JP2011146512A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オン抵抗の増加を抑制すると共にリーク電流を低減させることができる半導体装置を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様に係る半導体装置は、ノンドープInGaAs層8と、ノンドープInGaAs層8上に形成された、第1リセス部を備えるSiドープGaAs層1と、ノンドープInGaAs層8とSiドープGaAs層1との間に形成され、第1リセス部内に設けられた第2リセス部を備える、ノンドープオーダ系InGaP層4とその上に形成されるノンドープGaAs層3からなる2層構造半導体層と、第2リセス部内において、ノンドープInGaAs層8上に設けられたCドープGaAs層13と、CドープGaAs層13と、ノンドープGaAs層3及びノンドープオーダ系InGaP層4の界面との間に設けられると共に、ノンドープオーダ系InGaP層4とCドープGaAs層13との間の一部には設けられていない側壁絶縁膜17とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、化合物半導体を用いた半導体装置に関する。
移動体通信局用途のマイクロ波送受信デバイスには、低電圧動作・低消費電力が求められる。特に、送信用デバイスとして、低電圧動作・低消費電力のため、エンハンスメント型電界効果トランジスタである、p型GaAsをゲートに用いたHJFET(Hetero Junction Field Effect Transistor)が使用されている。
図12に、本発明をなすに至った問題点を説明するための半導体装置の断面図を示す。図12に示す半導体装置では、CドープGaAs層13を、2段リセス構造による埋め込みゲートとすることにより、オン抵抗を低くしている。
この半導体装置では、ノンドープGaAs層3とノンドープオーダ系InGaP層4との2層構造が、ゲートであるCドープGaAs層13の横に接して配されている。また、CドープGaAs層13の下に、ノンドープGaAs層5とノンドープAlGaAs層6の2層構造を挟んで、電子供給層であるSiドープAlGaAs層7と、電子走行層であるノンドープInGaAs層8が配置されている。
ノンドープInGaAs層8への電荷供給は、変調ドーピングしたSiドープAlGaAs層7より行われる。ノンドープInGaAs層8に形成された2次元電子層の電荷は、CドープGaAs層13のpn接合ゲートにより変調される。変調された電流は、Ni−AuGe−Au層からなるドレイン電極18とNi−AuGe−Au層からなるソース電極19とを用いて外部回路に接続される。
図13A−13Gに、図12に示す半導体装置の製造方法を示す。まず、GaAsからなる半絶縁性基板11上に有機金属化学気相成長法(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)により、AlGaAs層/GaAs層からなる超格子バッファ層9、電子走行層であるノンドープInGaAs層8、電子供給層であるSiドープAlGaAs層7、ノンドープAlGaAs層6、ノンドープGaAs層5、ノンドープオーダ系InGaP層4、ノンドープGaAs層3、ノンドープAlGaAs層2、SiドープGaAs層1を形成する。
このようにして作られたエピタキシャル基板上の、電界効果型トランジスタのゲート部及びリセス部が形成される領域のSiドープGaAs層1及びノンドープAlGaAs層2を、フォトリソグラフィ法により除去する。次に、SiOからなる層間絶縁膜12をウェハ全面に堆積させる(図13A)。
次に、フォトリソグラフィ及び酸化膜エッチングにより、層間絶縁膜12の一部にゲート開口部を形成する(図13B)。層間絶縁膜12の開口部では、ノンドープGaAs層3が露出される。そして、硫酸系のエッチャントを用い、ノンドープGaAs層3をエッチング除去する(図13C)。この際、ノンドープオーダ系InGaP層4は数nm程度のみエッチングされ、ほとんどエッチングされない。即ち、ノンドープGaAs層3は、InGaP層4をエッチストッパとして選択エッチングされる。
