JP2011152598A - 深孔切削用ドリルヘッド - Google Patents

深孔切削用ドリルヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】中心側切削刃の背分力をも中心軸線に向かう径方向内向きに働かせるようにすることで、孔加工精度及び真直度の向上を図った深孔切削用ドリルヘッドを提供する。
【解決手段】ヘッド本体3の先端部にその中心軸線G側から外周側にかけて複数の切削刃6A〜6Cをヘッド半径方向に沿って設けてなる深孔切削用ドリルヘッドにおいて、全ての切削刃6A〜6Cの刃先縁10,20,30が中心軸線Gに向かって上り傾斜状となるように設けられていて、中心側切削刃の刃先縁10は、その基端部10o側から中心軸線G上の地点22の若干手前側の地点21までが上り傾斜直線状に形成され、この若干手前側の地点21から中心軸線G上の地点22を越えて下り方向に延びる刃先縁先端部25側がアール状に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ヘッド本体の先端部に、インデクサブル(スローアウェイとも言う)タイプ又はロウ付けタイプの切削刃を設けた深孔切削用のドリルヘッドに関する。
図5の(a) はロウ付けタイプの切削刃を取り付けた従来のドリルヘッドを示す正面図、(b) はその平面図である。ここに示すドリルヘッド11は、基端側に開口した中空部12を有する略円筒状のヘッド本体13を有し、このヘッド本体13の略鈍角円錐形状のヘッド先端面13aには前記中空部12に連通する大小2つの切屑排出口14,15を有し、大きい切屑排出口14のヘッド径方向に沿う開口側縁に中心側切削刃16A及び外周側切削刃16Bがロウ付けされ、小さい切屑排出口15のヘッド径方向に沿う開口側縁に中間側切削刃16Cがロウ付けされている。また、ヘッド本体13の外周面13bには、先端側にガイドパッド17A,17Bが固着され、基端側に雄ねじ18が形成されている。
そして、深孔切削加工においては、ドリルヘッド11の基端側を雄ねじ部18によって中空状ボーリングバー(図示省略)の先端側に螺入して取り付け、このボーリングバーを工作機械のスピンドルなどの駆動軸に連結して回転させるか、逆に被削材W側を回転させることにより、切削刃16A〜16Cで被削材Wを切削して深孔を形成する。尚、ドリルヘッド11の相対回転方向は、図5の矢印で示す反時計回り方向である。この切削加工中、クーラントを切削穴とボーリングバーとの隙間を通して高圧で切削部位へ供給し、切削部位で発生する切屑と共に切屑排出口14,15より中空部12内へ流入させ、中空状ボーリングバー内を通して外部へ排出する。
ところで、この種の切削刃はヘッド本体3に中心軸線に対しヘッド径方向に取り付けられる場合に、被削材の中心部分まで切削するためには、切削刃の刃先部が正確に中心軸線を通らなければならない。しかし、ヘッド本体中心部の切削速度は理論的にゼロであるから、この部分の刃先部にはスラスト抵抗が負荷し、所謂チゼルエッジと言われ、切削力が働かない部分となっており、これが切削能力を上げることができない一因となっている。これを避けるために、図5に示されるドリルヘッド11のヘッド本体3の先端部に取り付けられる中心側切削刃16Aは、(a) から分かるように、外周側切削刃16B及び中間側切削刃16Cの夫々の刃先縁が夫々基端部から中心軸線Gに向かう方向に上り傾斜直線状となっているのに対し、その刃先縁が基端部から中心軸線Gに向かう方向に下り傾斜直線状に形成されて、中心軸線Gを越える先端部が芯下がりの状態となっている。
