JP2011149695A - ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱源側ユニット1台に対して1台又は複数台の負荷側ユニットを接続し、水を高温に加熱することを可能にしたヒートポンプ装置を提供する。
【解決手段】給湯機100(ヒートポンプ装置)は、第1圧縮機11と、四方切換弁12と、熱源側熱交換器13とを搭載した熱源側ユニット10と、第1流量制御装置51と、第1負荷側熱交換器52と、第2圧縮機53と、第2負荷側熱交換器54と、第2流量制御装置55とを搭載した負荷側ユニット50とを備え、第1圧縮機11と、四方切換弁12と、熱源側熱交換器13と、第1流量制御装置51と、第1負荷側熱交換器52とを液配管1及びガス配管2で順次接続し、主回路Aを構成し、第2圧縮機53と、第2負荷側熱交換器54と、第2流量制御装置55と、前記第1負荷側熱交換器52とを負荷側冷媒配管56で順次接続し、負荷側冷媒回路Bを構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱源側ユニット(室外機)1台に対して1台又は複数台の負荷側ユニット(給湯機又は室内機)を接続したヒートポンプ装置に関し、特に給湯に利用する水を高温に加熱できるヒートポンプ装置に関するものである。
従来から、1台の熱源側ユニットに複数台の負荷側ユニットを2本の冷媒配管を介して並列に接続したマルチ型の空気調和装置が存在する。この空気調和装置は、熱源側ユニットに圧縮機と、四方切換弁と、室外熱交換器(熱源側熱交換器)とを搭載し、負荷側ユニットに絞り装置と、室内熱交換器(負荷側熱交換器)とを搭載することで構成されていた。このような空気調和装置によれば、各負荷側ユニットで選択的かつ独立的に給湯運転、冷房運転又は暖房運転を実行できるようになっていた。すなわち、ある室内機では冷房運転を、別の室内機では暖房運転を、更に別の室内機では給湯運転を同時に行うことができるようになっていたのである。
そのようなものとして、「冷媒圧縮機、四方切換弁、熱源機側熱交換器、アキュムレータ、冷媒流路切換装置等で構成される1台の熱源機に対し、室内側熱交換器、第1の冷媒流量制御装置等で構成される1台もしくは複数台の室内機と、上記熱源機からの冷媒と水利用対象へ送られる利用水との間で熱交換を行う第1の水利用側熱交換器、水利用側冷媒流量制御装置等で構成される1台もしくは複数台の第1の水温調節機とを、それぞれ第1、第2の接続配管を介して並列に接続するとともに、上記室内機の室内側熱交換器の冷媒出入口の一方又は上記第1の水温調節機の第1の水利用側熱交換器の冷媒出入口の一方を、上記第1の接続配管又は上記第2の接続配管に切換可能に接続する切換弁を有する第1の分岐部と、上記室内機の室内側熱交換器の冷媒出入口の他方又は上記第1の水温調節機の第1の水利用側熱交換器の冷媒出入口の他方を、上記第1の冷媒流量制御装置を介して上記第2の接続配管に接続する第2の分岐部とを、第2の冷媒流量制御装置を介して接続した」空気調和装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
この空気調和装置は、空気調和用の熱源機及び水加温用の熱源機の2台を用意する必要がなく、簡単な構成で各室内機での給湯運転、冷房運転又は暖房運転を実現することが可能になっている。したがって、水加熱用の熱源機分の設備費や運転維持費等を削減することができる。また、冷房運転及び暖房同時を同時に実行する機会が多い春や秋等の中間期には、冷房運転時の排熱を第1に水温調節機で効率よく再利用でき、消費エネルギーを低減することも可能になっている。
特開平8−261599号公報(第4頁、第1図)
上記の空気調和装置は、負荷側ユニットを並列に接続し、1台の熱源機で給湯運転、冷房運転及び暖房運転の全てを実行するために、給湯運転を実行する負荷側ユニットの利用形態の幅が狭くなってしまうという課題があった。つまり、給湯運転を実行する負荷側ユニットは、比較的高温を必要としないもの(たとえば、温水プール等)に給湯するような利用形態に限定されてしまっていたのである。また、負荷側ユニットに貯湯タンク等を備え、水を高温に沸き上げてから給湯するということも考えられるが、高温の給湯に備えて常に水を沸き上げておかなければならず、全体の運転効率が低下することになってしまうことになる。したがって、上記の空気調和装置が有する効果を実現するだけでなく、更に負荷側ユニットの多様な利用形態を実現できることが要求されているのである。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、熱源側ユニット1台に対して1台又は複数台の負荷側ユニットを接続し、複雑な回路構成とすることなく、水を高温に加熱することを可能にしたヒートポンプ装置を提供することを目的としている。
本発明に係るヒートポンプ装置は、第1圧縮機と、流路切替弁と、熱源側熱交換器とを搭載した熱源側ユニットと、第1流量制御装置と、第1負荷側熱交換器と、第2圧縮機と、第2負荷側熱交換器と、第2流量制御装置とを有し、既設の配管に配設可能な第1負荷側ユニットと、第1流量制御装置と第1負荷側熱交換器とを直列に接続した第2負荷側ユニットと、を備え、前記第1負荷側ユニットの前記第1流量制御装置及び前記第1負荷側熱交換器と、前記第2負荷側ユニットの前記第1流量制御装置及び前記第1負荷側熱交換器とが並列に並び、前記第1圧縮機と、前記流路切替弁と、前記熱源側熱交換器と、並列に並んだ前記第1負荷側ユニットの前記第1流量制御装置及び前記第1負荷側熱交換器と、前記第2負荷側ユニットの前記第1流量制御装置及び前記第1負荷側熱交換器とを冷媒配管で順次接続し、主回路を構成するとともに、前記第2圧縮機と、前記第2負荷側熱交換器と、前記第2流量制御装置と、前記第1負荷側ユニットの前記第1負荷側熱交換器とを冷媒配管で順次接続し、負荷側冷媒回路を構成し、前記負荷側冷媒回路の冷媒として凝縮温度が100℃のとき凝縮圧力が4MPa以下となる物性値を有する冷媒を用いたことを特徴とする。
本発明に係るヒートポンプ装置は、主回路の他に負荷側冷媒回路を備え、前記負荷側冷媒回路の冷媒として凝縮温度が100℃のとき凝縮圧力が4MPa以下となる物性値を有する冷媒を用いたので、空気調和や水の冷却、水の加熱を負荷側冷媒回路で行なうことができ、運転効率の向上を図ることができる。つまり、負荷側冷媒回路を備えることによって、主回路の能力を増強することができ、運転効率の向上が可能になっているのである。また、第1負荷側ユニットを水の加熱用途に使用する場合には、水を高温に加熱することができる。
実施の形態1に係る給湯機の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。 負荷側冷媒回路に使用可能な冷媒の物性値を示すグラフである。 実施の形態2に係る給湯空調装置の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。 実施の形態3に係る給湯空調装置の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。 実施の形態4に係る給湯機の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る給湯機100の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。図1に基づいて、給湯機100の冷媒回路構成について説明する。この給湯機100は、ビルやマンション等に設置され、冷媒を循環させる冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)を利用することで温水プールや床暖房、シャワー、浴槽、飲料等に使用される低温、中温又は高温の湯を供給できるヒートポンプ装置である。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
