JP2011150095A - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニングローラに供給されるトナー量が変化しても感光体ドラムを安定的に研磨することができるクリーニング装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】クリーニングローラ3と、感光体ドラム2の回転方向においてクリーニングローラ3よりも下流側にドラム2表面に付着するトナーを掻き取るクリーニングブレード5と、クリーニングローラ3表面に付着したトナー層厚を規制するトナー層厚規制部材4を備えるクリーニング装置1であって、トナー層厚規制部材4がクリーニングローラ3に当接して回転するトナー層厚規制ローラ4であり、クリーニングローラ3の回転方向において感光体ドラム2から見て下流側に配設され、クリーニングブレード5により感光体ドラム2から除去されたトナーをクリーニングローラ3に供給可能とするトナー受け部材6がクリーニングローラ3の下方に設置されていることを特徴とするクリーニング装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置に用いられるクリーニング装置及びこのクリーニング装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置において、画像形成部には感光体ドラムが備えられており、この感光体ドラム表面には静電潜像が形成された後に、トナーが付着してトナー像が形成される。
トナー像は紙等の被転写体に転写されるが、トナーが完全に転写されずに感光体ドラム表面に残留したり、また、静電潜像形成の際に生成する放電生成物が感光体ドラム表面に付着したままとなる。このような残留トナーや放電生成物は、新たな画像形成の妨げとなり、良好な転写画像を得られない原因となる。そのため、画像形成装置には感光体ドラム表面の付着物(トナー、放電生成物等)を除去するためのクリーニング装置が備えられている。
図5は、従来のクリーニング装置の概略断面図である。
クリーニング装置(a)には、感光体ドラム(b)表面の付着物を掻き取るクリーニングブレード(c)と、感光体ドラム(b)に当接して回転するクリーニングローラ(d)と、除去された付着物を回収する回収スクリュー(e)とが備えられている。
感光体ドラム(b)に当接するクリーニングローラ(d)は、トナーを除去する機能に加えて、トナーを保持してクリーニングローラ(d)表面にトナー層を形成し、感光体ドラム(b)表面を研磨する機能も有している。
しかしながら、従来のクリーニング装置(a)では、クリーニングローラ(d)に保持されるトナー量が一定ではないため、クリーニングローラ(d)表面に形成されるトナー層の厚さを均一にすることは困難であった。従って、上記した構成のクリーニング装置(a)では、安定的に感光体ドラムを研磨することはできなかった。
また、印字率が低い場合やカラー複写機でのモノクロ印字の場合にクリーニングブレード(c)によって感光体ドラム(b)表面のトナーが掻き取られると、トナー不足となり、クリーニングローラ(d)に十分な厚さのトナー層を形成するのが困難となるという問題があった。
上記の問題を解決するために、特許文献1には、クリーニングブレードにより感光体ドラムから除去されたトナーを、クリーニングローラ下方に設けたトナー受け部材に貯留するクリーニング装置が開示されている。
特許文献1の開示技術は、感光体ドラム表面に残留したトナーをクリーニングブレードにより掻き取り、掻き取ったトナーをクリーニングローラの下方に設けたトナー受け部材に貯留し、貯留されたトナーをクリーニングローラに保持させて感光体ドラム表面を研磨するものである。
クリーニングローラの下方にトナー受け部材を設けることによって、十分な量のトナーをクリーニングローラに供給し保持させることができ、研磨効果を高めることができる。
しかし、感光体ドラム表面に付着するトナー量が過多であると、トナー受け部材に貯留されるトナー量も過多となり、クリーニングローラに保持されるトナー量が多くなって感光体ドラムに再付着する虞があった。また、トナー量が過少であると、十分な研磨が行われないため、トナーを供給する必要があった。
従って、特許文献1に記載の技術では、トナー量の増減によって研磨効果が変化するため、安定的な研磨が困難であった。
一方、特許文献2には、クリーニングローラ下方に設けられたトナー受け部材と、クリーニングローラに保持されたトナーを掻き取るためのスクレーパとを備えたクリーニング装置が開示されている。
特許文献2の開示技術は、トナー受け部材に貯留されたトナーをクリーニングローラに保持させ、そのトナー量を調節するためにスクレーパを用いてトナーを掻き取るものである。
