JP2011152206A - 車椅子固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、左右のワイヤの張力が等しくなるようにして車椅子をバランス良く車両に固定できるようにすることを目的とする。
【解決手段】本発明に係る車椅子固定装置は、左ワイヤ12fの途中部分と右ワイヤ12rの途中部分とが互いに反対方向から掛けられる滑車で、右ワイヤ12rの張力が左ワイヤ12fの張力よりも大きいときは右方向にスライドし、左ワイヤ12fの張力が右ワイヤ12rの張力よりも大きいときは左方向にスライドできるように構成されたスライド式滑車62と、右ワイヤ12rを巻き取り可能に構成されたリール30rと、左ワイヤ12fの基端部を車両側に固定する固定部材21とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、フックが設けられた紐状の左右の引き止め部材と、車両側に設けられており、前記引き止め部材を巻き取り可能に構成されたリールとを備え、前記左右の引き止め部材の各フックをそれぞれ車椅子の左側と右側とに掛け、この状態で前記リールを前記引き止め部材の巻き取り方向に回転させて前記車椅子を車両に固定する車椅子固定装置に関する。
上記した車椅子固定装置に関する技術が特許文献1に示されている。
この車椅子固定装置は、左側の引き止め部材を左側のリールで巻き取り、右側の引き止め部材を右側のリールで巻き取るように構成されている。左右のリールは、一台のモータと歯車機構との働きにより、等しい速度で巻き取り方向に回転できるように構成されている。このため、左右の引き止め部材のフックを車椅子に掛け、左右のリールをモータと歯車機構とにより巻き取り方向に回転させることで、左右の引き止め部材を等しい量だけ引き込んで車椅子を固定できるようになる。
特開2008−289844号
しかし、車椅子が左側のリール、あるいは右側のリールの一方側に寄っている場合、または車椅子が左、あるいは右に若干傾いているような場合には、左右の引き止め部材の引き込み量を等しくすると左右の引き止め部材の張力がばらついて車椅子をバランス良く車両に固定できなくなる。これにより、車両走行中に車椅子の揺れが大きくなるような問題が発生する。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、左右の引き止め部材の張力が等しくなるようにして車椅子をバランス良く車両に固定できるようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、フックが設けられた紐状の左右の引き止め部材と、車両側に設けられており、前記引き止め部材を巻き取り可能に構成されたリールとを備え、前記左右の引き止め部材の各フックそれぞれを車椅子の左側と右側とに掛け、この状態で前記リールを前記引き止め部材の巻き取り方向に回転させて前記車椅子を車両に固定する車椅子固定装置であって、左側の引き止め部材の途中部分と右側の引き止め部材の途中部分とが互いの引き止め部材の反対方向から掛けられる滑車で、前記右側の引き止め部材の張力が前記左側の引き止め部材の張力よりも大きいときは右方向にスライドし、前記左側の引き止め部材の張力が前記右側の引き止め部材の張力よりも大きいときは左方向にスライドできるように構成されたスライド式滑車と、前記左右の引き止め部材のいずれか一方を巻き取り可能に構成されたリールと、前記左右の引き止め部材のいずれか他方の基端部を車両側に固定する固定部材とを有することを特徴とする。
例えば、左側の引き止め部材の基端部を固定部材により車両側に固定し、右側の引き止め部材をリールにより巻き取る場合、左右のフックを車椅子に掛けて前記リールを巻き取り方向に回転させると、右側の引き止め部材が引き込まれる際の張力でスライド式滑車が右方向に引っ張られる。これにより、前記スライド式滑車が右スライドして左側の引き止め部材が引き込まれる。即ち、前記リールが巻き取り方向に回転すると右側の引き止め部材が引き込まれるとともに、右側の引き止め部材の張力でスライド式滑車が右方向に引っ張られ、左側の引き止め部材が引き込まれる。そして、前記リールが所定角度回転した後に停止することで、スライド式滑車が左右の引き止め部材の張力がバランスする位置に保持され、車椅子が車両に固定される。
