JP2011150001A - 現像システム及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】現像部5の上方に現像剤収容部40が配置され、現像剤収容部40のさらに上方にトナーを補給するためのトナー収納部20が配置されている。現像剤収容部40で混合・攪拌された現像剤は自由落下で現像部5に供給される。現像部5から排出された現像剤はロータリフィーダ50を経てポンプ60により供給されるエアで現像剤収容部40に搬送され、現像剤収容部40でトナー収納部20からのトナーと混合・攪拌される。
【選択図】図2
Description
現像領域で現像処理を終了してトナーが消費された現像剤は回収され、補給されるトナーと混合、攪拌され、再び現像に供される。このような構成の現像装置に用いられる現像剤は、安定したトナー画像を得るために、一定のトナー濃度と帯電量を維持する必要がある。
トナー濃度は現像で消費したトナーと補給トナー量により調整され、帯電量はキャリアとトナーとの混合時の摩擦帯電により付与される。現像装置は、トナーとキャリアから成る二成分現像剤の攪拌を充分に行い、トナー濃度分布を均一化するとともに、トナーに帯電を付与し、トナー画像の安定化を行っている。
これを解決するために、静電潜像を現像して可視化する現像部から離れた場所に別途撹拌機能を有する現像剤収容部(以下「攪拌部」ともいう)を設け、現像部と攪拌部とを循環手段によって接続し、撹拌部で現像剤の状態に応じた撹拌を行い、トナー濃度、帯電量を適切に調整した現像剤を現像部に供給する現像装置が提案されている(特許文献1、2、3など)。
また、本出願人は、特許文献4、5、6にて、より撹拌性能の優れた撹拌システムを用いた現像装置(現像システム)を提案した。
またこの構成では、撹拌部から排出された現像剤を、重力でロータリフィーダに投入して定量排出し、エアで搬送を行っている。このため撹拌部と、ロータリフィーダ部(搬送装置)の位置関係は、上下方向で固定されている。すなわち、撹拌部(現像剤収容部)は現像装置の下方に配置せざるを得ない。
現像剤収容部が装置下方に配置されると、補給トナーを供給するための交換が必要なトナー収容容器も必然的に現像剤収容部の近傍に配置する構成となり、座ったりかがんだりして交換しなければならない。
重力、搬送コイル、エア等を利用して、トナー収納容器を交換操作が容易な装置上方に配置して、下方に配置されている撹拌部に搬送することも当然可能であるが、その分、搬送経路のスペースが増加するとともに、コスト上昇を避けられない。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の現像システムにおいて、前記補給トナーは、前記現像剤収容部の手前で投入されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうちのいずれか1つに記載の現像システムにおいて、前記現像部は現像剤を攪拌・搬送する複数の回転搬送部材を備え、これらの回転搬送部材のうち現像剤を排出する側に位置する回転搬送部材の現像剤排出部近傍は、搬送方向の断面積が該回転搬送部材の上流側よりも小さいことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、画像形成装置において、請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載の現像システムを有することを特徴とする。
また、現像剤収容部の配置自由度を大きくできるため補給トナーのトナー収納部を装置上方に設置でき、補給トナー収容容器の交換に係る作業性の容易化を実現できるとともに、トナー収納部から現像剤収容部にトナーを補給するための構成の簡易化、低コスト化、低エネルギー化を実現できる。
現像剤がエアと共に搬送されている搬送経路中に、補給トナーを落下させるだけで、エアによって現像剤と共に現像剤収容部に搬送されるため、簡易な構成でトナー補給できると共に、現像剤収容部(撹拌部)に入る前に、予め現像剤と混合されるため、撹拌部におけるトナーの分散性を向上させることができる。
また、現像剤の搬送に利用するエアが、現像部に流れ込むのを防止することができ、現像剤収容部を上方に配置する利点を十分に活かすことができる。
図1乃至図3に基づいて第1の実施形態を説明する。まず、図1に基づいて本実施形態に係る現像システム(以下「現像装置」ともいう)を備えた画像形成装置の構成の概要を説明する。
中間転写ユニット10における未定着像担持体としての中間転写ベルト8の下面に対向して、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Bkが並設されている。これらの作像部6Y、6M、6C、6Bkは、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる以外は同一構造である。
