JP2011157549A - フルオロカーボンポリマー材料および合成方法 - Google Patents

フルオロカーボンポリマー材料および合成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アルカリ性媒体中で化学的に安定であり、良好な電気化学的性能、特に高いイオン伝導性と良好な機械的強度を組み合わせたポリマー材料の提供。
【解決手段】下記の単位を有する骨格を含んでなるフルオロカーボンポリマー材料。
Figure 2011157549

(式中、Zは4級アンモニウム基であり、YおよびYは、それぞれ独立して、酸素ヘテロ原子または硫黄ヘテロ原子であり、Aは、2〜6の炭素原子を有するフッ化または全フッ化された直鎖であり、Rは、フェニルもしくはアリール基または−CR−基を表し、Rは、水素原子、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状の、アルキルもしくはハロゲン化アルキル基からなる群から選択される)
【選択図】なし

Description

発明の背景
本発明は、フッ化された骨格および4級アンモニウム基を有する少なくとも1つのペンダント鎖を含んでなるフルオロカーボンポリマー材料に関する。
本発明は、フルオロカーボンポリマー材料の合成方法にも関する。
技術水準
アニオン交換膜、すなわちアニオンに透過性のある膜、またはアニオン膜は様々な分野で一般的に使用され、特に、塩分を含む水の脱塩、工業用水および廃水の処理、塩素−水酸化ナトリウム工業、ならびに電気化学分野で使用されている。
特に、4級アンモニウム水酸化物タイプの基を有する特定の水酸化物イオン交換膜は、アルカリ燃料電池(AFC)用の水酸化物イオン交換電解質として使用するのに十分なイオン伝導性を有する。これらの膜は、燃料電池のアノードまたはカソード触媒層用の電極含浸材料または導電性結合剤としても使用される。
アニオン交換膜は最近フルオロカーボンポリマーから開発されてきた。これらのうちから、Dupont de NemoursからNAFION(登録商標)という商標で市販されているポリマーが引用できる。特に、酸性環境中で安定なアニオン交換膜が記載されてきた。これらのアニオン交換膜は後官能化(post functionalization)により得られ、すなわちスルホン基含有またはカルボキシル基含有NAFION(登録商標)ポリマーの化学修飾により得られる。それらは良好な機械的性質および高い耐老化性を示す。
"Novel anion exchange membranes having fluorocarbon backbone: preparation and stability" (J. Appl. Polym. Sci.,1986, No.32, P.4137-43)という論文において、K. Matsuiらは、以下の反応スキームに従い、カルボン酸官能基を有するNafion(登録商標)の化学修飾により3級アミン官能基を導入し、次いでアミン官能基をアンモニウムに4級化することにある合成スキームを記載している。
Figure 2011157549
スルホン基含有Nafion(登録商標)ポリマーの後官能化の例は、文書欧州特許第A−0166015号にさらに記載されている。実施される合成方法は、スルホン基含有Nafion(登録商標)ポリマーの硫酸基とジアミンとの縮合により3級アミン官能基を有するアルキルシーケンスを導入することにある。次いで3級アミン官能基は、4級化によりアンモニウム官能基に変換される。合成例は以下の反応スキームにより示される。
Figure 2011157549
しかし、これらの合成方法により得られるアニオン交換膜は高アルカリ性媒体中で不安定であり、再利用するのが困難である。さらに、出発Nafion(登録商標)ポリマーは高価であり、後官能化による官能化の程度が制御しにくい。
近年、アルカリ性媒体中のこれらのポリマーの安定性を増す研究が行われている。特に、"Synthesis and Modification of Alternating Copolymers Based on Vinyl Ethers, Chlorotrifluoroethylene, and Hexafluoropropylene", (Macromolecules, 2009, No.42, P.7689-7700)という論文において、Valadeらはアルカリ性媒体中で安定な4級アンモニウム基を有するフルオロカーボンポリマーを記載した。
発明の解決しようとする課題
本発明の目的は、従来技術の欠点を除くことであり、特にアルカリ性媒体中で化学的に安定であり、良好な電気化学的性能、特に高いイオン伝導性と良好な機械的強度を組み合わせたポリマー材料を提案することである。
本発明の他の目的は、高アルカリ性媒体中で安定であり良好なイオン伝導性を有するフルオロカーボンポリマー材料を合成する方法を提案することである。本発明のさらなる目的は、ポリマー材料のイオン伝導性が制御可能な工業的な合成方法を提供することである。
上記の目的は、本発明によるフルオロカーボンポリマー材料およびフルオロカーボンポリマー材料を合成する方法により達成される。
特に、この目的は、骨格が下記一般式(1)の単位を含んでなるという事実により達成される:
Figure 2011157549
(上式において、
Zは4級アンモニウム基であり、
およびYは、それぞれ独立に、酸素ヘテロ原子または硫黄ヘテロ原子であり、
Aは、2〜6の炭素原子を有するフッ化または全フッ化された直鎖であり、
は、フェニルもしくはアリール基または下記式(2):