即ち、車椅子が車両に固定された状態で左右の引き止め部材の張力が等しくなるため、車椅子を左右からバランス良く車両に固定できるようになる。
なお、右側の引き止め部材の基端部を車両側に固定し、左側の引き止め部材をリールによって巻き取る場合も上記と同様である。
請求項2の発明によると、スライド式滑車は、前記左右の引き止め部材のいずれか一方が掛けられる第1滑車部と、前記左右の引き止め部材のいずれか他方が掛けられる第2滑車部とが同軸に重ねられた状態で連結されていることを特徴とする。
このため、スライド式滑車に掛けられる左右の引き止め部材が互いに干渉しない。
請求項3の発明によると、スライド式滑車を車両側に固定してスライド不能に保持する固定機構を備えていることを特徴とする。
このため、車椅子固定装置が車椅子を固定している状態で、例えば、車両が急カーブした場合でも遠心力で、左右の引き止め部材のどちらかの張力が大きくなっても、スライド式滑車が移動するようなことがない。
本発明によると、左右の引き止め部材の張力が等しくなり、車椅子を左右からバランス良く車両に固定できるようになる。
本発明の実施形態1に係る車椅子固定装置を備える車両の車室内の平面図である。 本発明の実施形態1に係る車椅子固定装置の働きを表す模式側面図である。 本発明の実施形態1に係る車椅子固定装置の平面図である。 図3のIVA矢視拡大図(A図)、及びA図のB-B矢視縦断面図(B図)である。 前記車椅子固定装置の張力バランス機構の動作を表す模式平面図である。 前記車椅子固定装置の張力バランス機構の動作を表す模式平面図である。 前記車椅子固定装置の張力バランス機構の動作を表す模式平面図である。 前記車椅子固定装置の張力バランス機構の動作を表す模式平面図である。
[実施形態1]
以下、図1〜図8に基づいて、本発明の実施形態1に係る車椅子固定装置の説明を行う。本実施形態に係る車椅子固定装置は、車両の車室内で車椅子を床部に固定する装置である。
なお、図中の前後左右、及び上下は車両の前後左右、及び上下に対応しており、明細書中の前後左右、及び上下も車両の前後左右、及び上下に対応している。
<車椅子固定装置10の概要について>
車椅子固定装置10は、車両Wの車室内で車椅子Kを床位置に固定する装置であり、図1、図2に示すように、車室内の床部に格納される車椅子リフタ(図示省略)のプラットホーム4に収納されている。即ち、プラットホーム4には、所定位置に車椅子固定装置10を収納する凹部4hが形成されており、その凹部4hの開口がプラットホーム面4uによって塞がれるようになっている。
なお、車室内の床部の所定位置に車椅子固定装置10を収納する凹部(図示省略)を形成し、その凹部の開口を床板で塞ぐように構成することも可能である。
車椅子固定装置10は、図3に示すように、前後左右のワイヤ12f,12r,12y,12zを巻き取り、あるいは繰り出し可能に構成された三セットのリール30r,30y,30zと、前記リール30r,30y,30zを巻き取り方向に回転させるとともに、回転ロック可能な歯車機構40及び駆動部50と、前側左右のワイヤ12f,12rの張力をバランスさせる張力バランス機構60と、車両の前後方向に長く形成されてリール30r,30y,30z、歯車機構40、駆動部50、及び張力バランス機構60等を支持する長方形状のベース11とを備えている。そして、ベース11が車椅子リフタのプラットホーム4、あるいは車室内の床部に固定されている。
即ち、前記ベース11が本発明の車両側に相当する。
左前側のワイヤ12f(以下、左前ワイヤ12fという)は、車椅子Kの左前部の後方移動を規制するワイヤであり、その先端に車椅子Kの左前部に掛けられるフック13f(図2参照)が固定されている。左前ワイヤ12fは、図3に示すように、その基端部が固定部材21によってベース11の左端に固定されている。そして、左前ワイヤ12fの途中部分が張力バランス機構60のスライド式滑車62(後記する)、左前水平滑車22f、及び左前縦滑車23fに掛けられた後、図2に示すように、プラットホーム面4uの角形開口部4kを通してそのプラットホーム面4uの上側に引き出されている。