引き続き、塩酸系のエッチャントで、InGaP層4を除去しゲートリセス部を形成する(図13D)。ゲートリセス部では、ノンドープGaAs層5が露出される。当該ノンドープGaAs層5上に、MOCVD等により、CドープGaAs層13を選択的に再成長する(図13E)。選択再成長においては、層間絶縁膜12上にはCドープGaAs層13は成長されない。
その後、WSiを堆積し、パターニングを行い、ゲートであるWSi電極14を形成する(図13F)。なお、WSi電極14とCドープGaAs層13とはノンアロイオーミック接触となっている。その後、SiドープGaAs層1上の層間絶縁膜1212の一部を除去し、オーミック電極となるNi−AuGe−Au層を堆積、パターニング、及びアロイ化し、ドレイン電極18及びソース電極19を形成する(図13G)。
ノンドープGaAs層3ノンドープオーダ系InGaP層4との界面にはp型電荷蓄積層15が形成されている。即ち、ゲートであるCドープGaAs層13は、p型電荷蓄積層15に接している。そのため、このp型電荷蓄積層15を介してゲートからの電流経路が形成される。これにより、ゲートリーク電流が大きいという欠点がある。ゲートリークが大きいことで、高周波パワーアンプ素子用途では待機電流の増加、高周波スイッチングデバイス素子用途ではハンドリングパワーの減少、といった問題が発生する。
なお、非特許文献1、2に依れば、p型電荷蓄積層15及びn型電荷蓄積層16の発生するメカニズムは、以下の通りである。
(a)InGaP層4がオーダ系の場合、InGaP層4内で分極電荷が発生する。電界の向きは電子走行層であるノンドープInGaAs層8からゲート電極であるCドープGaAs層13に向かう方向である。
従って、ノンドープInGaAs層8の上に配されているノンドープGaAs層5の伝導帯は押し下げられ、フェルミ準位(E)以下となり、ノンドープオーダ系InGaP層4とノンドープGaAs層5との界面にn型電荷蓄積層16が形成される。電子濃度は、非特許文献1では1×1012cm−2程度と報告されている。また、GaAs層3とInGaP層4との間には、p型電荷蓄積層15が形成されている。
(b)InGaP層が非オーダ系の場合、GaAs層とInGaP層との間には伝導帯不連続が発生する。その結果、GaAsの伝導帯がフェルミ準位より下に押し下げられ、その結果、GaAs層中に電子が蓄積するようになる。また、GaAs層3とInGaP層4との間には、p型電荷蓄積層15が形成されている。上記いずれのケースにおいても、InGaP層とGaAs層との間には電荷蓄積層が形成され、ゲートリークの原因となる。
特許文献1の図6に記載の半導体装置では、Cドープp+−GaAs112と、GaAs層111/InGaP層310界面との間に、SiO2ゲート酸化膜113が形成され、、GaAs層111/InGaP層310界面のp型電荷蓄積層との接触によるリーク電流パスは絶縁されている。
しかしながら、本構造では、ゲートであるCドープp+−GaAs112が埋め込まれておらず、GaAs層109に形成された表面空乏層により、オン抵抗が大きくなるという問題がある。また、オン抵抗を下げるためリセス部の幅を狭くすると、オン抵抗は下がるものの、ゲートであるCドープp+−GaAs112とドレイン電極116若しくはソース電極115との間の電界強度が増すため、リーク電流が増加するという問題がある。
特開2004−179318号公報
T. Tanaka, K. Takano, T. Tsuchiya and H. Sakaguchi, Jornal of Crystal Growth 221, 515-519 (2000). K. Yamashita, K. Oe, T. Kita, O. Wada, Y. Wang, C. Geng, F. Scholz and H. Schweizer, Jpn. J. Appl. Phys., 44, 7390-7394 (2005).
