JP2011152853A - ハイブリッド車用擬音発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】接近に気付き易いハイブリッド車用擬音発生装置を得る。
【解決手段】エンジン回転信号に基づいて、エンジンが回転していないと判断し(S52:YES)、かつ、車両走行信号に基づいて、車両が走行していると判断したときに(S54:NO)、スピーカ1から擬音を発生させる(S56)。擬音発生中に、エンジンが回転されたと判断されると(S52:NO)、あるいは、車両が停止したと判断すると(S54:YES)、擬音の発生を停止する(S50)。また、擬音スタート・ストップスイッチ12が押下されると、擬音の発生を停止し(S60)、再度、擬音スタート・ストップスイッチ12が押下されると、擬音を発生させる(S56)。
【選択図】図2
【解決手段】エンジン回転信号に基づいて、エンジンが回転していないと判断し(S52:YES)、かつ、車両走行信号に基づいて、車両が走行していると判断したときに(S54:NO)、スピーカ1から擬音を発生させる(S56)。擬音発生中に、エンジンが回転されたと判断されると(S52:NO)、あるいは、車両が停止したと判断すると(S54:YES)、擬音の発生を停止する(S50)。また、擬音スタート・ストップスイッチ12が押下されると、擬音の発生を停止し(S60)、再度、擬音スタート・ストップスイッチ12が押下されると、擬音を発生させる(S56)。
【選択図】図2
Description
本発明は、エンジンと電動機とによって駆動力を発生して走行するハイブリッド車に用いるハイブリッド車用擬音発生装置に関する。
従来より、エンジンと電動機とによって駆動力を発生して走行するハイブリッド車では、走行状態に応じて駆動力の発生源を切り換えている。また、特許文献1にあるように、ナビゲーションシステムを用いて車両の現在位置を検出すると共に、予め制御装置内に記憶されている環境毎の走行切替情報に基づいて、例えば、市街地では、積極的に電動機による走行を行うようにして、排気を抑制するようにしたものも提案されている。
しかしながら、こうした従来のものでは、ハイブリッド車の駆動力の発生源を電動機に切り替えて走行する場合の車外への騒音レベルが、エンジンの運転音が発生しないことにより、エンジン駆動により走行する車両の騒音レベルよりも低い。そのため、歩行者、特に視覚障害のある歩行者等がハイブリッド車の接近に気付きにくく、歩行者の近辺をハイブリッド車が通過して始めて通過に気付き、歩行者等を驚かせてしまうという問題があった。
本発明の課題は、接近に気付き易いハイブリッド車用擬音発生装置を提供することにある。
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、
車両に搭載されたエンジンが回転しているか否かを判断する回転判断手段と、
前記車両が走行しているか否かを判断する走行判断手段と、
擬音を発生する擬音発生手段と、
前記回転判断手段により前記エンジンが回転していないと判断し、かつ、前記走行判断手段により前記車両が走行していると判断したときに、前記擬音発生手段を制御して、前記擬音を発生させる制御手段とを備えたことを特徴とするハイブリッド車用擬音発生装置がそれである。
車両に搭載されたエンジンが回転しているか否かを判断する回転判断手段と、
前記車両が走行しているか否かを判断する走行判断手段と、
擬音を発生する擬音発生手段と、
前記回転判断手段により前記エンジンが回転していないと判断し、かつ、前記走行判断手段により前記車両が走行していると判断したときに、前記擬音発生手段を制御して、前記擬音を発生させる制御手段とを備えたことを特徴とするハイブリッド車用擬音発生装置がそれである。
前記回転判断手段は、前記エンジンへの点火パルスの有無により、または、発電機からの出力の有無により、前記エンジンが回転しているか否かを判断する構成としてもよい。また、前記走行判断手段は、車速パルスの有無により前記車両が走行しているか否かを判断する構成としてもよい。更に、前記擬音発生手段は、擬音切替スイッチにより前記擬音の種類を切替可能な構成としてもよい。あるいは、前記制御手段は、前記回転判断手段により前記エンジンが回転した、または、前記走行判断手段により前記車両が停止したと判断したときに、前記擬音発生手段を制御して、前記擬音の発生を停止する構成としてもよい。更に、擬音スタート・ストップスイッチを備え、前記制御手段は、前記擬音スタート・ストップスイッチからの信号に基づいて、前記擬音の発生を停止する構成としてもよい。