−CR−(2)
(上式において、RおよびRは同一または異なっており、1つ以上のハロゲンにより任意に置換されている直鎖または分岐鎖のアルキル基からなる群からそれぞれ独立に選択されるものである)の基を表し、
は、水素原子、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状の、アルキルもしくはハロゲン化アルキル基、および下記式(3):
−[(YCHCH)−(Y−(CH))m’−R]−CH−Z (3)
により表される基からなる群から選択され、
mは、0〜10の、好ましくは0〜3の整数であり;
m’、nおよびrは、それぞれ独立に0または1に等しい整数であり;
sが0に等しい場合にRが水素原子とは異なるという条件で、sは0または1に等しい。)。
本発明の態様によれば、Aは下記式(4)により表される:
Figure 2011157549
(上式において、
Wは、フッ素、臭素、もしくは塩素原子、−CF基、またはuが1、2、もしくは3に等しい−OC2u+1基を表す。)。
この目的は、少なくとも、
フッ化ビニルモノマーから選択される第1モノマーと、
下記式(9)により表される第2モノマー:
Figure 2011157549
(上式において、
Z’は、4級アンモニウム基またはハロゲンを表し、前記ハロゲンは好ましくは塩素またはヨウ素原子であり、
およびYは、それぞれ独立に、酸素または硫黄ヘテロ原子であり、
は、フェニルもしくはアリール基、または式(2):
−CR−(2)
(上式において、RおよびRは同一または異なっており、1つ以上のハロゲンにより任意に置換されている直鎖または分岐鎖のアルキル基からなる群からそれぞれ独立に選択されるものである)の基を表し、
は、水素原子、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状の、アルキルもしくはハロゲン化アルキル基、および下記式(10):
−[(YCHCH)−(Y−(CH))m’−R]−CH−Z’(10)
により表される基からなる群から選択され、
mは、0から10の、好ましくは0から3の整数であり;
m’およびnは、それぞれ独立に0または1に等しい整数であり;
sが0に等しい場合にRが水素原子とは異なるという条件で、sは0または1に等しい。)、
との共重合工程を含んでなるフルオロカーボンポリマー材料の合成方法によっても達成される。
発明の一実施形態の説明
特定の実施形態によると、フルオロカーボンポリマー材料は、フッ化骨格および4級アンモニウム基を有する少なくとも1つのペンダント鎖を含んでなる。前記骨格は、下記一般式(1)の単位を含んでなる。
Figure 2011157549
(上式において、
Zは4級アンモニウム基であり、
およびYは、それぞれ独立に、酸素ヘテロ原子または硫黄ヘテロ原子であり、
Aは、2〜6の炭素原子を有するフッ化または全フッ化された直鎖であり、
は、フェニルもしくはアリール基または下記式(2):、
−CR−(2)
(上式において、RおよびRは同一または異なっており、1つ以上のハロゲンにより任意に置換されている直鎖または分岐鎖のアルキル基からなる群からそれぞれ独立に選択されるものである。)により表される基であり、
は、水素原子、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状の、アルキルもしくはハロゲン化アルキル基、および下記式(3):
−[(YCHCH)−(Y−(CH))m’−R]−CH−Z (3)
により表される基からなる群から選択され、
mは、0から10の、好ましくは0から3の整数であり;
m’、nおよびrは、それぞれ独立に0または1に等しい整数であり;
sが0に等しい場合にRが水素原子とは異なるという条件で、sは0または1に等しい。)。
ペンダント鎖の意味は、少なくとも2つの鎖の結合からなり共有結合で骨格に結合している鎖である。上記式(1)において、上記式(3)が記載されている鎖がペンダント鎖を構成する。
上記一般式(1)に表されている単位は、フルオロカーボンポリマー材料のフッ化骨格に少なくとも一度挿入されている。前記単位は、好都合には周期的に、数回挿入されてよい。前記単位は、フルオロカーボンポリマー材料の繰り返し単位でよい。骨格中の単位の周期性および数は、水酸化物イオン伝導性(「OH」と称される)の値およびフルオロカーボンポリマー材料の機械的性質に影響を持つパラメータである。
Aは好ましくは下記式(4)により表される:
Figure 2011157549
(上式において、
Wは、フッ素、臭素、もしくは塩素原子、−CF基、またはuが1、2、もしくは3に等しい−OC2u+1基を表す。)。
前記骨格は上記式(4)のA基を含んでなる。前記骨格はフッ化された直鎖であることが好都合である。
さらに、上記式(4)のA基中の置換基Wの性質は、フルオロカーボンポリマー材料の溶解性ならびにその耐熱性および耐薬品性に影響を与えることができる。Wはポリマーの疎水性およびアルカリ性媒体中での安定性を増すことができる。
4級アンモニウムタイプの官能基を有するポリマー材料は、4級ホスホニウムおよびスルホニウム基よりも熱的および化学的に安定であるという利点を示す。それにもかかわらず、4級アンモニウム官能基の存在は、特にアルカリ性媒体において、ポリマーの劣化を誘起または促進することがある。実際に、4級アンモニウム基のCβと称されるβ位の炭素に水素原子が存在する場合、ポリマー材料は、以下のホフマン脱離反応に基づき加熱による劣化を起こすことがある。
Figure 2011157549
