JP2011149464A - エンジンマウント - Google Patents

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Abstract

【課題】マウントゴムの加硫成形工程において、スタビライザとして機能する部材を一体化させることが可能な構成とされたエンジンマウントを提供する。
【解決手段】ロア板4とアッパ板5との間にマウントゴム6を加硫成形により接着して成るエンジンマウント1に対し、加硫成形時には、ロア板4に形成されているロアストッパ42とアッパ板5に形成されている側部ストッパ53との間に加硫成形型7の型抜き空間を形成するべく、側部ストッパ53をロアストッパ42から後退した位置に配置する。エンジンの弾性支持によりその分担荷重が作用した際、マウントゴム6の剪断方向の変形に伴ってアッパ板5がロア板4に対して下側に移動し、側部ストッパ53がロアストッパ42にラップする位置まで移動する。これにより、側部ストッパ53がロアストッパ42に当接することによるストッパ機能を発揮させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車等に搭載されるエンジンを弾性支持するためのエンジンマウントに関する。
従来より、例えば下記の特許文献1や特許文献2に開示されているように、エンジン(内燃機関)を搭載した車両においては、エンジンの振動が車体に伝達されることを防止するために、エンジンマウントによってエンジンを弾性支持している。具体的には、例えば、エンジンにエンジン側マウントブラケットを設けると共に、車体側にエンジンサポートメンバを設け、これらエンジン側マウントブラケットとエンジンサポートメンバとの間にエンジンマウントを介在させて、エンジンを弾性支持している。
この種のエンジンマウントの一般的な構成としては、図8(特許文献2に開示されているエンジンマウントの断面図)に示すように、車体側(エンジンサポートメンバ)に取り付けられるボディ側金具aとエンジン側(エンジン側マウントブラケット)に取り付けられるエンジン側金具bとの間にマウントゴムcを加硫接着しておき、エンジン側金具bに対してスタビライザdを一体的に組み付けた構成となっている。
より詳しくは、上記ボディ側金具aの長手方向(図8におけるX方向)の両端部分に、エンジン側に向かって延びるストッパ部e,eを形成しておき、このストッパ部e,eの外側及びマウントゴムcの外側の全周囲を囲むような形状とされたスタビライザdがエンジン側金具bに組み付けられた構成となっている。これにより、エンジンからの振動等によりマウントゴムcが所定量以上変形(剪断方向に所定量以上変形)する状況にあっては、スタビライザdの内面がボディ側金具aのストッパ部eに接触することで、それ以上のマウントゴムcの変形が制限されるといったストッパ機能が発揮されることになる。実際には、上記ストッパ部e,eの外側面にはストッパゴムg,gが接着されているため、上記ストッパ機能が発揮される際、スタビライザdの内面はストッパゴムgを介してストッパ部eに接触することになる。また、スタビライザdはストッパ部e,eに対して図8におけるX方向及び紙面に直交する方向を囲むように配設されているため、マウントゴムcの変形方向(剪断変形方向)が何れの方向であっても上記ストッパ機能(剪断2方向ストッパ機能)が発揮されることになる。
また、上記ボディ側金具aとエンジン側金具bとの間にマウントゴムcを加硫成形により接着させる際には、スタビライザdを組み付けていない状態で、マウントゴムcを所定形状に成形するための加硫成形型f(図8では加硫成形型fの断面形状に破線の斜線を付している)を適用し、マウントゴムcの加硫成形後に、この加硫成形型fの型抜きを行っている。この場合の加硫成形型fの型抜き方向は図8の紙面に直交する方向となる。具体的には、紙面の手前側と奥側とにそれぞれ加硫成形型fが配置され(所謂、2方向抜き型とされ)、加硫成形後には、紙面手前側の加硫成形型fが手前側に、紙面奥側の加硫成形型fが奥側にそれぞれ型抜きされることになる。この加硫成形時にはスタビライザdは未だ組み付けられていないため、各加硫成形型fの型抜き空間(紙面手前側の型抜き空間及び紙面奥側の型抜き空間)が確保されており、これにより型抜きが可能となっている。
特開2006−283885号公報 特開2008−309183号公報
上述した如く、従来のエンジンマウントの構成では、加硫成形型fの型抜き空間を確保する必要から、マウントゴムcの加硫成形後(加硫成形型fの型抜き後)にスタビライザdの組み付け作業を行うようにしている。このように従来では加硫成形作業とは別にスタビライザdの組み付け作業が必要であり、エンジンマウントの製作工数を削減するには限界があった。また、従来構造ではマウントゴムcを加硫接着するための部材及びスタビライザdを組み付けるための部材としてエンジン側金具bが不可欠であり、このエンジン側金具bを廃止することができず、部品点数の削減に限界があった。つまり、部品点数が多いために、その部品管理が煩雑であり且つエンジンマウントの製造コストの低廉化に限界があった。