本発明のハイブリッド車用擬音発生装置は、エンジンを停止して走行しているときに、擬音を発生するので、歩行者等は接近に気付き易いという効果を奏する。また、点火パルスの有無や発電機の出力からエンジンの回転を判断すると、センサ等を追加することなく、容易にエンジンの回転を判断できる。車速パルスから車両の走行を判断すると、同様に、センサ等を追加することなく、容易に車両の走行を判断できる。
更に、擬音切替スイッチにより擬音の種類を切り替えるようにすることにより、適切な擬音を選択できる。擬音発生中に、エンジンが回転、あるいは、車両が停止したときに、擬音の発生を停止するようにすると、擬音の発生が騒音となるのを抑制できる。擬音スタート・ストップスイッチを備えることにより、不必要な擬音の発生を停止できる。
以下本発明を実施するための形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、1はスピーカで、スピーカ1は図示しないハイブリッド車に搭載され、例えば、車両前方に向かって音を発するように配置されている。スピーカ1には増幅器2が接続されており、増幅器2には電源からの電力を電源制御部4を介して供給できるように接続されている。
図1に示すように、1はスピーカで、スピーカ1は図示しないハイブリッド車に搭載され、例えば、車両前方に向かって音を発するように配置されている。スピーカ1には増幅器2が接続されており、増幅器2には電源からの電力を電源制御部4を介して供給できるように接続されている。
また、増幅器2には擬音発生部6が接続されており、増幅器2は擬音発生部6からの音を増幅してスピーカ1に出力する。擬音発生部6には予め擬音が記憶されており、記憶した擬音を増幅器2に出力する。
本実施形態では、擬音発生部6には、擬似エンジン音、メロディ、肉声等の複数の擬音信号が記憶されており、擬音切替スイッチ8の切替操作により、増幅器2に出力する擬音信号を選択できるように構成されている。電源制御部4は制御部10からの信号により制御され、制御部10には外部からの信号として、エンジン回転信号や車両走行信号が入力される。
エンジン回転信号は、エンジンで燃焼が行われてエンジンが回転しているか否かの検出信号である。エンジン回転信号として、点火パルスの有無を検出してもよく、あるいは、エンジンにより駆動される発電機のL端子の出力を用いてもよい。但し、ハイブリッド車の場合、発電機が電動機を兼ねている場合があるので、その場合には検出信号として使用できない。車両走行信号は、車両が走行しているか否かの検出信号であり、車両走行信号として、車輪の回転を検出する車速センサからの車速パルスを用いてもよい。
制御部10には、擬音スタート・ストップスイッチ12が接続されており、擬音スタート・ストップスイッチ12にはプッシュスイッチが用いられ、押下されたときにON信号が制御部10に入力される。
次に、前述した本実施形態のハイブリッド車用擬音発生装置の作動について、制御部10で実行される図2に示す擬音発生制御処理と共に説明する。
まず、本処理が実行されると、制御部10により電源制御部4を制御して、増幅器2及び擬音発生部6への電力の供給を電源制御部4により遮断して、擬音の発生を停止する処理を行う(ステップ50。以下S50という。以下同様。)。
まず、本処理が実行されると、制御部10により電源制御部4を制御して、増幅器2及び擬音発生部6への電力の供給を電源制御部4により遮断して、擬音の発生を停止する処理を行う(ステップ50。以下S50という。以下同様。)。
続いて、エンジンが停止しているか否かを判断する(S52)。停止しているか否かの判断は、制御部10に入力されるエンジン回転信号に基づいて行われ、エンジン回転信号がエンジンの回転を示しているときには、S50の処理に戻る(S52:NO)。
エンジン回転信号に基づいて、エンジンが停止していると判断すると(S52:YES)、車両が停止しているか否かを判断する(S54)。車両が停止しているか否かは、車両走行信号に基づいて行われ、車両走行信号が車両の停止を示しているときには、S50の処理に戻る(S54:YES)。
エンジン回転信号に基づいて、エンジンが停止していると判断し(S52:YES)、かつ、車両走行信号に基づいて、車両が走行していると判断すると(S54:NO)、制御部10は電源制御部4を制御して、増幅器2及び擬音発生部6に電力を供給し、擬音発生部6から増幅器2に擬音信号を出力させる(S56)。増幅器2は擬音発生部6からの擬音信号を増幅して、スピーカ1に出力し、スピーカ1から擬音を発生させる。
即ち、エンジンが停止し(S52:YES)、車両が走行しているときは(S54:NO)、車両が電動機を動力として走行している状態であり、車両走行の際、騒音が小さく、車両の前方や側方にいる歩行者は、車両に気付きにくい。
