JP2011143485A - 目立て・研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 作業者の癖や技能の熟練度を必要とすることなく初心者でも容易にソーチェン切刃の目立て・研磨作業が行えると共に、グラインダ装置によって労力負担の軽減と作業時間の短縮を可能とするソーチェン切刃の目立て・研磨装置の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明は、ガイド治具と、グラインダ装置と、で組合わされる目立て・研磨装置であって、前記ガイド治具は、上部ガイドフレームと、下部門型フレームとから成り、前記上部ガイドフレームは、スライド機構の両端に回動リンク機構を備え、中央下部には上下傾斜機構を備えて成り、前記下部門型フレームは、挟持機構と、高さ調節機構と、を備えて前記上部ガイドフレームと水平回転機構を介して連結され、駆動モータと、回転砥石と、砥石カバーと、で構成される前記グラインダ装置は、前記ガイド治具と角頭ネジを介してスライド自在に連結され、さらに回動リンク機構によって回動自在に連結する手段を採る。
【選択図】図3

Description

本発明は、材木の切断加工に使われるソーチェン切刃の目立て・研磨装置に関する。
主に材木の切断加工に使われるチェンソーのソーチェン切刃の磨耗現象に伴う目立て・研磨作業は、図7で示すように、上刃と横刃の目立て・研磨作業と、切刃の高さのばらつきに伴うデプスゲージ高さ部と、上刃の頂点高さ部を一定の高さに揃えることによって切刃の切れ味を保つ必要があった。
また、マイクロジゼル型の切刃の上刃の目立て方向角は、ソーチェンの送り方向に対して一定角の目立て方向角を有して目立て作業を行わなければならず、目立て・研磨作業の角度や高さ設定には、ヤスリホルダーや、デプスゲージジョインタ等の作業ゲージ類を用いて熟練したヤスリ掛け技術が必要とされていた。
さらに、人手によるヤスリ掛け作業は、作業者の癖や技能の熟練度によっては正確に目立て・研磨することができない上、多大な労力と作業時間を必要とするばかりか、切刃毎に手作業で一刃づつ目立て・研磨することから、形状が微妙に異なったものになり、その結果切れ味不足やソーチェンの振動の原因にもなっていた。
従来より、上記問題点を解決しようとして、実開平6−27015号公報において、ソーチェンの送り方向に対して直角にグラインダを固定器具で固定して研磨する「チェンソーのチェンの刃を研磨する目立て機」が提案されている(特許文献1)。しかしながら、該提案は、ソーチェンの送り方向に対して直角にグラインダをブレードに固定し、左右方向に移動可能とし、さらにグラインダの切り込み角度の調整を可能としているが、図7(b)に示すように上刃の目立て角がソーチェンの送り方向に対して一定角を有しているため、該提案の構造では切刃の上刃と横刃の目立て角ならびに切削角や、方向角および上刃頂点位置ならびにデプスゲージの高さ調節等の目立て・研磨作業を行う手段を備えておらず、ソーチェン切刃の目立て・研磨装置としての役目を果たさないものである。
また、特開2006−326774号公報では、ソーチェンを機械的に送って丸ヤスリを使用した電気ドリルで上刃と横刃を研磨する「チェンソーの研磨機」が提案されている(特許文献2)。しかしながら、該提案は、上刃と横刃の目立て角や切削角については目立て・研磨することができるが、同装置において上刃の頂点位置およびデプスゲージの高さ調節の目立て・研磨作業を行うことができない上、装置全体が大きな容積を必要とされるため、チェンソーの作業現場での使用を煩雑にするもので、さらに目立て・研磨作業においてもチェンソーからソーチェンを取外して目立て・研磨作業を行い、さらにソーチェンをチェンソーに戻す必要があるもので、取付け取外し作業に多大な手間と時間を要するものである。また、マイクロチゼル型のソーチェンの上刃と横刃の目立て方向角は、ソーチェンの水平方向に対して約10度傾斜して目立て・研磨作業をする必要があるが、その加工手段に対する機械的要素を備えていないものである。
