JP2011148471A - 作業車両のキャビン - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、キャビンのルーフ後端部の左右両側に作業灯を設置するものでありながら、ルーフ後端部の左右両側には機体の左右進路を指示する方向指示器を作業灯よりも上側に配置することによってオペレータの安全性を確保するようにしたものである。
【解決手段】車両に装備されたキャビン8のルーフ15を一端側を支点として上下に揺動開閉可能に構成して設け、該ルーフ15の後端部の左右両側に作業灯24を設置すると共に、ルーフ15後端部の左右両側に機体の左右進路を指示する方向指示器22を設けるにあたり、前記作業灯24の設置位置よりも上側に配置して設けたことを特徴とする作業車両のキャビンの構成とする。
【選択図】図3
【解決手段】車両に装備されたキャビン8のルーフ15を一端側を支点として上下に揺動開閉可能に構成して設け、該ルーフ15の後端部の左右両側に作業灯24を設置すると共に、ルーフ15後端部の左右両側に機体の左右進路を指示する方向指示器22を設けるにあたり、前記作業灯24の設置位置よりも上側に配置して設けたことを特徴とする作業車両のキャビンの構成とする。
【選択図】図3
Description
この発明は、トラクタ等の作業車両に装備したキャビンに関する。
従来、キャビンのルーフ前端部の左右両側に作業灯を設けた構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、ルーフ後端部に作業灯を設置したものも知られている。
本発明は、キャビンのルーフ後端部の左右両側に作業灯を設置するものでありながら、ルーフ後端部の左右両側には機体の左右進路を指示する方向指示器を作業灯よりも上側に配置することによってオペレータの安全性を確保するようにしたものである。
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1記載の本発明は、車両に装備されたキャビン(8)のルーフ(15)を一端側を支点として上下に揺動開閉可能に構成して設け、該ルーフ(15)の後端部の左右両側に作業灯(24)を設置すると共に、ルーフ(15)後端部の左右両側に機体の左右進路を指示する方向指示器(22)を設けるにあたり、前記作業灯(24)の設置位置よりも上側に配置して設けたことを特徴とする作業車両のキャビンとする。
すなわち、請求項1記載の本発明は、車両に装備されたキャビン(8)のルーフ(15)を一端側を支点として上下に揺動開閉可能に構成して設け、該ルーフ(15)の後端部の左右両側に作業灯(24)を設置すると共に、ルーフ(15)後端部の左右両側に機体の左右進路を指示する方向指示器(22)を設けるにあたり、前記作業灯(24)の設置位置よりも上側に配置して設けたことを特徴とする作業車両のキャビンとする。
キャビン天井部のルーフ(15)は後端側を支点として上下に揺動開閉することができ、ルーフ内のエアコンやラジカセ等のメンテナンスが容易に行える。
方向指示器(22)は、キャビンの最も高い位置に設置されているので、従来のフェンダー後部に設けられた方向指示器のように、車体後部に装着された作業機によって方向指示器が隠れるのを防止でき、後続車からの確認が容易であり、ひいては、オペレータの安全性を確保することができる。また、作業灯は方向指示器の下部に設置することにより方向指示器の妨げとならない。
方向指示器(22)は、キャビンの最も高い位置に設置されているので、従来のフェンダー後部に設けられた方向指示器のように、車体後部に装着された作業機によって方向指示器が隠れるのを防止でき、後続車からの確認が容易であり、ひいては、オペレータの安全性を確保することができる。また、作業灯は方向指示器の下部に設置することにより方向指示器の妨げとならない。
請求項2記載の発明は、前記ルーフ(15)の支軸(20)をリヤガラス(19)と方向指示器(22)との間に配置したことを特徴とする請求項1に記載の作業車両のキャビンとする。
ルーフ(15)は支軸(20)を支点にして回動する。この支点(20)は、リヤガラス(19)と方向指示器(22)との間の空間部を有効利用して配置する。
以上要するに、請求項1の本発明によれば、キャビンのルーフは揺動開閉することができるので、ルーフ内のメンテナンスが容易に行える。
方向指示器は、ルーフ後端部の左右両側で作業灯よりも上側に配置するので、方向指示器をフェンダーに設置した従来のものに比べて後続車からの確認が容易であり、オペレータの安全性をより確保することができる。
