JP2011153656A - 歯車伝達潤滑機器 - Google Patents

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【課題】第1歯車と噛み合うように配置された第2歯車の歯底部に対して潤滑油を確実に供給する。
【解決手段】歯車伝達潤滑機器100は、支持軸2に回転可能に支持され、複数の第1歯部11を有する第1歯車1と、この第1歯車1と噛み合うように配置され、複数の第2歯部111を有する第2歯車101と、第1歯車1に形成され、支持軸2内の潤滑油の流路から第1歯部11間に形成された第1歯底部12に向かって延在した給油径路13とを備え、給油径路13は、第1歯底部12に対して潤滑油を供給する。
【選択図】図3

Description

本発明は、潤滑対象となる歯車に噛み合う歯車を備えた歯車伝達潤滑機器に関する。
従来、潤滑剤トランスファピニオンと、この潤滑剤トランスファピニオンと噛み合う潤滑対象歯車とを備えた歯車伝達潤滑機器が知られている(例えば、特許文献1参照)。この歯車伝達潤滑機器では、潤滑剤トランスファピニオンの内部から、潤滑剤トランスファピニオンの歯部と潤滑対象歯車の歯部との接触部分に向けて、潤滑油が供給される。
特表2009−537749号公報
従って、潤滑剤トランスファピニオンの内部から供給された潤滑油は、潤滑剤トランスファピニオンの歯部と潤滑対象歯車の歯部との接触部分から、潤滑対象歯車の隣り合う歯部間に形成された歯底部に向かってほとんど流れることはない。このため、潤滑剤トランスファピニオンの内部から供給された潤滑油が、潤滑対象歯車の歯底部に供給されないという問題があった。
本発明の目的は、第1歯車と噛み合うように配置された第2歯車の歯底部に対して潤滑油を確実に供給可能な歯車伝達潤滑機器を提供することである。
第1の発明に係る歯車伝達潤滑機器は、支持軸に回転可能に支持され、複数の第1歯部を有する第1歯車と、第1歯車と噛み合うように配置され、複数の第2歯部を有する第2歯車と、第1歯車に形成され、支持軸内の潤滑油の流路から第1歯部間に形成された第1歯底部に向かって延在した給油径路とを備え、給油径路は、第1歯底部に対して潤滑油を供給する。
この歯車伝達潤滑機器では、第1歯車において隣り合う第1歯部間に形成された第1歯底部に潤滑油が供給されることによって、第1歯底部に潤滑油を溜め込むことができる。そして、第1歯車の第1歯底部に溜め込まれた潤滑油は、第1歯車と第2歯車とが噛み合いつつ回転する際に、第2歯車の第2歯部によって、第2歯車の第2歯底部に向かって押し出される。従って、第1歯車の第1歯底部に溜め込まれた潤滑油を第2歯車の第2歯底部に移動させることによって、第2歯車において隣り合う第2歯部間に形成された第2歯底部に対して潤滑油を供給することができる。
第2の発明に係る歯車伝達潤滑機器は、第1の発明に係る歯車伝達潤滑機器において、第1歯車の少なくとも一端に配置された板状部材を備え、板状部材は、側面視で、第1歯部間において第1歯底部より径方向外側に配置された部分を有している。
この歯車伝達潤滑機器では、板状部材が、側面視で、第1歯部間において第1歯底部より径方向外側に配置された部分を有していることにより、この径方向外側に配置された部分が障壁となって、第1歯車の第1歯底部に溜め込まれた潤滑油が第1歯車の一端から漏れ出ることを防止できる。
第3の発明に係る歯車伝達潤滑機器は、第1または第2の発明に係る歯車伝達潤滑機器において、第2歯車と噛み合うように配置され、複数の第3歯部を有する第3歯車を備える。
この歯車伝達潤滑機器では、第1歯車の第1歯底部に溜め込まれた潤滑油が第2歯車の第2歯底部に移動するのと同様にして、第2歯車の第2歯底部に溜め込まれた潤滑油が、第2歯車と第3歯車とが噛み合いつつ回転する際に、第3歯車の第3歯部によって、第3歯車の第3歯底部に向かって押し出される。よって、第2歯車の第2歯底部に溜め込まれた潤滑油を第3歯車の第3歯底部に向かって移動させることができる。従って、第3歯車の第3歯部の歯先部分、根元部分、及び、第3歯車において隣り合う第3歯部間に形成された第3歯底部に対して潤滑油を供給することができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、第1歯車において隣り合う第1歯部間に形成された第1歯底部に潤滑油が供給されることによって、第1歯底部に潤滑油を溜め込むことができる。そして、第1歯車の第1歯底部に溜め込まれた潤滑油は、第1歯車と第2歯車とが噛み合いつつ回転する際に、第2歯車の第2歯部によって、第2歯車の第2歯底部に向かって押し出される。従って、第1歯車の第1歯底部に溜め込まれた潤滑油を第2歯車の第2歯底部に移動させることによって、第2歯車において隣り合う第2歯部間に形成された第2歯底部に対して潤滑油を供給することができる。
