JP2011147211A - 電力制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次電池の許容容量範囲内で連続的に電力変動を補償するとともに、従来よりも電力変動の補償性能が向上した電力制御装置を提供する。
【解決手段】電力制御装置24の制御部10は、第1および第2の二次電池1,2の一方を第1のモードに設定し、他方を第2のモードに設定する。制御部10は、負荷23の電力変動を補償するために電力変動ΔPに応じた補償電力を算定し、補償電力が放電方向である場合に、第1のモードの二次電池に補償電力を放電させ、補償電力が充電方向である場合に、第2のモードの二次電池に補償電力を充電させる。制御部10は、第1のモードの二次電池の端子電圧が予め定める下限電圧に達したとき、または、第2のモードの二次電池の端子電圧が予め定める上限電圧に達したとき、第1および第2のモードを入替える。
【選択図】図1

Description

この発明は、二次電池によって電力変動を抑制する電力制御装置に関する。
電力系統に接続された負荷の消費する電力や電源の生成する電力が変動すると、系統電圧が変化するので望ましくない。そこで、二次電池を用いてこれらの電力変動を吸収することによって系統電圧を安定化させる電力制御装置が開発されている。
このような用途に二次電池を用いる場合の問題点として、二次電池の充電エネルギーと端子電圧とが比例関係にないので、動作中に充電エネルギーを正確に計測することが困難である点が挙げられる。このため、動作中には充放電電流に基づいて充電エネルギーを推定し、出力停止中に充電エネルギーを計測して誤差をリセットする制御方式が各種考案されている。しかし、このような制御方式は、上記の電力制御装置のように連続動作が要求される用途に好適とは言い難い。
特開2009−222175号公報(特許文献1)に開示される電力制御装置は、二次電池の許容容量範囲内で連続動作で電力変動を吸収し得るようにするために、双方向交直変換装置と二次電池とからなる電力変動吸収装置を2系統含む。第1の電力変動吸収装置は、二次電池の下限電圧を維持するように制御するとともに充電方向の電力変動のみを補償する。第2の電力変動吸収装置は、二次電池の上限電圧を維持するように制御するともに放電方向の電力変動のみを補償する。
特開2009−222175号公報
上記の特開2009−222175号公報(特許文献1)に開示された技術には、以下の問題がある。すなわち、第1の電力変動吸収装置は、充電方向の電力変動を補償した結果、二次電池の端子電圧が増加すると、下限電圧を維持するために二次電池を放電させなければならない。この放電は充電方向の電力変動の補償をキャンセルするように作用する。一方、第2の電力変動吸収装置は、放電方向の電力変動を補償した結果、二次電池の端子電圧が減少すると、上限電圧を維持するために二次電池を充電なければならない。この充電は放電方向の電力変動の補償をキャンセルするように作用する。
このように、二次電池の上限電圧または下限電圧を維持するための制御は、電力変動の補償をキャンセルするように作用するので、電力変動の補償性能が悪化すると考えられる。
この発明の目的は、二次電池の許容容量範囲内で連続的に電力変動を補償するとともに、従来よりも電力変動の補償性能が向上した電力制御装置を提供することである。
この発明は一局面において電力制御装置であって、第1および第2の二次電池と、第1および第2の電圧検出部と、制御部とを備える。第1および第2の二次電池は、電力系統に接続された電力変動源の電力変動を補償するために電力系統に接続される。第1および第2の電圧検出部は、第1および第2の二次電池の端子電圧をそれぞれ検出する。制御部は、第1および第2の二次電池の一方を第1のモードに設定し、他方を第2のモードに設定する。制御部は、電力変動を補償するために電力変動に応じた補償電力を算定し、補償電力が放電方向の電力である場合に、第1のモードの二次電池に補償電力を放電させ、補償電力が充電方向の電力である場合に、第2のモードの二次電池に補償電力を充電させる。制御部は、第1のモードの二次電池の端子電圧が予め定める下限電圧に達したとき、または、第2のモードの二次電池の端子電圧が予め定める上限電圧に達したとき、第1および第2のモードを入替える。
この発明は他の局面において電力制御装置であって、第1および第2の二次電池と、第1および第2の電圧検出部と、制御部とを備える。第1および第2の二次電池は、電力系統に接続された電力変動源の電力変動を補償するために電力系統に接続される。第1および第2の電圧検出部は、第1および第2の二次電池の端子電圧をそれぞれ検出する。制御部は、第1および第2の二次電池の一方を第1のモードに設定し、他方を第2のモードに設定する。制御部は、電力変動を補償するために電力変動に応じた補償電力を算定するとともに、第1および第2の端子電圧の平均値を予め定める基準値に一致させるために平均値と基準値との偏差に応じた調整電力を算定する。制御部は、補償電力および調整電力がともに放電方向の電力である場合に、第1のモードの二次電池に補償電力と調整電力とを加算した電力を放電させ、第2のモードの二次電池に調整電力を放電させる。制御部は、補償電力および調整電力がともに充電方向の電力である場合に、第2のモードの二次電池に補償電力と調整電力とを加算した電力を充電させ、第1のモードの二次電池に調整電力を充電させる。制御部は、補償電力が放電方向の電力であり、調整電力が充電方向の電力である場合に、補償電力から調整電力を減じた差電力が放電方向の電力か充電方向の電力かに応じて第1のモードの二次電池に差電力を放電または充電させ、第2のモードの二次電池に調整電力を充電させる。制御部は、補償電力が充電方向の電力であり、調整電力が放電方向の電力である場合に、差電力が充電方向の電力か放電方向の電力かに応じて第2のモードの二次電池に差電力を充電または放電させ、第1のモードの二次電池に調整電力を放電させる。制御部は、第1のモードの二次電池の端子電圧が予め定める下限電圧に達したとき、または、第2のモードの二次電池の端子電圧が予め定める上限電圧に達したとき、第1および第2のモードを入替える。
上記の第1の局面の電力制御装置において、好ましくは、制御部は、第1および第2の二次電池のいずれか一方の端子電圧が下限電圧または上限電圧に達したとき、第1および第2のモードを入替える前に第1および第2の二次電池を入替モードに設定する。制御部は、入替モードにおいて第1および第2の部分補償電力を算定する。ここで、第1および第2の部分補償電力の和は上記の補償電力に等しい。制御部は、第1の部分補償電力の割合を次第に減少させるとともに第2の部分補償電力の割合を次第に増加させる。制御部は、入替モードにおいて、補償電力が放電方向の電力の場合に入替モードの前に第1のモードであった二次電池に第1の部分補償電力を放電させ、入替モードの後に第1のモードになる二次電池に第2の部分補償電力を放電させる。制御部は、入替モードにおいて、補償電力が充電方向の電力の場合に入替モードの前に第2のモードであった二次電池に第1の部分補償電力を充電させ、入替モードの後に第2のモードになる二次電池に第2の部分補償電力を充電させる。
