JP2011157988A - 車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニット - Google Patents

車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニット Download PDF

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Osamu Nakayama
治 中山
Hiroki Hirai
宏樹 平井
Koichi Matsumoto
浩一 松本
Hiromi Hiramitsu
宏臣 平光
Masayuki Okubo
將之 大久保
Junichi Wakayama
淳一 若山
Hitoshi Takanashi
仁 高梨
Mitsuhiro Shimamura
光裕 嶋村
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Abstract

【課題】車両用自動変速機のケース内に設けられる電子回路ユニットにおいて、当該電子回路ユニットを当該ケース内で冷却することが可能なものを提供する。
【解決手段】車両用自動変速機のケース内に設けられる電子回路ユニットであって、電子回路を内蔵する電子回路体10と、この電子回路体が載置され固定される載置面52とケース内の所定の部位に取付けられることが可能な取付部54B,55とを有する金属製のベース部材50と、前記電子回路体10の発する熱をケース内の他の部材に伝えるための金属製の伝熱部材70とを備える。伝熱部材70は、ベース部材50に固定される固定部72と、ケース内の他の部材に接触するための接触部74とを有し、この接触部74が固定部72に対して相対変位するように弾性変形してその弾発力に相当する接触圧にて接触部74を前記ケース内の他の部材に接触させる。
【選択図】図12

Description

本発明は、車両用自動変速機に設けられ、その制御等のための電子回路を内蔵する電子回路ユニットに関するものである。
従来、電子回路を内蔵する回路体として、特許文献1に記載されるものが知られている。その概要を図14及び図15に示す。
これらの図に示される電子回路体10は、電子回路を形成する複数の回路素子11が実装された矩形状の回路基板12と、その電子回路を外部に接続するための雄端子である複数本の第1回路側端子14A及び複数本の第2回路側端子14Bと、当該回路基板12及び両回路側端子14A,14Bを一体化するようにモールドされた樹脂パッケージ16とを含む。前記各回路側端子14A,14Bは例えば小幅のバスバーからなり、このうち前記第1回路側端子14Aは前記回路基板12の一辺に沿って配列され、前記第2回路側端子14Bは同回路基板12において前記第1回路側端子14Aと反対側の辺に沿って配列される。これらの回路側端子14A,14Bは例えばボンディングワイヤ18を介して前記回路基板12に電気的に接続される。
この電子回路体10では、前記回路基板12及び前記樹脂パッケージ16が、電子回路を内蔵する本体を構成し、この本体から特定の第1突出方向に前記各第1回路側端子14Aが突出し、当該第1の突出方向と反対の方向である第2の突出方向に前記各第2回路側端子14Bが突出する。
特開2004−095974号公報
前記のような電子回路ユニットを車両用自動変速機の制御に用いる場合、その配線の簡素化のためには、当該電子回路ユニットを当該自動変速機のケース内に収容することが好ましく、その安定した取付が望まれる。
その一方、当該電子回路ユニットは発熱する素子(例えば前記回路基板12上に実装される回路素子)を含んでいることが多く、その冷却を前記ケース内で有効に行うことが重要な課題である。
本発明は、このような事情に鑑み、車両用自動変速機のケース内に設けられる電子回路ユニットであって、当該ユニットを当該ケース内において簡素な構造で有効に冷却することが可能なものを提供することを目的とする。
前記のように自動変速機のケース内に電子回路ユニットを収容しながらそのユニットが発する熱を逃がすには、当該電子回路ユニットを前記ケース内の他のユニット等に接触させて当該部品に前記熱を伝導させることが有効である。しかしながら、実際の自動変速機のケース内には複雑な形状のユニットが不規則な配列で装填されていることが多く、当該ユニットに前記電子回路ユニットを十分な接触圧で確実に接触させることは難しい。
