以下、添付図面を参照し、本発明の実施形態に係る撮像装置を詳しく説明する。
<実施形態1>
本発明の実施形態に係る撮像装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置としてのデジタルカメラ100の上面図を示し、また図2は、デジタルカメラ100の背面図を示す。
図1において、101は撮影動作を開始させるレリーズ(シャッタ)ボタンであり、2段ストロークの押し込みSWで構成される。レリーズボタン101は、第1ストロークでONとされる第1レリーズSW330(図5)により、撮影前の準備動作として測光動作、焦点検出動作/レンズ駆動動作が開始される。また、第1レリーズSW330のON後の第2ストロークでONされる第2レリーズSW331(図5)により、シャッタ駆動動作が開始され、撮影動作である静止画像データを取得するための電荷蓄積および電荷読み出し動作を開始させる露光動作を行なう。
102はメイン電子ダイヤルであり、シャッタ秒時や絞り値等の各種撮影条件の入力設定を行うダイヤルである。103は撮影モード設定ダイヤルであり、撮影モードである『マニュアルモードM』、『シャッタ速度優先モード(Tv)』、『絞り優先モード(Av)』等々のモード表示103aが設けられている。そしてモード表示103aを撮影モードダイヤル103近傍に設けられた指標103bへ回転させて合わせることで、撮影モードが設定される。104は上面表示器であり、撮影に関する各種設定情報、露出制御情報等を表示する。尚、上面表示部104は、一般的な液晶表示パネルを用いて構成される。
105は測光モード/調光補正ボタンであり、測光モード/調光補正ボタン105を押下し、メイン電子ダイヤル102を回転させることで、測光モードを変更することができる。さらに、後述するサブ電子ダイヤル115を回転させることで、ストロボ使用時の調光量補正値の設定変更が可能となるように構成されている。106はドライブモード/ISO設定ボタンであり、ドライブモード/ISO設定ボタン106を押下し、メイン電子ダイヤル102を回転させることで、ドライブモードとなる単写モード/連写モード/セルフタイマモードの切り替えをすることが出来る。さらに、サブ電子ダイヤル115を回転させることで、ISO感度の設定変更が可能となるように構成されている。
107はAFモード/ホワイトバランス(以下、WB)設定ボタンであり、AFモード/WB設定ボタン107を押下し、メイン電子ダイヤル102を回転させる。これにより、AFモードとなる『One Shot』/『AI Servo』の切り替え変更することが出来る。さらに、サブ電子ダイヤル115を回転させることで、ホワイトバランスの設定変更が可能となるように構成されている。
108は照明ボタンであり、照明ボタン108を押下することで、上面表示部104のバックライト照明を行なうことが可能に構成されている。尚、測光モード/調光補正ボタン105、ドライブモード/ISO設定ボタン106、AFモード/WB設定ボタン107等により設定された内容は、すべて上面表示部104で表示可能とされている。
図2において、110はメニューボタンであり、背面モニタ120へ撮影画像に関する各種設定項目を表示させるように構成されている。111はInfoボタンであり、Infoボタン111を押下することで、設定された撮影画像に関する各種設定項目の状態を背面モニタ120で一覧表示するように構成されている。
112はディスプレイボタンであり、ディスプレイボタンを押下することで、画像データ記録媒体319(図5)に記録されている画像データを表示することができる。113は画像データ消去ボタン、114はデジタルカメラ100の電源スイッチである。また、サブ電子ダイヤル115は、時計方向、反時計方向へ回転させることで、前述した撮影情報である調光量補正値の設定変更、ISO感度の設定設定、WBモードの設定変更を行なうことができる。さらに、メニューボタン110により表示される撮影画像に関する各種設定項目の選択や、画像データの画像送り動作さを行なうように構成されている。
116はSETボタンであり、メニューボタン110により表示され、サブ電子ダイヤル115により選択されてた撮影画像データに関する各種設定項目の決定を行なうように構成されている。117は縮小表示ボタン、118は拡大表示ボタンである。ディスプレイボタン112により撮影画像データを背面モニタ120へ表示中に、拡大再生表示ボタン118を押下毎に表示画像の拡大表示を行なう。さらに、拡大表示中に縮小表示ボタン117を押下毎に拡大画像を縮小表示するものである。