右前側のワイヤ12r(以下、右前ワイヤ12rという)は、車椅子Kの右前部の後方移動を規制するワイヤであり、その先端に車椅子Kの右前部に掛けられるフック13r(図4(B)参照)が固定されている。右前ワイヤ12rは、右前リール30rから引き出されて、図3に示すように、途中部分が中間水平滑車24、張力バランス機構60のスライド式滑車62、右前水平滑車22r、及び右前縦滑車23rに掛けられた後、プラットホーム面4uの角形開口部4kを通してそのプラットホーム面4uの上側に引き出されている。
左後側のワイヤ12y(以下、左後ワイヤ12yという)は、車椅子Kの左後部の前方移動を規制するワイヤであり、その先端に車椅子Kの左後部に掛けられるフック13y(図2参照)が固定されている。左後ワイヤ12yは、左後リール30yから引き出されて、左後水平滑車22yと左後縦滑車23yに掛けられた後、プラットホーム面4uの角形開口部4kを通してそのプラットホーム面4uの上側に引き出されている。
右後側のワイヤ12z(以下、右後ワイヤ12zという)は、車椅子Kの右後部の前方移動を規制するワイヤであり、その先端に車椅子Kの右後部に掛けられるフック(図示省略)が固定されている。右後ワイヤ12zは、右後リール30zから引き出されて、右後水平滑車22zと右後縦滑車23zとに掛けられた後、プラットホーム面4uの角形開口部4kを通してそのプラットホーム面4uの上側に引き出されている。
即ち、ワイヤ12f,12r,12y,12zが本発明の引き止め部材に相当する。
<張力バランス機構60について>
張力バランス機構60は、左前ワイヤ12fと右前ワイヤ12rとの張力をバランスさせる機構であり、スライド式滑車62と、そのスライド式滑車62をベース11上で水平スライド可能に支持するブラケット65と、スライド式滑車62の水平スライドを禁止する固定機構(図示省略)を備えている。
スライド式滑車62は、図4(B)の縦断面図に示すように、同軸に連結された等しい外径寸法の上側滑車部62uと下側滑車部62dとから構成されている。そして、スライド式滑車62の上側滑車部62uに対して右側から左前ワイヤ12fの途中部分が掛けられていおり、下側滑車部62dに対して左側から右前ワイヤ12rの途中部分が掛けられている。
即ち、前記上側滑車部62uが本発明の第1滑車部に相当し、下側滑車部62dが本発明の第2滑車部に相当する。
ブラケット65は、ベース11上でスライド式滑車62が左方向、あるいは右方向にスライドできるように、そのスライド式滑車62を軸心回りに回動可能な状態で水平支持する架台である。ブラケット65は、縦断面形状が扁平略逆U字形をした左右に長い凸条状に形成されており、そのブラケット65の周囲四箇所に設けられた支持板部65xがベース11にボルトで固定されている。
スライド式滑車62は、ブラケット65の凸条状の部分に収納されており、そのブラケット65の上面にスライド式滑車62の中心軸62jの上端部が通されるスリット状長穴65hが左右方向に延びるように形成されている。また、ベース11には、ブラケット65のスリット状長穴65hと対向する位置に、スライド式滑車62の中心軸62jの下端部が通されるスリット状長穴(図示省略)が形成されている。
このため、スライド式滑車62は、右前ワイヤ12rの張力が左前ワイヤ12fの張力よりも大きくなると、その右前ワイヤ12rに引っ張られ、ブラケット65のスリット状長穴65hに沿って右方向にスライドするようになる。逆に、左前ワイヤ12fの張力が右前ワイヤ12rの張力よりも大きくなると、スライド式滑車62はブラケット65のスリット状長穴65hに沿って左方向にスライドするようになる。また、右前ワイヤ12rの張力と左前ワイヤ12fの張力とが等しくなったときには、スライド式滑車62はその位置に保持される。
