JP2011151616A - 無線送信機の製造方法、無線送信機及び電子機器 - Google Patents

無線送信機の製造方法、無線送信機及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】単方向無線通信システムにおける無線送信パラメーターを適切に設定できる無線送信機の製造方法、無線送信機及び電子機器等の提供。
【解決手段】無線送信機の製造方法では、無線システムの要求仕様を入力設定し、要求仕様に基づいて無線送信パラメーターのパラメーター設定を行い、設定された無線送信パラメーターを、無線送信機の記憶部に記憶させる。パラメーター設定では、無線送信の送信時間間隔のパラメーターと、無線送信タイミングをランダムな遅延時間だけ遅延させる際の最大遅延時間のパラメーターと、無線送信されるパケットに付加される過去データの数を示す過去データ数のパラメーターとを、要求仕様に基づいて設定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、無線送信機の製造方法、無線送信機及び電子機器等に関する。
いわゆるユビキタスネットワークの実現のために、各センサーが無線送信機を内蔵した多数のセンサーを設置し、無線受信機との間で単方向無線通信を行うシステムが脚光を浴びている。このような単方向無線通信システムにおいて送信の衝突回避を実現する従来技術としては、特許文献1に開示されている技術が知られている。
この特許文献1の従来技術では、単位時間あたりの送信回数の逆数又はデータの平均送信間隔として設定されている主間隔に対してランダムな遅延時間だけ遅延させたタイミングで、無線送信機がデータを送信する。また衝突時のデータ補償方法として、過去に送信したデータを現在の送信データに含ませている。
しかしながら、この従来技術では、主間隔、ランダム遅延時間、過去データ数を適切に設定しないと、逆に送信の衝突が増加したり、電池寿命が低下し、多様なシステムへの展開が困難になることが判明した。例えば、主間隔が1sec、ランダム遅延時間が990ms、端末台数が150台、過去データ数を3とした場合に、データ損失率は18%程度と悪く、また過去データ数が1である場合と比べると、電池寿命は10%程度悪化してしまう。
また、各無線送信機が同期をとらずに、キャリアセンスやACKの受信も行わない単方向無線通信においては、所定のランダム送信を行った場合でも衝突によるデータの損失を完全には避けることはできず、パケット損失によるシステムの影響は非常に大きい。そこで、現時点で送信する最新データに加えて、過去の複数回分のデータを付加することで、データの損失を補償し、送信の信頼性を飛躍的に向上させることができる。このとき、過去データは測定時よりも所定時間遅れて無線受信機に到達してしまう問題があるが、特許文献1の従来技術ではこの点については何ら考慮されていなかった。
特開2005−117578号公報
本発明の幾つかの態様によれば、単方向無線通信システムにおける無線送信パラメーターを適切に設定できる無線送信機の製造方法、無線送信機及び電子機器等を提供できる。
また本発明の幾つかの態様によれば、データ損失が少なく長電池寿命化等が可能になる無線送信機の製造方法、無線送信機及び電子機器等を提供できる。
本発明の一態様は、無線システムの要求仕様を入力設定し、前記要求仕様に基づいて無線送信パラメーターのパラメーター設定を行い、設定された前記無線送信パラメーターを、無線送信機の記憶部に記憶させると共に、前記パラメーター設定では、無線送信の送信時間間隔のパラメーターと、無線送信タイミングをランダムな遅延時間だけ遅延させる際の最大遅延時間のパラメーターと、無線送信されるパケットに付加される過去データの数を示す過去データ数のパラメーターとを、前記要求仕様に基づいて設定する無線送信機の製造方法に関係する。
本発明の一態様によれば、無線システムの要求仕様が入力設定され、この要求仕様に基づいて、送信時間間隔、最大遅延時間、過去データ数などの無線送信パラメーターの設定が行われる。そして、設定された無線送信パラメーターを無線送信機の記憶部に記憶させることで、無線送信パラメーターに基づき無線送信動作を行う無線送信機が製造される。このようにすれば、送信時間間隔、最大遅延時間、過去データ数などの単方向無線通信システムにおける無線送信パラメーターを、要求仕様に応じて適切に設定できる無線送信機の製造方法を実現できる。
また本発明の一態様では、無線送信のデータ到達時間、データ損失率及び電池寿命の少なくとも1つについての要求仕様を入力設定し、前記データ到達時間、前記データ損失率及び前記電池寿命の少なくとも1つについての要求仕様が満たされるように、前記送信時間間隔のパラメーター、前記最大遅延時間のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを設定してもよい。
このようにすれば、データ到達時間やデータ損失率や電池寿命などの要求仕様を満足するように、送信時間間隔や最大遅延時間や過去データ数のパラメーターを設定することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記最大遅延時間に対するデータ損失率の特性に基づいて、前記最大遅延時間のパラメーターを設定してもよい。
このようにすれば、最大遅延時間のパラメーターを設定することで、データ損失率の改善等を図れる。
また本発明の一態様では、前記送信時間間隔をXとし、前記最大遅延時間をYとした場合に、X≧K×Yである場合には、前記最大遅延時間の変化に対する前記データ損失率の平均値の飽和点に基づいて、前記最大遅延時間のパラメーターを設定してもよい。
このようにすれば、X≧K×Yである場合には、データ損失率の平均値の飽和点を考慮して最大遅延時間のパラメーターを設定することで、データ損失率の改善等を図れる。
また本発明の一態様では、X<K×Yである場合には、前記最大遅延時間に対する前記データ損失率の最大値の特性に基づいて、前記最大遅延時間のパラメーターを設定してもよい。
このようにすれば、X<K×Yである場合には、データ損失率の最大値特性を考慮した最大遅延時間のパラメーター設定を実現できる。
また本発明の一態様では、前記過去データ数の変化に対するデータ損失率の飽和点に基づいて、前記過去データ数のパラメーターを設定してもよい。
このようにすれば、データ損失率の飽和点に応じた適切な数に、過去データ数を設定できる。
また本発明の一態様では、前記飽和点又は前記過去データ数とデータ到達時間の平均値の比例関係における第1の変動点により決まる下限値と、前記過去データ数と前記データ到達時間の最大値の比例関係における第2の変動点により決まる上限値との間の範囲内において、前記過去データ数のパラメーターを設定してもよい。
このようにすれば、飽和点や第1の変動点により決まる下限値と、第2の変動点により決まる上限値の間の範囲で、過去データ数を決定できる。
また本発明の一態様では、前記要求仕様は満たされたと判断されたが、前記飽和点に対応する個数よりも前記過去データ数が大きいと判断された場合には、前記過去データ数を小さくするパラメーター設定を行ってもよい。
このようにすれば、飽和点に対して過去データ数にマージンがある場合に、過去データ数を小さくすることで、データ到達時間や電池寿命等を改善できる。
また本発明の一態様では、前記送信時間間隔のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターを設定し、設定された前記送信時間間隔のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターが、前記要求仕様を満たさないと判断された場合には、前記送信時間間隔のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターを再設定してもよい。
このようにすれば、設定された送信時間間隔や過去データ数のパラメーターを再設定する調整を行って、要求仕様を満たす適切なパラメーターを得ることが可能になる。
また本発明の一態様では、無線送信のデータ到達時間及び電池寿命についての要求仕様を入力設定し、前記データ到達時間及び前記電池寿命の要求仕様が満たされないと判断された場合に、前記送信時間間隔のパラメーターを再設定してもよい。
このようにすれば、最初の設定ではデータ到達時間や電池寿命の要求仕様を満足しなかった場合にも、送信時間間隔のパラメーターを再設定することで、データ到達時間や電池寿命の要求仕様を満足させることが可能になる。
また本発明の一態様では、無線送信のデータ損失率についての要求仕様を入力設定し、前記データ損失率の要求仕様が満たされないと判断された場合に、前記過去データ数のパラメーターを再設定してもよい。
このようにすれば、最初の設定ではデータ損失率の要求仕様を満足しなかった場合にも、過去データ数のパラメーターを再設定することで、データ損失率の要求仕様を満足させることが可能になる。