尚、拡大/縮小表示中にメイン電子ダイヤル102を回転させることで、拡大表示領域を左右方向へ移動可能であり、また、サブ電子ダイヤル115を回転させることで、拡大表示領域を上下方向へ移動可能に構成されている。
120は背面モニタであり、電子的表示手段としての一般的なカラー画像表示用液晶パネルにより構成されている。そして、メニューボタン110の押下によって撮影画像データに関する各種設定項目の表示、Infoボタン111の押下による撮影画像に関する各種設定項目状態の一覧表示を行う。さらに、ディスプレイボタン112を押下することで画像データ記録媒体319に記録されている画像データの表示や、撮影直後の画像データの表示を行なうものである。
図3の3A、3Bは、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ100の上面表示部104の表示内容を表したものである。図3において、3Aは上面表示部104で表示可能な全表示内容を表したものである。すなわち、104aはシャッタ秒時表示、及びISO感度設定時にはISO感度の表示を行う表示部、104bは絞り値表示部、104cはデジタルカメラ100に装填されている画像データ記録媒体に記録可能な撮影可能枚数カウンタ表示部である。これは、記録画質により撮影画像データのファイル容量が異なる為、設定された記録画質に応じてシステムコントローラ324が、撮影毎に画像データ記録媒体319の空き容量を算出して撮影可能枚数を表示するように構成されている。
104dはドライブモード表示部であり、ドライブモード/ISO設定ボタン106を押下すると、ドライブモード表示部104d、ISO表示部104m、及び、表示部104aにISO感度が表示され、その他の表示部は消灯状態となる。この時、メイン電子ダイヤル102を回転させることで、選択される単写モード/連写モード/セルフタイマモードの表示を行う。また、サブ電子ダイヤル115を回転させることで、表示部104aに表示されているISO感度が調整されてISO感度の設定変更が可能となる。
104cはAFモード表示部であり、AFモード/WB設定ボタン107を押下すると、AFモード表示部104c、ホワイトバランス表示部104nが表示され、その他の表示部は消灯状態となる。この時、メイン電子ダイヤル102を回転させることでAFモードとなる『One Shot』/『AI Servo』の切り替え変更することが出来る。さらに、サブ電子ダイヤル115を回転させることで、ホワイトバランスの設定変更が可能となるように構成されている。
尚、本デジタルカメラ100においては、9種類のホワイトバランスモードが変更設定可能に構成されている。104fは調光補正時の設定値表示部、104hは調光補正設定時の設定状態を表示する調光補正表示部、104gは測光モードを表示する測光モード表示部である。104iは本デジタルカメラ100にて撮影する画像データの記録画質表示部であり、メニューボタン110の押下により、背面モニタ120に表示される記録画質設定項目により設定された記録画質が表示される。104kは、本デジタルカメラ100に装填されている電源である電池の使用状態を表示するバッテリチェック表示部である。
また3Bは、本デジタルカメラ100の電源がONとされ、撮影前のスタンバイ状態における上面表示部104の表示状態を示す。
図4は、本デジタルカメラ100のファインダ視野130を示したものである。ファインダ視野130の外周には、デジタルカメラ100の撮影条件の設定状態を表示する表示部122aおよび122bが配置されている。ファインダ視野130内には、フォーカシングスクリーン140上に表示されている焦点検出可能なエリアを示すAF範囲マーク141、及び、AF範囲マーク141内で焦点検出ポイントとなる19点の焦点検出ポイントマーク142が表示されている。勿論これらは、撮影する画像に重畳されて表示されるものである。
