JP2011159424A - 線状光源装置 - Google Patents

線状光源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011159424A
JP2011159424A JP2010018422A JP2010018422A JP2011159424A JP 2011159424 A JP2011159424 A JP 2011159424A JP 2010018422 A JP2010018422 A JP 2010018422A JP 2010018422 A JP2010018422 A JP 2010018422A JP 2011159424 A JP2011159424 A JP 2011159424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
source device
light
light source
linear light
linear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010018422A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5287747B2 (ja
Inventor
Koji Takaku
浩二 田角
Yoshinobu Suehiro
好伸 末広
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2010018422A priority Critical patent/JP5287747B2/ja
Priority to CN201110025460.6A priority patent/CN102141211B/zh
Publication of JP2011159424A publication Critical patent/JP2011159424A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5287747B2 publication Critical patent/JP5287747B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)

Abstract

【課題】枠体を特殊な形状に形成する必要がなく、製造コストを低減することのできる線状光源装置を提供する。また、複数の発光ダイオード間の隙間からも光が放射され、均斉度の高い線状光源装置を提供する。
【解決手段】線状光源装置1において、互いに対向して平行な一対の反射面を含み上方へ開口した線状の凹部13と、素子搭載基板上のLED素子を封止し素子搭載基板と接合される底面及び当該底面に対して垂直で互いに平行な2つの側面を含むガラス封止部により封止され2つの側面が凹部13の一対の反射面と当接し、凹部13内に間隔をおいて並べられる複数の発光体7と、を備えるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、底面と垂直で互いに平行な2つの側面が形成されたガラス封止部を有する発光体を備える線状光源装置に関する。
この種の発光装置として、基板の上に等間隔で1列に発光ダイオード2を設け、発光ダイオード2を一体に囲むように基板1の上に反射枠3を固着し、各発光ダイオード2の間に背の低い中仕切反射部33を形成し、発光ダイオード2の上方に円柱状のレンズを配置した線状光源装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実公平7−49818号公報
しかしながら、特許文献1に記載の線状光源装置では、反射枠3が発光ダイオード2から側面方向へ出射された光を上方へ反射させるよう特殊な形状に形成する必要があり、製造コストが嵩むという問題がある。また、例えば50cmを超える長尺の線状光源では、封止材を硬化する際にクラックが生じたり、歩留まりが悪くなるなど製造が困難である。また、仮にこの線状光源装置を複数繋いだ場合は、繋ぎ目において発光ダイオード2間の隙間が大きくなって、発光ダイオード2間の隙間から光が放射されないため、線状光源の均斉度が低下するという問題がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、枠体を特殊な形状に形成する必要がなく、製造コストを低減することのできる線状光源装置を提供することにある。また、他の目的とするところは、複数の発光ダイオード間の隙間からも光が放射され、均斉度の高い線状光源装置を提供することにある。
