JP2011148438A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】床下トランクスペースの縮小を容認しつつ、車両の転倒角や走行安定性への影響あるいは架装性の低下を改善できる車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
【解決手段】車両の床下に架装可能とされているフレーム14と、該フレーム14上に一体に組み込まれるコンデンサ24およびコンデンサ用ファン25からなるコンデンサユニット16と、フレーム14上に一体に組み込まれるエバポレータ19およびエバポレータ用ファン20からなるエバポレータユニット15(15A,15B)と、を備え、エバポレータユニット15(15A,15B)は、車室内からダクトを介して導入した空気をエバポレータ19に流通させて温調し、該温調風をエバポレータ用ファン20およびダクトを介して車室内に送風する流路を形成するエバポレータボックス18を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の走行用エンジンで圧縮機を駆動する、いわゆる直結方式の車両用空気調和装置に関するものである。
大型バス等に適用される車両用空気調和装置として、圧縮機を走行用エンジンで駆動する、いわゆる直結方式の車両用空気調和装置と、圧縮機を専用のエンジン(サブエンジンと称している。)で駆動する、いわゆるサブエンジン方式の車両用空気調和装置と、が知られている。また、直結方式の車両用空気調和装置は、コンデンサユニットとエバポレータユニットとを一体化して車両の天井に設置するように構成される天井置き一体型ユニットと、コンデンサユニットとエバポレータユニットとを分離し、エバポレータユニットを車両の天井に設置するとともに、コンデンサユニットを車両の床下に設置するように構成される床下設置分離型ユニットとに分けられる。
この床下設置分離型ユニットの一例として、車室内天井部の左右に前後方向に設けられているダクト内にエバポレータユニットを設置するとともに、車両の前輪と後輪との間の床下において、車両前後方向と直交する方向にコンデンサを配設し、該コンデンサと対向してその後方側に複数個のコンデンサ用ファンを設け、これらコンデンサおよびコンデンサ用ファンとその周辺機器とを1つのフレーム上に配置して一体にユニット化し、車両床下に架装可能としたものが特許文献1に提示されている。
特許第3358289号公報
直結方式の車両用空気調和装置で天井置き一体型ユニットの場合は、重量物が天井に設置されることから、車両の転倒角や走行安定性に影響を及ぼすとともに、メンテナンスや整備等の作業が高所作業になるという問題があった。一方、床下設置分離型ユニットの場合は、一部ユニットが床下に設置されるため、車両の転倒角や走行安定性に対する影響は緩和されるが、床下に設置スペースを確保する必要があることから、床下のトランクスペースが縮小されることは避けられないとともに、エバポレータユニットとコンデンサユニットとに分離された構造のため、架装性が低下するという問題があった。
また、特許文献1のものは、床下設置分離型ユニットに属することから、トランクスペースが縮小されるだけでなく、天井置き一体型ユニットに比べて架装性が低下するという問題があり、仮にトランクスペースのある程度の縮小を容認したとしても、なお架装性の低下や車両の転倒角あるいは走行安定性に影響を及ぼす等の問題が未解決のまま残るという課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、床下トランクスペースのある程度の縮小を容認しつつ、車両の転倒角や走行安定性への影響あるいは架装性の低下を改善できる車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用空気調和装置は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる車両用空気調和装置は、車両の床下に架装可能とされているフレームと、該フレーム上に一体に組み込まれるコンデンサおよびコンデンサ用ファンからなるコンデンサユニットと、前記フレーム上に一体に組み込まれるエバポレータおよびエバポレータ用ファンからなるエバポレータユニットと、を備え、前記エバポレータユニットは、車室内からダクトを介して導入した空気を前記エバポレータに流通させて温調し、該温調風を前記エバポレータ用ファンおよびダクトを介して車室内