実開平6−27015号公報 特許公開2006−326774号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、作業者の癖や技能の熟練度を必要とすることなく、初心者でも容易にソーチェン切刃の目立て・研磨作業ができると共に、グラインダ装置によって労力負担の軽減と、作業時間の短縮を可能とするソーチェン切刃の目立て・研磨装置の提供を目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1記載の目立て・研磨装置によるところのガイド治具とグラインダ装置とに分離される目立て・研磨装置であって、前記ガイド治具は、上部ガイドフレームと下部門型フレームとから成り、前記上部ガイドフレームは、スライドガイド受け機構と、中央下部には上下傾斜機構を備えて成り、前記下部門型フレームは、挟持機構と高さ調節機構とを備えて前記上部ガイドフレームと水平回転機構を介して連結され、前記グラインダ装置は、駆動モータと回転砥石と砥石カバーで構成され、前記砥石カバーの両端に回動機構を設け、さらに該回動機構にスライドガイド支点機構を架設した手段を採る。
本発明の目立て・研磨装置によれば、下記の優れた効果が得られる。
(1)ガイド治具とグラインダ装置が分離されているため、ある程度の熟練度をもってすれば目立て・研磨作業が飛躍的に効率を上げることができる。
(2)グラインダ装置に回動機構とスライドガイド支点機構が備えられ、ガイド治具には、スライドガイド受け機構と上下傾斜機構と挟持機構と高さ調節機構と水平回転機構の各ガイド機構が備えられているため、ソーチェン切刃の上刃と横刃の目立て角や切削角についても正確に目立て・研磨することができる。
本発明は、前記目的を達成するため、請求項2記載の目立て・研磨装置によるところのガイド治具とグラインダ装置とで組合わされる目立て・研磨装置であって、前記ガイド治具は、上部ガイドフレームと下部門型フレームから成り、前記上部ガイドフレームは、スライド機構の両端に回動リンク機構を備え、中央下部には上下傾斜機構を備えて成り、前記下部門型フレームは、挟持機構と高さ調節機構とを備えて前記上部ガイドフレームと水平回転機構を介して連結され、前記グラインダ装置は、駆動モータと回転砥石と砥石カバーで構成されるとともに、前記ガイド治具と角頭ネジを介してスライド自在に連結され、さらに回動リンク機構によって回動自在に連結する手段を採る。
本発明の目立て・研磨装置によれば、下記の優れた効果が得られる。
(1)ガイド治具の各ガイド機構によって全てのソーチェン切刃の目立て・研磨作業が行えるため、初心者でも熟練度を要することなく容易に作業ができると共に、グラインダ装置によって労力を要することなく短時間で目立て・研磨作業ができる。
(2)デプスゲージ高さならびに上刃の頂点高さ位置の目立て・研磨作業は、チェンソーのブレードにガイド治具を取り付けた状態で目立て・研磨できるため、ソーチェン切刃の形状が統一され、切れ味の向上やソーチェンの振動防止を図ることができる。
(3)グラインダ装置の切り込み量の設定ならびに出し入れ作業が、回動リンクプレートの出し入れスライド溝に沿って出し入れすることにより、グラインダ装置の重量を負担することなく容易に作業を行うことができる上、微調整ネジよって切り込み量の設定が正確に行うことができる。
(4)目立て・研磨装置自体が小型・軽量であるため、持ち運びを容易とし、さらに充電式電動モータを使用したグラインダ装置を使用することにより、伐採現場での目立て・研磨作業を容易にすることができる。
本発明にかかる目立て・研磨装置は、目立て・研磨作業の動力としてグラインダ装置を使用し、ソーチェン切刃の角度設定には、回動リンク機構と上下傾斜機構と挟持機構と高さ調節機構と水平回転機構を備えたガイド治具を設けたことを最大の特徴とするもので、以下、本発明にかかる目立て・研磨装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明かかる請求項1記載の実施形態を示す全体斜視図である。
