JP2011153674A - 車輪支持用転がり軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール部材の密封性を向上させ、嵌合面からの水や泥水等の異物の侵入を防止して、軸受の長寿命化を図る。
【解決手段】シール部材6は内輪部材3の外周面に嵌合されるスリンガ63を有すると共に、内輪部材32Aの軸方向車両中心側の肩部には環状部材8aが外嵌し、前記環状部材8aは前記スリンガ63の圧入による前記スリンガ63の軸方向先端部を内径側に押さえる内周面8a1を有し、前記スリンガ63の軸方向先端部は前記環状部材8aの内周面8a1と接触することを特徴とする車輪支持用転がり軸受。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持するための車輪支持用転がり軸受に関する。
車輪支持用転がり軸受において、使用時に軸受内部に水や泥水等の異物が浸入し寿命が低下する、という問題があった。そのため軸受内部を密封するべく、転がり軸受の軸方向両側端部にシール部材が設けられている。特に転がり軸受の軸方向車両中心側(車輪と逆側)が水や泥水に曝されることが多く、この転がり軸受の軸方向車両中心側に設けられるシール部材に関して、その密封性を高めるために数々の改良が試みられている。
図11に示された車輪支持用転がり軸受1は、内周面に2列の軌道溝を有する外輪部材2と、外周面に前記外輪部材2の軌道溝に対向する2列の軌道溝を有する内輪部材3と、外輪部材2と内輪部材3の2列の軌道溝間に転動自在に配置された複数の転動体4、4と、転動体4、4を転動自在に保持する保持器5、5と、外輪部材2と内輪部材3との間に形成された空間を軸方向にそれぞれ一方向ずつから密封するためのシール部材6、7と、を備える。
図11に示すように、外輪部材2は、不図示の車両の車体側に取付固定するための複数の固定フランジ21を周方向に所定の間隔で有している。また、内輪部材3は、外輪部材2内に同軸線上に配置されるハブ本体31と、ハブ本体31と別体に形成され、ハブ本体31の外周面の軸方向車両中心側端部(図中右方)に外嵌固定される内輪32と、から構成される。ハブ本体31は、不図示の車両の車輪側に接続するための、径方向外方に向かって延びる複数の取付フランジ33を、周方向に所定の間隔で、軸方向車両外側端部(図中左方)に有している。
外輪部材2と内輪部材3との間に形成された空間を軸方向にそれぞれ一方向ずつから密封するためのシール部材6、7は、封入した潤滑剤(例えば、グリース、油)が軸受外部に漏洩したり、異物(例えば、水、塵埃)が軸受内部に侵入するのを防止している。このシール部材6、7のうち、軸方向車両中心側に位置するシール部材6は、図12のように、内輪32の外周面に嵌合されるスリンガ63と、外輪部材2の内周面に嵌合される芯金61と、芯金61に取り付けられスリンガ63に摺接するシール部62とを備える。このように構成されたシール部材6は、内輪32にスリンガ63を圧入嵌合することにより、車輪支持用転がり軸受1に固定され、軸受内部への水や泥水等の異物の侵入を抑制している。しかし、このような従来構造では、スリンガ63と内輪32との嵌合部が金属嵌合であるために、水侵入の懸念があった。
このような課題を解決するために、特許文献1では、内輪とスリンガとの嵌合面に弾性部材を設け、金属同士の嵌合面をなくすことにより、密封性を向上させている。また、特許文献2では、スリンガの内輪との嵌合部を短くし、シール部の内側リップ(図12の62aに該当する部分)を内輪32と直接摺接させることによりスリンガと内輪との接触部の密封性を向上させ、芯金の外周面に弾性体からなる突起環を設けることにより外輪と芯金との接触部の密封性を向上させている。
特開2001−215132号公報 実公平7−32984号公報