に送風する流路を形成するエバポレータボックスを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、車両の床下に架装可能とされているフレームと、該フレーム上に一体に組み込まれるコンデンサおよびコンデンサ用ファンからなるコンデンサユニットと、フレーム上に一体に組み込まれるエバポレータおよびエバポレータ用ファンからなるエバポレータユニットと、を備え、エバポレータユニットが車室内からダクトを介して導入した空気をエバポレータに流通させて温調し、該温調風をエバポレータ用ファンおよびダクトを介して車室内に送風する流路を形成するエバポレータボックスを備えているため、フレーム上にコンデンサユニットとエバポレータユニットとを一体に組み込んだ一体型ユニットとして床下に架装し、ダクトを介して車室内からの空気を吸込み、エバポレータユニットで温調した後、ダクトを介して車室内に送風することにより、車室内を空調することができる。従って、床下のトランクスペースがある程度縮小されるが、空気調和装置を構成するコンデンサユニットおよびエバポレータユニットを一体化して床下に架装できることから、車両の転倒角や走行安定性への影響を完全に排除することができるとともに、架装性や整備性およびメンテナンス性を向上することができる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上記の車両用空気調和装置において、前記エバポレータユニットは、左右一対のユニットに分割され、車両の幅方向に横長形状とされた前記フレームの左右両端部に分散して配設されていることを特徴とする。
本発明によれば、エバポレータユニットが、左右一対のユニットに分割され、車両の幅方向に横長形状とされたフレームの左右両端部に分散して配設されているため、車室内の空調に必要な容量を有するエバポレータユニットを左右一対のユニットに分け、その一対のユニットをフレームの左右両端部に分散して配設することにより個々のユニットを小容量化し、エバポレータユニットの前後方向寸法を小さくするとともに、エバポレータ用ファンやそのファンケーシングおよびファンモータ等を小型化することによって高密度配置することができる。従って、ユニット全体をコンパクト化して床下設置スペースを可及的に小さくし、トランクスペースの縮小を抑えることができるとともに、ファンモータの電気容量を低下し、電流値の小さい安価な汎用モータを使うことが可能となる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上記の車両用空気調和装置において、前記左右一対のエバポレータユニットは、前記フレームの左右両端部に前記エバポレータを内蔵した一対の前記エバポレータボックスが配設され、その幅方向の内側面にファンケーシングが一体に結合されるとともに、該ファンケーシングにファンモータが一体に組み付けられたエバポレータ用ファンが配設された構成とされていることを特徴とする。
本発明によれば、左右一対のエバポレータユニットが、フレームの左右両端部にエバポレータを内蔵した一対のエバポレータボックスが配設され、その幅方向の内側面にファンケーシングが一体に結合されるとともに、該ファンケーシングにファンモータが一体に組み付けられたエバポレータ用ファンが配設された構成とされているため、左右一対のエバポレータユニットを、それぞれエバポレータを内蔵したエバポレータボックスの内側面にエバポレータ用ファンのファンケーシングを一体に結合するとともに、該ファンケーシングにファンモータを一体に組み付けた構成として、フレームの左右両端部に対称的に配置することができる。従って、エバポレータユニットを単一の大きなユニットとして配設する場合に比べ、バランスの取れた納まりの良いレイアウトとして高密度に配置でき、ユニット全体をコンパクト化、特にユニットの前後方向寸法を小さ目に抑え、床下設置スペースを可及的に小さくすることによってトランクスペースの縮小を抑えることができる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上述のいずれかの車両用空気調和装置において、前記左右一対のエバポレータユニットは、前記エバポレータボックスに前記車室内からの吸込み側の前記ダクトが接続可能とされ、前記エバポレータ用ファンの吹出し口に前記車室内への送風用の前記ダクトが接続可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、左右一対のエバポレータユニットが、エバポレータボックスに車室内からの吸込み側のダクトが接続可能とされ、エバポレータ用ファンの吹出し口に車室内への送風用のダクトが接続可能とされているため、左右一対のエバポレータユニットに対して、そのエバポレータボックスおよびエバポレータ用ファンの吹出し口にそれぞれダクトを接続することにより、車室内の左右から空気を吸込み、左右のエバポレータで温調した後、その温調風を送風用のダクトを介して車室内側に送風することができる。