本発明によれば、互いに対向して平行な一対の反射面を含み、上方へ開口した線状の凹部と、素子搭載基板上のLED素子を封止し、前記素子搭載基板と接合される底面及び当該底面に対して垂直で互いに平行な2つの側面を含むガラス封止部により封止され、前記2つの側面が前記凹部の前記一対の反射面と当接し、前記凹部内に間隔をおいて並べられる複数の発光体と、を備える線状光源装置が提供される。
上記線状光源装置において、前記ガラス封止部の上面又は内部に、前記LED素子から発せられた光の波長を変換する蛍光体が設けられてもよい。
上記線状光源装置において、前記反射面は、前記LED素子から発せられた光を散乱反射してもよい。
上記線状光源装置において、前記一対の反射面は、それぞれ反射シートに形成され、前記反射シートは、前記複数の発光体を挟んで間隔をおいて配置された一対の反射部材と、前記複数の発光体と、の間に介在してもよい。
上記線状光源装置において、前記反射シートは、内部に空気層が形成されてもよい。
上記線状光源装置において、前記一対の反射面は、前記複数の発光体を挟んで間隔をおいて配置された一対の反射部材にそれぞれ形成されてもよい。
上記線状光源装置において、前記一対の反射面には、白色塗装が施されていてもよい。
上記線状光源装置において、前記ガラス封止部は、前記底面に対して垂直な4つの側面を含んでもよい。
本発明によれば、枠体を特殊な形状に形成する必要がなく、製造コストを低減することができる。また、複数の発光ダイオード間の隙間からも光が放射され、均斉度を高くすることができる。
図1は、本発明の一実施形態を示す線状光源装置の外観斜視図である。 図2は、外枠及びロットレンズを取り外した状態の線状光源装置の一部平面図である。 図3は、発光体の模式断面図である。 図4は、線状光源装置の断面図である。 図5は、線状光源装置の一部拡大断面図である。 図6は、変形例を示す線状光源装置の一部拡大断面図である。 図7は、変形例を示す線状光源装置の一部拡大断面図である。 図8は、3つの条件で取得した実験結果のデータを示す表である。 図9は、横軸に接触面積を投入電力で除した値をとり、縦軸に発光部とフィンの温度差の値をとって、3つの条件を比較したグラフである。
図1から図5は本発明の一実施形態を示し、図1は線状光源装置の外観斜視図である。
図1に示すように、線状光源装置1は、線状の開口部2を有する外枠3と、外枠3とねじ4により締結される放熱フィン5と、を有している。線状光源装置1は、全体として略直方体形状を呈しており、外枠3が上側、放熱フィン5が下側として説明する。開口部2は外枠3の上面にて線状に形成され、開口部2の内側にはロットレンズ6が配置されている。
本実施形態の線状光源装置1は、検査用の光源に用いられ、高集光・高照度が求められるとともに、高出力点灯による高温環境でも光度劣化が生じないようにする必要がある。発光体として樹脂封止のLEDを用いると、封止材の周囲に反射枠が必要となって大型となって高集光・高照度を達成できないし、高温環境で封止材が劣化して光度が低下するという問題がある。そこで、本実施形態では、発光体として、反射枠を設ける必要がなく、高温環境下でも劣化が抑制されるガラス封止LEDを用いている。
図2は、外枠及びロットレンズを取り外した状態の線状光源装置の一部平面図である。
図2に示すように、線状光源装置1は、一列に並べられた直方体形状の複数の発光体7と、各発光体7が実装される実装基板8と、を備えている。また、線状光源装置1は、各発光体7に隣接して各発光体7の並び方向へ延びる一対の反射部材9を備えている。すなわち、各反射部材9は、複数の発光体7を挟んで間隔をおいて配置されている。各反射部材9にはねじ孔9aが形成され、反射部材9は、外枠3とともに放熱部材5へねじ4により締結される。
図3は、発光体の模式断面図である。
図3に示すように、発光体7は、フリップチップ型の複数のLED素子71と、各LED素子71を搭載しセラミックからなる素子搭載基板72と、素子搭載基板72に形成され各LED素子71へ電力へ供給するための回路パターン73と、各LED素子71を素子搭載基板72上にて封止するガラス封止部74と、各LED素子71と回路パターン73の間に介在するバンプ75と、を備えている。
LED素子71は、例えばInAlGa1−x−yN(0≦x≦1,0≦y≦1,0≦x+y≦1)の式で表される半導体からなり、青色光を発する。尚、LED素子71の半導体は任意であり、例えば、AlGaAs系材料、GaAsP系材料等のような他の半導体材料を用いてもよい。本実施形態においては、1つの発光体7に3つのLED素子71が一列に並んで配置され、発光体7はLED素子71の並び方向に長尺となっている。
素子搭載基板72はアルミナ(Al)の多結晶焼結材料からなり、回路パターン73は素子搭載基板72の上面に形成されて各LED素子71と電気的に接続される上面パターン73aと、素子搭載基板72の下面に形成されて実装基板8と電気的に接続される電極パターン73bと、上面パターン73aと電極パターン73bを電気的に接続するビアパターン73cと、を有している。また、素子搭載基板72の下面における各電極パターン73bの間には、放熱パターン76が形成される。