本発明の請求項1記載の目立て・研磨装置1は、ガイド治具2とグラインダ装置5とに分離されているため、ある程度の熟練度を要して目立て・研磨作業を効率よく作業することができる。
ガイド治具2は、上部ガイドフレーム3と下部門型フレーム4とから成り、前記上部ガイドフレーム3は、スライドガイド受け機構35と上下傾斜機構11を備えて成り、前記下部門型フレーム4は、挟持機構14と高さ調節機構13とを備えて前記上部ガイドフレーム3と水平回転機構12を介して連結されている。
なお、図面では、高さ調節機構13を挟んで左右二箇所に夫々挟持機構14を備えた構成について示しているが、かかる構成に限定するものではなく、例えば高さ調節機構13の下方一箇所にのみ挟持機構14を備える構成であっても構わない。
グラインダ装置5は、駆動モータ6と回転砥石7と砥石カバー8で構成され、前記砥石カバー8の両端に回動機構36を設け、さらに該回動機構36にスライドガイド支点機構34を架設し、回動固定枢軸ネジ19で連結してある。
回動機構36は、砥石カバー8の両端に目盛り20が刻まれて設けられ、チェンソー切刃Kの上刃目立て角の目立て・研磨作業をする目的で設けられるものである。
スライドガイド支点機構34は、前記砥石カバー8の両端に設けられる回動機構36に架設されるもので、ガイド治具2のスライドガイド受け機構35に当接され、その接触点を支点としてグラインダ装置5が上下に回動してチェンソー切刃Kの上刃と横刃の窪み位置に回転砥石7位置を合わせて目立て・研磨作業を行うものである。
スライドガイド受け機構35は、ガイド治具2の上下傾斜機構11の穴あき舌片23を介して設けられるもので、グラインダ装置5に設けられたスライドガイド支点機構34と当接してグラインダ装置5を上下に回動すると共に、左右方向にスライドさせて目立て・研磨の仕上げ作業を行うものである。
図2は、本発明にかかる請求項1記載の実施形態を示す説明図である。
図2(a)は、デプスゲージ高さHならびに上刃頂点高さTの目立て・研磨作業を行う説明図で、その作業手順を下記に説明する。
(1)本体の目立て・研磨装置1をチェンソーのブレードBの両側から固定パット29を介して締付け蝶ネジ30で取り付ける。
(2)水平回転角、傾斜回転角をゼロ位置に設定し、スライドガイド支点機構34の回動角は、作業者がやり易い適宜な角度に設定する。
(3)下部門型フレーム4の高さ調節機構13を調整し、スライドガイド受け機構35とグラインダ装置5に設けられたスライドガイド支点機構34を当接して、上刃の頂点高さ位置Tに回転砥石7が来るように手動で上下に回動して位置合わせする。
(4)さらに、ソーチェン切刃Kの一番低い上刃の頂点高さ位置Tに回転砥石7が来るようにグラインダ装置5を手動で上下に回動して位置合わせする。
(5)駆動モータ6のスイッチを入れた後、ソーチェン切刃Kを進行方向へ少しづつ移動させてソーチェン切刃Kの上刃頂点高さTを目立て・研磨する
(6)スライドガイド支点機構34とスライドガイド受け機構35を利用して左右に回転砥石7をスライド移動させて仕上げ研磨加工を行う。
(7)一つのソーチェン切刃Kの上刃頂点高さTの目立て・研磨作業が終了したら、グラインダ装置5を手動で上方に引き上げた後、ソーチェン切刃Kを進行方向へ移動させ、次のソーチェン切刃Kの上刃頂点高さTを研磨していく。
(8)デプスゲージジョインタを使って、デプスゲージ高さHの目立て・研磨作業も上記上刃頂点高さTの要領で目立て・研磨作業と同様に行う。
図2(b)は、上記のデプスゲージ高さHならびに上刃頂点高さTの目立て・研磨作業に続いて、ソーチェン切刃Kの上刃と横刃の目立て・研磨作業を行う説明図で、その作業手順を下記に説明する。
(1)ガイド治具2の水平回転角、傾斜回転角をソーチェン切刃Kの上刃と横刃の目立て・研磨角αとγ角を仕様に合わせて任意に設定する。