給湯機100は、大きく分けて熱源側ユニット10と、負荷側ユニット50(第1負荷側ユニット)とで構成されている。熱源側ユニット10及び負荷側ユニット50は、冷媒配管である液配管1と冷媒配管であるガス配管2とで順次接続されて連絡するようになっている。液配管1及びガス配管2で熱源側ユニット10内の各種冷媒機器と、熱源側ユニット50内の冷凍機器(第1流量制御装置51及び第1負荷側熱交換器52)とを接続することにより主回路Aを構成している。また、負荷側ユニット50の第2負荷側熱交換器54には、水配管3が導通されており、この水配管3は、第2負荷側熱交換器54によって温水又は冷水にされた水を所定の場所に供給するようになっている。
熱源側ユニット10には、冷凍機器である第1圧縮機11と、流路切替弁である四方切換弁12と、熱源側熱交換器13と、アキュムレータ14とが搭載されている。また、熱源側ユニット10には、第1圧縮機11の吐出された冷媒の圧力を検出する圧力センサである吐出圧力検出装置15と、第1圧縮機11へ吸入する冷媒の圧力を検出する圧力センサである吸入圧力検出装置16とが設けられている。さらに、図示していないが、熱源側熱交換器13に空気を供給するためのファン等の送風手段や、第1圧縮機11及び四方切換弁12を制御する制御装置が設けられている。
第1圧縮機11は、液配管1を流れる冷媒を吸入し、その冷媒を圧縮して高温・高圧の状態にするものであり、たとえばインバータにより回転数が制御され容量制御されるタイプのもので構成するとよい。四方切換弁12は、温水又は冷水を供給するときで冷媒の流れを切り替えるものである。熱源側熱交換器13は、温水を供給するときには蒸発器として機能し、冷水を供給するときには凝縮器として機能し、図示省略の送風手段から供給される空気と冷媒との間で熱交換を行ない、冷媒を蒸発ガス化又は凝縮液化するものである。
アキュムレータ14は、四方切換弁12と第1圧縮機11との間に配置され、過剰な冷媒を貯留するものである。アキュムレータ14があることによって、気液分離が可能である。なお、アキュムレータ14は、過剰な冷媒を貯留できる容器であればよい。吐出圧力検出装置15は、第1圧縮機11と四方切換弁12との間における吐出側配管に設置され、第1圧縮機11から吐出された冷媒の圧力を検出するようになっている。また、吸入圧力検出装置16は、四方切換弁12とアキュムレータ14との間における吸入側配管に設置され、第1圧縮機11へ吸入される冷媒の圧力を検出するようになっている。そして、吐出圧力検出装置15及び吸入圧力検出装置16で検出された圧力情報は、図示省略の制御装置に送られるようになっている。
負荷側ユニット50には、冷凍機器である第1流量制御装置51と、第1負荷側熱交換器52と、第2圧縮機53と、第2負荷側熱交換器54と、第2流量制御装置とが搭載されている。第1負荷側熱交換器52と、第2圧縮機53と、第2負荷側熱交換器54と、第2流量制御装置とは、負荷側冷媒配管56で順次接続されて連絡するようになっている。この負荷側冷媒配管56で負荷側ユニット50内の各種冷凍機器を接続することにより、負荷側冷媒回路Bを構成している。さらに、図示していないが、第1負荷側熱交換器52に空気を供給するためのファン等の送風手段が設けられている。
第1流量制御装置51は、減圧弁や膨張弁として機能し、冷媒を減圧して膨張させるものである。この第1流量制御装置51は、開度が可変に制御可能なもの、たとえば電子式膨張弁等で構成するとよい。また、第1流量制御装置51は、冷水を供給するときは第1負荷側熱交換器52の出口側の過熱度により、温水を供給するときは同じく出口側の過冷却度により開閉状態を制御するとよい。第1負荷側熱交換器52は、温水を供給するときには凝縮器として機能し、冷水を供給するときには蒸発器として機能し、図示省略の送風手段から供給される空気と冷媒との間で熱交換を行ない、冷媒を凝縮液化又は蒸発ガス化するものである。
第2圧縮機53は、負荷側冷媒配管56を流れる冷媒を吸入し、その冷媒を圧縮して高温・高圧の状態にするものであり、たとえばインバータにより回転数が制御され容量制御されるタイプのもので構成するとよい。第2負荷側熱交換器54は、温水を供給するときには凝縮器として機能し、冷水を供給するときには蒸発器として機能し、水配管3を導通する水と冷媒との間で熱交換を行ない、冷媒を凝縮液化又は蒸発ガス化するものである。第2流量制御装置55は、減圧弁や膨張弁として機能し、冷媒を減圧して膨張させるものである。この第1流量制御装置51は、開度が可変に制御可能なもの、たとえば電子式膨張弁等で構成するとよい。
すなわち、給湯機100は、2つの冷凍サイクル(主回路A及び負荷側冷媒回路B)を備え、水配管3を導通する水を高温に加熱することができるのである。したがって、負荷側ユニット50内の負荷側冷媒回路Bは、主回路Aの能力を増強するための機能を果たしている。なお、ここでは、水配管3を導通する水を加熱する場合を例に説明しているが、これに限定するものではなく、負荷側ユニット50に四方切換弁を搭載し、負荷側冷媒配管56を導通する冷媒の流れを切り換えることで、水配管3を導通する水を冷却することもできるようになっている。
ここで、給湯機100の動作について説明する。
始めに、冷水を供給する場合の運転動作について説明する。まず、第1圧縮機11で高温・高圧にされた冷媒は、第1圧縮機11から吐出して、四方切換弁12を経由し、熱源側熱交換器13に流入する。熱源側熱交換器13に流入した冷媒は、外気と熱交換して凝縮液化する。すなわち、冷媒は放熱して液体に状態変化するのである。凝縮液化した冷媒は、液配管1を流れ、負荷側ユニット50内の第1流量制御装置51に流入する。このとき、吸入圧力検出装置16で検出する冷媒の圧力が予め設定してある所定の圧力になるように第1圧縮機11の運転容量を制御するとよい。
第1流量制御装置51に流入した冷媒は、減圧されて、液とガスの低圧二相状態の冷媒に状態変化する。この二相状態の冷媒は、第1負荷側熱交換器52に流入し、外気と熱交換して蒸発ガス化する。すなわち、外気から吸熱して(外気を冷却して)、気体に状態変化するのである。蒸発ガス化した冷媒は、第1負荷側熱交換器52から流出し、ガス配管2を流れて、四方切換弁12及びアキュムレータ14を経由し、第1圧縮機11に再度吸入される。
一方、負荷側ユニット50内では、第2圧縮機53で高温・高圧にされた冷媒が、第2圧縮機53から吐出して、図示省略の四方切換弁を経由し、第1負荷側熱交換器52に流入する。第1負荷側熱交換器52に流入した冷媒は、主回路Aを流れる冷媒と熱交換して凝縮液化する。すなわち、冷媒は放熱して液体に状態変化するのである。凝縮液化した冷媒は、負荷側冷媒配管56を流れ、第2流量制御装置55に流入する。第2流量制御装置55に流入した冷媒は、減圧されて、液とガスの低圧二相状態の冷媒に状態変化する。
この二相状態の冷媒は、第2負荷側熱交換器54に流入し、水配管3を導通している水と熱交換して蒸発ガス化する。すなわち、水から吸熱して(水を冷却して)、気体に状態変化するのである。蒸発ガス化した冷媒は、第2負荷側熱交換器54から流出し、四方切換弁を経由し、第2圧縮機53に再度吸入される。このようにして、水配管3を導通する水を冷却し、冷水を作ることができる。すなわち、主回路Aで直接冷水を作るのではなく、主回路Aと水配管3との間に負荷側冷媒回路Bを設けることで、給湯機100の能力を向上させているのである。
次に、温水を供給する場合の運転動作について説明する。まず、第1圧縮機11で高温・高圧にされた冷媒は、第1圧縮機11から吐出して、四方切換弁12を経由し、負荷側ユニット50内の第1負荷側熱交換器52に流入する。このとき、吐出圧力検出装置15で検出する冷媒の圧力が予め設定してある所定の圧力になるように第1圧縮機11の運転容量を制御するとよい。第1負荷側熱交換器52に流入した冷媒は、負荷側冷媒回路Bを流れる冷媒と熱交換して凝縮液化する。すなわち、冷媒は放熱して液体に状態変化するのである。凝縮液化した冷媒は、液配管1を流れ、第1流量制御装置51に流入する。