図5は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラのブロック図の1例である。図5において、本実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラ100には、レンズユニット200が不図示のマウント部のレンズ装着機構を介して着脱可能に取り付けられる。マウント部には電気接点ユニット207が設けられている。デジタルカメラ100は、この電気接点ユニット207を介してレンズユニット200と通信を行い、レンズユニット200内のフォーカスレンズ201および光量を調節する絞り202の駆動を制御する。なお、図5においては、レンズユニット200内のレンズとしてフォーカスレンズ201のみを示しているが、このほかに変倍レンズや固定レンズが設けられる場合がある。
不図示の被写体からの光束は、レンズユニット200内のフォーカスレンズ201および絞り202を介して、デジタルカメラ100内のクイックリターンミラー302に導かれる。クイックリターンミラー302は、撮影光路内に光軸に対して斜めに配置されて、被写体からの光束を上方のファインダ光学系に導く第1の位置(図示した位置)と、撮影光路外に退避する第2の位置との間で移動可能に構成される。
クイックリターンミラー302の中央部はハーフミラーになっており、クイックリターンミラー302が第1の位置にダウンしているときには、被写体からの光束の一部が、ハーフミラー部を透過する。そして、このハーフミラー部を透過した光束は、クイックリターンミラー302の背面側に設けられたサブミラー303で反射し、焦点検出回路305とともに自動焦点調整ユニットを構成するAFセンサ304に導かれる。焦点検出回路305は、AFセンサ304を用い、図4のように、撮影画面内の複数の焦点検出ポイント142のうち、ユーザ又は後述するシステムコントローラにより選択された焦点検出ポイントマーク142でフォーカスレンズ201の焦点状態の検出を行う。
一方、クイックリターンミラー302で反射された光束は、フォーカシングスクリーン308、ペンタプリズム301および接眼レンズ306により構成されるファインダ光学系を介してユーザの目に至る。
また、クイックリターンミラー302が第2の位置にアップした際には、フォーカスレンズ201からの光束は、機械シャッタであるフォーカルプレーンシャッタ309および光学フィルタ310を介して撮像素子311に至る。この撮像素子311は、CCDやCMOSセンサ等により代表される半導体素子で構成されるイメージセンサである。光学フィルタ310は、赤外線をカットして可視光線のみを撮像素子311へ導く機能と、光学ローパスフィルタとしての機能とを有する。
また、フォーカルプレーンシャッタ309は、先幕および後幕を有して構成されており、レンズユニット200からの光束の透過および遮断を制御する。なお、クイックリターンミラー302が第2の位置にアップしたときには、サブミラー303もクイックリターンミラー302に対して折り畳まれて撮影光路外に退避する。フォーカシングスクリーン308は、ユーザにより交換可能に構成されており、後述するように、本発明の実施形態においては、図6および図7で後述するように、複数のアスペクト表示がなされているフォーカシングスクリーンと交換可能に構成されている。また、液晶表示素子を一体化することで電子的にパターンを発生することも可能である。
また、本実施形態のデジタルカメラ100は、デジタルカメラ100全体の制御を司るシステムコントローラ324を有する。システムコントローラ324は、CPUやMPU等により構成され、後述する各回路等の動作を制御する。システムコントローラ324は、電気接点ユニット207を介してレンズユニット200内のレンズ制御回路204と絞り制御回路206との通信を行う。レンズ制御回路204は、システムコントローラ324からの信号に応じて、フォーカスレンズ201を光軸方向に駆動して焦点合わせを行うレンズ駆動機構203を制御する。レンズ駆動機構203は、ステッピングモータを駆動源として有する。さらに、絞り制御回路206は、システムコントローラ324からの信号に応じて、絞り202を駆動する絞り駆動機構205を制御する。
また、システムコントローラ324は、シャッタ制御回路313と測光回路307とにも接続されている。シャッタ制御回路313は、システムコントローラ324からの信号に応じて、クイックリターンミラー302のアップ/ダウン駆動およびフォーカルプレーンシャッタ309のシャッタチャージ駆動を行うシャッタチャージ・ミラー駆動機構312を制御する。それと共に、フォーカルプレーンシャッタ309の先幕および後幕の走行駆動も制御する。