また本発明の一態様では、無線送信機の端末台数についての要求仕様を入力設定し、前記端末台数の要求仕様が満たされるように、前記送信時間間隔のパラメーター、前記最大遅延時間のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを設定してもよい。
このようにすれば端末台数に応じた適切な無線送信パラメーターの設定が可能になる。
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載の製造方法により製造された無線送信機に関係する。
また本発明の他の態様は、無線送信パラメーターを記憶する記憶部と、前記無線送信パラメーターの設定処理を行うパラメーター設定部と、前記無線送信パラメーターに基づいて無線送信の送信タイミングを設定する送信タイミング設定部と、設定された前記送信タイミングで無線送信するための処理を行う無線処理部とを含み、前記記憶部は、無線送信の送信時間間隔のパラメーターと、無線送信されるパケットに付加される過去データの数を示す過去データ数のパラメーターとを記憶し、前記パラメーター設定部は、無線送信機の端末台数に応じて、前記送信時間間隔のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを変化させるパラメーター設定処理を行う無線送信機に関係する。
本発明の他の態様によれば、記憶部は、送信時間間隔や過去データ数のパラメーターを記憶する。そして無線送信機の端末台数に応じて、送信時間間隔のパラメーター及び過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを変化させるパラメーター設定処理が行われる。このようにすれば、端末台数に応じた適切な無線送信パラメーターの設定処理が可能になり、例えば端末台数が増減等した場合にも、これに対応することが可能になる。
また本発明の他の態様では、前記パラメーター設定部は、無線送信のデータ到達時間の仕様範囲内において、前記送信時間間隔のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを変化させるパラメーター設定処理を行ってもよい。
このようにすれば、端末台数が増減等した場合にも、データ到達時間に対する要求仕様を満たしながら、送信時間間隔のパラメーターや過去データ数のパラメーターを変化させる設定処理を行って、これに対応できるようになる。
また本発明の他の態様では、前記記憶部は、前記端末台数についてのスケジュール情報を記憶し、前記パラメーター設定部は、前記スケジュール情報に基づいて前記端末台数を判断して、前記送信時間間隔のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを変化させるパラメーター設定処理を行ってもよい。
このようにすれば、記憶部に記憶されるスケジュール情報に基づいて端末台数を判断して、送信時間間隔のパラメーターや過去データ数のパラメーターを変化させる設定処理を実現できるようになる。
また本発明の他の態様は、無線送信パラメーターを記憶する記憶部と、前記無線送信パラメーターの設定処理を行うパラメーター設定部と、前記無線送信パラメーターに基づいて無線送信の送信タイミングを設定する送信タイミング設定部と、設定された前記送信タイミングで無線送信するための処理を行う無線処理部と、検出部とを含み、前記記憶部は、無線送信の送信時間間隔のパラメーターと、無線送信されるパケットに付加される過去データの数を示す過去データ数のパラメーターを記憶し、前記パラメーター設定部は、前記検出部からの検出情報に基づいて、前記送信時間間隔のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを変化させるパラメーター設定処理を行う無線送信機に関係する。
本発明の他の態様によれば、記憶部は、無線送信の送信時間間隔や過去データ数のパラメーターを記憶する。そして検出部により取得された検出情報に基づいて、送信時間間隔のパラメーター及び過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを変化させるパラメーター設定処理が行われる。このようにすれば、検出部により取得された検出情報に応じた適切なパラメーター設定処理を実現できる。
また本発明の他の態様では、前記検出部は、電池電圧の情報、センサーからのセンサー情報及びタイマーからの時間情報の少なくとも1つの情報を、前記検出情報として取得し、前記パラメーター設定部は、前記電池電圧の情報、前記センサー情報及び前記時間情報の少なくとも1つに基づいて、前記送信時間間隔のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを変化させるパラメーター設定処理を行ってもよい。
このようにすれば、検出部により取得された電池電圧の情報、センサー情報及び時間情報の少なくとも1つに応じた適切なパラメーター設定処理を実現できる。
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載の無線送信機を含む電子機器に関係する。
単方向無線通信のシステム構成例。 本実施形態の無線送信機の構成例。 本実施形態の無線受信機の構成例。 本実施形態の電子機器の構成例。 送信時間間隔、最大遅延時間の説明図。 図6(A)はパケットのフレーム構成例であり、図6(B)はデータ部の詳細例。 本実施形態の手法の説明図。 単方向無線通信における送信衝突の説明図。 図9(A)、図9(B)は最大遅延時間とデータ損失率との関係を示す特性図。 本実施形態の手法が適用される第1の事例の説明図。 過去データ数と電池寿命との関係を示す特性図。 本実施形態の手法が適用される第2の事例の説明図。 最大遅延時間と動作時間との関係を示す特性図。 最大遅延時間を送信時間間隔とほぼ等しくする適用例。 図15(A)、図15(B)は最大遅延時間とデータ損失率の最大値との関係を示す特性図。 図16(A)、図16(B)は最大遅延時間とデータ損失率の最大値との関係を示す特性図。 本実施形態の手法が適用される第3の事例の説明図。 過去データ数とデータ損失率及びデータ到達時間の平均値との関係を示す特性図。 過去データ数に対するデータ損失率の飽和点についての説明図。 過去データ数とデータ到達時間の最大値との関係を示す特性図。 図21(A)、図21(B)は端末台数とデータ損失率の平均値や最大値との関係を示す特性図。 図22(A)、図22(B)は端末台数に基づく無線送信パラメーターの設定手法の説明図。 図23(A)、図23(B)は検出部で取得された検出情報に基づく無線送信パラメーターの設定手法の説明図。 過去データ数と電池寿命の関係を示す特性図。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.単方向無線通信システム
図1に本実施形態の単方向無線通信のシステム構成例を示す。この単方向無線通信システムでは、例えば1台の無線受信機CRに対して複数台の無線送信機CT1〜CTNが設けられる。
センサーネットワークにおいては、無線受信機はデータ収集サーバーに設けられ、各無線送信機は、センサーによりデータを測定するセンサー端末(センサーネットワーク端末)に設けられる。そしてセンサー端末により測定されたデータは、各無線送信機により送信され、データ収集サーバーの無線受信機が受信する。
本実施形態の単方向無線通信システムでは、センサー端末の省電力化や小型化を実現するために、センサー端末には受信回路が設けられておらず、無線送信機から無線受信機に対して単方向でデータが送信される。
図2に本実施形態の製造方法により製造される無線送信機(無線タグ、無線機)の構成例を示す。この無線送信機は、アンテナ10、送信回路20、処理部30、記憶部40を含む。なお本実施形態の無線送信機は図2の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。例えば本実施形態では無線送信機が受信回路を有しないものとして主に説明するが、本実施形態はこれに限定されず、無線送信機は少なくとも送信機能を有していればよく、受信機能(受信回路)を有していてもよい。例えば近接無線などによる無線受信回路を無線送信機に設けてもよい。
アンテナ10はインダクター素子などにより実現される。送信回路20は、パワーアンプやプリアンプなどのアナログ回路を有し、アンテナ10に送信信号を出力する。
処理部30は、無線通信のための各種の処理を行うものであり、ASICのロジック回路やプロセッサなどにより実現できる。記憶部40は、無線通信のための各種のデータやパラメーターを記憶するものであり、RAM、不揮発性メモリー、或いはマスクROMなどにより実現できる。
