JP2011154759A - 再生装置、再生方法、プログラム、および、記録媒体 - Google Patents

再生装置、再生方法、プログラム、および、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】関連する複数の録画タイトルのデータを、映像や音声の再生を停止させることなく連続再生することが可能な記録再生装置を実現する。
【解決手段】記録再生装置1では、オートチェンジャディスクドライブ14が、キーワードに関連づけられた各タイトルのデータを、光ディスクより読み込み遅延の少ないメモリ17にキャッシュし、デコーダ18が、メモリ17にキャッシュされたデータをデコードする。オートチェンジャディスクドライブ14は、デコーダ18が最初のタイトルのデータを再生している間に、次のタイトルのデータをメモリ17へのキャッシュを開始する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスクからデータを再生する再生装置、再生方法に関する。
再生装置の中には、HDDレコーダのように、磁気ディスクを再生するものの他、光ディスク(BD(Blu-ray Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、CD(Compact Disk)など)を再生する光ディスク再生装置がある。
また、光ディスク再生装置の中には、複数の光ディスクを同時に装填可能であり、オートチェンジャ機能を備えたものも存在する。オートチェンジャ機能とは、映像信号あるいは音声信号を再生する対象となる光ディスクを、装填されている他の光ディスクに自動的に切り替える機能である。
ところで、オートチェンジャ機能を備えた光ディスク再生装置には、複数の光ディスクを連続して再生する場合に、再生対象の光ディスクの交換を開始してから交換後の光ディスクの再生を開始するまでの間、待ち時間が発生するという問題がある。
また、同一タイトルの複数のコンテンツがそれぞれ異なる光ディスクに記録されている場合、ユーザは、コンテンツを再生するために、光ディスク再生装置が表示するUIを通じて、タイトルだけでなく、そのコンテンツが記録されている光ディスクを指定する必要がある。例えば、あるシリーズ番組の第1話が1枚目の光ディスクに記録されており、同じ番組の第2話が2枚目の光ディスクに記録されている場合、シリーズ番組の番組名を選択したとき、第1話を見るときは1枚目のディスク、第2話を見る場合は2枚目のディスクを、その都度選択する作業が必要である。
特許文献1には、長時間の映画や音楽が記録されている光ディスク複数枚を連続再生する場合に、再生対象の光ディスクの交換を開始してから次の光ディスクにアクセスするまでの間であっても、映像や音楽の再生を継続させるオートチェンジャ機能付きの記録再生装置が開示されている。
特開平8−249795号公報(1996年9月27日公開)
しかしながら、上述の従来方法には、映像や音声の再生を停止させることなく複数の光ディスクを連続再生できるものの、その場合に再生するデータは単一の録画タイトルのデータに限られるという問題があった。
また、関連する複数の録画タイトルのデータが記録された1枚の光ディスクを再生する場合、ある録画タイトルのデータを再生し終えてから、別の録画タイトルのデータの再生を開始するまでの間、映像や音声の再生が停止してしまうという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、1枚以上の光ディスクに記録された、関連する複数の録画タイトルのデータを、映像や音声の再生を停止させることなく連続再生することが可能な再生装置を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る再生装置は、光ディスクに記録され、キーワードで関連づけられた第1のコンテンツデータおよび第2のコンテンツデータを順に再生する再生装置において、上記各コンテンツデータを、上記光ディスクより読み込み遅延の少ない記録媒体にキャッシュするキャッシュ手段と、上記キャッシュ手段により上記記録媒体にキャッシュされたコンテンツデータを再生する再生手段と、を備え、上記キャッシュ手段は、上記再生手段が上記第1のコンテンツデータを再生している間に、上記第2のコンテンツデータの上記記録媒体へのキャッシュを開始することを特徴としている。