放熱パターン76は、セラミックからなる絶縁部としての素子搭載基板72にメタライズされている。尚、素子搭載基板72は、AlN以外のセラミックとしてもよいし、シリコンなどの半導体材料を用いてもよい。シリコンは、熱伝導率が100W/m・K以上あり、AlNと比べて廉価である。
ガラス封止部74は、ZnO−B−SiO系の熱融着ガラスからなり、素子搭載基板72上に直方体状に形成される。ガラス封止部74は、素子搭載基板72上のLED素子71を封止し、素子搭載基板72と接合される底面及び当該底面に対して垂直な4つの側面74aを含む。本実施形態においては、ZnO−B−SiO−Nb−NaO−LiOのガラスが用いられ、この熱融着ガラスは、ガラス転移温度(Tg)が490℃、屈伏点(At)が520℃、100℃〜300℃における熱膨張率(α)が6×10−6/℃、屈折率が1.7となっている。尚、ガラスの組成はこれに限定されるものではなく、例えば、熱融着ガラスは、LiOを含有していなくてもよいし、任意成分としてZrO、TiO等を含んでいてもよい。また、ZnO−B−SiO系以外のガラスを用いてもよいことは勿論である。
また、ガラス封止部74には、蛍光体75が分散されている。蛍光体75としては、例えば、YAG( Yttrium Aluminum Garnet)蛍光体、珪酸塩蛍光体や、YAGと珪酸塩蛍光体を所定の割合で混合したもの等を用いることができ、青色のLED素子71と組み合わせることにより白色光を得ることができる。尚、紫外光を発するLED素子と、青色蛍光体、緑色蛍光体、赤色蛍光体の組合せにより白色光を得るようにしてもよい。尚、蛍光体75は、ガラスに分散させたものでなく、ガラス封止部74の上面に塗布したものであってもよい。さらに、蛍光体75を用いない構成とすることも可能である。
各発光体7を作成するにあたっては、まず、LED素子71が搭載された平板状の素子搭載基板72と、加熱により軟化した板状のガラスを、ホットプレス加工により接合する。そして、素子搭載基板72及びガラスを、ダイシング装置を用いて格子状に分割することにより、対向する側面が平行な面となる直方体形状の各発光体7が作成される。
実装基板8は、例えばポリイミド、液晶ポリマー等からなる絶縁部と、絶縁部内に形成される回路パターンと、を有している。実装基板8の回路パターンは、発光体7との接続部分にて絶縁部から露出しており、はんだ材を介して発光体7の回路パターン73に接続されている。また、実装基板8には、孔部が形成され、発光体7の放熱パターン76と放熱部材10とが実装基板8を介することなく、はんだ材により接続されている。
図4は、線状光源装置の断面図である。
図4に示すように、放熱部材10は、平板状に形成される。放熱部材10は、放熱フィン5の上面に載置され、実装基板8を収容する凹部10aと、ねじ4と螺合するねじ孔10bとを有し、ねじ4により放熱フィン5に締結される。本実施形態においては、放熱部材10は、銅からなる。ここで、放熱部材10と放熱フィン5の接触面積と、各発光体7の投入電力との関係は、100mm/W以上となるよう設定されている。
反射部材9は、平板状に形成される。本実施形態においては、反射部材9の高さは発光体7と同じである。反射部材9は、放熱部材10の上面に載置され、直方体状に形成された発光体7のガラス封止部74の側面74aを覆う垂直面9aを有する。垂直面9aは、ガラス封止部74の側面74aと平行に形成される。また、反射部材9は、ねじ4により放熱フィン5に締結される。本実施形態においては、反射部材9は、アルミニウムからなる。
放熱フィン5は、放熱部材10が載置されてねじ4と螺合するねじ孔5cを有する上部5aと、上部5aから下方へ延びる複数のフィン部5bと、を有する。各フィン部5bは、幅方向に所定の間隔で離隔して設けられており、自然放熱で各発光体7の熱が放散されるよう表面積が設定されている。本実施形態においては、放熱フィン5は、アルミニウムからなる。尚、放熱部材10と放熱フィン5の接触面において、ミクロ的には両者は全面的に密着しているわけでなく、両者の間の相当の部分に空隙が存在して空気層を形成している。このため、本実施形態においては、放熱部材10と放熱フィン5の間にシリコングリースが塗布されている。
ロットレンズ6は、短波長の光により劣化し難いガラスにより形成されている。レンズの直径は、照射距離が至近で100万ルクス、100mmで20万ルクスが得られるように設定され、本実施形態においては10mmである。尚、各発光体7との距離は2mmに設定されている。ロットレンズ6は、アルミニウムからなる外枠3に支持されている。
