JP2011159648A - バッファ層の製造方法および製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッファ層の析出が不要な部分のバッファ層の析出を抑制し、組成の均一なバッファ層を析出速度を速く製造する。
【解決手段】基板上に下部電極と光吸収により電流を発生する光電変換半導体層とバッファ層と透光性導電層との積層構造を有する光電変換素子におけるバッファ層の製造方法において、バッファ層を形成する反応液2が70℃〜95℃の範囲に2分以内に昇温させたものであって、反応液2を基板40に接触させることなく、光電変換半導体層10の表面に接触させ、反応液2を循環させながらバッファ層の析出を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換素子をなすバッファ層の製造方法およびその製造装置に関するものである。
光電変換層とこれに導通する電極とを備えた光電変換素子が、太陽電池等の用途に使用されている。従来、太陽電池においては、バルクの単結晶Siまたは多結晶Si、あるいは薄膜のアモルファスSiを用いたSi系太陽電池が主流であったが、Siに依存しない化合物半導体系太陽電池の研究開発がなされている。化合物半導体系太陽電池としては、GaAs系等のバルク系と、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素とからなるCISあるいはCIGS系等の薄膜系とが知られている。CI(G)Sは、一般式Cu1-zIn1-xGaxSe2-yy(式中、0≦x≦1,0≦y≦2,0≦z≦1)で表される化合物半導体であり、x=0のときがCIS系、x>0のときがCIGS系である。以下、CISとCIGSとを合わせて「CI(G)S」と表記する。
CI(G)S系等の従来の薄膜系光電変換素子においては一般に、光電変換層とその上に形成される透光性導電層(透明電極)との間にCdSバッファ層や、環境負荷を考慮してCdを含まないZnSバッファ層が設けられている。バッファ層は、(1)光生成キャリアの再結合の防止、(2)バンド不連続の整合、(3)格子整合、および(4)光電変換層の表面凹凸のカバレッジ等の役割を担っており、CI(G)S系等では光電変換層の表面凹凸が比較的大きく、特に上記(4)の条件を良好に充たす必要性から、液相法であるCBD(Chemical Bath Deposition)法による成膜が好ましい。
CBD法ではバッファ層の原料化合物を含む反応液に基板を浸漬する、いわゆるバッチ式の成膜方法が知られている。例えば特許文献1にはCBD工程中、所定時間ごとに反応液からの取り出しと反応液への浸漬(取り出し・浸漬工程)を行って薄膜を形成する浸漬方法が記載されているが、この方法では所望厚さのバッファ層を得るために相当の時間がかかり、薄膜系光電変換素子の一連の製造工程において、バッファ層を設けるCBD工程は律速工程となる。
成膜反応を促進する上では、基板上面の成膜領域に常に新鮮な反応液を接触させることが必要であるという観点から、反応液を撹拌する方法が知られている。例えば特許文献2には反応液を入れた反応槽に基板を複数枚垂直方向に浸漬し、反応槽の上から新たな反応液を添加するとともに、下から余剰の反応液を排出できるように構成するとともに、反応槽の下には撹拌子を設けて、反応液を連続的に撹拌する方法が記載されている。
しかし、このような成膜方法では、反応槽の大きさによっては一様な攪拌が困難になるため、基板全面に対する組成の均一化が保てなくなるおそれがある上、槽内で反応液温度を均一に保つことは困難である。槽内で温度差が発生するとバッファ層の成膜速度に差が生じ、バッファ層の層厚ムラ、組成のばらつきの原因となる。さらに、基板を大型化すると、槽から複数の基板を引き上げる際に基板同士が貼り付いてしまうという懸念も生じる。
上記のような問題を解決する手法として特許文献3には反応槽を隣接して複数設置しておき、基板を反応槽の一つに浸漬させ所定時間にわたって成膜処理を行うと共に、この成膜処理と並行して、成膜処理が終了した反応槽については反応液の交換を行うことを反応槽を変更しながら順次反復する方法が記載されている。この方法によれば1つの槽内には1つの基板が浸漬されるため、上記のように槽から基板を引き上げる際に基板同士が貼り付くといった問題はないし、複数の反応槽を使用することによって、基板を浸漬する前に反応液を加熱することができるので、CBD法の律速となる工程を短縮することは可能である。