本発明の発明者は、この点に鑑み、マウントゴムcの加硫成形工程においてスタビライザdも一体化できるようにすれば製作工数の削減及び部品点数の削減が図れることに着目した。
しかしながら、上記ストッパ機能を発揮させるためには、上記ストッパ部eの周囲をスタビライザdが囲むような構成としておく必要があり、加硫成形工程(加硫成形型fが型組みされている状態)においてスタビライザdを一体化させようとすれば、このスタビライザdの存在により、加硫成形型fの型抜き空間が確保できないことになってしまう。従って、従来のエンジンマウントの構成では、マウントゴムcの加硫成形工程においてスタビライザdを一体化させることは困難であった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、マウントゴムの加硫成形工程において、スタビライザとして機能する部材を一体化させることが可能な構成とされたエンジンマウントを提供することにある。
−課題の解決原理−
上記の目的を達成するために講じられた本発明の解決原理は、エンジンを弾性支持している状態で互いにラップする位置(所定間隔を存して対向する位置)にあることでストッパ機能が発揮可能とされたエンジン側ストッパ部と車体側ストッパ部とを、マウントゴム(弾性部材)の加硫成形時にあっては、互いに離間させて(ラップしない位置に配置しておくことで)加硫成形型の型抜き空間を確保する。そして、エンジンを弾性支持した際にエンジンから作用する荷重を利用して、エンジン側ストッパ部を車体側ストッパ部に近付けるように移動させ、これらストッパ部同士が上記成形型の型抜き方向において互いにラップする状態が得られるようにしている。
−解決手段−
具体的に、本発明は、車体側に固定される車体側部材と、エンジン側に固定されるエンジン側部材と、これら車体側部材及びエンジン側部材の間に介在され加硫成形によって車体側部材及びエンジン側部材それぞれに接着される弾性部材とを備えたエンジンマウントを対象とする。そして、上記車体側部材に、外力の作用に伴って上記弾性部材が変形する際に上記エンジン側部材に当接することで弾性部材の変形量を制限するための車体側ストッパ部を設ける。また、上記エンジン側部材に、上記弾性部材の加硫成形時にあっては、加硫成形型の型抜き空間を確保するように上記車体側ストッパ部から後退する位置にあり、当該エンジンマウントにてエンジンを弾性支持することによってこのエンジンからの荷重が作用した際にあっては、その荷重による弾性部材の弾性変形に伴い上記加硫成形型の型抜き方向で上記車体側ストッパ部に対向する位置まで移動するエンジン側ストッパ部を備えさせている。
この特定事項により、上記弾性部材の加硫成形時にあっては、エンジン側ストッパ部が車体側ストッパ部から後退する位置にあり、これらエンジン側ストッパ部と車体側ストッパ部との間に加硫成形型の型抜き空間が確保される。これにより、加硫成形後の型抜きが可能となる。そして、エンジンマウントによってエンジンを弾性支持する際には、このエンジンマウントに作用するエンジンからの荷重により、弾性部材が弾性変形する。この弾性部材の弾性変形により、エンジン側ストッパ部は、車体側ストッパ部に対して上記加硫成形型の型抜き方向で対向する(ラップする)位置まで移動する。つまり、エンジンからの振動等によって、エンジン側ストッパ部が、この型抜き方向に移動した場合、その移動量が所定量を超える状況では、エンジン側ストッパ部が車体側ストッパ部に当接することになり、ストッパ機能が発揮され、それ以上の弾性部材の変形が阻止されることになる。このように、本解決手段では、上記ストッパ機能(弾性部材の変形量を規制する機能)を維持しながら、弾性部材の加硫成形時にエンジン側部材(従来のスタビライザとして機能する部材)を一体化させることが可能となる。その結果、加硫成形作業とは別にスタビライザの組み付け作業を必要とするといったことがなくなり、エンジンマウントの製作工数を削減することができる。また、従来構造で必要であったエンジン側金具(図8参照)が不要となるため、部品点数の削減を図ることができ、部品管理の簡素化及び製造コストの低廉化を図ることもできる。
より具体的な構成としては以下のものが挙げられる。先ず、上記車体側ストッパ部を、車体側部材の一端部においてエンジン側部材に向かって屈曲形成する。また、上記エンジン側ストッパ部を、上記型抜き方向に対して直交する方向に延びる板材で成す。更に、エンジンを弾性支持することでエンジンからの荷重が作用して弾性部材が弾性変形した際に、この弾性部材の弾性変形方向において車体側ストッパ部に所定間隔を存して近接する第2のエンジン側ストッパ部を備えさせる。