図5は、線状光源装置の一部拡大断面図である。
図5に示すように、発光体7と反射部材9の間には、反射シート11が介在する。反射シート11の表面が、互いに対向して平行な一対の反射面14をなしている。そして、発光体7は、上方へ開口し一対の反射面14を含む線状の凹部13に収容されている。ここで、各反射面14は、各発光体7の実装面に対して垂直となっている。また、反射シート11と反射部材9により反射部を構成している。ガラス封止部74の4つの側面74aのうち対向する2つの側面74aが凹部の一対の反射面14と当接している。ガラス封止部74において、反射面14と当接しない側面74aについては、必ずしも底面と垂直に形成する必要はないが、これらの側面74aについても底面と垂直とすることで、LED素子71から側面74aまでの距離を安定的に製造することができる。本実施形態においては、反射面14は、LED素子71から出射された光を散乱反射する。
この反射シート11は、発光体7及び反射部材9よりも柔らかい樹脂からなる。反射シート11の材質は任意であるが、本実施形態においては、内部に空気が多く含まれる多孔質状、繊維状あるいは不織布状であり、材料自体がクッション性を有することに加え、クッション性のある構造となっている。これにより、ガラス封止部74と当接させて圧力をかけて押し付けても、ガラス封止部74と反射シート11の間には空気層が形成されることとなる。反射シート11の材料として、材料自体は無職透明で光吸収のない材料であるものの、延伸加工され材料と空気との界面の屈折、反射等により白色を呈するフッ素系の樹脂が用いられている。このようなフッ素系の樹脂として、延伸加工されたポリテトラフロロエチレンが例示され、その反射率は98%以上である。フッ素系の樹脂に限らず、発光体7が発する波長の光吸収のない材料から白色反射シートを形成することにより、反射率95%以上の特性を得ることができる。
また、図5に示すように、並び方向に直交する方向について、各発光体7におけるLED素子71から側面74aまでの距離は、LED素子71から上面74bまでの距離よりも短く形成される。並び方向に直交する方向のLED素子71から側面74aまでの距離は、LED素子71から上面74bまでの距離の1/√2未満とすることが好ましい。例えば、並び方向に直交する方向についてのLED素子71から側面74aまでの距離を0.2mmとし、LED素子71から上面74bまでの距離を0.5mmとすることができる。これにより、放射面をなす上面74bの面積が小さくなり、各反射部材9により形成される開口の幅もまた小さくなり、更なる高輝度化が図られている。尚、並び方向については、これと直交する方向より、LED素子71から側面74aまでの距離が長く形成され、LED素子71から側面74aまでの距離と略同等(1/√2〜√2倍)とされている。
また、図2に示すように、本実施形態においては、各発光体7、実装基板8、反射部材9、放熱部材10、反射シート11により構成される発光ユニット12を、長手方向に並べることにより線状光源装置1が構成されている。各発光ユニット12は、各発光体7が等間隔で配置され、端に配置される発光体7と、隣接する発光ユニット12における端の発光体7も等間隔となっている。
以上のように構成された線状光源装置1では、各発光体7は直方体形状であるため、幅方向について薄型である反面、ガラス封止部74の側面74aへ入射する光量が比較的多くなる。しかしながら、各発光体7に隣接する反射シート11により、側面74aへ入射した光はガラス封止部74の上面74bへ向かって反射するので、全ての光は反射シート11の反射面14を含む線状の凹部から出射されることとなる。
特に、本実施形態においては、反射シート11が繊維状であり反射シート11の内部に空気層が形成されているので、ガラスと空気の界面にて全反射を利用して光を反射させることができる。また、反射シート11が白色であることから、反射シート11自体に入射する光についても効率良く反射させることができる。さらにまた、反射シート11から漏れた光については、反射部材9の垂直面9aにて散乱反射されることとなる。
また、LED素子71から出射された青色光の一部は、蛍光体75により黄色光に変換されることとなるが、並び方向についてはLED素子71から側面74aまでの距離と上面74bまでの距離が異なるため、側面74aへ入射する光と上面74bへ入射する光で色むらが生じていた。しかし、側面74aへ入射する光も反射されて上面74bから出射されるため、ガラス封止部74内で光がよく混合されて色むらのない白色光が放射される。また、本来的に側面74aから出射する光が、ガラス封止部74内を通った後に上面74bから出射することから、蛍光体75による波長変換効率を向上させ、蛍光体75の量を少なくすることもできる。
