JP2011147452A - オーブン装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】オーブン窯1を多段に構成するとき、中間台41を介して複数段で積み重ねた複数段構成とし、中間台41には給気機構40を設ける。該給気機構40は、オーブン窯1の底部と中間台41側方の外部とにそれぞれ連通する給気ダクト部42を形成すると共に、中間台41の側壁には外部に連通して給気ダクト42内に外気を導入する給気孔43を、オーブン窯1の底壁にはオーブン窯1の底部に連通して給気ダクト42内の給気をオーブン窯1内に送気する送気孔44をそれぞれ開穿して成る。
【選択図】図6
Description
横垂板26および遮熱用調整板25は、支持フレーム23に沿って複数に分割して配置され、オーブン窯1内の奥行きにわたって部分的に上部熱源3の輻射熱強度および下部熱源4からの輻射熱流束それぞれの調整を可能としたものとできる。
上部熱源3としては、遠近赤外線放射可能なシュバンクバーナーを使用し、下部熱源4としては、排熱中にオーブン窯1内に水蒸気を放出可能にするガスバーナーを使用してなるものとできる。
また、横垂板26は、断熱材の表面に金属板を貼り合わせてなるものとできる。
この横垂板26には、微細な気泡を含んだ多孔質性溶岩石による遠赤外線放射板を使用し、シュバンクバーナーによる上部熱源3からの遠近赤外線輻射熱およびガスバーナーによる下部熱源4からの水分を含んだ排気対流熱によって当該遠赤外線放射板から被加工物Wに対しソフト化した遠赤外線を拡散放射可能にしたものとできる。
オーブン窯1内部の天井部31には、複数の孔部32が隣接形成されてなる天井側ダクト部33および当該天井側ダクト部33に連通配置した排気口34を備え、孔部32には、オーブン窯1外部に設けたダンパー35の押し込み操作および引っ張り操作によって、オーブン窯1内部に篭もらせた水蒸気量を調整可能にするようメッシュ構造のシャッター機構30を備えたものとできる。
また、オーブン窯1が中間台41を介して複数段で積み重ねられている複数段構成とすることもでき、この場合、中間台41には給気機構40を設けることができ、該給気機構40は、オーブン窯1の底部と中間台41側方の外部とにそれぞれ連通する給気ダクト部42を形成すると共に、中間台41の側壁には外部に連通して給気ダクト42内に外気を導入する給気孔43を、オーブン窯1の底壁にはオーブン窯1の底部に連通して給気ダクト42内の給気をオーブン窯1内に送気する送気孔44をそれぞれ開穿して成る構成とすることができる。
これと同時に調節ネジ24を介して支持フレーム23に架設された横垂板26の高さは、上部熱源3を遮蔽することが可能な高い位置に配置され、上部熱源3から熱板2上の被加工物W側へ向けての輻射熱の過度の到達を防止させる。
一方、火力を強めるものとして設定する場合には、横垂板26に対する調節ネジ24の取付位置の変更により横垂板26の下縁側の隙間を拡げる方向に遮熱用調整板25を移動調整させることで下部熱源4の輻射熱流路を開放させる。
これと同時に調節ネジ24を介して支持フレーム23に架設された横垂板26の高さは、上部熱源3を開放することが可能な低い位置に配置され、上部熱源3から熱板2上の被加工物W側へ向けての輻射熱の強度を増大させる。
また、横垂板26の下縁側の隙間を遮熱用調整板25によって完全閉塞した際には、輻射熱流路が横垂板26の上縁側のみとなり、この方向から輻射熱対流を生じさせる。
このように遮熱用調整板25による輻射熱流路の閉塞乃至拡大、横垂板26の架設高さの変更等によって、焼成されるべき被加工物Wへの輻射熱を均等に分散できるものとなって当該被加工物Wの焦げ付きを防止させると共に、上下部熱源3,4からの輻射熱流束の合流に伴う対流伝熱により、オーブン窯1内を焼成条件に応じた対流熱伝達系とさせ、これにより被加工物Wに対する焼きムラ等を防止させる。
そして、赤外線シュバンクバーナーによる熱源部材を採用した上部熱源3は、当該上部熱源3からの遠近赤外線を反射機構10によって乱反射させて熱板2上に拡散放射して加熱処理を行ない、ガスバーナーによる下部熱源4によって熱板2自体を下方から加熱させることで被加工物Wを万遍なく均一に焼成させる。
支持フレーム23に沿って複数に分割して配置された横垂板26および遮熱用調整板25は、オーブン窯1内部の奥行きにわたっての部分的な加熱調整を設定可能にさせる。
微細な気泡を含んだ多孔質性溶岩石による遠赤外線放射板を使用した横垂板26は、ガスバーナーによる下部熱源4からの水分を含んだ排気対流熱によって当該横垂板26から被加工物Wに対しソフト化した遠赤外線を拡散放射させ、シュバンクバーナーによる上部熱源3からの遠近赤外線輻射熱と相俟って被加工物Wに対する焼成効率を向上させる。しかも多孔質性溶岩石の高蓄熱性によって横垂板26から被加工物Wに対し常に安定した遠赤外線を拡散放射させる。
オーブン窯1外部に設けたダンパー35の引っ張り操作により、メッシュ構造のシャッター機構30が孔部32を閉塞した際には、オーブン窯1内部の排熱を水蒸気と共に篭もらせることから、よりしっとりとした被加工物Wの焼成を可能にさせる。