このように、上記の半導体装置では、オン抵抗の増加を抑制すると共に、リーク電流を低減させることができなかった。
本発明の一態様に係る半導体装置は、第1導電型のチャネル層と、前記チャネル層上に形成された、第1リセス部を備える第1導電型のキャップ層と、前記チャネル層と前記キャップ層との間に形成され、前記第1リセス部内に設けられた第2リセス部を備える、第1半導体層とその上に形成される第2半導体層からなる2層構造半導体層と、前記第2リセス部内において、前記チャネル層上に設けられた第2導電型の半導体層と、前記第2導電型の半導体層と前記2層構造半導体層との間に設けられ、前記第1半導体層と前記第2半導体層の界面を覆うと共に、前記第1半導体層と前記第2導電型の半導体層との間の一部には設けられていない絶縁体とを備える。
これにより、第1半導体層と第2半導体層との界面が絶縁体により覆われ、第2導電側の半導体層と絶縁されることにより、リーク電流を低減することができる。また、第2導電型の半導体層と第1半導体層との間の一部には、絶縁体が設けられていない。このため、リセス部のキャリアが減少することがなく、オン抵抗の増加を抑制することができる。
本発明によれば、オン抵抗の増加を抑制すると共に、リーク電流を低減させることができる半導体装置及びその製造方法を提供することが可能である。
実施の形態1に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を説明するための図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を説明するための図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を説明するための図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を説明するための図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を説明するための図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を説明するための図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を説明するための図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を説明するための図である。 実施の形態2に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態4に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態5に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態6に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態7に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態8に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態9に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 実施の形態10に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 本発明をなすに至った問題点を説明するための半導体装置の構成を示す断面図である。 図12に示す半導体装置の製造方法を説明するための図である。 図12に示す半導体装置の製造方法を説明するための図である。 図12に示す半導体装置の製造方法を説明するための図である。 図12に示す半導体装置の製造方法を説明するための図である。 図12に示す半導体装置の製造方法を説明するための図である。 図12に示す半導体装置の製造方法を説明するための図である。 図12に示す半導体装置の製造方法を説明するための図である。 本発明をなすに至った問題点を説明するための半導体装置の構成を示す断面図である。
まず、本発明の実施の形態の説明に先立ち、発明者らが本発明をなすに至った経緯について説明する。図14は、本発明をなすに至った経緯を説明するための半導体装置の構成を示す断面図である。
低オン抵抗・低リーク電流を実現するために、図12に示す半導体装置と特許文献1の図6に示す半導体装置の構造を組み合わせて、図14に示す半導体装置の構造を採用したとする。この半導体装置では、CドープGaAs層13とp型電荷蓄積層15とが側壁絶縁膜17で絶縁されている。これにより、リーク電流を低減させることができる。
しかしながら、側壁絶縁膜17がゲート界面のすぐ横に存在しているため、ノンドープGaAs層5側に形成された表面空乏層によりリセス部のキャリアが減少し、オン抵抗が増加するという問題がある。そこで、本発明者は、以下に説明する発明を考案した。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る半導体装置について、図1を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。本発明に係る半導体装置は、例えば、マイクロ波送受信を用途とする化合物半導体を用いた電界効果型トランジスタである。
図1に示すように、本実施の形態に係る半導体装置は、SiドープGaAs層1、ノンドープAlGaAs層2、ノンドープGaAs層3、ノンドープオーダ系InGaP層4、ノンドープGaAs層5、ノンドープAlGaAs層6、SiドープAlGaAs層7、ノンドープInGaAs層8、超格子バッファ層9、半絶縁性基板11、層間絶縁膜12、CドープGaAs層13、WSi電極14、側壁絶縁膜17、ドレイン電極18、ソース電極19を有する。
GaAsからなる半絶縁性基板11上には、AlGaAs層/GaAs層からなる超格子バッファ層9が形成されている。超格子バッファ層9上には、電子走行層であるノンドープInGaAs層8、電子供給層であるSiドープAlGaAs層7が設けられている。SiドープAlGaAs層7上には、ノンドープAlGaAs層6、ノンドープGaAs層5、ノンドープオーダ系InGaP層4、ノンドープGaAs層3、ノンドープAlGaAs層2、SiドープGaAs層1が順次積層して形成されている。