このようにして、凹部から線状の白色光が放射され、この白色光はロットレンズ6に下側から入射し、円柱形のレンズ内で全反射を繰り返した後、開口部2を通じて装置1の外部へ放射される。従って、外枠3で光学制御を行うわけでなく、外枠3を特殊な形状に形成する必要がなく、製造コストを低減することができる。これにより、安価でありながら、小型、高出力、高集光、そして高信頼性の検査用の線状光源装置1とすることができる。
特に、各反射シート11による反射面14は、複数の発光体7に対応し、各発光体7の隙間部にも存在する。発光体7の並び方向の側面から放射される光のうち、反射面14に至った光は各反射シート11の凹部内にどどまって外部放射された後、ロットレンズ6を通じて照射光となる。このように、各反射シート11により形成される線状の開口エリアの各発光体7の隙間からも光放射されることで、並び方向の照度の均一性を高めることができる。特に、白色反射面として、拡散放射とすれば、発光体7から横方向に放射された光も、上方向に反射されるため、効果が大きくなる。
また、線状光源装置1は、複数の発光体7を実装基板8及び放熱部材10に実装させた状態で、反射シート11を介して一対の反射部材9で挟むことにより製造される。このとき、反射シート11が弾性変形するため、ガラス、セラミック等からなる発光体7が、製造時に反射部材9を組み付ける際などに、金属からなる反射部材9から加わる圧力により割れたりすることはなく、的確に各発光体7を保護することができる。
また、各発光体7及び反射部材9について寸法誤差が生じていたとしても、反射シート11が弾性変形するので、組み付け時に不都合が生じることはない。従って、各部材の寸法を厳密に管理する必要はなく、製造時の歩留まりを向上させてコストを低減することができる。また、実装基板8にフレキシブル基板を用いているので、仮に実装時に各発光体7に反射部材9側から過大な負荷が加わったとしても、実装基板8が弾性変形して各発光体7が所期の位置に整列されることとなる。
また、本実施形態においては、複数の線状光源のユニット12を長手方向に連続的に設けているが、各ユニット12同士の接続部分においても、隣接する発光体7の距離が、ユニット内側の発光体7と同じであるので、ユニットの接続部分だけ光量が低下するといったことはない。従って、長尺な線状光源としても長手方向にわたって均一な光量とすることができる。
ここで、ガラス封止部74とセラミックの素子搭載基板72を有する発光体7では、接合時のクラック発生防止のため、発光体7の長手方向寸法を50mm以下とすることが望ましい。また、発光体7を銅、アルミニウムへ共晶材接合で実装する場合、ヒートサイクルによる接合不良やセラミック、はんだ等のクラック発生防止のために、発光体は12mm以下、好ましくは5mm以下として規則的に配列するとよい。この場合、各発光体7の隙間が多く生じることとなるが、本実施形態のように構成することで、隙間による照度むらを軽減し、均斉度向上を図ることができる。
尚、前記実施形態においては、反射シート11が各発光体7と当接するものを示したが、例えば図6及び図7に示すように、反射部材9が各発光体7と当接するようにしてもよい。この場合、ガラス封止部74の側面74aと反射部材9の垂直面9aとは当接しているものの、ミクロ的には両者は全面的に密着しているわけでなく、両者の間の相当の部分に空隙が存在して空気層を形成している。従って、反射部材9と各発光体7とを当接させても、ガラスと空気との屈折率差による界面反射によって、空気層がない場合と比べて光取り出し効率を向上させることができる。
図6では、反射部材9の垂直面9aがガラス封止部74の側面74aと当接して反射面14をなしている。反射部材9はアルミニウムからなり、垂直面9aは90%の高い反射率をもって光を反射する。
図7では、反射部材9の垂直面9aに反射率94%の白色塗装膜9bを形成したものである。これにより、アルミニウムよりも高い反射率をもって光を反射させることができる。また、散乱反射となるので、例えばLED素子71から真横に放射された光が左右に反射するのみの閉じ込めモードの光となることを防ぐことができる。
また、前記実施形態においては、ガラス封止部74が底面に対して垂直な4つの側面74aを有するものを示したが、線状の凹部13の反射面14と当接する2つの側面74aが底面に対して垂直で互いに平行であればよい。
また、前記実施形態においては、実装基板8としてフレキシブル基板を用いたものを示したが、例えば金属ベース基板を用いることもできる。実装基板8を金属ベース基板とする場合、ベースとなる金属を銅とすれば、前記実施形態の放熱部材10を省略して前記実施形態と同等の放熱性能を得ることができる。