本発明は、このような観点からなされたものであり、次の構成を有する電子回路ユニットを提供する。すなわち、本発明に係る電子回路ユニットは、車両用自動変速機のケース内に設けられるものであって、電子回路を内蔵する電子回路体と、この電子回路体が載置され固定される載置面と前記ケース内の所定の部位に取付けられることが可能な取付部を有する金属製のベース部材と、前記電子回路体の発する熱を前記ケース内の他の部材に伝えるための金属製の伝熱部材とを有する。この伝熱部材は、前記ベース部材に固定される固定部と、前記ケース内の他の部材に接触するための接触部とを有し、かつ、この接触部が前記固定部に対して相対変位するように弾性変形してその弾発力に相当する接触圧にて前記接触部を前記ケース内の他の部材に接触させる。
この電子回路ユニットでは、前記ベース部材が前記電子回路体を支持する支持部材として機能すると同時に、その取付部がケース内の適当な部位に取付けられる取付部材として機能する。さらに、このベース部材に伝熱部材の固定部が固定され、かつ、この伝熱部材の弾性変形によって当該伝熱部材の接触部が前記固定部に対して相対変位することができるので、この接触部の変位を利用して当該接触部をケース内の他の部材に接触させることができ、かつ、当該弾性変形による弾発力を利用して当該接触部を十分な接触圧で当該他の部材に接触させることができる。このことが、前記電子回路体から前記ベース部材及び前記伝熱部材を経由して前記の他の部材に至る良好な伝熱経路の構築を可能にし、その伝熱によって前記電子回路体が有効に冷却される。
具体的な態様としては、前記ベース部材が前記取付部を前記載置面の領域の外側の複数の位置にそれぞれ有し、かつ、当該ベース部材の載置面の裏側の面に前記伝熱部材の固定部が固定されるものが、好適である。この電子回路ユニットでは、前記ベース部材の複数の取付部がそれぞれケース内の特定の部位に取付けられることで、当該電子回路ユニットの取付状態が安定するとともに、当該ベース部材の載置面の裏側の面に前記伝熱部材の固定部が固定されることにより、当該載置面上に載置される電子回路体の発する熱が効率よく前記伝熱部材に伝達され、これにより冷却効率が高まる。
さらに、この電子回路ユニットが前記電子回路体と結合されて当該電子回路体に内蔵される電子回路を他の回路に接続するコネクタを具備するものでは、前記ベース部材は、前記の支持部材、取付部材、伝熱部材としての機能に加え、当該電子回路体と当該コネクタとの結合を保持する部材としても機能することが可能である。具体的に、当該ベース部材は、当該電子回路体と当該コネクタとが互いに結合された状態でともに前記載置面上に載置されて固定されることによりこれら電子回路体及びコネクタを保持するものであればよい。
一方、前記伝熱部材は、例えば単一の金属板で構成されることが可能である。具体的には、この金属板が前記固定部及び前記接触部をそれぞれ構成する一対の端部と、これらの端部同士の間で湾曲する湾曲部とを有し、この湾曲部の湾曲度合いが変化するように当該湾曲部が弾性変形することにより前記固定部に対する前記接触部の相対位置が変化するものが、好適である。この伝熱部材は、簡素な構造であるにもかかわらず、その湾曲部が十分な弾性変形をして固定部に対する接触部の相対変位を許容し、かつ、当該接触部を十分な接触圧で自動変速機のケース内の他の部材に接触させることができる。
以上のように、本発明によれば、車両用自動変速機のケース内に設けられる電子回路ユニットにおいて、その発する熱を簡素な構造で確実に当該ケース側に逃がして当該電子回路ユニットを有効に冷却することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電子回路ユニットの電子回路体及びこれに結合される前の第1コネクタ及び第2コネクタを示す斜視図である。 前記電子回路ユニットの電子回路体がベース部材の載置面上に載置され、かつ、これに前記第1コネクタ及び前記第2コネクタが結合される前の状態を示す斜視図である。 前記第1コネクタ及び前記第2コネクタにおける電線側端子が電線の端末に圧着された状態を示す正面図である。 図2の状態を別の角度から見た斜視図である。 図2の状態を示す平面図である。 前記電子回路体に前記第1コネクタ及び前記第2コネクタが結合された状態を示す平面図である。 図6の状態を第1突出方向及び第2突出方向と平行な方向から見た側面図である。 図6の状態を第1突出方向及び第2突出方向と直交する方向から見た正面図である。 図7のIX−IX線断面図である。 図1に示される電子回路体及び両コネクタと、取付部を有する特殊形状のベース部材とを備えた電子回路ユニットの斜視図である。 図10に示される電子回路ユニットが自動変速機のバルブユニットの上に固定された状態を示す斜視図である。 図11の状態を示す側面図である。 前記電子回路ユニットの全体構成を示す側面図である。 従来から知られている電子回路体の例を示す平面図である。 図14のXV−XV線断面図である。