方向指示器は、ルーフ後端部の左右両側で作業灯よりも上側に配置するので、方向指示器をフェンダーに設置した従来のものに比べて後続車からの確認が容易であり、オペレータの安全性をより確保することができる。
請求項2の発明では、請求項1の効果に加え、リヤガラスと方向指示器との間の空間部を有効利用できる。
この発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1は、作業車両の一例としてトラクタを示すものであり、この走行車体1前部のボンネット2内部にエンジンを搭載し、このエンジンの回転動力をミッションケース3内の変速装置に伝え、この変速装置で減速された回転動力を前輪4及び後輪5とに伝えるようにしている。ボンネット2の後方に前輪4,4を操舵するステアリングハンドル6が装備され、更に、その後方には運転席7が設置されている。
図1は、作業車両の一例としてトラクタを示すものであり、この走行車体1前部のボンネット2内部にエンジンを搭載し、このエンジンの回転動力をミッションケース3内の変速装置に伝え、この変速装置で減速された回転動力を前輪4及び後輪5とに伝えるようにしている。ボンネット2の後方に前輪4,4を操舵するステアリングハンドル6が装備され、更に、その後方には運転席7が設置されている。
ステアリングハンドル6や運転席7の上方部を覆うキャビン8は、車体1に沿わせて支持させる下部フレーム9と、後車輪を覆う左右両側フェンダ10のフェンダフレーム11と、下部フレーム9及びフェンダフレーム11から立設する前、中、後のフレーム12,13,14と、これら各フレーム12,13,14の上端部間にわたって連結するルーフ15のルーフフレーム16等からなり、これらのキャビンフレームによって剛体的に枠組み構成された構造になっている。17はキャビンの左右両側部に開閉自在に設けられた開閉ドア、18はフロントガラス、19はリヤガラスである。
ルーフ15は、キャビン室内側に配置されてキャビン室内の天井部を構成するインナールーフと、インナールーフの上方に位置されるアウタールーフとからなるように中空状に構成されていて、この内部空間内にはエアコン等の機器類が内臓できるようになっており、ルーフフレーム16に架設された左右横方向の支軸20を支点として上下に揺動開閉可能に構成されている。この支軸20は、リヤガラス19と方向指示器22との間の空間部を有効的に利用して取り付けられている。
図2に示すように、ルーフ15の後端部の左右両側に切欠凹部21が設けられ、この切欠凹部21に対応する部位には機体の左右進路を指示する方向指示器(ウインカ)22,22が設けられ、ルーフ15側から突設したウインカステー23によって装着支持されている。
また、ルーフ後端部の左右両側には、前記方向指示器22,22の下側において作業灯24,24が設置され、方向指示器22側から突設するランプステー25によって装着支持されている。
図5に示す実施例では、ルーフ15を側面視で前下がり形状とし、また、開閉ドア17のドア枠上辺17a及びドアガラス(サイドガラス)の上辺が前下がりとなるよう形成すると共に、ドア取付部ピラー27が前下がり傾斜状態となるよう構成している。これにより、トラクタによる牽引作業時等において後傾斜姿勢となるのを防止することができる。
また、ルーフ15におけるインナールーフのルーフフレーム16に対する取付座28を側面視で略水平面とすることで取付構成が容易となる。
また、ルーフ15におけるインナールーフのルーフフレーム16に対する取付座28を側面視で略水平面とすることで取付構成が容易となる。
図6及び図7は、別例のルーフ形状を示すものであるが、かかるルーフ15は、前側中央部に凹状に陥没させた凹陥部29が設けられ、上面にはH型のリブ30が突設され、また、ルーフ全体が正面(又は背面)視及び左右側面視で共に緩やかな円弧形状をなす凸型に成形されている。従って、凹状、H型リブ、円弧凸形状のルーフによるため、一定の強度が確保され、変形を防止することができる。また、前側中央部の凹陥部に雨水が集中することを緩和できる。
図8に示すように、インナールーフ15Iの4辺端部にリブを配置すると共に、そのインナールーフの4辺は、ルーフフレーム16L,16R,16F,16B(図9参照)に対しゴムシール31を介して密着状態に配置する構成としている。 また、図10に示すように、キャビン前フレーム12,12の上部で左右ルーフフレームに対する角部には、エアコン関係配策案内及び補強用部材を溶接配置すると共に、該部材を覆う化粧板33を配置して設けた構成としている。