上記第2の局面の電力制御装置において、好ましくは、制御部は、第1および第2の二次電池のいずれか一方の端子電圧が下限電圧または上限電圧に達したとき、第1および第2のモードを入替える前に第1および第2の二次電池を入替モードに設定する。制御部は、入替モードにおいて第1および第2の部分補償電力を算定する。ここで、第1および第2の部分補償電力の和は上記の補償電力に等しい。制御部は、第1の部分補償電力の割合を次第に減少させるとともに第2の部分補償電力の割合を次第に増加させる。制御部は、入替モードにおいて、補償電力および調整電力がともに放電方向の電力である場合に、入替モードの前に第1のモードであった二次電池に第1の部分補償電力と調整電力とを加算した電力を放電させ、入替モードの後に第1のモードになる二次電池に第2の部分補償電力と調整電力とを加算した電力を放電させる。制御部は、入替モードにおいて、補償電力および調整電力がともに充電方向の電力である場合に、入替モードの前に第2のモードであった二次電池に第1の部分補償電力と調整電力とを加算した電力を充電させ、入替モードの後に第2のモードになる二次電池に第2の部分補償電力と調整電力とを加算した電力を充電させる。制御部は、入替モードにおいて、補償電力が放電方向の電力でありかつ調整電力が充電方向の電力である場合に、第1の部分補償電力から調整電力を減じた第1の差電力が放電方向の電力か充電方向の電力かに応じて、入替モードの前に第1のモードであった二次電池に第1の差電力を放電または充電させ、第2の部分補償電力から調整電力を減じた第2の差電力が放電方向の電力か充電方向の電力かに応じて、入替モードの後に第1のモードになる二次電池に第2の差電力を放電または充電させる。制御部は、入替モードにおいて、補償電力が充電方向の電力でありかつ調整電力が放電方向の電力である場合に、第1の差電力が充電方向の電力か放電方向の電力かに応じて、入替モードの前に第2のモードであった二次電池に第1の差電力を充電または放電させ、第2の差電力が充電方向の電力か放電方向の電力かに応じて、入替モードの後に第2のモードになる二次電池に第2の差電力を充電または放電させる。
この発明によれば、第1および第2の二次電池のモードを入替えながら電力変動を補償することによって、二次電池の許容容量範囲内で連続的に電力変動を吸収するとともに、従来よりも電力変動の補償性能を向上することができる。
この発明の実施の一形態による電力制御装置24の構成図である。 二次電池の充電エネルギーと端子電圧との関係を示す図である。 図1の制御部10による二次電池1,2の制御の概要を説明するための図である。 図1の制御部10の動作を示す機能ブロック図である。 図1の制御部10の制御手順を示すフローチャートである。 図5のステップS5の処理手順を示すフローチャートである。 電力制御装置24のシミュレーションモデルを説明するための図である。 図7のシミュレーションモデルに対応するブロック図である。 電力制御装置24のシミュレーション結果を示す図である。 図9の時刻t1〜t5における二次電池1,2のモードを説明するための図である。 図9の一部の拡大図である。 比較例の電力制御装置100のシミュレーションモデルを説明するための図である。 図12のシミュレーションモデルに対応するブロック図である。 比較例の電力制御装置100のシミュレーション結果を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰返さない。
[電力制御装置24の構成]
図1は、この発明の実施の一形態による電力制御装置24の構成図である。
図1に示す電力系統20では、母線22に電力変動源としての負荷23と電力制御装置24とが接続される。母線22は、電力系統の電源21から交流電力Psの供給を受ける。電力制御装置24は、負荷23の消費する電力Poの変動を補償することによって、母線22の電圧を安定化させる。
以下では、電力変動源として負荷23が接続される場合が示されるが、電力変動源が分散電源であってもこの発明を同様に適用することができる。ただし、負荷23の消費電力が増加する場合と、分散電源の生成電力が減少する場合とが等価であるので、以下の説明において電力変動ΔPの符号を逆にする必要がある。
電力制御装置24は、第1、第2の二次電池1,2と、第1、第2の電力変換器3,4と、直流電圧計5,6と、直流電流計11,12と、交流電圧計7と、交流電流計8と、制御部10とを含む。
この明細書では、負荷23については負荷23に流入する方向の電力Po(すなわち、負荷23が消費する電力)を正とする。二次電池1,2については放電方向の電力P1,P2を正とする。したがって、二次電池1,2の充電方向の電力は−P1,−P2のように負の符号を付して表わす。
二次電池1は、電力変換器3を介して母線22に接続される。電力変換器3は、双方向の直流−交流変換器である。電力変換器3は、二次電池1から母線22に電力P1を放電する場合には、二次電池1の放電する直流電力を交流電力に変換するとともに、制御部10の指令に応じて放電電力の大きさを制御する。逆に、電力変換器3は、母線22から二次電池1に電力(−P1)を充電する場合には、母線22から供給される交流電力を直流電力に変換するとともに、制御部10の指令に応じて充電電力の大きさを制御する。
同様に、二次電池2は、電力変換器4を介して母線22に接続される。電力変換器4は、双方向の直流−交流変換器である。電力変換器4は、二次電池2から母線22に電力P2を放電する場合には、二次電池2の放電する直流電力を交流電力に変換するとともに、制御部10の指令に応じて放電電力の大きさを制御する。逆に、電力変換器4は、母線22から二次電池2に電力(−P2)を充電する場合には、母線22から供給される交流電力を直流電力に変換するとともに、制御部10の指令に応じて充電電力の大きさを制御する。
直流電圧計5,6は、二次電池1,2の端子電圧V1,V2をそれぞれ測定する。直流電流計11は、直流変流器を介して二次電池1と電力変換器3との間に接続され、二次電池1の充電電流または放電電流を測定する。直流電流計12は、直流変流器を介して二次電池2と電力変換器4との間に接続され、二次電池2の充電電流または放電電流を測定する。