本発明の実施の形態を図1〜図13を参照しながら説明する。
この実施の形態に係る電子回路ユニットは、電子回路体10と、第1コネクタCAと、第2コネクタCBと、ベース部材50とを備える。
前記電子回路体10は、前記図14及び図15に示される電子回路体10と同等の基本構造を有するものである。ただし、本発明に係る電子回路体はこれに限定されない。要は、電子回路を内蔵して発熱する要素をもつものであればよく、その内部構造は問わない。
この実施の形態に係る電子回路体10は、前記図14及び図15に示される電子回路体10の構成要素に取付部材19が付加されたものである。この取付部材19は、金属板を加工することにより形成されたもので、左右一対の取付部19a,19bと、前記樹脂パッケージ16を跨いで両取付部19a,19bを連結する連結部19cと、各取付部19a,19bと前記樹脂パッケージ16とをそれぞれ連結する連結部19dとを有する。
前記両取付部19a,19bは、第1回路側端子14A及び第2回路側端子14Bの配列領域よりも左右両外側の位置にあり、当該回路側端子14A及び第2回路側端子14Bが配列される面と略同等の面上で広がる板状をなし、かつ、これを板厚方向に貫通するボルト挿通孔(連結具挿通孔)17A,17Bを有する。これらのボルト挿通孔17A,17Bは、前記両取付部19a,19bを前記ベース部材50に連結するためのボルト(連結具)60を挿通することが可能な内径を有する。
前記第1コネクタCAおよび前記第2コネクタCBは、前記電子回路体10と結合して複数本の電線40を当該電子回路体10の第1回路側端子14A及び第2回路側端子14Bにそれぞれ接続するものであり、この実施の形態では互いに同一の形状及び構造を有する。前記第1コネクタCAは、前記各電線40の端末に装着される複数本の第1電線側端子20Aと、これらの第1電線側端子20Aをまとめて保持する第1コネクタハウジング30Aとを備え、同様に、前記第2コネクタCBは、前記各電線40の端末に装着される複数本の第2電線側端子20Bと、これらの第2電線側端子20Bをまとめて保持する第2コネクタハウジング30Bとを備える。
前記第1電線側端子20A及び前記第2電線側端子20Bは、金属板を加工することにより形成されたもので、図3に示されるように、電線圧着部22と、雌型の電気接触部24と、連結部26とを一体に有する。
前記電線圧着部22は、対応する電線40の端末に圧着されるもので、導体バレル22aとインシュレーションバレル22bとを有する。この実施の形態に係る電線40は、導体42とこれを被覆する絶縁被覆44とを有する被覆電線で、その端末では当該絶縁被覆44が除去されて導体42が露出している。前記導体バレル22aは、その露出した導体42を抱き込むようにこれと圧着されることにより当該導体42と電線側端子20A(20B)とを導通させ、前記インシュレーションバレル22bは、前記導体42の露出部分に隣接する絶縁被覆44を抱き込むようにこれに圧着される。
前記電気接触部24は、対応する回路側端子(第1電線側端子20Aについては前記第1回路側端子14A、第2電線側端子20Bについては前記第2回路側端子14B)と嵌合可能な雌型の嵌合部であり、当該嵌合により当該回路側端子14A(14B)と接触して導通する。
前記連結部26は、前記電線圧着部22と前記電気接触部24との間に介在して両者を連結する。この実施の形態に係る連結部26は、その途中部分が直角に屈曲する形状を有し、その屈曲により、前記電線圧着部22が圧着される電線40の軸方向と前記電気接触部24の軸方向(前記嵌合方向)とを直交させる。
前記第1コネクタハウジング30A及び前記第2コネクタハウジング30Bは、この実施の形態では互いに同一の形状を有している。具体的には、ハウジング本体32と、左右一対の低位取付部33A及び高位取付部33Bと、電線支持壁34と、開閉壁36と、カバー38とを一体に有するように、合成樹脂等の絶縁材料で成形されている。