これによって、温調風を左右均等に分配することができるとともに、左右独立に温調することも可能となり、左右の座席列に対して合理的な空調を実現でき、空調性能およびフィーリングの向上を図ることができる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上述のいずれかの車両用空気調和装置において、前記エバポレータボックス内には、前記エバポレータの下流側に暖房用のヒータが収納可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、エバポレータボックス内に、エバポレータの下流側に暖房用のヒータが収納可能とされているため、必要に応じてエバポレータボックス内に暖房用のヒータを設置することによって、冷房および暖房以外にも、除湿機能を付加することができる。従って、天井置きユニットでは困難とされている除湿機能を備えた高機能の直結方式の車両用空気調和装置を簡便に提供することができる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上述のいずれかの車両用空気調和装置において、前記コンデンサユニットは、車両の幅方向に横長形状とされた前記フレームの車両前方側に面する位置の中央部に前記コンデンサが配設され、その後方側に前記コンデンサ用ファンが一体に組み付けられて配設された構成とされていることを特徴とする。
本発明によれば、コンデンサユニットが、車両の幅方向に横長形状とされたフレームの車両前方側に面する位置の中央部にコンデンサが配設され、その後方側にコンデンサ用ファンが一体に組み付けられて配設された構成とされているため、車両の幅方向に横長形状とされているフレームの長さ方向に沿って、その車両前方側に面する位置の中央部に横長形状とされた大型のコンデンサを、走行時のラム圧を利用できる態様で配置することが可能となる。従って、ユニット全体の前後方向寸法を抑えたまま大きなコンデンサを配置することができ、凝縮性能を十分に確保することができる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上記の車両用空気調和装置において、前記コンデンサユニットの前記コンデンサは、前記左右一対のエバポレータユニットを構成する左右一対の前記エバポレータボックス間に配設されていることを特徴とする。
本発明によれば、コンデンサユニットのコンデンサが、左右一対のエバポレータユニットを構成する左右一対のエバポレータボックス間に配設されているため、横長形状とされたフレームの左右両端部に配設されている左右一対のエバポレータボックス間に横長形状のコンデンサを納まりよく配設し、その後方側の空間にコンデンサ用ファンを配設することができる。従って、コンデンサユニットを左右一対のエバポレータユニット間にバランスよく配置することができ、全体として左右にバランスの取れた納まりのよいユニット構成とすることができる。
さらに、本発明の車両用空気調和装置は、上述のいずれかの車両用空気調和装置において、前記コンデンサの幅方向両端部位に対向して、その後方側に前記エバポレータユニットの前記エバポレータ用ファンおよびファンモータが配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、コンデンサの幅方向両端部位に対向して、その後方側にエバポレータユニットのエバポレータ用ファンおよびファンモータが配置されているため、横長形状のフレームの車両前方側に面する位置の中央部に配設されている横長形状のコンデンサの幅方向両端部位に対向するように、その後方側の空間を利用して左右一対のエバポレータボックスの内側面に結合されている小型化されたエバポレータ用ファンおよびファンモータを配置することができる。従って、コンデンサの後方側スペースを巧く利用してエバポレータユニットのエバポレータ用ファンおよびファンモータを配置することができ、ユニット全体をコンパクト化することができる。
