JP2011157636A - かつら - Google Patents

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Abstract

【課題】既製品でありながらも、個々の装着者にフィットし、しかも、極めて良質なかつらを、低価格で即納可能とすること。
【解決手段】頭部に被着するベースに頭髪を植毛したかつらであって、前記ベースは、装着者の生え際に対応するベース上生え際位置を、装着者毎に個別対応可能な調整代部が形成されているベース部を少なくとも備えている構成とした。これにより、低価格でかつ即納可能であり、所謂レディメイドでありながらも自然な頭皮、頭髪と殆ど変らない質感を有する全頭用のかつらを提供することが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、かつらに関し、詳しくは、頭部に被着するネット状のベースに頭髪が植毛されたかつらに関する。
従来、装着者の頭部に被冠されるネット状のベースに頭髪を植毛して成るかつらが提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特許文献1に記載のかつらを含むこの種のかつらは、分け目から露出する部分が人頭の地肌に極めて似ており、外観上、極めて自然な仕上がりとなっているものが多く、通常、個々の装着者に合わせて製造するオーダーメイド製品となっている。
特開平09−228129号公報
しかし、上述したオーダーメイドのかつらは、極めて高価であり、しかも、納品されるまでの時間も長い。
ところが、かつらの利用は単にオシャレに止まらず、医学的治療の副作用で頭髪が抜け落ちたりした者が購入する場合も多く、このような用途の所謂医療用かつらの場合は、即座に入用となる場合もある。また、医療用とはいえ、外見的にいかにもかつらを着用していることが分かるような粗雑な作りのものを着用するのには抵抗がある。
そこで、市場からは、比較的に低価格で即納可能でありながらもオーダーメイドの製品に近い品質を有する全頭用のかつらが望まれてきている。
本発明は、かかる課題を解決することのできるかつらを提供することを目的としている。
(1)本発明では、頭部に被着するベースに頭髪を植毛したかつらであって、前記ベースは、少なくとも、装着者の生え際に対応するベース上生え際位置を装着者毎に個別対応可能な調整代部が形成されているベース部を備えていることとした。
(2)本発明は、上記(1)のかつらにおいて、前記調整代部が形成されている前記ベース部は、頭髪の基部が結ばれる粗目ネットと、この粗目ネットの上面に重合する上側密目ネットとを有する積層構造を有し、前記粗目ネットは、帯状に形成された前記調整代部と、前記頭頂部を覆う頭頂被覆部とを一体的に備えていることを特徴とする。
(3)本発明は、上記(1)又は(2)のかつらにおいて、前記ベースは、主に後頭部に対応する第1ベース部と、主に頭頂部と前頭部と側頭部とに対応するとともに、前記調整代部が形成されている第2ベース部と、を備え、前記第1ベース部と第2ベース部とによりキャップ状に形成して装着者の頭部に被着可能としたことを特徴とする。
(4)本発明は、上記(3)のかつらにおいて、前記第2ベース部は、前記ベースを装着者の頭部にフィットさせるためのワイヤ部材を着脱自在に収納するワイヤ収納部を備えていることを特徴とする。
(5)本発明は、上記(3)又は(4)のかつらにおいて、前記第1ベース部は、装着者の後頭部中央に位置する中央部材と、この中央部材を左右から挟むように設けられた左側部材及び右側部材とから構成されており、前記中央部材は、窄めた上端部から中途まで漸次拡幅し、最大拡幅部から再度漸次縮幅して下端部を窄めた平面視略イチジク形状に形成されていることを特徴とする。
(6)本発明は、上記(3)又は(4)のかつらにおいて、前記第1ベース部は、装着者の後頭部中央に位置する部分に切欠部を形成した側部材と、前記切欠部を被覆する中央部材とから構成されており、前記中央部材及び切欠部は、窄めた上端部から下方へ向けて漸次拡幅し、最大拡幅部から漸次縮幅して下端部が所定幅の直線部をなす平面視略船形状に形成されていることを特徴とする。