上記の構成によれば、再生装置は、第1のコンテンツデータの再生を完了したときには、第2のコンテンツデータの記録媒体へのキャッシュを開始している(第1のコンテンツデータが記録媒体にキャッシュされているので、1つのピックアップを用いて、第2のコンテンツデータを光ディスクから読み出すことができる)。すなわち、第1のコンテンツデータの再生を完了したときには、すでに第2のコンテンツデータの少なくとも一部が記録媒体にキャッシュされた状態になっている。
したがって、再生装置は、第1のコンテンツデータの再生が完了してからすぐに、光ディスクより読み込み遅延の少ない記録媒体から第2のコンテンツデータを再生することができる。
これにより、光ディスクに記録された、関連する複数の録画タイトルのデータを、映像や音声の再生を停止させることなく連続再生することができる。
なお、上記再生装置は、高々1枚の光ディスクを保持することが可能な構成であってもよいし、2枚以上の光ディスクを保持することが可能な構成であってもよい。後者の場合、上記第1のコンテンツデータと上記第2のコンテンツデータとは、同一の光ディスクに記録されたコンテンツデータであってもよいし、同時に保持されている異なる光ディスクに記録されたコンテンツデータであってもよい。
また、上記の課題を解決するために、本発明に係る再生方法は、光ディスクに記録され、キーワードで関連づけられた第1のコンテンツデータおよび第2のコンテンツデータを順に再生する再生方法において、上記各コンテンツデータを、上記光ディスクより読み込み遅延の少ない記録媒体にキャッシュするキャッシュ工程と、上記キャッシュ工程にて上記記録媒体にキャッシュされたコンテンツデータを再生する再生工程と、を含み、上記キャッシュ工程にて上記第2のコンテンツデータのキャッシュを開始するタイミングは、上記再生工程にて上記第1のコンテンツデータを再生している間であることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る再生方法は、本発明に係る再生装置と同様の作用効果を奏する。
上記再生装置では、上記再生手段が、上記キャッシュ手段が上記第1のコンテンツデータ全体を上記記録媒体にキャッシュした後に、上記第1のコンテンツデータの再生を開始することが望ましい。
上記の構成によれば、再生装置では、第1のコンテンツデータの再生を開始するときから、第1のコンテンツデータ全体について、サーチ時間を要さずに、早送り、巻き戻しなどのトリック再生が可能となるというさらなる効果を奏する。
上記再生装置は、複数の光ディスクを同時に保持可能な再生装置であり、上記第1のコンテンツデータは上記複数の光ディスクのいずれかに記録されており、上記第2のコンテンツデータは、上記複数の光ディスクのうち上記第1のコンテンツデータが記録されている光ディスクとは異なる光ディスクに記録されていることが望ましい。
上記の構成によれば、再生装置では、ある光ディスクから記録媒体にキャッシュされた第1のコンテンツデータの再生を完了したときには、すでに別の光ディスクから第2のコンテンツデータの少なくとも一部が記録媒体にキャッシュされた状態になっている。
したがって、再生装置は、上記ある光ディスクに記録されている第1のコンテンツデータを再生してから上記別の光ディスクに記録されている上記第2のコンテンツデータを再生する場合であっても、各光ディスクに記録された、関連する複数の録画タイトルのデータを、映像や音声の再生を停止させることなく連続再生することができる。
なお、上記再生装置は、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記再生装置をコンピュータにおいて実現するプログラムおよびそのようなプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明に係る再生装置は、光ディスクに記録された、関連する複数の録画タイトルのデータを、映像や音声の再生を停止させることなく連続再生することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る記録再生装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す記録再生装置で再生される光ディスクのデータ構造を示した図であり、(a)は、オートチェンジャディスクドライブ内の1番目のドライブに格納された光ディスクのデータ構造を示し、(b)は、オートチェンジャディスクドライブ内の2番目のドライブに格納された光ディスクのデータ構造を示し、(c)は、オートチェンジャディスクドライブ内のドライブに格納された光ディスクのインデックス情報を格納した記録部のデータ構造を示す。 図1に示す記録再生装置の比較部に格納されたデータの構造を示す表である。 