記憶部40はパラメーター記憶部42を有する。このパラメーター記憶部42(記憶部40)は、無線送信パラメーターを記憶する。無線送信パラメーターは、例えば後述するように無線送信の送信時間間隔のパラメーターや、無線送信タイミングをランダムな遅延時間だけ遅延させる際の最大遅延時間のパラメーターや、無線送信されるパケットに付加(設定)される過去データの数を示す過去データ数のパラメーターなどである。
処理部30は、パラメーター設定部32、送信タイミング設定部34、無線処理部36を含む。
パラメーター設定部32は、無線送信パラメーター(無線通信パラメーター)の設定処理を行う。例えばパラメーター記憶部42から無線送信パラメーターを読み出したり、読み出した無線送信パラメーターを変更するなどの処理を行う。
具体的には後述するように、パラメーター設定部32は、無線送信機の端末台数に応じて、送信時間間隔のパラメーター及び過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを変化させるパラメーター設定処理を行う。この場合に端末台数に応じて最大遅延時間のパラメーターを変化させてもよい。また無線送信のデータ到達時間の仕様範囲内において、送信時間間隔(最大遅延時間)のパラメーター及び過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを変化させるパラメーター設定処理を行うことが望ましい。また記憶部40が端末台数についてのスケジュール情報(時間管理情報)を記憶する場合には、パラメーター設定部32は、このスケジュール情報に基づいて端末台数を判断して、送信時間間隔のパラメーター及び過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを変化させるパラメーター設定処理を行ってもよい。
或いは、パラメーター設定部32は、検出部により取得された検出情報に基づいて、送信時間間隔のパラメーター及び過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを変化させるパラメーター設定処理を行う。具体的には、検出部が、電池電圧の情報、センサー情報及び時間情報の少なくとも1つを検出情報として取得した場合に、電池電圧の情報、センサー情報及び時間情報の少なくとも1つに基づいて、送信時間間隔のパラメーター及び過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを変化させるパラメーター設定処理を行う。この場合に検出情報に基づいて最大遅延時間のパラメーターを変化させてもよい。
送信タイミング設定部34は、無線送信パラメーターに基づいて無線送信の送信タイミングを設定する処理を行う。例えば無線送信パラメーターに基づいてカウンター回路(不図示)を制御し、無線送信タイミングを指示する信号等を生成して、無線処理部36に出力する。
無線処理部36は種々の無線処理を行う。例えば送信タイミング設定部34により設定された送信タイミングで無線送信するための処理を行う。例えば送信データやヘッダなどを有するパケットを生成し、生成されたパケットを送信回路20によりアンテナ10を介して無線送信するための処理を行う。
図3に無線受信機の構成例を示す。この無線受信機は、アンテナ60、受信回路70、処理部80、記憶部90、外部I/F(インターフェース)部100を含む。なお本実施形態の無線受信機は図3の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
アンテナ60はインダクター素子などにより実現される。受信回路70は、低ノイズアンプ、ミキサー回路、フィルター回路などのアナログ回路を有し、アンテナ60から入力される受信信号の増幅処理やフィルター処理などを行う。
処理部80は、無線通信のための各種の処理を行うものであり、ASICのロジック回路やプロセッサなどにより実現できる。記憶部90は、無線通信のためのデータやパラメーターを記憶するものであり、RAM、不揮発性メモリー、或いはマスクROMなどにより実現できる。外部I/F部100は、外部デバイスとのインターフェース処理を行うものである。
処理部80は無線処理部82を含む。無線処理部82は種々の無線処理を行う。例えばアンテナ60を介して受信したパケットを解析し、パケットに設定されるデータを抽出する処理などを行う。
図4に本実施形態の無線送信機を有する電子機器(センサー端末、端末)の構成例を示す。この電子機器は、センサー210、検出回路220、無線送信機230、電源部240を含む。なお本実施形態の電子機器は図4の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
センサー210は、例えば煙センサー、光センサー、人感センサー、圧力センサー、生体センサー或いはジャイロセンサーなどである。検出回路220は、センサー210(物理量トランスデューサ)からのセンサー信号に基づいて検出処理(物理量の検出処理)を行い、測定データを出力する。無線送信機230は、検出回路220からの測定データを無線により送信する。電源部240は、検出回路220や無線送信機230などに電源を供給するものであり、電池(乾電池、バッテリー)などにより実現できる。
2.通信プロトコル
一般的に、無線を利用したネットワークにおけるプロトコルの場合、送信を開始する前にキャリアセンスを行い、他の端末が送信を行っていないことを確認してから送信を開始する。
しかしながら、前述のように本実施形態では、低消費電力化のために端末側(センサー端末側)に受信回路を設けないシステムを採用しているため、キャリアセンスを行うことができない。このため、自身以外の他の端末が現在どのような状態にあるのかを確認する方法がなく、各端末は一方的に送信を実行する。このため、システムの全端末が無秩序に送信を繰り返すことになり、送信の衝突が多発してシステム全体のスループットが著しく低下するおそれがある。
例えば、各端末に設けられる本実施形態の無線送信機は、図5に示すように一定の送信時間間隔X毎に1回のパケットを送出する。初回の送信タイミング(動作開始時間S)は、端末の電源が投入されたタイミングによって決まるため、他の端末や時刻等とは全く無関係に非同期に送信が行われる。このため、初回の送信タイミングが偶然に一致してしまった端末が複数存在する場合、これらの端末の送信は毎回必ず衝突することとなり、送信がいつまでも完了しない端末が多数発生してしまう。
一般的なプロトコルの場合、送信が確実に行われた際には、受信側が送信側に対してACKを送出し、送信側がこれを受信することにより、通信が確実に行われたことを双方が認識する。しかしながら本実施形態では、端末側に受信回路を設けていないため、ACKを受信することができず、端末は自身の送信が確実に行われたかを確認する方法を持たない。このため、端末数の増加などによりパケットの損失が多発した場合、システム全体として通信の品質が著しく損なわれるおそれがある。
このため本実施形態では、前述のように送信がいつまでも完了しない端末の発生を回避し、確実な送信を確保するための通信プロトコルを提案する。
端末側に設けられる無線送信機は、一定の送信時間間隔X毎に1回の送信を行う。このため前述のように、同じタイミングで送信を開始した無線送信機は、その後は常に送信の衝突を繰り返すため、送信が完了しなくなる。
そこで本実施形態では図5に示すように、最大遅延時間Yの範囲内において無線送信タイミングTMをランダムな遅延時間T(0≦T≦Y)だけ遅延させる。即ち無線送信を開始する前に遅延時間T(sec)を設け、この遅延時間Tを最大遅延時間Yの範囲内でランダムに変化させる。遅延時間Tの開始タイミングは例えば各送信時間間隔Xの最初のタイミングである。ランダムな遅延時間Tは例えば乱数(疑似乱数)を用いて生成できる。また図5では無線送信されるデータを測定するタイミングは、無線送信タイミングTMとほぼ同じタイミング(直前のタイミング)になっている。
このようなランダムな遅延時間Tを設けることで、無線送信タイミングTMは、送信を試みる毎に最大遅延時間Yの範囲内で変化することとなり、送信を同時に開始したことが原因で送信が常に衝突する端末の発生を回避できる。この場合でも、パケットの送信に要する時間をTPとした場合に、最大遅延時間Yを、X>Y+TPの範囲で設定することにより、送信時間間隔Xに1回の送信は保障されることとなる。
また、送信側(センサー端末、無線送信機)は受信側(データ収集サーバー、無線受信機)からACKを受信することができないため、自身の送信が完了したか否かを確認することができない。このため、送信の衝突などにより送信が完了しなかった場合には、その際に送信しようとしたデータは失われてしまうことになる。つまり、パケット損失による影響は非常に大きなものとなる。
そこで本実施形態では、1回の送信でデータの転送が完了しなかった場合に対応するために、送信パケットの中に現時点で送信を行う最新データに加えて、過去のP回分の過去データをパケットに付加して送信を行う。ここで過去データ数Pは、無線送信されるパケットに付加される過去データの数を表す。これにより、送信にP回失敗しても受信側にはデータが到達することとなり、送信の信頼性を飛躍的に向上できる。