この構成によれば、エンジンマウントによってエンジンを弾性支持した状態では、側部ストッパが、車体側ストッパ部に対して上記型抜き方向で対向している。このため、この型抜き方向に弾性部材が変形し(エンジンからの振動等によって変形し)、その変形量が所定量を超える状況では、側部ストッパが車体側ストッパ部に当接することになり、ストッパ機能が発揮される。また、エンジンからの荷重の作用による弾性部材の変形方向に沿って弾性部材が変形し(エンジンからの振動等によって変形し)、その変形量が所定量を超える状況では、第2のエンジン側ストッパ部が車体側ストッパ部に当接することになり、ストッパ機能が発揮される。このように、弾性部材の複数の剪断方向に対してストッパ機能が発揮され、弾性部材の変形量が所定量以下に抑えられることになる。
エンジンマウントの配置姿勢として具体的には以下のものが挙げられる。つまり、上記車体側部材とエンジン側部材とを、水平方向に対して所定の傾斜角度を存した方向で対向させ、エンジンを弾性支持することでエンジンからの荷重が作用した際に、車体側部材に作用する荷重の分力によって弾性部材に剪断方向の弾性変形を生じさせ、エンジン側ストッパ部を、車体側ストッパ部に対して上記型抜き方向で車体側ストッパ部にラップする位置まで移動させる構成としている。
このようにエンジンマウントを傾斜配置させた場合には、エンジンからの荷重の分力が弾性部材の剪断変形方向に作用することになるので、この弾性部材における剪断方向の変形量は抑制されることになる。つまり、弾性部材に、剪断方向での変形量に猶予を与えることができ、エンジンからの振動を車体側に伝達させないための変形を十分に行わせることが可能になる。このため、上述した各作用効果を維持しながらもエンジンマウントとしての機能(防振機能)を高く確保することが可能である。
また、上記車体側ストッパ部の外面を、上記弾性部材と一体的に加硫されたストッパ部弾性部材により覆っている。
これにより、ストッパ機能が発揮される際にはストッパ部弾性部材を介して車体側ストッパ部とエンジン側ストッパ部とが接触することになるので、これらが接触する際の異音や振動の発生を抑制することができる。
本発明では、エンジンを弾性支持している状態で互いにラップする位置にあることでストッパ機能が発揮可能とされたエンジン側ストッパ部と車体側ストッパ部とを、弾性部材の加硫成形時にあっては、型抜き空間を確保するように離間させておく。そして、エンジンを弾性支持した際の分担荷重によって、エンジン側ストッパ部を車体側ストッパ部に近付けるように移動させ、上記ラップする状態が得られるようにしている。このため、エンジンマウントの製作工数を削減することができ、また、従来構造で必要であったエンジン側金具が不要となることで部品点数の削減を図ることができる。
実施形態に係るエンジンマウントの取り付け作業を説明するための斜視図である。 エンジンの弾性支持状態を示すエンジンマウントの断面図である。 エンジンマウントの上部を図2の矢印IIIに対応する方向から見た図である。 加硫成形時におけるエンジンマウントを示す図である。 エンジンを弾性支持した状態のエンジンマウントを示す図である。 変形例における図2相当図である。 変形例における図4相当図である。 従来のエンジンマウントを示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、FR(フロントエンジン・リヤドライブ)型車両に使用されるエンジンマウントに本発明を適用した場合について説明する。
図1は、本実施形態に係るエンジンマウント1の取り付け作業を説明するための斜視図である。また、図2は、エンジン(以下、エンジンユニットと呼ぶ場合もある)を弾性支持した状態を示すエンジンマウント1の断面図である。
尚、図2では、左右方向が車幅方向であり、紙面奥側が車両前方である。また、エンジンマウント1は傾斜配置(エンジンマウント1の中心線が上方に向かって車体中央側に所定角度だけ傾斜して配置)されている。以下では、図2の紙面に沿う方向でのエンジンマウント1の剪断変形方向(後述するマウントゴム6が外力によって剪断変形する方向)をX方向、エンジンマウント1の圧縮変形方向(マウントゴム6が外力によって圧縮変形する方向;エンジンマウント1の中心線に沿う方向)をY方向、車両前後方向(図2の紙面に直交する方向)をZ方向として説明する。また、図1及び図2では、エンジンユニットの右側のマウント構造について示しているが、エンジンユニットの左側においても同様のマウント構造によりエンジンユニットが弾性支持されている。
−エンジンマウント1の構成−