しかし、上記特許文献1に記載の構造では、スリンガと内輪との間に存する弾性部材の摩擦のために、スリンガの圧入が困難になるという問題があった。特許文献2に記載の構造では、スリンガの内輪との嵌合面積が小さくなり、スリンガの固定が不十分となってしまうため、シール部とスリンガとの接触面圧が適正に保つことが困難であり、トルクの増加や密封性の低下を招く虞がある。以上の問題に鑑み、本発明では、前記シール部材の密封性を向上させ、嵌合面からの水や泥水等の異物の侵入を防止して、軸受の長寿命化を図ることを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)内周面に2列の軌道溝を有する外輪部材と、外周面に前記外輪部材の軌道溝に対向する2列の軌道溝を有する内輪部材と、前記外輪部材と前記内輪部材の2列の軌道溝間に転動自在に配置された複数の転動体と、前記外輪部材と前記内輪部材との間に形成された空間を軸方向にそれぞれ一方向ずつから密封するための密封部材と、を備えた車輪支持用転がり軸受において、前記密封部材は前記内輪部材の外周面に嵌合されるスリンガを有すると共に、前記内輪部材の軸方向車両中心側の肩部には前記スリンガの軸方向先端部を内径側に押さえる押圧部が形成されていることを特徴とする車輪支持用転がり軸受。
(2)前記押圧部は、内輪部材の軸方向車両中心側の肩部に外嵌された環状部材であり、前記環状部材は前記スリンガの軸方向先端部を内径側に押さえる内周面を有し、前記スリンガの軸方向先端部は前記環状部材の内周面と接触することを特徴とする(1)に記載の車輪支持用転がり軸受。
(3)前記環状部材の内周面は、軸方向車両外側から軸方向車両中心側に向かい拡径することを特徴とする(2)に記載の車輪支持用転がり軸受。
(4)前記内輪部材の軸方向車両中心側肩部は軸方向車両中心側が小径部となるような段差部を有し、前記段差部の側面に対向するように前記環状部材は前記小径部が外嵌していることを特徴とする(2)または(3)に記載の車輪支持用転がり軸受。
(5)前記環状部材の少なくとも前記内輪肩部との嵌合部には弾性体からなる被膜が施されていることを特徴とする請求項(2)乃至(4)に記載の車輪支持用転がり軸受。
(6)前記内輪部材の軸方向車両中心側肩部は軸方向車両中心側が小径部となり、前記肩部の軸方向車両外側が大径部となるような段差部を有し、前記段差部は、軸方向車両外側から軸方向車両中心側に向かい拡径しており、この段差部が前記押圧部であることを特徴とする(1)に記載の車輪支持用転がり軸受。
従来構造では、図13に示すように、スリンガ63の圧入時に、スリンガ63の先端部63aが拡径してしまう場合がある。すなわち、図13(a)のように内輪32の肩部32k(以下、内輪32の軌道溝の軸方向車両中心側端部32xから軸方向車両中心側端部の面取り部までの内輪32の外周面を肩部32kと云う)にスリンガ63を軸方向車両中心側から圧入すると、スリンガ63の基部63bよりも剛性の低い先端部63aが図13(b)のように押し拡げられる。圧入が完了した後も先端部63aは内輪32より離れ、図13(c)のように、スリンガ63と内輪32は、スリンガ63の屈曲部63c周辺のみで接触することとなる。その結果、スリンガ63と内輪32との接触面積が小さくなるため、スリンガ63と内輪32との嵌合部より、軸受空間内部へ水や泥水等の異物が浸入する可能性が高くなる。また、スリンガ63と内輪32との接触部のスリンガ63表面または内輪32表面に傷や打痕等がある場合、異物侵入の可能性が更に高くなる。
本発明によれば、前記環状部材の拡径する内周面で前記スリンガの先端部が内径側に押され、上記のようなシール部材の圧入によるスリンガの先端部の拡径が抑制される。これにより、内輪構成部材と前記スリンガとの嵌合面における接触面積が増加するので、前記シール部材の密封性が向上し、嵌合面からの水や泥水等の異物の侵入を防止して、軸受の長寿命化を図ることが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る車輪支持用転がり軸受の要部拡大断面図である。 本発明の第1実施形態の変形例1を示す要部拡大断面図である。 本発明の第1実施形態の変形例2を示す要部拡大断面図である。 本発明の第1実施形態の変形例3を示す要部拡大断面図である。 本発明の第1実施形態の変形例4を示す要部拡大断面図である。 