上記のように中心側切削刃16Aの刃先縁がその基端部から中心軸線Gに向かう方向に下り傾斜直線状に形成されている従来のドリルヘッド11による深孔切削加工において、切削刃16A〜16Cの刃先縁にかかる切削抵抗の主分力は、直接切削に関わるもので、図5の(b) にPa,Pb,Pcで示され、切削刃を被削材に押し付けるために必要な背分力は、同図の(a) にNa,Nb,Ncで示される。この場合、同図の(a) から分かるように、外周側切削刃16B及び中間側切削刃16Cの背分力Nb,Ncは、夫々中心軸線Gに向かう径方向内向きに作用するが、中心側切削刃16Aの背分力Naは、径方向外向きに作用するため、この中心側切削刃16Aが径方向外向きに押されることになって、加工孔径が不測に大きくなり易く、孔加工精度が悪くなるという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑み、中心側切削刃の背分力も中心軸線に向かう径方向内向きに働かせるようにすることによって孔加工精度及び真直度の向上を図ることができると共に、被削材の中心部分まで切削できるようにした深孔切削用ドリルヘッドを提供することを目的としている。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明は、ヘッド本体3の先端部にその中心軸線G側から外周側にかけて複数の切削刃6A〜6Cをヘッド半径方向に沿って設けてなる深孔切削用ドリルヘッドにおいて、全ての切削刃6A〜6Cの刃先縁10,20,30が中心軸線Gに向かって上り傾斜状となるように設けられていて、中心側切削刃の刃先縁10は、その基端部10o側から中心軸線G上の地点22の若干手前側の地点21までが上り傾斜直線状に形成され、この若干手前側の地点21から中心軸線G上の地点22を越えて下り方向に延びる刃先縁先端部25側がアール状に形成されてなることを特徴としている。
請求項2は、請求項1に記載の深孔切削用ドリルヘッドにおいて、前記上り傾斜直線状刃先縁23における中心軸線G上の地点22の若干手前側の地点21から中心軸線G上の地点22までの刃先縁部24の距離ηが0.1〜0.8mmであることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2に記載の深孔切削用ドリルヘッドにおいて、前記アール状部25の曲率半径Rが0.5〜3mmであることを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明によれば、図1及び図2に示すように、全ての切削刃6A〜6Cの刃先縁10,20,30が中心軸線Gに向かって上り傾斜状となるようにヘッド本体3の先端部に取り付けられているから、ドリルヘッド1による深孔切削加工においては、切削刃6A〜6Cを被削材Wに押し付けるために必要な背分力Na,Nb,Ncは、夫々が中心軸線Gに向かう径方向内向きに作用するようになり、これにより切削刃6A〜6Cは殆ど径方向内向きに押されることになって、加工孔径が不測に大きくなるようなことがなく、孔加工精度及び孔真直が向上する。尚、以下に示す実施形態では、ヘッド本体3に3枚の切削刃6A〜6Cを設けた例について説明したが、本発明は3枚刃に限るものではなく、5枚刃や7枚刃など複数枚の切削刃を設けたドリルヘッドに適用されるものである。
この場合、中心側切削刃6Aの刃先縁10は、上り傾斜直線状刃先縁23の中心軸線G上の地点22の若干手前側の地点21にあり、しかもこの若干手前側の地点21から中心軸線G上の地点22を越えて下り方向に延びる刃先縁先端部25側がアール状に形成されているから、この中心側切削刃6Aにより被削材Wの中心部分まで切削可能となって、被削材Wの中心部分で刃先縁10にスラスト抵抗が負荷するようなことがなく、刃先縁10の先端部分が破損するようなこともない。
請求項2に係る発明によれば、上り傾斜直線状刃先縁23における中心軸線G上の地点22の若干手前側地点21から中心軸線G上の地点22までの刃先縁部24の距離ηは、0.1〜0.8mmであることが好ましく、この場合は、前記若干手前側の地点21から中心軸線G上の地点22を越えて下り方向に延びる円弧状の刃先縁先端部25の曲率半径Rが0.5〜3mm程度あれば、この刃先縁部24が中心軸線Gをオーバーラップしたときに刃先縁部24が内切刃角θを形成するから、この刃先縁部24により切削が行われ、被削材Wの中心部分の削り残しがなくなる。その距離ηが0.1mm以下の場合は、刃先縁の加工が非常に困難又は不可能に近くなり、そして刃先縁部24の距離ηが0.8mm以上になると、刃先縁部24が内切刃角θを形成し得なくなって、被削材Wの中心部分の削り残しを生ずる場合がある。
