JP2011153203A - 易剥離性粘着シートおよび易剥離性粘着テープ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】側鎖結晶性ポリマーを含有し、該側鎖結晶性ポリマーの融点未満の温度で粘着力が低下し、少なくとも片面2の一部が、非粘着膜3で被覆されている易剥離性粘着シート1である。基材フィルムの少なくとも片面に粘着剤層を設けてなり、該粘着剤層は、側鎖結晶性ポリマーを含有し該側鎖結晶性ポリマーの融点未満の温度で粘着力が低下するか、感圧性接着剤および側鎖結晶性ポリマーを含有し該側鎖結晶性ポリマーの融点以上の温度で粘着力が低下し、その表面の一部が非粘着膜で被覆されている易剥離性粘着テープである。
【選択図】図1
Description
しかし、特許文献1に記載されている粘着テープを用いても、加工後の基板から剥離する際に、基板を破損することがあった。
(1)側鎖結晶性ポリマーを含有し、該側鎖結晶性ポリマーの融点未満の温度で粘着力が低下する粘着シートであって、少なくとも片面の一部が、非粘着膜で被覆されていることを特徴とする易剥離性粘着シート。
(2)ドット状に形成された複数の前記非粘着膜が、前記片面の一部を被覆している前記(1)記載の易剥離性粘着シート。
(3)ライン状に形成された複数の前記非粘着膜が、互いに間隔をおいて被着体剥離方向に沿って略平行に前記片面の一部を被覆している前記(1)記載の易剥離性粘着シート。
(4)ライン状に形成された複数の前記非粘着膜が、互いに交差するよう前記片面の一部を被覆している前記(1)記載の易剥離性粘着シート。
(5)前記非粘着膜の厚さが、1μm以下である前記(1)〜(4)のいずれかに記載の易剥離性粘着シート。
(6)前記非粘着膜が、アルミニウムからなる前記(1)〜(5)のいずれかに記載の易剥離性粘着シート。
(7)前記非粘着膜が、メタルマスクを用いたスパッタ法により形成されている前記(1)〜(6)のいずれかに記載の易剥離性粘着シート。
(8)側鎖結晶性ポリマーを含有し、該側鎖結晶性ポリマーの融点未満の温度で粘着力が低下する粘着シートの少なくとも片面に、メタルマスクを配置する工程と、前記メタルマスクの開口部から露出する前記粘着シートの片面上に、非粘着膜をスパッタ法により形成する工程と、前記メタルマスクを取り外す工程と、を含むことを特徴とする易剥離性粘着シートの製造方法。
(9)基材フィルムの少なくとも片面に粘着剤層を設けてなり、該粘着剤層は、側鎖結晶性ポリマーを含有し、該側鎖結晶性ポリマーの融点未満の温度で粘着力が低下するとともに、その表面の一部が非粘着膜で被覆されていることを特徴とする易剥離性粘着テープ。
(10)基材フィルムの少なくとも片面に粘着剤層を設けてなり、該粘着剤層は、感圧性接着剤および側鎖結晶性ポリマーを含有し、該側鎖結晶性ポリマーの融点以上の温度で粘着力が低下するとともに、その表面の一部が非粘着膜で被覆されていることを特徴とする易剥離性粘着テープ。
なお、本発明における前記「シート」は、シート状のみに限定されるものではなく、本発明の効果を損なわない限りにおいて、シート状ないしフィルム状をも含む概念である。
以下、本発明にかかる易剥離性粘着シート(以下、「粘着シート」と言うことがある。)の一実施形態について、図1を参照して詳細に説明する。図1に示す粘着シート1は、側鎖結晶性ポリマーを含有する。該側鎖結晶性ポリマーは、融点未満の温度で結晶化しかつ融点以上の温度で流動性を示すポリマーである。すなわち、前記側鎖結晶性ポリマーは、温度変化に対応して結晶状態と流動状態とを可逆的に起こす。
(i)片面2に、非粘着膜3のパターンに対応した開口部を有するメタルマスクを配置する工程。
(ii)メタルマスクの前記開口部から露出する片面2上に、非粘着膜3をスパッタ法により形成する工程。
(iii)前記メタルマスクを取り外す工程。
次に、本発明にかかる易剥離性粘着テープ(以下、「粘着テープ」と言うことがある。)の一実施形態について説明する。本実施形態にかかる粘着テープは、基材フィルムの少なくとも片面に粘着剤層を設けてなる。該粘着剤層は、側鎖結晶性ポリマーを含有し、該側鎖結晶性ポリマーの融点未満の温度で粘着力が低下するとともに、その表面の一部が非粘着膜で被覆されている。これにより、前記した粘着シート1と同様の効果が得られ、かつ基材フィルムを含む分、粘着シート1よりも剛性が高く、取り扱い性に優れるという効果が得られる。
ベヘニルアクリレート(日油社製)を45部、メチルアクリレート(日本触媒社製)を50部、アクリル酸を5部およびパーブチルND(日油社製)を0.2部の割合で、それぞれ酢酸エチル230部に加えて混合し、55℃で4時間撹拌して、これらのモノマーを重合させた。得られた共重合体である側鎖結晶性ポリマーの重量平均分子量は60万、融点は50℃であった。