この特許文献2の開示技術を用いると、クリーニングローラに十分な量のトナーを供給できるとともに、トナーを掻き落としてトナー量を調節することができるため、クリーニングローラに保持されるトナー量が印字率に影響されず、研磨効果が変化しにくいものである。
しかしながら、特許文献2の開示技術では、クリーニングローラに保持されたトナーを過剰に除去する虞があり、また、クリーニングローラとスクレーパとの摩擦によりトナーが夫々の部材に融着するという問題があった。
更に、長期間に亘って使用することにより、スクレーパが部分的に摩耗して均一な研磨ができなくなるという問題があった。即ち、スクレーパが部分的に摩耗することでクリーニングローラ上のトナー量を調節することができなくなり、クリーニングローラのトナー層厚が厚くなる。そのため、感光体ドラム表面の研磨が過剰となるものであった。
また、スクレーパの磨耗部分以外が当接するトナー層は、摩耗部分に相当する箇所よりもトナー層が薄くなるため、クリーニングローラの感光体ドラムへの押し当て力は小さくなり研磨が十分にできないものであった。従って、特許文献2の開示技術を用いても、長期間に亘って安定的に感光体ドラムを研磨することは困難であった。
特開2007−108269号公報 特開2009−104007号公報
本発明は、上記した従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、クリーニングローラに供給されるトナー量が変化してもクリーニングローラ表面に形成されるトナー層の厚さを調節して感光体ドラムを安定的に研磨することができ、クリーニング装置を構成する部材が摩耗することなく、長期間に亘って安定的に感光体ドラムの研磨が可能なクリーニング装置及び画像形成装置を提供するものである。
請求項1に係る発明は、感光体ドラムに当接して配設されるクリーニングローラと、前記感光体ドラムの回転方向において前記クリーニングローラよりも下流側に前記感光体ドラムに当接して設けられ、該ドラム表面に付着するトナーを掻き取るクリーニングブレードと、前記クリーニングローラ表面に付着したトナー層厚を規制するトナー層厚規制部材を備えるクリーニング装置であって、前記トナー層厚規制部材が前記クリーニングローラに当接して回転するトナー層厚規制ローラであり、該ローラは前記クリーニングローラの回転方向において前記感光体ドラムから見て下流側に配設され、前記クリーニングブレードにより前記感光体ドラムから除去された前記トナーを前記クリーニングローラに供給可能とするトナー受け部材が前記クリーニングローラの下方に設置されていることを特徴とするクリーニング装置に関する。
請求項2に係る発明は、前記トナー受け部材は、前記クリーニングブレード近傍から前記クリーニングローラの中心部位置よりも長く且つ前記クリーニングローラと前記トナー層厚規制ローラの当接部位置よりも短い距離まで延設されていることを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置に関する。
請求項3に係る発明は、前記トナー層厚規制ローラが前記クリーニングローラのやや下方に備えられていることを特徴とする請求項2記載のクリーニング装置に関する。
請求項4に係る発明は、前記トナー受け部材は、前記クリーニングブレード近傍から前記クリーニングローラと前記トナー層厚規制ローラの当接部位置よりも長く且つ前記トナー層厚規制ローラの中心部位置よりも短い距離まで延設されていることを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置に関する。
請求項5に係る発明は、前記トナー受け部材は、前記クリーニングブレード近傍から前記トナー層厚規制ローラの中心部位置よりも長い距離まで延設されていることを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置に関する。
請求項6に係る発明は、前記感光体ドラム、前記クリーニングローラ、前記トナー層厚規制ローラの回転方向が夫々の当接部において同方向であることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載のクリーニング装置に関する。
請求項7に係る発明は、前記感光体ドラムがアモルファスシリコンであることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載のクリーニング装置に関する。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至7いずれかに記載のクリーニング装置を備えていることを特徴とする画像形成装置に関する。