また、システムコントローラ324には、記憶手段としてEEPROM323も接続されている。EEPROM323には、本デジタルカメラ100を制御する上で調整が必要なパラメータ、カメラ個体の識別を行うための固有の情報であるカメラID情報、基準レンズを用いて調整された、撮影に関するパラメータの調整値等が記憶される。なお、基準レンズとは、本デジタルカメラ100の工場での調整時に用いられる基準となる撮影レンズを意味する。
このEEPROM323は、種々のアスペクト比処理を予めアスペクト比情報として保存している。本発明の実施形態におけるアスペクト比情報としては、『アスペクト比』、『画像再生時のアスペクト比表示状態』等がある。
測光回路307は、接眼レンズ306の近傍に配設された測光センサ(図示せず)に接続されており、該センサを通じて被写体輝度を測定する。測光回路307の測定結果は、システムコントローラ324へ送られる。ここで、測光回路307に接続される不図示の測光センサは、図8の8Aに示すように、撮影画面内の複数の測光エリア(S1乃至S21)で測光ができるように分割されている。
また、システムコントローラ324は、レンズ駆動機構203を制御することにより、被写体像を撮像素子311上に結像させる。また、システムコントローラ324は、設定されたAv値に基いて、絞り駆動機構205を制御し、さらに、設定されたTv値に基いてシャッタ制御回路313に制御信号を出力する。
フォーカルプレーンシャッタ309の先幕および後幕は、駆動源がバネにより構成されており、フォーカルプレーンシャッタ309の走行後、次の動作のためにバネチャージを要する。シャッタチャージ/ミラー駆動機構312は、このバネチャージを制御する。また、シャッタチャージ/ミラー駆動機構312により、クイックリターンミラー302のアップ/ダウン駆動が行われる。
また、上記のシステムコントローラ324には、画像データコントローラ(DSP)321が接続されている。この画像データコントローラ321は、DSP(デジタル信号プロセッサ)により構成される補正データサンプル回路及び補正回路である。そして、撮像素子311の制御を、撮像素子311から入力された画像データの補正や加工を、設定されたアスペクト比情報に基く画像データ処理などをシステムコントローラ324の指令に基いて実行する。なお、画像データの補正や加工の項目の中には、ホワイトバランスも含まれている。ホワイトバランスとは、撮影画像データの中の最大の被写体輝度の部分を所定の色(白色)に補正する機能である。ホワイトバランスについては、システムコントローラ324からの命令により補正量を変更することが可能である。
上記の画像データコントローラ321には、タイミングパルス発生回路318、A/Dコンバータ317、DRAM322、D/Aコンバータ316および画像圧縮回路320が接続されている。これら画像データコントローラ321乃至画像圧縮回路320により、撮影処理手段が構成される。
タイミングパルス発生回路318は、撮像素子311を駆動する際に必要なパルス信号を出力する。A/Dコンバータ317は、撮像素子311と共にタイミングパルス発生回路318で発生されたタイミングパルスを受け、撮像素子311から出力される被写体像に対応したアナログ信号をデジタルの画像データに変換する。DRAM322は、得られた画像データ(加工や所定のフォーマット、アスペクト比へのデータ変換が行われる前のデジタルデータとしての画像データ)を一時的に記憶する。或いは、画像データ記録媒体319から読み出した画像データを一旦記憶したり、EEPROM323から読み出したアスペクト比情報を一旦記憶したりする。
D/Aコンバータ316には、エンコーダ回路315を介して画像表示回路314が接続されている。さらに、画像圧縮回路320には、画像データ記録媒体319が接続されている。画像表示回路314は、撮像素子311で撮像された画像データを表示するための回路であり、前述した本デジタルカメラ100の背面に設けられた背面モニタ120により構成されており、一般にはカラーの液晶表示パネルを用いている。
画像データコントローラ321は、DRAM322上の画像データを、D/Aコンバータ316によりアナログ信号に変換してエンコーダ回路315へ出力する。エンコーダ回路315はこのD/Aコンバータ316の出力を、上記の画像表示回路314を駆動する際に必要な映像信号(例えば、NTSC映像信号)に変換する。