しかし、上記特許文献3に記載の方法は基板上面の成膜領域に常に新鮮な反応液を接触させることはできないため、基板全面に対する組成の均一化が保てない。また、基板全体を反応液に浸漬しているために、成膜が不必要な箇所でも反応が発生して反応液が消費されるため、原料利用率が低くなる。特に、基板の裏面も溶液に接し、この部分にも成膜が起こるため、後にその層を除去する工程を追加する必要があり、薄膜系光電変換素子の全体的な製造工程の短縮化には繋がらない。加えて、基板の材質によっては反応液によって基板が浸食される場合もある。
特許文献4には、長尺な可撓性基板をロール状に巻回してなる供給ロールと、成膜済の基板をロール状に巻回する巻取りロールとを用いるいわゆるロール・トゥ・ロール(Roll to Roll)の成膜装置が記載されている。この方法は、供給ロールからの基板の送り出しと、巻取りロールによる成膜済基板の巻取りとを同期して行いつつ、反応槽において、搬送される基板に対し連続的に、あるいはストップ・アンド・ゴー方式で成膜を行なうため、基板上の成膜領域にある程度、新鮮な反応液を接触させることは可能である。しかし、基板は反応槽に浸漬しているため、垂直方向に基板を浸漬して成膜する場合と同様に成膜が不必要な箇所でも反応が発生する。
バッファ層を製造するものではないが、非特許文献1にはSiウエハーあるいはソーダライムガラスのような基板上に酸化亜鉛膜を製造する方法として、反応槽の上部に基板を水平にセットし、セットした基板の表面に反応液が流動して接触するように構成されたマイクロリアクターが記載されている。このマイクロリアクターでは、基板の裏面に加熱装置が配されており、反応液は基板に接触しない状態であるため、上記のように成膜が不要な箇所に対して成膜されることを防ぐことが可能であるとともに、反応液は流動しているため、基板上の成膜領域にある程度、新鮮な反応液を接触させることが可能である。
特開2001−196611号公報 特表2008−510310号公報 特開2002−118068号公報 特開2003−124487号公報
Crystal Growth & Design,2009,9(10),p.4538-4545ZnO Nanowires Grown by Chemical Bath Deposition in a Continuous Flow Microreactor Kevin M. McPeak and Jason B. Baxter
上記非特許文献1に記載のマイクロリアクターを用いる酸化亜鉛膜は反応液の反応温度を制御する必要性が低い。これは、反応槽そのものが小さいために反応液の量が少なくて済むため、そもそもこのような少量の液での実験であれば反応温度を制御しなくても実験に支障はないからである。しかしながら、基板サイズが大きくなる等して反応液の量が増加する場合には、非特許文献1に記載の実験レベルのマイクロリアクターではバッファ層の成膜に適用することはできない。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、バッファ層の析出が不要な部分にバッファ層を析出することを抑制することができ、組成の均一なバッファ層を、析出速度を速く製造することが可能な製造方法および製造装置を提供することを目的とするものである。
本発明のバッファ層の製造方法は、基板上に下部電極と光吸収により電流を発生する光電変換半導体層とバッファ層と透光性導電層との積層構造を有する光電変換素子における前記バッファ層の製造方法において、前記バッファ層を形成する反応液が70℃〜95℃の範囲に2分以内に昇温させたものであって、前記反応液を前記基板に接触させることなく、前記光電変換半導体層表面に接触させ、前記反応液を循環させながら前記バッファ層の析出を行うことを特徴とするものである。
前記光電変換半導体層と前記反応液が接触するゾーンにおいて、前記光電変換半導体層が水平下向きであるときの前記光電変換半導体層の傾斜角を0度とした際に、傾斜角が5度〜90度の範囲で前記基板を傾斜させて前記バッファ層の析出を行うことが好ましい。
前記循環する反応液の一部を排出し、新しい反応液を連続的に供給することが好ましい。
前記反応液の液循環速度は10ml/分〜500ml/分であることが好ましい。
前記反応液はCd、Zn、Sn、Inの中から選ばれる少なくとも1種の金属と硫黄源とを含むことが好ましい。
前記バッファ層の形成後に該バッファ層に対して、150℃〜220℃の温度で5分〜90分加熱する加熱処理を行うことが好ましい。特に、バッファ層がZn(S,O)、Zn(S,O,OH)に関してはこのような加熱処理を行うことが好ましい。