請求項1に係る発明によれば、感光体ドラムに当接して配設されるクリーニングローラと、前記感光体ドラムの回転方向において前記クリーニングローラよりも下流側に前記感光体ドラムに当接して設けられ、該ドラム表面に付着するトナーを掻き取るクリーニングブレードと、前記クリーニングローラ表面に付着したトナー層厚を規制するトナー層厚規制部材を備えるクリーニング装置であって、前記トナー層厚規制部材が前記クリーニングローラに当接して回転するトナー層厚規制ローラであり、該ローラは前記クリーニングローラの回転方向において前記感光体ドラムから見て下流側に配設され、前記クリーニングブレードにより前記感光体ドラムから除去された前記トナーを前記クリーニングローラに供給可能とするトナー受け部材が前記クリーニングローラの下方に設置されていることにより、感光体ドラムからのトナーの供給量が変化してもクリーニングローラ上のトナー層厚を均一に保つことができる。即ち、トナー受け部材に貯留されたトナーがクリーニングローラに供給されるため、トナー量が減少しても感光体ドラムを研磨するための十分な厚さのトナー層を形成することができる。
従って、感光体ドラム表面を均一且つ十分に研磨することが可能となる。また、クリーニングローラやトナー層厚規制ローラ等の夫々の部材の摩耗を低減することができ、長期間の使用においても安定的に感光体ドラムの研磨を行うことが可能となる。
請求項2に係る発明によれば、前記トナー受け部材は、前記クリーニングブレード近傍から前記クリーニングローラの中心部位置よりも長く且つ前記クリーニングローラと前記トナー層厚規制ローラの当接部位置よりも短い距離まで延設されていることにより、トナー受け部材からクリーニングローラにのみトナーが供給されることとなり、クリーニングローラ上に十分且つ均一な厚さのトナー層を形成することができる。
請求項3に係る発明によれば、前記トナー層厚規制ローラが前記クリーニングローラのやや下方に備えられていることにより、クリーニング装置の小型化が可能となり、省スペースとすることができる。
請求項4に係る発明によれば、前記トナー受け部材は、前記クリーニングブレード近傍から前記クリーニングローラと前記トナー層厚規制ローラの当接部位置よりも長く且つ前記トナー層厚規制ローラの中心部位置よりも短い距離まで延設されていることにより、クリーニングローラとトナー層厚規制ローラの当接部から脱離するトナーを回収することができ、そのトナーをクリーニングローラに供給することができるため、トナー不足となる虞がなく安定的に感光体ドラムを研磨することができる。
請求項5に係る発明によれば、前記トナー受け部材は、前記クリーニングブレード近傍から前記トナー層厚規制ローラの中心部位置よりも長い距離まで延設されていることにより、クリーニングローラとトナー層厚規制ローラの当接部から脱離するトナーを回収することができるとともに、トナー層厚規制ローラの下方までトナーを溜めることができる。従って、より長期に亘って安定的にトナーをクリーニングローラに供給することができ、クリーニングローラ上に均一且つ十分な厚さのトナー層を安定して形成することができる。
請求項6に係る発明によれば、前記感光体ドラム、前記クリーニングローラ、前記トナー層厚規制ローラの回転方向が夫々の当接部において同方向であることにより、回転方向が逆方向の場合に比して、夫々の部材の摩耗を防止することができる。
請求項7に係る発明によれば、均一なトナー層厚を有するクリーニングローラにより、帯電生成物の付着による像流れ等の表面欠陥が発生しやすいアモルファスシリコン系感光体の感光層を損傷することなく、積極的且つ安定的な研磨が可能なクリーニング装置とすることができる。
請求項8に係る発明によれば、請求項1乃至7いずれかに記載のクリーニング装置を備えていることにより、長期間の使用においてもクリーニングローラが摩耗することなく、安定的且つ均一に感光体ドラム表面が研磨され、画像不良が生じることのない画像形成装置とすることができる。
本発明に係るクリーニング装置の概略断面図である。 本発明に係るクリーニング装置の他の実施形態を示す概略断面図である。 本発明に係るクリーニング装置の更に別の実施形態を示す概略断面図である。 本発明に係る画像形成装置を示す概略断面図である。 従来のクリーニング装置の概略断面図である。
以下、本発明に係るクリーニング装置及び画像形成装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係るクリーニング装置の概略断面図である。
クリーニング装置(1)は感光体ドラム(2)に対向して設けられており、感光体ドラム(2)に当接して回転するクリーニングローラ(3)と、クリーニングローラ(3)に当接して回転するトナー層厚規制ローラ(4)と、感光体ドラム(2)表面の付着物(トナー、放電生成物等)を掻き取るクリーニングブレード(5)とを備えている。更にクリーニングローラ(3)の下方に、感光体ドラム(2)から除去されたトナーを貯留するトナー受け部材(6)と、余剰となってトナー受け部材(6)に溜めることのできないトナーを回収する回収スクリュー(7)を備えている。