システムコントローラ324は、アスペクト比情報処理プログラム324aを保有する。ここで、本デジタルカメラ100がアスペクト比処理モードとされ、システムコントローラ324がアスペクト比設定手段として機能してアスペクト比処理の1つを選択したとする。すると、EEROM223内に格納されている各種アスペクト比処理の中から選択されたアスペクト比処理を読み出し、撮影中の画像データに重畳して背面モニタ120表示用データとして表示処理する。或いはアスペクト比処理モード時に、アスペクト比撮影したものを画像データの一部としてアスペクト比処理識別信号を付加した状態で画像ファイルとして画像データ記録媒体319へ画像記録する。したがって、このように画像データ記録媒体319へ記録するため、画像データコントローラ321へアスペクト比処理識別信号を出力する処理を行なう。
また、アスペクト比設定により選択されたアスペクト比処理に基き、分割測光の測光処理、焦点検出エリアの選択処理を行うと共に、撮影画像に関するホワイトバランス処理に関する指示を画像データコントローラ321へ出力する。また、アスペクト比情報処理プログラム324aは、ユーザの操作に従い、マスクの選択、マスク表示、アスペクト比情報の記録および再生の制御を行なう。
本デジタルカメラ100で撮影した画像ファイルはタグ構造をとっており、画像データ記録時にファイル名や撮影日時、絞り、シャッタスピードといった撮影条件等の情報をタグ内に書き込む。アスペクト比情報処理プログラム324aは、ユーザが選択したアスペクト比情報をこれらの情報と同様にタグ内に書き込む。或いは、画像ファイルとは別に(=タグに書き込まずに)ファイル名や撮影日時と関連付けてマスクNo.を記録してもよい。すなわち、画像データとアスペクト比情報が対応できる形態で記録すればよい。また、ユーザは、アプリケーションソフト等を使い画像ファイルのタグ情報(例えばその画像の撮影日時など)を知ることができる。
画像圧縮回路320は、DRAM322に記憶された画像データの圧縮や変換(例えば、JPEGデータへの変換)を行うための回路である。変換された画像データは、各種撮影条件等のデータとアスペクト比情報をタグ内へ付加された状態で、画像データ記録媒体319へ格納される。この画像データ記録媒体319としては、ハードディスク、半導体メモリ、磁気ディスク等が使用される。
さらに、システムコントローラ324には、表示回路326、メイン電子ダイヤルSW327、サブ電子ダイヤルSW328、および露出モード設定SW329が接続される。さらに、第1レリーズSW330、第2レリーズSW331、Menu選択SW332、決定SW333、ディスプレイSW334、画像拡大SW335、画像縮小SW336等も接続されている。
表示回路326は、本デジタルカメラ100の上面に設けられた上面表示部104へ上記の各SW類により設定されたカメラの撮影動作状態を表示するものである。メイン電子ダイヤルSW327は、メイン電子ダイヤル102の回転操作に応じてシャッタ秒時や絞り値等の各種撮影条件の入力設定を行う為のSWであり、その回転操作に応じて撮影に関するパラメータを変更させる。
サブ電子ダイヤルSW328は、サブ電子ダイヤル115の回転操作に応じて、撮影情報である調光量補正値の設定変更、ISO感度の設定設定、WBモードの設定変更を行なう。さらに、メニューボタン110により表示される撮影画像に関する各種設定項目の選択や撮影画像の画像送り動作さを行う。
また、ディスプレイボタン112により撮影画像を背面モニタ120へ表示中に拡大/縮小表示を行なった際、メイン電子ダイヤル102を回転させる(メイン電子ダイヤルSW327の入力による)ことで、拡大表示領域を左右方向へ移動可能である。また、サブ電子ダイヤル115を回転させる(サブ電子ダイヤルSW328の入力による)ことで、拡大表示領域を上下方向へ移動可能に構成されている。
露出モード設定SW329は、ユーザが所望の撮影露光動作を本デジタルカメラ100に実行させるためのモードを設定するSWである。撮影モードダイヤル103の回転に応じて露出モードの選択が行なわれ、システムコントローラ324へ露出モードが入力される。
レリーズボタン101の第1レリーズSW330、第2レリーズSW331は、レリーズボタン101(図1)の押下によりONされるSWである。前述したように、第1リーズSW330は、測光や焦点検出エリアなどの撮影準備動作を開始させるためのSWである。また、第2レリーズSW331は、シャッタ駆動動作が開始され、撮影動作(静止画像を取得するための電荷蓄積および電荷読み出し動作)を開始させる露光動作を行なうスイッチである。