(7)本発明は、上記(1)〜(6)のいずれかのかつらにおいて、前記ベースの内側面において、各ベース部同士の接合部を帯体により被覆していることを特徴とする。
本発明によれば、低価格でかつ即納可能であり、所謂レディメイドでありながらも、オーダーメイドに匹敵するようなフィット感と、自然な頭皮、頭髪と殆ど変らない質感を有する全頭用のかつらを提供することが可能となる。
本実施形態に係るかつらの着用状態を示す正面側からの斜視図である。 同かつらの背面側からの斜視図である。 同かつらのベースを示す正面図である。 同ベースの背面図である。 同側面図である。 同平面図である。 同正面側からの斜視図である。 同背面側からの斜視図である。 同下方からの斜視図である。 第2ベース部の説明図である。 第1ベース部の変形例の説明図である。
以下、本発明のかつらの一実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係るかつらは、男性用の全頭用として供されるものであり、例えば、医療用かつらとして好適に用いることができる。
本実施形態に係るかつらは、後述する複数のベース部(第1ベース部11及び第2ベース部12)によりキャップ状(帽子状)に形成されて装着者Hの頭部に被着可能としたベース1と、このベース1に多数の頭髪(毛髪)が植毛された頭髪部2とを有する。
頭髪部2を構成する多数の毛髪は、従来から用いられているように、人工毛あるいは実際の人の頭髪を利用しており、いずれにしても極めて自然な風合いを有する。
本実施形態に係るかつらの特徴はベース1の構造にある。図3〜図8に示すように、ベース1は、主に後頭部に対応する第1ベース部11と、主に頭頂部と前頭部と側頭部とに対応する第2ベース部12とからなり、互いに接合されて曲面が形成され、頭部にフィットできるようになっている。
また、本実施形態にかかるかつらは、ベース1の大きさを、例えば、LL、L、M、Sなどのように大まかなサイズ毎に分けただけで量産可能にしている。すなわち、従来のように、個々の装着者Hに合わせたオーダーメイドではなく、既製品として提供しながらも、個々の装着者Hにきわめてフィット可能であり、なおかつ装着感が良好なかつらを実現している。したがって、低価格で、なおかつ即納可能である。
ところで、ベース1の接合形態としては特に限定されず、縫合あるいは接着剤によるコーティングやテープなどによる接合などで構わないが、本実施形態では、ベース1の内側面において、第1、第2ベース部11,12同士の接合部を、布地で形成した帯体14により被覆している。
帯体14は、肌触りを向上させるためのものであり、かつらを装着した場合の頭部の地肌に柔らかく当接して、接合部のゴワゴワ感が直接地肌に伝わらないようにしている。
なお、第2ベース部12において、装着者Hの側頭部に主に対応する側頭対応部13については、詳しくは後述するが、本実施形態では、他の頭頂部と前頭部とに対応する部分とは異なる素材で形成している。よって、第1、第2ベース部11,12同士の接合部のみならず、第2ベース部12における側頭対応部13と他の部分の接合部についても帯体14により被覆している。
第1ベース部11は、その大部分が比較的に目の粗い黒色の第1のネット布で形成されている。そして、図4及び図8に示すように、後頭部の中央に対応する部分となる略イチジク状の中央部材11aと、この中央部材11aを左右から挟むように設けられた左側部材11b及び右側部材11cとから構成されている。
第1のネット布は伸縮性を有する素材であるが、上述したように、中央部材11aと左側部材11b及び右側部材11cとを接合したのは、素材の縦方向、横方向への伸びを規制して、ベース1が装着者Hの頭部上方にずれていくことを防止するためである。そして、本実施形態では、中央部材11aは、その下側部を窄めた形状としてタックのような効果を生起させることにより、ベース1として後頭部下部の窪み部分にフィットするようにしている。