(上式において、Rは任意に置換されているアルキル基である。)
この場合、β位のプロトンの酸度は4級アンモニウム基の陽電荷により増加する。ホフマン脱離反応は3級アミンの脱離およびオレフィンの形成を起こす。
さらに、以下の反応スキームに従い、高アルカリ性媒体中で求核置換反応も起こることがある。
Figure 2011157549
一般式(1)のフルオロカーボンポリマー材料は、アルカリ性媒体中で特に安定である。この安定性は、詳細には、4級アンモニウム基ZのCβ炭素が水素原子を全く持たない事実により説明される。
好ましい実施形態によると、上述の一般式(1)のフルオロカーボンポリマー材料のZ基は、下記式(5)の4級アンモニウムから選択される。
−N,X (5)
(上式において、
、R、およびRは、同一または異なる置換基であり、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状のアルキル基からなる群からそれぞれ独立に選択されるが、前記置換基R、R、およびRはそれらが結合している窒素原子とともに、窒素、酸素、または硫黄原子から選択される第2のヘテロ原子を任意に有する4員から7員の複素環基を形成してもよく、
は、水酸化物またはハロゲン化物対イオン、好ましくは塩化物またはヨウ化物である。)
上記式(5)の置換基R、R、およびRは、4級アンモニウム基が高アルカリ性媒体中で安定であるように選択される。先に記載された水酸化物基による4級アンモニウム基の求核置換反応を防ぐように、置換基R、R、およびRの賢明な選択がなされる。
特に、4級アンモニウム基Zがベンジル末端位にある場合、すなわち式(1)においてsが1でありRがフェニルまたはアリール基である場合、Z基は好都合にはアルカリ性媒体中で安定であると知られるように選択されるだろうが、例えば下記式の4,4’−ジアザビシクロ−[2.2.2]−オクタン基である。
Figure 2011157549
同様に、
s=1、
m、m’、およびnが0に等しく、
がフェニルまたはアリール基である、
式(1)のフルオロカーボンポリマー材料にとって、Zは好ましくは4,4’−ジアザビシクロ−[2.2.2]−オクタン置換基である。
特定の実施形態によると、フルオロカーボンポリマー材料の骨格は、下記式(6)により表される少なくとも1つの単位を含んでなる。
Figure 2011157549
(上式において、
Wは、フッ素、臭素、もしくは塩素原子、−CF基、またはuが1、2、もしくは3に等しい−OC2u+1基を表し、
、R、およびRは同一または異なる置換基であり、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状のアルキル基からなる群からそれぞれ独立に選択されるが、前記置換基R、R、およびRはそれらが結合している窒素原子とともに、窒素、酸素、または硫黄原子から選択される第2のヘテロ原子を任意に有する4員から7員の複素環基を形成することもでき、
は、水酸化物またはハロゲン化物対イオン、好ましくは塩化物またはヨウ化物であり、
は、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状の、アルキルもしくはハロゲン化アルキル基、および−CH−N,X基からなる群から選択される。)
上記式(6)は、s=0という点で一般式(1)とは異なる。ペンダント鎖は4級アンモニウムメチレン基である。この特別な場合では、上述のホフマン脱離反応の可能性によるアルカリ性媒体中でのフルオロカーボンポリマー材料の不安定性を導入しないように、Rは水素原子とは異ならなければいけない。
特に、フルオロカーボンポリマー材料の骨格は、下記式(7)により表される少なくとも1つの単位を含んでなることがある。
Figure 2011157549
(上式において、
Wは、フッ素、臭素、もしくは塩素原子、−CF基、またはuが1、2、もしくは3に等しい−OC2u+1基を表し、
は、水酸化物またはハロゲン化物対イオン、好ましくは塩化物またはヨウ化物であり、
は、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状の、アルキルもしくはハロゲン化アルキル基、および下記式(8)により表される基からなる群から選択される)。
Figure 2011157549
他の特別な実施形態によると、フルオロカーボンポリマー材料のペンダント鎖は、酸素または硫黄から選択される少なくとも1つのYおよび/またはYヘテロ原子を含んでなる。その場合、フルオロカーボンポリマー材料は、sが1に等しい式(1)を有する。ペンダント鎖へのヘテロ原子の導入、特に酸素の導入により、特定の場合に、フルオロカーボンポリマー材料の親水性が増し、その結果フルオロカーボンポリマー材料の溶解性を調整する手段となり、種々の溶媒に対する後者の溶解性を増加させたり減少させたりできる。同様に、ヘテロ原子の存在はポリマーの機械的性質を変えることがあり、特にフルオロカーボンポリマー材料の柔軟性を増すことがある。
さらに、メトキシ、エトキシ、チオメチレン、チオエチレン、オリゴ(オキシエチレン)、および/またはオリゴ(チオエチレン)タイプの1つ以上のスペーサーアームをペンダント鎖に導入して、4級アンモニウム基Zを材料ポリマーのフルオロカーボン骨格から分離し、任意にフルオロカーボンポリマー材料の親水性および柔軟性を増加させることができる。スペーサーアームを持つそのようなフルオロカーボンポリマー材料を得るには、式(1)において以下が選択されるであろう。すなわち、sは1に等しく、mは1から5、好ましくは1、2、または3に等しい整数であり、かつ/または、sおよびm’は1に等しい。