第2の発明では、板状部材が、側面視で、第1歯部間において第1歯底部より径方向外側に配置された部分を有していることにより、この径方向外側に配置された部分が障壁となって、第1歯車の第1歯底部に溜め込まれた潤滑油が第1歯車の一端から漏れ出ることを防止できる。
第3の発明では、第1歯車の第1歯底部に溜め込まれた潤滑油が第2歯車の第2歯底部に移動するのと同様にして、第2歯車の第2歯底部に溜め込まれた潤滑油が、第2歯車と第3歯車とが噛み合いつつ回転する際に、第3歯車の第3歯部によって、第3歯車の第3歯底部に向かって押し出される。よって、第2歯車の第2歯底部に溜め込まれた潤滑油を第3歯車の第3歯底部に向かって移動させることができる。従って、第3歯車の第3歯部の歯先部分、根元部分、及び、第3歯車において隣り合う第3歯部間に形成された第3歯底部に対して潤滑油を供給することができる。
本実施形態に係る歯車伝達潤滑機器の全体構成を示した模式図である。 図1の第1歯車の外観斜視図である。 図1の第1歯車の構造を示した側面視図である。 図3の一部の拡大図である。 図3のA−A線の矢視断面図である。 (a)〜(c)は、歯車伝達潤滑機器の給油動作を示した説明図である。
以下、図面に基づいて、本発明の一実施形態に係る歯車伝達潤滑機器について説明する。図1は、本実施形態に係る歯車伝達潤滑機器の全体構成を示した模式図である。図2は、図1の第1歯車の外観斜視図である。図3は、図1の第1歯車の構造を示した側面視図である。図4は、図3の一部の拡大図である。図5は、図3のA−A線の矢視断面図である。
<歯車伝達潤滑機器>
図1に示すように、歯車伝達潤滑機器100は、8個の第1歯部11を有する第1歯車1と、この第1歯車1と噛み合うように配置され、18個の第2歯部111を有する第2歯車101と、この第2歯車101と噛み合うように配置され、複数の第3歯部121を有する第3歯車102と、分配弁103と、給油ポンプ104とを備えている。また、本実施形態では、第1歯車1の主な材質には、NBR(ニトリルゴム)とPVC(ポリ塩化ビニル)が用いられている。また、第3歯車102は、風力発電用風車の駆動機構に用いられる。
図1において、第2歯車101に連結された駆動モータ(図示せず)が第2歯車101を回転させると、この第2歯車101と噛み合う第1歯車1及び第3歯車102に動力が伝達されて、第1歯車1及び第3歯車102が回転する。
また、分配弁103は、図1に示すように、給油ホース105を介して第1歯車1に接続されると共に、給油ホース106を介して給油ポンプ104と接続されている。また、給油ポンプ104には、グリース等の潤滑油が貯留されたタンク107が接続されている。これにより、分配弁103には、給油ポンプ104の駆動によって給油ホース106を介して潤滑油が供給される。そして、分配弁103に供給された潤滑油は、供給量が調整された後に、給油ホース105を介して第1歯車1に供給される。
図2〜図5に示すように、歯車伝達潤滑機器100は、第1歯車1を回転可能に支持する支持軸2と、一対の板状部材3と、一対の補強板4と、一対の固定部材5と、アーム部6と、一対のリング部材7とを有している。なお、図4では、図面を簡略化するために、固定部材5の図示を省略している。
<第1歯車>
図5に示すように、第1歯車1は、同一の形状を有する3つの分割部材1A〜1Cで構成されている。各分割部材1A〜1Cは、図3及び図5に示すように、第1歯車1の一端1aから他端1bに向かって軸方向に貫通するように形成され且つ支持軸2が介挿された介挿孔10と、8つの第1歯部11と、隣り合う第1歯部11間に形成された8つの第1歯底部12と、各第1歯底部12に対して潤滑油を供給するための8つの給油径路13とを有している。本発明において、第1歯底部12は、図4に示すように、歯底円C(図中の一点鎖線で示した円弧)の円周上にある一部分を意味する。