また、図2〜図5、及び図8に示すように、第1ベース部11の下端部には、第1のネット布よりも粗い目を有する黒色の第2ネット布からなる襟足部110を連接している。そして、第1のネット布と第2のネット布との接合部には、かつら装着時に、必要に応じて両面テープを貼着可能とするためのポリウレタンコーティングと、滑り止め効果を狙ったシリコンコーティングとが施されたコーティング部111を内側に設けている。
なお、第1ベース部11において、左側部材11b及び右側部材11cにおける装着者Hの左右の耳介に臨む部分には、ゴム紐を渡したアジャスタ部(図示せず)が形成されている。そして、このアジャスタ部のゴム紐によって、サイズが異なる個々の装着者Hの頭にフィットできるようにしている。なお、左側部材11b及び右側部材11cにおけるゴム紐の配設位置は、第2ベース部12の側頭対応部13側に位置させることが好ましい。かかる位置に配設すると、コーティング部111側にしわやたるみが生じ難くなるからである。
第2ベース部12は、つむじや分け目が形成される頭頂部と前頭部と側頭部とに主に対応しており、第1ベース部11と接合されて、ベース1の基本形状を形成している。また、第2ベース部12は、側頭対応部13を除いて、図10に示すように、各頭髪の基部が結ばれて植毛される粗目ネット12aと、この粗目ネット12aの上面に重合する上側密目ネット12bと、粗目ネット12aの下面に重合する下側密目ネット12cとからなる三層構造を有している。
上側密目ネット12bと下側密目ネット12cとは、頭部地肌に似た肌色の素材であり、図10に示すように、装着者Hの頭頂部を覆うように形成された粗目ネット12aの頭頂被覆部120と略同一形状に形成されている。そして、この上側、下側密目ネット12b,12cにより、粗目ネット12aの頭頂被覆部120を上下からサンドイッチ状に挟み込むように配設している。
粗目ネット12aの頭頂被覆部120に基部を結び付けられた頭髪は、上側密目ネット12bの目から引き抜かれる。したがって、いかにも地肌から頭髪が伸びているかのような自然な外観を呈することとなる。また、粗目ネット12a上の頭髪の結び目を含む基部部分は、下側密目ネット12cにより覆われることになるため、凸部となる基部部分が装着者Hの頭部地肌に直接触れることがなく、かつらの装着感がより向上する。
また、図10に示すように、第2ベース部12の粗目ネット12aは、前頭部の生え際に対応する位置を、装着者H毎に個別対応可能な調整代部121が形成されている。すなわち、粗目ネット12aは、頭頂被覆部120と、頭部の生え際となる前頭部に対応する調整代部121とから略T字状に一体形成されている。したがって、図示するように、略釣鐘形状の上、下側密目ネット12b,12cに対し、粗目ネット12aは調整代部121が左右に伸延した形状となっている。このように、粗目ネット12aは額周りからモミアゲ部分にかけての生え際に相当する調整代部121を一体形成しているため、頭頂被覆部120などとの継ぎ目が無く、自然な外観を呈し、かつ、装着感を損なう虞がない。
ここで、調整代部121について説明する。調整代部121は、前述したように、かつらの生え際位置を装着者H毎に個別対応可能とするために設けられており、図1及び図7に示すように、装着者Hに合わせた形状に切除可能となっている。また、本実施形態では、側頭対応部13,13についても、たとえばモミアゲの位置などを装着者Hに合わせて切除して形状を整えられるようにしており、やはり調整代部に相当する部分が含まれる構成としている。図中、符号CLはカッティングラインを示している。
本実施形態にかかるかつらは、ベース1に植毛された頭髪は、予め、15〜20cm程度の長さに形成されている。そして、このかつらを購入した場合、例えば美容院などにおいて、装着者Hに適応した形となるように調整代部121にハサミを入れて整えるのである。
また、かかる調整代部121においては、内部側から端部側にかけて植毛密度を粗くしており、より自然な生え際が再現されるようにしている。