本発明によると、フレーム上にコンデンサユニットとエバポレータユニットとを一体に組み込んだ一体型ユニットとして床下に架装し、ダクトを介して車室内からの空気を吸込み、それをエバポレータユニットで温調した後、ダクトを介して車室内に送風することにより、車室内を空調することができるため、床下のトランクスペースがある程度縮小されるが、空気調和装置を構成するコンデンサユニットおよびエバポレータユニットを一体化して床下に架装できることから、車両の転倒角や走行安定性への影響を完全に排除することができるとともに、架装性や整備性およびメンテナンス性を向上することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用空気調和装置を搭載した大型バスを前方上方から見た斜視図である。 図1に示す車両用空気調和装置の斜め上方から見た斜視図である。 図2に示す車両用空気調和装置を前方側(車両の後方側)から見た側面図である。 図2に示す車両用空気調和装置を真上から見た平面図である。 図2に示す車両用空気調和装置を後方側(車両の前方側)から見た側面図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図1から図5を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る車両用空気調和装置を搭載した大型バスの斜視図が示され、図2には、その車両用空気調和装置の斜視図が示されている。
バス車両(車両)1には、車室内の天井の両側に前後方向に沿って空調用ダクト(図示省略)が配設されているとともに、座席下の両側に前後方向に沿って空調用ダクト(図示省略)が配設されている。なお、これら空調用ダクトから吹出される温調風(冷風または温風)が矢印AないしCによって示されている。
バス車両1の走行用エンジン(図示省略)は、車両の後方部に搭載され、その走行用エンジンを動力源として駆動される車両用空気調和装置10の2台の圧縮機11A,11Bおよびプレヒータ12が車両後方部に配置されている。車両用空気調和装置10は、バス車両1の床下に設置される一体型ユニットであり、ユニット本体13は、バス車両1の前輪2と後輪3との間において、前輪2寄りの位置に車両の幅方向に横置き状態で架装されている。なお、観光バス1等では、前輪2と後輪3との間が荷物を積むトランクスペースとされており、その一部に車両用空気調和装置10のユニット本体13を架装することによりトランクスペースが縮小されるため、可能な限りユニット本体13を小型化することが望まれている。
ユニット本体13は、バス車両1の床下に架装可能とされているフレーム14上に車両用空気調和装置10を構成するエバポレータユニット15とコンデンサユニット16とを一体的に組み込んだものであり、フレーム14を介して床下の上記位置に着脱自在に架装されるようになっている。フレーム14は、バス車両1の幅方向に沿って長い横長形状であって、剛性を確保できるように枠組み構造のフレームとされている。
エバポレータユニット15は、バス車両1の車室内を空調するのに必要な容量を有するユニットが左右一対のエバポレータユニット15A,15Bとして2分割された構成とされており、従って、個々のユニット15A,15Bとしては、2分の1の容量に小容量化された構成とされている。この2分割された左右一対のエバポレータユニット15A,15Bは、同一構成とされており、フレーム14の左右両端部に分散して配設されるようになっている。
左右一対のエバポレータユニット15A,15Bは、空気吸込み口17を有し、内部に空気流路が形成されているエバポレータボックス18と、エバポレータボックス18内の空気流路中に設置されているエバポレータ19と、エバポレータ19の下流側に設置可能な暖房用ヒータ(図示省略)と、エバポレータボックス18の幅方向の内側面に設置されているエバポレータ用ファン20と、該エバポレータ用ファン20を回転駆動するファンモータ21等とから構成されている。
エバポレータボックス18の空気吸込み口17には、車室内の空気を吸込むダクト(図示省略)が接続可能とされており、該ダクトを介して矢印E,F(図1参照)の如く吸込まれた空気は、エバポレータボックス18内の空気流路を流れる間にエバポレータ19および/または暖房用ヒータ(図示省略)を流通し、冷却または加熱される。ここで温調された空気は、エバポレータボックス18の内側面に設けられている開口を介してエバポレータ用ファン20に吸引されるように構成されている。