図6(A)に無線送信機により送信されるパケットのフレーム構成例を示し、図6(B)にデータ部の詳細例を示す。
図6(A)に示すようにパケットは、プリアンブル、フレーム同期、無線送信機ID、データ部、誤り検出のフィールドを有する。また図6(B)に示すようにデータ部は、現在データCDA、過去データPDA1〜PDAPのフィールドを有する。現在データCDAのフィールドには、今回の測定時刻と今回の測定データが設定される。過去データPDA1のフィールドには、前回の測定時刻と前回の測定データが設定され、過去データPDA2のフィールドには、前々回の測定時刻と前々回の測定データが設定される。そして過去データPDAPのフィールドには、P回前の測定時刻とP回前の測定データが設定される。このように無線送信機により送信されるパケットには、現在データCDAに加えて、P個の過去データPDA1〜PDAPが付加(設定)されており、このPが過去データ数になる。
3.無線送信パラメーター
以上のように本実施形態では、送信時間間隔X、最大遅延時間Y、過去データ数Pなどの無線送信パラメーターを導入することで、単方向無線通信システムに最適な通信プロトコルを実現している。
しかしながら、このような送信時間間隔X、最大遅延時間Y、過去データ数Pなどの無線送信パラメーターを導入したとしても、これらの無線送信パラメーターを適切に設定しないと、逆に送信の衝突が増加したり電池寿命が低下するなどの問題が生じ、多様なシステムへの展開が困難になる。
そこで本実施形態では、無線システムの要求仕様(システム要求)を入力設定(入力)し、要求仕様に基づいて無線送信パラメーターのパラメーター設定を行い、設定された無線送信パラメーターを、無線送信機の記憶部(パラメーター記憶部)に記憶(格納、記憶設定)させることで、単方向無線通信システムに最適な無線送信機を製造方法を実現する。そして、このパラメーター設定において、無線送信の送信時間間隔Xのパラメーターや、無線送信タイミングをランダムな遅延時間だけ遅延させる際の最大遅延時間Yのパラメーターや、無線送信されるパケットに付加される過去データ数Pのパラメーターを、要求仕様に基づいて設定する。即ち、入力された要求仕様を満たすようにこれらのパラメーターの値を決定する。
そして従来技術には無かったデータ到達時間の概念を新たに導入し、各パラメーターの関連特性を活用することで、システムに応じたパラメーターの最適値を容易に導出し、多様なシステムへの単方向通信方式の応用を可能にしている。
図7に、本実施形態のパラメーター設定手法の一例を示す。本実施形態では、このようなパラメーター設定手法で決定されたパラメーターを無線送信機の記憶部に記憶させることで、単方向無線通信システムに最適な無線送信機を製造している。
なお、以下では本実施形態のパラメーター設定手法の概要について説明し、その詳細については後述する。また本実施形態のパラメーター設定手法は図7に示す手法に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。
図7では、まずシステムの要求仕様を入力する(ステップS1)。要求仕様の例としては、データ到達時間R、データ損失率L、電池寿命B、電池容量C、或いは端末台数Nなどを想定できる。なお本実施形態の要求仕様はこれに限定されるものではなく、その一部の要求仕様(例えば電池容量、端末台数)を省略したり、他の要求仕様を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
次に、要求仕様への影響が最も高いと考えられる送信時間間隔Xの値を最初に設定する(ステップS2)。具体的には、なるべく大きな初期値にXを設定する。
次に、X≧K×Y(K≧2)とする必要があるか否かを判断する(ステップS3)。即ち、送信時間間隔Xを最大遅延時間Yに対して十分に大きくする必要があるか(X≧K×Y)、或いはそれ以外(X<K×Y)であるかを判断する。X≧K×Yとなるか否かは,例えば後述するように、本実施形態の手法が適用されるアプリケーション等に応じて判断される。
そしてX≧K×Yである場合には、最大遅延時間Yに対するデータ損失率Lの平均値の飽和点に基づいて、最大遅延時間Yのパラメーターを設定する(ステップS4)。ここで最大遅延時間Yの変化に応じて変化するデータ損失率Lの平均値の最小値をMINとし、最大値をMAXとした場合に、飽和点は、例えばMIN+(MAX−MIN)×15%と定義することができる。例えば飽和点は、データ損失率Lの平均値の変化が所定の基準変動幅内になる点である。
一方、X<K×Yである場合には、最大遅延時間Yに対するデータ損失率Lの最大値の特性に基づいて、最大遅延時間Yのパラメーターを設定する(ステップS5)。
次に、過去データ数Pのパラメーターを設定する(ステップS6)。具体的には、過去データ数Pに対するデータ損失率Lの飽和点又は過去データ数Pとデータ到達時間Rの平均値との比例関係が崩れる第1の変動点から、PとRの最大値の比例関係が崩れる第2の変動点までの範囲内で、過去データ数Pを設定する。
次に、以上のように設定された無線送信パラメーター(X、Y又はP)により特定されるデータ到達時間Rが、ステップS1で入力された要求仕様の範囲内か否かを判断し(ステップS7)、要求仕様範囲内ではないと判断された場合には送信時間間隔Xのパラメーターを再設定する(ステップS8)。例えばステップS2での設定値よりも小さな値にXを再設定する。また、設定された無線送信パラメーターにより特定されるデータ損失率Lが、ステップS1で入力された要求仕様の範囲内か否かを判断し(ステップS9)、要求仕様範囲内ではないと判断された場合には、過去データ数Pのパラメーターを再設定する(ステップS10)。同様に、電池寿命Bが要求仕様範囲内か否かを判断し(ステップS11)、要求仕様範囲内ではないと判断された場合には、送信時間間隔Xのパラメーターを再設定する(ステップS8)。
そして、これらのR、L、B等の要求仕様を満たしていると判断された場合には、過去データ数Pに対するデータ損失率Lの飽和点に対してマージンはあるか否かを判断する(ステップS12)。そして、マージンがある場合には、データ損失率Lの飽和点付近まで過去データ数Pを小さくして、データ到達時間Rと電池寿命Bを改善させて、パラメーターの値を最終決定する(ステップS13、S14)。
以上のように本実施形態では、無線送信のデータ到達時間R、データ損失率L及び電池寿命Bの少なくとも1つについての要求仕様を入力設定する(S1)。そしてR、L、Bの少なくとも1つについての要求仕様が満たされるように、送信時間間隔X、最大遅延時間Y、過去データ数Pのパラメーターの少なくとも1つを設定する(S2〜S11)。このようにすることで要求仕様に沿ったX、Y、Pなどの無線送信パラメーターを得ることが可能になる。
また本実施形態では、最大遅延時間Yに対するデータ損失率Lの特性に基づいて、Yのパラメーターを設定している(S4、S5)。具体的には、X≧K×Yである場合には、Yの変化に対するLの平均値の飽和点に基づいて、最大遅延時間のパラメーターを設定する(S4)。一方、X<K×Yである場合には、Yに対するLの最大値の特性に基づいて、Yのパラメーターを設定する(S5)。こうすることで、システムのアプリケーションに応じた最適な値にX、Yのパラメーターを設定できる。
また本実施形態では、過去データ数Pの変化に対するデータ損失率Lの飽和点に基づいて、過去データ数のパラメーターを設定する(S6)。具体的には、Pに対するLの飽和点又はPとRの平均値の比例関係における第1の変動点により決まる下限値と、PとRの最大値の比例関係における第2の変動点により決まる上限値との間の範囲内において、過去データ数Pのパラメーターを設定する。このようにすることで、過去データ数Pを最適な値に設定できる。
この場合に、R、L、Bの要求仕様は満たされたと判断されたが、Pに対するLの飽和点に対応する個数よりも、Pが大きいと判断された場合には、過去データ数Pを小さくするパラメーター設定を行う(S12、S13)。このようにすれば、マージンの範囲内でPを小さくすることで、データ到達時間Rや電池寿命Bを改善することが可能になる。
また本実施形態では、X、Pのパラメーターを設定し(S2、S6)、設定されたX、Pのパラメーターが、要求仕様を満たさないと判断された場合には、X、Pのパラメーターを再設定する(S8、S10)。具体的には、データ到達時間R及び電池寿命Bの要求仕様が満たされないと判断された場合に、送信時間間隔Xのパラメーターを再設定する(S8)。またデータ損失率Lの要求仕様が満たされないと判断された場合に、過去データ数Pのパラメーターを再設定する(S10)。このように要求仕様を満たすようにXとPの設定と再設定を繰り返すことで、X、Pを最適な値に収束させることが可能になる。