第1流量制御装置51に流入した冷媒は、減圧されて、液とガスの低圧二相状態の冷媒に状態変化する。この二相状態の冷媒は、負荷側ユニット50から流出し、熱源側熱交換器13に流入し、外気と熱交換して蒸発ガス化する。すなわち、外気から吸熱して(外気を冷却)、気体に状態変化するのである。蒸発ガス化した冷媒は、熱源側熱交換器13から流出し、ガス配管2を流れて、四方切換弁12及びアキュムレータ14を経由し、第1圧縮機11に再度吸入される。
一方、負荷側ユニット50内では、第2圧縮機53で高温・高圧にされた冷媒が、第2圧縮機53から吐出して、図示省略の四方切換弁を経由し、第2負荷側熱交換器54に流入する。第2負荷側熱交換器54に流入した冷媒は、水配管3を導通している水と熱交換して凝縮液化する。すなわち、冷媒は放熱して(水を加熱して)、液体に状態変化するのである。凝縮液化した冷媒は、負荷側冷媒配管56を流れ、第2流量制御装置55に流入する。第2流量制御装置55に流入した冷媒は、減圧されて、液とガスの低圧二相状態の冷媒に状態変化する。
この二相状態の冷媒は、第1負荷側熱交換器52に流入し、主回路Aを流れる冷媒と熱交換して蒸発ガス化する。すなわち、冷媒から吸熱して(冷媒を冷却)、気体に状態変化するのである。蒸発ガス化した冷媒は、第1負荷側熱交換器52から流出し、四方切換弁を経由し、第2圧縮機53に再度吸入される。このとき、冷媒が第1負荷側熱交換器52で蒸発するときの蒸発温度は、50℃以上となっている。つまり、第1負荷側熱交換器52で蒸発ガス化した高温のガス冷媒が第2圧縮機53に吸入され、圧縮・吐出されることになるのである。
したがって、このガス冷媒が第2負荷側熱交換器54において水配管3を導通している水と熱交換して凝縮液化するときの凝縮温度は80℃〜100℃となり、水を高温に加熱することが可能となる。このようにして、水配管3を導通する水を加熱し、高温の温水を作ることができる。すなわち、主回路Aで直接温水を作るのではなく、主回路Aと水配管3との間に負荷側冷媒回路Bを設けることで、給湯機100の能力を向上させているのである。なお、第1流量制御装置51を熱源側ユニット10内に搭載してもよい。
図2は、負荷側冷媒回路Bに使用可能な冷媒の物性値を示すグラフである。図2に基づいて、負荷側冷媒回路Bに使用可能な冷媒の一例について説明する。この図2では、R134aの冷媒の物性値を示しており、横軸が圧力[MPa]を、縦軸が飽和温度[℃]をそれぞれ示している。この冷媒は、図2に示すように、凝縮温度が100℃となっても凝縮圧力は4MPa以下であることがわかる。したがって、負荷側冷媒配管56は、特別な耐圧を有するような材料で構成する必要がなく、一般的な材料で負荷側冷媒配管56を構成することができる。
つまり、既設の配管を利用したり、特別な材料で構成したりすることがないために、製造に要する費用及び負荷側ユニット50を配設する際の費用を低減することができるとともに、安全な構成とすることができ、高温の温水を作ることができるのである。なお、負荷側冷媒回路Bに使用可能な冷媒をR134aに限定するものではない。図2に示すような物性値と近似する物性値を有している冷媒を負荷側冷媒回路Bに使用してもよい。たとえば、R134aと近似した物性値を有する非共沸混合冷媒や擬似共沸混合冷媒、単一冷媒等を使用することができる。また、安価に耐圧性のある配管を作製することができるのであれば、高い動作圧力を有する冷媒を使用してもよい。
ここでは、負荷側冷媒回路Bに使用する冷媒について説明したが、主回路Aに使用する冷媒も特に限定するものではない。たとえば、非共沸混合冷媒(R407C等)や擬似共沸混合冷媒(R410AやR404A)、単一冷媒(二酸化炭素やプロパン、イソブタン、アンモニア等)を設置する場所や給湯機100の用途等に応じて決定するとよい。また、給湯機100を空気調和装置に置き換え、負荷側ユニット50を室内機として機能させることも可能である。この場合には、冷水を供給する場合の運転動作が冷房運転動作になり、温水を供給する場合の運転動作が暖房運転動作になる。
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2に係る給湯空調装置200の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。図3に基づいて、給湯空調装置200の冷媒回路構成について説明する。この給湯空調装置200は、実施の形態1に係る給湯機100を備えるとともに、更に他の負荷側ユニットを並列に接続して構成されている。つまり、この給湯空調装置200は、ビルやマンション等に設置され、各負荷側ユニットで給湯運転や冷房運転、暖房運転を単独かつ独立に行なうことができるヒートポンプ装置である。なお、この実施の形態2では上述した実施の形態1との相違点を中心に説明するものとし、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
実施の形態1では、1つの負荷側ユニット50が給湯用途に利用される場合を例に説明したが、実施の形態2では、この負荷側ユニット50を給湯用途に利用するとともに、負荷側ユニット50a(第2負荷側ユニット)及び負荷側ユニット50b(第2負荷側ユニット)を空気調和用の室内ユニットとして利用することを特徴としている。つまり、負荷側ユニット50では、温水又は冷水の供給を行ない、負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bでは、室内の冷房運転又は暖房運転を行ない、それぞれの負荷側ユニットで各運転を単独かつ独立に行なうことができるようになっているのである。
負荷側ユニット50aには、冷凍機器である第1流量制御装置51aと、第1負荷側熱交換器52aとが直列に接続され、搭載されている。この負荷側ユニット50aは、負荷側ユニット50と並列となるように主回路Aに接続されている。また、図示していないが、第1負荷側熱交換器52aに空気を供給するためのファン等の送風手段が設けられている。負荷側ユニット50bには、冷凍機器である第1流量制御装置51bと、第1負荷側熱交換器52bとが直列に接続され、搭載されている。この負荷側ユニット50bは、負荷側ユニット50と並列となるように主回路Aに接続されている。また、図示していないが、第1負荷側熱交換器52bに空気を供給するためのファン等の送風手段が設けられている。
第1流量制御装置51a及び第1流量制御装置51bは、第1流量制御装置51と同様に、減圧弁や膨張弁として機能し、冷媒を減圧して膨張させるものである。この流量制御装置51a及び第1流量制御装置51bは、開度が可変に制御可能なもの、たとえば電子式膨張弁等で構成するとよい。また、第1流量制御装置51a及び第1流量制御装置51bは、冷房時は第1負荷側熱交換器52a及び第1負荷側熱交換器52bの出口側の過熱度により、暖房時は同じく出口側の過冷却度により開閉状態を制御するとよい。第1負荷側熱交換器52a及び第1負荷側熱交換器52bは、暖房時は凝縮器として機能し、冷房時は蒸発器として機能し、図示省略の送風手段から供給される空気と冷媒との間で熱交換を行ない、冷媒を凝縮液化又は蒸発ガス化するものである。
ここで、給湯空調装置200の動作について説明する。
始めに、冷房運転時の動作について説明する。まず、第1圧縮機11で高温・高圧にされた冷媒は、第1圧縮機11から吐出して、四方切換弁12を経由し、熱源側熱交換器13に流入する。熱源側熱交換器13に流入した冷媒は、外気と熱交換して凝縮液化する。すなわち、冷媒は放熱して液体に状態変化するのである。凝縮液化した冷媒は、液配管1を流れ、負荷側ユニット50の第1流量制御装置51、負荷側ユニット50aの第1流量制御装置51a及び負荷側ユニット50bの第1流量制御装置51bに流入する。このとき、吸入圧力検出装置16で検出する冷媒の圧力が予め設定してある所定の圧力になるように第1圧縮機11の運転容量を制御するとよい。