トナー層厚規制ローラ(4)はクリーニングローラ(3)の回転方向において感光体ドラム(2)から見て下流側(クリーニングローラ(3)を挟んで感光体ドラム(2)と反対側)に設置され、クリーニングローラ(3)に当接して回転する。
クリーニングローラ(3)上のトナー量は、感光体ドラム(2)から供給されるトナー量によって決まる。従って、クリーニングローラ(3)上のトナー量は、印字パターンに強く影響を受ける。つまり、周方向に短い印字パターンの場合は、周方向のトナー層厚にムラが発生しやすく、軸方向に偏った印字パターンの場合は、軸方向のトナー層厚にムラが発生しやすくなる。
上記したように、トナー層厚規制ローラ(4)をクリーニングローラ(3)に当接して回転させ、クリーニングローラ(3)表面に形成されるトナー層を規制すると、トナー層厚の厚い箇所が優先的に薄くなるため、トナー層厚の厚い箇所と薄い箇所との差が少なくなる。よって、クリーニングローラ(3)に供給されるトナー量が変化してもクリーニングローラ(3)の周方向及び軸方向のいずれにおいても均一な厚さのトナー層を形成することができる。
また、クリーニングローラ(3)、トナー層厚規制ローラ(4)ともにトナーを保持しているため、表層がトナーに覆われたローラ同士の摺擦となり、クリーニングローラ(3)及びトナー層厚規制ローラ(4)の摩耗が防止され、長期間の使用においてもローラの摩耗劣化を防ぐことができる。
上記したように、トナー層厚規制ローラ(4)を備えることで、均一な厚さのトナー層をクリーニングローラ(3)表面に形成することができる。
しかし、印字率が低い場合やカラー複写機でのモノクロ印字の場合には、感光体ドラム(2)表面に残存するトナーが少なくなるため、クリーニングブレード(5)によってトナーが掻き取られると、感光体ドラム(2)からクリーニングローラ(3)に供給されるトナー量も少なくなり、クリーニングローラ(3)に十分な厚さのトナー層を形成することが困難となる。
そこで、本発明では、感光体ドラム(2)から除去されたトナーを貯留するトナー受け部材(6)をクリーニングローラ(3)の下方に設置する。そうすることで、感光体ドラム(2)から除去されたトナーは直接回収スクリュー(7)に回収されず、トナー受け部材(6)に一旦溜められることとなる。
トナー受け部材(6)に溜められたトナーはクリーニングローラ(3)に付着してトナー層を形成する。
トナー受け部材(6)はトナーを溜められる形状であれば特に限定されず、平板や樋状とすることができる。
また、トナー受け部材(6)の材質としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂や、アルミニウム(Al)やステンレス鋼(SUS)等の金属を例示することができる。
トナー受け部材(6)は、クリーニングローラ(3)の下方に設置されており、クリーニングブレード(5)の近傍からクリーニングローラ(3)の回転方向下流側(トナー層厚規制ローラ(4)側)へ延設されている(図1〜3参照)。
クリーニングブレード(5)により感光体ドラム(2)から除去されたトナーは、回収スクリュー(7)に回収されずにトナー受け部材(6)に溜められて、トナー溜まり(図示略)が形成される。感光体ドラム(2)からクリーニングローラ(3)へのトナー供給量が減少しても、このトナー溜まりからトナーが供給されることとなり、クリーニングローラ(3)にトナー層を形成することが可能となる。
図1に示すクリーニング装置では、トナー受け部材(6)はクリーニングブレード(5)の近傍から、クリーニングローラ(3)の中心部位置(図1中破線)よりも長く、クリーニングローラ(3)とトナー層厚規制ローラ(4)の当接部位置よりも短い距離まで延設されている。
トナー層厚規制ローラ(4)はクリーニングローラ(3)の水平方向に並べて設置してもよいが、図1に示す如く、クリーニングローラ(3)のやや下方に設置する構成とすることが好ましい。具体的には、クリーニングローラ(3)の中心とトナー層厚規制ローラ(4)の中心とを結ぶ線と、クリーニングローラ(3)の中心から水平方向に延びる線とのなす角度が水平方向より30〜60°となる範囲の下方に設置することが好ましい。
このような構成とすることで、クリーニング装置(1)の小型化を図ることができ、省スペースとすることができる。
また、トナー受け部材(6)をクリーニングローラ(3)とトナー層厚規制ローラ(4)の当接部位置(図2中破線)よりも長く、トナー層厚規制ローラ(4)の中心部位置よりも短い距離まで延設してもよい(図2参照)。