前記固定機構は、右前ワイヤ12rの張力と左前ワイヤ12fの張力とが等しくなったときに、スライド式滑車62をブラケット65に対して固定するための機構である。前記固定機構は、スライド式滑車62の中心軸62jの上端部に取付けられてスリット状長穴65hの外側に配置される円板62e(図4(A)等参照)と、その円板62eを、例えば、ブラケット65の上面に吸着させる電磁石(図示省略)等から構成されている。
<リール30r,30y,30zについて>
右前リール30r、左後リール30y、右後リール30zは、各々のワイヤ12r,12y,12zを巻き取り、あるいは繰り出し可能に構成された円板状のリール本体32と、リール本体32と同軸に設けられたリール用歯車34とから構成されており、リール本体32とリール用歯車34とが回転方向において一体化されている。
右前リール30rは、ベース11と平行な状態でベース11上の前側中央部に配置されており、左回転することで右前ワイヤ12rを巻き取れるように構成されている。右後リール30zは、ベース11と平行な状態で右前リール30rの後側に配置されており、右回転することで右後ワイヤ12zを巻き取れるように構成されている。左後リール30yは、同じくベース11と平行な状態で右後リール30zの後側に配置されており、左回転することで左後ワイヤ12yを巻き取れるように構成されている。
右前リール30r、左後リール30y、右後リール30zの回転中心軸30jの下端はベース11に形成された軸受孔(図示省略)に嵌め込まれており、各々の回転中心軸30jの上端が前記ベース11と平行に設けられたギヤブラケット15(二点鎖線参照)の軸受孔(図示省略)に嵌め込まれている。ここで、ギヤブラケット15の周縁には、周方向の複数箇所に脚状の支持部15xが設けられており、その支持部15xがベース11に対してボルト止めされている。
<歯車機構40及び駆動部50について>
駆動部50は、図3に示すように、モータ52と、そのモータ52の回転力を増幅する減速機構54とを備えている。
駆動部50は、出力軸56が縦向きになるようにベース11上に固定されており、その出力軸56に取付けられた出力歯車(図示省略)が歯車機構40の入力歯車40wと噛合している。
歯車機構40は、駆動部50の出力軸56の回転力を右前リール30r、左後リール30y、右後リール30zに伝達するための機構であり、前述の入力歯車40w、第1歯車41、第2歯車42、第3歯車43とから構成されている。そして、入力歯車40w、第1歯車41、第2歯車42、及び第3歯車43がベース11とギヤブラケット15間で水平に保持された状態で回転可能なように保持されている。また、第1歯車41、第2歯車42、及び第3歯車43には、回転力の伝達、あるいは伝達解除を行うためのクラッチ機構(図示省略)が設けられている。
歯車機構40の入力歯車40wは、図3に示すように、第1歯車41と噛合しており、その第1歯車41が右前リール30rのリール用歯車34と第2歯車42とに噛合している。第2歯車42は、右後リール30zのリール用歯車34と第3歯車43と噛合している。第3歯車43は、左後リール30yのリール用歯車34と噛合している。
上記構成により駆動部50が歯車機構40の入力歯車40wを左方向に回転させると、図3の矢印に示すように、第1歯車41が右回転、第2歯車42が左回転、第3歯車43が右回転する。これにより、第1〜第3歯車41,42,43と噛合している右前リール30r、左後リール30y、右後リール30zのリール用歯車34(リール本体32)がワイヤ12r,12y,12zの巻き取り方向に回転するようになる。
ここで、第1〜第3歯車41,42,43は等しい歯数の歯車であり、右前リール30r、左後リール30y、右後リール30zのリール用歯車34も等しい歯数の歯車であるため、駆動部50の動作により右前リール30r、左後リール30y、右後リール30zは等しい速度で巻き取り方向に回転するようになる。そして、右前ワイヤ12r、右後ワイヤ12z、左後ワイヤ12yが限界位置まで巻き取られ、駆動部50のモータ52に加わる回転トルクが所定値に達した状態でモータ52が停止し、右前リール30r、左後リール30y、右後リール30zの回転がロックされる。また、第1〜第3歯車41,42,43の前記クラッチ機構が回転力の伝達を解除する方向及びその位置に動作することで、右前リール30r、左後リール30y、右後リール30zの回転ロックが解除され、歯車機構40がフリー状態となって左前ワイヤ12f、右前ワイヤ12r、右後ワイヤ12z、及び左後ワイヤ12yの引き出しが可能となる。