Menu選択SW332は、メニューボタン110(図2)の押下により、背面モニタ120へ撮影画像に関する各種設定項目を表示させるSWであり、各種アスペクト比情報の設定項目の表示を行なうように構成されている。尚、Menu選択SWにより撮影画像に関する各種設定項目を背面モニタ120へ表示させた状態で、サブ電子ダイヤル115を回転操作することで、各種設定項目の選択が可能となる。
決定SW333は、後述するように各種アスペクト比情報を選択決定する情報設定選択手段である。そして、SETボタン116(図2)の押下により、Menu選択SW332により背面モニタ120へ表示され、サブ電子ダイヤル115の回転操作により選択された撮影画像に関する設定項目の入力操作を決定するSWである。
ディスプレイSW334は、ディスプレイボタン112を押下することで、画像データ記録媒体319に記録されている画像を表示させるSWである。画像拡大SW335および画像縮小SW336は、拡大再生表示ボタン118および縮小表示ボタン117の押下によりONされるSWである。ディスプレイボタン112により撮影画像を背面モニタ120への表示中に、拡大再生表示ボタン118を押下毎にシステムコントローラ324は、拡大表示指示を画像データコントローラ321へ出力することで画像の拡大表示を行う。また、拡大表示中に縮小表示ボタン117を押下毎にシステムコントローラ324は、表示画像の縮小表示指示を画像データコントローラ321へ出力することで画像の縮小表示を行うものである。
レンズユニット200のレンズ制御回路204には、焦点距離や開放絞り値等の性能情報、レンズユニット200を識別する固有の情報であるレンズID情報、およびシステムコントローラ324から通信により受け取った情報を記憶するメモリが設けられる。尚、ここでは、そのメモリは図示していない。また、性能情報およびレンズID情報は、デジタルカメラ100への装着時における初期通信により、システムコントローラ324に送信され、システムコントローラ324はこれらをEEPROM323に記憶させる。
デジタルカメラ100には、パーソナルコンピュータに代表される外部接続機器340を接続するための通信インターフェース回路325が設けられている。システムコントローラ324は、通信インターフェース回路325介して外部接続機器340と通信することができる。ここでは、たとえば外部接続機器340はパーソナルコンピュータである。 図6の6A乃至6D、図7の7A乃至7Cは、本発明の実施形態であるデジタルカメラ100における、ユーザが交換可能な各種のフォーカシングスクリーンである。図6の6Aは標準となるフォーカシングスクリーン140であり、本デジタルカメラ100の標準アスペクト比は、135フォーマットのフィルムカメラと同一の2:3で構成されている。
また、図6の6B乃至6Dは、ファインダ視野130のアスペクト比を1:1に変更する場合に用いる交換フォーカシングスクリーンである。図6の6Bは、縦寸法を基準にアスペクト比1:1とした場合に左右部分をブラックアウトするようにブラックマスク143をフォーカシングスクリーン上へ形成した場合を示す。この時、19点の焦点検出ポイントマーク142の内、左右の各3点の焦点検出ポイントマーク部142aおよび142bは、ブラックマスク143により全部又は一部が隠されてしまう為に表示を行わないように構成されている。
6Cは、縦寸法を基準にアスペクト比1:1とした場合に、左右部分を半透明とするようにハーフトーンマスク144をフォーカシングスクリーン上へ形成するフォーカシングスクリーンである。
また6Dは、縦寸法を基準にアスペクト比1:1とした場合に左右の境界部分を線表示とするように線マスク145をフォーカシングスクリーン上へ形成するフォーカシングスクリーンである。
同様に、図7の7Aは、縦寸法を基準にアスペクト比4:5とした場合に、左右部分をブラックアウトするようにブラックマスク146をフォーカシングスクリーン上へ形成するフォーカシングスクリーンである。
前述した6Aのフォーカシングスクリーンでは、19点の焦点検出ポイントマーク142の内、左右の各3点の焦点検出ポイントマーク部142a及び142bは、ブラックマスク143により全部又は一部が隠されてしまっていた。しかし、アスペクト比4:5のフォーカシングスクリーンでは、ブラックマスク146により焦点検出ポイントマーク部142aおよび142bが画されてしまうことが無いので、通常の表示を行っている。