このような構成とすることで、感光体ドラム(2)から除去されたトナーだけではなく、クリーニングローラ(3)とトナー層厚規制ローラ(4)の当接部から脱離するトナーもトナー受け部材(6)に溜めることができる。
クリーニングローラ(3)とトナー層厚規制ローラ(4)の当接部から脱離するトナーも回収スクリュー(7)に回収されずに一旦トナー受け部材(6)に溜められるため、より多くのトナーを溜めることができてクリーニングローラ(3)に供給されることとなる。従って、感光体ドラム(2)からのトナー供給量が減少してもトナー不足になる虞がない。
更に、トナー受け部材(6)をトナー層厚規制ローラ(4)の中心部位置(図3中破線)よりもやや長い距離まで延設してもよい(図3参照)。
このような構成とすることで、感光体ドラム(2)から除去されたトナーと、クリーニングローラ(3)とトナー層厚規制ローラ(4)の当接部から脱離するトナーをトナー受け部材(6)に溜めることができる。
またトナー受け部材(6)がトナー層厚規制ローラ(4)の中心部位置よりもやや長い距離まで延設されているため、トナー層厚規制ローラ(4)の下方にもトナー溜まり(図示略)を形成することができる。
従って、より長期に亘って安定的にトナーがクリーニングローラ(3)に供給されることとなり、均一且つ十分な厚さのトナー層を安定して形成することが可能となる。
トナー受け部材(6)はクリーニングローラ(3)の表面から0.5〜3.0mm離間して設置されることが好ましい。トナー受け部材(6)は、クリーニング装置(1)のユニットに固定されているのに対し、クリーニングローラ(3)はバネで感光体ドラム(2)に押圧されているため位置が固定されない。従って、感光体ドラム(2)の回転による振れ等の影響を受けやすい。よって、上記した範囲でトナー受け部材(6)を設置することにより、クリーニングローラ(3)が直接トナー受け部材(6)に接触することなく十分な量のトナーが供給されることとなる。0.5mm未満であるとクリーニングローラ(3)とトナー受け部材(6)が接触する虞があるため好ましくない。一方3.0mmを超えるとトナーがトナー受け部材(6)に溜まり、トナー受け部材(6)からクリーニングローラ(3)に安定して供給されるまでに時間を要するとともに、クリーニングローラ(3)に付着しない虞があり、またクリーニング装置(1)のコンパクト化の観点からも好ましくない。
また、図3に示す如く、トナー受け部材(6)をトナー層厚規制ローラ(4)の中心部位置よりやや長い距離まで延設する場合、トナー層厚規制ローラ(4)はトナー受け部材(6)と接触しない程度の隙間を設けることが好ましい。
感光体ドラム(2)、クリーニングローラ(3)、トナー層厚規制ローラ(4)の回転方向は、夫々の当接部において同方向に回転することが好ましい(図1〜3中矢印方向)。そうすることで、逆回転の場合に比して摺擦による夫々のローラの摩耗を低減することができる。
トナーには酸化チタン(TiO)等の研磨剤を添加してもよい。
研磨剤を添加すると、研磨剤を含んだトナーがクリーニングローラ(3)に保持されてトナー層を形成し、トナー層厚規制ローラ(4)によって均一な厚さに調節される。このクリーニングローラ(3)により感光体ドラム(2)表面が均一に研磨されることとなる。
クリーニングローラ(3)が当接する感光体ドラム(2)の材質は特に限定されず、アモルファスシリコン、有機感光体(OPC)等を用いることができる。また、アモルファスシリコンを用いる場合に最外層がアモルファスカーボン等であってもよい。
本発明に係るクリーニング装置(1)を使用すると、アモルファスシリコンからなる感光体ドラム(2)であっても安定的且つ十分に研磨を行うことができ、画像形成時に不良(画像流れやダッシュマーク等)を生じる虞がない。
図4は、本発明に係る画像形成装置を示す概略断面図である。
図示例の画像形成装置はプリンタであるが、複写機やファクシミリであってもよい。
本発明に係る画像形成装置は、上記したクリーニング装置(1)を備えているものである。
図示例の画像形成装置は、プリンタ本体(11)の内部に格納された給紙カセット(12)と、給紙カセット(12)の収納空間(13)内に収納された用紙(図示略)を取り出す給紙部(14)と、プリンタ本体(11)の正面に設置された手差しトレイ(15)と、手差しトレイ(15)にセットされた用紙(図示略)を取り出す手差し給紙部(16)と、各給紙部(14),(16)から供給された用紙が搬送される搬送経路(17)と、各給紙部(14),(16)の合流部よりも用紙搬送方向下流側に配置されたレジストローラ対(18)と、レジストローラ対(18)よりも用紙搬送方向下流側に配置された画像形成部(19)と、画像形成部(19)よりも用紙搬送方向下流側に配置された画像(トナー画像)を定着する定着装置(20)と、用紙搬送方向上流側に用紙を引き戻す反転経路(21)と、搬送経路(17)の終端部に設けられた排紙部(22)とを備えている。
