じかそれよりも多少遅く設定(オフセット設定)する。実行上は、安全をみて多少遅く設定する。
字幕表示の開始時刻を映像と音声の再生開始時刻と同じかそれよりも多少遅く設定(オフセット設定)する。実行上は、安全をみて多少遅く設定する。
「オフセット分」とは、生放送時の音声情報を機械翻訳し、人間が校正して字幕放送として放送できるようにするまでの時間間隔をいう。換言すると、映像情報や音声情報の放送開始時刻と、字幕情報の放送開始時刻の差をいう。映像・音声情報には、アクセスユニットという復号、再生の単位があり、その単位毎に基準時間のどこで復号し、いつ再生すればよいかを示すタイムスタンプがPESパケットヘッダのPTS、DTSに記述されている。例えば、字幕情報の場合、字幕情報のPESパケットのヘッダに記載されているPTS(アクセスユニットを再生する時刻)とTSパケットのペイロードに記載されているPCR(SCRはPCRの値を参照する)に基づき作成される。
TSDMX3は、TS内の字幕放送データをRAM5に蓄積する。CPU7はRAM5に蓄積した字幕放送データを適宜読み出し、放送映像に重畳可能なフォーマットに変換し、RAM5に格納する。また、CPU7は字幕放送データに含まれる表示時間情報(PTS)も取得し、グラフィックモジュール(GRAPH)8に送信する。GRAPH8では、CPU7から得られたPTSとSTC9の示す時間を比較して適切な時間になったらRAM5から放送映像に重畳可能なデータを読み出し、ミクサー10に送信する。ミクサー10では、AVDEC4から送信される放送映像と、GRAPH8から送信される字幕放送を、合成し、ディスプレー(図示省略)へ出力する。
ドラマやドキュメンタリーなど、放送が録画されているものである場合、ユーザーはリモコン6の操作により、本発明の機能をオフにするように受信機にオフ命令を送信する。リモコン6の操作信号はCPU7に入力される。CPU7は、基準時間オフセット発生器(STCCTL)11に対して、オフセットが発生しないように制御する。この場合、AVDEC4に入力される基準時間信号は、グラフィックモジュール(GRAPH)8に送信される基準時間と同一になり、その結果、前記従来例と同一の動作をする。その動作例を図2に示す。
図2は、放送が受信されているときの、従来の音声信号、映像信号、字幕信号のタイミングの関係を示す図である。
図2(A)は送信側の放送内容を時間の経過に従って表示したものである。右方向は時間軸であり、放送の映像、音声、字幕は、自然と感じられるようにAのカット、Bのカット、Cのカットは、映像、音声、字幕が同時に切り替わるようになっている。各カットはアクセスユニット毎とする。
図2(B)は図2(A)の放送を受信した受信機出力を時間の経過に従って表示したものである。この場合、受信機は、放送が示すPTSの通り、映像、音声、文字放送データを出力する。これにより、視聴者は正しく同期した番組を楽しむことができる。
図2(A)は送信側の放送内容を時間の経過に従って表示したものである。右方向は時間軸であり、放送の映像、音声、字幕は、自然と感じられるようにAのカット、Bのカット、Cのカットは、映像、音声、字幕が同時に切り替わるようになっている。各カットはアクセスユニット毎とする。
図2(B)は図2(A)の放送を受信した受信機出力を時間の経過に従って表示したものである。この場合、受信機は、放送が示すPTSの通り、映像、音声、文字放送データを出力する。これにより、視聴者は正しく同期した番組を楽しむことができる。
次に、ニュースやスポーツなどの生放送の場合であるにもかかわらず、ユーザーがリモコン6の操作により、仮に本発明の機能をオフにした場合の動作を説明する。
リモコン6からの操作信号はCPU7に入力される。CPU7は、基準時間オフセット発生器(STCCTL)11に対して、オフセットが発生しないように制御する。この場合、AVDEC4に入力される基準時間信号は、グラフィックモジュール(GRAPH)8に送信される基準時間と同一になり、その結果、前記に示す従来例と同一の動作をする。その動作例を図3に示す。
リモコン6からの操作信号はCPU7に入力される。CPU7は、基準時間オフセット発生器(STCCTL)11に対して、オフセットが発生しないように制御する。この場合、AVDEC4に入力される基準時間信号は、グラフィックモジュール(GRAPH)8に送信される基準時間と同一になり、その結果、前記に示す従来例と同一の動作をする。その動作例を図3に示す。