まず、前記合成例で得られた共重合体を、酢酸エチルを用いて固形分が30%になるよう調整して共重合体溶液を得た。ついで、前記共重合体溶液100部に対して固形分換算でイソシアネート系架橋剤を0.5部添加して得た粘着剤溶液を、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に塗布して乾燥させ、厚さ40μmの粘着剤層が形成された粘着テープを作製した。
組成:アルミニウム
形状:平面視で略円形のドット状に形成された複数の非粘着膜(図1参照)
厚さ:150nm
直径:1mm
互いに隣接する非粘着膜間の間隔:1mm
形成方法:メタルマスクを用いたスパッタ法
温度:120℃
真空度:1×10-7Torr
得られた易剥離性粘着テープについて、180°剥離強度を評価した。評価方法を以下に示すとともに、その結果を表1に示す。
得られた易剥離性粘着テープについて、80℃および23℃の各雰囲気温度におけるガラス基板に対する180°剥離強度をJIS Z0237に準拠して測定した。具体的には、以下の条件で易剥離性粘着テープをガラス基板に貼着した後、ロードセルを用いて300mm/分の速度で180°剥離した(n=2)。
80℃の雰囲気温度で易剥離性粘着テープをガラス基板に貼着して20分間静置した後、180°剥離した。
(23℃)
80℃の雰囲気温度で易剥離性粘着テープをガラス基板に貼着し、雰囲気温度を180℃に上げ、この雰囲気温度で20分間静置した後、雰囲気温度を23℃に下げ、この雰囲気温度で20分間静置した後、180°剥離した。
前記実施例1と同様にして厚さ40μmの粘着剤層が形成された粘着テープを作製した。この粘着テープの粘着剤層の表面は、非粘着膜で被覆されていない。この粘着テープについて、前記実施例1と同様にして180°剥離強度を評価した。その結果を表1に示す。
2 片面
3 非粘着膜
Claims (10)
- 側鎖結晶性ポリマーを含有し、該側鎖結晶性ポリマーの融点未満の温度で粘着力が低下する粘着シートであって、少なくとも片面の一部が、非粘着膜で被覆されていることを特徴とする易剥離性粘着シート。
- ドット状に形成された複数の前記非粘着膜が、前記片面の一部を被覆している請求項1記載の易剥離性粘着シート。
- ライン状に形成された複数の前記非粘着膜が、互いに間隔をおいて被着体剥離方向に沿って略平行に前記片面の一部を被覆している請求項1記載の易剥離性粘着シート。
- ライン状に形成された複数の前記非粘着膜が、互いに交差するよう前記片面の一部を被覆している請求項1記載の易剥離性粘着シート。
- 前記非粘着膜の厚さが、1μm以下である請求項1〜4のいずれかに記載の易剥離性粘着シート。
- 前記非粘着膜が、アルミニウムからなる請求項1〜5のいずれかに記載の易剥離性粘着シート。
- 前記非粘着膜が、メタルマスクを用いたスパッタ法により形成されている請求項1〜6のいずれかに記載の易剥離性粘着シート。
- 側鎖結晶性ポリマーを含有し、該側鎖結晶性ポリマーの融点未満の温度で粘着力が低下する粘着シートの少なくとも片面に、メタルマスクを配置する工程と、
前記メタルマスクの開口部から露出する前記粘着シートの片面上に、非粘着膜をスパッタ法により形成する工程と、
前記メタルマスクを取り外す工程と、
を含むことを特徴とする易剥離性粘着シートの製造方法。 - 基材フィルムの少なくとも片面に粘着剤層を設けてなり、該粘着剤層は、側鎖結晶性ポリマーを含有し、該側鎖結晶性ポリマーの融点未満の温度で粘着力が低下するとともに、その表面の一部が非粘着膜で被覆されていることを特徴とする易剥離性粘着テープ。
- 基材フィルムの少なくとも片面に粘着剤層を設けてなり、該粘着剤層は、感圧性接着剤および側鎖結晶性ポリマーを含有し、該側鎖結晶性ポリマーの融点以上の温度で粘着力が低下するとともに、その表面の一部が非粘着膜で被覆されていることを特徴とする易剥離性粘着テープ。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014237779A (ja) * | 2013-06-10 | 2014-12-18 | ニッタ株式会社 | 感温性粘着剤および粘着パターン形成方法 |
JP2019076334A (ja) * | 2017-10-23 | 2019-05-23 | 俊哉 山下 | 粘着テープクリーナ及び粘着テープロール |
JP2020080411A (ja) * | 2020-01-31 | 2020-05-28 | 積水化学工業株式会社 | 半導体加工用両面粘着テープ |
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JPS63238184A (ja) * | 1987-03-27 | 1988-10-04 | Nippon Carbide Ind Co Ltd | 感圧接着シ−ト |
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-
2010
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