スペーサーアームの存在は、好都合なことに、ペンダント鎖と骨格との間の相互作用を減少させ、官能基の反応性を高めることができる。
上記したフルオロカーボンポリマー材料は、好都合には、アニオン交換膜として使用することができる。詳細には、これらのフルオロカーボンポリマー材料の特に好都合な用途は、対イオンXが水酸化物である場合のアルカリ燃料電池の結合剤または電解質として見いだすことができる。
特別な実施形態によると、フルオロカーボンポリマー材料を合成する方法は、少なくとも、フッ化ビニルモノマーから選択される第1モノマーと、下記式(9)により表される第2モノマーとの共重合工程を含んでなる。
Figure 2011157549
(上式において、
Z’は、4級アンモニウム基またはハロゲンを表すが、前記ハロゲンは好ましくは塩素またはヨウ素原子であり、
およびYは、それぞれ独立に、酸素または硫黄ヘテロ原子であり、
は、フェニルもしくはアリール基、または式(2):
−CR− (2)
(上式において、RおよびRは同一または異なっており、1つ以上のハロゲンにより任意に置換されている直鎖または分岐鎖のアルキル基からなる群からそれぞれ独立に選択されるものである)の基を表し、
は、水素原子、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状の、アルキルもしくはハロゲン化アルキル基、および下記式(10):
−[(YCHCH)−(Y−(CH))m’−R]−CH−Z’(10)
により表される基からなる群から選択され、
mは、0から10の、好ましくは0から3の整数であり;
m’およびnは、それぞれ独立に0または1に等しい整数であり;
sが0に等しい場合にRが水素原子とは異なるという条件で、sは0または1に等しい。)
前記共重合がラジカル共重合であると好都合である。共重合は、従来熱開始剤である「TBPPI」と称されるt−ブチルペルオキシピバラートなどの開始剤の存在下で、任意の公知の手段により実施される。
このように得られるフルオロカーボンポリマー材料は、フッ化骨格およびZ’基を有する少なくとも1つのペンダント鎖を含んでなる。このように得られるフルオロカーボンポリマー材料の骨格は、Z’が4級アンモニウム基である場合の上述の一般式(1)の単位を含んでよい。
第1モノマーがフッ化ビニルモノマーである場合、フルオロカーボン直鎖Aを有するフルオロカーボンポリマー材料が得られる。
第1モノマーは、好都合には全フッ化ビニルモノマーから選択できる。
他の特別な実施形態によると、第1モノマーは、下記式(11)により表されるフッ化ビニルモノマーである。
Figure 2011157549
(上式において、Wは、フッ素、臭素、もしくは塩素原子、−CF基、またはuが1、2、もしくは3に等しい−OC2u+1基を表す。)
好ましい実施形態によると、第1モノマーは、「CTFE」と称されるクロロトリフルオロエチレンである。CTFEをポリマーに導入すると、水に不溶となりアルカリ性媒体中で安定になる。重合されたCTFEは一般的に疎水性のポリマーを与えるが、そのポリマーは熱的に安定で酸およびアルカリに化学的耐性があり良好な機械的性質を有する。CTFEを第2モノマーと重合すると、親水性、架橋性、柔軟性、および水酸化物イオン伝導度などの性質を持つ種々のフルオロカーボンポリマー材料がこのように得られる。
特別な実施形態によると、第2モノマーは下記式(12)により表される。
Figure 2011157549
(上式において、
Z’は、4級アンモニウム基またはハロゲンを表すが、前記ハロゲンは好ましくは塩素またはヨウ素原子であり、
およびYは、それぞれ独立に、酸素ヘテロ原子または硫黄ヘテロ原子であり、
は、フェニルもしくはアリール基、または下記式(2):
−CR− (2)
(上式において、RおよびRは同一または異なっており、1つ以上のハロゲンにより任意に置換されている直鎖または分岐鎖のアルキル基からなる群からそれぞれ独立に選択されるものである。)の基を表し、
は、水素原子、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状の、アルキルもしくはハロゲン化アルキル基、および下記式(13):
−(YCHCH)−(Y−(CH))m’−R−CH−Z’ (13)
により表される基からなる群から選択され、
mは、0から10の、好ましくは0から3の整数であり、
m’およびnは、それぞれ独立に0または1に等しい整数である。)
第2モノマーは、好ましくは下記式(14)により表されるビニルエーテルまたはビニルチオエーテルである。
Figure 2011157549
(上式において、
Z’は、4級アンモニウム基またはハロゲンを表すが、前記ハロゲンは好ましくは塩素またはヨウ素原子であり、
は酸素または硫黄原子であり、
は、フェニルもしくはアリール基、または下記式(2):
−CR− (2)
(上式において、RおよびRは同一または異なっており、1つ以上のハロゲンにより任意に置換されている直鎖または分岐鎖のアルキル基からなる群からそれぞれ独立に選択されるものである。)の基を表し、
は、水素原子、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状の、アルキルもしくはハロゲン化アルキル基、および下記式(15):
−Y−CH−R−CH−Z’ (15)
(上式において、Z’、Y、およびRは先に定義のとおりである。)
により表される基からなる群から選択されるものである。)