第1流量制御装置51、第1流量制御装置51a及び第1流量制御装置51bに流入した冷媒は、減圧されて、液とガスの低圧二相状態の冷媒に状態変化する。この二相状態の冷媒は、負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bでは、第1負荷側熱交換器52a及び第1負荷側熱交換器52bに流入し、外気と熱交換して蒸発ガス化する。すなわち、外気から吸熱して(外気を冷却して)、気体に状態変化するのである。蒸発ガス化した冷媒は、第1負荷側熱交換器52a及び第1負荷側熱交換器52bから流出し、ガス配管2を流れて、四方切換弁12及びアキュムレータ14を経由し、第1圧縮機11に再度吸入される。
一方、実施の形態1で説明したように、負荷側ユニット50内では、負荷側冷媒回路Bと主回路Aとの間で熱交換が行なわれ、水配管3を導通する水を冷却し、冷水を作ることができる。このように、給湯空調装置200では、冷房運転時には、負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bでは空気を冷却して、室内側を冷房することができ、負荷側ユニット50では水配管3を導通している水を冷却し、冷水を作ることができる。すなわち、同一の熱源側ユニット10で冷房運転と水の冷却運転を同時に実行できるのである。
次に、暖房運転時の動作について説明する。まず、第1圧縮機11で高温・高圧にされた冷媒は、第1圧縮機11から吐出して、四方切換弁12を経由し、負荷側ユニット50の第1負荷側熱交換器52、負荷側ユニット50aの第1負荷側熱交換器52a及び負荷側ユニット50bの第1負荷側熱交換器52bに流入する。このとき、吐出圧力検出装置15で検出する冷媒の圧力が予め設定してある所定の圧力になるように第1圧縮機11の運転容量を制御するとよい。第1負荷側熱交換器52a及び第1負荷側熱交換器52bに流入した冷媒は、外気と熱交換して凝縮液化する。すなわち、冷媒は放熱して(外気を暖めて)、液体に状態変化するのである。凝縮液化した冷媒は、液配管1を流れ、第1流量制御装置51a及び第1流量制御装置51bに流入する。
一方、実施の形態1で説明したように、負荷側ユニット50内では、負荷側冷媒回路Bと主回路Aとの間で熱交換が行なわれ、水配管3を導通する水を加熱し、温水を作ることができる。そして、第1流量制御装置51、第1流量制御装置51a及び第1流量制御装置51bに流入した冷媒は、減圧されて、液とガスの低圧二相状態の冷媒に状態変化する。この二相状態の冷媒は、負荷側ユニット50、負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bから流出し、熱源側熱交換器13に流入し、外気と熱交換して蒸発ガス化する。すなわち、外気から吸熱して(外気を冷却)、気体に状態変化するのである。蒸発ガス化した冷媒は、熱源側熱交換器13から流出し、ガス配管2を流れて、四方切換弁12及びアキュムレータ14を経由し、第1圧縮機11に再度吸入される。
このように、給湯空調装置200では、暖房運転時には、負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bでは空気を暖めて、室内側を暖房することができ、負荷側ユニット50では水配管3を導通している水を加熱し、温水を作ることができる。すなわち、同一の熱源側ユニット10で暖房運転と水の加熱運転を同時に実行できるのである。以上のように、給湯空調装置200では、負荷側ユニット50、負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bを多様な利用形態で使用することができるのである。
なお、負荷側ユニット50を室内機として、負荷側ユニット50a又は負荷側ユニット50bを給湯用として利用することも可能である。図3では、給湯用の負荷側ユニット1台に空気調和用途の負荷側ユニット2台を搭載した場合を例に示しているが、この組み合わせに限定するものではない。給湯空調装置200には、2台の負荷側ユニットを搭載してもよく、4台以上の負荷側ユニットを搭載してもよい。また、各負荷側ユニットは、設置される場所や用途に応じて利用形態を決定するとよい。さらに、第1流量制御装置50、第1流量制御装置50a及び第1流量制御装置50bを熱源側ユニット10内に搭載してもよい。
実施の形態3.
図4は、本発明の実施の形態3に係る給湯空調装置300の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。図4に基づいて、給湯空調装置300の冷媒回路構成について説明する。この給湯空調装置300は、実施の形態2に係る給湯空調装置200と同様に、ビルやマンション等に設置され、各負荷側ユニットで給湯運転や冷房運転、暖房運転を単独かつ独立に行なうことができるヒートポンプ装置である。なお、この実施の形態3では上述した実施の形態1及び実施の形態2との相違点を中心に説明するものとし、実施の形態1及び実施の形態2と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
実施の形態2では、3台の負荷側ユニットを単純に並列に接続した場合を例に説明したが、実施の形態3では、3台の負荷側ユニットを並列に接続するとともに、中継器30を搭載して、各負荷側ユニットの運転動作(室内の冷房運転及び暖房運転、水の冷却運転及び加熱運転)を効率よく実行できることを特徴としている。つまり、給湯空調装置200は、それぞれの負荷側ユニットで各運転を単独かつ独立に効率よく行なうことができるようになっているのである。
熱源側ユニット10では、液配管1とガス配管2とが第1接続配管4と第2接続配管5とで接続されている。第1接続配管4には、ガス配管2から液配管1の方向のみに冷媒の流通を許容する第6逆止弁35が設けられている。第2接続配管5にも、ガス配管2から液配管1の方向のみに冷媒の流通を許容する第5逆止弁34が設けられている。また、液配管1の第1接続配管4及び第2接続配管5の接続部分の間には、第3逆止弁32が設けられており、ガス配管2の第1接続配管4及び第2接続配管5の接続部分の間には、第4逆止弁33が設けられている。第3逆止弁32は、熱源側熱交換器13から流れてくる冷媒のみを許容し、第4逆止弁33は、四方切換弁12に向かう冷媒のみを許容するものである。
中継機30は、熱源側ユニット10と各負荷側ユニットとの間に設けられている。この中継機30は、四方切換弁12と接続されたガス配管2と、熱源側熱交換器13と接続された液配管1とによって熱源側ユニット10と接続され、負荷側ユニット50aの第1負荷側熱交換器52a、負荷側ユニット50bの第1負荷側熱交換器52b及び負荷側ユニット50の第1負荷側熱交換器52に接続された負荷側ユニット側の分岐配管9a、分岐配管9b及び分岐配管9と、負荷側ユニット50aの第1流量制御装置51a、負荷側ユニット50bの第1流量制御装置51b及び負荷側ユニット50の第1流量制御装置51に接続された負荷側ユニット側の分岐配管8a、分岐配管8b及び分岐配管8とによって各負荷側ユニットと接続されている。
また、中継機30には、第1分岐部41、第2流量制御装置38、第2分岐部40、気液分離装置36、第1熱交換部37、第2熱交換部31及び第3流量制御装置39が搭載されている。第2分岐部40は、負荷側ユニット側の分岐配管9a、分岐配管9b及び9を、ガス配管2又は液配管1に選択的に接続する機能を有している。この第2分岐部40は、一端が負荷側ユニット側の分岐配管9a、分岐配管9b及び分岐配管9にそれぞれ接続され、他端が一括接続されてガス配管2に接続された3つの第2弁装置45と、一端が負荷側ユニット側の分岐配管9a、分岐配管9b及び分岐配管9にそれぞれ接続され、他端が一括接続されて液配管1に接続された3つの第1弁装置44とで構成されている。