また、図9に示すように、第2ベース部12の頭頂被覆部120の前側端部と調整代部121との境界部分には、シリコンコーティングが施された第2のコーティング部122が設けられ、かつらが位置ずれすることを防止している。
ところで、粗目ネット12aは肌色であるが、素材としては第1ベース部11の襟足部110に用いられる第2ネット布と同じものを使用している。そして、第1ベース部11の襟足部110についても、調整代部121と同じような機能を有し、個々の装着者Hに応じてハサミを入れて適宜整形することができる。
ここで、第2のベース部12において、主に側頭部に対応する側頭対応部13,13について説明する。側頭対応部13,13は、第2ベース部12の三層構造を有する部分である上側、下側密目ネット12b,12cよりは目が粗く、第1ベース部11の黒色のネット布よりは目が細かい肌色のネット布で形成されている。そして、図6〜図8に示すように、第1ベース部11と、装着者Hの前頭部に対応するように左右に伸延させた粗目ネット12aとの間に側頭対応部13,13を配置して、それぞれの下側部をモミアゲ部分に対応させている。
そして、このモミアゲ部分の裏側には、コーティングを施した第3のコーティング部131を設けている(図7及び図9を参照)。なお、第3のコーティング部131のコーティング材としては、シリコン又はポリウレタンを好適に用いることができる。
さらに、この第3のコーティング部131が設けられた、モミアゲ部分の内側には、図9に示すように、かつらの頭部へのフィット感を向上させるためのワイヤ部材3を着脱自在に配設している。
ワイヤ部材3は、第3のコーティング部131で被覆されたワイヤ収納部であるポケット部30に収容されており、ポケット開口部31から出し入れ自在となっている。
かかるワイヤ部材3は、その弾性、長さなどが異なる複数の種類の中から個々のかつら装着者Hに応じて選択することが可能である。なお、ワイヤ部材3を、形状記憶合金で形成し、装着者H個々の頭部(顔部)の形状によりフィットさせるようにすることもできる。
また、本実施形態に係るかつらは、医療用かつらとして好適に用いることができるため、ワイヤ部材3を着脱自在としたことで、例えば、MRI検査やCT検査など、金属製のものは身につけられない検査を受ける際にも、ワイヤ部材3だけをかつらから取り外せば、かつらそのものについては着用したまま検査を受けることも可能となる。
ここで、本実施形態に係るかつらのベース1を構成する材料の網目の粗さについてまとめると、目の細かい順に、第2ベース部12の上側、下側密目ネット12b,12c→側頭対応部13,13の肌色のネット布→第1ベース部11の黒色のネット布→第2ベース部12の粗目ネット12aとなる。すなわち、第2ベース部12の上側、下側密目ネット12b,12cが最も目が細かく、粗目ネット12aが最も目が粗い。
上述してきた実施形態では、第1ベース部11を、装着者Hの後頭部中央に位置する中央部材11aと、この中央部材11aを左右から挟むように設けられた左側部材11b及び右側部材11cとから構成して、中央部材11aを、窄めた上端部から中途まで漸次拡幅し、最大拡幅部から再度漸次縮幅して下端部を窄めた平面視略イチジク形状に形成したものとして説明した。
しかし、図11に示すように、第1ベース部11を、装着者Hの後頭部中央に位置する部分に略U字形状切欠部を形成した側部材11dと、前記切欠部を被覆する中央部材11aとから構成することができる。
すなわち、図示するように、この場合の中央部材11a及び切欠部は、窄めた上端部から下方へ向けて漸次拡幅し、最大拡幅部から漸次縮幅して下端部が所定幅の直線部SLをなす平面視略船形状に形成されることになる。こうして、直線部SLとコーティング部111との間にはたるみ代11dが形成される。なお、たるみ代の幅、すなわち、直線部SLとコーティング部111との間隔は5〜30mm程度が良いことが実験的に分かっている。本実施形態では、間隔を10mmとしている。