ここで、放熱性能に関する実験結果を図8及び図9に示す。図8は、3つの条件で取得した実験結果のデータを示す表である。図9は、横軸に接触面積を投入電力で除した値をとり、縦軸に発光体とフィン部の温度差の値をとって、3つの条件を比較したグラフである。
実施例1は、24個のLED素子を搭載した3つの発光体を、はんだ材により放熱フィンと接続して行った。放熱フィンは、表面に酸化膜を形成し易いアルミニウムであることから、基本的にははんだ材と直接接合することはできない。しかし、AlをZnと置換するジンケート処理によりZnめっき層を形成することにより、はんだ材と直接接合することができるようになっている。はんだ材と放熱フィンの接触面積は、線状光源装置の長手方向に1.3mm、幅方向に0.6mmの0.78mmとした。図8に、実施例1において、各発光体に投入した電力の合計量と、放熱フィンの温度差を示す。
また、実施例2は、実施例1と同じように3つの発光体を用い、各発光体をはんだ材により銅の放熱部材と接続し、当該放熱部材を放熱フィンとねじにより締結して作製した。すなわち、実施例2は、放熱用のグリースが塗布されていない点を除けば、前記実施形態と同様の構成である。具体的に、放熱部材と放熱フィンの接触面積は、線状光源装置の長手方向に18mm、幅方向に50mmの900mmとした。図8に、実施例2において、各発光体に投入した電力の合計量と、発光体と放熱フィンの温度差を示す。
また、実施例3は、実施例2の放熱部材と放熱フィンの間に、放熱用のグリースを塗布することにより作製した。図8に、実施例3において、各発光体に投入した電力の合計量と、発光体と放熱フィンの温度差を示す。ここで、各発光体の発光のエネルギー効率は20〜30%であり、投入電力のうち光に変換された分を差し引くと発熱量となる。
図9は、横軸に接触面積を投入電力で除した値をとり、縦軸に発光部とフィンの温度差の値をとって、3つの条件を比較したグラフである。
図9の実施例2及び3のグラフからわかるように、放熱用のグリースの有無にかかわらず、投入電力あたりの接触面積が十分に大きければ、放熱フィンの温度上昇を抑制することができる。実施例2では、投入電力あたりの接触面積が小さくなり、およそ500mm/W未満となると、発光体と放熱フィンの温度差が大きくなる。また、図9の実施例3のグラフからわかるように、放熱用グリースを接触部分に塗布した場合、100mm/W未満では、発光体にて生じた熱が放熱フィンへ伝わり難くなる。以上より、発光体、放熱部材、放熱フィン等の仕様に応じて、適宜グリースを省略してもよいことが理解される。
さらに、実施例1では、投入電力あたりの接触面積が約1.0mm/Wであっても、発光体にて生じた熱が放熱フィンへ伝達されている。このように、はんだ材を放熱フィンの接合部に直接接合することにより、部材接合部の熱抵抗を生じないようにすることができる。実施例1では、実施例2に対して500mm/W未満で効果が顕著となり、放熱グリースを用いた実施例3に対しても100mm/W未満で効果が顕著となっている。
このように、放熱部材、放熱フィン等の構成は任意に変更可能であるし、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
1 線状光源装置
2 開口部
3 外枠
4 ねじ
5 放熱フィン
6 ロットレンズ
7 発光体
8 実装基板
9 反射部材
10 放熱部材
11 反射シート
13 凹部

Claims (8)

  1. 互いに対向して平行な一対の反射面を含み、上方へ開口した線状の凹部と、
    素子搭載基板上のLED素子を封止し、前記素子搭載基板と接合される底面及び当該底面に対して垂直で互いに平行な2つの側面を含むガラス封止部により封止され、前記2つの側面が前記凹部の前記一対の反射面と当接し、前記凹部内に間隔をおいて並べられる複数の発光体と、を備える線状光源装置。
  2. 前記ガラス封止部の上面又は内部に、前記LED素子から発せられた光の波長を変換する蛍光体が設けられる請求項1に記載の線状光源装置。
  3. 前記反射面は、前記LED素子から発せられた光を散乱反射する請求項2に記載の線状光源装置。
  4. 前記一対の反射面は、それぞれ反射シートに形成され、
    前記反射シートは、前記複数の発光体を挟んで間隔をおいて配置された一対の反射部材と、前記複数の発光体と、の間に介在する請求項3に記載の線状光源装置。
  5. 前記反射シートは、内部に空気層が形成される請求項4に記載の線状光源装置。
  6. 前記一対の反射面は、前記複数の発光体を挟んで間隔をおいて配置された一対の反射部材にそれぞれ形成される請求項3に記載の線状光源装置。
  7. 前記一対の反射面には、白色塗装が施されている請求項6に記載の線状光源装置。
  8. 前記ガラス封止部は、前記底面に対して垂直な4つの側面を含む請求項1から7のいずれか1項に記載の線状光源装置。
