JP2011146157A - 電池 - Google Patents

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貢治 須藤
Hidetaka Nishigori
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Abstract

【課題】充放電に伴う電極の体積変化に対応することができる、密閉構造を有する電池を提供する。
【解決手段】正極層10と負極層20と、該正極層及び該負極層の間に配置される電解液層31、32及び固体電解質層30と、正極層、負極層、電解液層、及び固体電解質層を収容する筐体40とを備え、該筐体の少なくとも一部40aが弾性体によって構成されていることにより、筐体の容積を変化させることが可能である、電池1とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体電解質及び電解液を備えた、密閉構造を有する電池に関する。
現在、二次電池は様々な分野で使用されている。例えば、二次電池の中でもエネルギー密度が高く、高電圧での動作が可能という特徴を有しているリチウムイオン二次電池は、小型軽量化を図りやすい二次電池として携帯電話やノートパソコン等の情報機器に使用されている。また、近年では、電気自動車やハイブリッド自動車用等、大型の動力用の二次電池の需要も高まっており、二次電池の大容量化を目指した研究開発が行われている。
例えば、非特許文献1には、大容量化が可能であり、電極金属のリサイクルが容易なリチウム−銅二次電池に関する技術が開示されている。非特許文献1には、金属リチウムからなる負極側に有機電解液を、金属銅からなる正極側に水性電解液を用い、両電解液を固体電解質の壁で仕切り、両電解液の混合を防いだ形態の二次電池が開示されている。当該二次電池は、従来のリチウムイオン二次電池よりも大容量化が可能であり、電極には単純な金属リチウムと金属銅だけを用いているので、低コストで生産でき、簡単なプロセスでリサイクル可能である。
"リサイクルが容易な「リチウム−銅二次電池」を開発"[online]、2009年8月24日、[平成22年1月12日検索]、独立行政法人産業技術総合研究所広報部広報業務室、インターネット〈URL:http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2009/pr20090824/pr20090824.html〉
電解液を用いる電池は、電解液の漏洩を防止するため、必ず密閉構造を有している。非特許文献1に開示されている電池も、固体電解質と電解液とを併用しているので、電解液の漏洩を防止するため、少なくとも電解液の収容部は密閉構造にしなければならない。しかしながら、このような従来の密閉型電池では、充放電時に正極、負極、または電解液の体積が変化した場合に、当該体積変化に筐体が対応できなかった。したがって、正極、負極、または電解液が充放電の際に体積変化する場合、体積が減少する側の電極では減圧が起こり、体積が増加する側の電極では圧力上昇が起こる。結果として、圧力による充放電停止や、場合によっては筐体や内部構造の破壊が起こるという問題があった。非特許文献1に開示されている電池では、大容量化が可能であるとしているが、電池を大容量化すれば電池全体の体積変動がより大きくなるため、上記問題がより顕著になる。
そこで本発明は、充放電に伴う正極層、負極層(以下、「正極層」及び「負極層」を区別する必要がない場合は、単に「電極」ということがある。)または電解液の体積変化に対応することができる、密閉構造を有する電池を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成をとる。すなわち、
本発明は、正極層と負極層と、該正極層及び該負極層の間に配置される電解液層及び固体電解質層と、正極層、負極層、電解液層、及び固体電解質層を収容する筐体とを備え、該筐体の少なくとも一部が弾性体によって構成されていることにより、該筐体の容積を変化させることが可能である、電池である。
本発明において、「電解液層」とは電解液が充填された層であり、「固体電解質層」とは固体電解質が充填された層である。また、「正極層及び負極層の間に配置される電解液層及び固体電解質層」とは、以下の形態を想定している。すなわち、正極層及び負極層の間に固体電解質層が備えられており、正極層と固体電解質層との間に電解液層が備えられる形態、正極層及び負極層の間に固体電解質層が備えられており、負極層と固体電解質層との間に電解液層が備えられる形態、または正極層及び負極層の間に固体電解質層が備えられており、正極層と固体電解質層との間及び負極層と固体電解質層との間に電解液層が備えられる形態である。正極層と固体電解質層との間及び負極層と固体電解質層との間に電解液層が備えられる場合、正極層側に備えられる電解液層と負極層側に備えられる電解液層とには、異なる電解液が充填されており、互いが固体電解質層によって隔離される。