そこで、エンジンが停止し(S52:YES)、車両が走行しているときは(S54:NO)、スピーカ1から擬音を発生させる(S56)。これにより、歩行者は車両が接近しつつあることを認識でき、車両に注意を払うことができ、不測の事故を招くことがない。
スピーカ1から発生させる擬音の種類は、擬音切替スイッチ8により選択でき、擬似エンジン音、メロディ、肉声等の複数の擬音から選ぶことができる。また、スピーカ1から擬音を発生させる際に、車両の走行速度に応じて、擬音の周波数等を変更するようにしてもよい。これにより、歩行者は、周波数の違いにより車両の走行速度を判断できるようになる。
次に、擬音スタート・ストップスイッチ12が押下されたか否かを判断する(S58)。擬音スタート・ストップスイッチ12が押下されていないときには(S58:NO)、S52以下の処理を繰り返す。
擬音発生中に、エンジン回転信号に基づいて、エンジンが回転されたと判断されると(S52:NO)、S50以下の処理を実行して、擬音の発生を停止する(S50)。電動機を駆動源とする走行から、エンジンを駆動源とする走行に切り換えられたと判断し、エンジンが運転されると、エンジンからの騒音が発生するので、擬音を発生させなくても、歩行者はエンジン音から車両の接近を知ることができる。よって、そのときには、擬音の発生を停止して、不要な騒音の増加を抑制する。
また、エンジンが停止した状態で(S52:YES)、車両走行信号に基づいて車両が停止したと判断すると(S54:YES)、S50以下の処理を実行して、擬音の発生を停止する(S50)。車両が信号等により停止すると、擬音を発生させる必要がないので、そのときには、擬音の発生を停止して、不要な騒音の増加を抑制する。
一方、擬音スタート・ストップスイッチ12が押下されたときには(S58:YES)、増幅器2及び擬音発生部6への電力の供給を電源制御部4により遮断して、擬音の発生を停止する(S60)。
次に、S52の処理と同様に、エンジン回転信号に基づいて、エンジンが停止しているか否かを判断し(S62)、エンジンが停止していると判断すると(S62:YES)、車両走行信号に基づいて、車両が停止しているか否かを判断する(S64)。
車両が走行中であれば(S64:NO)、擬音スタート・ストップスイッチ12が押下されたか否かを判断する(S66)。擬音スタート・ストップスイッチ12が押下されていないときには(S66:NO)、S60以下の処理を繰り返し、擬音スタート・ストップスイッチ12が押下されたときには(S66:YES)、S56以下の処理を繰り返し、再度、擬音を発生させる(S56)。
例えば、S56の処理により、擬音をスピーカ1から発生中に、擬音スタート・ストップスイッチ12が押下されると(S58:YES)、擬音の発生を停止する(S60)。そして、引き続き、エンジンが停止した状態で(S52:YES)、走行を続けているときには(S64:NO)、次に、擬音スタート・ストップスイッチ12が押下されるまで(S66:NO)、擬音の発生を停止した状態を維持する(S60)。その間に、擬音スタート・ストップスイッチ12が押下されると(S66:YES)、S56以下の処理を繰り返し、再び、擬音を発生させる(S56)。
あるいは、S60の処理により、擬音の発生を停止した後、エンジンが回転されたと判断されると(S62:NO)、S50以下の処理に戻り、再び、エンジンを停止して(S52:YES)、車両が走行している状態となると(S54:NO)、擬音を発生させる(S56)。
また、S60の処理により、擬音の発生を停止した後、エンジンが停止した状態で(S62:YES)、信号等で車両も走行を停止すると(S64:YES)、S50以下の処理に戻る。再び、エンジンを停止した状態で(S52:YES)、車両が走行すると(S54:NO)、擬音を発生させる(S56)。
このように、擬音を発生中に、擬音スタート・ストップスイッチ12が押下されると、擬音の発生を停止し、同じエンジンを停止して走行する運転状態を続けて、再度、擬音スタート・ストップスイッチ12が押下されると、擬音を発生させる。
また、擬音を発生中に、擬音スタート・ストップスイッチ12が押下されると、擬音の発生を停止し、その後、エンジンが回転、あるいは、走行を停止して、一旦、運転状態が変わったときには、S50以下の処理に戻る。そして、擬音スタート・ストップスイッチ12を押下して擬音の発生を停止させた後、運転状態が変わり、再び、エンジンを停止して走行する状態となると、擬音を発生させる。
渋滞道路をのろのろ走行中のときや自動車専用道路を走行中のときには、擬音を発生させるとかえって騒音となってしまう場合もあるので、そのときには、擬音スタート・ストップスイッチ12を押下して擬音の発生を停止させる。