請求項3に係る発明によれば、上り傾斜直線状刃先縁23における中心軸線G上の地点22の若干手前側地点21から中心軸線G上の地点22を越えて下り方向に延びるアール状刃先縁先端部25の曲率半径Rは、0.5〜3mmであることが好ましく、その曲率半径Rが0.5mm以下では、刃先縁部24の距離ηが0.1mm以下となって、刃先縁の加工が非常に困難又は不可能に近くなり、また3mm以上になると、刃先縁部24が上り傾斜直線状刃先縁23とほぼ同一直線上に重なる状態となって、内切刃角を形成し得なくなる。
(a) はインデクサブルタイプの切削刃をもつ本発明に係る深孔切削用ドリルヘッドの正面図であり、(b) は平面図である。 (a) は図1の(a) に矢印Aで示す部分の拡大図であり、(b) は同部分の平面図である。 図2のBで示す部分の拡大図である。 (a) はロウ付けタイプの切削刃をもつ本発明に係る深孔切削用ドリルヘッドの正面図であり、(b) は平面図である。 (a) は従来の深孔切削用ドリルヘッドの正面図、(b) は平面図である。
以下に本発明の好適な一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は本発明に係る深孔切削用ドリルヘッド1を示すもので、このドリルヘッド1は、図5に示すドリルヘッド11と同様に、基端側に開口した中空部2を有する略円筒状のヘッド本体3を有し、このヘッド本体3の略鈍角円錐形状のヘッド先端面3aに、前記中空部2に連通する大小2つの切屑排出口4,5が設けられ、そして大きい切屑排出口4のヘッド径方向に沿う開口側縁にインデクサブル(スローアウェイ)タイプの中心側切削刃6A及び外周側切削刃6Bがボルト8によって固着され、小さい切屑排出口5のヘッド径方向に沿う開口側縁に同じくインデクサブルタイプの中間側切削刃6Cがボルト8によって固着されている。また、ヘッド本体3の外周面3bには、先端側にガイドパッド7A,7Bが図示しないボルトにより固着され、ヘッド本体3の基端側には雄ねじ9が形成されている。使用については、図5で説明した従来のドリルヘッド11と同様である。
そして、このドリルヘッド1では、図1の(a) から分かるように、中心側切削刃6A、外周側切削刃6B及び中間側切削刃6Cは全て、切削刃6A〜6Cの刃先縁10,20,30が中心軸線Gに向かって上り傾斜状となるように、ヘッド本体3の略鈍角円錐形状ヘッド先端面3aにボルト8によって取り付けられている。
図2は図1の(a) に矢印Aで示す部分、即ち中心側切削刃6Aを拡大したものであり、図3は図2に矢印Bで示す部分、即ち中心側切削刃6Aの一部を拡大して示したものである。この中心側切削刃6Aの刃先縁10は、図2及び図3に示すように、基端部10o(下流側端部)から中心軸線G上の地点22の若干手前側の地点21までが上り傾斜直線状に形成され、この地点21、即ち上り傾斜直線状刃先縁23の終端位置21から中心軸線G上の地点22を越えて下り方向に延びる刃先縁先端部側がアール状に形成されており、図3には、そのアール状部25の曲率中心をO、その半径をRで示す。尚、図2の(a) ,(b) において、26はすくい面を示し、27は逃げ面を示す。
この場合、中心側切削刃6Aの刃先縁10のうち、実際に切断を行うところは、図2に示すように基端部10oから中心軸線G上の地点22の若干手前側の地点21までの上り傾斜直線状刃先縁23と、図3に示すように中心軸線G上の地点22の若干手前側の位置21から中心軸線G上の地点22までの円弧状刃先縁部24とであり、また刃先縁10のうち、中心軸線G上の地点22から前記円弧状刃先縁部23bと同じ曲率半径Rで連続的に下り方向へ延びるアール状部25は、実際に切削を行わない非切削刃先縁部である。