上記本発明の電池において、電解液層に接する正極層または負極層の、電解液層に接する側とは反対側に電解液を収容可能な電解液収容部が備えられ、電解液層と電解液収容部との間で電解液が流通可能な貫通孔が、電解液層に接する正極層または負極層に備えられていることが好ましい。
上記のように、本発明において電解液層は、正極層と固体電解質層との間、負極層と固体電解質層との間、または正極層と固体電解質層との間及び負極層と固体電解質層との間に備えられるため、正極層または負極層のどちらか一方、若しくは正極層及び負極層の両方がそれぞれ異なる電解液層に接することになる。すなわち、「電解液層に接する正極層または負極層」とは、電解液層が備えられる位置によって、正極層または負極層のどちらか一方、もしくは正極層及び負極層の両方を意味する。
また、上記本発明の電池において、貫通孔は、イオン伝導性のない材料からなる中空管で構成されていることが好ましい。
さらに、上記本発明の電池において、正極層または負極層と対向する筐体の一部が弾性体で構成されていることが好ましい。
本発明の電池によれば、正極層、負極層、電解液層、及び固体電解質層を収容する筐体の少なくとも一部が弾性体によって構成されていることにより、該筐体の容積を変化させることが可能である。そのため、充放電時に筐体内の電極または電解液の体積が変化した場合、筐体の容積を変化させて、その体積変化を受容することができる。すなわち、本発明の電池は、充放電に伴う電極または電解液の体積変化に対応することができる。
また、電解液層に接する正極層または負極層の、電解液層に接する側とは反対側に電解液を収容可能な電解液収容部が備えられ、電解液層と電解液収容部との間で電解液が流通可能な貫通孔が、電解液層に接する正極層または負極層に備えられている形態とすることによって、電解液層に接する側の電極の両面を利用できるようになり、該電極に関して最大電流を2倍程度まで上昇させることができる。或いは、電流が一定であれば、過電圧を下げることに貢献でき、電極の劣化を防ぐことができる。
また、電解液層と電解液収容部との間で電解液が流通可能な貫通孔が、イオン伝導性のない材料からなる中空管で構成されていることによって、充放電時に金属が析出することによって貫通孔が塞がれることを防止できる。
また、正極層または負極層と対向する筐体の一部が弾性体で構成されている形態とすることによって、充放電時に正極層または負極層の体積が変化した場合、その体積変化を受容することが容易になる。
本発明の電池の一例を概略的に示す断面図である。 本発明の電池の他の例を概略的に示す断面図である。 従来の密閉型電池を概略的に示す断面図である。
電解液を用いる電池は、電解液の漏洩を防止するため、密閉構造にしなければならない。図3に従来の密閉型電池201の断面を概略的に示す。図3(a)は放電前の密閉型電池201の断面を概略的に示しており、図3(b)は放電後の密閉型電池201の断面を概略的に示している。
図3に示した密閉型電池201は、正極層210、正極層210の外面に当接して設けられた正極集電体211、水系電解液が収容された水系電解液層231、固体電解質層230、非水電解液が収容された非水電解液層232、負極層220、負極層220の外面に当接して設けられた負極集電体221、及びこれらを収容する筐体240を備えている。水系電解液層231と非水電解液層232とは、固体電解質層230によって隔離されている。
密閉型電池201において、例えば、正極層210を金属銅、負極層220を金属リチウムによって構成すると、図3に示すように、放電前(図3(a))に比べて放電後(図3(b))には負極層(金属リチウム)220の体積が減少して正極層(金属銅)210の体積が増加する(充電時はその逆)。このとき、負極層220の体積の減少に対して正極層210の体積の増加が著しく大きくなる。充放電に伴って電極がこのように体積変化すると、体積が減少する側の電極では減圧が、体積が増加する側の電極では圧力上昇が起こり、結果として圧力による充放電停止や、場合によっては筐体や内部構造の破壊が起こる。
本発明の電池によれば、以下に説明するように、筐体の少なくとも一部が弾性体によって構成されていることにより、筐体の容積を変化させることができるので、充放電に伴う電極または電解液の体積変化に対応することができる。以下、図面を参照しつつ、本発明の電池について説明する。