そして、中継機30の第2分岐部40は、図示省略の制御装置で第1弁装置44を閉止、第2弁装置45を開放制御することによって、負荷側ユニット側の分岐配管9a、分岐配管9b及び分岐配管9をガス配管2に接続し、冷媒の流れを決定するものである。また、中継機30の第2分岐部40は、図示省略の制御装置で第1弁装置44を開放、第2弁装置45を閉止制御することによって、負荷側ユニット側の分岐配管9a、分岐配管9b及び分岐配管9を液配管1に接続し、冷媒の流れを決定するものである。
中継機30の第1分岐部41は、負荷側ユニット側の分岐配管8a、分岐配管8b及び分岐配管8にそれぞれ逆並列関係に一端が接続された第1逆止弁43及び第2逆止弁42と、第1逆止弁43の各他端を一括接続した会合部23と、第2逆止弁42の各他端を一括接続した会合部22とを有している。気液分離装置36は、液配管1の途中に設けられ、その気相部は第2分岐部40の第1弁装置44に接続され、その液相部は第1分岐部41に接続されている。
第2流量制御装置38は、気液分離装置36と第1分岐部41との間に接続されており、減圧弁や膨張弁として機能し、冷媒を減圧して膨張させるものである。この第2流量制御装置38は、開度が可変に制御可能なもの、たとえば電子式膨張弁等で構成するとよい。バイパス管6は、第1分岐部41とガス配管2とを接続し、冷媒を導通させるものである。第3流量制御装置39は、バイパス管6の途中に設けられており、減圧弁や膨張弁として機能し、冷媒を減圧して膨張させるものである。この第2流量制御装置38は、開度が可変に制御可能なもの、たとえば電子式膨張弁等で構成するとよい。
第2熱交換部31は、バイパス管6の第3流量制御装置39の下流部分と第2流量制御装置38から第1分岐部41の会合部22に至る配管との間で熱交換を実行させるものである。第1熱交換部37は、バイパス管6の第2熱交換部31の下流部分と、気液分離装置36と第2流量制御装置38とを接続する配管との間で熱交換を実行させるものである。また、中継機30には、第2流量制御装置38と気液分離装置36との間における配管に設けられ、この部分を導通する冷媒の圧力を検出する圧力検出装置47と、第2流量制御装置38と第1分岐部41との間における配管に設けられ、この部分を導通する冷媒の圧力を検出する圧力検出装置46とが備えられている。
ここで、給湯空調装置300の動作について説明する。この給湯空調装置300では、大きく3つの形態の運転動作が実行される。つまり、負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bで冷房運転を、負荷側ユニット50で水の冷却運転をそれぞれ実行する運転動作(以下、冷房冷却運転と称する)と、負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bで暖房運転を、負荷側ユニット50で水の加熱運転をそれぞれ実行する運転動作(以下、暖房加熱運転と称する)と、各負荷側ユニットが異なる運転を実行する運転動作(たとえば、冷暖房同時運転等)とがある。
始めに、冷房冷却運転について説明する。まず、第1圧縮機11で高温・高圧にされた冷媒は、第1圧縮機11から吐出して、四方切換弁12を経由し、熱源側熱交換器13に流入する。熱源側熱交換器13に流入した冷媒は、外気と熱交換して凝縮液化する。すなわち、冷媒は放熱して液体に状態変化するのである。凝縮液化した冷媒は、液配管1を流れ、第3逆止弁32を経由して中継機30へ流入する。中継機30へ流入した冷媒は、気液分離装置36及び第2流量制御装置38を経由し、第1分岐部41へ流入する。
第1分岐部41へ流入した冷媒は、会合部22で分岐配管8a、分岐配管8b及び分岐配管8に分流するとともに、負荷側ユニット50aの第1流量制御装置51a及び負荷側ユニット50bの第1流量制御装置51bに流入する。このとき、吸入圧力検出装置16で検出する冷媒の圧力が予め設定してある所定の圧力になるように第1圧縮機11の運転容量を制御するとよい。また、第1流量制御装置51a及び第1流量制御装置51bは、第1負荷側熱交換器52a及び第1負荷側熱交換器52bの出口の過熱度により開度を制御するとよい。
第1流量制御装置51a及び第1流量制御装置51bに流入した冷媒は、減圧されて、液とガスの低圧二相状態の冷媒に状態変化する。この二相状態の冷媒は、負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bでは、第1負荷側熱交換器52a及び第1負荷側熱交換器52bに流入し、外気と熱交換して蒸発ガス化する。すなわち、室内空気から吸熱して(室内空気を冷却して)、気体に状態変化するのである。この冷却された室内空気を室内に供給することで、室内が冷房されるようになっている。
一方、実施の形態1で説明したように、負荷側ユニット50内では、負荷側冷媒回路Bと主回路Aとの間で熱交換が行なわれ、水配管3を導通する水を冷却し、冷水を作ることができる。このように、給湯空調装置300では、冷房冷却運転時には、負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bでは空気を冷却して、室内側を冷房することができ、負荷側ユニット50では水配管3を導通している水を冷却し、冷水を作ることができる。なお、このとき、第1流量制御装置51は、第1負荷側熱交換器52の出口の過熱度により開度を制御するとよい。
第1負荷側熱交換器52a、第1負荷側熱交換器52b及び第1負荷側熱交換器52でガス状態となった冷媒は、分岐配管9a、分岐配管9b及び分岐配管9を流れて、第2分岐部40の第2弁装置45を通り、ガス配管2、第4逆止弁33、四方切換弁12及びアキュムレータ14を経由し、第1圧縮機11に再度吸入される。このようにして、給湯空調装置300は、冷房冷却運転を実行するのである。なお、このとき、第1弁装置44は閉止、第2弁装置45は開放制御されているものとする。
また、このとき、ガス配管2は低圧、液配管1は高圧となっているために必然的に第3逆止弁32及び第4逆止弁33へ冷媒が流通することになる。さらに、冷房冷却運転を実行しているとき、第2流量制御装置38を通過した冷媒の一部がバイパス管6へ流入し、第3流量制御装置39で低圧まで減圧されて、第2熱交換部31で各負荷側ユニット側の第1分岐部41に流入する冷媒との間で熱交換が行なわれる。また、第1熱交換部37では、第2流量制御装置38に流入する冷媒との間で熱交換が行なわれ、蒸発した冷媒は、ガス配管2へ流入し、第4逆止弁33、四方切換弁12及びアキュムレータ14を経由し、第1圧縮機11に吸入される。
一方、第1熱交換部37及び第2熱交換部31で熱交換が行なわれ、冷却され、過冷却度を十分に付加され、第1分岐部41に流入した冷媒は、第2逆止弁42と、分岐配管8a、分岐配管8b及び分岐配管8とを経由して、冷房しようとしている負荷側ユニット50aの第1流量制御装置51a及び負荷側ユニット50bの第1流量制御装置51bに流入するとともに、水を冷却しようとしている負荷側ユニット50の第1流量制御装置51に流入することになる。
次に、暖房加熱運転について説明する。まず、第1圧縮機11で高温・高圧にされた冷媒は、第1圧縮機11から吐出して、四方切換弁12を経由し、ガス配管2から第5逆止弁34を経て液配管1を通って中継機30へ流入する。中継機30へ流入した冷媒は、気液分離装置36を経由し、第2分岐部40へ流入する。第2分岐部40へ流入した冷媒は、第1弁装置44と、分岐配管9a、分岐配管9b及び分岐配管9とを流れて、負荷側ユニット50aの第1負荷側熱交換器52a及び負荷側ユニット50bの第1負荷側熱交換器52bに流入する。
第1負荷側熱交換器52a及び第1負荷側熱交換器52bに流入した冷媒は、外気と熱交換して凝縮液化する。すなわち、冷媒は放熱して(外気を暖めて)、液体に状態変化するのである。この暖められた室内空気を室内に供給することで、室内が暖房されるようになっている。凝縮液化した冷媒は、第1流量制御装置51a及び第1流量制御装置51bに流入する。このとき、第1流量制御装置51a及び第1流量制御装置51bは、第1負荷側熱交換器52a及び第1負荷側熱交換器52bの出口の過冷却度により開度を制御するとよい。