また、図5に示すように、各第1歯部11は、正面視において、第1歯車1の軸方向に沿う全長にわたって形成されている。また、図5に示すように、各分割部材1A〜1Cの各第1歯部11の側面には、3つの楕円形状を有するガイド溝11aが形成されている。図2に示すように、各ガイド溝11aは、周方向に窪んだ凹形状を有している。また、図5に示すように、各ガイド溝11aは、給油径路13の径方向外側の端部から放射状に広がるようにして形成されており、第1歯底部12に溜め込まれた潤滑油を第2歯車101に案内するために形成されている。図3に示すように、各給油径路13は、後述する支持軸2内の潤滑油の流路20から各第1歯底部12に向かって延在するように形成されており、この給油径路13を介して第1歯底部12に潤滑油が供給される。図5に示すように、この給油径路13は、各分割部材1A〜1Cの合わせ面とは異なる位置に形成されている。
<支持軸>
図5に示すように、支持軸2には、潤滑油の流路20が形成されている。この流路20は、給油孔20aと、給油孔20bと、切り欠き20cとで構成されている。図5に示すように、給油孔20aは、支持軸2の一端側から他端側に向かって軸方向に貫通するように形成されている。この給油孔20aは、第1歯車1の一端1a側において、固定部材5及びアーム部6に形成された貫通孔を介して給油ホース105の一端と接続されており、分配弁103から潤滑油の供給を受けるための給油孔として設けられている。また、図5に示すように、給油孔20aの他端1b側は、給油孔20aに供給された潤滑油の漏れを防ぐための固定部材5が固定されている。給油孔20bは、給油孔20aから支持軸2の外周面に向けて軸方向と鉛直方向に貫通するように形成されている。この給油孔20bは、第1歯車1の軸方向に沿って所定の間隔をおいて3つ形成されている。また、図5に示すように、切り欠き20cは、各給油孔20bの径方向外側の端部において3つ形成されている。
<板状部材>
図5に示すように、板状部材3は、第1歯車1の両端に配置されている。図3及び図4に示すように、この板状部材3は、第1歯部11間において第1歯底部12より径方向外側に配置された部分を有している。つまり、板状部材3の外周部には、図4に示すように、各第1歯部11の根元部分11bを覆う凸部30と、各第1歯底部12を覆う凹部31とが、周方向に沿って交互に形成されている。そして、図4に示すように、各凹部31の奥部31aは、側面視において、各第1歯底部12よりも径方向外側に配置されている。また、本発明において、根元部分11bとは、第1歯車1の第1歯部11と第2歯車101の第2歯部111とが噛み合う際の接触部Sよりも径方向の内側にある部分を意味し、歯先部分とは、この接触部Sよりも径方向の外側にある部分を意味する。また、本実施形態では、板状部材3の材質にはゴムが用いられている。
<補強板>
図5に示すように、補強板4は、板状部材3を挟持するようにして第1歯車1の両端に配置されている。また、図5に示すように、各補強板4の内側には、第1歯車1の周方向に沿って、密封用のリング部材7が介装された切り欠き40が形成されている。また、本実施形態では、補強板4の材質には鉄(Fe)が用いられている。
<歯車伝達潤滑機器の給油動作>
図3及び図5に示すように、給油径路13の径方向内側の端部は、第1歯車1と第2歯車101とが噛み合いつつ第1歯車1が支持軸2に対して所定の角度だけ回転した場合に、支持軸2の切り欠き20cと一致するように形成されている。これにより、支持軸2の給油孔20a及び給油孔20bと、第1歯車1の給油径路13とを介して、この給油径路13の径方向外側の端部と連通する第1歯底部12に潤滑油が供給され、この潤滑油が第1歯底部12に溜め込まれる。また、本実施形態では、支持軸2の流路20と第1歯車1の給油径路13とが一致したときにだけ、給油ホース105を介して分配弁103から第1歯車1に向けた潤滑油の供給が行われる。
図6(a)〜(c)は、歯車伝達潤滑機器の給油動作を示した説明図である。なお、図6(a)〜(c)では、図面を簡略化するために、板状部材3、補強板4及び固定部材5の図示を省略している。図6(a)では、第1歯車1の第1歯部11と、第2歯車101の第2歯部111とが噛み合っている。この状態では、上述したように、第1歯車1の給油径路13と支持軸2の流路20とが一致しており、第1歯底部12に潤滑油(図中の斜線でハッチングした部分)が溜め込まれる。