図1に示す記録再生装置の動作例を示すタイミングチャートであり、(a)は、キーワードが一致した最初のデータをメモリにキャッシュし、キャッシュの完了後からデータの再生を開始する場合の動作を示し、(b)は、キーワードが一致した次のデータをメモリにキャッシュし、キャッシュ完了前から再生を開始する場合の動作を示し、(c)は、キーワードが一致したデータをすべてメモリにキャッシュし終えてから、再生を開始する場合の動作を示している。 本発明の実施形態2に係る記録再生装置の構成を示すブロック図である。 図5に示す記録再生装置の動作例を示すタイミングチャートであり、(a)は、キーワードが一致した最初のデータをメモリにキャッシュし、キャッシュ完了後からデータの再生を開始する場合の動作を示し、(b)は、キーワードが一致した次のデータをメモリにキャッシュし、キャッシュ完了前から再生を開始する場合の動作を示し、(c)は、キーワードが一致したデータをすべてメモリにキャッシュし終えてから、再生を開始する場合の動作を示している。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る光ディスクの記録再生装置について、図1を参照して説明する。図1は記録再生装置の構成を示すブロック図である。光ディスクとしてはBD(Blu-ray Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、CD(Compact Disk)などを想定している。
(記録再生装置1の構成)
図1に示すとおり、記録再生装置1は、インターフェース11、実行部12、DRAM13、オートチェンジャディスクドライブ14、記録部15、比較部16、メモリ17およびデコーダ18を備えている。
インターフェース11はホスト装置から発せられたコマンドを取得するための手段であり、例えば、ATA(Advanced Technology Attachment)インターフェース、ATAPI(ATA Packet Interface)、またはSATA(Serial ATA)インターフェースである。インターフェース11が取得するコマンドとしては、データを読み出す読み出しコマンドが挙げられる。読み出しコマンドには、読み出したいデータを特定するためのタイトル名や出演者名といった特定の単語(以下、キーワードとする)が含まれる。
実行部12は、インターフェース11にて取得したコマンドに応じて記録再生装置1を制御するための手段であり、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いて構成することができる。この場合、CPUを実行部12として機能させるためのプログラムは、例えば、メモリ17に記憶しておけばよい。
DRAM13は、インターフェース11が取得した読み出しコマンドに含まれるキーワードを格納する領域である。
オートチェンジャディスクドライブ14は、各スロットに1枚ずつ合計N枚(N>=1)の光ディスクを格納可能な装置であり、格納した光ディスクの中から、実行部12により選択されたある1枚の光ディスクの指定された領域の映像データや音声データを再生する。
記憶部15は、オートチェンジャディスクドライブ14に格納されている各光ディスクから抽出されたインデックス情報および該光ディスクを識別するディスク番号を、光ディスク毎タイトル毎に1レコードずつ、テーブル形式で記憶するための不揮発性メモリである。ここで、インデックス情報とは、光ディスクに含まれる全データのタイトルと、タイトルごとのキーワード、各タイトルが記録されている光ディスク上の領域を示す再生領域指定情報(例えば論理アドレス)などである。インデックス情報に含まれる、タイトル毎のキーワードは、EPG(電子番組表)にて提供される該番組の情報の中から切り出した語彙を登録してもよい。また、ユーザーが与えた任意の語彙を登録してもよい。また、BD−Java(登録商標)の機能を用いて、ネットワークより取得し、登録してもよい。なお、インデックス情報は、光ディスクがオートチェンジャディスクドライブ14に格納された時点で、オートチェンジャディスクドライブ14により記憶部15に格納される。
比較部16は、記憶部15に格納されているタイトル毎のキーワードと、DRAM13に格納されている、読み出しコマンドに含まれているキーワードとの比較を行うための手段であり、一致するキーワードが含まれる光ディスクのディスク番号と該キーワードに関連するタイトルが記録されている領域を示す領域指定情報(例えば、論理アドレス)とを比較部16の内部メモリにテーブル形式で順次格納する。上記内部メモリはFIFO(First In First Out)形式のメモリ構成をしており、比較部16の内部メモリに格納された、1番目のドライブに格納された光ディスクの最初の領域指定情報(最も小さい論理アドレス値)から順に、実行部12に送信する。