図1及び図2に示すように、エンジンマウント1は、図示しないエンジンユニットの側部に取り付けられたエンジン側マウントブラケット2と車体側に設けられたエンジンサポートメンバ3との間に介在されて、エンジンユニットを車体に弾性支持している。
具体的に、エンジンマウント1は、ロア板(車体側部材)4、アッパ板(エンジン側部材)5、マウントゴム(弾性部材)6を主要構成部材として構成されている。
(ロア板4)
ロア板4は、上記エンジンサポートメンバ3にボルト止めによって取り付けられる金属製の板材で成り、ロア板本体41とロアストッパ(車体側ストッパ部)42とを有している。
ロア板本体41は、図中X方向に延びる板材である。このロア板本体41における車体前後方向(図1及び図2におけるZ方向)の両端部には、上記エンジンサポートメンバ3に形成されたボルト挿通孔31,31に対応する同様のボルト挿通孔43,43が形成されている。また、このロア板本体41における図中X方向の上端部には、ロア板本体41の延長方向(図中X方向)に対して直交する上側方向(図中Y方向上側;エンジン側マウントブラケット2に向かう方向)に屈曲されて成る上記ロアストッパ42が形成されている。
このロアストッパ42は、図中Y方向及びZ方向に延びる略矩形状の金属製板材で成り、その表面の全体がストッパゴム(ストッパ部弾性部材)61によって覆われている。また、このロアストッパ42の高さ寸法(図中Y方向の長さ寸法)は、後述するマウントゴム6の高さ寸法(エンジンユニットを弾性支持している状態での高さ寸法)の約2/3程度に設定されている。このロアストッパ42の高さ寸法はこれに限定されるものではなく、適宜設定される。
(アッパ板5)
アッパ板5は、上記エンジン側マウントブラケット2にボルト止めによって取り付けられる金属製の板材で成り、従来のスタビライザとして機能する部材である。また、このアッパ板5は、アッパ板本体51、アッパストッパ(第2のエンジン側ストッパ部)52、一対の側部ストッパ(エンジン側ストッパ部)53,53を有している。
アッパ板本体51は、図中X方向に延びる略矩形状の板材であって、その中央部には、後述するマウントゴム6に埋設されて上側方向(図中Y方向上側)に延びる取り付けボルトB1を挿通するためのボルト挿通孔54が形成されている。また、このアッパ板本体51における上記ボルト挿通孔54の近傍位置には、マウントゴム6に埋設されて上側方向(図中Y方向上側)に延びる位置決めピンPを挿通するための位置決めピン挿通孔55が形成されている。
また、このアッパ板本体51の長手方向(図中X方向)の寸法は、上記ロア板4のX方向の寸法よりも大きく設定されている。具体的に、図2に示すエンジンユニットの弾性支持状態にあっては、アッパ板本体51の長手方向(図中X方向)の下側の端縁位置は上記ロア板4のX方向の下側の端縁位置に対応している(図中X方向での位置が略一致している)のに対し、アッパ板本体51の長手方向(図中X方向)の上側の端縁位置は上記ロア板4のX方向の上側の端縁位置よりも僅かに(図2における寸法t1だけ)上側の位置(斜め上方位置)に設定されている。
また、このアッパ板本体51の幅方向(図中Z方向)の寸法は、上記ロア板4に形成されているロアストッパ42の長手方向(図中のZ方向)の寸法よりも僅かに大きく設定されている。具体的に、図3(エンジンマウント1の上部を図2の矢印IIIに対応する方向から見た図)に示すように、ロアストッパ42の長手方向(Z方向)の寸法t2に対して、アッパ板本体51の幅方向の寸法は大きく(図中の寸法t3に)設定されており、アッパ板本体51の幅方向の両端位置は、ロアストッパ42の長手方向の両側にそれぞれ寸法t4,t4だけ存した外側に位置している。
上記アッパストッパ52は、上記アッパ板本体51の長手方向(図中X方向)の上側の端部に設けられ、アッパ板本体51の延長方向(図中X方向)に対して直交する下側方向(図中Y方向下側;エンジンサポートメンバ3に向かう方向)に屈曲されている。上述した如く、アッパ板本体51の長手方向(図中X方向)の寸法は、上記ロア板4のX方向の寸法よりも大きく(上記寸法t1だけ大きく)設定されているため、上記アッパストッパ52は、上記ロアストッパ42に対し、その外側(図中X方向の上側)に所定間隔を存した位置に配置される。
上記側部ストッパ53,53は、上記アッパ板本体51の長手方向(図中X方向)の上端部及びその周辺部において、上記ロアストッパ42の長手方向(図中のZ方向)の両側でアッパ板本体51から下側方向(図中Y方向下側;エンジンサポートメンバ3に向かう方向)に向けて延びている。つまり、上記アッパストッパ52の延長方向に対して直交する方向に延びている。上述した如く、アッパ板本体51の幅方向(図中Z方向)の寸法(図3におけるt3)は、上記ロアストッパ42の長手方向(図中のZ方向)の寸法(t2)よりも大きく設定されているため、上記側部ストッパ53,53は、上記ロアストッパ42に対し、その長手方向の外側(図2におけるZ方向の手前側及び奥側)に所定間隔を存した位置に配置される。