交流電圧計7は、図示を省略した計器用変圧器を介して母線22に接続される。交流電圧計7は母線22の交流電圧を測定する。交流電流計8は、交流変流器を介して母線22と負荷23とを接続する配電線に接続される。交流電流計8は負荷23に流れる交流電流を測定する。交流電圧計7および交流電流計8は、負荷23によって消費される電力を検出する電力検出部9として機能する。
制御部10は、コンピュータなどによって構成され、直流電圧計5,6、直流電流計11,12、交流電圧計7、および交流電流計8の測定結果に基づいて電力変換器3,4の動作を制御する。これによって、二次電池1,2の放電電力および充電電力が制御される。制御部10の詳しい動作については、図4〜図6を参照して後述する。
[電力制御装置24の動作の概要]
図2は、二次電池の充電エネルギーと端子電圧との関係を示す図である。
図2を参照して、一般に二次電池は充電エネルギーと端子電圧とが比例関係にない。図2に示すように充電エネルギーが100%に近い場合、または充電エネルギーが0%に近い場合には、充電エネルギーが増加すると端子電圧が増加する関係にあるが、大部分の充電エネルギーの範囲では、充電エネルギーが変化しても端子電圧はほとんど変化しない。このため、二次電池の動作中に端子電圧に基づいて充電エネルギーを正確に計測することは困難である。そこで、この実施の形態の電力制御装置24は2台の二次電池1,2を用いることによって二次電池を容量の範囲内で使用できるようにする。
なお、二次電池の使用にあたっては、二次電池を破損しないように充電エネルギーが100%のときの電圧Vfullよりも低電圧の上限電圧Vmaxと、充電エネルギーが0%のときの電圧Vemptyよりも高電圧の下限電圧Vminとが設定される。二次電池は、上限電圧Vmaxと下限電圧Vminとの間の許容範囲で使用される。
図3は、図1の制御部10による二次電池1,2の制御の概要を説明するための図である。
制御部10は、二次電池1,2のうちの一方を第1のモード、他方を第2のモードに設定する。図3(A)は二次電池1を第1のモードに設定し、二次電池2を第2のモードに設定した場合を示す。以下、この状態をパラメータflagを用いてflag=0とする。一方、図3(B)は二次電池1を第2のモードに設定し、二次電池2を第1のモードに設定した場合を示す。以下、この状態をflag=1とする。
図3(A)に示すflag=0の状態では、負荷23の消費電力Poが増加した場合(電力変動ΔPが正の場合)、制御部10は、電力変動ΔPを補償するための電力P1を第1のモードの二次電池1に放電させることによって電力変動ΔPを補償する。一方、負荷23の消費電力Poが減少した場合(電力変動ΔPが負の場合)、制御部10は、電力変動ΔPを補償する補償電力(−P2)を第2のモードの二次電池2に充電させることにより電力変動ΔPを補償する。
さらに、制御部10は、第1のモードである二次電池1の端子電圧が放電中に下限電圧Vminに達した場合、もしくは、第2のモードである二次電池2の端子電圧が充電中に上限電圧Vmaxに達した場合に、第1および第2のモードを入替える(flag=0の状態からflag=1の状態に切替わる)。
図3(B)に示すflag=1の状態は、上記のflag=0の場合の逆である。すなわち、負荷23の消費電力Poが増加した場合(電力変動ΔPが正の場合)、制御部10は、電力変動ΔPを補償するための電力P2を第1のモードの二次電池2に放電させることによって電力変動ΔPを補償する。一方、負荷23の消費電力Poが減少した場合(電力変動ΔPが負の場合)、制御部10は、電力変動ΔPを補償する補償電力(−P1)を第2のモードの二次電池1に充電させることにより電力変動ΔPを補償する。
なお、正確には、図5、図6で後述するように、二次電池1,2を制御するパラメータとしてさらにrateがある。パラメータrateは、通常は1に設定され、第1および第2のモードを入替える過程で0以上1未満の値に設定される。パラメータrateが0以上1未満のとき、二次電池1,2は第1および第2のモードのいずれとも異なる入替モードにあるとする。一方、flag=0かつrate=1のとき、二次電池1は第1のモードであり、二次電池2は第2のモードである。flag=1かつrate=1のとき、二次電池1は第2のモードであり、二次電池2は第1のモードである。
このように、図1の制御部10は、第1のモードの二次電池には正の電力変動(ΔP>0)を補償するために放電のみを行なわせ、第2のモードの二次電池には負の電力変動(ΔP<0)を補償するために充電のみを行なわせる。そして、制御部10は、第1のモードの二次電池の端子電圧が放電中に下限電圧Vminに達した場合、もしくは、第2のモードの二次電池の端子電圧が充電中に上限電圧Vmaxに達した場合に、第1および第2のモードを入替える。これによって、電池の充電容量を設定された上限および下限まで使用でき、連続的に効率良く電力変動を補償することができる。
[電力制御装置24の詳細動作]
図4は、図1の制御部10の動作を示す機能ブロック図である。以下に説明するように、制御部10は上記の補償動作に加えて、二次電池1,2の端子電圧V1,V2の平均値Vaveが予め設定された基準値Vrefに一致するように二次電池1,2を制御する。このため、制御部10は、変動抽出フィルタ30と、正負分離部31と、電圧平均化部32と、減算器35と、乗数器36,37と、加算器38,39とを含む。
変動抽出フィルタ30は、図1の交流電圧計7および交流電流計8によって検出された負荷23の消費電力Poから変動分ΔPを抽出するハイパスフィルタである。
正負分離部31は、図3で説明したように、電力変動ΔPおよび二次電池1,2のモードに応じて、二次電池1,2に対して補償電力P1ref,P2refの指令値をそれぞれ出力する。補償電力P1ref,P2refの一方はΔPに等しく、他方は0である。
さらに、正負分離部31は、二次電池1,2の端子電圧V1,V2が予め設定された上限電圧Vmaxまたは下限電圧Vminに達したとき、第1および第2のモードの入替を行なう。正負分離部31のさらに詳しい動作については、図6に示すフローチャートを参照して後述する。
電圧平均化部32は、二次電池1,2の端子電圧V1,V2を受けてこれらの平均電圧Vaveを算出する。図4の場合、電圧平均化部32は、加算器33と乗数器34とを含む。加算器33によって端子電圧V1,V2が加算され、乗数器34によって加算器33の加算結果が0.5倍されることによって、端子電圧V1,V2の加算平均が出力される。