(2)下部門型フレーム4の高さ調節機構13を調整し、スライドガイド受け機構35とグラインダ装置5に設けられたスライドガイド支点機構34を当接して、上刃と横刃の窪み位置に回転砥石7が来るようにグラインダ装置5の回動機構36を上刃の切削角度β(スライドガイド支点機構34が水平になる位置)に合わせ、さらに、グラインダ装置5を手動で上下回動して位置合わせする。
(3)ソーチェン切刃Kの目立て・研磨切り込み量はグラインダ装置5をスライドガイド支点機構34とスライド受け機構35を支点に上下に回動して目測で再び位置合わせる。
(4)駆動モータ5のスイッチを入れた後、ソーチェン切刃Kを進行方向へ少しづつ移動させて上刃と横刃の目立て・研磨作業を行う。
(5)スライドガイド支点機構34とスライドガイド受け機構35のスライドする機構を利用して、左右に回転砥石7をスライド移動させて仕上げ研磨加工を行う。
(6)一つのソーチェン切刃Kの上刃と横刃の目立て・研磨作業が終了したら、グラインダ装置5を上刃目立て角αが異なる切刃に対して一つおきに飛び越して再び目立て・研磨作業を行う。
(7)一方向のソーチェン切刃Kの上刃と横刃の目立て・研磨作業が終了したら、上部ガイドフレーム3の方向を向き直して上刃目立て角αが異なる切刃に対して再び一つおきに飛び越して目立て・研磨作業を行う。
図3は、本発明にかかる請求項2記載の実施形態を示す全体斜視図である。
本発明の請求項2記載の実施形態は、初心者において角度設定が正確、且つ迅速にできることや、労力負担の軽減と作業時間の短縮を可能とするもので、以下の本発明にかかる目立て・研磨装置については、請求項2記載の実施形態に基づいて説明する。
本発明は、グラインダ装置5と、スライド機構9と回動リンク機構10と上下傾斜機構11と挟持機構14と高さ調節機構13と水平回転機構12を備えたガイド治具2で構成される。
尚、下記の説明に関し、ソーチェン切刃Kの種類は、セミチゼル型、マイクロチゼル型、チゼル型、上刃目立て角α25〜30度、横刃目立て角γ60〜85度、上刃切削角β60度、デプスゲージ高さH0.0025インチ仕様で目立て・研磨作業するものとする。
図4は、本発明にかかる請求項2記載の実施形態を示す分解斜視図である。
図3で示す各機構の取付け構造ならびに作用を、以下に詳しく述べる。
ガイド治具2は、ソーチェン切刃Kの上刃と横刃の目立て・研磨角度を設定するもので、挟持機構14と高さ調節機構13と水平回転機構12を備える下部門型フレーム4の上部中央に水平回転機構12を介して回動リンク機構13とスライド機構9と上下傾斜機構11を備える上部ガイドフレーム3を設け、さらに回動リンク機構10を介してグラインダ装置5と連結されている。
グラインダ装置5は、駆動モータ6と回転砥石7と砥石カバー8から構成され、砥石カバー8の左右両端には角頭ネジ15が螺設され、該角頭部のスパナ掛け面が回転砥石7方向と平行になる位置で固着される。そして回動リンクプレート16の出し入れスライド溝17に遊嵌されることによって図5に示すように、目立て・研磨角度が固定された状態ならびにデプスゲージ高さHならびに上刃頂点高さTの目立て・研磨作業で目立て・研磨作業が正確にできると共に、交互に設けられている切刃の目立てα角を一つおきに飛び越してグラインダ装置5をスライドして上げ下げできるもので、ソーチェン切刃Kの目立て・研磨作業の効率化が図られる。尚、グラインダ装置5は、一般的なデスクグラインダを用いることもできるが、ソーチェン切刃Kの切り込み量や厚みの幅からしてデスクグラインダの切削能力を必要としないことから、本発明におけるグラインダ装置5の大きさや形状、容量を特に限定するものではない。また、回転砥石7の先端形状は、横刃の切削角θを滑らかに形成することからR形状が望ましい。
スライド機構9は、ソーチェン切刃Kの進行方向に対して直角に設けられ、左右にスライドして主にソーチェン切刃Kの仕上げ研磨作業を行う目的で設けられる。多角形のスライド孔33を有するスライドシャフト管22に多角形のスライドシャフト21を嵌めこんでスライドシャフト21の回転を阻止した状態(グラインダ装置5の回動を固定した状態)で左右にスライド可能としたもので、スライドシャフト21の両端には回動リンク機構10の回動リンクプレート16が回動固定枢軸ネジ19で固定されている。