エンジンユニットの弾性支持状態では、アッパストッパ52及び側部ストッパ53,53がロアストッパ42の外周囲(X方向の上側、Z方向の両側)を囲んでいることにより、エンジンユニットからの振動等によりマウントゴム6が所定量以上変形する状況にあっては、アッパストッパ52の内面または側部ストッパ53の内面がロアストッパ42に接触することで、それ以上のマウントゴム6の変形が制限されるといったストッパ機能(剪断2方向ストッパ機能)が発揮されるようになっている。実際には、ロアストッパ42の表面全体がストッパゴム61によって覆われているため、上記ストッパ機能が発揮される際、アッパストッパ52の内面または側部ストッパ53の内面はストッパゴム61を介してロアストッパ42に接触することになる。
(マウントゴム6)
マウントゴム6は、上記ロア板4とアッパ板5との間に挟持された状態で加硫成形され、これによりロア板4及びアッパ板5に接着されている。具体的には、ロア板本体41の上面及びアッパ板本体51の下面に接着されている。このマウントゴム6としては、例えば天然ゴムが採用され、所定の弾性力が得られるように、各種の添加剤(例えば、軟化剤、充填剤、強化剤(カーボンブラック)、加硫剤(粉末硫黄など))が添加されている。
図2はエンジンユニットの弾性支持状態を示しているため、この図2におけるマウントゴム6の形状は、エンジンユニットの分担荷重(エンジンユニット重量)が作用した状態である。
図4は、このエンジンユニットの分担荷重が作用していない状態でのマウントゴム6の形状を示している。つまり、エンジンマウント1が、エンジン側マウントブラケット2及びエンジンサポートメンバ3にそれぞれ取り付けられる前の状態を示している。
この状態では、上記アッパストッパ52及び側部ストッパ53,53は、上記ロアストッパ42及びストッパゴム61から後退した位置(図中X方向の上側に後退した位置;アッパストッパ52及び側部ストッパ53,53によって囲まれた空間にロアストッパ42及びストッパゴム61を収容しない位置)にある。
そして、この状態からエンジンユニットの分担荷重が作用すると、マウントゴム6には、剪断方向(X方向下向き)及び圧縮方向(Y方向下向き)の変形が生じ、図2及び図5に示すような形状となる。このマウントゴム6の変形に伴い、アッパストッパ52及び側部ストッパ53,53が、ロアストッパ42及びストッパゴム61に向かって移動し、図2及び図5に示すように、これらロアストッパ42及びストッパゴム61が、アッパストッパ52及び側部ストッパ53,53によって囲まれた空間の内部に入り込んだ状態となる。
また、マウントゴム6には、上記取り付けボルトB1及び位置決めピンPが埋設されており、取り付けボルトB1が、アッパ板本体51に形成されているボルト挿通孔54に、位置決めピンPが、アッパ板本体51に形成されている位置決めピン挿通孔55にそれぞれ挿通されている。
尚、上記ロアストッパ42の外面を覆っている上記ストッパゴム61は、マウントゴム6と同一材料により、このマウントゴム6と一体成形されている。
−エンジンマウント1の製作工程−
次に、上記エンジンマウント1の製作工程について説明する。このエンジンマウント1の製作工程としては、型組み工程、加硫成形工程、型抜き工程が順に行われる。
型組み工程では、上記ロア板4、アッパ板5、マウントゴム6が一体的に重ね合わされると共に、マウントゴム6を図4に示す所定形状に加硫成形するための加硫成形型7が組み付けられる。図4では加硫成形型7の断面形状に破線の斜線を付している。
具体的には、図4に示すように、上記アッパストッパ52及び側部ストッパ53,53がロアストッパ42及びストッパゴム61から後退した位置(図中X方向の上側に後退した位置;アッパストッパ52及び側部ストッパ53,53によって囲まれた空間にロアストッパ42及びストッパゴム61を収容しない位置)となるように、上記ロア板4に対するアッパ板5の位置決めを行い、これら両者間にマウントゴム6を配設する。そして、この加硫成形前のマウントゴム6に対し、加硫成形型7を適用し、このマウントゴム6や上記ストッパゴム61の形状を規制する。
この加硫成形型7としては、図4における紙面の手前側と奥側とにそれぞれ配置され(所謂、2方向抜き型とされ)、加硫成形工程の後には、紙面手前側の加硫成形型7が手前側に、紙面奥側の加硫成形型7が奥側にそれぞれ型抜きされることになる(型抜き工程)。加硫成形時には、上述した如く、アッパストッパ52及び側部ストッパ53,53がロアストッパ42及びストッパゴム61から後退した位置にあるため、これらアッパストッパ52及び側部ストッパ53,53と、ロアストッパ42及びストッパゴム61との間には、図中Z方向に延びる空間が形成されており、この空間が加硫成形型7の型抜き空間(紙面手前側の型抜き空間及び紙面奥側の型抜き空間)として利用される。