図6(b)は、図6(a)の状態から、第1歯車1を支持軸2に対して所定の角度だけ回転させた状態を示している。この状態では、第2歯車101の第2歯部111の歯先部分によって、第1歯車1の第1歯底部12に溜め込まれていた潤滑油(図中の斜線でハッチングした部分)が第2歯車101の第2歯底部112に向かって押し出される。そして、押し出された潤滑油は、図6(c)に示すように、第2歯車101の第2歯底部112に溜め込まれる(図中の斜線でハッチングした部分)。さらに、第2歯底部112に溜め込まれた潤滑油は、図示しない第3歯車102の第3歯部の歯先部分によって、図示しない第3歯部の第3歯底部に向かって押し出される。よって、第2歯車101の第2歯底部112に溜め込まれた潤滑油を第3歯車の第3歯底部に向かって移動させることができる。従って、第3歯車102の第3歯部の歯先部分、根元部分、及び、第3歯車102において隣り合う第3歯部間に形成された第3歯底部に対して潤滑油を供給することができる。
[本実施形態の歯車伝達潤滑機器の特徴]
以上、本実施形態の歯車伝達潤滑機器では、第1歯車1において隣り合う第1歯部11間に形成された第1歯底部12に潤滑油が供給されることによって、第1歯底部12に潤滑油を溜め込むことができる。そして、第1歯車1の第1歯底部12に溜め込まれた潤滑油は、第1歯車1と第2歯車101とが噛み合いつつ回転する際に、第2歯車101の第2歯部111によって、第2歯車101の第2歯底部112に向かって押し出される。従って、第1歯車1の第1歯底部11に溜め込まれた潤滑油を第2歯車101の第2歯底部112に移動させることによって、第2歯車101において隣り合う第2歯部111間に形成された第2歯底部112に対して潤滑油を供給することができる。
また、第1歯車1の第1歯底部12に溜め込まれた潤滑油は、第2歯車101の第2歯部111によって、第2歯車101の第2歯底部112に向かって押し出されるので、少量の潤滑油で、第2歯車101の第2歯底部112に潤滑油の油溜まり部を形成することができる。
また、第1歯底部12に対して潤滑油が供給される給油径路13は、支持軸2内の潤滑油の流路20から第1歯底部12まで延在しているので、従来のように給油径路が支持軸2内の潤滑油の流路20から第1歯車1の第1歯部11まで延在している場合と比べて、潤滑油の供給径路の経路長を短くできる。従って、給油経路の形成に要する加工が従来よりも簡単になる。
また、板状部材3が、側面視で、第1歯部11間において第1歯底部12より径方向外側に配置された部分を有していることにより、この径方向外側に配置された部分が障壁となって、第1歯車1の第1歯底部12に溜め込まれた潤滑油が第1歯車1の両端から漏れ出ることを防止できる。
また、第1歯車1の第1歯底部12に溜め込まれた潤滑油が第2歯車101の第2歯底部112に移動するのと同様にして、第2歯車101の第2歯底部112に溜め込まれた潤滑油が、第2歯車101と第3歯車102とが噛み合いつつ回転する際に、第3歯車102の第3歯部121によって、第3歯車102の第3歯底部に向かって押し出される。よって、第2歯車101の第2歯底部112に溜め込まれた潤滑油を第3歯車102の第3歯底部に向かって移動させることができる。従って、第3歯車102の第3歯部の歯先部分、根元部分、及び、第3歯車102において隣り合う第3歯部間に形成された第3歯底部に対して潤滑油を供給することができる。
また、支持軸2の流路20と第1歯車1の給油径路13とが一致したときにだけ、分配弁103から第1歯車1に向けて潤滑油の供給を行うことができるので、分配弁103から常に潤滑油の供給を行う場合と比べて、潤滑油の供給量を削減でき、歯車伝達潤滑機器100のメンテナンスに要するコストを削減できる。
また、給油径路13を各分割部材1A〜1Cの合わせ面に形成したような場合では、硬くて粘りのある潤滑油が給油通路13を通過することにより、合わせ面が開いて、潤滑油が、相手方歯車である第2歯車101と噛み合っていないところも含めて第1歯車1の全体にわたって漏れ出てしまうという問題があるが、本実施形態では、給油径路13が各分割部材1A〜1Cの合わせ面と異なる位置に形成されているため、このような問題は生じない。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
上述した実施形態では、第1歯車1の主な材質にNBR(ニトリルゴム)とPVC(ポリ塩化ビニル)を用いる例について述べたが、本発明はこれに限らず、第1歯車1の材質は変更できる。
上述した実施形態では、板状部材3の材質にゴムを用いる例について述べたが、本発明はこれに限らず、板状部材3の材質は変更できる。