図1は、本発明の電池の一例である電池1を概略的に示す断面図である。図1(a)は、放電前の電池1を概略的に示す断面図であり、図1(b)は、放電後の電池1を概略的に示す断面図である。
図1に示す電池1は、正極層10、正極層10の内部に設けられた正極集電体11、電解液層31、固体電解質層30、電解液層32、負極層20、負極層20の外面に当接して設けられた負極集電体21及びこれらを収容する筐体40を備えている。また、正極層10、及び正極層10と対向する筐体40の一部との間には、電解液を収容可能な電解液収容部41が備えられており、正極層10に設けられた貫通孔12、12、12によって、電解液層31と電解液収容部41との間で電解液が流通可能となっている。
以下の本発明の説明では、負極層20に金属リチウムを用いるとともに、正極層10に金属銅を用いたリチウム−銅二次電池とした場合について主に説明する。かかる形態の場合、電解液層31には水系電解液が収容され、電解液層32には非水電解液が収容される。ただし、後に説明するように、本発明はかかる形態に限定されるものではない。
(筐体40)
筐体40は、正極層10、電解液層31、固体電解質30、電解液層32、及び負極層20を収容する容器である。また、筐体40は、少なくとも一部が弾性体で構成されていることによって、容積を変化させることができる。したがって、電池1の充放電に伴って正極層10、負極層20、電解液層31、または電解液層32が体積変化した場合、筐体40は容積を変化させることによって、その体積変化を受容することができる。かかる弾性体としては、柔軟なゴムや樹脂材、プラスチック等を挙げることができる。具体的には、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリスチレン系の樹脂や、ブチル、ウレタン、ネオプレン、ニトリル、アクリル、クロロプレン、スチロール、シリコーン、フッ素系ゴム等を挙げられる。特に、ポリオレフィン系樹脂は化学耐性的に好ましいと考えられる。また、アルミニウム箔とプラスチックを重ね合わせたアルミニウムラミネートフィルムなどの複合材料でも圧力変動に敏感に対応できるものであれば用いることができる。なお、耐薬品性を向上させるという観点からは、当該弾性体にフッ素コート等を施すことが好ましい。弾性体と筐体の他の部位との接着方法は特に限定されず、例えば、弾性体を熱融着する方法や、接着剤を用いる方法が考えられる。当該接着剤としては、例えば、シリコーン系、ラテックス系や、エポキシ系等が考えられる。
例えば、負極層20に金属リチウム、正極層10に金属銅を用いて、電池1をリチウム−銅二次電池とした場合、放電時には、負極層20の金属リチウムが電解液層32に含まれる非水電解液に溶解し、負極集電体21を介して外部に繋がる配線(不図示)に電子が供給される。一方、正極層10側では、電解液層31の水系電解液中に含まれる銅イオンが正極層10の表面に達し、そこで配線(不図示)から正極集電体11を介して電子が供給され、正極層10の表面に金属銅が析出する。すなわち、図1に示すように、放電前(図1(a))に比べて放電後(図1(b))では、負極層20の体積が減少し、正極層10の体積が増加する(充電時はその逆)。このとき、負極層20の体積の減少量に対して正極10の体積の増加量が著しく大きくなる。従来の密閉型電池ではこの体積変化に対応することができなかったが、本発明の電池によれば、筐体の容積を変化させることによって、電極の体積変化を受容することができる。したがって、体積が減少する側の電極での減圧や、体積が増加する側の電極での圧力上昇に起因する、充放電停止を防止することができ、筐体や内部構造の破壊も防止することができる。
なお、筐体40のうち弾性体で構成する部分は、電池1の充放電時の電極や電解液の体積変化を受容できる部分に設けられていれば特に限定されない。ただし、充放電時の体積変化が大きいと考えられる電極と対向する部分を弾性体によって構成することが好ましい。すなわち、電池1をリチウム−銅二次電池とした場合は、図1に示すように、筐体40のうち、正極層10と対向する部分を弾性体で構成された弾性部40aとすることが好ましい。電極の体積変化を受容しやすくなるためである。
(電解液収容部41)
電池1には、電解液収容部41が備えられている。電解液収容部41は正極層10に設けられた貫通孔12、12、12によって電解液層31と結ばれている。貫通孔12、12、12は、常に電解液が流通可能な形態で備えられており、電解液は、電解液収容部41と電解液層31との間を常に行き来することができる。かかる形態とすることによって、正極層10の両面を利用できるようになり、正極層10に関して最大電流を2倍程度まで上昇させることができる。或いは、電流が一定であれば、過電圧を下げることに貢献でき、正極層10の劣化を防ぐことができる。