第2モノマーは、YおよびYのそれぞれが酸素原子である式(12)のビニルエーテルから選択されると好都合である。ビニルエーテルは、ラジカル的に単独重合しないという利点を示す。さらに、CTFEは、好都合なことにビニルエーテルと交互に共重合する。これは、特に、CTFEのアクセプター性(e=1.56)とビニルエーテルのドナー性(−2.0<e<−1.5)から生じる。
特別な実施形態によると、第2モノマーの式(12)において、Z’はハロゲン原子、好ましくは塩素またはヨウ素原子を表す。この場合、好都合には、共重合工程の後に、共重合工程から生じたフルオロカーボンポリマー材料の後官能化工程を実施できる。この後官能化は、3級アミンと共重合工程から生じたヨウ化またはフッ化フルオロカーボンポリマー材料との間の反応に相当する。
3級アミンは、好ましくは、トリメチルアミン、トリエチルアミン、「DABCO」と称される1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンおよび式NRの3級アミンから選択されるが、前式でR、R、およびRは同一または異なる置換基であり、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状のアルキル基からそれぞれ独立に選択される。
他の実施形態によると、置換基R、R、およびRは、それらが結合している窒素原子とともに、窒素、酸素、または硫黄原子から選択される第2のヘテロ原子を任意に有する4員から7員の複素環基を形成することができる。
特別な実施形態を説明する例として、合成の第1の方法は、以下の3つの連続工程からなる。
工程1:3級アミンの4級化による第2モノマーの合成
Figure 2011157549
工程2:CTFEと、4級アンモニウム基のキャリアである第2メタリルモノマー(1)とのラジカル共重合
Figure 2011157549
工程3:水酸化物イオンによる塩化物対イオンの交換反応
Figure 2011157549
他の実施形態によると、合成の方法は以下の3つの連続工程からなる。
工程1:第2モノマーの合成
Figure 2011157549
工程2:ラジカル共重合
Figure 2011157549
工程3:水酸化物イオンによる塩化物対イオンの交換反応
Figure 2011157549
他の特別な実施形態を説明する例として、第2の合成方法は、以下の3つの連続工程からなる。
工程1:第2モノマーの合成
Figure 2011157549
工程2:ラジカル共重合
Figure 2011157549
工程3:水酸化物イオンによるヨウ化物対イオンの交換反応
Figure 2011157549
他の特別な実施形態を説明する例として、第3の合成方法は以下の4つの連続工程からなる。
工程1:第2モノマーの合成
Figure 2011157549
工程2:ラジカル共重合
Figure 2011157549
工程3:得られたフルオロカーボンポリマー材料の後官能化
Figure 2011157549
工程4:水酸化物イオンによるヨウ化物対イオンの交換反応
Figure 2011157549
実施例1:2−メチル−3−[4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクチル]−プロプ−1−エンクロライド(1)の合成
3−クロロ−2−メチル−1−プロペン(40.00g、0.44mol)を無水エタノール(200mL)に溶かす。次いで、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)(49.55g、0.44mol)をエタノール(100mL)に溶かした溶液を加える。反応媒体を65℃で48時間攪拌する。冷却後、溶媒を留去し、得られた媒体をエーテル中に沈殿させる。得られた白色固体をエーテル(300mL)で数回洗浄し、次いで真空中で乾燥すると85gの第2モノマー1を白色粉体の形態で与える(収率:95%)。
CTFEと4級アンモニウム基のキャリアである第2メタリルモノマー(1)とのラジカル共重合
CTFEは気体なので、オートクレーブ中で圧力をかけて共重合を実施した。このオートクレーブは圧力ゲージ、吸込み弁、マグティックスターラー、および安全ディスクを備え、30バールの窒素での圧力試験に耐える。窒素を除くと、反応器を真空中に25分間おき、次いでモノマー1、界面活性剤と混合されたTBPPI開始剤、「AFPO」と称されるアンモニウムペルフルオロオクタノアート、および溶媒を形成するアセトニトリル/水/1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン混合物50mL、次いでクロロトリフルオロエチレンを連続して導入する。オートクレーブを加熱により制御し、75℃に加熱するマグネティックスターラー上に15時間置く。共重合の間、最初に、温度上昇に関連した気体の膨脹による反応器内部の圧力上昇が起こる。次いで、第1の気体状フッ化モノマー(CTFE)のポリマー材料への転化により起こる圧力低下が見られる。反応および冷却の後、反応器を氷中に30分放置し、次いで気体を抜く。気体転化は(m−δm)/mにより計算するが、mおよびδmはそれぞれ初期のCTFEの質量および気体放出の前後での質量差を示す。δm=0は、CTFEの転化率が100%であることを示す。反応器を開けた後、媒体を200mlの2−ブタノンで2回抽出し、有機相を真空中で留去する。生成物をクロロホルムに溶かし、次いで室温でメタノール中に沈殿させ、残りの溶媒、モノマー、開始剤、およびオリゴマーを除く。溶液を濾過し、次いでフルオロカーボンポリマー材料を50℃の真空のオーブン中に置き、一晩乾燥する。フルオロカーボンポリマー材料は白色粉体の形態で得られる(収率=41%および転化率=53%)。