上述した実施形態では、補強板4の材質に鉄(Fe)を用いる例について述べたが、本発明はこれに限らず、補強板4の材質は変更できる。
上述した実施形態では、第1歯車1が8個の第1歯部11を有する例について述べたが、本発明はこれに限らず、第1歯車1が、7個以下、または、9個以上の第1歯部を有していてもよい。
上述した実施形態では、第2歯車101が18個の第2歯部111を有する例について述べたが、本発明はこれに限らず、第2歯車101が、17個以下、または、19個以上の第2歯部を有していてもよい。
上述した実施形態では、第3歯車102が風力発電用風車の駆動機構に用いられる例について述べたが、本発明はこれに限らず、第3歯車102が他の産業機械の駆動機構に用いられてもよい。
上述した実施形態では、各第1歯部11が、正面視において、第1歯車1の軸方向に沿う全長にわたって形成される例について述べたが、本発明はこれに限らず、各第1歯部11が、側面視において、第1歯車1の軸方向に沿う一部分に形成されてもよい。
上述した実施形態では、第1歯車1が3つの分割部材1A〜1Cで構成される例について述べたが、本発明はこれに限らず、第1歯車1が、2つ、または、4つ以上の分割部材で構成されてもよく、第1歯車1が一体の部材で構成されてもよい。
上述した実施形態では、板状部材3の凸部30によって、第1歯部11の根元部分11bのみが覆われる例について述べたが、本発明はこれに限らず、板状部材3の凸部30によって、第1歯部11の根元部分11bと、それより先端の部分とが覆われていてもよく、第1歯部11の全体が覆われてもよい。
上述した実施形態では、板状部材3が第1歯車1の両端に配置される例について述べたが、本発明はこれに限らず、板状部材3が第1歯車1の一端1a側のみに配置されてもよく、板状部材3が第1歯車1の他端1b側のみに配置されてもよく、板状部材3が配置されていなくてもよい。
上述した実施形態では、第1歯車1から第2歯車101を経由して第3歯車102に間接的に潤滑油を供給する例について述べたが、本発明はこれに限らず、歯車伝達潤滑機器において、第1歯車1と第3歯車102とが直接噛み合うように配置されており、第1歯車1から第3歯車102に直接的に潤滑油を供給してもよい。
上述した実施形態では、各分割部材1A〜1Cの各第1歯部11の側面に、3つの楕円形状を有するガイド溝11aが形成される例について述べたが、本発明はこれに限らず、各第1歯部11の側面に、2つ以下、または、4つ以上のガイド溝11aを形成してもよく、各第1歯部11の側面に、ガイド溝11aが形成されていなくてもよい。また、ガイド溝11aの形状は任意の形状に変更できる。
本発明を利用すれば、第1歯車と噛み合うように配置された第2歯車の歯底部に対して潤滑油を確実に供給可能な歯車伝達潤滑機器を得ることができる。
1 第1歯車
1A〜1C 分割部材
1a 一端
1b 他端
2 支持軸
3 板状部材
4 補強板
5 固定部材
6 アーム部
7 リング部材
11 第1歯部
12 第1歯底部
13 給油径路
20 流路
20a、20b 給油孔(流路)
20c 切り欠き(流路)
100 歯車伝達潤滑機器
101 第2歯車
102 第3歯車
103 分配弁
104 給油ポンプ
105、106 給油ホース
107 タンク
111 第2歯部
112 第2歯底部
121 第3歯部

Claims (3)

  1. 支持軸に回転可能に支持され、複数の第1歯部を有する第1歯車と、
    前記第1歯車と噛み合うように配置され、複数の第2歯部を有する第2歯車と、
    前記第1歯車に形成され、前記支持軸内の潤滑油の流路から前記第1歯部間に形成された第1歯底部に向かって延在した給油径路とを備え、
    前記給油径路は、前記第1歯底部に対して潤滑油を供給することを特徴とする歯車伝達潤滑機器。
  2. 前記第1歯車の少なくとも一端に配置された板状部材を備え、
    前記板状部材は、側面視で、前記第1歯部間において前記第1歯底部より径方向外側に配置された部分を有していることを特徴とする請求項1に記載の歯車伝達潤滑機器。
  3. 前記第2歯車と噛み合うように配置され、複数の第3歯部を有する第3歯車を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の歯車伝達潤滑機器。
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