マウントゴム6を所定形状に成形し且つこのマウントゴム6をロア板4及びアッパ板5に接着する加硫成形工程の後に、上記型抜き空間を利用して加硫成形型7の型抜きが行われることでエンジンマウント1の製作が完了する。
−エンジンマウント1の取り付け工程−
上述の如く製作されたエンジンマウント1をエンジン側マウントブラケット2とエンジンサポートメンバ3との間に取り付ける工程について以下に説明する。
図1及び図2に示すように、エンジンマウント1のロア板4をエンジンサポートメンバ3に重ね合わせ、ロア板4のボルト挿通孔43,43をエンジンサポートメンバ3のボルト挿通孔31,31に位置合わせする。この状態で、ロア板4の上側から各ボルト挿通孔43,31に亘ってボルトB2,B2を挿入し、このボルトB2を、エンジンサポートメンバ3の裏面に配設されたナットN2に締め付けることにより、エンジンマウント1を車体側に固定する。
一方、エンジンユニットに取り付けられたエンジン側マウントブラケット2に形成されているボルト挿通孔21に対して上記取り付けボルトB1を挿入すると共に、エンジン側マウントブラケット2の位置決めピン挿通孔22に対して上記位置決めピンPを挿入する。そして、エンジン側マウントブラケット2の上側から取り付けボルトB1に対してナットN1を締め付けることにより、エンジン側マウントブラケット2を介してエンジンユニットをエンジンマウント1に固定する。これにより、エンジン側マウントブラケット2とエンジンサポートメンバ3との間にエンジンマウント1が介在され、エンジンユニットが弾性支持される。
このようにしてエンジンユニットが載置されたことで、エンジンマウント1には、エンジンユニットの分担荷重が作用することになる。そして、この分担荷重としては、マウントゴム6を圧縮変形させる圧縮荷重成分と、マウントゴム6を剪断変形させる剪断荷重成分とが存在する。
圧縮荷重成分は、マウントゴム6を図中のY方向に圧縮変形させる。これにより、マウントゴム6の高さ寸法はエンジンユニットが載置される前の寸法よりも短くなる(図4に示すマウントゴム6の高さ寸法及び図5に示すに示すマウントゴム6の高さ寸法を参照)。
また、剪断荷重成分は、マウントゴム6を図中のX方向に剪断変形させる。この剪断変形の方向としては、上記アッパ板5を斜め下方(X方向下側)に移動させる方向となる。このため、図4及び図5に示すようにアッパ板5に設けられているアッパストッパ52は、ロア板4のロアストッパ42に近付くことになり、アッパ板5に設けられている側部ストッパ53,53は、ロア板4のロアストッパ42にラップする位置(図中のZ方向でラップする位置)、つまり、各側部ストッパ53,53同士の間に空間にロアストッパ42が入り込む位置まで移動することになる。
より具体的に説明すると、例えば片側のエンジンマウント1に作用するエンジンユニットの分担荷重が車両下方向に1414Nであり、エンジンマウント1の傾斜角度が45°であった場合、エンジンマウント1の剪断方向の静ばね定数が200N/mmであれば、アッパ板5が剪断方向に5mm移動することで、各側部ストッパ53,53の間に空間にロアストッパ42が入り込む位置まで移動することになる。例えば、図4における寸法T1が8mmであり、この状態からアッパ板5が剪断方向に約5mm移動すれば、図5における寸法T2が3mmに設定される。つまり、エンジンユニットからの振動等によりアッパ板5がロア板4に対して図中X方向下側に3mm移動すれば上記ストッパ機能が発揮されることになる。また、エンジンユニットの分担荷重が1000Nであり、エンジンマウント1の傾斜角度が45°であった場合、エンジンマウント1の剪断方向の静ばね定数が100N/mmであれば、アッパ板5が剪断方向に約7mm移動することで、各側部ストッパ53,53の間に空間にロアストッパ42が入り込む位置まで移動することになる。これら値はこれに限定されるものではなく任意に設定可能である。