SiドープGaAs層1、ノンドープAlGaAs層2には第1リセス部が形成されている。この第1リセス部内において、ノンドープオーダ系InGaP層4、ノンドープGaAs層3には、第2リセス部が形成されている。第2リセス部中に、ゲートであるCドープGaAs層13が埋め込まれている。CドープGaAs層13上にはWSi電極14が形成されている。また、SiドープGaAs層1上には、Ni−AuGe−Au層からなるドレイン電極18、ソース電極19がそれぞれ設けられている。
上述したように、ノンドープGaAs層3とノンドープオーダ系InGaP層4との間にp型電荷蓄積層15が形成される。また、ノンドープオーダ系InGaP層4とノンドープGaAs層5との間にn型電荷蓄積層16が形成される。
CドープGaAs層13と層間絶縁膜12との間、CドープGaAs層13とノンドープGaAs層3との間、CドープGaAs層13とノンドープオーダ系InGaP層4との間の一部には、SiOからなる側壁絶縁膜17が設けられている。すなわち、CドープGaAs層13と、p型電荷蓄積層15との間には、側壁絶縁膜17が配置される。これにより、p型電荷蓄積層15を介したリークパスが絶縁され、リーク電流を低減することができる。
なお、CドープGaAs層13とノンドープオーダ系InGaP層4の一部には、側壁絶縁膜17が設けられていない。従って、この構造に因れば、ゲートとなるCドープGaAs層13の下に形成されたノンドープGaAs層5に、側壁絶縁膜17は接触しない。このため、ノンドープGaAs層5の表面空乏層によりリセス部のキャリアが減少することがなく、オン抵抗の増加を抑制することができる。
ここで、図2A−2Hを参照して、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。まず、GaAsからなる半絶縁性基板11上に有機金属化学気相成長法(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)により、AlGaAs層/GaAs層からなる超格子バッファ層9、ノンドープInGaAs層8、SiドープAlGaAs層7、ノンドープAlGaAs層6、ノンドープGaAs層5、ノンドープオーダ系InGaP層4、ノンドープGaAs層3、ノンドープAlGaAs層2、SiドープGaAs層1を順次形成する。
このようにして作られたエピタキシャル基板上の、電界効果型トランジスタのゲート部及びリセス部が形成される領域のSiドープGaAs層1及びノンドープAlGaAs層2を、フォトリソグラフィ法により除去する。次に、SiOからなる層間絶縁膜12をウェハ全面に堆積させる。次に、フォトリソグラフィ及び酸化膜エッチングにより、層間絶縁膜12の一部にゲート開口部を形成する。これにより、図2Aに示す構造が得られる。
層間絶縁膜12の開口部では、ノンドープGaAs層3が露出される。そして、当該GaAs層3を硫酸系エッチャントにより、エッチング除去する。このとき、ノンドープオーダ系InGaP層4は、数nm程度のエッチングに留まり、エッチストッパ層として働く(図2B)。その後、側壁絶縁膜17をプラズマ化学気層成長法などにより堆積する。側壁絶縁膜17により、ノンドープGaAs層3とノンドープオーダ系InGaP層4との界面のp型電荷蓄積層15の表面が覆われる(図2C)。
そして、異方性を有するドライエッチング法により、InGaP層4上の側壁絶縁膜17を除去する。このとき、エッチングが異方的であるため、p型電荷蓄積層15の表面を覆っている側壁絶縁膜17は除去されずに残り、表面を覆ったままとなる(図2D)。すなわち、側壁絶縁膜17は、第1リセス部及び第2リセス部における層間絶縁膜12、ノンドープGaAs層3、ノンドープオーダ系InGaP層4の側面を覆う。
そして、第2リセス部に露出したInGaP層4を塩酸系のエッチャントにより除去する。このとき、GaAs層5は塩酸系エッチャントに対し、エッチングストッパ層として働き、結果として、GaAs層5が表面に露出する(図2E)。
このようにして形成された側壁絶縁膜17の開口部のノンドープGaAs層5上に、有機化学気相成長法などにより、CドープGaAs層13を選択的に成長する(図2F)。その上に、WSiをスパッタ法などにより堆積、パターニングすることで、ゲートであるWSi電極14を形成する(図2G)。なお、WSi電極14とCドープGaAs層13とはノンアロイオーミック接触となっている。
その後、SiドープGaAs層1の上の層間絶縁膜12の一部を除去し、Ni−AuGe−Au層を堆積、パターニング、アロイ化し、ドレイン電極18及びソース電極19を形成する(図2H)。p型ゲートであるCドープGaAs層13と、GaAs層3とInGaP層4との間に形成されているp型電荷蓄積層15とは、SiO2絶縁膜絶縁膜17により絶縁されている。従って、当該p型電荷蓄積層15を介する伝導経路によるリーク電流を低減させることができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る半導体装置について図3を参照して説明する。図3において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。本実施の形態では、実施の形態1のノンドープオーダ系InGaP層4の代わりに、ノンドープディスオーダ系InGaP層21を設けている。この例であっても、実施の形態1と同様にオン抵抗を低減させることができると共に、リーク電流を低減させることができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る半導体装置について図4を参照して説明する。図4において、上述の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。本実施の形態では、実施の形態2の側壁絶縁膜17の代わりに側壁絶縁体22を設けている。側壁絶縁体22としては、SiNxやSiONx、真空若しくはエアギャップを含むその他の絶縁体を用いることができる。
この例であっても、実施の形態1と同様にオン抵抗を低減させることができると共に、リーク電流を低減させることができる。なお、実施の形態3において、ノンドープディスオーダ系InGaP層21の代わりにノンドープオーダ系InGaP層4を用いてもよい。
実施の形態4.