各作像部6は、潜像担持体としての感光体ドラム1と、感光体ドラム1の周囲に配設された図示しない帯電手段、現像装置5、図示しないクリーニング手段等で構成されている。
感光体ドラム1は、不図示の駆動部によって図中、時計回り方向に回転駆動され、帯電手段の位置で表面が一様に帯電される(帯電工程)。
その後、感光体ドラム1の表面は、不図示の露光部から発せられたレーザ光の照射位置に達して、この位置での露光走査によって静電潜像が形成される(露光工程)。
その後、感光体ドラム1の表面は、現像装置5との対向位置に達し、この位置で静電潜像が現像されて、所望のトナー像が形成される(現像工程)。
その後、感光体ドラム1の表面は、中間転写ベルト8及び1次転写バイアスローラ9との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程)。
その後、感光体1の表面は、クリーニング手段との対向位置に達し、この位置で感光体ドラム1上に残存した未転写トナーが回収される(クリーニング工程)。クリーニング後感光体ドラム1の表面は図示しない除電ローラにより電位を初期化される。こうして、感光体ドラム1上で行われる一連の作像プロセスが終了する。
中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Bkの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bk上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
こうして、中間転写ベルト8上で行われる、一連の転写プロセスが終了する。
装置本体100の下部に配設された給紙部26には転写紙Pが複数枚重ねて収納されており、給紙コロ27により1枚ずつ分離されて給紙される。給紙された転写紙Pはレジストローラ対28で一旦停止され、斜めずれを修正された後レジストローラ対28により所定のタイミングで2次転写ニップに向けて搬送される。そして、上記のように、2次転写ニップにおいて転写紙P上に、所望のカラー画像が転写される。
定着を終えた転写紙Pは、排紙ローラ対29により、装置本体上面に形成された排紙部30へ出力画像として排出され、スタックされる。こうして、画像形成装置における一連の画像形成プロセスが完了する。
図1において、符号32は読み取り部を示している。
図2は現像システムの全体構成を示す図、図3は現像装置の断面図である。なお、断面表示のハッチングは適宜省略している(他の実施形態おいて同じ)。
図2に示すように、現像システム2は、感光体ドラム1上の静電潜像を可視像化する現像部5と、現像部5の上方に配置された現像剤収容部40と、現像剤収容部40のさらに上方に配置されたトナー収納部20と、現像部2の下方に配置されたロータリフィーダ50と、ロータリフィーダ50から排出された現像剤を現像剤収容部40にエア搬送するエアポンプ60と、トナー収納部20から排出される補給トナーを現像剤収容部40にエア搬送するエアポンプ61等を備えている。
図2では現像部5の一部を示しており、図1では現像部5のみを表示している。
搬送スクリュ13aは供給スクリュで、現像剤が図中手前から奥側に現像剤が搬送され、この一部が、現像ローラ12に磁力で吸着され、ドクターブレード15で均一な厚さに均されてから、感光体ドラム1に接することで感光体ドラム上の静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する構成である。
図2に示すように、現像後の現像剤は回収スクリュとしての搬送スクリュ13bに送られ、その搬送方向下流側端部に形成された回収口14から、経路30を通って排出される。
図の例では、ロータ51は時計回りに回転する。現像剤は排出孔57から混合部52に落下する。
落下した現像剤は、エアポンプ60により供給されるのエアにより搬送経路33を通り、現像剤流入口35から現像剤収容部40に搬送される。現像剤収容部40では、トナー収納部20から補給されたトナーと既存の現像剤が十分に撹拌、分散され、排出孔44から落下し、搬送経路46を搬送されて現像部5の搬送スクリュ13aの端部に供給される。
このように現像剤は、現像部5と現像剤収容部40を、ロータリフィーダ50を介して循環している。
撹拌羽根42の回転により格子の中を現像剤が通過することにより、現像剤が撹拌され、補給されたトナーが分散される。スクリュ41は現像剤を上方に動かす向きに回転し、撹拌羽根42と同じくモータ45が駆動源である。
スクリュ41はモータ45と直結されており、撹拌羽根42は、減速ギヤ列43を介して回転するようになっている。