減算器35は、平均電圧Vaveと基準電圧Vrefとの偏差を算出する。算出された偏差は乗数器36,37によって予め定める比例定数倍(K倍)される。乗数器36,37から出力された電力の指令値(調整電力と称する)は、加算器38,39によってそれぞれ補償電力P1ref,P2refの指令値に加算される。ここで、加算器38,39では補償電力および調整電力の符号も含めた演算が行なわれる。したがって、補償電力および調整電力が共に放電方向の電力の場合または共に充電方向の電力の場合は、加算結果は両者の絶対値の和に放電方向または充電方向を示す符号をつけたものになる。補償電力および調整電力の一方が放電方向の電力で他方が充電方向の電力の場合には、加算結果は両者の絶対値の差に放電方向または充電方向を表わす符号をつけたものになる。なお、補償電力P1ref,P2refは一方がΔPであり他方が0であるのに対して、二次電池1,2に対する調整電力は互いに等しい。
以上によって、二次電池1,2に対する最終的な出力電力P1,P2の指令値が算出される。出力電力P1が正(放電方向)の場合に二次電池1は電力P1を放電し、出力電力P1が負(充電方向)の場合に二次電池1は電力−P1を充電する。二次電池2についても同様であり、出力電力P2が正(放電方向)の場合に二次電池2は電力P2を放電し、出力電力P2が負(充電方向)の場合に二次電池2は電力−P2を充電する。
このように、電力変動を補償するための補償電力P1ref,P2refの指令値に、二次電池1,2の端子電圧V1,V2の平均値Vaveを基準値Vrefに維持するための調整電力の指令値が加算される理由は次のとおりである。
二次電池1,2や電力変換器3,4は充放電の際に損失が発生するため、上記のように二次電池1,2の入替を行ないながら充放電を行なった場合、最終的に二次電池1,2ともに残存容量が下限値に至り電力変動を吸収する効果が得られなくなる場合があり得る。このような事態を避けるためのより好ましい構成として、電力制御装置24は、電力変動の補償電力P1ref,P2refを算定するとともに、二次電池1,2の端子電圧V1,V2の平均値と基準値との偏差を小さくするための調整電力も算定する。偏差を小さくするための調整電力を出力することによって、補償電力P1ref,P2refをキャンセルする作用が生じる場合があるが、端子電圧を上限電圧または下限電圧に維持するような前述の特開2009−222175号公報(特許文献1)の方法に比べると、端子電圧V1,V2の平均値を制御しているのでキャンセル作用は小さい。したがって、従来技術に比べると電力変動の補償性能は優れている。
図5は、図1の制御部10の制御手順を示すフローチャートである。
図4、図5を参照して、ステップS1で、制御部10(詳しくは、正負分離部31)は、パラメータflagを0に初期設定し、パラメータrateを1に初期設定する。既に説明したように、flag=0かつrate=1の場合、二次電池1が第1のモード(主として放電のみを行なう)であり、二次電池2が第2のモード(主として充電のみを行なう)である。
次のステップS2で、制御部10は、交流電圧計7および交流電流計8の計測結果によって負荷23で消費される電力Poを検知する。
次のステップS3で、制御部10は、直流電圧計5,6の計測結果によって、二次電池1,2の端子電圧V1,V2を検知する。
次のステップS4で、制御部10の変動抽出フィルタ30は、ステップS2で検知した消費電力Poの電力変動分ΔPを抽出する。
次のステップS5で、制御部10の正負分離部31は、電力変動分ΔPに基づいて二次電池1,2に対する補償電力P1ref,P2refの指令値をそれぞれ算出するとともに、二次電池1,2の端子電圧V1,V2に応じて、二次電池1,2の第1および第2のモードの入替指令を行なう。ステップS5の詳しい手順は図6を参照して後述する。
次のステップS6で、制御部10の電圧平均化部32は、二次電池1,2の端子電圧V1,V2の平均値を算出する。
次のステップS7で、制御部10は、補償電力P1ref,P2refの指令値に、二次電池1,2の端子電圧V1,V2の平均値Vaveを基準値Vrefに維持するための調整電力の指令値を加算することによって、二次電池1,2の最終的な出力電力P1,P2の指令値を算出する。
次のステップS8で、制御部10は、ステップS7で算出した出力電力P1,P2の指令値を電力変換器3,4にそれぞれ出力する。
図6は、図5のステップS5の処理手順を示すフローチャートである。
図1、図6を参照して各ステップの概略を説明すると、まず、図6のステップS101〜S105は、端子電圧V1,V2に基づいて二次電池1,2について第1および第2のモードの入替を行うか否かを判定するためのステップである。
ステップS106〜S108は、二次電池1,2の第1および第2のモードの入替える過程で、パラメータrateの値を設定するためのステップである。具体的には、二次電池1,2の端子電圧が下限電圧Vminまたは上限電圧Vmaxに達したとき、制御部10は、パラメータrateを0に設定した後(ステップS104,S105)、所定の割合で1まで増加させる。既に説明したように、パラメータrateが0以上1未満の場合、二次電池1,2は入替モードである。パラメータrate=1に戻ると、二次電池1,2はパラメータflagの値が0か1かに応じて一方が第1のモードになり、他方が第2のモードになる。
ステップS109〜S113は、二次電池1,2の各々の補償電力P1ref,P2refを算定するためのステップである。二次電池1,2の各々が第1のモード、第2のモード、および入替モードのいずれであるかによって、補償電力P1ref,P2refには異なる値が設定される。
まず、図6の最初のステップS101で、制御部10(詳しくは、正負分離部31)は、パラメータflagが0であるか否かを判定する。flag=0の場合、処理はステップS102に進み、flag=1の場合、処理はステップS103に進む。
ステップS102では、制御部10は、第1のモードである二次電池1の端子電圧V1が下限電圧Vmin以下であるか、または第2のモードである二次電池2の端子電圧V2が上限電圧Vmax以上であるかを判定する。ステップS102の条件が満たされた場合(ステップS102でYES)、処理はステップS104に進む。そして、ステップS104で、制御部10は、パラメータflagを1に変更するとともに、パラメータrateを0に変更する。すなわち、二次電池1,2は入替モードに設定される。その後、制御部10は、処理をステップS106に進める。ステップS102でNOの場合、制御部10は、パラメータflagおよびrateを変更せずに(flag=0,rate=1)、処理をステップS106に進める。