更に、無線送信機の端末台数Nについての要求仕様が入力設定される場合には(S1)、端末台数Nの要求仕様が満たされるように、X、Y及びPのパラメーターの少なくとも1つを設定してもよい。
なお、図7等で説明する本実施形態のパラメーター設定手法で設定された無線送信パラメーターを、無線送信機の記憶部に記憶させる手法としては、様々な手法を想定できる。例えば、設定された無線送信パラメーターを、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリー(EEPROM、フラッシュメモリー、MONOS)に書き込んで記憶させてもよい。この場合には、公知の半導体製造方法(半導体製造プロセス)で無線送信機の集積回路装置(IC)を製造し、製造された集積回路装置に内蔵される不揮発性メモリーに対して、設定された無線送信パラメーターを書き込んで記憶させればよい。また、無線送信パラメーターを、マスクROMに記憶させるようにしてもよい。この場合には、無線送信パラメーターを記憶するマスクROMが組み込まれた集積回路装置のマスクを使用して、公知の半導体製造方法で無線送信機の集積回路装置を製造すればよい。
4.パラメーター設定手法の詳細
次に、図7でその概要を説明した本実施形態のパラメーター設定手法の詳細について説明する。
上述のように本実施形態では、送信タイミングを決定する送信時間間隔Xのパラメーターと、ランダムな送信遅延時間の最大幅を規定する最大遅延時間Yのパラメーターと、送信データに含まれる過去データの数Pのパラメーターを、システム要件を満たすように(特にデータ損失率が低く長電池寿命になるように)、各パラメーターの関連特性に基づき操作して決定している。
4.1 最大遅延時間のパラメーター設定
まず最大遅延時間Yのパラメーター設定について説明する。例えば図8においてA1の部分を拡大したものがA2であり、A3に示すように無線送信機CT1とCT4では送信が衝突しており、データ損失が発生している。
図9(A)、図9(B)に、最大遅延時間Yの変化に対するデータ損失率Lの平均値の変化特性を示す。図9(A)は端末台数が100台、図9(B)は端末台数が200台の場合でのデータ損失率Lの平均値を、シミュレーションにより求めたものである。送信の繰り返し時間である送信時間間隔Xを1sec(秒)として、最大遅延時間Yを900ms(msec)まで変化させると共に、過去データ数Pを1から5まで1ずつ増加させた場合を示している。図9(A)、図9(B)では、所定回数(例えば5回)のシミュレーションを行い、全ての無線送信機のデータ損失率Lの平均値を求めている。図9(A)、図9(B)に示すように、データ損失率Lの平均値は、過去データ数Pを多くすればするほど小さくなり、データ損失率が改善する。
本実施形態では、前述の図7のステップS3、S4で説明したように、X≧K×Yであり、XがYに対して十分に大きいとする場合には、最大遅延時間Yに対するデータ損失率Lの平均値の飽和点に基づいてYを決定する。この際にLの最大値特性も考慮してYを決定してもよい。
例えば図9(A)ではB1に示す丸印が飽和点に相当し、図9(B)ではB2に示す丸印が飽和点に相当する。図9(A)、図9(B)において、最大遅延時間Yを変化させたときのデータ損失率Lの平均値の最小値をMINとし、最大値をMAXとしたとする。この場合に本実施形態では、データ損失率Lの平均値が例えばMIN+(MAX−MIN)×15%になる点(但し特異点は除く)を飽和点と定義する。ここで(MAX−MIN)はLの平均値の変動幅に相当する。
最大遅延時間Yが飽和点に対応する時間よりも短い場合には、データ損失率Lは極度に悪化する。一方、最大遅延時間Yを飽和点に対応する時間よりも長くしても、データ損失率Lは飽和しているため、それほど改善しない。例えば図9(A)、図9(B)では、最大遅延時間Yを例えば100〜200msよりも大きくしても、データ損失率Lはそれほど小さくならず、改善しない。従って、このようにX≧K×Yである場合には、飽和点に基づいて最大遅延時間Yを決定する。例えば最大遅延時間Yを、飽和点に対応する時間よりも長くすると共に、例えば飽和点に対応する時間に近い値(例えば200ms)に設定する。
ここでX≧K×Yとなるアプリケーションの事例は、例えば図10に示すような事例である。図10では、C1〜C4に示すように、一定の測定間隔でのデータ測定を必要とし、且つ、低消費電力化のためにデータ測定と無線送信を連続的に動作させて効率化を図っている。例えば図10のC5に示す部分を拡大したものがC6である。C7に示す待機期間(スタンバイ、スリープ)では、無線送信機は低速クロックで動作しており、低消費電力モードになっている。一方、C8に示す通常動作期間が開始すると、C9に示すように高速クロックが起動し、C10に示すようにセンサーによりデータ測定を行った後に、C11に示すように測定データを無線送信する。そして無線送信が完了すると、高速クロック動作から低速クロック動作に切り替わり、C12に示すように待機期間に移行する。
図10に示す事例では、C13に示すように、Xに対してYを十分に小さくする必要があり、X≧K×Yの関係になる。従って、上述のように最大遅延時間Yに対するデータ損失率Lの平均値の飽和点に基づいてYを決定する(図7のステップS4)。
なお図11は、過去データ数Pと電池寿命Bの関係を示すものであり、過去データ数Pが多くなるほど、送信データが多くなるため、電池寿命Bは短くなる。また図10のC10、C11に示すようにデータ測定と無線送信を連続的に実行して低消費電力化を図ることで、これらを非連続で実行した場合に比べて、図11に示すように電池寿命Bを全体的に長くすることが可能になる。
また図12のアプリケーションの事例に示すように、水晶振動子等を用いたマイコンのタイマー機能を使用し、低消費動作となるように送信タイミングを生成する場合、タイマーの割込み処理回数は可能な限り少ない方がよい。例えば、送信時間間隔Xの範囲内に、送信タイミングを判断するための複数回のタイマー割込み処理が入る場合に、送信タイミングの最大遅延時間であるYを小さくすれば、タイマーの割り込み処理回数が減り、低消費電力化のために望ましい。このような事例でも、送信時間間隔Xに対して最大遅延時間Yを小さくし、Yに対するデータ損失率Lの平均値の飽和点に基づいてYを決定する。なお図13は最大遅延時間Yと動作時間の関係を示す図であり、過去データ数Pが多くなるほど消費電力が増えて、動作時間が短くなる。また最大遅延時間Yが長くなることでも、若干ではあるが動作時間は短くなる。
X≧K×Y以外の場合、即ちX<K×Yの場合には、最大遅延時間Yに対するデータ損失率Lの最大値の特性に基づいてYを決定する(図7のステップS5)。特に送信時間間隔Xに対する最大遅延時間Yの設定値に制限がない場合には、図14に示すように、YはXにほぼ等しいとしてYを決定する。
図15(A)〜図16(B)に、最大遅延時間Yの変化に対するデータ損失率Lの最大値の変化特性を示す。図15(A)、図15(B)は端末台数が25台、図16(A)、図16(B)は端末台数が10台である場合でのデータ損失率Lの最大値を、シミュレーションにより求めたものである。なお図15(B)は図15(A)の各ポイントの近似曲線を引いたものであり、図16(B)は図16(A)の各ポイントの近似曲線を引いたものである。
ここでデータ損失率の最大値は、1回のシミュレーションにおいてデータ損失が最大であった無線送信機(端末)のデータ損失率を抽出し、5回の平均を求めたものである。平均値だけでなく最大値についても評価を行うのは、本実施形態の単方向無線通信システムにおいて特徴的な常時衝突の無線送信機に見られるように、データ損失率が異常に高い無線送信機の存在についても評価するためである。
即ち図9(A)、図9(B)のようなデータ損失率の平均値だけであると、システムの全体としてのデータ損失率は評価できるが、データ損失率が異常に高い無線送信機については見逃してしまう。例えばセンサーの測定フィールドに多数のセンサーを配置し、測定フィールドでの湿度や温度を全体的に観測するようなアプリケーションでは、データ損失率の平均値だけを考慮すれば十分である。しかしながら、センサーの測定フィールドから、測定データが異常値を示すポイントを見つけ出すようなアプリケーションでは、データ損失率の平均値だけでは不十分であり、データ損失率の最大値についても評価する必要がある。
また図9(A)、図9(B)の平均値の特性では、飽和点を超えると、最大遅延時間を長くしてもデータ損失率はほとんど変化しなくなる。従って、X≧K×Yとなるようなアプリケーションでは、データ損失率の平均値の飽和点に基づいて最大遅延時間を決定すればよい。
一方、図15(A)〜図16(B)の最大値の特性では、最大遅延時間が長くなるほどデータ損失率は小さくなり、データ損失率が改善する。従って、X<K×Yとなるようなアプリケーションでは、図9(A)、図9(B)のような飽和点は考慮せずに、データ損失率の最大値の特性に基づいて最大遅延時間を決定すればよい。具体的には図14に示すように、最大遅延時間Yを、送信時間間隔Xとほぼ等しい時間に設定して、データ損失率を最小に設定することが望ましい。例えば送信時間間隔Xが1secである場合には、最大遅延時間Yを例えば900ms以上に設定する。