エバポレータ用ファン20は、エバポレータボックス18の内側面に一体に結合されるファンケーシング22の一側に吸込み口を備えているシロッコファンによって構成されており、エバポレータボックス18から吸込み口を介して吸込んだ温調風を羽根車(図示省略)によって昇圧し、吹出し口23に接続可能とされている送風用ダクト(図示省略)を経て、矢印G,H(図1参照)の如く車室内側の空調用ダクトに温調風を送風するようになっている。このエバポレータ用ファン20は、ファンケーシング22の他側面に一体に組み付けられているファンモータ21により駆動されるように構成されている。
また、コンデンサユニット16は、コンデンサ24と、その後方面側に一体に組み付けられた複数台のコンデンサ用ファン(プロペラファン)25およびファンシュラウド26等とから構成されている。コンデンサ24は、横長長方形状の熱交換器であって、横長形状のフレーム14の車両前方側に面する位置の略中央部にその長さ方向に沿って配設されている。このコンデンサ24は、左右一対のエバポレータユニット15A,15Bを構成しているエバポレータボックス18の内側面間に納まる長さ寸法とされており、一対のエバポレータボックス18間に配設されている。
コンデンサ用ファン25は、上記の如く配設されたコンデンサ24の後方面側に、ファンシュラウド26を介して後方の空間に突出するように複数台並設されている。更に、このように配設されたコンデンサユニット16に対して、その幅方向の両端部位に対向するように、左右一対のエバポレータユニット15A,15Bを構成しているエバポレータ用ファン20およびその駆動用ファンモータ21が、コンデンサ24の後方側の空間を利用して配設されている。
なお、上記した圧縮機11A,11B、コンデンサ24、図示省略のレシーバおよび膨張弁、エバポレータ19、アキュームレータ等が冷媒配管を介して接続され、公知の如く密閉サイクルとされた冷媒回路を構成している。また、エバポレータボックス18内に設置される暖房用ヒータ(図示省略)には、暖房用の熱源とされる走行用エンジンの冷却水が、図示省略の冷却水回路を介して循環可能に構成されている。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
上記車両用空気調和装置10において、冷房時、車室内からダクトを介して矢印E,Fの如く左右一対のエバポレータユニット15A,15Bの空気吸込み口17に吸込まれた空気は、エバポレータボックス18内を流れる間にエバポレータ19を通過することにより冷却され、エバポレータ用ファン20に吸込まれる。エバポレータ用ファン20で昇圧された温調風(冷風)は、その吹出し口23からダクトを介して車室内の天井に配設されている前後方向の空調用ダクトに供給され、矢印A,Bの如く座席側に向って吹出されることにより、冷房に供される。
一方、暖房時、矢印E,Fの如く空気吸込み口17から吸込まれた車室内空気は、エバポレータボックス18内を流れる間に暖房用ヒータ(図示省略)を通過することにより加熱される。この温調風(温風)は、エバポレータ用ファン20によりその吹出し口23からダクトを介して車室内の座席下に配設されている空調用ダクトに供給され、矢印C,Dの如く座席下から上方に向って吹出されることによって、暖房に供される。この際、圧縮機11A,11Bは停止されているため、エバポレータ19の冷却機能も停止状態とされている。
また、除湿時、空気吸込み口17から吸込まれた車室内空気は、エバポレータ19で冷却されることにより空気中の水分が凝縮除去され、低湿度の冷却空気となる。この冷却空気をエバポレータ19の下流側に設置されている暖房用ヒータ(図示省略)で加熱することにより除湿空気となし、空調用ダクトを介して車室内に吹出すことによって、車室内の除湿に供することができる。
なお、上記の冷房時および除湿時、圧縮機11A,11Bにより圧縮された冷媒ガスを放熱して凝縮液化するため、コンデンサユニット16では、コンデンサ24に対してコンデンサ用ファン25により吸引される外気が、矢印Iの如く車両の前方側およびサイド側から吸引されて流通されるようになっている。