運転状態が変わると、擬音スタート・ストップスイッチ12を操作しなくても、再び、エンジンを停止して走行する状態となると、擬音を発生させるので、擬音スタート・ストップスイッチ12の操作忘れを防止できる。
尚、本実施形態では、S52,S62の処理の実行が回転判断手段として働き、S54,S65の処理の実行が走行判断手段として働く。また、スピーカ1と増幅器2と擬音発生部6とが擬音発生手段を構成する。更に、S50,S56,S58,S60,S66の処理の実行が制御手段として働く。
以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
1…スピーカ 2…増幅器
4…電源制御部 6…擬音発生部
8…擬音切替スイッチ 10…制御部
12…擬音スタート・ストップスイッチ
4…電源制御部 6…擬音発生部
8…擬音切替スイッチ 10…制御部
12…擬音スタート・ストップスイッチ
Claims (6)
- 車両に搭載されたエンジンが回転しているか否かを判断する回転判断手段と、
前記車両が走行しているか否かを判断する走行判断手段と、
擬音を発生する擬音発生手段と、
前記回転判断手段により前記エンジンが回転していないと判断し、かつ、前記走行判断手段により前記車両が走行していると判断したときに、前記擬音発生手段を制御して、前記擬音を発生させる制御手段とを備えたことを特徴とするハイブリッド車用擬音発生装置。 - 前記回転判断手段は、前記エンジンへの点火パルスの有無により、または、発電機からの出力の有無により、前記エンジンが回転しているか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車用擬音発生装置。
- 前記走行判断手段は、車速パルスの有無により前記車両が走行しているか否かを判断することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のハイブリッド車用擬音発生装置。
- 前記擬音発生手段は、擬音切替スイッチにより前記擬音の種類を切替可能なことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のハイブリッド車用擬音発生装置。
- 前記制御手段は、前記回転判断手段により前記エンジンが回転した、または、前記走行判断手段により前記車両が停止したと判断したときに、前記擬音発生手段を制御して、前記擬音の発生を停止することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のハイブリッド車用擬音発生装置。
- 擬音スタート・ストップスイッチを備え、前記制御手段は、前記擬音スタート・ストップスイッチからの信号に基づいて、前記擬音の発生を停止することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のハイブリッド車用擬音発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010015496A JP2011152853A (ja) | 2010-01-27 | 2010-01-27 | ハイブリッド車用擬音発生装置 |
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JP (1) | JP2011152853A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013517985A (ja) * | 2010-01-28 | 2013-05-20 | アー・ファウ・エル・リスト・ゲー・エム・ベー・ハー | ハイブリッド車両の運転方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1083187A (ja) * | 1996-09-09 | 1998-03-31 | Toyota Motor Corp | ハイブリッド車両 |
-
2010
- 2010-01-27 JP JP2010015496A patent/JP2011152853A/ja active Pending
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JP2013517985A (ja) * | 2010-01-28 | 2013-05-20 | アー・ファウ・エル・リスト・ゲー・エム・ベー・ハー | ハイブリッド車両の運転方法 |
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