そしてこの場合、前記上り傾斜直線状刃先縁23のにおける中心軸線G上の地点22の若干手前側の地点21(上り傾斜直線状刃先縁23の終端位置21)から中心軸線G上の地点22までの刃先縁部24の距離ηが0.1〜0.8mmに設定されており、前記アール状部25の曲率半径は0.5〜3mmに設定されている。
尚、このインデクサブルタイプの中心側切削刃6Aは、図2から分かるように、ボルト8による取付部を中心として上辺側と下辺側とが対称形状に形成された2回対称性をもつ平行四辺形状の厚板からなるものであるから、上辺側と下辺側の上下両側に上述した刃先縁10が上下対称状に形成されている。
上記のように、この発明に係るドリルヘッド1では、全ての切削刃6A〜6Cの刃先縁10,20,30が中心軸線Gに向かって上り傾斜状となるようにヘッド本体3の略鈍角円錐形状ヘッド先端面3aに取り付けられているから、このドリルヘッド1による深孔切削加工において、切削刃6A〜6Cの刃先縁10,20,30にかかる切削抵抗の主分力Pa,Pb,Pcは、図1の(b) に示す通りであるが、切削刃6A〜6Cを被削材Wに押し付けるために必要な背分力Na,Nb,Ncは、図1の(a) から分かるように、夫々が中心軸線Gに向かう径方向内向きに作用するようになり、これにより全ての切削刃6A〜6Cが径方向内向きに押されることになって、加工孔径が不測に大きくなるようなことがなく、孔加工精度及び孔真直が向上する。
この場合、中心側切削刃6Aの刃先縁10は、中心軸線G上の地点22から若干0.1〜0.8mm手前側の地点21にあり、しかもこの地点21から中心軸線G上の地点22を越えて下り方向に延びる刃先縁先端部25側が曲率半径は0.5〜3mmのアール状に形成されているから、この中心側切削刃6Aにより被削材Wの中心部分まで切削が可能となって、非切削ゾーンがなくなり、従って被削材Wの中心部分で刃先縁10にスラスト抵抗が負荷するようなことがなく、刃先縁10の先端部分が破損するようなこともない。
前記上り傾斜直線状刃先縁23における中心軸線G上の地点22の若干手前側地点21(上り傾斜直線状刃先縁23の終端)から中心軸線G上の地点22までの刃先縁部24の距離ηを0.1〜0.8mmに設定しているのは、次のような理由によるものである。
即ち、上り傾斜直線状刃先縁23の終端21が中心軸線Gの上に位置するようにする、つまり上り傾斜直線状刃先縁23の終端21から中心軸線G上の地点22までの刃先縁部24の距離ηをゼロにするのが理想的ではあるが、そのようにすることは切削加工において現実に加工誤差があることから不可能であり、従ってその距離ηを0.1〜0.8mmに設定したわけであるが、その距離ηを0.1mm以下にすることは刃先縁の加工が非常に困難又は不可能に近くなり、0.1mm以上であれば加工が可能であることから、その下限を0.1mmとしたものである。
そして、刃先縁部24の距離ηが0.1〜0.8mm程度である時は、上り傾斜直線状刃先縁23の終端21から中心軸線G上の地点22を越えて下り方向に延びる円弧状の刃先縁先端部25の曲率半径Rが0.5〜3mm程度であれば、この刃先縁部24が中心軸線Gをオーバーラップしたときに刃先縁部24が内切刃角θを形成するから、この刃先縁部24により切削が行われ、被削材Wの中心部分の削り残しがなくなるからである。また刃先縁部24の距離ηが0.8mm以上になると、この刃先縁部24が内切刃角θを形成しなくなって、被削材Wの中心部分の削り残しを生ずる場合があるからである。
また、上り傾斜直線状刃先縁23の終端21から中心軸線G上の地点22を越えて下り方向に延びるアール状刃先縁先端部25の曲率半径Rを0.5〜3mmに設定しているのは、その曲率半径Rが0.5mm以下では前記刃先縁部24の距離ηが0.1mm以下となり、また3mm以上になると、前記刃先縁部24が、前記上り傾斜直線状刃先縁23とほぼ同一直線上に重なる状態となって、内切刃角θを形成し得なくなるからである。尚、刃先縁部24の内切刃角θは、切屑排出の利便性の点から、3°〜15°の範囲に形成されることが好ましい。