JP2010018422A 2010-01-29 2010-01-29 線状光源装置 Active JP5287747B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010018422A JP5287747B2 (ja) 2010-01-29 2010-01-29 線状光源装置
CN201110025460.6A CN102141211B (zh) 2010-01-29 2011-01-19 光源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010018422A JP5287747B2 (ja) 2010-01-29 2010-01-29 線状光源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011159424A true JP2011159424A (ja) 2011-08-18
JP5287747B2 JP5287747B2 (ja) 2013-09-11

Family

ID=44408907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010018422A Active JP5287747B2 (ja) 2010-01-29 2010-01-29 線状光源装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5287747B2 (ja)
CN (1) CN102141211B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014171317A1 (ja) * 2013-04-15 2014-10-23 Hoya Candeo Optronics株式会社 光照射装置
CN104482427A (zh) * 2013-12-02 2015-04-01 豪雅冠得股份有限公司 光照射装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007080994A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Sumita Optical Glass Inc 固体素子デバイス及びこれを用いた発光装置
JP2008060542A (ja) * 2006-08-03 2008-03-13 Toyoda Gosei Co Ltd 発光装置、発光装置の製造方法、及びこれを備えた光源装置
JP2008311471A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Toyoda Gosei Co Ltd 発光装置
JP2009004659A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Toyoda Gosei Co Ltd 発光装置
JP2009176961A (ja) * 2008-01-24 2009-08-06 Toyoda Gosei Co Ltd 実装基板の製造方法及び線状光源の製造方法
JP2010258403A (ja) * 2008-11-20 2010-11-11 Toyoda Gosei Co Ltd 発光装置及びその製造方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0749818Y2 (ja) * 1986-03-18 1995-11-13 三洋電機株式会社 線状光源
CN1018429B (zh) * 1991-01-14 1992-09-30 大连波姆仪器设备有限公司 光治疗器
KR100878091B1 (ko) * 2000-09-25 2009-01-14 미츠비시 레이온 가부시키가이샤 광원 장치 및 에지 라이트 방식의 면 광원 장치
JP3872490B2 (ja) * 2004-12-24 2007-01-24 京セラ株式会社 発光素子収納パッケージ、発光装置および照明装置
CN100559065C (zh) * 2005-02-07 2009-11-11 徐佳义 透明照明模块
JP4905009B2 (ja) * 2006-09-12 2012-03-28 豊田合成株式会社 発光装置の製造方法
JP4862795B2 (ja) * 2007-09-27 2012-01-25 豊田合成株式会社 光源装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007080994A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Sumita Optical Glass Inc 固体素子デバイス及びこれを用いた発光装置