図11に示すように、インナールーフ15Iの前側にCDラジオ34及びエアコン35を搭載している。CDラジオ34を囲むようにインシュレータ36を配置している。なお、CDラジオ34上部のルーフ(アウタルーフ15U)にはスポンジインシュレータを貼付している。
図12、図13に示す実施例は、運転席7前側のフロア縦壁38にスローリターン用穴39を設け、フロア縦壁38の裏側には、スローリターンロッド41用のボールジョイント42を受ける支持プレート43を設置し、前記フロア縦壁38にはスリットのあるブーツ44を設置している。従来はジョイントの許容角度が小さくスローリターンノブ40の設置位置が限定されていたが、本例によれば、スローリターンノブ部のシールが行え、ノブを任意の位置に設置できる。
また、図12に示すように、左側のフェンダー10には、灰皿収納ケース46が突設され、灰皿45はケース46に対して前後に出し入れできるように構成されている。灰皿収納ケース46は、ドアダンパ取付ステー47の近傍に配置することによってドアダンパに手をかけづらくなり、ダンパ破損を防止できる。灰皿収納ケースの上面を利用してオペレータの乗降が楽に行える。
図14に示す実施例では、フロアパネル部49の構成において、これを左右49L,49Rと前後49F,49Bとに4分割した構成としている。これによれば、各部品を折り曲げ形成することができるので、剛性確保が容易にできる。
図15に示すように、バックランプ50はリヤマウント部51直上のリヤフレーム部52に設置してあり、デッドスペースの活用、視認性の確保を図っている。
図16に示す実施例では、リヤガラス19の開閉用ハンドル53を、リヤガラスの右側ヒンジ部54R側に設置してあり、そして、このハンドル位置はダンパ55のガラス側取付部55a位置と略同一面内に配置した構成としている。従って、リヤガラスの開閉操操作が容易に行え、視界性も良好となる。
図16に示す実施例では、リヤガラス19の開閉用ハンドル53を、リヤガラスの右側ヒンジ部54R側に設置してあり、そして、このハンドル位置はダンパ55のガラス側取付部55a位置と略同一面内に配置した構成としている。従って、リヤガラスの開閉操操作が容易に行え、視界性も良好となる。
図17に示すように、後輪の内側を覆う左右フェンダ10、10の内側フェンダ56,56に凸条リブ57を突設すると共に、このリブ形状を左右対称形とし、リブ凸方向は左右で反対となるよう構成している。内側フェンダのリブ出しによって強度が確保され、振動、騒音が低減する。また、図18に示すように、上側フェンダ10と内側フェンダ56を二つに分割した構成とし、そして、板金加工後、両者を溶接等で連結することにより、それぞれの加工が容易で、剛性も確保される。
図19及び図20は、運転席(シート)7の支持構造を示すもので、シート7とスライドレール58との間にブラケット59を設け、ブラケット59の前部にシート回動用支点軸60を設け、ブラケット59の両端にシートベルトの取付具61,61を備え、ブラケットの中央にはエンジン始動用のシートスイッチ62を設けている。スライドレールは、片側がロックレバー63によるロック構成で反対側はフリーの構成としている。
また、左右のスライドレール58,58は一体構成のブラケットで連結する構成としている。従来はスライドレールの連結が不十分であったため、スライドレールのフリー側が前後に移動し、磨耗が促進され破損に至ることがあった。片側ロックタイプにおいてはこれを支持するブラケットの剛性が重要となり、本例ではブラケットを一体で成型することで問題を解消することができた。
次に、トラクタの防振マウントの構成例について説明する。
図21の構成例において、65は車体側フレーム、66はキャビン側フレーム、67、68はマウント保持プレート、69はテーパ形状マウント、70は防振ゴム、71は防振ラバー、72は取付ボルト、73はカラー、74は抜け止めプレート、75は締付ナットを示す。従来のマウントは、圧縮を重点とした構成であり、荷重と沈み量が比例するタイプである。そのため、ブレーキ踏力の不足やキャビンの揺れ防止対応が必要であった。
図21の構成例において、65は車体側フレーム、66はキャビン側フレーム、67、68はマウント保持プレート、69はテーパ形状マウント、70は防振ゴム、71は防振ラバー、72は取付ボルト、73はカラー、74は抜け止めプレート、75は締付ナットを示す。従来のマウントは、圧縮を重点とした構成であり、荷重と沈み量が比例するタイプである。そのため、ブレーキ踏力の不足やキャビンの揺れ防止対応が必要であった。