本発明のバッファ層製造装置は、基板上に形成された光電変換半導体層にCBD法によりバッファ層を形成するバッファ層製造装置であって、前記バッファ層を形成する反応液を蓄えることができ、該反応液を前記基板に接触させることなく、前記光電変換半導体層表面に接触可能なように基板を保持する保持部材を有する反応槽と、前記反応槽に反応液を供給する反応液供給流路と、前記反応槽から前記反応液を排出し、前記反応槽に再度供給するための循環流路と、該循環流路に設けられた前記反応槽内の反応液の温度を50℃/分〜100℃/分の速度で昇温可能な第一の加熱手段とを有することを特徴とするものである。
前記反応槽の反応液を加熱する第二の加熱手段をさらに備えていることが好ましい。
本発明のバッファ層の製造方法は、バッファ層を形成する反応液が70℃〜95℃の範囲に2分以内に昇温させたものであるためバッファ層の析出速度を速くすることが可能であり、反応液を基板に接触させることなく、光電変換半導体層表面に接触させるので、バッファ層の析出が不要な部分にバッファ層を析出することを抑制することができ、さらに反応液を循環させながらバッファ層の析出を行うため、光電変換半導体層表面には常に新鮮な反応液を接触させることができるので、組成の均一なバッファ層を形成することが可能である。
また、本発明のCBD法によりバッファ層を形成するバッファ層製造装置は、反応槽が反応液を基板に接触させることなく、光電変換半導体層表面に接触可能なように基板を保持する保持部材を有するので、バッファ層の析出が不要な部分にバッファ層を析出することを抑制することができ、反応槽から反応液を排出し反応槽に再度供給するための循環流路を有するので、光電変換半導体層表面には常に新鮮な反応液を接触させることが可能となり、反応槽内の反応液の温度を50℃/分〜100℃/分の速度で昇温可能な第一の加熱手段によって、バッファ層の析出速度を速くすることが可能である。
本発明のバッファ層の製造方法に用いられる製造装置の一実施の形態を示す概略模式図である。 保持部材(基板ホルダー)の拡大概略断面図である。 保持部材(基板ホルダー)を傾斜させた状態を示す概略模式図である。 陽極酸化基板の構成を示す概略断面図である。
以下、図面を参照して本発明のバッファ層の製造方法を説明する。図1は本発明のバッファ層の製造方法に用いられる製造装置の一実施の形態を示す概略模式図である。図1に示す製造装置1は、バッファ層を形成する反応液2を蓄える反応槽3(光電変換半導体層と反応液2が接触するゾーン)と、反応槽3に反応液2を供給する反応液供給流路4と、反応槽3から反応液2を排出し、反応槽3に再度供給するための循環流路5と、反応槽3内の反応液2の温度を50℃/分〜100℃/分の速度で昇温可能な循環流路5に設けられた第一の加熱手段(クイックヒーター)11と、反応槽3の反応液2を加熱するとともに反応槽3内の反応液2を撹拌可能な第二の加熱手段(ホットスターラー)12とを備えてなるものである。なお、図1に示す製造装置において、反応液供給流路4は反応液を供給する流路であるとともに反応液を循環する流路でもあり、循環流路5は反応液を循環する流路であるとともに反応液を供給する流路でもある。
反応液供給流路4と循環流路5は反応槽3にクイックカプラにより接続され、また、反応槽3には過度の圧力がかかった反応液を解放するために自動的に開くリリーフ弁19と反応槽3内で発生したガスを抜くためのガス抜きライン8がそれぞれ接続され、ガス抜きライン8の途中には二方切換えバルブV5が設けられている。さらに、反応槽3には反応液2の温度を測定する温度測定部9が設けられており、この温度測定部9で測定された温度はクイックヒーター11およびホットスターラー12にフィードバックされるように構成されている。
循環流路5には、新たな反応液を供給するための反応液供給流路4´が接続されており、反応液供給流路4´には反応液の原料を混合するための撹拌部13を備えた混合チャンバー14(瞬時撹拌混合装置)が3方切換えバルブV1によって接続されている。混合チャンバー14には、反応液2の原料を供給するための原料供給流路6および6´が接続されており、原料供給流路6および6´の下流には原料を蓄えたストックビン15および15´がそれぞれ備えられている。混合チャンバー14とストックビン15および15´との間には所定の液量で混合チャンバー14に原料を送るためのポンプP1とP2がそれぞれ設けられており、混合チャンバー14とポンプP1とP2との間はそれぞれ3方切換えバルブV2およびV3によって接続されている。