図3は、放送が生放送である場合の、従来の音声信号、映像信号、字幕信号の受信時のタイミングの関係を示す図である。
図3(A)は送信側の放送内容を時間の経過に従って表示したものである。右方向は時間軸であり、放送の映像、音声は自然に感じられるように送信されているが、字幕データは、音声の内容を確認して生成しているので、t1時間遅れて送信されている。Aのカット、Bのカット、Cのカットは、映像、音声が同時に切り替わるが、字幕は、映像音声よりも遅れて切り替わってしまう。図3(B)は図3(A)の放送を受信した受信機出力を時間の経過に従って表示したものである。受信機も、放送で指示したタイミングで、映像、音声、字幕を出力するので、t1時間字幕が遅れているように感じられ、ユーザーは違和感を感じることがある。
図3(A)は送信側の放送内容を時間の経過に従って表示したものである。右方向は時間軸であり、放送の映像、音声は自然に感じられるように送信されているが、字幕データは、音声の内容を確認して生成しているので、t1時間遅れて送信されている。Aのカット、Bのカット、Cのカットは、映像、音声が同時に切り替わるが、字幕は、映像音声よりも遅れて切り替わってしまう。図3(B)は図3(A)の放送を受信した受信機出力を時間の経過に従って表示したものである。受信機も、放送で指示したタイミングで、映像、音声、字幕を出力するので、t1時間字幕が遅れているように感じられ、ユーザーは違和感を感じることがある。
このような字幕表示の遅延を抑制するために、次に、ニュースやスポーツなどの生放送の場合に、ユーザーがリモコン6の操作により、本発明の機能をオンにした場合の動作を説明する。
リモコン6からの操作信号はCPU7に入力される。CPU7は、基準時間オフセット発生器(STCCTL)11に対して、適切なオフセットを発生するように制御する。この場合、AVDEC4に入力される基準時間信号は、グラフィックモジュール(GRAPH)8に送信される基準時間とは一致しなくなり、その結果、映像、音声の出力開始時刻を字幕放送の出力開始時刻に近づけるように遅らせることができる。その動作例を図4に示す。
リモコン6からの操作信号はCPU7に入力される。CPU7は、基準時間オフセット発生器(STCCTL)11に対して、適切なオフセットを発生するように制御する。この場合、AVDEC4に入力される基準時間信号は、グラフィックモジュール(GRAPH)8に送信される基準時間とは一致しなくなり、その結果、映像、音声の出力開始時刻を字幕放送の出力開始時刻に近づけるように遅らせることができる。その動作例を図4に示す。
図4は、放送が生放送であるときに、本発明のデジタル放送受信機で受信した場合の音声信号、映像信号、字幕信号のタイミングを示す図である。
図4(A)は送信側の放送内容を時間の経過に従って表示したものである。図4(B)は図4(A)の放送を受信した受信機出力を時間の経過に従って表示したものである。右方向は時間軸であり、放送の内容は、前記図3と同様であり、t2時間字幕が遅れているように感じられる状態になっている。しかし、受信機のAVDEC4は、映像と音声の出力時間をt3時間遅らせているので、受信機出力では、映像、音声と字幕の時間差t4は、より自然と感じられる程度に短く調整することができる。この結果、視聴者は映像、音声と字幕の違和感を小さくすることができる。
図4(A)は送信側の放送内容を時間の経過に従って表示したものである。図4(B)は図4(A)の放送を受信した受信機出力を時間の経過に従って表示したものである。右方向は時間軸であり、放送の内容は、前記図3と同様であり、t2時間字幕が遅れているように感じられる状態になっている。しかし、受信機のAVDEC4は、映像と音声の出力時間をt3時間遅らせているので、受信機出力では、映像、音声と字幕の時間差t4は、より自然と感じられる程度に短く調整することができる。この結果、視聴者は映像、音声と字幕の違和感を小さくすることができる。
(実施例2)
本発明のデジタル放送受信機の実施例2は、実施例1の構成において、TSデマルチプレクサー(TSDMX)3により、番組情報がRAM5に記憶される構成をとる。