一方、オーブン窯1外部に設けたダンパー35の押し込み操作により、メッシュ構造のシャッター機構30が孔部32を開放した際には、天井側ダクト部33に連通配置した排気口34からオーブン窯1内部の排熱を水蒸気と共に外部に排気させる。
オーブン窯1を、給気機構40を設けた中間台41を介して複数段構成とすることで、オーブン窯1の単位面積当たりの設置効率を向上させ、また、オーブン窯1内におけるガスバーナーによる下部熱源4に対する外気を給気孔43、給気ダクト部42、送気孔44を経てそれぞれで供給でき、燃焼動作を確実にさせる。
以下に本発明に係るオーブン装置における反射機構10の具体的構成について図1に基づき説明する。反射機構10はその外表面によって上部熱源3からの遠近赤外線による輻射熱を乱反射させてシャワーの如く熱板2上に拡散放射し、熱板2上に置かれている被加工物Wたる生地材料を包み込むような熱回りで焼き上げるようにして加熱処理を行なうものである。
以下に本発明に係るオーブン装置における対流熱調整機構20の具体的構成について図1および図2に基づき説明する。オーブン窯1内部の左右両側に配置される対流熱調整機構20は、上部熱源3設置側に対向して設けられ、上部熱源3から熱板2上の被加工物W側へ向けて輻射熱が過度にならないように当該輻射熱を遮蔽するための例えば微細な気泡を含んだ多孔質性溶岩石による蓄熱性能の高い遠赤外線放射板を使用した横垂板26と、下部熱源4からの輻射熱流束を上部熱源3の輻射熱流束と合流させて対流を生じさせることで熱板2上の被加工物W側への熱伝達を向上するための遮熱用調整板25とから構成されている。
以下に本発明に係るオーブン装置におけるシャッター機構30の具体的構成について図1および図2に基づき説明する。オーブン窯1内部の前記反射機構10が付設されている天井部31には、図4および図5に示すように、例えば円形状の複数の孔部32が隣接形成され、該孔部32は上側の天井側ダクト部33の幅広の下部開口部33A側に連通させると共に、当該天井側ダクト部33はオーブン窯1の例えば背面側に設けられた排気口34に連通させてある。
図6には、オーブン窯1を多段に構成したオーブン装置の例が示されている。すなわち、このオーブン装置は、オーブン窯1が中間台41を介して複数段で積み重ねられている複数段構成とし、中間台41には給気機構40を設けたものであり、該給気機構40は、オーブン窯1の底部と中間台41側方の外部とにそれぞれ連通する給気ダクト部42を形成すると共に、中間台41の側壁には外部に連通して給気ダクト42内に外気を導入する給気孔43を、オーブン窯1の底壁にはオーブン窯1の底部に連通して給気ダクト42内の給気をオーブン窯1内に送気する送気孔44をそれぞれ開穿して成る。
1…オーブン窯 2…熱板
3…上部熱源 4…下部熱源
10…反射機構 11…支持部材
12…取付部 13…支持棒材
14…反射部材
20…対流熱調整機構 21…仕切壁部
22…固定基台 23…支持フレーム
24…調節ネジ 25…遮熱用調整板
25A…孔部 26…横垂板
27…脚部 27A…孔部
28…挿入用溝部
30…シャッター機構 31…天井部
32…孔部 33…天井側ダクト部
33A…下部開口部 34…排気口
35…ダンパー 36…シャッター板
36A…開口部 36B…メッシュ部
40…給気機構 41…中間台
42…給気ダクト部 43…給気孔
44…送気孔
Claims (1)
- オーブン窯が中間台を介して複数段で積み重ねられているオーブン装置において、中間台には給気機構を設け、該給気機構は、オーブン窯の底部と中間台側方の外部とにそれぞれ連通する給気ダクト部を形成すると共に、中間台の側壁には外部に連通して給気ダクト内に外気を導入する給気孔を、オーブン窯の底壁にはオーブン窯の底部に連通して給気ダクト内の給気をオーブン窯内に送気する送気孔をそれぞれ開穿して成ることを特徴とするオーブン装置。
Priority Applications (1)
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JP2011069180A JP5215430B2 (ja) | 2011-03-28 | 2011-03-28 | オーブン装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5404949B1 (ja) * | 2013-04-03 | 2014-02-05 | 義雄 清水 | 焼芋装置 |
KR102212157B1 (ko) * | 2019-09-18 | 2021-02-03 | 김동갑 | 다목적 삼단 화덕 |
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- 2011-03-28 JP JP2011069180A patent/JP5215430B2/ja not_active Expired - Fee Related
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