しかるに、本実施形態では、左右一対のエバポレータユニット15A,15Bとコンデンサユニット16とをフレーム14上に一体に組み込んだ一体型ユニットとし、そのユニット本体13を車両1の床下に架装し、ダクトを介して車室内からの空気を吸込み、エバポレータユニット15A,15Bで温調した後、ダクトを介して車室内に送風することにより、車室内を空調するようにしている。従って、床下のトランクスペースがある程度縮小されることになるものの、空気調和装置10を構成するコンデンサユニット16およびエバポレータユニット15A,15Bを一体化して床下に架装できることから、車両1の転倒角や走行安定性への影響を完全に排除することができるとともに、架装性や整備性およびメンテナンス性を格段に向上することができる。
また、車室内の空調に必要な容量を有するエバポレータユニット15を左右一対のユニット15A,15Bに分割し、その分割された一対のエバポレータユニット15A,15Bを横長形状とされたフレーム14の左右両端部に分散して配設している。このため、フレーム14の左右両端部に配設される個々のエバポレータユニット15A,15Bを小容量化し、エバポレータユニット15A,15Bの前後方向寸法を小さくするとともに、エバポレータ用ファン20やそのファンケーシング22およびファンモータ21等を小型化することによって、それらを高密度配置することができる。従って、ユニット本体13をコンパクト化して床下設置スペースを可及的に小さくし、トランクスペースの縮小を抑えることができるとともに、ファンモータ21の電気容量を低下し、電流値の小さい安価な汎用モータを使うことが可能となる。
また、左右一対のエバポレータユニット15A,15Bを、それぞれエバポレータ19を内蔵したエバポレータボックス18の内側面にエバポレータ用ファン20のファンケーシング22を一体に結合するとともに、該ファンケーシング22にファンモータ21を一体に組み付けた構成として、それをフレーム14の左右両端部に対称的に配置することができる。これによって、エバポレータユニット15A,15Bを単一の大きなユニットとして配設する場合に比べ、バランスの取れた納まりの良いレイアウトとして高密度に配置でき、ユニット本体13を全体的にコンパクト化し、特にユニット本体13の前後方向寸法を小さ目に抑え、床下設置スペースを可及的に小さくすることによってトランクスペースの縮小を抑えることができる。
さらに、左右一対のエバポレータユニット15A,15Bのエバポレータボックス18に車室内からの吸込み側のダクトを接続するとともに、エバポレータ用ファン20の吹出し口に車室内への送風用のダクトが接続することにより、左右一対のエバポレータユニット15A,15Bに対して、車室内の左右から空気を吸込み、左右のエバポレータ19で温調した後、その温調風を送風用のダクトを介して車室内側に送風することができる。従って、温調風を左右均等に分配することができるとともに、左右独立に温調することも可能となり、左右の座席列に対して合理的な空調を実現でき、空調性能およびフィーリングの向上を図ることができる。
また、エバポレータボックス18内のエバポレータ19の下流側に、必要に応じて暖房用のヒータを設置することによって、冷房および暖房以外にも、除湿機能を付加することができる。その結果、天井置きユニットでは困難とされている除湿機能を備えた高機能の直結方式の車両用空気調和装置10を簡便に提供することができる。
さらに、コンデンサユニット16は、横長形状とされたフレーム14の車両前方側に面する位置の中央部にコンデンサ24が配設され、その後方側にコンデンサ用ファン25が一体に組み付けられて配設された構成とされており、このため、車両1の幅方向に横長形状とされているフレーム14の長さ方向に沿って、その車両前方側に面する位置の中央部に横長形状とされた大型のコンデンサ24を、走行時のラム圧を利用できる態様で配置することが可能となる。従って、ユニット本体13の前後方向寸法を抑えたまま大きなコンデンサ24を配置することができ、凝縮性能を十分に確保することができる。
同様に、コンデンサ24が、左右一対のエバポレータユニット15A,15Bを構成する左右一対のエバポレータボックス18間に配設されているため、横長形状とされたフレーム14の左右両端部に配設されている左右一対のエバポレータボックス18間に横長形状のコンデンサ24を納まりよく配設することができ、更に、その後方側の空間にコンデンサ用ファン25を配設することができる。従って、コンデンサユニット16を左右一対のエバポレータユニット15A,15B間にバランスよく配置することができ、全体として左右にバランスの取れた納まりのよいユニット構成とすることができる。