回動リンク機構10は、ソーチェン切刃Kの切削角βとθ角を設定するために設けられたもので、回動リンクプレート16によってガイド治具2とグラインダ装置5を回動ならびにスライドして上げ下げ可能に連結するものである。回動リンクプレート16の四隅の一端には、回動固定枢軸ネジ19の貫通孔32が設けられ、その周辺には、回動角を示す角度表示目盛り20が夫々内側に刻まれる。対向する辺には、出し入れスライド溝17が設けられ、前記砥石カバー8の左右両端に固着された角頭ネジ15の頭部が出し入れスライド溝17に遊嵌される。出し入れスライド溝17は、切刃の目立て研磨時の出し入れおよび切り込み量の設定用としてや、デプスゲージ高さHならびに切刃の頂点高さTの調節時の出し入れおよび切り込み量の設定用として使用され、出し入れスライド溝17の端部には微調整用ネジ18a、18bが夫々設けられている。該微調整用ネジ18a、18bは、微調整ストロークが大幅にことなることから、切刃の目立て研磨時の出し入れおよび切り込み量の設定用として18a、デプスゲージ高さHならびに切刃の頂点高さTの調節時の出し入れおよび切り込み量の設定用として18bを入れ替えて使用する。
上下傾斜機構11は、図7(h)で示すようなソーチェン切刃Kの水平方向に対して一定の角度をもって設定されるもので、マイクロチゼル型のソーチェン切刃Kの目立て・研磨作業に使用される。従来のグラインダ装置5を利用した目立て・研磨作業機にはない新たな機構で、本発明における上下傾斜機構11は、スライドシャフト管22の中央下部に目盛り20付の下方がR状の穴あき舌片23を溶着する一方、センター支柱24の上部は、すり割り状の凹部37を嵌め込んで係止・締め付けネジ38で係止・固定することができる形状を有し、下部は、後述する水平回転機構12の係止ネジ28が当接する回転・係止溝25が設けられ、下部門型フレーム4に対する上部ガイドフレーム3の水平回転と係止を行う構造である。
水平回転機構12は、ソーチェン切刃Kの進行方向に対して一定角の目立て角αを設定するために設けられるもので、下部門型フレーム4の上方中央に位置し、スライドシャフト管22のセンター支柱24の下方部にある回転・係止溝25に係止ネジ28で取り付けられ、センター支柱基台26の周辺に回転角を設定する目盛り20が刻まれて連結される。
高さ調節機構13は、回転砥石7の切り込み量を設定するために設けられるもので、挟持機構14の中央部のスライド嵌め込み孔27に門型状に取り付けられ、切り込み量を設定する目盛り20が刻まれ、係止ネジ28で止められる。
挟持機構14は、チェンソーのブレードBの両側から固定パット29を介して締付け蝶ネジ30で止められるもので、形状や大きさは、チェンソーのブレードBに固定される機能を有すれば特に限定されるものではなく、例えば、マグネット方式やブレードBに直接取り付け孔などを設けて装着することも考えられる。
図5は、本発明にかかる請求項2記載の実施形態を示す説明図である。
図5(a)は、ソーチェン切刃Kのデプスゲージ高さHならびに上刃頂点高さTの目立て・研磨作業を行う説明図で、その作業手順を下記に説明する。
(1)本体の目立て・研磨装置1をチェンソーのブレードBの両側から固定パット29を介して締付け蝶ネジ30で取り付ける。
(2)水平回転角、傾斜回転角、回動角をゼロ位置に夫々設定する。
(3)下部門型フレーム4の高さ調節機構13を調節して上刃頂点高さTと回転砥石7の高さ位置を合わせる。
(4)ソーチェン切刃Kの一番低い上刃の頂点高さ位置Tに回動リンクプレート16の出し入れスライド溝17の端部にある微調整用ネジ18bで切り込み量を調節して合わせる。
(5)駆動モータ6のスイッチを入れた後、ソーチェン切刃Kを進行方向へ少しづつ移動させてソーチェン切刃Kの上刃頂点高さTを目立て・研磨する