実施の形態4に係る半導体装置について図5を参照して説明する。図5において、上述の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。本実施の形態では、実施の形態3の層間絶縁膜12の代わりに層間絶縁体23を設けている。層間絶縁体23としては、SiNxやSiONx、真空若しくはエアギャップを含むその他の絶縁体を用いることができる。
この例であっても、実施の形態1と同様にオン抵抗を低減させることができると共に、リーク電流を低減させることができる。なお、実施の形態4において、ノンドープディスオーダ系InGaP層21の代わりにノンドープオーダ系InGaP層4を用いてもよい。また、側壁絶縁体22の代わりに側壁絶縁膜17を用いてもよい。
実施の形態5.
実施の形態5に係る半導体装置について図6を参照して説明する。図6において、上述の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。本実施の形態では、実施の形態4のCドープGaAs層13の代わりにp型化合物半導体層24を設けている。p型化合物半導体層24としては、C、Zn、Mg等をドープしたAlGaAs層を用いることができる。
この例であっても、実施の形態1と同様にオン抵抗を低減させることができると共に、リーク電流を低減させることができる。なお、実施の形態5において、ノンドープディスオーダ系InGaP層21の代わりにノンドープオーダ系InGaP層4を用いてもよい。また、側壁絶縁体22の代わりに側壁絶縁膜17を用いてもよい。さらに、層間絶縁体23の代わりに層間絶縁膜12を用いてもよい。
実施の形態6.
実施の形態6に係る半導体装置について図7を参照して説明する。図7において、上述の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。本実施の形態では、実施の形態5のSiドープAlGaAs層7の代わりに電子供給層25を設け、ノンドープInGaAs層8の代わりに電子走行層26を設けている。
電子供給層25としては、SiドープInAlAs層、その他化合物半導体層であって、電子走行層26に対して電子供給層となるものを用いることができる。電子走行層26としては、SiドープInGaAs層その他化合物半導体層であって、電子走行層となるものを用いることができる。
なお、SiドープAlGaAs層7、ノンドープInGaAs層8のいずれかを電子供給層25、電子走行層26に変更してもよく、その両方を変更してもよい。また、電子走行層26が電子供給層を兼ねる場合には、電子供給層25をなくすことも可能である。
また、上述したように、本実施の形態においても、ノンドープディスオーダ系InGaP層21の代わりにノンドープオーダ系InGaP層4を用いてもよい。また、側壁絶縁体22の代わりに側壁絶縁膜17を用いてもよい。さらに、層間絶縁体23の代わりに層間絶縁膜12を用いてもよい。p型化合物半導体層24の代わりに、CドープGaAs層13としてもよい。
実施の形態7.
実施の形態7に係る半導体装置について図8を参照して説明する。図8において、上述の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。本実施の形態では、実施の形態6の超格子バッファ層9の代わりに半導体層27を設け、半絶縁性基板11の代わりに基板28を設けている。
半導体層27としては、GaAsその他半導体のうち、一種類若しくは複数から構成される層を用いることができる。基板28としては、Si、InPその他半導体基板若しくは、Alその他絶縁体基板を用いることができる。
なお、超格子バッファ層9、半絶縁性基板11のいずれかを半導体層27、基板28に変更してもよく、その両方を変更してもよい。また、上述したように、本実施の形態においても、ノンドープディスオーダ系InGaP層21の代わりにノンドープオーダ系InGaP層4を用いてもよい。また、側壁絶縁体22の代わりに側壁絶縁膜17を用いてもよい。さらに、層間絶縁体23の代わりに層間絶縁膜12を用いてもよい。p型化合物半導体層24の代わりに、CドープGaAs層13としてもよい。SiドープAlGaAs層7、ノンドープInGaAs層8をそれぞれ電子供給層25、電子走行層26に変更してもよい。
実施の形態8.