前記ハウジング本体32は、前記回路側端子14A(14B)の配列方向と平行な方向に延び、当該方向に前記電線側端子20A(20B)が並んだ状態でこれらをまとめて保持する。具体的に、このハウジング本体32は、前記配列方向に沿って並ぶ複数の端子収容室32aと、この端子収容室32a内に膨出するランス32bとを有する。各端子収容室32aは、後方に開口してその開口から前記電線側端子20A(20B)の電気接触部24が挿入可能な形状を有し、前記ランス32bは当該端子収容室32aに挿入された前記電気接触部24を係止する形状を有する。
前記低位取付部33A及び高位取付部33Bは、前記ハウジング本体32から左右両外側にそれぞれ突出し、前記電線側端子20A(20B)の配列領域の両外側に位置する。このうち低位取付部33Aは、電子回路体10に第1コネクタCA(第2コネクタCB)が結合された状態で当該電子回路体10の取付部19a(19b)のすぐ上に重ねられる高さ位置に形成され、その状態で当該取付部19a(19b)のボルト挿通孔17A(17B)に合致するボルト挿通孔(連結具挿通孔)33aを有する。一方、高位取付部33Bは、後述のベース部材50の載置面52に対して低位取付部33Aよりも高い位置、具体的には、電子回路体10に両コネクタCA,CBが結合された状態で当該電子回路体10の取付部19a(19b)の上に重なる前記低位取付部33Aのさらにそのすぐ上に重ねられる高さ位置に形成され、その状態で当該取付部19a(19b)のボルト挿通孔17A(17B)さらには前記低位取付部33Aのボルト挿通孔33aに合致するボルト挿通孔(連結具挿通孔)33bを有する。
前記電線支持壁34は、前記端子収容室32a内に前記電線側端子20A(20B)の電気接触部24が挿入された状態で当該電線側端子20A(20B)が装着された電線40をハウジング本体32側から支持する形状を有する。具体的に、この電線支持壁34は、前記ハウジング本体32の上壁後端部から前記電線側端子20A(20B)の配列方向及び軸方向(嵌合方向)の双方に直交する向き(この実施の形態では上向き)に延びる本体壁34aと、この本体壁34aから外向きに突出して前記電線40に当接する電線挟持部34bとを一体に有する。
前記開閉壁36は、前記電線支持壁34の外側の空間を開放する開状態と当該空間を覆う閉状態とに切換えられるように開閉操作されるもので、本体壁36aと電線挟持部36bとを一体に有する。
本体壁36aは、前記空間を覆うことが可能な形状を有し、その下端が幅方向(端子配列方向と平行な方向)に延びるヒンジ部35を介して前記ハウジング本体32の下壁に一体につながっている。ヒンジ部35は、当該ヒンジ部35の長手方向を中心軸として前記本体壁36aが前記ハウジング本体32に対して相対回動するのを許容するように弾性変形し、これにより、当該本体壁36aが図2に示されるように前記電線支持壁32の外側の空間を開放する前記開状態と、図9に示されるような閉状態とに切換えられるのを可能にする。本体壁36aは、この閉状態において、前記電線支持壁34に沿って立上がる電線側端子20A(20B)の電線圧着部22及び連結部26を外側から覆う。
なお、図2では便宜上、カバー38の図示を省略している。また、前記電線支持壁34には、前記開閉壁36が閉じられたときにその閉位置で当該開閉壁36を係止するための図略の係止部が設けられている。
前記電線挟持部36bは、前記本体壁36aからコネクタハウジング30A(30B)の内側に突出し、当該本体壁36aが前記閉状態にあるときに前記電線挟持部36bとの間で電線40を挟持することで、前記電線側端子20A(20B)を略密閉状態にする。
前記両コネクタハウジング20A,20Bのカバー38は、前記両コネクタCA,CBが前記電子回路体10に結合された状態(各電線側端子20A,20Bが各回路側端子14A,14Bに嵌合された状態)で、互いに協働して前記電子回路体10を上側(後述のように電子回路体10及び両コネクタCA,CBがベース部材50に保持された状態で当該ベース部材50と反対になる側)から覆う形状を有する。