<車椅子固定装置10の動作について>
次に、図5から図8等に基づいて、上記した車椅子固定装置10の動作について説明する。
先ず、車椅子Kをプラットホーム面4u上の定位置に配置し、図6に示すように、フック13fを持って左前ワイヤ12fを上方に引き出すようにする。左前ワイヤ12fが引き出されると、その左前ワイヤ12fの張力で張力バランス機構60のスライド式滑車62が左方向に引っ張られ、スライド式滑車62は、図5に示す位置からブラケット65のスリット状長穴65hに沿って左方向に移動する。これにより、右前ワイヤ12rがスライド式滑車62の移動分だけ右前リール30rから引き出されるようになる。
この状態で、左前ワイヤ12fのフック13fを車椅子Kの左前部に掛けるようにする(図2参照)。
次に、図7に示すように、フック13rを持って右前ワイヤ12rを右前縦滑車23r、右前水平滑車22r、及びスライド式滑車62を介して右前リール30rから引き出し、前記フック13rを車椅子Kの右前部に掛けるようにする。
同様に、左後ワイヤ12y、右後ワイヤ12zを左後リール30y、右後ワイヤ12zからそれぞれ引き出し、各々のフック13y等を車椅子Kの左後部、右後部に掛けるようにする。
次に、車両Wに設けられた巻き取りスイッチ(図示省略)を操作する。これにより、駆動部50が動作して、図8に示すように、その駆動部50が歯車機構40の入力歯車40w、第1歯車41、第2歯車42、及び第3歯車43を回転させ、右前リール30r、左後リール30y、右後リール30zが巻き取り方向に回転する。ここで、張力バランス機構60のスライド式滑車62は、左右方向にスライド可能に構成されているため、図8に示すように、右前リール30rによって右前ワイヤ12rが巻き取られる際に、スライド式滑車62は右前ワイヤ12rの張力と左前ワイヤ12fの張力とが等しくなる位置に保持される。そして、右前ワイヤ12r、左後ワイヤ12y、右後ワイヤ12zが限界位置まで巻き取られ、駆動部50のモータ52に加わる回転トルクが所定値に達した状態でモータ52が停止し、右前リール30r、左後リール30y、右後リール30zの回転がロックされる。さらに、張力バランス機構60の固定機構が動作してスライド式滑車62がその位置に保持される。この状態で、車椅子Kが前後左右のワイヤ12f,12r,12y,12zにより前後左右から拘束され、車椅子Kの固定が完了する。
なお、車椅子Kの固定を解除する場合には、車椅子固定装置10の回転ロックが解除して、前後左右のワイヤ12f,12r,12y,12zを引き出すことで、各々のフック13f,13r,13y,13zを車椅子Kから外すことが可能になる。
そして、各々のフック13f,13r,13y,13zが車椅子Kから外されると、右前ワイヤ12r、左後ワイヤ12y、右後ワイヤ12zがそれぞれ右前リール30r、左後リール30y、右後リール30zにばね力で巻き取られる。これにより、図5に示すように、右前ワイヤ12rの張力で張力バランス機構60のスライド式滑車62が右方向にスライドして、左前ワイヤ12fが引き込まれるようになる。
<本実施形態に係る車椅子固定装置10の長所について>
本実施形態に係る車椅子固定装置10によると、左前ワイヤ12fのフック13fと右前ワイヤ12rのフック13rとを車椅子Kに掛けて右前リール30rを巻き取り方向に回転させると、右前ワイヤ12rが引き込まれる際の張力でスライド式滑車62が右方向に引っ張られ、そのスライド式滑車62によって左前ワイヤ12fが引っ張られる。即ち、右前リール30rが巻き取り方向に回転すると右前ワイヤ12rが引き込まれるとともに、その右前ワイヤ12rの張力でスライド式滑車62が右方向に引っ張られ、左前ワイヤ12fが引き込まれるようになる。そして、右前リール30rが所定角度回転した後に停止することで、スライド式滑車62が左右のワイヤ12f,12rの張力が等しくなる位置に保持され、車椅子Kが車両Wに固定される。