番組情報は、TSパケットのペイロード内のテーブル情報等として記述されている。
CPU7は、RAM5に蓄積されている番組情報を参照して、番組の内容が、ニュースやスポーツ中継などの生放送か、収録済みの放送であるかを判別する。
本発明のデジタル放送受信機の実施例2は、実施例1の構成において、TSデマルチプレクサー(TSDMX)3により、番組情報がRAM5に記憶される構成をとる。
番組情報は、TSパケットのペイロード内のテーブル情報等として記述されている。
CPU7は、RAM5に蓄積されている番組情報を参照して、番組の内容が、ニュースやスポーツ中継などの生放送か、収録済みの放送であるかを判別する。
CPU7は、番組の内容を生放送であると判断した場合、基準時間オフセット発生器(STCCTL)11に対し、基準時間を遅延するように制御する。また、収録済みの放送である場合には、STCCTL11に対し、基準時間を遅延しないように制御する。この結果、ユーザーは、番組が生放送か、収録済み放送かを自動的に確認することができる。この結果、リモコン6によりオフセットデータの印加の制御をしなくて済むようにできる。
(受信機の制御フロー)
図5は、本発明のデジタル放送受信機の制御方法を示すフローチャートである。
以下、手順のステップをSと略記する。
開始
CPU7は以下のステップ(1)〜(4)を実行する。
(1)TSデマルチプレクサーから番組情報取得(S1):
受信後、復調したデジタル放送データをTSデマルチプレクサー(TSDMX)3によりメディア毎に分ける。TSパケット中のペイロードに記述されたテーブル情報PSIの内のPMTに記述されている付加データおよびPCRのPID等から番組情報を取得する。付加データとしては、生放送かビデオ再生かを示すデータが含まれる。
図5は、本発明のデジタル放送受信機の制御方法を示すフローチャートである。
以下、手順のステップをSと略記する。
開始
CPU7は以下のステップ(1)〜(4)を実行する。
(1)TSデマルチプレクサーから番組情報取得(S1):
受信後、復調したデジタル放送データをTSデマルチプレクサー(TSDMX)3によりメディア毎に分ける。TSパケット中のペイロードに記述されたテーブル情報PSIの内のPMTに記述されている付加データおよびPCRのPID等から番組情報を取得する。付加データとしては、生放送かビデオ再生かを示すデータが含まれる。
(2)生放送であると推測できるか?(S2):
S1で抽出した付加データの内の番組情報を抽出し、その付加データの内の生放送かビデオ再生かを示すデータを読み出し、生放送である(YES)か否(NO)かを判断する。
(3)STC制御オフセットをなしにする(S3):
S2の判断がNOのとき、基準時間オフセット発生器(STCCTL)11のオフセット出力をなしにする。これにより、映像信号と音声信号と字幕信号を同時に出力する。
S1で抽出した付加データの内の番組情報を抽出し、その付加データの内の生放送かビデオ再生かを示すデータを読み出し、生放送である(YES)か否(NO)かを判断する。
(3)STC制御オフセットをなしにする(S3):
S2の判断がNOのとき、基準時間オフセット発生器(STCCTL)11のオフセット出力をなしにする。これにより、映像信号と音声信号と字幕信号を同時に出力する。
(4)STC制御オフセットをありにする(S4):
S2の判断がYESのとき、基準時間オフセット発生器(STCCTL)11のオフセット出力をありにする。これにより、映像信号と音声信号の出力を、オフセットの分だけ遅延させ、字幕信号の出力に時間的に合わせるようにする。
終了
このようなフローを採用すると、映像・音声の表示タイミングに対する字幕表示タイミングの遅れを必要に応じ簡単な手順により容易に調整することができるようになる。
S2の判断がYESのとき、基準時間オフセット発生器(STCCTL)11のオフセット出力をありにする。これにより、映像信号と音声信号の出力を、オフセットの分だけ遅延させ、字幕信号の出力に時間的に合わせるようにする。
終了
このようなフローを採用すると、映像・音声の表示タイミングに対する字幕表示タイミングの遅れを必要に応じ簡単な手順により容易に調整することができるようになる。