具体的に、このカバー38は、前記ハウジング本体32の上壁の内側端(電子回路体10の本体に近い側の端)から内側に向かって斜めに立上がる傾斜壁38aと、この傾斜壁38aの内端からさらに内側に延びる本体壁38bとを一体に有し、本体壁38bの内側端は端縁39を形成する。この端縁39は、上下方向において突出量が異なる段部を有し、この段部が相手方のカバー38の端縁39の段部と噛合う形状を有する。具体的に、当該端縁39は、図9に示すようにその上半部39aよりも下半部39bが相手方に大きく突出する領域と、逆に上半部が下半部よりも相手方に突出する領域とを有し、いずれの領域においても、上半部39aの突出量が大きい側のカバー38の当該上半部39aが相手方の下半部39bを上側から覆うようにして端縁39の段部同士が噛合うように、当該端縁39の形状が設定されている。
なお、前記第1コネクタCA及び第2コネクタCBは本発明において必須のものではない。本発明は、少なくとも電子回路体及びこの電子回路体が載置されるベース部材を備える電子回路ユニットについて、適用することが可能である。
前記ベース部材50は、前記電子回路体10に前記両コネクタCA,CBが結合された状態でこれらを保持するとともに、図11〜図13に示すようなバルブユニット80(すなわち自動変速機のケース内に設けられる他のユニット)に取付けられるもので、この実施の形態では例えばステンレス鋼といった金属材料からなる平板により構成される。このベース部材50の一方の面(図では上面)は載置面52を構成し、この載置面52は、その上に前記電子回路体10と前記両コネクタCA,CBにおけるコネクタハウジング30A,30Bのハウジング本体32が載置可能な形状を有する。
さらに、このベース部材50は、前記載置面52上に前記電子回路体10及び前記両コネクタCA,CBが前記結合状態で載置されたときにその一方の側のボルト挿通孔17A,33a,33bと合致するボルト挿通孔53Aと、他方の側のボルト挿通孔17B,33a,33bと合致するボルト挿通孔53Bとを有する。このように互いに合致したボルト挿通孔群にそれぞれボルト60が挿通された状態で当該ボルト60の端部にナット62(図9)が装着され、これにより、左右でそれぞれ互いに重ねられた取付部のグループ(電子回路体10の取付部19a、第1コネクタCAの低位取付部33A及び第2コネクタCBの高位取付部33Bからなるグループと、電子回路体10の取付部19b、第2コネクタCBの低位取付部33A及び第1コネクタCAの高位取付部33Bからなるグループ)がそれぞれ積層状態のままベース部材50に締結される。
この電子回路ユニットは、例えば次の要領にて組み立てられる。
1)各コネクタCA,CBへの電線40の接続
第1コネクタCA及び第2コネクタCBにそれぞれ電線40が接続される。具体的に、各コネクタCA,CBの電線側端子20A,20Bは各電線40の端末に予め圧着される一方、第1コネクタハウジング30A及び第2コネクタハウジング30Bでは図2に示すように開閉壁36が開かれ、これにより開放されたハウジング本体32の各端子収容室32a内に前記電線側端子20A,20Bがそれぞれ挿入され、ランス32bにより係止される。その後、前記開閉壁36が閉じられることにより、各電線側端子20A,20Bの直上方の位置で各電線40が立直した姿勢で当該開閉蓋36の電線挟持部36bと前記電線支持壁34の電線挟持部34aとにより両側方から挟持され、これにより各電線側端子20A,20Bが各コネクタハウジング30A,30B内に略密閉された状態となる。
2)電子回路体10への両コネクタCA,CBの結合
前記のように電線40が接続された第1コネクタCA及び第2コネクタCBがそれぞれ電子回路体10に結合される。具体的には、図9に示されるように、第1コネクタCAの第1電線側端子20Aと電子回路体10の第1回路側端子14Aとが嵌合されるとともに、第2コネクタCBの第2電線側端子20Bと電子回路体10の第2回路側端子14Bとが嵌合される。これにより、前記各回路側端子14A,14Bはそれぞれ電線側端子20A,20Bを介して電線40に個別に接続される。
この結合に伴い、第1コネクタハウジング30Aのカバー38が電子回路体10の片半部(第1回路側端子14A側の半部)を覆う一方、第2コネクタハウジング30Bのカバー38がもう片半部(第2回路側端子14Bの側の半部)を覆う状態となる。しかも、両カバー38の端縁39に形成された段部同士が噛合うようにして当該端縁39同士が突き合わされ、これにより両カバー38が互いに協働して前記電子回路体10全体を上側(後述のベース部材50と反対の側)から覆う状態となる。