(6)スライド機構9を利用して左右に回転砥石7をスライド移動させて仕上げ研磨加工を行う。
(7)一つのソーチェン切刃Kの上刃頂点高さTの目立て・研磨作業が終了したら、グラインダ装置5を出し入れスライド溝17に沿って上方に引き上げた後、ソーチェン切刃Kを進行方向へ移動させ、次のソーチェン切刃Kの上刃頂点高さTを研磨していく。
(8)デプスゲージ高さHの目立て・研磨作業も上記上刃頂点高さTの要領で目立て・研磨作業と同様に行う。
図5(b)は、上記のデプスゲージ高さHならびに上刃頂点高さTの目立て・研磨作業に続いて、ソーチェン切刃Kの上刃と横刃の目立て・研磨作業を行う説明図で、その作業手順を下記に説明する。
(1)ガイド治具2の水平回転角、傾斜回転角、回動角をソーチェン切刃Kの上刃と横刃の目立て・研磨角αとγ角を仕様に合わせて任意に設定する。
(2)下部門型フレーム4の高さ調節機構13を調整して上刃と横刃の窪み位置に回転砥石7位置を合わせる。
(3)ソーチェン切刃Kの目立て・研磨切り込み量を回動リンクプレート16の出し入れスライド溝17の端部にある微調整用ネジ18aで調節する。
(4)駆動モータ5のスイッチを入れた後、ソーチェン切刃Kを進行方向へ少しづつ移動させて上刃と横刃の目立て・研磨作業を行う。
(5)スライド機構9を利用して左右に回転砥石7をスライド移動させて仕上げ研磨加工を行う。
(6)一つのソーチェン切刃Kの上刃と横刃の目立て・研磨作業が終了したら、グラインダ装置5を出し入れスライド溝17に沿って上方に引き上げた後、グラインダ装置5を上刃目立て角αが異なる切刃に対して一つおきに飛び越して再び目立て・研磨作業を行う。
(7)一方向のソーチェン切刃Kの上刃と横刃の目立て・研磨作業が終了したら、上部ガイドフレーム3の方向を向き直して上刃目立て角αが異なる切刃に対して再び一つおきに飛び越して目立て・研磨作業を行う。
図6は、本発明にかかる請求項2記載の実施形態を示す詳細説明図である。
図6(a)は、ソーチェン切刃Kの上刃と横刃を回転砥石7で研磨する状態を示す斜視図である。
ソーチェン切刃Kの上刃と横刃の目立て角αとγ角ならびに切削角βとθ角を回転砥石7で同時に加工する状態を示す。
図6(b)は、ソーチェン切刃Kの上刃と横刃の目立て角αとγ角ならびに切削角βとθ角を回転砥石7で同時に加工する状態を示す側面図である。
上刃の頂点位置Tが回転砥石7の5分の4位まで食い込んだ位置で研磨することが理想である。
図6(c)は、ソーチェン切刃Kの上刃の頂点位置Tを回転砥石7で研磨する状態を示す側面図である。
上刃の頂点位置Tを正確に研磨することにより、連続するソーチェン切刃の負担を軽減し切れ味の向上ならびにソーチェンの振動防止を図ることができる。
図6(d)は、ソーチェン切刃Kのデプスゲージ高さH位置を回転砥石7で研磨する状態を示す側面図である。
デプスゲージ高さH位置を正確に研磨することにより、連続する切刃の負担を軽減し切れ味の向上を図ることができる。
図7は、本発明にかかるソーチェン切刃Kの目立てならびに研磨する箇所を示す説明図である。
(a)標準的なソーチェン切刃Kの全体図である。
(b)ソーチェン切刃の上刃目立て角αを示す。
(c)ソーチェン切刃の上刃切削角βを示す。
(d)ソーチェン切刃の横刃目立て角γを示す。
(e)ソーチェン切刃の横刃切削角θを示す。
(f)ソーチェン切刃の上刃頂点高さTを示す。
(g)ソーチェン切刃のデプスゲージ高さHを示す。
(h)マイクロジゼル型のソーチェン切刃の上刃目立て方向角ωを示す。
本発明によれば、チェンソーのソーチェン切刃のみならずソーチェン切刃を利用する全ての加工機械の目立て・研磨装置として幅広く利用することができるものであって、本発明にかかるソーチェン切刃の目立て・研磨装置の産業上利用可能性は極めて高いものと解される。