このように、中央部材11aの下端部に直線部SLを形成し、中央部材11aと側部材11dとの接合部分を略U字形状とすることにより、直線部SLとコーティング部111との間にたるみ代11dが形成され、ベース1の形状と装着者Hの実際の頭部形状との間で若干のギャップが生じ、ベース1(第1ベース部11)にたるみが生じても、そのたるみをたるみ代11d可及的に吸収可能となるため、たるみがいびつな形で表れにくくなる。そのため、かつらとしての外観的な不自然さがなく、美観を損なうことがなくなる。
以上、説明してきた実施形態より、以下のかつらが実現される。
(1)頭部に被着するベース1に頭髪を植毛したかつらであって、ベース1は、少なくとも、装着者Hの生え際に対応するベース1上生え際位置を装着者H毎に個別対応可能な調整代部121が形成されているベース部(例えば、第1ベース部11や第2ベース部12)を備えているかつら。
かかる構成のかつらは、低価格でかつ即納可能であり、所謂既製品(レディメイド)でありながらも、個々の装着者Hにフィット可能となる。しかも、品質は、自然な頭皮、頭髪と殆ど変らず、オーダーメイドのかつらと何ら遜色のない質感を有する良質なものとすることができる。
(2)前記調整代部121が形成されている前記ベース部(例えば、第2ベース部12)は、頭髪の基部が結ばれる粗目ネット12aと、この粗目ネット12aの上面に重合する上側密目ネット12bとを有する積層構造を有し、前記粗目ネット12aは、帯状に形成された調整代部121と、前記頭頂部を覆う頭頂被覆部120とを一体的に備えているかつら。
かかるかつらとすれば、頭頂部を覆う部分が、あたかも地肌から頭髪が伸びているような、ごく自然な外観を呈しているため、例えばバスや電車などにおいて着席している場合に他人から頭頂部を見下ろされたとしても、外観的にかつらの着用が露呈することがない。
なお、前記第2ベース部12としては、粗目ネット12aの下面に重合する下側密目ネット12cをさらに備える三層構造を有し、上側密目ネット12b及び下側密目ネット12cは、粗目ネット12aの頭頂被覆部120と略同一形状であって、当該頭頂被覆部120を上下からサンドイッチ状に挟み込んだ構成とすることもできる。
この場合、粗目ネット12a上の頭髪の結び目を含む基部が、下側密目ネット12cによって被覆されて装着者Hの頭部地肌に直接触れることがないため、かつらの装着感が向上する。
(3)前記ベース1は、主に後頭部に対応する第1ベース部11と、主に頭頂部と前頭部と側頭部とに対応するとともに、前記調整代部が形成されている第2ベース部12とを備え、第1ベース部11と第2ベース部12とによりキャップ状に形成して装着者の頭部に被着可能としたかつら。
かかる構成により、低価格で即納可能でありながらもオーダーメイドの製品に近い品質を有する全頭用のかつらとすることができる。したがって、例えば、医療用に最適な全頭用かつらの提供が可能となる。
(4)前記第2ベース部12は、前記ベース1を装着者Hの頭部にフィットさせるためのワイヤ部材3を着脱自在に収納するワイヤ収納部(例えば、ポケット部30)を備えているかつら。
かかる構成とすることにより、かつらの頭部へのフィット感を向上させることができ、装着者Hに応じてワイヤ部材3の種類を取り換えるなどすれば、個々の装着者Hに最適なフィット感が得られる。また、ワイヤ部材3だけをかつらから取り外せば、金属製のものは身につけられないMRI検査やCT検査なども、かつらを着用したままで受けることが可能となる。
(5)前記第1ベース部11は、装着者Hの後頭部中央に位置する中央部材11aと、この中央部材11aを左右から挟むように設けられた左側部材11b及び右側部材11cとから構成されており、中央部材11aは、窄めた上端部から中途まで漸次拡幅し、最大拡幅部から再度漸次縮幅して下端部を窄めた平面視略イチジク形状に形成されているかつら。
かかる構成により、装着者Hの後頭部の窪みに対してもフィットさせることができ、皺などが生じず、外観的な不自然さをなくすことができる。
(6)前記第1ベース部11は、装着者Hの後頭部中央に位置する部分に切欠部を形成した側部材11dと、前記切欠部を被覆する中央部材11aとから構成されており、前記中央部材11a及び切欠部は、窄めた上端部から下方へ向けて漸次拡幅し、最大拡幅部から漸次縮幅して下端部が所定幅の直線部SLをなす平面視略船形状に形成されているかつら。