画像形成部(19)は、感光体ドラム(2)と、感光体ドラム(2)の周囲に配置されたクリーニング装置(1)、帯電装置(23)、転写装置(24)、現像装置(25)、露光装置(26)を備えている。
これにより、画像形成部(19)は、感光体ドラム(2)が駆動手段(図示略)によって所定のプロセススピード(周速度)で回転駆動され、その表面が帯電装置(23)によって所定の極性・電位に均一に帯電される。
帯電後の感光体ドラム(2)表面には、露光装置(26)によって静電潜像が形成される。露光装置(26)は、感光体ドラム(2)の表面にレーザー光(図示略)を照射し、感光体ドラム(2)の表面のレーザー光照射部分の電荷を除去して画像情報に応じた静電潜像を形成する。
感光体ドラム(2)の表面に形成された静電潜像は、現像装置(25)によってトナーコンテナ(27)から供給された電荷を有するトナーが静電的に付着されてトナー像として現像される。さらに、そのトナー像は、転写装置(24)によって用紙に転写像として転写される。この際、用紙にトナー像を転写した感光体ドラム(2)は、クリーニング装置(1)によって残留トナーや放電生成物等が除去され、更に除電装置(図示略)によって次の画像形成時の帯電のための除電処理が施される。
本発明に係る画像形成装置は、長期間の使用においても安定的に感光体ドラム(2)表面が研磨されるため、画像不良(画像流れやダッシュマーク等)が発生しない画像形成装置となる。
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等のクリーニング装置を備えた画像形成装置に対して好適に利用される。
1 クリーニング装置
2 感光体ドラム
3 クリーニングローラ
4 トナー層厚規制ローラ
5 クリーニングブレード
6 トナー受け部材

Claims (8)

  1. 感光体ドラムに当接して配設されるクリーニングローラと、前記感光体ドラムの回転方向において前記クリーニングローラよりも下流側に前記感光体ドラムに当接して設けられ、該ドラム表面に付着するトナーを掻き取るクリーニングブレードと、前記クリーニングローラ表面に付着したトナー層厚を規制するトナー層厚規制部材を備えるクリーニング装置であって、
    前記トナー層厚規制部材が前記クリーニングローラに当接して回転するトナー層厚規制ローラであり、該ローラは前記クリーニングローラの回転方向において前記感光体ドラムから見て下流側に配設され、
    前記クリーニングブレードにより前記感光体ドラムから除去された前記トナーを前記クリーニングローラに供給可能とするトナー受け部材が前記クリーニングローラの下方に設置されていることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記トナー受け部材は、前記クリーニングブレード近傍から前記クリーニングローラの中心部位置よりも長く且つ前記クリーニングローラと前記トナー層厚規制ローラの当接部位置よりも短い距離まで延設されていることを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置。
  3. 前記トナー層厚規制ローラが前記クリーニングローラのやや下方に備えられていることを特徴とする請求項2記載のクリーニング装置。
  4. 前記トナー受け部材は、前記クリーニングブレード近傍から前記クリーニングローラと前記トナー層厚規制ローラの当接部位置よりも長く且つ前記トナー層厚規制ローラの中心部位置よりも短い距離まで延設されていることを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置。
  5. 前記トナー受け部材は、前記クリーニングブレード近傍から前記トナー層厚規制ローラの中心部位置よりも長い距離まで延設されていることを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置。
  6. 前記感光体ドラム、前記クリーニングローラ、前記トナー層厚規制ローラの回転方向が夫々の当接部において同方向であることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載のクリーニング装置。
  7. 前記感光体ドラムがアモルファスシリコンであることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載のクリーニング装置。
  8. 請求項1乃至7いずれかに記載のクリーニング装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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