本発明の第1実施形態の変形例5を示す要部拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車輪支持用転がり軸受の要部拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る車輪支持用転がり軸受の要部拡大断面図である。 本発明の第4実施形態に係る車輪支持用転がり軸受の要部拡大断面図である。 本発明の第4実施形態の変形例を示す要部拡大断面図である。 従来の車輪支持用転がり軸受の要部断面図である。 従来の車輪支持用転がり軸受の要部拡大断面図である。 従来の車輪支持用転がり軸受の問題点を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態に係る車輪支持用転がり軸受について、図面を参照しつつ説明する。なお、シール部材以外の車輪支持用転がり軸受の各構成は、前記の従来例と同様である。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る車輪支持用転がり軸受の要部拡大断面図である。本発明に係る車輪支持用転がり軸受の内輪32Aの軸方向車両中心側の肩部には、軸方向車両中心側に小径部32aが、軸方向車両外側に大径部32bが形成されている。また、前記小径部32aと大径部32bとの境目である段差部32cの側面に当接するように、環状部材が前記小径部32aに外嵌している。
この環状部材8aの内周面は、軸方向車両外側から軸方向車両中心側に向かい拡径するテーパ面8a1と、テーパ面8a1と連続し、軸方向車両外側に内輪32Aと同心円状に形成された円筒面8a2とを備える。また環状部材8aの外周面は、内輪32Aと同心円状の円筒形状となっている。
このような内輪32A及び環状部材8aとを備える車輪支持用転がり軸受にシール部材6を取り付ける際には、まず内輪32Aの小径部32aに環状部材8aを、段差部32cの側面と当接する位置まで外嵌し、次に、環状部材8aのテーパ面8a1とシール部材6のスリンガ63の軸方向先端が接する位置まで、シール部材6を小径部32aに圧入する。このような構造及び取付手順により、テーパ面8a1でスリンガ63の先端部が内径側に押され、図13のようなシール部材6の圧入によるスリンガ63の先端部63aの拡径が抑制される。これにより、内輪32Aとスリンガ63との嵌合面における接触面積が増加するので、シール部材6の密封性が向上し、嵌合面からの水や泥水等の異物の侵入を防止して、軸受の長寿命化を図ることが可能となる。また、内周がテーパ面8a1であるために、環状部材8aのスリンガ63を内径側に押す力を、スリンガ63の位置により容易に調整でき、内周面8a1の高い精度は必要とされず、比較的安価に製造できる。
図2は、本発明の第1実施形態に係る変形例1を示す要部拡大断面図である。本例に係る環状部材8bは、図1の環状部材8aの内周面と同様の形状の内周面と、内周面と略平行な形状を有する外周面とを有している。本例によれば、環状部材8bの成型には切削等は必要なくプレス加工等の塑性変形のみで製造することが可能となるので、比較的安価で製造できる。
図3は、本発明の第1実施形態に係る変形例2を示す要部拡大断面図である。本例に係る環状部材8cは、図1の環状部材8aの外周面と同様の円筒形の外周面と、軸方向車両中心側から順に、テーパ面8c1、段差面8c3、円筒面8c2が連続した形状の内周面とを有している。段差面8c3は径方向に平行な平面で、テーパ面8c1は図1と同様に軸方向車両外側から中心側に向かい拡径する形状である。本例によれば、テーパ面c1の傾斜を比較的緩やかにすることが可能となるため、スリンガ63の先端部の拡径を押さえる力や、スリンガ位置を調節することが容易となる。
図4は、本発明の第1実施形態に係る変形例3を示す要部拡大断面図である。本例に係る環状部材8dは、図1の環状部材8aのテーパ面8a1の形状を、内径側に凸状の円弧とした面8d1を有している。図5は、本発明の第1実施形態に係る変形例4を示す要部拡大断面図である。本例に係る環状部材8eは、図1の環状部材8aのテーパ面8a1の形状を、内径側に凹状の円弧とした面8e1を有している。図6は、本発明の第1実施形態に係る変形例5を示す要部拡大断面図である。本例に係る環状部材8fは、図1の環状部材8aのテーパ面8a1の形状を、軸受と同心円状の円筒面8f1とした内周面を有している。