一方、ステップS103では、制御部10は、第1のモードである二次電池2の端子電圧V2が下限電圧Vmin以下であるか、または第2のモードである二次電池1の端子電圧V1が上限電圧Vmax以上であるか否かを判定する。ステップS103の条件が満たされた場合(ステップS103でYES)、処理はステップS105に進む。そして、ステップS105で、制御部10は、パラメータflagを0に変更するとともに、パラメータrateを0に変更する。すなわち、二次電池1,2は入替モードに設定される。その後、制御部10は、処理をステップS106に進める。ステップS103でNOの場合、制御部10は、パラメータflagおよびrateを変更せずに(flag=1,rate=1)、処理をステップS106に進める。
ステップS106で、制御部10は、パラメータrateの大きさを判定し、以下のステップS107,S108でパラメータrateの大きさに応じた処理を行なう。二次電池1,2が入替モードでないときにはパラメータrateは1であるので、制御部10は、パラメータrateの大きさを変更せずに処理をステップS109に進める。二次電池1,2が入替モードのときにはパラメータrateは0以上1未満であり、この場合、制御部10はパラメータrateを所定のステップ幅であるΔrateずつ増加させる(ステップS108)。パラメータrateを増加させたことによってその値が1を超えた場合には、制御部10は、パラメータrateを1に設定することによって入替モードを終了させる(ステップS107)。
次のステップS109〜S113において、二次電池1,2の各々の補償電力P1ref,P2refが算定される。図6に示すように、パラメータflagが0か1かによって(ステップS109)、さらには負荷23の電力変動ΔPが正(または0)か負かによって(ステップS110,S111)によって算定される補償電力P1ref,P2refの値が異なる。
(i)パラメータflag=0で電力変動ΔPが0以上(ステップS109でYES、ステップS110でYES)の場合
この場合、処理はステップS112に進む。ステップS112においてパラメータrateが1のとき(二次電池1,2が入替モードでないとき)、第1のモードである二次電池1の補償電力P1refの指令値(放電方向)がΔPに設定され、第2のモードである二次電池2の補償電力P2refの指令値が0に設定される。すなわち、正の電力変動ΔPを補償するために、第1のモードである二次電池1の放電方向の補償電力P1refとしてΔPが設定される。
一方、ステップS112においてパラメータrateが0以上1未満のとき(二次電池1,2が入替モードのとき)、入替モードの前に第1のモードであった二次電池2の補償電力P2refの指令値(放電方向)はΔP×(1−rate)に設定され、入替モードの後に第1のモードになる二次電池1の補償電力P1refの指令値(放電方向)はΔP×rateに設定される。パラメータrateは0から1まで所定の割合で増加するので、二次電池2の補償電力P2refの指令値(放電方向)はΔPから0まで徐々に減少し、二次電池1の補償電力P1refの指令値(放電方向)は0からΔPまで徐々に増加することになる。
(ii)パラメータflag=0で電力変動ΔPが0未満(ステップS109でYES、ステップS110でNO)の場合
この場合、処理はステップS113に進む。ステップS113においてパラメータrateが1のとき(二次電池1,2が入替モードでないとき)、第1のモードである二次電池1の補償電力P1refの指令値が0に設定され、第2のモードである二次電池2の補償電力P2refの指令値(充電方向)がΔPに設定される。すなわち、負の電力変動ΔPを補償するために、第2のモードである二次電池2の充電方向の補償電力P2refとしてΔPが設定される。
一方、ステップS113においてパラメータrateが0以上1未満のとき(二次電池1,2が入替モードのとき)、入替モードの前に第2のモードであった二次電池1の補償電力P1refの指令値(充電方向)はΔP×(1−rate)に設定され、入替モードの後に第2のモードになる二次電池2の補償電力P2refの指令値(充電方向)はΔP×rateに設定される。パラメータrateは0から1まで所定の割合で増加するので、二次電池1の補償電力P1refの指令値(充電方向)はΔPから0まで徐々に減少し、二次電池2の補償電力P2refの指令値(充電方向)は0からΔPまで徐々に増加することになる。
(iii)パラメータflag=1で電力変動ΔPが0以上(ステップS109でNO、ステップS111でYES)の場合
この場合、処理はステップS113に進む。ステップS113においてパラメータrateが1のとき(二次電池1,2が入替モードでないとき)、第1のモードである二次電池2の補償電力P2refの指令値(放電方向)がΔPに設定され、第2のモードである二次電池1の補償電力P1refの指令値が0に設定される。すなわち、正の電力変動ΔPを補償するために、第1のモードである二次電池2の放電方向の補償電力P2refとしてΔPが設定される。
一方、ステップS113においてパラメータrateが0以上1未満のとき(二次電池1,2が入替モードのとき)、入替モードの前に第1のモードであった二次電池1の補償電力P1refの指令値(放電方向)はΔP×(1−rate)に設定され、入替モードの後に第1のモードになる二次電池2の補償電力P2refの指令値(放電方向)はΔP×rateに設定される。パラメータrateは0から1まで所定の割合で増加するので、二次電池1の補償電力P1refの指令値(放電方向)はΔPから0まで徐々に減少し、二次電池2の補償電力P2refの指令値(放電方向)は0からΔPまで徐々に増加することになる。
(iv)パラメータflag=1で電力変動ΔPが0未満(ステップS109でNO、ステップS111でNO)の場合
この場合、処理はステップS112に進む。ステップS112においてパラメータrateが1のとき(二次電池1,2が入替モードでないとき)、第1のモードである二次電池2の補償電力P2refの指令値が0に設定され、第2のモードである二次電池1の補償電力P1refの指令値(充電方向)がΔPに設定される。すなわち、負の電力変動ΔPを補償するために、第2のモードである二次電池1の充電方向の補償電力P1refとしてΔPが設定される。
一方、ステップS112においてパラメータrateが0以上1未満のとき(二次電池1,2が入替モードのとき)、入替モードの前に第2のモードであった二次電池2の補償電力P2refの指令値(充電方向)はΔP×(1−rate)に設定され、入替モードの後に第2のモードになる二次電池1の補償電力P1refの指令値(充電方向)はΔP×rateに設定される。パラメータrateは0から1まで所定の割合で増加するので、二次電池2の補償電力P2refの指令値(充電方向)はΔPから0まで徐々に減少し、二次電池1の補償電力P1refの指令値(充電方向)は0からΔPまで徐々に増加することになる。