このようにしてエンジン側マウントブラケット2とエンジンサポートメンバ3との間にエンジンマウント1が介在されてエンジンユニットが弾性支持されていることにより、エンジンユニットからの振動等によりマウントゴム6が所定量以上変形(所定量以上剪断方向(X方向、Z方向、または、それらの複合方向)に変形)する状況にあっては、アッパストッパ52または側部ストッパ53の内面がロアストッパ42に接触することで、それ以上のマウントゴム6の変形が制限されるといったストッパ機能が発揮される。例えば、エンジンユニットのロール方向(図中のX方向)に大きな荷重が作用する状況では、アッパストッパ52の内面がロアストッパ42に接触することで、マウントゴム6の図中X方向(剪断方向)の変形が制限されることになる。また、車両の加減速等によって車両前後方向の荷重がエンジンマウント1に作用する状況では、一方の側部ストッパ53の内面がロアストッパ42に接触することで、マウントゴム6の図中Z方向(剪断方向)の変形が制限されることになる。これにより、マウントゴム6の変形が制限され、マウントゴム6の耐久性が高められることになる。
以上説明したように、本実施形態では、マウントゴム6の加硫成形時には、アッパストッパ52及び側部ストッパ53,53がロアストッパ42及びストッパゴム61から後退した位置にあり、これらアッパストッパ52及び側部ストッパ53,53と、ロアストッパ42及びストッパゴム61との間に加硫成形型7の型抜き空間が形成されている。また、エンジンユニットを弾性支持する際には、エンジンユニットの分担荷重により、アッパ板5が斜め下方(X方向下側)に移動し、アッパストッパ52及び側部ストッパ53,53によって囲まれた空間にロアストッパ42及びストッパゴム61が入り込むことになって、上記ストッパ機能が発揮可能な形態となる。このため、ストッパ機能を維持しながらも、マウントゴム6の加硫成形工程においてアッパ板5(従来のスタビライザとして機能する部材)を一体化させることが可能となる。その結果、加硫成形作業とは別にスタビライザの組み付け作業を必要とするといったことがなくなり、エンジンマウント1の製作工数を削減することができる。また、従来構造で必要であった特別なエンジン側金具が不要となるため(本実施形態では、アッパ板5がスタビライザの機能とエンジン側金具の機能とを兼ね備えているため)、部品点数の削減を図ることができ、部品管理の簡素化及び製造コストの低廉化を図ることもできる。
また、エンジンマウント1を傾斜配置させたことにより、エンジンユニットからの荷重の分力がマウントゴム6の剪断変形方向に作用することになるので、このマウントゴム6における剪断方向の変形量は抑制されることになる。つまり、マウントゴム6に、剪断方向での変形量に猶予を与えることができ、エンジンユニットからの振動を車体側に伝達させないための変形を十分に行わせることが可能になる。このため、エンジンマウント1としての機能(防振機能)を高く確保することが可能である。
−変形例−
次に、本発明の変形例について説明する。上記実施形態のものは、ストッパ機能部分(アッパストッパ52、側部ストッパ53,53、ロアストッパ42で構成されるストッパ機能部分)をエンジンマウント1の上部(X方向の上側部分)にのみに備えさせていた。
本変形例では、エンジンマウント1の下部(X方向の下側部分)にもストッパ機能部分を備えさせたものである。エンジンマウント1の上部に備えられたストッパ機能部分の構成は上記実施形態と同様であるので、ここではエンジンマウント1の下部に備えられたストッパ機能部分の構成についてのみ説明する。
図6は、本変形例に係るエンジンマウント1によってエンジンユニットを弾性支持した状態を示す断面図である。
この図6に示すように、エンジンマウント1の下部に備えられるストッパ機能部分としては、エンジンユニットのロール方向(図中のX方向)に対してのストッパ機能を発揮するものである。
つまり、本変形例におけるエンジンマウント1のロア板4にあっては、その下部(X方向の下部)においてもロアストッパ44が設けられており、このロアストッパ44の表面の全体がストッパゴム62によって覆われている。これらロアストッパ44及びストッパゴム62の形状は、上記実施形態におけるロアストッパ42及びストッパゴム61の形状と略同一である。
また、本変形例におけるエンジンマウント1のアッパ板5にあっては、その下部(X方向の下部)においてもアッパストッパ56が設けられている。このアッパストッパ56の形状は、上記実施形態におけるアッパストッパ52の形状と略同一である。また、このアッパ板5の下部(X方向の下部)には側部ストッパは備えられていない。これは、マウントゴム6を所定形状に加硫成形する際の型抜き空間(図中Z方向の型抜き空間)を確保するためである。
また、上記下側のアッパストッパ56の形成位置としては、マウントゴム6の加硫成形時、つまり、エンジンユニットからの分担荷重が作用していない状態において、ストッパゴム62との間に加硫成形型7の挿入空間が形成可能な位置に設定されている。
図7は、このエンジンユニットからの分担荷重が作用していない状態でのマウントゴム6の形状、及び、アッパストッパ56に対するストッパゴム62の相対位置を示している。この図7では加硫成形型7の断面形状に破線の斜線を付している。