メモリ17は、実行部12により指定された光ディスクの指定されたアドレスのデータをオートチェンジャディスクドライブ14が読み出してキャッシュする不揮発性メモリである。
デコーダ18は、メモリ17に格納されたデータをデコード(再生)し、映像信号もしくは音声信号を出力する手段である。
(記録再生装置1の動作)
次に、記録再生装置1の動作について、図2〜図4を参照して説明するが、最初に、光ディスク(具体的には以下の光ディスクAおよび光ディスクB)がオートチェンジャディスクドライブ14に格納されたときに行われる動作について図2を参照して説明する。
図2(a)はオートチェンジャディスクドライブ14内の1番目のドライブに格納される光ディスク(光ディスクAとする)に記録されているデータのイメージ図である。図2(b)はオートチェンジャディスクドライブ14内の2番目のドライブに格納される光ディスク(光ディスクBとする)に記録されているデータのイメージ図である。さらに、図2(c)は、光ディスクAおよび光ディスクBがオートチェンジャディスクドライブ14に格納されることにより記憶部15に格納されるインデックス情報のデータ構造を示した表である。
図2(a)に示すように、光ディスクAの領域D1には、キーワード”AAA”と”CCC”を持つ、”AAA1”というタイトルのデータが記録されており、領域D2には、キーワード”BBB”を持つ、”BBB1”というタイトルのデータが記録されており、さらに、領域I1には光ディスクAに記録されている各タイトルのインデックス情報が記録されている。
また、図2(b)に示すように、光ディスクBの領域D3には、キーワード”CCC”を持つ、”CCC1”というタイトルのデータが記録されており、領域D4には、キーワード”AAA”を持つ、”AAA2”というタイトルのデータが記録されており、領域I2には光ディスクBに記録されている各タイトルのインデックス情報が記録されている。
光ディスクAが1番目のドライブに格納されると、オートチェンジャディスクドライブ14は、光ディスクAに記録されている各データについて、ディスク番号の値”DISC1”(図3の表の第1列)、そのデータのタイトル(図3の表の第2列)、そのデータが記録されている領域の先頭を示す論理アドレス(図3の表の第3列)、およびタイトルと関連するキーワード(図3の表の第4列以降)をインデックス情報として記憶部15に記録する。すなわち、インデックス情報として図3の表の第1行、第2行のレコードが記録される。
同様に、光ディスクBが2番目のドライブに格納されると、インデックス情報として図3の表の第3行、第4行のレコードが記録される。
なお、キーワードは1個設定することも複数個設定することも可能であるため、登録されるキーワードの数はタイトル毎に異なる場合がある。そのため、キーワードが格納される最終列の次の列に”−1”のような、最終データを示す値を格納することにより、比較部16が、キーワードの比較を行うために、登録された数のキーワードを読み込むことができるようになっている。
次に、インターフェース11がホスト装置から読み出しコマンド(具体的には、キーワードとして“CCC”を含む読み出しコマンド)を受け付けたときに行われる動作について図2〜図4を参照して説明する。なお、オートチェンジャディスクドライブ14には光ディスクAおよび光ディスクBが格納されていることを述べておく。
図3は、DRAM13に格納されたキーワード“CCC”と記録部15に格納されているキーワードとを比較部16が比較する処理を行うことにより比較部16の内部メモリに生成するデータを示したものである。また、図4(a)は、記録再生装置1の動作を示すタイミングチャートであり、図4(b)、図4(c)はその変形例である。ここでは、例として、メモリ17はメモリAおよびメモリBの2つのメモリからなるものとして説明する。
最初に、インターフェース11は、受け付けた読み出しコマンドを実行部12に供給する。実行部12は、読み出しコマンドに含まれるキーワード“CCC”をDRAM13に格納する。
さらに、比較部16は、記憶部15にテーブル形式で記録されているインデックス情報のうちキーワードに“CCC”が含まれている各レコードについて、そのレコードに記録されているディスク番号および論理アドレス、並びに、1から順に割り当てられる再生番号をレコードとして内部メモリに記録する。これにより、比較部16の内部メモリには図3に示すようなテーブル形式のデータが記録されるようになる。