二次電池1,2が入替モードである場合について、上記の(i)〜(iv)をまとめると次のようになる。二次電池1,2よって補償される全体の補償電力ΔPのうちΔP×(1−rate)を第1の部分補償電力と称し、ΔP×rateを第2の部分補償電力と称する。第1および第2の部分補償電力の和は全体の補償電力に等しく、第1の部分補償電力の割合は次第に減少し、第2の部分補償電力の割合は次第に増加する。全体の補償電力ΔPが正(放電方向)の場合、入替モードの前に第1のモードであった二次電池の補償電力として第1の部分補償電力が設定され、入替モードの後に第1のモードになる二次電池の補償電力として第2の部分補償電力が設定される。全体の補償電力ΔPが負(充電方向)の場合、入替モードの前に第2のモードであった二次電池の補償電力として第1の部分補償電力が設定され、入替モードの後に第2のモードになる二次電池の補償電力として第2の部分補償電力が設定される。
このように入替モードにおいて二次電池1,2の充放電電力を徐々に変化させる理由は次のとおりである。すなわち、図1の電力変換器3,4には一般に応答遅れがある。このため、充電方向と放電方向とを瞬時に入替えるように指令すると制御誤差を生じるので、電力変動の補償に悪影響を及ぼす。そこで、図1の電力制御装置24では、パラメータrateを用いて、電力変換器3,4の応答遅れが問題にならないような変化率で充電方向と放電方向とが入替えられる。パラメータrateが0のときは、モードが入替わってもモードの入替前と二次電池1,2出力に変化がない状態であり、rateを0から1までに徐々に増加させることによって、二次電池1,2の出力が徐々に変化する。このような制御をすることによって、良好な電力変動の補償性能が得られる。
[電力制御装置24のシミュレーション結果]
図7は、電力制御装置24のシミュレーションモデルを説明するための図である。
図7を参照して、シミュレーションでは二次電池1は抵抗R1とコンデンサC1の直列接続によってモデル化される。二次電池2も同じく抵抗R2とコンデンサC2との直列接続によってモデル化される。抵抗R1,R2の各抵抗値をRとし、コンデンサC1,C2の容量値をCとする。コンデンサC1,C2にかかる電圧をそれぞれVc1,Vc2とし、二次電池1,2から出力される電流をそれぞれI1,I2とする。出力電流I1,I2は放電方向を正とする。この場合、二次電池1,2の端子電圧V1,V2は、
Figure 2011147211
で与えられる。上式(1),(2)の右辺第3項のVmax,Vminは、端子電圧V1,V2の初期値をそれぞれ示す。すなわち、二次電池1の端子電圧V1の初期値は許容容量の最大値に対応する上限電圧Vmaxに設定され、二次電池2の端子電圧V2の初期値は許容容量の最小値に対応する下限電圧Vminに設定される。
シミュレーションでは負荷23の電力変動ΔPを所与の条件としてシステムの応答が計算される。具体的数値として、負荷23の電力変動ΔPを振幅(ゼロ・ツー・ピーク)10kWで周期20秒の正弦波とした。
その他の、シミュレーションの具体的な数値として、二次電池1,2の容量の下限を25kJとし、上限を100kJとした。コンデンサC1,C2の容量Cを20Fとし、抵抗R1,R2の値Rを0.05Ωとした。この値は、充放電効率80%程度に相当する。上限電圧Vmaxを100Vとし、下限電圧Vminを50Vとした。端子電圧V1,V2の平均値Vaveと比較する基準電圧Vrefの大きさを80Vとした。端子電圧V1,V2の平均値Vaveと基準電圧Vrefとの偏差に乗ずる定数Kを0.5とした。図5、図6に示した二次電池1,2の入替モード時のパラメータrateの変化率Δrateを1pu/0.1秒とした。
図8は、図7のシミュレーションモデルに対応するブロック図である。図8のブロック図は図4のブロック図に、上記の二次電池1,2のモデル式(1),(2)に対応する機能ブロックを追加したものである。図4のブロック図と共通する部分については同一の参照符号を付して説明を繰返さない。
図8において、二次電池1の端子電圧V1は、二次電池1の出力電流I1を乗数器43で−R倍した値と、コンデンサC1の端子電圧Vc1とを、加算器47で加算することによって得られる。コンデンサC1の端子電圧Vc1は、二次電池1の出力電流I1を積分器41で積分して−1/C倍した値と、初期値Vmaxとを、加算器45で加算することによって得られる。出力電流I1は、加算器38から出力された二次電池1の出力電力P1の指令値を、除算器49で端子電圧V1によって除することによって求められる。
同様に、二次電池2の端子電圧V2は、二次電池2の出力電流I2を乗数器44で−R倍した値と、コンデンサC2の端子電圧Vc2とを、加算器48で加算することによって得られる。コンデンサC2の端子電圧Vc2は、二次電池2の出力電流I2を積分器42で積分して−1/C倍した値と、初期値Vminとを、加算器46で加算することによって得られる。出力電流I2は、加算器39から出力された二次電池2の出力電力P2の指令値を、除算器50で端子電圧V2によって除することによって求められる。
図9は、電力制御装置24のシミュレーション結果を示す図である。図9において、上段のグラフは、図1の負荷23の電力変動ΔP[kW]の時間変化を表わす。中段のグラフは、図8に示した二次電池1の出力電力P1[kW]の時間変化(実線)と、二次電池2の出力電力P2[kW]の時間変化(破線)とを表わす。下段のグラフは、二次電池1,2の出力電力P1,P2を合計した出力電力Pout[kW]の時間変化(実線)と、電力変動ΔPと出力電力Poutとの誤差Perr[kW](破線)とを表わす。各波形は時刻400秒〜460秒までが示される。
図9に示すように、誤差Perrは電力変動ΔPの10%以下であり、電力制御装置24から出力される電力Poutによって電力変動ΔPがほぼ補償されていることがわかる。
図10は、図9の時刻t1〜t5における二次電池1,2のモードを説明するための図である。図10でハッチングが付された領域によって、二次電池1,2の充電エネルギーの割合が示される。図10(A)〜(E)は、図9の時刻t1〜t5における二次電池1,2のモードにそれぞれ対応する。
図9、図10を参照して、時刻t1(420秒)では、二次電池1は第2のモード(主として充電のみを行なう)であり、二次電池2は第1のモード(主として放電のみを行なう)である。時刻t1で電力変動ΔPが正になったので、図10(A)に示すように、第1のモードの二次電池2からの放電電力P2によって電力変動ΔPが補償される。