実施の形態8に係る半導体装置について図9を参照して説明する。図9において、上述の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。本実施の形態では、実施の形態7のノンドープAlGaAs層6の代わりに半導体層29を設けている。半導体層29としては、Siドープ若しくはノンドープAlGaAs層、その他半導体層を用いることができる。
なお、超格子バッファ層9、半絶縁性基板11のいずれかを半導体層27、基板28に変更してもよく、その両方を変更してもよい。また、上述したように、本実施の形態においても、ノンドープディスオーダ系InGaP層21の代わりにノンドープオーダ系InGaP層4を用いてもよい。また、側壁絶縁体22の代わりに側壁絶縁膜17を用いてもよい。さらに、層間絶縁体23の代わりに層間絶縁膜12を用いてもよい。p型化合物半導体層24の代わりに、CドープGaAs層13としてもよい。SiドープAlGaAs層7、ノンドープInGaAs層8をそれぞれ電子供給層25、電子走行層26に変更してもよい。
実施の形態9.
実施の形態9に係る半導体装置について図10を参照して説明する。図10において、上述の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。本実施の形態では、実施の形態8のWSi電極14の代わりに金属層30を設け、ドレイン電極18、ソース電極19の代わりにそれぞれ金属層31、金属層32を設けている。
金属層30としては、Ti、Au、Pt、Nt、Moその他金属であって、p型化合物半導体層24又はCドープGaAs層13とオーミック接触するものを用いることができる。金属層31、金属層32としては、Moその他金属であって、SiドープGaAs層11とオーミック接触するものを用いることができる。なお、WSi電極14、ドレイン電極18、ソース電極19のうちいずれか1つ、又は複数を上述したものに変更してもよく、全部を変更してもよい。
実施の形態10.
実施の形態10に係る半導体装置について図11を参照して説明する。図11において、上述の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。本実施の形態では、実施の形態9をダイオードとしたものである。本実施の形態でも、同様にオン抵抗を低減させることができると共に、リーク電流を低減させることができる。
なお、超格子バッファ層9、半絶縁性基板11のいずれかを半導体層27、基板28に変更してもよく、その両方を変更してもよい。また、上述したように、本実施の形態においても、ノンドープディスオーダ系InGaP層21の代わりにノンドープオーダ系InGaP層4を用いてもよい。また、側壁絶縁体22の代わりに側壁絶縁膜17を用いてもよい。さらに、層間絶縁体23の代わりに層間絶縁膜12を用いてもよい。
p型化合物半導体層24の代わりに、CドープGaAs層13としてもよい。SiドープAlGaAs層7、ノンドープInGaAs層8をそれぞれ電子供給層25、電子走行層26に変更してもよい。WSi電極14を金属層30に変更してもよく、ドレイン電極18、ソース電極19をそれぞれ金属層31、金属層32に変更してもよい。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 SiドープGaAs層
2 ノンドープAlGaAs層
3 ノンドープGaAs層
4 ノンドープオーダ系InGaP層
5 ノンドープGaAs層
6 ノンドープAlGaAs層
7 SiドープAlGaAs層
8 ノンドープInGaAs層
9 超格子バッファ層
11 半絶縁性基板
12 層間絶縁膜
13 CドープGaAs層
14 WSi電極
15 p型電荷蓄積層
16 n型電荷蓄積層
17 側壁絶縁膜
18 ドレイン電極
19 ソース電極
21 ノンドープディスオーダ系InGaP層
22 側壁絶縁体
23 層間絶縁体
24 p型化合物半導体層
25 電子供給層
26 電子走行層
27 半導体層
28 基板
29 半導体層
30 金属層
31 金属層
32 金属層

Claims (3)

  1. 第1導電型のチャネル層と、
    前記チャネル層上に形成された、第1リセス部を備える第1導電型のキャップ層と、
    前記チャネル層と前記キャップ層との間に形成され、前記第1リセス部内に設けられた第2リセス部を備える、第1半導体層とその上に形成される第2半導体層からなる2層構造半導体層と、
    前記第2リセス部内において、前記チャネル層上に設けられた第2導電型の半導体層と、
    前記第2導電型の半導体層と前記2層構造半導体層との間に設けられ、前記第1半導体層と前記第2半導体層の界面を覆うと共に、前記第1半導体層と前記第2導電型の半導体層との間の一部には設けられていない絶縁体と、
    を備える半導体装置。
  2. 前記チャネル層の電子は、前記第2導電型の半導体層に印加された電位により変調されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記チャネル層は、電子走行層とこれに隣接する電子供給層を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
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