以上のように、本実施形態に係る車輪支持用転がり軸受では、内輪肩部に段差面を設け、小径部に外嵌するための円筒面と、軸方向車両外側から中心側に向かい拡径するテーパ面または円弧面とを内周面に有する環状部材を設け、環状部材の側面を段差面に当接させる構造としたので、テーパ面または円弧面でスリンガの先端部が内径側に押され、図13のようなシール部材の圧入によるスリンガの先端部の拡径が抑制される。これにより、内輪とスリンガとの嵌合面における接触面積が増加するので、シール部材の密封性が向上し、嵌合面からの水や泥水等の異物の侵入を防止して、軸受の長寿命化を図ることが可能となる。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態に係る車輪支持用転がり軸受の要部拡大断面図である。本発明に係る車輪支持用転がり軸受は、図1の環状部材8aと同様の形状を有する環状部材8gを有しており、環状部材8gの内周のテーパ面はシール部材6のスリンガ63の軸方向先端と接している。環状部材8gには被膜9がなされており、被膜9の材料はゴムや樹脂等の、内輪32との嵌合部における摩擦を増大させるものであれば良い。
このような構造により、環状部材8gのテーパ面でスリンガ63の先端部が内径側に押され、図13のようなシール部材6の圧入によるスリンガ63の先端部63aの拡径が抑制される。これにより、内輪32とスリンガ63との嵌合面における接触面積が増加するので、シール部材6の密封性が向上し、嵌合面からの水や泥水等の異物の侵入を防止して、軸受の長寿命化を図ることが可能となる。また、被膜9により環状部材8gと内輪32との密封性が高くなるので、内輪32とスリンガ63との嵌合面から万が一異物が侵入した場合でも、環状部材9と内輪32Aとスリンガ63とで囲まれる空間で、異物を止めることが可能となり、軸受内部への異物の侵入を防止する効果が一層高くなる。
また、環状部材8gと内輪32との嵌合部における摩擦が、環状部材8gの軸方向への抜けを抑制できる程度であれば、第1実施形態において内輪肩部に設けた段差部が省略することが可能となる。その結果、従来構造の車輪支持用転がり軸受に環状部材8gを取り付けるのみで、本発明の第1実施形態に示した効果を得ることができる。更に、本実施形態に係る環状部材の形状は、第1実施形態に示した図2〜6のような形状のものに被膜を施したものとしても良い。また、環状部材の外周全体に被膜を施す必要はなく、少なくとも内輪32との嵌合部に被膜が施されていれば良い。その他の構造、作用効果は第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図8は、本発明の第3実施形態に係る車輪支持用転がり軸受の要部拡大断面図である。本発明に係る車輪支持用転がり軸受は、特許文献2に記載のシール部材に第1実施形態の環状部材を適用した例である。すなわち、内輪32Bに図1と同様の小径部32Ba、大径部32Bbを設け、内輪32Bの段差部に当接するように、小径部32Baに環状部材8hを外嵌している。図1の環状部材8aと同様な形状を有する環状部材8hは、内周面で軸方向寸法を従来よりも短くしたスリンガ63Bの先端部を内径側に押さえている。また、シール部62Bの内側リップ62Baは内輪32Bの大径部32Bbに摺接している。
このような構成により、環状部材8hによりスリンガが十分に固定されるので、特許文献2のスリンガの軸方向寸法が短く、スリンガの固定が不十分である、という難点を克服することができる上に、第1実施形態と同等の効果が得られる。さらに、スリンガ63Bと内輪32Bとの嵌合部、スリンガ63Bと環状部材8hとの接触部、環状部材8hと内輪32Bとの嵌合部、内側リップ62Baと内輪32Bとの摺接部により、密封性を第1実施形態よりも向上することが可能となる。更に、本実施形態に係る環状部材の形状は、第1実施形態に示した図2〜6のような形状のものでも良く、また第2実施形態のように被膜を施した形状としても良い。