一方、実施の形態1で説明したように、負荷側ユニット50内では、負荷側冷媒回路Bと主回路Aとの間で熱交換が行なわれ、水配管3を導通する水を加熱し、温水を作ることができる。そして、第1流量制御装置51a、第1流量制御装置51b及び第1流量制御装置51に流入した冷媒は、分岐配管8a、分岐配管8b及び分岐配管8を経由し、第1分岐部41に流入する。それから、第1逆止弁43を通過した後、会合部23で合流し、第3流量制御装置39に流入する。液冷媒は、この第3流量制御装置39で減圧されて、液とガスの低圧二相状態の冷媒に状態変化する。
この二相状態の冷媒は、バイパス管6、第2熱交換部31及び第1熱交換部37を経由した後、ガス配管2に流入し、第6逆止弁35を通過し、熱源側熱交換器13に流入し、外気と熱交換して蒸発ガス化する。すなわち、外気から吸熱して(外気を冷却)、気体に状態変化するのである。蒸発ガス化した冷媒は、熱源側熱交換器13から流出し、ガス配管2を流れて、四方切換弁12及びアキュムレータ14を経由し、第1圧縮機11に再度吸入される。このようにして、給湯空調装置300は、暖房加熱運転を実行するのである。また、このとき、第2弁装置45は閉止、第1弁装置44は開放制御されているものとする。さらに、ガス配管2が低圧、液配管1が高圧のため必然的に第5逆止弁34及び第6逆止弁35へ冷媒は流通することになる。
次に、冷暖房同時運転(暖房主体)について説明する。ここでは、負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bが暖房運転を実行し、負荷側ユニット50が水の冷却運転を実行する場合を例に説明する。まず、第1圧縮機11で高温・高圧にされた冷媒は、第1圧縮機11から吐出して、四方切換弁12を経由し、ガス配管2から第5逆止弁34を経て液配管1を通って中継機30へ流入する。中継機30へ流入した冷媒は、気液分離装置36を経由し、第2分岐部40へ流入する。第2分岐部40へ流入した冷媒は、負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bに接続された第1弁装置44と、分岐配管9a及び分岐配管9bとを順に通過し、暖房しようとしている負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bに流入する。
第1負荷側熱交換器52a及び第1負荷側熱交換器52bに流入した冷媒は、外気と熱交換して凝縮液化する。すなわち、冷媒は放熱して(外気を暖めて)、液体に状態変化するのである。そして、凝縮液化した冷媒は、第1流量制御装置51a及び第1流量制御装置51bに流入し、少し減圧されて高圧と低圧の中間の圧力(中間圧)に変化する。このとき、第1流量制御装置51a及び第1流量制御装置51bは、第1負荷側熱交換器52a及び第1負荷側熱交換器52bの出口の過冷却度によりほぼ全開状態に制御されている。中間圧の冷媒は、分岐配管8a及び分岐配管8bを経由し、第1分岐部41に流入する。それから、第1逆止弁43を通過した後、会合部23で合流する。
一方、水の冷却運転を実行する負荷側ユニット50へ流れ込む冷媒は、中継機30の第1分岐部41の会合部23で合流した冷媒の一部が第2熱交換部31を経て、第1分岐部41の会合部22に至り、第2逆止弁42及び分岐配管8を通り、第1負荷側熱交換器52に流入する。この負荷側ユニット50内では、負荷側冷媒回路Bと主回路Aとの間で熱交換が行なわれ、水配管3を導通する水を冷却するようになっている。ガス状態となった冷媒は、第2分岐部40の負荷側ユニット50に接続された第2弁装置45を介してガス配管2に流入する。
また、負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bから中継機30の第1分岐部41の会合部23に流入した暖房に使用された冷媒の一部は、液配管1の高圧と第1分岐部41の中間圧との差を一定にするように制御される第3流量制御装置39を通過し、バイパス管6に流入し、ガス配管2に至り、ここで負荷側ユニット50を経た冷媒と合流してガス配管2を流れて、第6逆止弁35を経由し、熱源側熱交換器13に流入し、蒸発ガス化される。このガス状態の冷媒は、四方切換弁12及びアキュムレータ14を経由して第1圧縮機11に吸入される。
このとき、暖房しようとしている負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bに接続される第2弁装置45は閉止、第1弁装置44は開放制御され、水の冷却運転を実行しようとしている負荷側ユニット50に接続される第1弁装置44は閉止、第2弁装置45は開放制御されているものとする。また、ガス配管2が低圧、液配管1が高圧のため必然的に第5逆止弁34及び第6逆止弁35へ冷媒は流通することになる。このように、負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bでは暖房運転を行うと同時に、負荷側ユニット50では水を冷却する運転が可能となる。
また、このような負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bでは暖房運転を行い、負荷側ユニット50では水を冷却する運転を行なう場合では、第1負荷側熱交換器52a及び第1負荷側熱交換器52で空気へ放熱すると同時に、第1負荷側熱交換器52で水から吸熱することを同時に実行できるため、熱源側熱交換器13から吸熱する熱量が小さくなるため蒸発温度の低下がなく、第1圧縮機11の効率的な運転を実行することが可能となる。
次に、冷暖房同時運転(冷房主体)について説明する。ここでは、負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bが冷房運転を実行し、負荷側ユニット50が水の加熱運転を実行する場合を例に説明する。まず、第1圧縮機11で高温・高圧にされた冷媒は、第1圧縮機11から吐出して、四方切換弁12を経由し、熱源側熱交換器13に流入する。熱源側熱交換器13に流入した冷媒は、外気と任意量熱交換して気液二相状態の高温・高圧冷媒となる。この冷媒は、液配管1を流れ、第3逆止弁32を経由して中継機30へ流入する。中継機30へ流入した冷媒は、気液分離装置36でガス冷媒と液冷媒とに分離される。
このうち、ガス冷媒は、第2分岐部40内の第1弁装置44及び分岐配管9を流れて、水を加熱しようとしている負荷側ユニット50内の第1負荷側熱交換器52に流入する。第1負荷側熱交換器52に流入した冷媒は、負荷側冷媒回路Bを流れる冷媒と熱交換して凝縮液化する。負荷側冷媒回路Bでは、第2圧縮機53で高温・高圧にされた冷媒が、第2圧縮機53から吐出して、図示省略の四方切換弁を経由し、第2負荷側熱交換器54に流入する。第2負荷側熱交換器54に流入した冷媒は、水配管3を導通している水と熱交換して凝縮液化する。この冷媒は、負荷側冷媒配管56を流れ、第2流量制御装置55に流入する。第2流量制御装置55に流入した冷媒は、減圧されて、液とガスの低圧二相状態の冷媒に状態変化する。
したがって、この負荷側冷媒回路Bを流れるガス冷媒が第2負荷側熱交換器54において水配管3を導通している水と熱交換して凝縮液化するときの凝縮温度は80℃〜100℃となり、水を高温に加熱することが可能となる。このようにして、水配管3を導通する水を加熱し、高温の温水を作ることができる。一方、第1負荷側熱交換器52を流出した凝縮液化した冷媒は、第1流量制御装置51に流入する。この第1流量制御装置51は、第1負荷側熱交換器52の出口の過冷却度により制御されてほぼ全開状態に制御されている。
したがって、冷媒は、第1流量制御装置51で少し減圧され、高圧と低圧との中間の圧力(中間圧)となり、第1流量制御装置51から流出することになる。その後、分岐配管8及び第1分岐部41の第1逆止弁43を経由して会合部23からバイパス管6に流入する。そして、第3流量制御装置39で低圧まで減圧されて、第2熱交換部31で第1分岐部41に流入する冷媒との間で熱交換が行なわれる。また、第1熱交換部37で第2流量制御装置38へ流入する冷媒との間で熱交換を行ない蒸発した冷媒は、ガス配管2に流入する。