本発明にかかる請求項1記載の実施形態を示す全体斜視図である。 本発明にかかる請求項1記載の実施形態を示す説明図である。 本発明にかかる請求項2記載の実施形態を示す全体斜視図である。 本発明にかかる請求項2記載の実施形態を示す分解斜視図である。 本発明にかかる請求項2記載の実施形態を示す説明図である。 本発明にかかる請求項2記載の実施形態を示す説明図である。 本発明にかかるソーチェン切刃の目立てならびに研磨する箇所を示す説明図である。
1 目立て・研磨装置
2 ガイド治具
3 上部ガイドフレーム
4 下部門型フレーム
5 グラインダ装置
6 駆動モータ
7 回転砥石
8 砥石カバー
9 スライド機構
10 回動リンク機構
11 上下傾斜機構
12 水平回転機構
13 高さ調節機構
14 挟持機構
15 角頭ネジ
16 回動リンクプレート
17 出し入れスライド溝
18a 微調整ネジ
18b 微調整ネジ
19 回動固定枢軸ネジ
20 目盛り
21 スライドシャフト
22 スライドシャフト管
23 穴あき舌片
24 センター支柱
25 回転・係止溝
26 センター支柱基台
27 スライド嵌め込み孔
28 係止ネジ
29 固定パット
30 締付け蝶ネジ
31 係止ピン
32 貫通孔
33 多角形のスライド孔
34 スライドガイド支点機構
35 スライドガイド受け部
36 回動機構
37 すり割り状の凹部
38 係止・締め付けネジ
K ソーチェン切刃
B ブレード
T 上刃頂点位置
H デプスゲージ高さ
α 上刃目立て角
β 上刃切削角
γ 横刃目立て角
θ 横刃切削角
ω 上刃目立て方向角

Claims (2)

  1. ガイド治具と、グラインダ装置と、に分離される目立て・研磨装置であって、
    前記ガイド治具は、上部ガイドフレームと、下部門型フレームと、から成り、
    前記上部ガイドフレームは、スライドガイド受け機構と、中央下部には上下傾斜機構を備えて成り、
    前記下部門型フレームは、挟持機構と、高さ調節機構と、を備えて前記上部ガイドフレームと水平回転機構を介して連結され、
    前記グラインダ装置は、駆動モータと、回転砥石と、砥石カバーと、で構成され、前記砥石カバーの両端に回動機構を設け、さらに該回動機構にスライドガイド支点機構を架設した、
    ことを特徴とする目立て・研磨装置。
  2. ガイド治具と、グラインダ装置と、で組み合わされる目立て・研磨装置であって、
    前記ガイド治具は、上部ガイドフレームと、下部門型フレームと、から成り、
    前記上部ガイドフレームは、スライド機構の両端に回動リンク機構を備え、中央下部には上下傾斜機構を備えて成り、
    前記下部門型フレームは、挟持機構と、高さ調節機構と、を備えて前記上部ガイドフレームと水平回転機構を介して連結され、
    前記グラインダ装置は、駆動モータと、回転砥石と、砥石カバーと、で構成されるとともに、前記ガイド治具と角頭ネジを介してスライド自在に連結され、さらに回動リンク機構によって回動自在に連結されている
    ことを特徴とする目立て・研磨装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012152888A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Nishigaki Kogyo Kk ソーチェーンの目立て機
CN108145664A (zh) * 2018-01-05 2018-06-12 宁波沸柴机器人科技有限公司 一种可调节打磨高度的切割打磨一体机
CN109366260A (zh) * 2018-12-24 2019-02-22 广东宝进科技有限公司 切纸机和磨刀装置
DE102020133853B3 (de) 2020-12-16 2022-04-28 Horl 1993 Gmbh Schneidwerkzeug mit Auflageabschnitt für voreingestellten Schleifwinkel

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