即ち、車椅子Kが車両Wに固定された状態で左右のワイヤ12f,12rの張力が等しくなるため、車椅子Kを左右からバランス良く車両Wに固定できるようになる。
また、スライド式滑車62は、左前ワイヤ12fが掛けられる上側滑車部62uと、右前ワイヤ12rが掛けられる下側滑車部62dとが同軸に重ねられた状態で構成されているため、スライド式滑車62に掛けられる左右のワイヤ12f,12rが互いに干渉しない。
また、張力バランス機構60には、スライド式滑車62をブラケット65に固定する固定機構が設けられているため、車椅子固定装置10が車椅子Kを固定している状態で、例えば、車両Wが急カーブした場合でも遠心力で左右のワイヤ12f,12rのどちらの張力が大きくなっても、スライド式滑車62が移動するようなことがない。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、車椅子固定装置10の前部において左前ワイヤ12fと右前ワイヤ12rとの張力をバランスさせる張力バランス機構60を設ける例を示した。しかし、車椅子固定装置10の前部と後部の両方に張力バランス機構60を設けることも可能である。
また、本実施形態では、左前ワイヤ12fの基端部をベース11に固定して、右前ワイヤ12rを右前リール30rで巻き取る例を示したが、右前ワイヤ12rの基端部をベース11に固定し、左前ワイヤ12fをリールで巻き取るようにすることも可能である。
また、本実施形態では、引き止め部材としてワイヤを例示したが、ワイヤの代わりにベルト等を使用することも可能である。
11・・・・・ベース(車両側)
12r・・・・右前ワイヤ(引き止め部材)
12z・・・・右後ワイヤ(引き止め部材)
12f・・・・左前ワイヤ(引き止め部材)
12y・・・・左後ワイヤ(引き止め部材)
13f・・・・フック
13r・・・・フック
13y・・・・フック
21・・・・・固定部材
30r・・・・右前リール
30z・・・・右後リール
30y・・・・左後リール
62・・・・・スライド式滑車
62u・・・・上側滑車部(第1滑車部)
62d・・・・下側滑車部(第2滑車部)

Claims (3)

  1. フックが設けられた紐状の左右の引き止め部材と、車両側に設けられており、前記引き止め部材を巻き取り可能に構成されたリールとを備え、前記左右の引き止め部材の各フックそれぞれを車椅子の左側と右側とに掛け、この状態で前記リールを前記引き止め部材の巻き取り方向に回転させて前記車椅子を車両に固定する車椅子固定装置であって、
    左側の引き止め部材の途中部分と右側の引き止め部材の途中部分とが互いの引き止め部材の反対方向から掛けられる滑車で、前記右側の引き止め部材の張力が前記左側の引き止め部材の張力よりも大きいときは右方向にスライドし、前記左側の引き止め部材の張力が前記右側の引き止め部材の張力よりも大きいときは左方向にスライドできるように構成されたスライド式滑車と、
    前記左右の引き止め部材のいずれか一方を巻き取り可能に構成されたリールと、
    前記左右の引き止め部材のいずれか他方の基端部を車両側に固定する固定部材と、
    を有することを特徴とする車椅子固定装置。
  2. 請求項1に記載された車椅子固定装置であって、
    前記スライド式滑車は、前記左右の引き止め部材のいずれか一方が掛けられる第1滑車部と、前記左右の引き止め部材のいずれか他方が掛けられる第2滑車部とが同軸に重ねられた状態で連結されていることを特徴とする車椅子固定装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された車椅子固定装置であって、
    前記スライド式滑車を車両側に固定してスライド不能に保持する固定機構を備えていることを特徴とする車椅子固定装置。
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