水酸化物イオンによる塩化物対イオンの交換反応
ポリマーを、1Mの水酸化ナトリウム溶液に、攪拌しながら48時間浸漬する。ポリマーを水で数回洗浄し、真空中で50℃で乾燥する。収率は95%より高い。
実施例2:2,3−ビス−[4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクチル]−イソブテ−1−エンクロライドの合成
上述の実施例1と同じ手順に従い、無水エタノール(50mL)中で3−クロロ−2−クロロメチル−1−プロペン(5.0g、0.04mol)および2当量の1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)(8.90g、0.08mol)から出発して、第2モノマーを合成する。得られた白色固体を沈殿させ、エーテル(25mL)で洗浄すると、11.5gの2,3−ビス−[4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクチル]−イソブテ−1−エン(収率:82%)を与える。共重合および交換反応を、実施例1と同じ手順により実施し、収率はそれぞれ51%および95%である。
実施例3:3−ヨード−(2,2−ジメチル)−1−プロパノールの合成
3−クロロ−(2,2−ジメチル)−1−プロパノールを無水アセトンに溶かす。次いで、ヒーティングスターラー上のオイルバス中に置かれたフラスコに、3当量のヨウ化ナトリウムを入れる。反応媒体を65℃で7日間攪拌する。次いで反応媒体を濾過し、形成された塩化ナトリウムを除去し、次いで真空中で乾燥する。得られた残渣を真空中で蒸留すると、3−ヨード−(2,2−ジメチル)−1−プロパノールを白色粉体の形態で与える。
3−ヨード−(2,2−ジメチルプロピル)−ビニルエーテルからの3−[N,N,N−トリメチルアンモニウム]−(2,2−ジメチルプロピル)−ビニルエーテルアイオダイドの合成
100mLの反応器中で、得られた3−ヨード−(2,2−ジメチル)−1−プロパノールをアセトンに溶かした。3当量のトリメチルアミンを加え、次いで反応を48時間還流する。アミンおよびアセトンの蒸発により生成物を乾燥すると、3−[N,N,N−トリメチルアンモニウム]−(2,2−ジメチル)−1−プロパノールアイオダイドに相当する白色粉体を得る。
シュレンク管中で、酢酸パラジウム(0.89g、4.01mmol)をジクロロメタン(25mL)に溶かす。次いで、1−フェナントロリン(1.08g、6.09mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶かした溶液を加える。反応媒体を室温で30分間攪拌し、インサイチュでパラジウム触媒を生成する。3−[N,N,N−トリメチルアンモニウム]−(2,2−ジメチル)−1−プロパノールアイオダイド(24.5g、0.095mol)およびエチルビニルエーテル(43.40g、0.60mol)から構成される溶液を前記溶液に加え、反応媒体をオートクレーブ中に置く。この溶液を60℃に24時間加熱する。真空中での蒸発に次ぐ真空中での残渣の蒸留の後、3−[N,N,N−トリメチルアンモニウム]−(2,2−ジメチルプロピル)−ビニルエーテルアイオダイドを収率75%で無色液体の形態で得る(65−70℃/0.30mmHg)。
CTFEと3−[N,N,N−トリメチルアンモニウム]−(2,2−ジメチルプロピル)−ビニルエーテルアイオダイドとのラジカル共重合および交換反応を実施例1と同じ手順に従い実施するが、異なる点は、3−[N,N,N−トリメチルアンモニウム]−(2,2−ジメチルプロピル)−ビニルエーテルアイオダイドを、真空中で、TBPPI、KCO、50mLの1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、およびクロロトリフルオロエチレンとともに反応器中に入れ、重合後に反応器を開け、重合の粗生成物をアセトンに溶かし、次いでメタノールに沈殿させて、溶媒、モノマー、KCO、開始剤、およびオリゴマーの残りを除く点である。ラジカル共重合および交換反応の収率はそれぞれ84%および90%である。
実施例4:エチルビニルエーテルのエーテル交換反応による3−クロロ−(2,2−ジメチルプロピル)−ビニルエーテルの合成
シュレンク管中で、酢酸パラジウム(1.09g、4.88mmol)をジクロロメタン(25mL)に溶かす。次いで、1−フェントロリン(1.32g、7.43mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶かした溶液を加える。反応媒体を室温で30分間攪拌し、パラジウム触媒をインサイチュで生成する。3−クロロ−2,2−ジメチル−1−プロパノール(30g、0.22mol)およびエチルビニルエーテル(52.93g、0.73mol)から構成される溶液を前記溶液に加え、次いで反応媒体をオートクレーブ中に置く。反応媒体を60℃で24時間加熱する。次いで、ジクロロメタンおよびエチルビニルエーテルを真空中で留去し、得られた残渣を真空中で蒸留すると、収率61%で無色液体の形態でモノマーを与える(85℃、25mmHg)。
CTFEと3−クロロ−(2,2−ジメチルプロピル)−ビニルエーテルとの共重合
ラジカル共重合を、実施例3と同じ手順に従い実施し、収率76%である。
化学修飾および水酸化物イオンによる塩化物対イオンの交換反応