一方、当該コネクタCA,CBの結合に伴い、電子回路体10の一方の取付部19aの上に第1コネクタCAの低位取付部33A及び第2コネクタCBの高位取付部33Bがその順に重ねられると同時に、電子回路体10の他方の取付部19bの上に第2コネクタCBの低位取付部33Aおよび第1コネクタCAの高位取付部33Bが重ねられる。このとき、前記取付部19aのボルト挿通孔17Aに前記第1コネクタCAの低位取付部33Aのボルト挿通孔33a及び第2コネクタCBの高位取付部33Bのボルト挿通孔33bが合致する一方、前記取付部19bのボルト挿通孔17Bに前記第2コネクタCBの低位取付部33Aのボルト挿通孔33a及び第1コネクタCAの高位取付部33Bのボルト挿通孔33bが合致する。
3)ベース部材50への固定
前記のようにして互いに結合された電子回路体10と両コネクタCA,CBとが、その結合状態のままベース部材50の載置面52上に載置され、固定される。具体的には、まず、前記のように互いに合致したボルト挿通孔17A,33A,33Bのグループがベース部材50の一方のボルト挿通孔53Aに合致し、かつ、もう一方のボルト挿通孔17B,33A,33Bのグループがベース部材50の他方のボルト挿通孔53Bに合致するように、当該電子回路体10及び両コネクタCA,CBが前記載置面52上に載せられる。
次に、この載置状態で両グループのボルト挿通孔にそれぞれボルト60が挿通され、その端部にナット62が装着される。これにより、各端子20A,20B,14A,14Bの配列領域の両外側の位置で電子回路体10及び両コネクタCA,CBの取付部が積層状態でベース部材50に一度に締結される。これにより電子回路ユニット全体の組立が完了する。
次に、この電子回路ユニット全体の取付構造について説明する。
前記ベース部材50の形状は、自動変速機のケース内における電子回路ユニットの取付部位に応じて適宜好適なものに変更され得る。例えば、図10に示すベース部材50の形状は、図11〜図13に示すようなバルブユニット80の複雑な形状の上面に電子回路ユニットが取付けられることを考慮して設定されたものである。
このベース部材50は、前記電子回路体10および両コネクタCA,CBが載置される本体部分に加え、当該本体部分から互いに異なる方向に膨出する(すなわち載置面52の領域の外側に位置する)取付部54B,55及び位置決め片56を有する。
取付部54Bには、取付用のボルトが挿通されるボルト挿通孔54bが貫設され、このボルト挿通孔54a,54bに挿通されるボルトによってバルブユニット80に前記取付部54Bが固定される。取付部55には、同様の複数のボルト挿通孔55aが設けられ、そのうちの適当なボルト挿通孔55aが選定されてバルブユニット80の適当な部位に当該取付部55が固定される。位置決め片56は、バルブユニット70の特定部位に当接することにより、当該バルブユニット70に対する電子回路ユニットの位置を安定させる。
さらに、この電子回路ユニットの特徴として、当該ユニットは、前記電子回路体10の発する熱を自動変速機のケース内のたの部材(この実施の形態では前記バルブユニット80)に伝えるための金属製の伝熱部材70を備える。
この実施の形態にかかる伝熱部材70は、一方向に延びる単一の金属板を曲げ加工したものからなる。具体的に、この金属板の一方の端部は、前記ベース部材50の底面(前記載置面52の裏側の面)に固定される固定部72を構成し、他方の端部は、前記バルブユニット80の適当な部位の表面に接触するための接触部74を構成し、その中間部位が湾曲部76を構成する。
この湾曲部76は、前記曲げ加工により形成されたもので、この実施の形態では前記固定部72と前記接触部74との間に所定の鋭角(例えば15°)を与えるように湾曲する。さらに、その湾曲度合いが変化するように弾性変形することにより、前記固定部72と前記接触部74とがなす角度を変えて両者の相対変位を許容する。
前記固定部72が前記ベース部材50に固定される位置は適宜設定されればよいが、好ましくは電子回路体10の発熱部位に近い位置がよい。
このようにしてベース部材50に固定される伝熱部材70は、簡素な構造であるにもかかわらず、電子回路ユニットからバルブユニット80への伝熱を有効に促進することができる。具体的には、当該バルブユニット80の形状が複雑であっても、前記伝熱部材70における湾曲部76の弾性変形が前記固定部72に対する接触部74の相対変位を許容することで、当該接触部74がバルブユニット80の適当な部位の表面に接触することを可能にする。さらに、その湾曲部76の弾性変形による弾発力によって前記接触部74が十分な接触圧で前記バルブユニット80に接触するため、高い伝熱効率(冷却効率)が得られる。