なお図9(A)、図9(B)の平均値及び図15(A)〜図16(B)の最大値のいずれの場合でも、過去データ数Pのパラメーターの導入によりデータ損失率が大幅に改善していることが認められ、Pが大きくなるにつれてデータ損失率は減少する。しかしながら、過去データ数Pが例えば5以上である場合、Pを大きくしてもその改善の幅はわずかとなる。これは、過去データ数Pを大きくすることによりパケットが連続して損失してもリカバーできる一方で、Pの増加にともないパケット長が長くなり,衝突の確率が上昇してしまうためであると考えられる。
X<K×Yとなるアプリケーションの事例は、例えば図17に示すような事例である。図17は、D1〜D4に示すように一定の測定間隔でのデータ測定を必要とする。しかしながら、D1とD5に示すように無線送信とデータ測定が非連続であり、D5、D6、D7、D8に示すように送信タイミングの遅延時間に揺らぎが生じても良い場合である。
例えば図17のD9を拡大したものがD10であり、D11、D12に示すようにデータ測定と無線送信が非連続になっている。即ちD11のデータ測定とD12の無線送信の間に、D13に示す低速クロック動作の待機期間が存在する。
この図17のような事例では、X<K×Yとなり、上述のように最大遅延時間Yに対するデータ損失率Lの最大値の特性に基づいてYを決定する(図7のステップS5)。具体的には、最大遅延時間Yを送信時間間隔Xとほぼ等しい値に設定する。
なお、消費電力の観点から図10と図17の事例を比較した場合、図17ではD14に示す高速クロックの起動期間の分だけ消費電力が増える。即ち図10ではデータ測定と無線送信が連続的に実行されるため、図17のD14に示すような高速クロック起動期間は不要になるが、図17では、データ測定と無線送信が非連続になるため、無線送信を行うためのD14に示す高速クロック起動期間が必要になる。従って、図11に示すように、データ測定と無線送信が連続的である図10の事例に比べて、データ測定と無線送信が非連続である図17の事例は電力消費が大きくなり、電池寿命が短くなる。
4.2 データ到達時間
本実施形態では、従来技術では考慮されていなかったデータ到達時間の概念を導入している。
例えば図9(A)、図9(B)等に示すように、送信パケットに過去データを付加し、この過去データ数を多くすればするほど、データ損失率は小さくなり、データ損失率が改善する。
しかしながら、送信パケットに過去データを付加して、過去データ数を増やすと、過去データが測定時よりも所定時間遅れて無線受信機に到達してしまうという問題が生じる。そこで本実施形態では、システムの要求仕様としてデータ到達時間を新たに導入し、データ損失率や電池寿命の要求仕様のみならず、データ到達時間の要求仕様も満たすように、無線送信パラメーターを設定する。
例えばデータ到達時間Rは、送信時間間隔Xと過去データ数Pにより決定される特徴を持つが、この時、データ損失率Lと電池寿命Bも決定される。よって、本実施形態では、データ到達時間Rとデータ損失率Lと電池寿命Bの関係性も考慮して、送信時間間隔X、過去データ数P等の無線送信パラメーターの値を決定する。
具体的には、データ到達時間Rは、過去データ数Pや送信時間間隔Xと比例関係にあり、PやXを増加させるとRも増加する。特にR(最大値)=P×Xになる。
例えば図18に、過去データ数Pとデータ損失率L及びデータ到達率Rとの関係を示す。図18のE1が過去データ数Pの変化に対するデータ損失率L(平均値)の変化特性であり、E2が過去データ数Pの変化に対するデータ到達時間R(平均値)の変化特性である。なお、送信時間間隔Xは1secとし、最大遅延時間Yを990msに設定している。また図18のE1、E2では端末台数を変化させている。
図18のE1に示すように、過去データ数Pを増加させると、データ損失率Lも小さくなる。但し、過去データ数Pの増加に対するデータ損失率Lの変化は、E3に示すように飽和し、飽和点を超えた場合にはPを増加させてもLはほとんど変化しなくなる。特に、この飽和傾向は端末台数が少ない場合に顕著になる。
例えば図19のF1に示す丸印が飽和点に相当する。図19において、過去データ数Pを変化させたときのデータ損失率L(平均値)の最小値をMINとし、最大値をMAXとしたとする。この場合に本実施形態では、データ損失率L(平均値)が例えばMIN+(MAX−MIN)×15%になる点(但し特異点は除く)を飽和点と定義する。
また図18のE2に示すように、過去データ数Pとデータ到達時間Rは比例関係にあり、過去データ数Pを増加させると、それに比例してデータ到達時間Rも増加する。但し、図18のE4に示すように、過去データ数Pが増加すると、この比例関係は崩れる傾向にあり、特に端末台数が少ない場合に、この傾向が強くなる。これは、端末台数が少ない場合には、元々、送信が衝突する頻度が少なく、1回の送信で送信側から受信側にデータが到達する場合が多いからである。このため、過去データ数Pを増やしても、データ到達時間Rはそれほど増えなくなる。
また図18のE4では、まず初めにデータ到達時間Rの平均値特性においてPとRの比例関係が崩れ、次に図20のG1に示すように、データ到達時間Rの最大値特性においてもPとRの比例関係が崩れる傾向にある。
4.3 具体的なパラメーター設定手法
さて、単方向無線通信システムにおいては、データ損失率Lが低くなり、端末の電池寿命Bが長くなることが望ましい。
そしてデータ損失率Lを低くしたい場合には、送信時間間隔Xを大きくしたり(影響度大)、図18のE1に示すように過去データ数Pを大きくすればよい(影響度大)。
一方、電池寿命Bを長くしたい場合には、送信時間間隔Xを大きくしたり(影響度大)、図11に示すように過去データ数Pを小さくしたり(影響度中)、最大遅延時間Yを小さくすればよい(影響度中)。
前述した図7の手法は、このようにデータ損失率Lを低くすると共に電池寿命Bを長くするパラメーター設定手法の例である。
まず、図7のステップS1で要求仕様を入力した後、ステップS2に示すように、例えばデータ到達時間Rの要求仕様の範囲内で、データ損失率L及び電池寿命Bの両方に影響が大きい送信時間間隔Xを、大きめな値に設定する。即ち、Xを大きくすると、Xと比例関係にあるRも大きくなるが、Rが要求仕様を超えた大きな値にならない範囲内で、Xをなるべく大きな値に設定する。
次に、ステップS3、S4、S5において、前述した手法により最大遅延時間Yを決定する。
次に、ステップS6において、データ到達時間Rが過去データ数P及び送信時間間隔Xと比例関係にある事と、図19のF1に示すデータ損失率Lの飽和点を踏まえて、Pを決定する。
そして、ステップS7〜S11に示すように、データ到達時間R、データ損失率L、電池寿命Bが、ステップS1で入力した要求仕様の範囲内になければ、送信時間間隔Xや過去データ数Pを再調整する。具体的には、例えばXを小さくし、Pを大きくする。
最後にステップS12、S13で、R、L、Bが要求仕様の範囲内であり、データ損失率Lが飽和点に対してマージンがあれば、過去データ数Pを小さくすることで、電池寿命Bとデータ到達時間Rを改善させる。
次に図7のステップS6の過去データ数Pの設定手法について、更に詳細に説明する。
図18のE2に示すように過去データ数Pに対してデータ到達時間Rは比例特性を示す。一方、図18のE1に示すように、過去データ数Pに対してデータ損失率Lは、べき乗の特性を示し、図18のE3、図19のF1に示すようにPの増加に対してLは飽和する。従って、この飽和点に基づいて過去データ数Pを決定することで、データ到達時間Rを最小値に設定して、Rに対する要求仕様を満たすことが可能になる。
例えば図18において端末台数が20台である場合には、図18のE5に示すように、データ損失率Lは過去データ数がP>2になってもほとんど変化せず、飽和している。従って、Pを2より大きくしても、あまり意味がない。一方、Pを大きくすると、それに比例してデータ到達時間Rも増加し、Rの要求仕様を満たさなくなるおそれがある。従って、このような場合には、データ損失率Lの飽和点に基づいて過去データ数Pを決定する。具体的には、端末台数が20台である場合には例えばP=2に決定する。
また、送信の衝突が少ない条件下では、上述のデータ損失率Lの飽和特性に加えて、過去データ数の増加にしたがってデータ到達時間Rの比例関係が次第に崩れ、Rも飽和傾向を示す。具体的には、図18のE4に示すように、まずデータ到達時間Rの平均値特性にその傾向が現れ、その後、図20のG1に示すように、最大値特性においてもR=P×Xの比例関係が崩れる。これらの過去データ数Pの効果を判断する指標として、Lの飽和点やRの平均値の第1の変動点から、Rの最大値の第2の変動点の間の値を目安に、Pを決定する。即ち飽和点や第1の変動点を下限値とし、第2の変動点を上限値とし、この下限値と上限値の間の範囲でPを決定する。