そして、実行部12は、比較部16の内部メモリに格納された図3に示すデータの各レコードを参照し、ディスク番号が表わす光ディスクから、論理アドレスで指定される領域に格納されているデータを読み出す指示であるロード実行命令を再生番号の若い順にオートチェンジャディスクドライブ14に供給する。
ロード実行命令を受け付けると、オートチェンジャディスクドライブ14は、指定された光ディスクの指定された領域からデータを読み出して、メモリ17に格納し、デコーダ18は、メモリ17に格納されたデータをデコード(再生)する。
以下、実行部12が図3に示すデータの2つのレコードを参照して2つのロード実行命令をオートチェンジャディスクドライブ14に供給した場合における、オートチェンジャディスクドライブ14のキャッシュ動作およびデコーダ18のデコード(再生)動作のタイミングについて図4を参照して以下に説明する。
図4(a)に示すとおり、オートチェンジャディスクドライブ14は、最初のロード実行命令を受け取ったタイミング(t0)で、光ディスクAが格納されているスロットをアクセス対象のスロットに切り替えるとともに光ディスクA上の指定されたアドレスへのシークを行う。(S1)。シーク後(t1)、オートチェンジャディスクドライブ14は、シークしたアドレスのデータを読み込み(R1)、読み込んだデータをメモリAに記録する(W1)。記録が完了する(t2)と、デコーダ18は、メモリAに記録されたデータを再生する(P1)。同時に、実行部12は、オートチェンジャディスクドライブ14に対し、2つ目のロード実行命令を発行する。オートチェンジャディスクドライブ14は、ロード実行命令を受け付けると、光ディスクBが格納されているスロットをアクセス対象のスロットに切り替えるとともに、光ディスクA上の指定されたアドレスへのシークを行う。(S2)。シーク後(t3)、オートチェンジャディスクドライブ14は、シークしたアドレスのデータを読み込み(R2)、読み込んだデータをメモリBに記録する(W2)。記録が完了し、P1が終了する(t4)と、デコーダ18は、メモリBに記録されたデータを再生する(P2)。これにより、最初のデータの再生開始時点(t2)から、最初のタイトルのデータ全体について、サーチ時間を要さずに、早送り、巻き戻しなどのトリック再生が可能となる。
なお、ここではメモリAのデータの記録が完了したタイミング(t2)から、メモリAに記録されたデータの再生(P1)を行う構成について説明したが、本再生を行うタイミングは、これに限定するものではない。例えば、図4(b)に示すように、メモリAへのデータの記録が完了する前であっても、デコーダ18は、すでにメモリAに記録されているデータを再生することができる(P1)。
要するに、メモリ17から再生するタイミングは任意である。これにより、オートチェンジャディスクドライブ14から直接再生するタイミングと、メモリ17上のデータから再生するタイミングと、を近づけることが可能である。
また、図4(c)に示すように、まず、2つのロード実行命令により読み出すべきすべてのデータをメモリ17上に記録し(t4)、その後、データを再生することが可能である。これにより、データ再生時には、キーワードと関連する全タイトルのデータがメモリ17上に記録されていることになる。したがって、データの順次再生だけでなく、最初のデータの再生開始時点(t4)から、キーワードと関連する全タイトルのデータ全体について、サーチ時間を要さずに、早送り、巻き戻しなどのトリック再生が可能となる。
なお、光ディスクに含まれるインデックス情報について説明したが、本発明ではこれに限定されない。例えば、各記録データの録画日時をインデックス情報として含め、上記録画日時情報を用いて再生順番を並び替えることが可能である。これにより、シリーズ番組を録画した際に、放送日時順に再生することが可能となる。
また、メモリ17に記録するデータは、圧縮されたデータであってもよい。
光ディスクに記録されている圧縮されたデータをそのまま記録することにより、メモリ17への記録時間が短くなるといったメリットがある。
また、メモリ17は、キャッシュメモリであってもよく、ハードディスクであってもよい。ハードディスクは一般に光ディスクに比べて大容量であるため、複数の光ディスクのデータを格納することが可能であり、また、光ディスクの変更時間や光ディスクのシーク時間、サーチ時間がかからないといったメリットがある。
(記録再生装置1の利点)