(実施例3)
実際の字幕表示については、字幕の表示時間が短くて読みきれないということも見受けられる。そのための改善策として期待されるところは、もっと長く表示して字数を少なくしてほしいという意見や、反対にできるだけ話者の言葉をそのまま字幕にしてほしいという意見と考えられる。字幕の表示時間はおおよそ4文字で約1秒程度と言われている。
生放送の場合、番組によっては字幕の字数と表示時間が対応する映像の表示時間を超えてしまうものも出てくる。読みきれない字幕は例えば次のように処理することもできる。
実際の字幕表示については、字幕の表示時間が短くて読みきれないということも見受けられる。そのための改善策として期待されるところは、もっと長く表示して字数を少なくしてほしいという意見や、反対にできるだけ話者の言葉をそのまま字幕にしてほしいという意見と考えられる。字幕の表示時間はおおよそ4文字で約1秒程度と言われている。
生放送の場合、番組によっては字幕の字数と表示時間が対応する映像の表示時間を超えてしまうものも出てくる。読みきれない字幕は例えば次のように処理することもできる。
図6は、本発明の字幕遅延表示の実施例を説明する図である。
字幕状態(1)はテレビ画面12上に映像13とその字幕14が表示されている状態を示す。
この状態から、映像の表示が次のカットに切り替わったときに、まだ字幕の表示時間が終了していない場合、換言すると、字幕の表示時間が短くて読みきれない場合、テレビ画面を字幕状態(2)に変化させる。
字幕状態(1)はテレビ画面12上に映像13とその字幕14が表示されている状態を示す。
この状態から、映像の表示が次のカットに切り替わったときに、まだ字幕の表示時間が終了していない場合、換言すると、字幕の表示時間が短くて読みきれない場合、テレビ画面を字幕状態(2)に変化させる。
字幕状態(2)では、画面に表示されている映像は次のカットの映像15となり、その変わった映像に伴う次の字幕16が表示されているが、同時に前のカットの画像が小さなウインドウ17に表示され、この小さなウインドウ17の画像に対応して縮小した前のカットの字幕18が表示される。小さなウインドウ17に表示される画像は前のカットの最後の画像の静止画又は内容がおおよそ分かる程度のパラパラ画でもよい。縮小した字幕18は、フォントを小さくした表示が好ましく、通常読み切れる時間の間表示する。通常、字幕表示の時間は長くてもせいぜい8秒程度なので、前のカットの映像は記憶に残っているものと考えられる。
このことから、縮小した字幕が何についての字幕であるかは小さなウインドウに表示される静止画で十分といえる。
もしも、連続する複数のカットの表示時間が短いときには、小さなウインドウに表示される画像と縮小した字幕の組み合わせが画面上に並び、字幕の履歴を形成することになる。
このように字幕履歴を画面上に残すことにより、映像の表示時間に関係なく、字幕をすべて読むことができるようになる。
もしも、連続する複数のカットの表示時間が短いときには、小さなウインドウに表示される画像と縮小した字幕の組み合わせが画面上に並び、字幕の履歴を形成することになる。
このように字幕履歴を画面上に残すことにより、映像の表示時間に関係なく、字幕をすべて読むことができるようになる。
(実施例4)
年配者は、視力が落ちるため、字幕を読む時間が延びる傾向にある。また、健常者でも字幕の内容を理解するまで読みたい場合がある。番組によっては字幕を無視しても筋が判るものもある。家族といえども同じ字幕表示態様でテレビ画像を見るわけではない。このため、視聴者の都合で字幕の表示時間を任意に延ばしたい場合が出てくる。
このような場合には、リモコン6を操作してCPU7に割り込みをかけ、CPU7により、リモコン6を操作している間中、RAM5の字幕放送データをGRAPH8を介してミクサー10へ出力し続けるように制御する。
年配者は、視力が落ちるため、字幕を読む時間が延びる傾向にある。また、健常者でも字幕の内容を理解するまで読みたい場合がある。番組によっては字幕を無視しても筋が判るものもある。家族といえども同じ字幕表示態様でテレビ画像を見るわけではない。このため、視聴者の都合で字幕の表示時間を任意に延ばしたい場合が出てくる。