例えば図18において端末台数が20台である場合に、Lの飽和点やRの平均値の第1の変動点から決まる下限値は、P=2程度であり、Rの最大値の第2の変動点から決まる上限値は、P=4程度である。従って、P=2〜4の範囲でPの値を決定する。こうすることで、データ損失率Lを低くしながらデータ到達時間Rを短くできる値に、過去データ数Pを決定できる。
5.端末台数や検出情報に応じたパラメーター設定
本実施形態では、無線送信機の端末台数Nや検出部からの検出情報に基づいて、送信時間間隔X(最大遅延時間Y)及び過去データ数Pの少なくとも1つのパラメーターの設定処理を行ってもよい。このパラメーター設定処理は、無線送信機の製造時に行って記憶部(パラメーター記憶部)に記憶させてもよいし、無線送信機の動作時に行ってもよい。
図21(A)、図21(B)に、端末台数Nとデータ損失率Lの平均値や最大値の関係を示す。図21(A)、図21(B)は、X=1sec、Y=900msに設定し、端末台数Nを20台から100台まで変化させた場合のデータ損失率Lの平均値や最大値をシミュレーションにより求めたものである。例えば過去データ数Pを5以上に設定すれば、端末台数Nが60台程度までは、データ損失率Lの平均値及び最大値を共に0.05(5%)以下に抑えることが可能になる。
そして図21(A)、図21(B)に示すように、端末台数Nが増加すると、データ損失率Lも増加してしまう。そこで、端末台数Nに応じて、無線送信パラメーターを設定することで、このようなデータ損失率Nの増加等を抑止するパラメーター設定手法を実現する。
図22(A)、図22(B)に、このようなパラメーター設定手法の一例を示す。例えば図22(A)に示すように、端末台数Nが増加すると(ステップS21)、Nの増加によりデータ損失率Lが増加する(ステップS22)。従って、この場合には、データ到達時間Rの要求仕様範囲内において、送信時間間隔Xを減少(Yを減少)させると共に過去データ数Pを増加させるパラメーター設定を行う(ステップS23)。即ち、前述のように過去データ数Pを増加させることでデータ損失率Lを減少させることができるが、Pが増加するとデータ到達時間Rも増加してしまい、要求仕様を満たさなくなるおそれがある。従って、Pを増加させてLを減少させると共に、Xを減少させてRが要求仕様を満たすようにパラメーターの調整を行う。これにより、ステップS22で増加したデータ損失率Lが、データ到達時間の要求仕様を満たす範囲内で減少し、増加前の元の値に戻る(ステップS24)。このとき、送信時間間隔Xが減少することで、電池寿命Bも減少する。なおステップS23で、送信時間間隔Xは変化させずに、過去データ数Pだけを増加させてもよい。
また図22(B)に示すように、端末台数Nが減少すると(ステップS31)、Nの減少によりデータ損失率Lが減少する(ステップS32)。従って、この場合には、データ到達時間Rの仕様範囲内において送信時間間隔Xを増加(Yを増加)させると共に過去データ数Pを減少させるパラメーター設定を行う(ステップS33)。これにより、ステップS32で減少したデータ損失率Lが増加し、減少前の元の値に戻る(ステップS34)。この場合に送信時間間隔Xが増加することにより、図22(A)のステップS24で減少した電池寿命Bを増加させることが可能になる。即ち、端末台数Nの増加時に減少した電池寿命Bを、端末台数Nの減少時に補填して補うことが可能になる。
以上のようにすれば、端末台数Nが増減した場合にも、データ損失率Lを一定に保てるようになる。また電池寿命Bについても一定に保つことが可能になる。
なお、端末台数は、例えば無線送信機の記憶部40に記憶される端末台数のスケジュール情報に基づいて判断してもよい。
例えば、決められたスケジュールにしたがって端末台数Nが増減する事が予め分かっている場合には、端末台数Nのスケジュール情報(時間又は時間帯の情報に端末台数の情報が関連づけられた情報)を無線送信機(記憶部)に記憶しておく。具体的には、無線送信機を有するセンサー端末(電子機器、端末)の製造時や設置時やユーザの携帯時に、端末台数Nの増減を示すスケジュール情報を、無線送信機に記憶させておき、記憶されたスケジュール情報に基づいて、無線送信パラメーターの変更処理を行う。例えば工場の室内管理において、稼働時間帯については厳密な管理が必要であり、工場の各場所に設置された全てのセンサー端末を動作させる必要があるが、稼働時間外では、全てのセンサー端末を動作させる必要はない。従って、稼働時間外では、センサー端末のうちの例えば半数だけを動作させる。従って、稼働時間帯では端末台数が多くなる一方で、稼働時間外では端末台数が少なくなるが、各センサー端末の無線送信機は、スケジュール情報に基づいて、このような端末台数の変化を知ることが可能になる。
図23(A)に本実施形態の無線送信機の他の構成例を示す。図23(A)では、無線送信機は、図2の構成に加えて、検出部50を有する。この検出部50は、無線送信パラメーターを設定するための検出情報を取得(検出)する。具体的には、検出部50は、電子機器(センサー端末)の電源部240からの電池電圧情報(電源情報)や、センサー210からのセンサー情報や、タイマー205(時間計測部)からの時間情報(時間計測情報)を、検出情報として取得する。そしてパラメーター設定部32は、検出部50からの検出情報(電池電圧情報、センサー情報、時間情報)に基づいて、例えば送信時間間隔(最大遅延時間)のパラメーターや過去データ数のパラメーターの設定処理(調整処理)を行う。
例えば図23(B)に電池電圧情報に基づくパラメーター設定手法の例を示す。まず電池の電圧が低下したか否かを判断する(ステップS41)。即ち、検出部50が電源部240から取得した電池電圧情報に基づいて電池電圧の低下を判断する。具体的には所定のしきい値電圧を設定して、電池の電圧がこのしきい値電圧を下回ったか否かを判断する。そして、電池の電圧低下が検出された場合には、送信時間間隔X(最大遅延時間Y)を増加させたり、過去データ数Pを減少させる(ステップS42)。これにより電池寿命Bが増加するようになる(ステップS43)。 図23(B)の手法によれば、無線送信機の長時間の使用により電池電圧が低下した場合にも、この電池電圧の低下を検出して、送信時間間隔Xを増加させたり過去データ数Pを減少させることで、電池寿命Bを延ばすことが可能になる。
或いは、センサー210から取得されたセンサー情報が所定のしきい値を超えた場合に、無線送信パラメーターを変更してもよい。例えばセンサー210が異常値を検出し、通信の緊急度が高まった場合に、多少のデータ損失は犠牲にしてでも、データ到達時間Rを短くし、通信のリアルタイム性を向上させるために、例えば送信時間間隔Xを短くし、過去データ数Pを小さくするパラメーター変更を行う。
或いは、タイマー205からの時間情報(年月日や時刻の情報)に基づいて、無線送信パラメーターを変更してもよい。例えば前述のように時間帯に応じて端末台数が変化する場合には、タイマー205からの時間情報に基づいて現在の時間帯を判断して、端末台数に応じた無線送信パラメーターの変更処理を行う。或いは、データの信頼性の確保が重要な時間帯や時間では、データ損失率Lを低くするパラメーター設定処理を行う。一方、多少のデータ損失は犠牲にしても通信の緊急度が高い時間帯や時間では、データ到達時間Rを短くするパラメーター設定処理を行う。こうすることで、時間帯や時間に応じた適切なパラメーター設定処理を実現できるようになる。
なお図24に、過去データ数Pと電池寿命Bの関係を示す。図24では、端末側の受信回路を省略した場合と受信回路を搭載してキャリア検出を行う場合の電池寿命を、シミュレーションにより求めている。ここでは、電池は一般的なコイン電池を想定している。
図24に示すように、本実施形態の無線通信システムのように端末側の受信回路を省略するシステムでは、過去データ数がP=1である場合の電池寿命Bが約4500時間となり、P=10の場合の約2800時間まで、Pの増加に伴い電池寿命Bが減少する。これは、過去データ数Pの増加によりパケット長が長くなり、その結果、送信状態が長くなることにより消費電力が増加するためである。最大遅延時間Yに関しては、送信タイミングをずらしているだけであるため、ほとんど影響が見られないが、Yの増加に対してわずかに電池寿命の減少が起きている。これは、システムのセンサー端末のスリープ状態を計測するタイマーの最大設定値が例えば250msであり、Yの値がこれを超える場合に、スリープ状態からいったん復帰する必要があるため、これに要する微弱な電力が増加するためである。受信回路を有する場合では、P=1で電池寿命は約1300時間、P=10で約1100時間になり、受信回路を持たない本実施形態の場合と比較すると3.5倍から2.5倍の差が認められる。このため、受信回路の省略により、省電力化が実現されていることが理解される。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また無線送信機の製造手法、無線送信機や電子機器の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定に限定されず、種々の変形実施が可能である。