オートチェンジャディスクドライブからキーワードに関連づけられた各タイトルのデータを直接読み込んで再生する従来の再生装置では、再生対象のデータの切り替えに要するシーク時間(切り替え前のデータと切り替え後のデータとが異なる光ディスクに記録されている場合には、シーク時間に加え、再生対象のスロットを切り替える時間)だけ再生が停止する。
一方、記録再生装置1では、以上示したように、オートチェンジャディスクドライブ14が、キーワード(“CCC”)に関連づけられた各タイトル(“AAA1”、“CCC1”)のデータ(コンテンツデータ)を、光ディスクより読み込み遅延の少ないメモリ17にキャッシュし、デコーダ18が、メモリ17にキャッシュされたデータをデコード(再生)する。
また、図4(a)、図4(b)に示すように、記録再生装置1は、デコーダ18が最初のタイトル(“AAA1”)のデータを再生している間に、オートチェンジャディスクドライブ14が次のタイトル(“CCC1”)のデータのメモリ17へのキャッシュを開始することができるようになっている。
すなわち、デコーダ18が最初のタイトル(“AAA1”)のデータの再生を完了したときには、次に再生するタイトル(“CCC1”)のデータの少なくとも一部がメモリ17にキャッシュされた状態になっている。
つまり、記録再生装置1では、再生対象のデータの切り替えるときに、切り替え後のデータ(タイトル(“CCC1”)のデータ)の少なくとも一部がメモリ17にキャッシュされているので再生が停止しない。
したがって、記録再生装置1は、複数の光ディスクに記録された、関連する複数の録画タイトルのデータを、映像や音声の再生を停止させることなく連続再生することができる。
〔実施形態2〕
第1の実施形態において、1枚の光ディスク上に記録された複数のデータを連続再生する場合、オートチェンジャディスクドライブ14は、スロットに切り替えを行わない。そのため、オートチェンジャ機能を有しない光ディスクドライブによっても、本発明を実施することができる。
本発明における第2の実施形態は、オートチェンジャ機能を有しない記録再生装置における、1枚の光ディスク上に記録された複数のデータの連続再生方法についてである。
(記録再生装置2の構成)
本実施形態に係る記録再生装置2の構成について、図5を参照して説明する。図5は本実施形態の記録再生装置の構成を示すブロック図である。
図5に示すとおり、記録再生装置2は、インターフェース21、実行部22、DRAM23、光ディスクドライブ24、記録部25、比較部26、メモリ27およびデコーダ28を備えている。
インターフェース21はホスト装置から発せられたコマンドを取得するための手段であり、例えば、ATA(Advanced Technology Attachment)インターフェース、ATAPI(ATA Packet Interface)、またはSATA(Serial ATA)インターフェースである。インターフェース21が取得するコマンドとしては、データを読み出す読み出しコマンドが挙げられる。読み出しコマンドには、キーワードが含まれる。
実行部22は、インターフェース21にて取得したコマンドに応じて記録再生装置2を制御するための手段であり、具体的には、比較部26から論理アドレスを受信するたびに、その論理アドレスで指定される領域に格納されているデータを読み出す指示であるロード実行命令を、光ディスクドライブ24に供給する。
例えばCPU(Central Processing Unit)を用いて構成することができる。この場合、CPUを実行部22として機能させるためのプログラムは、例えば、メモリ27に記憶しておけばよい。
DRAM23は、インターフェース21が取得した読み出しコマンドに含まれるキーワードを格納する領域である。
光ディスクドライブ24は、1枚の光ディスクを格納可能な装置であり、実行部22より指定された光ディスク上の領域の映像データや音声データを再生する。
記憶部25は、光ディスクドライブ24に格納されている光ディスクから抽出されたインデックス情報を、タイトル毎に1レコードずつ、テーブル形式で記憶するための不揮発性メモリである。
比較部26は、記憶部25に格納されているタイトル毎のキーワードと、DRAM23に格納されている、読み出しコマンドに含まれているキーワードとの比較を行うための手段であり、一致するキーワードに関連するタイトルが記録されている領域を示す領域指定情報(例えば、論理アドレス)を比較部26の内部メモリにテーブル形式で順次格納する。上記内部メモリはFIFO(First In First Out)形式のメモリ構成をしており、比較部26の内部メモリに格納された最初の領域指定情報(最も小さい論理アドレス値)から順に、実行部22に送信する。