循環流路5には3方切換えバルブV4が設けられており、この3方切換えバルブV4によって反応液供給流路4´と反応液2の一部を排出するための排液流路7との切換えが可能なように構成され、排液流路7の下流には排液回収ビン16が設けられている。また、反応槽3と3方切換えバルブV4の間の循環流路5には、循環する反応液2に含まれる反応残渣(例えばコロイド様の物質等)を除去するためのフィルタ17(例えば5〜10μmのろ過フィルタ)と、反応液2の透明度を監視するためのフローセル18(例えば石英)が設けられており、フローセル18は透過・吸収測定部(図示せず)に接続され、反応液2の反応の進行具合(透明度の変化)を監視できるように構成されている。
反応槽3の上部には、反応液2を基板に接触させることなく、光電変換半導体層表面に接触可能なように基板を保持する基板保持部材(基板ホルダー)20を有する基板取付筒30が反応槽3の上部にねじ込み固定可能なように設けられている。この基板ホルダー20の拡大概略断面図を図2に示す。図2に示すように、基板ホルダー20は、基板40上に下部電極(Mo,Cr,W等:図示せず)と光電変換半導体層10がこの順に形成されたものを、光電変換半導体層10が形成された面のみを反応液に接触可能なように、基板40を基板ホルダー20に向けて液漏れ防止治具21によって把持されている。さらに、締め付け固定が可能な固定枠22によって、液漏れ防止治具21と把持された光電変換半導体層10が形成された基板40の隙間から反応液が侵入しないように基板固定治具21と光電変換半導体層10が形成された基板40を締め付け固定されている。なお、液漏れ防止治具21および固定枠22は基板40のサイズに適宜対応可能なように位置をずらすことができるようになっている。
また、図3に示すように(なお、この部3において基板ホルダーの細かな構成は省略して記載している)、基板ホルダー20はホルダーの端部を基板取付筒30に固定した状態で、基板ホルダー20を水平(図3の点線で示す基板ホルダーの位置)から90度まで傾斜させて固定が可能なように構成されている。基板の傾斜角は5度〜90度の範囲が好ましく、5度〜50度の範囲がより好ましい。基板ホルダー20を5度以上傾斜させると光電変換半導体層10に対して気泡が付着することを抑制できる。反応液2を循環、撹拌すると反応漕3内で気泡(ガス)が発生するが、この気泡が光電変換半導体層10の表面に付着すると、気泡が付着した部分にはバッファ層の析出が起こらず、完全な成膜を行うことが困難となる。
なお、図3では基板ホルダー20は反応液2の流れに対して光電変換半導体層10の面を向けて傾斜させた態様を示しているが、逆向き(基板40を保持していない側の面を流れに向けて傾斜)に傾斜させた態様であっても、また、手前に傾斜させた態様であっても、奥に傾斜させた態様とすることも可能である。但し、バッファ層の組成の均一化や成膜速度からすれば、図3に示すように反応液2の流れに対して基板40を保持した側の面を向けて傾斜させた態様とすることがより好ましい。
クイックヒーター11の温度制御、撹拌部13の撹拌制御、ポンプP1、ポンプP2およびポンプP3の流量制御は、コントロールパネル50に設けられたクイックヒーターコントローラ、瞬時撹拌混合装置コントローラ、P1ポンプコントローラ、P2ポンプコントローラおよびP3ポンプコントローラによって行われるように構成されている。反応液の循環速度はP3ポンプコントローラで測定できるように構成されている。なお、反応液の循環速度は反応液供給流路4や循環流路5に別に反応液循環速度モニターを設けて測定できるようにしてもよい。
なお、上記図1では反応槽3内の反応液2を撹拌可能なホットスターラー12を設けた態様を示しているが、クイックヒーター11が十分な加熱能力を有し、反応槽3が反応液2の温度が下がらないように断熱材等で十分な断熱が施されている場合には、加熱能力のないスターラーとすることも可能である。また、図1に示すように反応槽3から排出された反応液2を、反応槽3における反応液2の排出位置よりも下方で再度反応槽2に供給するように構成した場合には、反応槽3内において矢印で示すように、底部から側面、側面から基板に沿った反応液の流れが形成され、自然循環を起こすことが可能である。このため、反応液の循環速度が十分に速い場合にはスターラーを省略することも可能である。