一方、中継器30の気液分離装置36で分離された残りの液冷媒は、第1熱交換部37で熱交換して冷却され、第2の流量制御装置38に流入する。この第2流量制御装置38は、高圧と中間圧との差を一定にするように制御されている。このため、第2流量制御装置38を流出した冷媒は、第2熱交換部40でさらに冷却され過冷却度を十分につけられた後、第1分岐部41の会合部22に流入する。それから、冷房しようとしている負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bに流入することになる。
つまり、会合部22に流入した冷媒は、負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bに接続されている第2逆止弁42を経由し、分岐配管8a及び分岐配管8bを流れて負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bに流入するのである。そして、この冷媒は、第1流量制御装置51a及び第1流量制御装置51bに到達する。このとき、第1流量制御装置51a及び第1流量制御装置51bは、第1負荷側熱交換器52a及び第1負荷側熱交換器52bの出口の過熱度により制御されている。したがって、冷媒は、第1流量制御装置51a及び第1流量制御装置51bで低圧まで減圧されることになる。
それから、冷媒は、第1負荷側熱交換器52a及び第1負荷側熱交換器52bで室内空気と熱交換して、蒸発ガス化され室内を冷房する。その後、このガス状態となった冷媒は、分岐配管9a及び分岐配管9bを流れて第2分岐部40に流入する。そして、第2分岐部40内の第2弁装置45を経て、ガス配管2に流入する。ガス配管2に流入した冷媒は、バイパス管6を経由しガス配管2に流入する上述した負荷側ユニット50の加熱用に使用された冷媒と合流した後、第4逆止弁33、四方切換弁12及びアキュムレータ14を経由し、第1圧縮機11に吸入される。
このとき、冷房しようとしている負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bに接続される第2弁装置45は開放、第1弁装置44は閉止制御され、水の加熱運転を実行しようとしている負荷側ユニット50に接続される第2弁装置45は閉止、第1弁装置44は開放制御されているものとする。また、ガス配管2が低圧、液配管1が高圧のため必然的に第3逆止弁32及び第4逆止弁33へ冷媒は流通することになる。このように、負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bでは冷房運転を行うと同時に、負荷側ユニット50では水を加熱する運転が可能となる。
また、このような負荷側ユニット50a及び負荷側ユニット50bでは冷房運転を行い、負荷側ユニット50では水を加熱する運転を行なう場合では、第1負荷側熱交換器52a及び第1負荷側熱交換器52で空気から吸熱すると同時に、第1負荷側熱交換器52で水に放熱することを同時に実行できるため、熱源側熱交換器13から放熱する熱量が小さくなるため高圧の上昇が小さく、第1圧縮機11の効率的な運転を実行することが可能となる。なお、第1流量制御装置50、第1流量制御装置50a及び第1流量制御装置50bを熱源側ユニット10内に搭載してもよい。
実施の形態4.
図5は、本発明の実施の形態4に係る給湯機400の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。図5に基づいて、給湯機400の冷媒回路構成について説明する。この給湯機400は、実施の形態1に係る給湯機100と同様に、ビルやマンション等に設置され、冷媒を循環させる冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)を利用することで温水プールや床暖房、シャワー、浴槽、飲料等に使用される低温、中温又は高温の湯を供給するヒートポンプ装置である。なお、この実施の形態4では上述した実施の形態1との相違点を中心に説明するものとし、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
実施の形態1では、負荷側ユニット50に負荷側冷媒回路Bを搭載した場合を例に説明したが、実施の形態4では、負荷側ユニット50’内における冷媒の流れを制御することによって、水配管3を流れる水との熱交換を効率よく実行できることを特徴としている。つまり、給湯機400は、負荷側ユニット50’の主回路Aを流れる冷媒と水配管3を流れる水とを常に対向させることで、熱交換効率を向上できるようになっているのである。なお、図5では、水配管3の水の流れを矢印で示している。
給湯機400は、液配管1及びガス配管2に第1バイパス管61及び第2バイパス管62を接続するととともに、第7逆止弁63、第8逆止弁64、第9逆止弁65及び第10逆止弁66を設け、各逆止弁を制御することによって、第2負荷側熱交換器54を流れる冷媒が一方方向のみに流れるようにしているのである。第1バイパス管61及び第2バイパス管62は、第1負荷側熱交換器52の出入り口の一端(加熱運転時に第1負荷側熱交換器52に流入する冷媒の入口側)で、ガス配管2を分岐させ、第1負荷側熱交換器52の出入り口の他端(第1負荷側熱交換器52と第1流量制御装置51との間)に接続させるようになっている。
また、第1バイパス管61の分岐点(負荷側熱交換器52の入口側で分岐している部分)は、第2バイパス管62の分岐点より下流側(負荷側熱交換器52の入口により近い方)に設けられ、第1バイパス管61の接続点(負荷側熱交換器52の出口側で接続している部分)は、第2バイパス管62の接続点より下流側(負荷側熱交換器52の出口により遠い方)に設けられている。第7逆止弁63は、第1バイパス管61に設けられ、第1流量制御装置51側から第1負荷側熱交換器52に流れ込もうとする冷媒を、第1負荷側熱交換器52を介さずに第1負荷側熱交換器52の入口側への流通を許容するものである。
第8逆止弁64は、第1負荷側熱交換器52の出口側であって、第1バイパス管61の接続点及び第2バイパス管62の接続点との間における液配管1に設けられ、第1負荷側熱交換器52から第1流量制御装置51の方向のみに冷媒の流通を許容するものである。第9逆止弁65は、第2バイパス管62に設けられ、第1負荷側熱交換器52側から第1流量制御装置51に流れ込もうとする冷媒を、第1負荷側熱交換器52を介さずに第1負荷側熱交換器52の入口側への流通を許容するものである。第10逆止弁66は、第1負荷側熱交換器52の入口側であって、第1バイパス管61の分岐点及び第2バイパス管62の分岐点との間におけるガス配管2に設けられ、第1負荷側熱交換器52の方向のみに冷媒の流通を許容するものである。
このように、負荷側ユニット50’内の負荷側冷媒回路B’を構成すると、負荷側ユニット50’の水の冷却運転時、熱源側ユニット10から液配管1を経て流入してくる液冷媒は、第1流量制御装置51で低圧に減圧され二相状態となり、第7逆止弁63を経て第2負荷側熱交換器52へ流入し、水配管3を流れている水と熱交換することで蒸発ガス化して、第9逆止弁65を経てガス配管2へ流入し、熱源側ユニット10へ戻ることになる。つまり、水の冷却運転時において、第1負荷側熱交換器52内での水の流れと冷媒の流れとを対向させることができるのである。
したがって、第1負荷側熱交換器52の内部では、冷媒と水の流れ方向が対向するようなっているため、水配管3を流れ、第1負荷側熱交換器52に流入してくる水と、第1負荷側熱交換器52から流出する冷媒とが熱交換することになり、水配管3を流れ、第1負荷側熱交換器52から流出する水と、第1負荷側熱交換器52に流入してくる冷媒とが熱交換することになるために、第1負荷側熱交換器52での水と冷媒との熱交換器効率を向上できる。