JP2008060542A (ja) * 2006-08-03 2008-03-13 Toyoda Gosei Co Ltd 発光装置、発光装置の製造方法、及びこれを備えた光源装置
JP2008311471A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Toyoda Gosei Co Ltd 発光装置
JP2009004659A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Toyoda Gosei Co Ltd 発光装置
JP2009176961A (ja) * 2008-01-24 2009-08-06 Toyoda Gosei Co Ltd 実装基板の製造方法及び線状光源の製造方法
JP2010258403A (ja) * 2008-11-20 2010-11-11 Toyoda Gosei Co Ltd 発光装置及びその製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014171317A1 (ja) * 2013-04-15 2014-10-23 Hoya Candeo Optronics株式会社 光照射装置
JPWO2014171317A1 (ja) * 2013-04-15 2017-02-23 Hoya Candeo Optronics株式会社 光照射装置
TWI620889B (zh) * 2013-04-15 2018-04-11 Hoya Candeo Optronics Corp Light irradiation device
KR101930041B1 (ko) 2013-04-15 2018-12-17 호야 칸데오 옵트로닉스 가부시키가이샤 광 조사 장치
CN104482427A (zh) * 2013-12-02 2015-04-01 豪雅冠得股份有限公司 光照射装置
CN104482427B (zh) * 2013-12-02 2018-03-23 豪雅冠得股份有限公司 光照射装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5287747B2 (ja) 2013-09-11
CN102141211A (zh) 2011-08-03
CN102141211B (zh) 2015-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6437154B2 (ja) 発光素子パッケージ
JP6312899B2 (ja) 発光素子パッケージ、光源モジュール及びこれを含む照明システム
US8210698B2 (en) Phosphor layer having enhanced thermal conduction and light sources utilizing the phosphor layer
JP5799988B2 (ja) 発光装置
US7938561B2 (en) Light source unit
JP6020657B2 (ja) 発光装置
JP2009252898A (ja) 光源装置
KR20140063852A (ko) 발광 모듈, 램프, 조명기구 및 디스플레이 장치
JP2015126209A (ja) 発光装置
TW202301711A (zh) 光源
JP5755676B2 (ja) 発光素子及び発光素子パッケージ
JP5527456B2 (ja) 発光装置の製造方法
TW201909452A (zh) 發光裝置、整合式發光裝置及發光模組
JP2014072213A (ja) 発光装置及びその製造方法
JP2009252899A (ja) 発光装置及び発光装置の製造方法
JP2013038215A (ja) 波長変換部材
JP2011171504A (ja) 発光装置
JP6251534B2 (ja) 発光素子及び発光素子パッケージ
JP4893601B2 (ja) 光源装置
JP5287747B2 (ja) 線状光源装置
JP6249699B2 (ja) Led発光装置
JP2013098219A (ja) 発光装置およびその製造方法
JP2011134485A (ja) 発光装置
KR102252114B1 (ko) 발광 소자 패키지
KR101920259B1 (ko) 시트블록을 갖는 led 모듈

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130312

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5287747

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150