ストックビン15および15´に蓄えられる原料は光電変換半導体層表面に析出させるバッファ層により異なるが、例えばバッファ層がCdS、ZnS、Zn(S,O)、Zn(S,O,OH)、さらにSnやInの化合物の場合には、一方のストックビン15には硫黄源含む原料液とCd、Zn、Sn、Inの中から選ばれる少なくとも1種の金属を含む原料液を準備する。
詳細には、硫黄源としては硫黄を含有する化合物、例えばチオ尿素(CS(NH22、チオアセトアミド(C25NS)等の水溶液が挙げられ、Cd、Zn、Sn、Inの中から選ばれる少なくとも1種の金属を含む原料液としては、例えば上記金属の硫酸塩、酢酸塩、硝酸塩、クエン酸塩およびこれらの水和物等が挙げられる。また、ストックビン15には場合によってはクエン酸化合物(クエン酸ナトリウムおよび/又はその水和物)を含有させることが好ましい。クエン酸化合物を含有させることによって錯体が形成されやすく、CBD反応による結晶成長が良好に制御され、膜を安定的に成膜することができる。
ストックビン15´には、アンモニア水あるいはアンモニウム塩(例えばCH3COONH4、NH4Cl、NH4Iおよび(NH42SO4等)との混合溶液を充填する。一方で、酸性条件下でCBDを実施する場合には、ストックビン15´には、アルカリ性の溶液ではなく、酸性の水溶液を充填することもある。
クイックヒーター11は反応漕3内の反応液2の温度を50℃/分〜100℃/分の速度で昇温可能なものであり、これによって反応漕3内の反応液2は70℃〜95℃の範囲に2分以内に昇温させたものとすることができる。反応槽内の反応液の温度は70℃〜95℃、より好ましくは80℃〜90℃とすることが望ましい。反応温度が70℃未満では反応速度が遅くなり、薄膜が成長しないか、あるいは薄膜成長しても実用的な反応速度で所望の厚み(例えば50nm以上)を得ることが難しくなる。反応温度が95℃超では、反応液中で気泡等の発生が多くなり、それが膜表面に付着したりして平坦で均一な膜が成長しにくくなる。
続いて、上記図1に示す本発明のバッファ層の製造方法に用いられる製造装置の動作について説明する。まず、図2に示すように光電変換半導体層10が形成された面を反応液に接触可能なように液漏れ防止治具21によって基板40を把持し、固定枠22により締め付け固定する。そして、基板ホルダー20に基板40を保持した状態で基板取付筒30を反応槽3の上部にねじ込み固定する。ストックビン15および15´にはそれぞれ原料液を十分な量用意する。
3方切換えバルブV2およびV3を切り替えて、ポンプP1とP2により混合チャンバー14にストックビン15および15の原料液を混合チャンバー14に送液する。このとき、P1ポンプコントローラおよびP2ポンプコントローラにより原料液が所定の流量となるように調整される。混合チャンバー14に送液されたそれぞれの原料液は、瞬時撹拌混合装置コントローラの制御により撹拌部13で撹拌される。
3方切換えバルブV1を切り替え、ポンプP3を駆動して混合チャンバー14で混合された反応液を反応液供給流路4´ 、循環流路5、反応液供給流路4を経由して反応槽3に送液する。反応槽3に反応液2が満たされたところで、ポンプP1とP2を同時に停止し、続いてポンプP3を停止する。二方切換えバルブV5を閉じ、ガス抜きライン8から反応液が出てきたら、3方切換えバルブV4を切り替えて排液流路7側を閉じて、反応液供給流路4、反応槽3および循環流路5により循環系とする。ポンプP3を駆動して二方切換えバルブV5を開ける。
ホットスターラー12を動作させて反応槽3内の反応液2を撹拌するとともに加温し、クイックヒーターコントローラによりクイックヒーター11を動作させて、反応槽3内の反応液2を2分間で70℃〜95℃の範囲に昇温させる。このとき反応槽3内の反応液2の温度は温度測定部9で監視され、反応槽3内の反応液2が2分間で70℃〜95℃の範囲なったかどうかはこの温度測定部9で確認する。反応槽3内の反応液2が70℃〜95℃になると、光電変換半導体層10の表面にバッファ層の析出が始まる。バッファ層が所望の厚み(膜厚は特に制限されず、10nm〜2μmが好ましく、15nm〜200nmがより好ましい)となったところで、ポンプP3を停止するとともに、クイックヒーター11およびホットスターラー12を停止する。
反応槽の大きさ、反応液供給流路4および循環流路5の長さ等にもよるが、反応液の液循環速度は10ml/分〜500ml/分であることが好ましく、50ml/分〜300ml/分であることがより好ましい。反応液の液循環速度が10ml/分よりも遅いと効果的に析出速度を向上させることが困難となる。一方で、反応液の液循環速度が500ml/分よりも速くなると気泡の発生が増え、その結果得られる膜が不均一となるため好ましくない。