貫通孔12、12、12を、常に電解液が流通可能な形態とするためには、貫通孔12、12、12は、イオン伝導性のない、テフロン(登録商標)や公知のセラミックスなどからなる中空管で構成することが好ましい。このような材料で貫通孔12、12、12を構成することによって、電池1の充放電時に金属が析出することによって貫通孔12、12、12が塞がれることを防止できる。
また、上記のように、筐体40のうち正極層10と対向する部分に弾性部40aを設けることによって、正極層10の体積が増大してもその増大量に合わせて筐体40の容積が変化するため、電解液収容部41を確保することができる。すなわち、正極層10の体積が増大することによって電解液層31が固体電解質層30側に押さえられると、電解液層31の電解液は貫通孔12、12、12を通って電解液収容部41に流入し、電解液収容部41に流入した電解液が弾性部40aを押し広げて、正極層10の体積増加分を受容するとともに、電解液収容部41を確保することができる。または、体積が増大した正極層10によって電解液収容部41内の電解液が弾性部40aに押し付けられ、弾性部40aを押し広げて、正極層10の体積増加分を受容するとともに、電解液収容部41を確保することができる。
(正極10、負極20)
これまでの電池1の説明では、正極層10を金属銅として負極層20を金属リチウムとしたリチウム−銅二次電池について主に説明したが、本発明はかかる形態に限定されない。正極10は正極活物質を含有していればよく、固体電解質と電解液を併用する形態の電池に用いることができる正極であれば、特に限定されない。負極層20は負極活物質を含有していればよく、固体電解質と電解液を併用する形態の電池に用いることができる負極であれば、特に限定されない。正極層10の金属銅以外の具体例としては、Fe、Co、Crなどの遷移金属を挙げることができる。負極層20の金属リチウム以外の具体例としては、Na、Kなどのアルカリ金属、Ba、Ca、Mgなどのアルカリ土類金属、Fe、Niなどの遷移金属の他、Al、Zn、Pb等を挙げることができる。ただし、本発明の電池は充放電に伴う電極の体積変化を受容できることを特徴としており、本発明の電池は、充放電に伴う電極の体積変化量が、電池全体の体積に対して大きい場合に好適に用いることができる。例えば、負極層に金属リチウム、正極層に金属銅を用いたリチウム−銅二次電池の場合には、電池反応に供される電子1つ当たりについて正極層と負極層とで体積変化量が大きく異なる(Li:Cu=300cm:1cm)ので、好適に用いることができる。また、電池を大容量化すれば、電池体積に対する電極の充放電時の体積変化量が大きくなるため、本発明は大容量の電池に対して好適である。
なお、上記具体例では、正極層10及び負極層20に金属を用いる形態のみ挙げたが、本発明はかかる形態に限定されない。例えば、正極層10を公知の空気極として、電池1を空気電池とすることもできる。
正極層10及び負極層20の作製方法は特に限定されず、公知の方法を用いることができる。例えば、以下に説明する集電体を多孔質として、該多孔質集電体に粉末金属を固めることによって作製できる。
(正極集電体11、負極集電体21)
正極層10及び負極層20には、内部又は外面に当接して集電体が設けられている。正極集電体11は、正極層10の集電を行う機能を有するものであり、負極集電体21は、負極層20の集電を行う機能を有するものである。なお、図1では、正極集電体11が正極層10の内部に備えられ、負極集電体21が負極層20の外面に当接して備えられる形態を例示している。正極集電体11及び負極集電体21の材料としては、導電性を有するものであれば特に限定されるものではない。例えば、銅、ステンレス鋼、ニッケル等を挙げることができる。このような正極集電体11及び負極集電体21の形状としては、例えば箔状、板状およびメッシュ(グリッド)状等を挙げることができる。
(固体電解質層30)
固体電解質層30には、電極の種類に応じた固体電解質を適宜選択することができる。例えば、カチオン伝導性(例えば、Li伝導性を有するもの:LATP、LLZなど。Na伝導性を有するもの:NASICON型固体など。)或いはアニオン伝導性(例えば、OH伝導性を有するもの:メチルアンモニウム基やピリジン系置換基等を持つもの、ペロブスカイト型酸化物など。)を有する固体電解質を挙げることができる。このような固体電解質が充填される固体電解質層30は、公知の方法によって作製することができる。
(電解液層32)