メモリ27は、実行部22により指定されたアドレスに記録されているデータを光ディスクドライブ24が光ディスクから読み出してキャッシュする不揮発性メモリである。
デコーダ28は、メモリ27に格納されたデータをデコードし、映像信号もしくは音声信号を出力する手段である。
(記録再生装置2の動作)
次に、光ディスクドライブ24が実行部22からロード実行命令を受け付けた際の記録再生装置2の動作について、図6を参照して説明する。図6(a)は、記録再生装置2の動作を示すタイミングチャートであり、図6(b)、図6(c)はその変形例である。ここでは、実施形態1と同様に、例として2つのロード実行命令を受け付けた場合の動作を説明する。
図6(a)に示すように、光ディスクドライブ24は、最初のロード実行命令を受け取ったタイミング(t0)で、光ディスクドライブ24は光ディスク上の該ロード実行命令で指定されたアドレスにシークする(S1)。光ディスクドライブ24は、シーク後(t1)、シークしたアドレスのデータを読み込み(R1)、読み込んだデータをメモリ27に記録する(W1)。記録が完了する(t2)と、デコーダ28は、メモリ27に記録されたデータを再生する(P1)。同時に、実行部22は、光ディスクドライブ24に対し、比較部26から受け取った次のロード実行命令を供給し、光ディスクドライブ24は、光ディスク上の該ロード実行命令で指定されたアドレスにシークする(S2)。光ディスクドライブ24は、シーク後(t3)、指定されたアドレスのデータを読み込み(R2)、読み込んだデータをメモリ27に記録する(W2)。記録が完了し、最初のデータの再生(P1)が終了する(t4)と、デコーダ28は、W2にてメモリ27に記録されたデータを再生する(P2)。
これにより、最初のデータの再生開始時点(t2)から、最初のタイトルのデータ全体について、サーチ時間を要さずに、早送り、巻き戻しなどのトリック再生が可能となる。
なお、ここではメモリ27へのデータの記録(W1)が完了したタイミング(t2)から、メモリ27に記録されたデータの再生(P1)をおこなう構成について説明したが、再生をおこなうタイミングは、これに限定するものではない。例えば、図6(b)に示すように、メモリ27へのデータの記録(W1)が完了する前であっても、デコーダ28は、すでに記録されているデータを再生することができる(P1)。要するに、メモリ27から再生するタイミングは任意である。これにより、光ディスクドライブ24から直接再生するタイミングと、メモリ27上のデータから再生するタイミングと、を近づけることが可能である。
また、図6(c)に示すように、まず、2つのロード実行命令により読み出すべきすべてのデータをメモリ27に記録し(t4)、その後、データを再生することが可能である。これにより、データ再生時は、キーワードと関連する全タイトルのデータがメモリ17上に記録されていることになる。したがって、データの順次再生だけでなく、最初のデータの再生開始時点(t4)から、キーワードと関連する全タイトルのデータ全体について、サーチ時間を要さずに、早送り、巻き戻しなどのトリック再生が可能となる。
なお、メモリ27に記録するデータは、実施形態1と同様に、圧縮したデータであってもよい。また、メモリ27は、実施形態1と同様に、ハードディスクであってもキャッシュメモリでであってもよい。
(記録再生装置2の利点)
オートチェンジャ機能を有さない従来の光ディスク再生装置では、再生対象のデータを切り替える際に、切り替えに要するシーク時間だけ再生が停止する。
記録再生装置2では、以上示したように、光ディスクドライブ24が、キーワードに関連づけられた各タイトルのデータ(コンテンツデータ)を、光ディスクより読み込み遅延の少ないメモリ27にキャッシュし、デコーダ28が、メモリ17にキャッシュされたデータをデコード(再生)する。
また、図6(a)、図6(b)に示すように、記録再生装置2は、デコーダ28が最初のタイトルのデータを再生している間に、光ディスクドライブ24が、次のタイトルのデータのメモリ27へのキャッシュを開始することができるようになっている。
したがって、記録再生装置2は、1枚の光ディスクに記録された、関連する複数の録画タイトルのデータを、映像や音声の再生を停止させることなく連続再生することができる。
(プログラム、記録媒体)