上記では排液流路7側を閉じて、反応液供給流路4、反応槽3および循環流路5を反応液が循環する循環系の態様を説明したが、反応液を連続的に供給する態様(連続供給系)としてもよい。この場合の動作について簡単に説明する。上記循環系においては、3方切換えバルブV1を切り替え、ポンプP3を駆動して混合チャンバー14で調整された反応液を反応槽3に送液し、反応槽3に反応液2が満たされたところで、ポンプP1とP2を同時に停止し、続いてポンプP3を停止しているが、連続供給系の場合には、ポンプP1、P2およびP3はそのまま駆動させて、新たな反応液を反応液供給流路4´から連続的に供給する。このとき、3方切換えバルブV4は排液流路7側および反応液供給流路4、循環流路5が開放されるように切換える。そして、反応液供給流路4´から供給される新たな反応液の量だけ、排液流路7から排液回収ビン16へ排液される。なお、排液回収ビンに回収された排液は再利用することも可能である。
なお、装置を駆動させた最初から上記連続供給系としてもよいが、装置を駆動させた当初は循環系とし、反応液2の透明度を監視するためのフローセル18に接続されている透過・吸収測定部からの情報を得て、循環している反応液2にフィルタ17で濾過しきれない反応残渣が増えてき時点で、循環系を連続供給系に適宜切り換えてもよい。
バッファ層の形成後、基板ホルダー20を基板取付筒30から取り外し、基板ホルダー20から光電変換半導体層の上にバッファ層が形成された基板を取外す。続いて、バッファ層に対して、150℃〜220℃の温度、好ましくは170℃〜210℃の温度で、5分〜90分、加熱する加熱処理を行う。加熱手段としては特に限定されず、市販のオーブン、電気炉、真空オーブン等をそのまま、あるいはこれらを適宜アレンジした大型の加熱装置等を用いることができる。
このように加熱処理を行うことによって光電変換素子の変換効率等の特性を向上させることができる。加熱処理時間が5分よりも短い場合や、加熱温度が150℃よりも低い場合には、光電変換半導体層の種類にもよるが、変換効率等の特性を向上に寄与するだけの加熱を行うことが困難である。一方90分よりも長い時間の加熱や、220℃よりも高い温度の場合には耐熱性の高くない基板の場合には、基板が脆弱なものとなったり、基板が破壊されたりしてしまうため好ましくない。
本発明のバッファ層の製造方法により製造される光電変換素子の基板は例えば、Alを主成分とするAl基材の少なくとも一方の面側を陽極酸化して得られた基板を用いることができる。Al基材は反応液によっては浸食される可能性があるが、本発明の製造方法によれば、反応液を基板に接触させることなく、光電変換半導体層表面にバッファ層を析出することが可能であるため、基板の浸食を防止することが可能である。
基板40は、図4の左図に示すように、Al基材41の両面側に陽極酸化膜42が形成されたものでもよいし、図4の右図に示すように、Al基材41の片面側に陽極酸化膜42が形成されたものでもよい。陽極酸化膜42はAl23を主成分とする膜である。デバイスの製造過程において、AlとAl23との熱膨張係数差に起因した基板の反り、およびこれによる膜剥がれ等を抑制するには、図4の左図に示すようにAl基材41の両面側に陽極酸化膜42が形成されたものがより好ましい。
基板40上に形成される光電変換半導体層の主成分としては特に制限されず、高光光電変換効率が得られることから、少なくとも1種のカルコパイライト構造の化合物半導体であることが好ましく、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素とからなる少なくとも1種の化合物半導体であることがより好ましい。
光電変換半導体層の主成分としては、
CuおよびAgからなる群より選択された少なくとも1種のIb族元素と、
Al,GaおよびInからなる群より選択された少なくとも1種のIIIb族元素と、
S,Se,およびTeからなる群から選択された少なくとも1種のVIb族元素とからなる少なくとも1種の化合物半導体であることが好ましい。
上記化合物半導体としては、
CuAlS2,CuGaS2,CuInS2
CuAlSe2,CuGaSe2
AgAlS2,AgGaS2,AgInS2
AgAlSe2,AgGaSe2,AgInSe2
AgAlTe2,AgGaTe2,AgInTe2