また7Bは、縦寸法を基準にアスペクト比4:5とした場合に左右部分を半透明とするようにハーフトーンマスク147をフォーカシングスクリーン上へ形成するフォーカシングスクリーンである。
7Cは、縦寸法を基準にアスペクト比4:5とした場合に左右の境界部分を線表示とするように線マスク148をフォーカシングスクリーン上へ形成するフォーカシングスクリーンである。
本デジタルカメラ100のユーザは、撮影する被写体に応じてファインダ視野130のアスペクト比を変更するフォーカシングスクリーンを必要に応じて交換することが可能に構成されている。例えば、スタジオにおけるポートレート撮影などにおいては、従来、6×6フォーマットの銀塩フィルムを用いるカメラを使用する場合が多い。したがって、6×6フォーマット(アスペクト比1:1)に慣れ親しんだユーザにとっては、135フォーマット(アスペクト比2:3)に使用に不便を感じてしまう。この場合には、ファインダ視野130へアスペクト比1:1の指標となるマークを有する交換フォーカシングスクリーン143乃至145のいずれかを装着することで、従来と同等の使い勝手を達成することが出来る。
また、商品撮影などにおいては、従来、4×5フォーマットの銀塩シートフィルムを用いるカメラを使用する場合が多い。したがって、4×5フォーマット(アスペクト比4:5)に慣れ親しんだユーザにとっては、135フォーマット(アスペクト比2:3)に使用に不便を感じてしまう。この場合には、ファインダ視野130へアスペクト比4:5の指標となるマークを有する交換フォーカシングスクリーン146乃至148のいずれかを装着することで、従来と同等の使い勝手を達成することが出来る。
次に、以上のように構成された本発明の実施形態に係るデジタルカメラ100の特徴部分の機能及びその作用につき順次説明する。
図9の9A乃至9Fは、図2に示したメニューボタン110を押すことによって、たとえば背面モニタ120に表示されるメニュー項目のうち、本発明の実施形態に係る特徴部分をそれぞれ示している。すなわち、フォーカシングスクリーン140を交換したユーザは、メニューボタン110を押下する。それにより図9の9Aに示す設定項目を表示し、記録画質400、アスペクト比表示410、再生時のアスペクト比表示420、拡大再生範囲430、撮影情報設定範囲440の各設定を行う。
図9の9Bにおいて、メニューボタン110を押下後、サブ電子ダイヤル115にて記録画質400を選択し、SETボタン116が押下されると、設定可能な記録画質400の項目が一覧表示される。この時、すでに設定されている記録画質400以外がグレー表示となり、選択されている記録画質が分るように表示されている。選択可能な記録画質としては、JPEG画像のサイズとして『L(Large)』サイズ、『M(Middle)』サイズ、『S(Small)』サイズの3種類を有する。さらに、JPEG画像の圧縮率として『低圧縮(円弧マーク401a)』および『高圧縮(階段マーク404a)』の2種類を有する。そして、画像記録する場合、JPEG画像としてはサイズ、及び圧縮率の組合せで6種類の記録画質(401乃至406)が選択可能となっている。
また、JPEG画像のほかに、撮像素子311からの画像データを画像処理せずに非圧縮としたRAW画像407が選択可能となっている。また、JEPG画像とRAW画像の両方を画像データ記録媒体319へ記録可能な『RAW+JPEG』モードを6種類(407a乃至407f)選択可能となっている。従って、記録画質としては、JPEG画像:6種類(401乃至406)、RAW画像:1種類(407)、RAW画像+JPEG画像:6種類(407a乃至407f)の合計13種類が選択可能である。
図9の9Bにおいては、『L(Large)』サイズ/『低圧縮(円弧マーク)』401のJPEG画像が選択状態となっており、この状態でSETボタン116を押下されると記録画質が決定され、図9の9Aの状態に戻る。尚、選択決定された『記録画質400』は、EEPROM323へ記録され、撮影後の画像処理において画像データコントローラ321がシステムコントローラ324を介して記録画質情報を入手し、画像圧縮回路320と共に画像処理を行う。