つまり、この電子回路ユニットでは、前記ベース部材50が、前記電子回路体10を支持する支持部材としての機能と、ケース内のバルブユニット80に取付けられる取付部材としての機能を果たすのに加え、前記電子回路体10から前記ベース部材50及び前記伝熱部材70を経由して前記バルブユニット80に至る良好な伝熱経路の構築に寄与することができる。
なお、伝熱部材70の形状は図示のものに限られない。例えば、ベース部材50の法線方向に収縮可能なコイルばねを含み、その端部に接触部が設けられたものでもよい。要は、伝熱部材自身の弾性変形によってその固定部と接触部との相対変位が許容され、かつ、その弾発力によって前記接触部と自動変速機内の他の部材との接触圧が与えられるものであればよい。
また、伝熱部材が接触する部材はバルブユニット80に限られない。他の自動変速機用ユニットでもよいし、ケースの内壁部分であってもよい。
CA 第1コネクタ
CB 第2コネクタ
10 電子回路体
11 回路素子
12 回路基板
14A 第1回路側端子
14B 第2回路側端子
16 樹脂パッケージ(電子回路体の本体を構成)
40 電線
50 ベース部材
52 載置面
70 伝熱部材
72 固定部
74 接触部
76 湾曲部
80 バルブユニット

Claims (4)

  1. 車両用自動変速機のケース内に設けられる電子回路ユニットであって、
    電子回路を内蔵する電子回路体と、
    この電子回路体が載置され固定される載置面と前記ケース内の所定の部位に取付けられることが可能な取付部とを有する金属製のベース部材と、
    前記電子回路体の発する熱を前記ケース内の他の部材に伝えるための金属製の伝熱部材とを有し、この伝熱部材は、前記ベース部材に固定される固定部と、前記ケース内の他の部材に接触するための接触部とを有し、かつ、この接触部が前記固定部に対して相対変位するように弾性変形してその弾発力に相当する接触圧にて前記接触部を前記ケース内の他の部材に接触させることを特徴とする車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニット。
  2. 請求項1記載の車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニットにおいて、
    前記ベース部材は、前記載置面の領域の外側の複数の位置にそれぞれ前記取付部を有し、かつ、当該ベース部材の載置面の裏側の面に前記伝熱部材の固定部が固定されることを特徴とする車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニット。
  3. 請求項1または2記載の車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニットにおいて、
    さらに、前記電子回路体と結合されて当該電子回路体に内蔵される電子回路を他の回路に接続するコネクタを備え、
    前記ベース部材は、前記電子回路体と前記コネクタとが互いに結合された状態でともに前記載置面上に載置されて固定されることによりこれら電子回路体及びコネクタを保持することを特徴とする車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニット。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニットにおいて、
    前記伝熱部材は、単一の金属板により構成され、この金属板は、前記固定部及び前記接触部をそれぞれ構成する一対の端部と、これらの端部同士の間で湾曲する湾曲部とを有し、この湾曲部の湾曲度合いが変化するように当該湾曲部が弾性変形することにより前記固定部に対する前記接触部の相対位置が変化することを特徴とする車両用自動変速機に設けられる電子回路ユニット。
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JPH07202083A (ja) * 1993-12-28 1995-08-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体モジュール
JP2004134491A (ja) * 2002-10-09 2004-04-30 Fujitsu Ten Ltd 電子制御装置

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