本例では、マウント保持プレート67,68間に、テーパ形状マウント69に加えて上側保持プレートの水平面内方側へ延出する防振ゴム70aを設けることにより、荷重が高くなればバネ定数を高く設定でき、横揺れに対し剛性が増加するものとなった。また、荷重の異なるキャビン対応策として下部の抜け止めプレート74を調整式とすることによって対応することができる。なお、キャビンの支持は、前後各2箇所の4点支持としている。
図22及び図23に示す構成例において、図例のテーパ形状マウント69に加えて下側保持プレートの水平面外方側へ延出する防振ゴム70bを付設することによっても上記同様に横揺れに対する剛性が増加するものとなった。また、クラッチ操作によるジャーキング防止のため、揺動防止ストッパ76を設けることで、ジャ−キングを解消することができた。
図24に示す実施例において、図21及び図22に示す実施例と異なる点は、防振ラバー71の形状構成にあるが、いずれも振動に対して有効に作用し、防振効果を高めることができる。
また、これらの防振ラバーとは他に、別形状として次のような変形例が考えられる。例えば、図25、図26、図27、図28に示すようなそれぞれ形状の異なる防振ラバー71の変形例がある。
図29の(a)例及び(b)例は、雨水用シールと圧力水に対応したトラクタのウインドシールの構成例を示すものである。
従来のトラクタのような農機用シールは、自動車のようにハウジングを持たないため、一次シールのみでシールしていた。このため、圧力水やシール面の荒さにより水漏れが発生していた。本例では、図29に示すように、ドア17とフレーム12との間の外側中空部で一次シール78を、内側中空部で一次シールからの漏れをシールする二次シール79を設けた構成としている。従って、雨水用シールと圧力水に対応したウインドシールを具現することができ、確実な水漏れ防止を図ることができた。
従来のトラクタのような農機用シールは、自動車のようにハウジングを持たないため、一次シールのみでシールしていた。このため、圧力水やシール面の荒さにより水漏れが発生していた。本例では、図29に示すように、ドア17とフレーム12との間の外側中空部で一次シール78を、内側中空部で一次シールからの漏れをシールする二次シール79を設けた構成としている。従って、雨水用シールと圧力水に対応したウインドシールを具現することができ、確実な水漏れ防止を図ることができた。
8 キャビン
15 ルーフ
19 リヤガラス
20 支軸
22 方向指示器
24 作業灯
15 ルーフ
19 リヤガラス
20 支軸
22 方向指示器
24 作業灯
Claims (2)
- 車両に装備されたキャビン(8)のルーフ(15)を一端側を支点として上下に揺動開閉可能に構成して設け、該ルーフ(15)の後端部の左右両側に作業灯(24)を設置すると共に、ルーフ(15)後端部の左右両側に機体の左右進路を指示する方向指示器(22)を設けるにあたり、前記作業灯(24)の設置位置よりも上側に配置して設けたことを特徴とする作業車両のキャビン。
- 前記ルーフ(15)の支軸(20)をリヤガラス(19)と方向指示器(22)との間に配置したことを特徴とする請求項1に記載の作業車両のキャビン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010013323A JP2011148471A (ja) | 2010-01-25 | 2010-01-25 | 作業車両のキャビン |
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JP2010013323A JP2011148471A (ja) | 2010-01-25 | 2010-01-25 | 作業車両のキャビン |
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Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP2011148471A (ja) |
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2010
- 2010-01-25 JP JP2010013323A patent/JP2011148471A/ja active Pending
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