時刻t2(423秒)で、図10(B)に示すように、第1のモードである二次電池2の端子電圧V2が下限電圧Vminに達したので、第1および第2のモードが入替わる。新たに第1のモードになった二次電池1からの放電電力P1によって電力変動ΔPが補償される。
時刻t3(430秒)で電力変動ΔPが負になったので、図10(C)に示すように、第2のモードである二次電池2に充電される電力P2によって電力変動ΔPが補償される。
時刻t4(440秒)で電力変動ΔPが正になったので、図10(D)に示すように、第1のモードである二次電池1から放電される電力P1によって電力変動ΔPが補償される。
時刻t5(443秒)で、図10(E)に示すように、第1のモードである二次電池1の端子電圧V1が下限電圧Vminに達したので、二次電池1,2のモードが入替わる。新たに第2のモードになった二次電池2からの放電電力P2によって電力変動ΔPが補償される。
図11は、図9の一部の拡大図である。図11には、図9の中段のグラフの402秒から404秒までが拡大して示される。図11に示す区間では、負荷23の電力変動ΔPが正であるので、第1のモードの二次電池からの放電電力によって電力変動ΔPが補償される。図11の402秒から403秒までは、二次電池1が第1のモードであるので、二次電池1からの放電電力P1によって電力変動ΔPが補償される。403秒付近で、二次電池1の端子電圧V1が下限電圧Vminに達する。このとき、図6で説明したように、二次電池1,2は入替モードになる。入替モードにおいて、入替モードになる前まで第1のモードであった二次電池1の放電電力P1は徐々に減少する。一方、入替モードの後に第1のモードになる二次電池2の放電電力P2は徐々に増加する。入替モードの終了後は二次電池2からの放電電力P2によって電力変動ΔPが補償される。
[比較例の電力制御装置100のシミュレーション結果]
以下、前述の特開2009−222175号公報(特許文献1)に開示された技術と類似の電力制御装置100についてのシミュレーション結果を比較例として示す。
図12は、比較例の電力制御装置100のシミュレーションモデルを説明するための図である。電力制御装置100では、二次電池1がこれまで説明した第1のモードに固定され、二次電池2が第2のモードに固定される。すなわち、負荷23の電力変動ΔPが正のとき、二次電池1からの放電電力Ppによって電力変動ΔPが補償される。負荷23の電力変動ΔPが負のとき、二次電池2の充電電力(−Pn)によって電力変動ΔPが補償される。なお、図12では、放電方向の電力を正と定義しているので、充電電力には−の符号が付される。
さらに、電力制御装置100では、二次電池1の端子電圧V1が上限電圧Vmaxを維持するように制御され、二次電池2の端子電圧V2が下限電圧Vminを維持するように制御される。このため、二次電池1には上限電圧維持のための充電電力(−Pv1)が生じ、二次電池2には下限電圧維持のための放電電力(Pv2)が生じる。これらの充電電力(−Pv1)および放電電力(Pv2)は、電力変動ΔPを補償するための放電電力Ppおよび充電電力(−Pn)をキャンセルするように作用する。このため、電力制御装置100では、電力変動ΔPの補償性能が悪化する。
図13は、図12のシミュレーションモデルに対応するブロック図である。図13において、二次電池1,2の部分のブロック図は図8の場合と同じであるので、対応する部分には同一の参照符号を付して説明を繰返さない。
図13の正負分離部101は、電力変動ΔPが正の場合は、二次電池1から放電される補償電力(放電方向)Ppの指令値をPp=ΔPに設定する。正負分離部101は、電力変動ΔPが負の場合は、二次電池2に充電される補償電力(充電方向)Pnの指令値をPn=ΔPに設定する。
減算器102は、二次電池1の端子電圧V1と上限電圧Vmaxとの偏差を算出する。乗数器36は、減算器102から出力される偏差に定数K(K=1.5)を乗ずることによって、上限電圧維持のための調整電力Pv1の指令値を算出する。加算器38は、変動補償のための補償電力Ppと上限電圧維持のための調整電力Pv1とを加算することによって最終的に二次電池1から出力される出力電力P1の指令値を算出する。
同様に、減算器103は、二次電池2の端子電圧V2と下限電圧Vminとの偏差を算出する。乗数器37は、減算器103から出力される偏差に定数K(K=1.5)を乗ずることによって、下限電圧維持のための調整電力Pv2の指令値を算出する。加算器39は、変動補償のための補償電力Pnと下限電圧維持のための調整電力Pv2とを加算することによって最終的に二次電池2から出力される出力電力P2の指令値を算出する。
図14は、比較例の電力制御装置100のシミュレーション結果を示す図である。図14のシミュレーション結果については、特に断らない限り、図9の場合と同じ数値を用いて計算した。図14において、上段のグラフは、図12の負荷23の電力変動ΔPの時間変化を表わす。中段のグラフは、図13に示した二次電池1から出力される補償電力Ppの時間変化(実線)と、二次電池2から出力される補償電力Pnの時間変化(破線)を示す。下段のグラフは、下段のグラフは、二次電池1,2の最終的な出力電力P1,P2を合計した出力電力Pout[kW]の時間変化(実線)と、電力変動ΔPと出力電力Poutとの誤差Perr[kW](破線)とを表わす。各波形は時刻400秒〜460秒までが示される。
図14に示すように、誤差Perrは電力変動ΔPの20%程度まで達し、図9の場合に比べて補償性能が悪化していることがわかる。
[変形例]
図4で制御部10のブロック図を示したが、あくまで一例でありこの構成に限られるものでない。たとえば、電圧平均化部32は端子電圧V1,V2の加算平均ではなく、重み付き平均を計算してもよい。さらに、端子電圧V1,V2の平均値が基準値Vrefと一致するように制御する場合、図4に示す比例要素36,37だけでなく一次遅れ要素など他の制御要素を組合わせてもよい。
上記では、負荷23および電力制御装置24が交流配電系統に接続される場合について説明したが、負荷23および電力制御装置24が直流配電系統に接続される場合についても電力変動補償が可能である。この場合、図1の電力変換器3,4として直流−交流変換器に代えて直流−直流変換器が用いられる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2 二次電池、3,4 電力変換器、10 制御部、21 電源、22 母線、23 負荷(電力変動源)、24 電力制御装置。

Claims (4)

  1. 電力系統に接続された電力変動源の電力変動を補償するために前記電力系統に接続された第1および第2の二次電池と、