CR 無線受信機、CT1〜CTN 無線送信機、
X 送信時間間隔、Y 最大遅延時間、P 過去データ数、L データ損失率、
R データ到達時間、B 電池寿命、N 端末台数、
10 アンテナ、20 送信回路、30 処理部、32 パラメーター設定部、
34 送信タイミング設定部、36 無線処理部、40 記憶部、
42 パラメーター記憶部、50 検出部、
60 アンテナ、70 受信回路、80 処理部、
82 無線処理部、90 記憶部、100 外部I/F部、205 タイマー、
210 センサー、220 検出回路、230 無線送信機、240 電源部

Claims (19)

  1. 無線システムの要求仕様を入力設定し、
    前記要求仕様に基づいて無線送信パラメーターのパラメーター設定を行い、
    設定された前記無線送信パラメーターを、無線送信機の記憶部に記憶させると共に、
    前記パラメーター設定では、
    無線送信の送信時間間隔のパラメーターと、
    無線送信タイミングをランダムな遅延時間だけ遅延させる際の最大遅延時間のパラメーターと、
    無線送信されるパケットに付加される過去データの数を示す過去データ数のパラメーターとを、
    前記要求仕様に基づいて設定することを特徴とする無線送信機の製造方法。
  2. 請求項1において、
    無線送信のデータ到達時間、データ損失率及び電池寿命の少なくとも1つについての要求仕様を入力設定し、
    前記データ到達時間、前記データ損失率及び前記電池寿命の少なくとも1つについての要求仕様が満たされるように、前記送信時間間隔のパラメーター、前記最大遅延時間のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを設定することを特徴とする無線送信機の製造方法。
  3. 請求項1又は2において、
    前記最大遅延時間に対するデータ損失率の特性に基づいて、前記最大遅延時間のパラメーターを設定することを特徴とする無線送信機の製造方法。
  4. 請求項3において、
    前記送信時間間隔をXとし、前記最大遅延時間をYとした場合に、
    X≧K×Yである場合には、前記最大遅延時間の変化に対する前記データ損失率の平均値の飽和点に基づいて、前記最大遅延時間のパラメーターを設定することを特徴とする無線送信機の製造方法。
  5. 請求項4において、
    X<K×Yである場合には、前記最大遅延時間に対する前記データ損失率の最大値の特性に基づいて、前記最大遅延時間のパラメーターを設定することを特徴とする無線送信機の製造方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記過去データ数の変化に対するデータ損失率の飽和点に基づいて、前記過去データ数のパラメーターを設定することを特徴とする無線送信機の製造方法。
  7. 請求項6において、
    前記飽和点又は前記過去データ数とデータ到達時間の平均値の比例関係における第1の変動点により決まる下限値と、前記過去データ数と前記データ到達時間の最大値の比例関係における第2の変動点により決まる上限値との間の範囲内において、前記過去データ数のパラメーターを設定することを特徴とする無線送信機の製造方法。
  8. 請求項6又は7において、
    前記要求仕様は満たされたと判断されたが、前記飽和点に対応する個数よりも前記過去データ数が大きいと判断された場合には、前記過去データ数を小さくするパラメーター設定を行うことを特徴とする無線送信機の製造方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    前記送信時間間隔のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターを設定し、
    設定された前記送信時間間隔のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターが、前記要求仕様を満たさないと判断された場合には、前記送信時間間隔のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターを再設定することを特徴とする無線送信機の製造方法。
  10. 請求項9において、
    無線送信のデータ到達時間及び電池寿命についての要求仕様を入力設定し、
    前記データ到達時間及び前記電池寿命の要求仕様が満たされないと判断された場合に、前記送信時間間隔のパラメーターを再設定することを特徴とする無線送信機の製造方法。
  11. 請求項9又は10において、
    無線送信のデータ損失率についての要求仕様を入力設定し、
    前記データ損失率の要求仕様が満たされないと判断された場合に、前記過去データ数のパラメーターを再設定することを特徴とする無線送信機の製造方法。
  12. 請求項1乃至11のいずれかにおいて、
    無線送信機の端末台数についての要求仕様を入力設定し、
    前記端末台数の要求仕様が満たされるように、前記送信時間間隔のパラメーター、前記最大遅延時間のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを設定することを特徴とする無線送信機の製造方法。
  13. 請求項1乃至12のいずれかに記載の製造方法により製造されたことを特徴とする無線送信機。
  14. 無線送信パラメーターを記憶する記憶部と、
    前記無線送信パラメーターの設定処理を行うパラメーター設定部と、
    前記無線送信パラメーターに基づいて無線送信の送信タイミングを設定する送信タイミング設定部と、
    設定された前記送信タイミングで無線送信するための処理を行う無線処理部とを含み、
    前記記憶部は、
    無線送信の送信時間間隔のパラメーターと、無線送信されるパケットに付加される過去データの数を示す過去データ数のパラメーターとを記憶し、
    前記パラメーター設定部は、
    無線送信機の端末台数に応じて、前記送信時間間隔のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを変化させるパラメーター設定処理を行うことを特徴とする無線送信機。
  15. 請求項14において、
    前記パラメーター設定部は、
    無線送信のデータ到達時間の仕様範囲内において、前記送信時間間隔のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを変化させるパラメーター設定処理を行うことを特徴とする無線送信機。
  16. 請求項14又は15において、
    前記記憶部は、
    前記端末台数についてのスケジュール情報を記憶し、
    前記パラメーター設定部は、
    前記スケジュール情報に基づいて前記端末台数を判断して、前記送信時間間隔のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを変化させるパラメーター設定処理を行うことを特徴とする無線送信機。
  17. 無線送信パラメーターを記憶する記憶部と、
    前記無線送信パラメーターの設定処理を行うパラメーター設定部と、
    前記無線送信パラメーターに基づいて無線送信の送信タイミングを設定する送信タイミング設定部と、
    設定された前記送信タイミングで無線送信するための処理を行う無線処理部と、
    検出部とを含み、
    前記記憶部は、
    無線送信の送信時間間隔のパラメーターと、無線送信されるパケットに付加される過去データの数を示す過去データ数のパラメーターを記憶し、
    前記パラメーター設定部は、
    前記検出部からの検出情報に基づいて、前記送信時間間隔のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを変化させるパラメーター設定処理を行うことを特徴とする無線送信機。
  18. 請求項17において、
    前記検出部は、
    電池電圧の情報、センサーからのセンサー情報及びタイマーからの時間情報の少なくとも1つの情報を、前記検出情報として取得し、
    前記パラメーター設定部は、
    前記電池電圧の情報、前記センサー情報及び前記時間情報の少なくとも1つに基づいて、前記送信時間間隔のパラメーター及び前記過去データ数のパラメーターの少なくとも1つを変化させるパラメーター設定処理を行うことを特徴とする無線送信機。
  19. 請求項13乃至18のいずれかに記載の無線送信機を含むことを特徴とする電子機器。
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