このようにエンジンマウント1の下部にもストッパ機能部分を備えさせたことにより、エンジンユニットのロール方向上側(図中のX方向上側)に大きな荷重が作用する状況では、アッパストッパ56の内面がロアストッパ44に接触することで、マウントゴム6の図中X方向(剪断方向)の変形が制限されることになる。このため、本変形例に係るエンジンマウント1では、エンジンユニットのロール方向の両側においてストッパ機能を発揮させることが可能になる。
−他の実施形態−
以上説明した実施形態及び変形例では、FR(フロントエンジン・リヤドライブ)型車両に使用されるエンジンマウント1に本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両に使用されるエンジンマウントに対しても適用可能である。この場合、エンジンマウントは、エンジンユニットの前側、後側、左側、右側等に配設されることになる。また、本発明に係るエンジンマウント1によって弾性支持されるエンジンの形態としては特に限定されず、直列型、V型、水平対向型等、種々のものが挙げられる。また、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、ハイブリッドエンジンの何れであってもよい。
また、上記実施形態及び変形例では、エンジンマウント1が傾斜配置された場合について説明した。本発明は、これに限らずエンジンマウント1の中心線が水平方向に延びるように配置されたものであってもよい。この場合、アッパ板5におけるエンジン側マウントブラケット2の取り付け位置としては、アッパ板本体51に限らず、アッパストッパ52であってもよい。つまり、エンジンユニットの荷重(分担荷重)の全てまたは一部がマウントゴム6の剪断方向に作用することで、各側部ストッパ53,53の間に空間にロアストッパ42が入り込む位置まで移動するような構成となっておればよい。
本発明は、自動車に搭載されるエンジンを弾性支持し、剪断2方向ストッパ機能を有するエンジンマウントに適用可能である。
1 エンジンマウント
4 ロア板(車体側部材)
42 ロアストッパ(車体側ストッパ部)
5 アッパ板(エンジン側部材)
52 アッパストッパ(第2のエンジン側ストッパ部)
53 側部ストッパ(エンジン側ストッパ部)
6 マウントゴム(弾性部材)
61 ストッパゴム(ストッパ部弾性部材)
7 加硫成形型

Claims (4)

  1. 車体側に固定される車体側部材と、エンジン側に固定されるエンジン側部材と、これら車体側部材及びエンジン側部材の間に介在され加硫成形によって車体側部材及びエンジン側部材それぞれに接着される弾性部材とを備えたエンジンマウントであって、
    上記車体側部材には、外力の作用に伴って上記弾性部材が変形する際に上記エンジン側部材に当接することで弾性部材の変形量を制限するための車体側ストッパ部が設けられており、
    上記エンジン側部材には、上記弾性部材の加硫成形時にあっては、加硫成形型の型抜き空間を確保するように上記車体側ストッパ部から後退する位置にあり、当該エンジンマウントにてエンジンを弾性支持することによってこのエンジンからの荷重が作用した際にあっては、その荷重による弾性部材の弾性変形に伴い上記加硫成形型の型抜き方向で上記車体側ストッパ部に対向する位置まで移動するエンジン側ストッパ部を備えていることを特徴とするエンジンマウント。
  2. 請求項1記載のエンジンマウントにおいて、
    上記車体側ストッパ部は、車体側部材の一端部においてエンジン側部材に向かって屈曲している一方、
    上記エンジン側ストッパ部は、上記型抜き方向に対して直交する方向に延びる板材で成っており、
    更に、エンジンを弾性支持することでエンジンからの荷重が作用して弾性部材が弾性変形した際に、この弾性部材の弾性変形方向において車体側ストッパ部に所定間隔を存して近接する第2のエンジン側ストッパ部を備えていることを特徴とするエンジンマウント。
  3. 請求項1または2記載のエンジンマウントにおいて、
    上記車体側部材とエンジン側部材とは、水平方向に対して所定の傾斜角度を存した方向で対向しており、エンジンを弾性支持することでエンジンからの荷重が作用した際には、車体側部材に作用する荷重の分力によって弾性部材に剪断方向の弾性変形が生じ、エンジン側ストッパ部が、車体側ストッパ部に対して上記型抜き方向で車体側ストッパ部にラップする位置まで移動するよう構成されていることを特徴とするエンジンマウント。
  4. 請求項1、2または3記載のエンジンマウントにおいて、
    上記車体側ストッパ部の外面は、上記弾性部材と一体的に加硫されたストッパ部弾性部材により覆われていることを特徴とするエンジンマウント。
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