    前記第1および第2の二次電池の端子電圧をそれぞれ検出する第1および第2の電圧検出部と、
    前記第1および第2の二次電池の一方を第1のモードに設定し、他方を第2のモードに設定する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記電力変動を補償するために前記電力変動に応じた補償電力を算定し、前記補償電力が放電方向の電力である場合に、前記第1のモードの二次電池に前記補償電力を放電させ、前記補償電力が充電方向の電力である場合に、前記第2のモードの二次電池に前記補償電力を充電させ、
    前記制御部は、前記第1のモードの二次電池の端子電圧が予め定める下限電圧に達したとき、または、前記第2のモードの二次電池の端子電圧が予め定める上限電圧に達したとき、前記第1および第2のモードを入替える、電力制御装置。
  2. 電力系統に接続された電力変動源の電力変動を補償するために前記電力系統に接続された第1および第2の二次電池と、
    前記第1および第2の二次電池の端子電圧をそれぞれ検出する第1および第2の電圧検出部と、
    前記第1および第2の二次電池の一方を第1のモードに設定し、他方を第2のモードに設定する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記電力変動を補償するために前記電力変動に応じた補償電力を算定するとともに、前記第1および第2の端子電圧の平均値を予め定める基準値に一致させるために前記平均値と前記基準値との偏差に応じた調整電力を算定し、
    前記制御部は、前記補償電力および前記調整電力がともに放電方向の電力である場合に、前記第1のモードの二次電池に前記補償電力と前記調整電力とを加算した電力を放電させ、前記第2のモードの二次電池に前記調整電力を放電させ、
    前記制御部は、前記補償電力および前記調整電力がともに充電方向の電力である場合に、前記第2のモードの二次電池に前記補償電力と前記調整電力とを加算した電力を充電させ、前記第1のモードの二次電池に前記調整電力を充電させ、
    前記制御部は、前記補償電力が放電方向の電力でありかつ前記調整電力が充電方向の電力である場合に、前記補償電力から前記調整電力を減じた差電力が放電方向の電力か充電方向の電力かに応じて前記第1のモードの二次電池に前記差電力を放電または充電させ、前記第2のモードの二次電池に前記調整電力を充電させ、
    前記制御部は、前記補償電力が充電方向の電力でありかつ前記調整電力が放電方向の電力である場合に、前記差電力が充電方向の電力か放電方向の電力かに応じて前記第2のモードの二次電池に前記差電力を充電または放電させ、前記第1のモードの二次電池に前記調整電力を放電させ、
    前記制御部は、前記第1のモードの二次電池の端子電圧が予め定める下限電圧に達したとき、または、前記第2のモードの二次電池の端子電圧が予め定める上限電圧に達したとき、前記第1および第2のモードを入替える、電力制御装置。
  3. 前記制御部は、前記第1および第2の二次電池のいずれか一方の端子電圧が前記下限電圧または前記上限電圧に達したとき、前記第1および第2のモードを入替える前に前記第1および第2の二次電池を入替モードに設定し、
    前記制御部は、前記入替モードにおいて第1および第2の部分補償電力を算定し、前記第1および第2の部分補償電力の和は前記補償電力に等しく、前記制御部は、前記第1の部分補償電力の割合を次第に減少させるとともに前記第2の部分補償電力の割合を次第に増加させ、
    前記制御部は、前記入替モードにおいて、前記補償電力が放電方向の電力の場合に前記入替モードの前に前記第1のモードであった二次電池に前記第1の部分補償電力を放電させ、前記入替モードの後に前記第1のモードになる二次電池に前記第2の部分補償電力を放電させ、
    前記制御部は、前記入替モードにおいて、前記補償電力が充電方向の電力の場合に前記入替モードの前に前記第2のモードであった二次電池に前記第1の部分補償電力を充電させ、前記入替モードの後に前記第2のモードになる二次電池に前記第2の部分補償電力を充電させる、請求項1に記載の電力制御装置。
  4. 前記制御部は、前記第1および第2の二次電池のいずれか一方の端子電圧が前記下限電圧または前記上限電圧に達したとき、前記第1および第2のモードを入替える前に前記第1および第2の二次電池を入替モードに設定し、
    前記制御部は、前記入替モードにおいて第1および第2の部分補償電力を算定し、前記第1および第2の部分補償電力の和は前記補償電力に等しく、前記制御部は、前記第1の部分補償電力の割合を次第に減少させるとともに前記第2の部分補償電力の割合を次第に増加させ、
    前記制御部は、前記入替モードにおいて、前記補償電力および前記調整電力がともに放電方向の電力である場合に、前記入替モードの前に前記第1のモードであった二次電池に前記第1の部分補償電力と前記調整電力とを加算した電力を放電させ、前記入替モードの後に前記第1のモードになる二次電池に前記第2の部分補償電力と前記調整電力とを加算した電力を放電させ、
    前記制御部は、前記入替モードにおいて、前記補償電力および前記調整電力がともに充電方向の電力である場合に、前記入替モードの前に前記第2のモードであった二次電池に前記第1の部分補償電力と前記調整電力とを加算した電力を充電させ、前記入替モードの後に前記第2のモードになる二次電池に前記第2の部分補償電力と前記調整電力とを加算した電力を充電させ、
    前記制御部は、前記入替モードにおいて、前記補償電力が放電方向の電力でありかつ前記調整電力が充電方向の電力である場合に、前記第1の部分補償電力から前記調整電力を減じた第1の差電力が放電方向の電力か充電方向の電力かに応じて、前記入替モードの前に前記第1のモードであった二次電池に前記第1の差電力を放電または充電させ、前記第2の部分補償電力から前記前記調整電力を減じた第2の差電力が放電方向の電力か充電方向の電力かに応じて、前記入替モードの後に前記第1のモードになる二次電池に前記第2の差電力を放電または充電させ、
    前記制御部は、前記入替モードにおいて、前記補償電力が充電方向の電力でありかつ前記調整電力が放電方向の電力である場合に、前記第1の差電力が充電方向の電力か放電方向の電力かに応じて、前記入替モードの前に前記第2のモードであった二次電池に前記第1の差電力を充電または放電させ、前記第2の差電力が充電方向の電力か放電方向の電力かに応じて、前記入替モードの後に前記第2のモードになる二次電池に前記第2の差電力を充電または放電させる、請求項2に記載の電力制御装置。
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