冷媒を備えたフラスコ中で、ポリマーをアセトンに溶かす。次いで、3当量のヨウ化ナトリウムを、ヒーティングスターラー上のオイルバス中に置かれたフラスコに導入する。反応は還流下で7日間続く。次いでポリマーを濾過し、メタノールに沈殿させて、NaIおよびNaClを除き、次いで真空中で50℃で乾燥する。次いで、得られたヨウ素ポリマーを反応器中でアセトンに溶かす。トリメチルアミン(3当量/ポリマーのヨウ素部位)を加え、次いで反応を24時間40℃にし、次いで24時間還流する。アミンおよびアセトンの蒸発によりポリマーを乾燥する。ポリマーを、1M水酸化ナトリウムの溶液に、攪拌しながら48時間浸漬する。ポリマーを水で数回洗浄し、50℃で真空中で乾燥する。茶色の粉体の形態のポリマーを、90%を超える収率で得る。
実施例の結果は、下記の表に示される通りである。
Figure 2011157549
好ましい特別な実施形態によると、式(1)のフルオロカーボンポリマー材料は、上記したフルオロカーボンポリマー材料を合成する方法により合成できる。種々のモル質量および4級アンモニウム含量を示す広範囲のフルオロカーボンポリマー材料がこのように調製でき、独特な熱的、物理化学的、および電気化学的性質を持つ種々の結合剤または膜を可能とする。
本発明による合成方法は、フルオロカーボンポリマー材料の官能化の程度および種々の溶媒、特に極性溶媒への溶解性の調整をさらに可能とする。この合成方法は実施が簡単であり、アルカリ性媒体中で安定であり、低価格で、水に不溶で、従来技術のNAFION(登録商標)膜よりも容易に分解可能な種々のフルオロカーボンポリマー材料が得られる。
本発明のフルオロカーボンポリマー材料の疎水性により、後者は、アニオン交換膜、特にアルカリ燃料電池中の結合剤および/または電解質としての用途に好適な材料となる。

Claims (12)

  1. フッ化骨格および4級アンモニウム基を有する、少なくとも1つのペンダント鎖を含んでなるフルオロカーボンポリマー材料であって、前記骨格が下記一般式(1)の単位を含んでなる、フルオロカーボンポリマー材料:
    Figure 2011157549
    (式中、
    Zは、4級アンモニウム基であり、
    およびYは、それぞれ独立に、酸素ヘテロ原子または硫黄ヘテロ原子であり、
    Aは、2〜6の炭素原子を有するフッ化または全フッ化された直鎖であり、
    は、フェニルもしくはアリール基または下記式(2):
    −CR− (2)
    (式中、RおよびRは同一または異なっており、1つ以上のハロゲンにより任意に置換されている直鎖または分岐鎖のアルキル基からなる群からそれぞれ独立に選択されるものである。)の基を表し、
    は、水素原子、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状の、アルキルもしくはハロゲン化アルキル基、および下記式(3):
    −[(YCHCH)−(Y−(CH))m’−R]−CH−Z (3)
    により表される基からなる群から選択され、
    mは、0から10の、好ましくは0から3の整数であり;
    m’、nおよびrは、それぞれ独立に0または1に等しい整数であり;
    sが0に等しい場合にRが水素原子とは異なるという条件で、sは0または1に等しい。)。
  2. Aが、下記式(4)により表される、請求項1に記載のフルオロカーボンポリマー材料:
    Figure 2011157549
    (式中、Wは、フッ素、臭素、もしくは塩素原子、−CF基、または−OC2u+1基(但し、uが1、2、もしくは3に等しい。)を表す。)
  3. Zが、下記式(5)で表される4級アンモニウムから選択される、請求項1および2のいずれか一項に記載のフルオロカーボンポリマー材料:
    −N,X(5)
    (式中、
    、R、およびRは、それぞれ独立して、同一または異なる置換基であり、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状のアルキル基からなる群から選択されるが、前記置換基R、R、およびRはそれらが結合している窒素原子とともに、窒素、酸素、または硫黄原子から選択される第2のヘテロ原子を任意に有する4員から7員の複素環基を形成してもよく、
    は、水酸化物またはハロゲン化物対イオン、好ましくは塩化物またはヨウ化物である。)。
  4. 前記骨格が、下記式(6)により表される少なくとも1つの単位を含んでなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載のフルオロカーボンポリマー材料:
    Figure 2011157549
    (式中、
    Wは、フッ素、臭素、もしくは塩素原子、−CF基、または−OC2u+1基(但し、uが1、2、もしくは3に等しい。)を表し、
    、R、およびRは、それぞれ独立して、同一または異なる置換基であり、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状のアルキル基からなる群から選択されるが、前記置換基R、R、およびRはそれらが結合している窒素原子とともに、窒素、酸素、または硫黄原子から選択される第2のヘテロ原子を任意に有する4員から7員の複素環基を形成してもよく、
    は、水酸化物またはハロゲン化物対イオン、好ましくは塩化物またはヨウ化物であり、
    は、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状の、アルキルもしくはハロゲン化アルキル基、および−CH−N,X基からなる群から選択される。)。