スクリュ41の回転によって、中心付近の現像剤が上方に持ち上げられ、撹拌羽根42回転により、スクリュ下部に現像剤が入り込む。このように現像剤が、撹拌羽根42によりせん断されつつ、全体は対流運動を行うことにより、より素早くトナーが分散する仕組みである。
特許文献5に記載の例の場合、現像剤収容部40が現像部の下方にあるため、トナーを現像剤収容部に補給すべくトナー収納容器も現像部の下方に設置している。このため、トナー収納容器の交換作業は座ったり、かがんだりすることを強いられる。
本実施形態では現像剤収容部40とトナー収納部20は近傍に設置することができ、低コスト且つ簡易な方法でトナー補給を行うことができるとともにトナー収納部20の交換作業を容易にできる。
すなわち、補給トナーの量は、ポケット22の容積と補給ローラ21の回転数で決定される。合流部25に落下したトナーはエアポンプ61により供給されるエアにより、トナー搬送経路26を通り、現像剤収容部40に補給される。
本実施形態では、搬送経路46中に、現像剤の流れを調節可能な弁47が設置されていることを特徴とする。
図4(a)が通常、現像剤が搬送されている時の図である。弁47は回転可能な板状の円盤で、図示しないモータ等により駆動される。図4(b)は現像装置が停止したときに、弁47を動作させ搬送経路46を遮断したときの図である。
このように装置が停止したときに、搬送経路を遮断すると、弁47の下方には、現像剤が滞留することがないため、現像ユニット(現像部5)を着脱するときに、現像剤が漏れることはない。また弁47を任意の角度で固定することにより、現像剤収容部40から現像ユニットに供給する現像剤量を調節することが可能となる。
本実施形態では、トナー収納部20から落下したトナーが、現像剤収容部40とロータリフィーダ50を結ぶ現像剤搬送経路に落下するようになっている。
供給ローラ21の回転により落下したトナーは、搬送されている現像剤と共にエアによって、現像剤収容部40に入る。このような構成にすることにより、トナー補給機構を簡易な構成にできるとともに、省スペース化、低コスト化を実現できる。すなわち、図2で示した構成に比べて、ポンプ61及び合流部25までの搬送経路が不要となる。
さらに、現像剤収容部40にトナーを個別に供給する場合に比べて、事前に現像剤と混合されているため(プレ混合)、現像剤収容部40でのトナー分散性が向上する。
本実施形態ではロータリフィーダ50を経由してポンプ60で供給された搬送エアが現像部5内に流れ込むのを防止することを目的としている。
現像ユニット(現像部5)において、現像剤排出部としての回収口14側に位置する回収スクリュとしての搬送スクリュ13bにおける現像剤搬送方向下流側端部、すなわち、回収口14の近傍のスクリュ径を小さくしている。これに対応して搬送スクリュ13bを囲むケーシング10の断面積も小さくなっている。
これによって、この部分では、搬送スクリュ13bのスクリュ径が大きい上流の16の部分より現像剤の充填率が高くなり、ケースが現像剤で埋まっている状態になる。
ロータリフィーダ50側では、ロータ51とケース55の隙間から、エアが上方にわずかに流れようとするが、上記のように搬送スクリュ13bの端部が現像剤でシールされているため、エアが現像部に流れ込むのが防止される。
5 現像部
13a、13b 回転搬送部材としての搬送スクリュ
14 現像剤排出部としての回収口
40 現像剤収容部
47 弁
Claims (5)
- 潜像担持体に形成されている静電潜像をトナーとキャリアとからなる現像剤により可視像処理する現像部と、該現像部の外部に設けられ前記現像部から排出された現像剤を収容する現像剤収容部とを有し、前記現像部と前記現像剤収容部とを現像剤が循環するように構成された現像システムにおいて、
前記現像剤収容部は前記現像部の上方に設置され、前記現像部から排出された現像剤は、空気により前記現像剤収容部に搬送されて該現像剤収容部で補給トナーと混合・攪拌されることを特徴とする現像システム。 - 請求項1に記載の現像システムにおいて、
前記現像剤収容部と、前記現像部との間に現像剤の移動を遮断する弁を設けたことを特徴とする現像システム。 - 請求項1又は2に記載の現像システムにおいて、
前記補給トナーは、前記現像剤収容部の手前で投入されることを特徴とする現像システム。 - 請求項1〜3のうちのいずれか1つに記載の現像システムにおいて、
前記現像部は現像剤を攪拌・搬送する複数の回転搬送部材を備え、これらの回転搬送部材のうち現像剤を排出する側に位置する回転搬送部材の現像剤排出部近傍は、搬送方向の断面積が該回転搬送部材の上流側よりも小さいことを特徴とする現像システム。 - 請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載の現像システムを有する画像形成装置。
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