最後に、記録再生装置1、2に含まれている各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成すればよい。あるいは、次のように、実行部12、22、比較部16、26、デコーダ18、28については、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち記録再生装置1、2は、実行部12、22、比較部16、26、デコーダ18、28の各機能を実現する制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録していればよい。記録再生装置1、2(またはCPUやMPU)が、供給された記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し、実行すればよい。
プログラムコードを記録再生装置1、2に供給する記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などとすることができる。
また記録再生装置1、2は、通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介して記録再生装置1、2に供給する。この通信ネットワークは、記録再生装置1、2にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類または形態に限定されない。たとえば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。たとえば、IEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線などの有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、光ディスク再生装置一般に広く適用することができる。
1 記録再生装置
11 インターフェース
12 実行部
13 DRAM
14 オートチェンジャディスクドライブ(キャッシュ手段)
15 記録部
16 比較部
17 メモリ
18 デコーダ(再生手段)
2 記録再生装置
21 インターフェース
22 実行部
23 DRAM
24 光ディスクドライブ(キャッシュ手段)
25 記録部
26 比較部
27 メモリ
28 デコーダ(再生手段)

Claims (6)

  1. 光ディスクに記録され、キーワードで関連づけられた第1のコンテンツデータおよび第2のコンテンツデータを順に再生する再生装置において、
    上記各コンテンツデータを、上記光ディスクより読み込み遅延の少ない記録媒体にキャッシュするキャッシュ手段と、
    上記キャッシュ手段により上記記録媒体にキャッシュされたコンテンツデータを再生する再生手段と、を備え、
    上記キャッシュ手段は、上記再生手段が上記第1のコンテンツデータを再生している間に、上記第2のコンテンツデータの上記記録媒体へのキャッシュを開始することを特徴とする再生装置。
  2. 上記再生手段は、上記キャッシュ手段が上記第1のコンテンツデータ全体を上記記録媒体にキャッシュした後に、上記第1のコンテンツデータの再生を開始することを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  3. 上記再生装置は、複数の光ディスクを同時に保持可能な再生装置であり、
    上記第1のコンテンツデータは上記複数の光ディスクのいずれかに記録されており、上記第2のコンテンツデータは、上記複数の光ディスクのうち上記第1のコンテンツデータが記録されている光ディスクとは異なる光ディスクに記録されていることを特徴とする請求項1または2に記載の再生装置。
  4. 光ディスクに記録され、キーワードで関連づけられた第1のコンテンツデータおよび第2のコンテンツデータを順に再生する再生方法において、
    上記各コンテンツデータを、上記光ディスクより読み込み遅延の少ない記録媒体にキャッシュするキャッシュ工程と、
    上記キャッシュ工程にて上記記録媒体にキャッシュされたコンテンツデータを再生する再生工程と、を含み、
    上記キャッシュ工程にて上記第2のコンテンツデータのキャッシュを開始するタイミングは、上記再生工程にて上記第1のコンテンツデータを再生している間であることを特徴とする再生方法。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の再生装置を動作させるためのプログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
  6. 請求項5に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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