  5. 前記骨格が、下記式(7)により表される少なくとも1つの単位を含んでなる、請求項4に記載のフルオロカーボンポリマー材料:
    Figure 2011157549
    (式中、
    Wは、フッ素、臭素、もしくは塩素原子、−CF基、または−OC2u+1基(但し、uが1、2、もしくは3に等しい。)を表し、
    は、水酸化物またはハロゲン化物対イオン、好ましくは塩化物またはヨウ化物であり、
    は、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状の、アルキルもしくはハロゲン化アルキル基、および下記式(8):
    Figure 2011157549
    により表される基からなる群から選択されるものである。)。
  6. フルオロカーボンポリマー材料を合成する方法であって、少なくとも、
    フッ化ビニルモノマーから選択される第1モノマーと
    下記式(9)により表される第2モノマーとの共重合工程を含んでなる、方法:
    Figure 2011157549
    (式中、
    Z’は、4級アンモニウム基またはハロゲンを表すが、前記ハロゲンは好ましくは塩素またはヨウ素原子であり、
    およびYは、それぞれ独立して、酸素ヘテロ原子または硫黄ヘテロ原子であり、
    は、フェニルもしくはアリール基、または下記式(2)
    −CR− (2)
    (式中、RおよびRは同一または異なっており、1つ以上のハロゲンにより任意に置換されている直鎖または分岐鎖のアルキル基からなる群からそれぞれ独立に選択されるものである。)の基を表し、
    は、水素原子、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状の、アルキルもしくはハロゲン化アルキル基、および下記式(10):
    −[(YCHCH)−(Y−(CH))m’−R]−CH−Z’(10)
    により表される基からなる群から選択され、
    mは、0から10の、好ましくは0から3の整数であり、
    m’およびnは、それぞれ独立に0または1に等しい整数であり、
    sが0に等しい場合にRが水素原子とは異なるという条件で、sは0または1に等しい。)
  7. 前記共重合がラジカル共重合である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記第1モノマーが、下記式(11)により表されるフッ化ビニルモノマーである、請求項6または7のいずれか一項に記載の方法:
    Figure 2011157549
    (式中、
    Wは、フッ素、臭素、もしくは塩素原子、−CF基、または−OC2u+1基(但し、uが1、2、もしくは3に等しい。)を表す。)。
  9. 前記第2モノマーが、下記式(12)により表される、請求項6から8のいずれか一項に記載の方法:
    Figure 2011157549
    (式中、
    Z’は、4級アンモニウム基またはハロゲンを表すが、前記ハロゲンは好ましくは塩素またはヨウ素原子であり、
    およびYは、それぞれ独立に、酸素ヘテロ原子または硫黄ヘテロ原子であり、
    は、フェニルもしくはアリール基、または下記式(2):
    −CR− (2)
    (式中、RおよびRは同一または異なっており、1つ以上のハロゲンにより任意に置換されている直鎖または分岐鎖のアルキル基からなる群からそれぞれ独立に選択されるものである。)の基を表し、
    は、水素原子、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状の、アルキルもしくはハロゲン化アルキル基、および下記式(13):
    −(YCHCH)−(Y−(CH))m’−R−CH−Z’ (13)
    により表される基からなる群から選択され、
    mは、0から10の、好ましくは0から3の整数であり、
    m’およびnは、それぞれ独立に0または1に等しい整数である。)。
  10. 前記第2モノマーが、YおよびYのそれぞれが酸素原子であるビニルエーテルから選択される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記第2モノマーが、下記式(14)により表されるビニルエーテルである、請求項6から10のいずれか一項に記載の方法:
    Figure 2011157549
    (式中、
    Z’は、4級アンモニウム基またはハロゲンを表すが、前記ハロゲンは好ましくは塩素またはヨウ素原子であり、
    は酸素ヘテロ原子または硫黄ヘテロ原子であり、
    は、フェニルもしくはアリール基、または下記式(2):
    −CR− (2)
    (式中、RおよびRは同一または異なっており、1つ以上のハロゲンにより任意に置換されている直鎖または分岐鎖のアルキル基からなる群からそれぞれ独立に選択されるものである。)の基を表し、
    は、水素原子、直鎖もしくは分岐鎖の、環状もしくは非環状の、アルキルもしくはハロゲン化アルキル基、および下記式(15):
    −Y−CH−R−CH−Z’(15)
    (式中、Z’、Y、およびRは先に定義のとおりである。)により表される基からなる群から選択される。)。
  12. アニオン交換膜としての、請求項1〜5のいずれか一項に記載のフルオロカーボンポリマー材料の使用。
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