かかる構成とすることにより、ベース1の形状と装着者Hの実際の頭部形状との間で若干のギャップが生じ、ベース1(第1ベース部11)にたるみが生じても、そのたるみをたるみ代11d可及的に吸収可能となるため、たるみがいびつな形で表れにくくなり、かつらとしての外観的な不自然さをなくすことができる。
(7)前記ベース1の内側面において、各ベース部(例えば、第1ベース部11、第2ベース部)同士の接合部を帯体14により被覆しているかつら。
かかる構成とすることにより、頭部における肌触りを向上させることができる。
以上、本発明を上述した実施形態を通して説明したが、本発明の趣旨を逸脱することのない限り、具体的な構成は適宜変更しても構わない。また、上述の実施形態では、かつらを全頭用の医療用かつらとして説明したが、お洒落用かつらとして、また、部分かつらとして使用できることは言うまでもない。また、実施形態では男性用としたが、女性用に適用できることも当然である。
H 装着者
1 ベース
2 頭髪部
3 ワイヤ部材
11 第1ベース部
12 第2ベース部
12a 粗目ネット
12b 上側密目ネット
12c 下側密目ネット
13 側頭対応部
14 帯体
30 ポケット部(ワイヤ収納部)
120 頭頂被覆部
121 調整代部

Claims (7)

  1. 頭部に被着するベースに頭髪を植毛したかつらであって、
    前記ベースは、
    少なくとも、装着者の生え際に対応するベース上生え際位置を装着者毎に個別対応可能な調整代部が形成されているベース部を備えていることを特徴とするかつら。
  2. 前記調整代部が形成されている前記ベース部は、
    頭髪の基部が結ばれる粗目ネットと、この粗目ネットの上面に重合する上側密目ネットとを有する積層構造を有し、
    前記粗目ネットは、
    帯状に形成された前記調整代部と、前記頭頂部を覆う頭頂被覆部とを一体的に備えていることを特徴とする請求項1記載のかつら。
  3. 前記ベースは、
    主に後頭部に対応する第1ベース部と、
    主に頭頂部と前頭部と側頭部とに対応するとともに、前記調整代部が形成されている第2ベース部と、を備え、
    前記第1ベース部と第2ベース部とによりキャップ状に形成して装着者の頭部に被着可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載のかつら。
  4. 前記第2ベース部は、
    前記ベースを装着者の頭部にフィットさせるためのワイヤ部材を着脱自在に収納するワイヤ収納部を備えていることを特徴とする請求項3記載のかつら。
  5. 前記第1ベース部は、
    装着者の後頭部中央に位置する中央部材と、この中央部材を左右から挟むように設けられた左側部材及び右側部材とから構成されており、
    前記中央部材は、
    窄めた上端部から中途まで漸次拡幅し、最大拡幅部から再度漸次縮幅して下端部を窄めた平面視略イチジク形状に形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のかつら。
  6. (新しく追加しました)
    前記第1ベース部は、
    装着者の後頭部中央に位置する部分に切欠部を形成した側部材と、前記切欠部を被覆する中央部材とから構成されており、
    前記中央部材及び切欠部は、
    窄めた上端部から下方へ向けて漸次拡幅し、最大拡幅部から漸次縮幅して下端部が所定幅の直線部をなす平面視略船形状に形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のかつら。
  7. 前記ベースの内側面において、各ベース部同士の接合部を帯体により被覆していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のかつら。
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