図4は、ロウ付けタイプの切削刃6A〜6Cを備えたドリルヘッド1を示したもので、図1に示すインデクサブルタイプの切削刃切削刃6A〜6Cを有するドリルヘッド1と同様に、ヘッド本体3のヘッド先端面3aに、ヘッド本体3の中空部2に連通する大小2つの切屑排出口4,5が設けられ、大きい切屑排出口4のヘッド径方向に沿う開口側縁に中心側切削刃6A及び外周側切削刃6Bがロウ付けにより固着され、小さい切屑排出口5のヘッド径方向に沿う開口側縁に中間側切削刃6Cがロウ付けにより固着されている。またヘッド本体3の外周面3bには、先端側にガイドパッド7A,7Bが同じくロウ付けにより固着され、そしてヘッド本体3の基端側には雄ねじ9が形成されている。
このドリルヘッド1の中心側切削刃6Aの刃先縁10は、図示は省略するが、先の実施形態のドリルヘッド1と同じく図3に示されるように、基端部10oから中心軸線G上の地点22の若干手前側の地点21までが上り傾斜直線状に形成され、この地点21、即ち上り傾斜直線状刃先縁23の終端位置21から中心軸線G上の地点22を越えて下り方向に延びる刃先縁先端部側がアール状に形成されているから、この中心側切削刃6Aにより被削材Wの中心部分まで切削可能となって、被削材Wの中心部分で刃先縁10にスラスト抵抗が負荷するようなことがなく、刃先縁10の先端部分が破損することもない。
また、全ての切削刃6A〜6Cの刃先縁10,20,30が中心軸線Gに向かって上り傾斜状となるようにヘッド本体3の略鈍角円錐形状ヘッド先端面3aに取り付けられているから、深孔切削加工において、切削刃6A〜6Cの刃先縁10,20,30にかかる切削抵抗の主分力Pa,Pb,Pcは、図4の(b) に示す通りであり、切削刃6A〜6Cを被削材Wに押し付けるために必要な背分力Na,Nb,Ncは、図4の(a) から分かるように、夫々が中心軸線Gに向かう径方向内向きに作用するようになり、これにより全ての切削刃6A〜6Cが径方向内向きに押されることになって、加工孔径が不測に大きくなることがなく、孔加工精度及び孔真直が向上することも、先の実施形態と同じである。
以上の実施形態のドリルヘッド1では、インデクサブルタイプの切削刃を3枚備えたもの、またロウ付けタイプの切削刃を3枚備えたものについて説明したが、何れのタイプも切削刃の枚数は、実施形態のものに限らず、例えば5枚や7枚など複数であればよい。
1 ドリルヘッド
3 ヘッド本体
G 中心軸線
6A 中心側切削刃
6B 外周側切削刃
6C 中間側切削刃
10 中心側切削刃の刃先縁
21 中心側切削刃の刃先縁における上り傾斜直線状刃先縁の終端
22 中心軸線上の位置
23 中心側切削刃の刃先縁の上り傾斜直線状刃先縁
24 上り傾斜直線状刃先縁の終端から中心軸線上の地点までの間に形成される 円弧状刃先縁部

Claims (3)

  1. ヘッド本体3の先端部にその中心軸線G側から外周側にかけて複数の切削刃6A〜6Cをヘッド半径方向に沿って設けてなる深孔切削用ドリルヘッドにおいて、全ての切削刃6A〜6Cの刃先縁10,20,30が中心軸線Gに向かって上り傾斜状となるように設けられていて、中心側切削刃の刃先縁10は、その基端部10o側から中心軸線G上の地点22の若干手前側の地点21までが上り傾斜直線状に形成され、この若干手前側の地点21から中心軸線G上の地点22を越えて下り方向に延びる刃先縁先端部25側がアール状に形成されてなる深孔切削用ドリルヘッド。
  2. 前記上り傾斜直線状刃先縁23における中心軸線G上の地点22の若干手前側の地点21から中心軸線G上の地点22までの刃先縁部24の距離ηが0.1〜0.8mmである請求項1に記載の深孔切削用ドリルヘッド。
  3. 前記アール状部25の曲率半径Rが0.5〜3mmである請求項1又は2に記載の深孔切削用ドリルヘッド。
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