電池1をリチウム−銅二次電池とする場合、電解液層32には、リチウムイオン伝導性を有する非水電解液が充填される。この場合、電解液層32は、例えば、多孔質のセパレータに非水電解液が保持されることにより構成される。電解液層32に含有されている非水電解液は、リチウム塩および有機溶媒を含有している。上記リチウム塩としては、例えばLiPF、LiBF、LiClO、及び、LiAsF等の無機リチウム塩、並びに、LiCFSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、及び、LiC(CFSO等の有機リチウム塩等を挙げることができる。上記有機溶媒としては、例えばエチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ブチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、スルホラン、アセトニトリル、1,2−ジメトキシメタン、1,3−ジメトキシプロパン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、及び、これらの混合物等を挙げることができる。なお、本発明においては、非水電解液として、例えばイオン性液体等の低揮発性液体を用いても良い。また、非水電解液を保持するセパレータとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の多孔膜のほか、樹脂不織布やガラス繊維不織布等の不織布等を例示することができる。なお、電解液層32に含有される電解液は、電池1に備えられる電極の種類に応じて適宜選択されるものであるため、上記の例に限定されない。
(電解液層31)
電池1をリチウム−銅二次電池とする場合、電解液層31には、リチウムイオン伝導性を有し、銅イオンを溶解する水系電解液が充填される。この場合、電解液層31は、例えば、多孔質のセパレータに水系電解液が保持されることにより構成される。このような水系電解液としては、例えば、銅塩を含む電解液又はリチウム塩を含む電解液、或いはそれらの混合液を用いることができる。本発明において、当該水系電解液にはCuSO等の銅塩やLiSO等のリチウム塩を溶解させることがでる。CuSOやLiSOは安全な中性塩であるため好ましい。CuSOを溶解させる場合、その濃度は0.1mol/L以上20mol/L以下とすることができる。LiSOを溶解させる場合、その濃度は0.1mol/L以上35mol/L以下とすることができる。また、当該水系電解液を保持するセパレータとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の多孔膜のほか、樹脂不織布やガラス繊維不織布等の不織布等を例示することができる。なお、電解液層31に含有される電解液は、電池1に備えられる電極の種類に応じて適宜選択されるものであるため、上記の例に限定されない。
これまでの本発明の説明では、正極層側にのみ電解液収容部が備えられる形態について説明したが、本発明はかかる形態に限定されない。電解液収容部は、電解液層に接する電極について、該電極の電解液層が備えられる側とは反対側に備えられていればよい。すなわち、図2に示すように、正極層側と負極層側の両方に電解液収容部が備えられていても良い。図2は、本発明の電池の他の例である電池101を概略的に示す断面図である。図2(a)は、放電前(充電後)の電池101を概略的に示す断面図であり、図2(b)は、放電後の電池101を概略的に示す断面図である。
図2に示す電池101は、正極層110、正極層110の内部に設けられた正極集電体111、電解液層131、固体電解質層130、電解液層132、負極層120、負極層120の内部に設けられた負極集電体121及びこれらを収容する筐体140を備えている。また、正極層110、及び正極層110と対向する筐体140の一部との間には、電解液を収容可能な電解液収容部141が備えられており、正極層110に設けられた貫通孔112、112、112によって、電解液層111と電解液収容部141との間で電解液が流通可能となっている。さらに、負極層120、及び負極層120と対向する筐体140の一部との間には、電解液を収容可能な電解液収容部142が備えられており、負極層120に設けられた貫通孔122、122、122によって、電解液層132と電解液収容部142との間で電解液が流通可能となっている。
正極層110、正極集電体111、電解液層131、固体電解質層130、電解液層132は、及び貫通孔112、112、112は、電池1の正極層10、正極集電体11、電解液層31、固体電解質層30、電解液層32、及び貫通孔12、12、12とそれぞれ同様とすることができるため、説明を省略する。また、負極層120及び負極集電体121については、負極集電体121が負極層120の内部に設けられていることと、貫通孔122、122、122が設けられている以外は、電池1の負極20及び負極集電体21と同様とすることができ、貫通孔122、122、122は、電池1の貫通孔12、12、12と同様とすることができるため、説明を省略する。