Cu(In,Al)Se2,Cu(In,Ga)(S,Se)2
Cu1-zIn1-xGaxSe2-yy(式中、0≦x≦1,0≦y≦2,0≦z≦1)(CI(G)S),
Ag(In,Ga)Se2,およびAg(In,Ga)(S,Se)2等が挙げられる。
光電変換半導体層の膜厚は特に制限されず、1.0μm〜3.0μmが好ましく、1.5μm〜2.0μmが特に好ましい。
バッファ層上には、光を取り込むと共に、下部電極と対になって、光電変換半導体層で生成された電流が流れる電極として機能する層である透光性導電層(例えばZnO:Al等のn−ZnO等)、上部電極(Al等)を形成すれば光電変換素子が完成する。光電変換素子は、太陽電池等に好ましく使用することができ、光電変換素子に対して必要に応じて、カバーガラス、保護フィルム等を取り付けて、太陽電池とすることができる。
以下、本発明のバッファ層の製造方法を実施例によりさらに詳細に説明する。
(実施例1)
図1に示す反応装置のストックビン15に0.18MのZnSO4水溶液、0.3Mのチオ尿素水溶液、0.18Mのクエン酸三ナトリウム水溶液の合計3種類の溶液を同体積で混合して得た溶液を十分量準備した(この時点で、ZnSO4濃度:0.06M、チオ尿素濃度:0.1M、クエン酸三ナトリウム濃度:0.06M)。ストックビン15´に0.30Mのアンモニア水溶液を十分量準備した。ストックビン15とストックビン15´のそれぞれの溶液を、P1ポンプコントローラおよびP2ポンプコントローラで流量を同体積となるように制御し、混合して反応液とした(この時点で、ZnSO4濃度:0.03M、チオ尿素濃度:0.05M、クエン酸三ナトリウム濃度:0.03M、アンモニア濃度:0.15M)。また、30mm×30mm角のソーダライムガラス(SLG)基板上に、スパッタ法によりMo下部電極を0.8μm厚で成膜し、この基板上にCIGS層の成膜法の一つとして知られている3段階法を用いて膜厚1.8μmのCu(In0.7Ga0.3)Se2層を成膜したものを準備した。
このCu(In0.7Ga0.3)Se2層が形成された基板を、上記で説明したように基板ホルダー20にセットし、基板取付筒30を反応槽3の上部にねじ込み固定した。基板の傾斜角は10度となるようにセットした。上記で説明した連続供給系により、液循環速度10ml/分、反応液を2分間で90℃に昇温し、反応槽3の反応液温度を90℃として、20分間バッファ層の析出を行った。
(実施例2)
実施例1において、液循環速度500ml/分とした以外は実施例と同様にしてバッファ層を形成した。
(実施例3)
実施例2において反応液を連続供給系から循環系に変更した以外は実施例2と同様にしてバッファ層を形成した。
(実施例4)
実施例3において液循環速度50ml/分とした以外は実施例3と同様にしてバッファ層を形成した。
(実施例5)
図1に示す反応装置のストックビン15に0.0004MのCdSO4水溶液、と0.40Mのチオ尿素水溶液を同体積混同した溶液、ストックビン15´に4Mのアンモニア水溶液をそれぞれ十分量準備し、これらの原料液を同体積で混合して反応液を完成させた(CdSO4濃度:0.0001M、チオ尿素濃度:0.10M、アンモニア濃度:1M)。この原料液を用いて、反応液を1.5分で85℃に昇温し、液循環速度50ml/分とした以外は実施例1と同様にしてバッファ層を形成した。
(比較例1)
図1に示す反応装置の基板ホルダー20を用いることなく、基板取付筒30から基板をつりさげるように固定し、液循環速度50ml/分とした以外は実施例1と同様にしてバッファ層を形成した。
(比較例2)
比較例1において反応液を30分で90℃に昇温した以外は比較例1と同様にしてバッファ層を形成した。
(比較例3)
実施例1において、反応液を30分で90℃に昇温し、新たな反応液を添加せず、また反応液を循環しなかった以外は実施例1と同様にしてバッファ層を形成した。
(評価)
上記実施例1〜5および比較例1〜3で形成されたバッファ層の外観を目視により観察した。また、形成されたバッファ層の断面SEM観察を行い、膜厚測定から析出速度を算出した。
実施例1〜5および比較例1〜3の反応条件等とともに評価結果を表1に示す。
Figure 2011159648