(第4実施形態)
図9は、本発明の第4実施形態に係る車輪支持用転がり軸受の要部拡大断面図である。本発明に係る車輪支持用転がり軸受は、図1の環状部材8aを内輪と一体にしたものである。本実施形態に係る内輪32Cは、小径部32Ca、大径部32Cb、テーパ部32Ccを有しており、このテーパ部32Ccがスリンガ63の先端部と当接している。このような構成により、従来構造から部品点数を増加させることなく、第1実施形態と同様の作用効果を得ることが出来る。
図10は、本発明の第4実施形態に係る変形例を示す要部拡大断面図である。本例に係る内輪32Dは、図9と同様の小径部32Da、大径部32Db、テーパ部32Dcを有し、さらにテーパ部32Dcと略平行な第2テーパ部32Ddを有する。すなわち、内輪32Dは軸方向車両中心側から小径部32Da、第2テーパ部32Dd、テーパ部32Dc、大径部32Dbが連続する外周面をその肩部に有しており、テーパ部32Dcと第2テーパ部32Ddは軸方向車両外側及び径方向内側に向かう溝を形成している。このような構成により、図9の構成と比較して加工性がよく、比較的簡単に製造が可能となる。
以上の実施形態では、種々の形状を有する環状部材を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、内周面形状が、スリンガの先端を内径側に押さえることが可能な形状を有していれば良い。
1 車輪支持用転がり軸受
2 外輪部材
21 固定フランジ
3 内輪部材
31 ハブ本体
32、32A、32B、32C 内輪
32a 小径部
32b 大径部
32c 段差部
33 取付フランジ
4 転動体
5 保持器
6、7 シール部材
61 芯金
62 シール部
63 スリンガ
8a〜8g 環状部材
8a1〜8c1 テーパ面
8d1、8e1 円弧面
8a2〜8e2 円筒面
9 被膜

Claims (6)

  1. 内周面に2列の軌道溝を有する外輪部材と、外周面に前記外輪部材の軌道溝に対向する2列の軌道溝を有する内輪部材と、前記外輪部材と前記内輪部材の2列の軌道溝間に転動自在に配置された複数の転動体と、前記外輪部材と前記内輪部材との間に形成された空間を軸方向にそれぞれ一方向ずつから密封するための密封部材と、を備えた車輪支持用転がり軸受において、前記密封部材は前記内輪部材の外周面に嵌合されるスリンガを有すると共に、前記内輪部材の軸方向車両中心側の肩部には前記スリンガの軸方向先端部を内径側に押さえる押圧部が形成されていることを特徴とする車輪支持用転がり軸受。
  2. 前記押圧部は、内輪部材の軸方向車両中心側の肩部に外嵌された環状部材であり、前記環状部材は前記スリンガの軸方向先端部を内径側に押さえる内周面を有し、前記スリンガの軸方向先端部は前記環状部材の内周面と接触することを特徴とする請求項1に記載の車輪支持用転がり軸受。
  3. 前記環状部材の内周面は、軸方向車両外側から軸方向車両中心側に向かい拡径することを特徴とする請求項2に記載の車輪支持用転がり軸受。
  4. 前記内輪部材の軸方向車両中心側肩部は軸方向車両中心側が小径部となるような段差部を有し、前記段差部の側面に対向するように前記環状部材は前記小径部が外嵌していることを特徴とする請求項2または3に記載の車輪支持用転がり軸受。
  5. 前記環状部材の少なくとも前記内輪肩部との嵌合部には弾性体からなる被膜が施されていることを特徴とする請求項2乃至4に記載の車輪支持用転がり軸受。
  6. 前記内輪部材の軸方向車両中心側肩部は軸方向車両中心側が小径部となり、前記肩部の軸方向車両外側が大径部となるような段差部を有し、前記段差部は、軸方向車両外側から軸方向車両中心側に向かい拡径しており、この段差部が前記押圧部であることを特徴とする請求項1に記載の車輪支持用転がり軸受。
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