このような場合には、リモコン6を操作してCPU7に割り込みをかけ、CPU7により、リモコン6を操作している間中、RAM5の字幕放送データをGRAPH8を介してミクサー10へ出力し続けるように制御する。
また、他の手段として、リモコン6を操作している間中、CPU7で追加時間を作成し、この追加時間をGRAPH8に入力し、字幕データをRAM5から連続して読み出し、ミクサー10へ印加するように制御する。
このとき、字幕に対応する前のカットの映像の静止画を小さなウインドウに表示するように操作しても良い。
このように、任意の字幕のみを任意の時間表示させることができるので、あらゆる視聴者を満足させることができる。
このとき、字幕に対応する前のカットの映像の静止画を小さなウインドウに表示するように操作しても良い。
このように、任意の字幕のみを任意の時間表示させることができるので、あらゆる視聴者を満足させることができる。
1…チューナ(TUN)、2…デモジュレータ(DEMOD)、3…TSデマルチプレクサー(TSDMX)、4…AVデコーダ(AVDEC)、5…RAM、6…リモコン、7…CPU、8…グラフィックモジュール(GRAPH)、9…基準時間信号発生器(STC)、10…ミクサー、11…基準時間オフセット発生器(STCCTL)、12…テレビ画面、13,15…映像、14,16…字幕、17…小さなウインドウ、18…縮小した字幕。
Claims (4)
- 生放送のデジタル放送の受信の際に、受信したトランスポート信号をパケットID毎に分類し、パケットID毎のトランスポート信号から映像、音声、字幕情報を分離し、該映像および音声情報の復号の処理タイミングを遅延することにより、前記字幕情報と前記映像情報との重畳表示タイミングを合致させることを特徴とするデジタル放送受信機。
- 映像信号と音声信号を復号するAVデコーダと、映像情報、音声情報、字幕情報の表示タイミングを規定する基準時間信号発生器と、前記基準時間を一定時間ずらすことができる基準時間オフセット発生器と、前記映像情報および音声情報の復号、字幕情報の表示を制御する演算手段とを有し、前記演算手段によって前記基準時間信号発生器の出力である前記基準時間を前記基準時間オフセット発生器により一定時間遅延して前記AVデコーダに入力することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信機。
- デジタル放送を受信するためのチューナと、前記チューナで受信した放送を復調するためのデモジュレータと、前記デモジュレータから出力されたTS信号をそのパケットID毎に分類するTSデマルチプレクサーと、前記分類したTS信号データを蓄積するための記憶手段と、前記TS信号内の映像と音声信号を復号する前記AVデコーダと、前記TS信号内の映像情報および音声情報に付随する字幕データを表示できる形式に変換する手段と、前記映像情報、音声情報、字幕情報の表示時間を規定する前記基準時間を管理する前記基準時間信号発生器と、前記基準時間を一定時間ずらすことができる前記基準時間オフセット発生器と、前記映像情報および音声情報の復号、リモコン入力検知、字幕放送表示を制御する演算手段と、映像信号上に字幕放送を重畳する映像合成手段からなり、前記AVデコーダは、前記記憶手段に記憶された前記TS信号の映像情報と音声情報のデータを前記一定時間遅延して読み出すことを特徴とする請求項2記載のデジタル放送受信機。
- 前記映像情報および音声情報の内容に基づき受信信号に含まれる番組情報に基づいて生放送であることを検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のデジタル放送受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007029607A JP2008199117A (ja) | 2007-02-08 | 2007-02-08 | デジタル放送受信機 |
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-
2007
- 2007-02-08 JP JP2007029607A patent/JP2008199117A/ja active Pending
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