また、コンデンサユニット16の幅方向両端部位に対向して、その後方側に左右一対のエバポレータユニット15A,15Bのエバポレータ用ファン20およびファンモータ21を配置するようにしている。このため、横長形状のフレーム14の車両前方側に面する位置の中央部に配設されている横長形状のコンデンサ24の幅方向両端部位に対向するように、その後方側の空間を利用して左右一対のエバポレータボックス18の内側面に結合されている小型化されたエバポレータ用ファン20およびファンモータ21を配置することができる。従って、コンデンサ24の後方側スペースを巧く利用してエバポレータユニット15A,15Bのエバポレータ用ファン20およびファンモータ21を配置することができ、ユニット全体をコンパクト化することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、エバポレータユニット15A,15Bおよびコンデンサユニット16等の主要構成部品のみについて説明したが、圧縮機11A,11Bを除く他の構成機器や配管類、コントローラ等もユニット本体13に一体に組み込まれていることは云うまでもない。また、圧縮機11A,11Bについては、2台の例を図示したが、必ずしも2台である必要はない。
1 バス車両(車両)
10 車両用空気調和装置
11A,11B 圧縮機
13 ユニット本体
14 フレーム
15,15A,15B エバポレータユニット
16 コンデンサユニット
17 空気吸込み口
18 エバポレータボックス
19 エバポレータ
20 エバポレータ用ファン
21 ファンモータ
23 吹出し口
24 コンデンサ
25 コンデンサ用ファン

Claims (8)

  1. 車両の床下に架装可能とされているフレームと、
    該フレーム上に一体に組み込まれるコンデンサおよびコンデンサ用ファンからなるコンデンサユニットと、
    前記フレーム上に一体に組み込まれるエバポレータおよびエバポレータ用ファンからなるエバポレータユニットと、を備え、
    前記エバポレータユニットは、車室内からダクトを介して導入した空気を前記エバポレータに流通させて温調し、該温調風を前記エバポレータ用ファンおよびダクトを介して車室内に送風する流路を形成するエバポレータボックスを備えていることを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 前記エバポレータユニットは、左右一対のユニットに分割され、車両の幅方向に横長形状とされた前記フレームの左右両端部に分散して配設されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空気調和装置。
  3. 前記左右一対のエバポレータユニットは、前記フレームの左右両端部に前記エバポレータを内蔵した一対の前記エバポレータボックスが配設され、その幅方向の内側面にファンケーシングが一体に結合されるとともに、該ファンケーシングにファンモータが一体に組み付けられたエバポレータ用ファンが配設された構成とされていることを特徴とする請求項2に記載の車両用空気調和装置。
  4. 前記左右一対のエバポレータユニットは、前記エバポレータボックスに前記車室内からの吸込み側の前記ダクトが接続可能とされ、前記エバポレータ用ファンの吹出し口に前記車室内への送風用の前記ダクトが接続可能とされていることを特徴とする請求項2または3に記載の車両用空気調和装置。
  5. 前記エバポレータボックス内には、前記エバポレータの下流側に暖房用のヒータが収納可能とされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の車両用空気調和装置。
  6. 前記コンデンサユニットは、車両の幅方向に横長形状とされた前記フレームの車両前方側に面する位置の中央部に前記コンデンサが配設され、その後方側に前記コンデンサ用ファンが一体に組み付けられて配設された構成とされていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の車両用空気調和装置。
  7. 前記コンデンサユニットの前記コンデンサは、前記左右一対のエバポレータユニットを構成する左右一対の前記エバポレータボックス間に配設されていることを特徴とする請求項6に記載の車両用空気調和装置。
  8. 前記コンデンサの幅方向両端部位に対向して、その後方側に前記エバポレータユニットの前記エバポレータ用ファンおよびファンモータが配置されていることを特徴とする請求項6または7に記載の車両用空気調和装置。
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