電池101の筐体140は、正極層110と対向する部分に、弾性体で構成された弾性部140aを備えるとともに、負極層120と対向する部分に、弾性体で構成された弾性部140bを備えている。かかる形態とすることによって、充放電時において、正極層110及び負極層120の両方の体積変化が大きい場合に好適である。
図2に示すように、電池101は、充電後(図2(a))は放電後(図2(b))に比べて正極層110の体積が減少するとともに、負極層120の体積が増大している。このとき、弾性部140bが備えられていることによって、負極層120の体積増加分を受容するとともに、電解液収容部142を確保することができる。すなわち、負極層120の体積が増大することによって電解液層132に充填された電解液が固体電解質層130側に押さえられると、電解液層131の電解液は貫通孔122、122、122を通って電解液収容部142に流入し、電解液収容部142に流入した電解液が弾性部140bを押し広げて、負極層120の体積増加分を受容するとともに、電解液収容部142を確保することができる。または、体積が増大した負極層120によって電解液収容部142内の電解液が弾性部140bに押し付けられ、弾性部140bを押し広げて、負極層120の体積増加分を受容するとともに、電解液収容部142を確保することができる。
一方、電池101は、放電後(図2(b))には放電前(図2(a))に比べて正極層110の体積が増加するとともに、負極層120の体積が減少している。このとき、弾性部140aが備えられていることによって、正極層110の体積増加分を受容するとともに、電解液収容部141を確保することができる。すなわち、正極層110の体積が増大することによって電解液層131に充填された電解液が固体電解質層130側に押さえられると、電解液層131の電解液は貫通孔112、112、112を通って電解液収容部141に流入し、電解液収容部141に流入した電解液が弾性部140aを押し広げて、正極層110の体積増加分を受容するとともに、電解液収容部141を確保することができる。または、体積が増大した正極層110によって電解液収容部141内の電解液が弾性部140aに押し付けられ、弾性部140aを押し広げて、正極層110の体積増加分を受容するとともに、電解液収容部141を確保することができる。
また、これまでの本発明の説明では、固体電解質層の両側に電解液層が備えられる形態について説明したが、本発明はかかる形態に限定されず、固体電解質層の一方の側に電解液層が備えられる形態であっても良い。この場合、電解液層が備えられない側の電極は、固体電解質層と接することになる。
以上、現時点において最も実践的で好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電池もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
本発明は、携帯機器、電気自動車、ハイブリッド車等の電源として好適に用いることができる。
1 電池
10 正極層
11 正極集電体
12 貫通孔
20 負極層
21 負極集電体
30 固体電解質層
31 電解液層
32 電解液層
40 筐体
40a 弾性部
41 電解液収容部

Claims (4)

  1. 正極層と負極層と、前記正極層及び前記負極層の間に配置される電解液層及び固体電解質層と、前記正極層、前記負極層、前記電解液層、及び前記固体電解質層を収容する筐体とを備え、
    前記筐体の少なくとも一部が弾性体によって構成されていることにより、前記筐体の容積を変化させることが可能である、電池。
  2. 前記電解液層に接する前記正極層または前記負極層の、前記電解液層に接する側とは反対側に電解液を収容可能な電解液収容部が備えられ、
    前記電解液層と前記電解液収容部との間で前記電解液が流通可能な貫通孔が、前記電解液層に接する前記正極層または前記負極層に備えられている、請求項1に記載の電池。
  3. 前記貫通孔が、イオン伝導性のない材料からなる中空管で構成されている、請求項2に記載の電池。
  4. 前記正極層または前記負極層と対向する前記筐体の一部が弾性体で構成されている、請求項1〜3のいずれかに記載の電池。
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