また、負荷側ユニット50’の水の加熱運転時、熱源側ユニット10からガス配管2を経て流入してくる高圧ガス冷媒は、第10逆止弁66を経て第1負荷側熱交換器51に流入し、水配管3を流れている水と熱交換することで凝縮液化した後、第8逆止弁64を経て第1流量制御装置51で低圧に減圧され二相状態となり、液配管1を経て熱源側ユニット10へ戻ることになる。つまり、水の加熱運転時において、第1負荷側熱交換器52内での水の流れと冷媒の流れとを対向させることができるのである。
したがって、第1負荷側熱交換器52の内部では、冷媒と水の流れ方向が対向するようなっているため、水配管3を流れ、第1負荷側熱交換器52に流入してくる水と、第1負荷側熱交換器52から流出する冷媒とが熱交換することになり、水配管3を流れ、第1負荷側熱交換器52から流出する水と、第1負荷側熱交換器52に流入してくる冷媒とが熱交換することになるために、第1負荷側熱交換器52での水と冷媒との熱交換器効率を向上できる。すなわち、負荷側ユニット50’Dが、冷却運転、加熱運転のどちらを実行している場合でも、第1負荷側熱交換器52内部では水と冷媒との流れが対向するように構成しているのである。
また、実施の形態4では、負荷側ユニット50’に負荷側冷媒回路Bを図示せずに説明したが、負荷側ユニット50’に負荷側ユニット50と同様に負荷側冷媒回路Bを設けてもよい。この場合には、第1バイパス管61及び第2バイパス管62が負荷側冷媒配管56に接続されるとともに、第8逆止弁64が第2圧縮機53と第2負荷側熱交換器54との間に配置され、第10逆止弁66が第2流量制御装置55と第2負荷側熱交換器54との間に配置されることになる。
つまり、第1バイパス管61は、第2負荷側熱交換器54の出入り口の一端で負荷側冷媒配管56を分岐し、第2負荷側熱交換器54の出入り口の他端で負荷側冷媒配管56を分岐させ、第2バイパス管62は、第1バイパス管61の分岐点よりも第2負荷側熱交換器54側から離れた位置における負荷側冷媒配管56を分岐させ、第1バイパス管61の接続点よりも第2負荷側熱交換器54側の負荷側冷媒配管56に接続させることになるのである。
また、給湯機400を空気調和装置に置き換え、負荷側ユニット50’を室内機として機能させることも可能である。この場合には、冷水を供給する場合の運転動作が冷房運転動作になり、温水を供給する場合の運転動作が暖房運転動作になる。さらに、負荷側ユニット50’の構成を、実施の形態1〜実施の形態3に係る負荷側ユニット50と組み合わせるようにしてもよい。このようにすれば、負荷側冷媒回路Bを搭載するとともに、水と冷媒とを対向に流通させることができ、各実施の形態の効果を全部有することになる。なお、第1流量制御装置50を熱源側ユニット10内に搭載してもよい。
1 液配管、2 ガス配管、3 水配管、4 第1接続配管、5 第2接続配管、6 バイパス管、8 分岐配管、8a 分岐配管、8b 分岐配管、9 分岐配管、9a 分岐配管、9b 分岐配管、10 熱源側ユニット、11 第1圧縮機、12 四方切換弁、13 熱源側熱交換器、14 アキュムレータ、15 吐出圧力検出装置、16 吸入圧力検出装置、22 会合部、23 会合部、30 中継機、31 第2熱交換部、32 第3逆止弁、33 第4逆止弁、34 第5逆止弁、35 第6逆止弁、36 気液分離装置、37 第1熱交換部、38 第2流量制御装置、39 第3流量制御装置、40 第2分岐部、41 第1分岐部、42 第2逆止弁、43 第1逆止弁、44 第1弁装置、45 第2弁装置、46 圧力検出装置、47 圧力検出装置、50 負荷側ユニット、50’ 負荷側ユニット、50a 負荷側ユニット、50b 負荷側ユニット、51 第1流量制御装置、51a 第1流量制御装置、51b 第1流量制御装置、52 第1負荷側熱交換器、52a 第1負荷側熱交換器、52b 第1負荷側熱交換器、53 第2圧縮機、54 第2負荷側熱交換器、55 第2流量制御装置、56 負荷側冷媒配管、61 バイパス管、62 バイパス管、63 第7逆止弁、64 第8逆止弁、65 第9逆止弁、66 第10逆止弁、100 給湯機、200 給湯空調装置、300 給湯空調装置、400 給湯機。

Claims (5)

  1. 第1圧縮機と、流路切替弁と、熱源側熱交換器とを搭載した熱源側ユニットと、
    第1流量制御装置と、第1負荷側熱交換器と、第2圧縮機と、第2負荷側熱交換器と、第2流量制御装置とを有し、既設の配管に配設可能な第1負荷側ユニットと、
    第1流量制御装置と第1負荷側熱交換器とを直列に接続した第2負荷側ユニットと、を備え、
    前記第1負荷側ユニットの前記第1流量制御装置及び前記第1負荷側熱交換器と、前記第2負荷側ユニットの前記第1流量制御装置及び前記第1負荷側熱交換器とが並列に並び、
    前記第1圧縮機と、前記流路切替弁と、前記熱源側熱交換器と、並列に並んだ前記第1負荷側ユニットの前記第1流量制御装置及び前記第1負荷側熱交換器と、前記第2負荷側ユニットの前記第1流量制御装置及び前記第1負荷側熱交換器とを冷媒配管で順次接続し、主回路を構成するとともに、
    前記第2圧縮機と、前記第2負荷側熱交換器と、前記第2流量制御装置と、前記第1負荷側ユニットの前記第1負荷側熱交換器とを冷媒配管で順次接続し、負荷側冷媒回路を構成し、
    前記負荷側冷媒回路の冷媒として凝縮温度が100℃のとき凝縮圧力が4MPa以下となる物性値を有する冷媒を用いた
    ことを特徴とするヒートポンプ装置。
  2. 前記第1負荷側ユニット内において、
    前記第2負荷側熱交換器の出入口の一端に接続する冷媒配管に設けられ、前記冷媒の流通を前記第2負荷側熱交換器の出入口側の一端から他端の方向のみに許容する第1逆止弁と、
    前記第2負荷側熱交換器の出入口の他端に接続する冷媒配管に設けられ、前記冷媒の流通を前記第2負荷側熱交換器の出入口側の一端から他端の方向のみに許容する第2逆止弁と、
    前記冷媒配管において前記第2逆止弁の下流で分岐して前記第1逆止弁と前記第2負荷側熱交換器との間に接続する第1バイパス管と、
    前記第1バイパス管に設けられ、前記冷媒の流通を分岐点から接続点の方向のみに許容する第3逆止弁と、
    前記冷媒配管において前記第2負荷側熱交換器と前記第2逆止弁との間で分岐して前記第1逆止弁の上流に接続する第2バイパス管と、
    前記第2バイパス管に設けられ、前記冷媒の流通を分岐点から接続点の方向のみに許容する第4逆止弁とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ装置。
  3. 前記第1負荷側ユニット内の第2負荷側熱交換器に水配管を接続した
    ことを特徴とする請求項1または2記載のヒートポンプ装置。
  4. 負荷側冷媒回路の冷媒は、R134aである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒートポンプ装置。
  5. 前記第1負荷側ユニットの前記第1負荷側熱交換器の冷媒出入口の一方を前記熱源側ユニットの冷媒出入口の一方または他方のいずれかに選択的に接続し、前記第2負荷側ユニットの前記第1負荷側熱交換器の冷媒出入口の一方を前記熱源側ユニットの冷媒出入口の一方または他方のいずれかに選択的に接続し、前記第1負荷側ユニットの前記第1負荷側熱交換器の冷媒出入口の他方を前記第1負荷側ユニットの前記第1流量制御装置を介して前記熱源側ユニットの冷媒出入口の他方に接続し、前記第2負荷側ユニットの前記第1負荷側熱交換器の冷媒出入口の他方を前記第2負荷側ユニットの前記第1流量制御装置を介して前記熱源側ユニットの冷媒出入口の他方に接続する中継機を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヒートポンプ装置。
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