実施例1〜5はいずれも図1に示す反応液を基板に接触させることなく光電変換半導体層表面に接触させることが可能な反応装置を用いた場合であるが、この場合にはいずれも基板へのバッファ層の析出はなく、析出したバッファ層の外観は均一であった。一方で、反応液が基板に接触している比較例1および2では基板へのバッファ層の析出が認められた。また、実施例1,2および5は反応液の連続供給系、実施例3および4は新たな反応液を供給しない循環系であるが、いずれの場合も反応液が所望の温度(T℃)の範囲に2分以内に昇温させたものであるため、30分かかった比較例2に比べてバッファ層の析出速度は約2倍程度速かった。さらに、反応液を循環していない比較例3と比べると約6倍〜13倍程度と飛躍的に析出速度が速かった。また、実施例1と2の比較から液循環速度が速い方がバッファ層の析出速度は速く、実施例2と3の比較から新たな反応液を連続供給する方がバッファ層の析出速度は速かった。
以上の実施例、比較例から明らかなように、本発明のバッファ層の製造方法によれば、バッファ層を形成する反応液が70℃〜95℃の範囲に2分以内に昇温させたものであるため、従来律速工程となっていたCBDによるバッファ層形成を短時間で行うことが可能である。また、反応液を基板に接触させることなく、光電変換半導体層表面に接触させるので、バッファ層の析出が不要な部分にバッファ層を析出することを抑制することができるため、後に成膜に不必要な箇所に析出したバッファ層を除去する工程を追加する必要がなく、光電変換素子の全体的な製造工程の短縮化となる。さらに反応液を循環させながらバッファ層の析出を行うことによって、光電変換半導体層表面には常に新鮮な反応液を接触させることができるので、組成の均一なバッファ層を形成することが可能である。
1 製造装置
2 反応液
3 反応槽
4,4´ 反応液供給流路
5 循環流路
10 光電変換半導体層
11 第一の加熱手段(クイックヒーター)
12 第二の加熱手段(ホットスターラー)
20 基板保持部材(基板ホルダー)
30 基板取付筒
40 基板

Claims (8)

  1. 基板上に下部電極と光吸収により電流を発生する光電変換半導体層とバッファ層と透光性導電層との積層構造を有する光電変換素子における前記バッファ層の製造方法において、
    前記バッファ層を形成する反応液が70℃〜95℃の範囲に2分以内に昇温させたものであって、前記反応液を前記基板に接触させることなく、前記光電変換半導体層表面に接触させ、前記反応液を循環させながら前記バッファ層の析出を行うことを特徴とするバッファ層の製造方法。
  2. 前記光電変換半導体層と前記反応液が接触するゾーンにおいて、前記光電変換半導体層が水平下向きであるときの前記光電変換半導体層の傾斜角を0度とした際に、傾斜角が5度〜90度以下の範囲で前記基板を傾斜させて前記バッファ層の析出を行うことを特徴とする請求項1記載のバッファ層の製造方法。
  3. 前記循環する反応液の一部を排出し、新しい反応液を連続的に供給することを特徴とする請求項1または2記載のバッファ層の製造方法。
  4. 前記反応液の液循環速度が、10ml/分〜500ml/分であることを特徴とする請求項1、2または3記載のバッファ層の製造方法。
  5. 前記反応液が、Cd、Zn、Sn、Inの中から選ばれる少なくとも1種の金属と硫黄源とを含むことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載のバッファ層の製造方法。
  6. 前記バッファ層の形成後に該バッファ層に対して、150℃〜220℃の温度で5分〜90分加熱する加熱処理を行うことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載のバッファ層の製造方法。
  7. 基板上に形成された光電変換半導体層にCBD法によりバッファ層を形成するバッファ層製造装置であって、
    前記バッファ層を形成する反応液を蓄えることができ、該反応液を前記基板に接触させることなく、前記光電変換半導体層表面に接触可能なように基板を保持する保持部材を有する反応槽と、
    前記反応槽に反応液を供給する反応液供給流路と、
    前記反応槽から前記反応液を排出し、前記反応槽に再度供給するための循環流路と、
    該循環流路に設けられた前記反応槽内の反応液の温度を50℃/分〜100℃/分の速度で昇温可能な第一の加熱手段と
    を有することを特徴とするバッファ層製造装置。
  8. 前記反応槽の反応液を加熱する第二の加熱手段をさらに備えてなることを特徴とする請求項7記載のバッファ層製造装置。
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