次に、アスペクト比表示410を設定するには、再度、メニューボタン110を押下後、サブ電子ダイヤル115にて、アスペクト比選択手段である『アスペクト比表示410』を選択する。そしてSETボタン116が押下されると、9Cに示すように、設定可能な『アスペクト比表示410』の項目が一覧表示される。この時、すでに設定されているアスペクト比表示410以外がグレー表示となり、選択されているアスペクト比が分るように表示されている。設定可能なアスペクト比としては、標準状態である2:3『2×3』411、及び、1:1『1×1』412、4:5『4×5』414が選択可能となっている。
また、1:1『1×1』412、4:5『4×5』414の2種類に関しては、実際の撮影画像を選択したアスペクトにトリミング画像処理した上で選択したアスペクト比を画像ファイルのタグ内に書き込み、画像データ記録媒体319へ記録する。又は、撮影画像自体は一切のトリミング画像処理を行わず、選択したアスペクト比を画像ファイルのタグ内に書き込みのみする。これらは、ユーザが選択できるように構成されている。そして、図9の9Cにおいて、アスペクト比選択手段である『アスペクト比表示410』の項目により選択される『1×1』412および『4×5』412は、第1アスペクト比情報設定手段となる。
ここで、『1×1』412または『4×5』412が選択された場合には、撮影画像を選択したアスペクトにトリミング画像処理し、また、選択したアスペクト比を画像ファイルのタグ内に書き込み、画像データ記録媒体319へ記録する。また、アスペクト比選択手段である『アスペクト比表示410』の項目で選択される『1×1(Dataのみ)』413、『4×5(Dataのみ)』415は、第2アスペクト比情報設定手段となる。
『1×1(Dataのみ)』413、『4×5(Dataのみ)』415が選択された場合は、撮影画像データ自体には一切のトリミング画像処理を行わず、選択したアスペクト比を画像ファイルのタグ内に書き込み、画像データ記録媒体319へ記録する。図9の9Cにおいては、『1×1(Dataのみ)』413のアスペクト比が選択状態となっており、この状態で情報設定選択手段であるSETボタン116を押下されるとアスペクト比が決定され、図9の9Aの状態に戻る。
尚、選択決定された『アスペクト比』410は、EEPROM323へ記録され、撮影後の画像処理において画像データコントローラ321がシステムコントローラ324を介してアスペクト比情報を入手し、設定されたアスペクト比に基き画像処理を行う。さらに、選択したアスペクト比を画像ファイルのタグ内に書き込み処理を行う。
図10は、アスペクト比表示410が設定された時の、アスペクト比情報処理の動作のフローチャートを示している。図10において、ステップS600にて、本デジタルカメラ100の撮影終了後、画像データコントローラ321がシステムコントローラ324を介してEEPROM323へ記録されているスペクト比情報を入手する。次にステップS601に移行し、撮影画像に対してアスペクト比表示410が設定されているか否かの判定を行う。
アスペクト比表示410の設定が成されていない場合(『2×3』411が選択されていた場合)には、ステップS603へ進み、撮影画面の全領域に対して画像処理を行う。しかし、アスペクト比表示410の設定が成されている場合にはステップS602へ進み、アスペクト比のデータのみを画像ファイルへ付加(『1×1(Dataのみ)』413、『4×5(Dataのみ)』415が選択)するか否かの判定を行う。ここでアスペクト比のデータのみを画像ファイルへ付加(『1×1(Dataのみ)』413、『4×5(Dataのみ)』415)が選択されていれば、ステップS603へ進み、撮影画面の全領域に対して画像処理を行う。
しかし、ステップS602にてアスペクト比のデータのみが選択されていない場合(『1×1』412、『4×5』414が選択されていた場合)、ステップS605へ進み、撮影画面を選択されたアスペクト比に応じてトリミング画像処理を行う。ステップS604では、ステップS603、ステップS605にて処理された画像データに対して、設定されているアスペクト比表示410の情報を画像ファイルのタグ内に書き込み処理を行う。さらに、ステップS606にて画像データ記録媒体319へ画像データを記録し、処理を終了する。
次に、図9の9Aに示す、再生時のアスペクト比表示420でアスペクト比の設定をする。ここでは、画像データ記録媒体319に記録された画像ファイルを再生表示する際に、画像ファイルのタグ内に記録されているアスペクト比情報に基き、再生画像に対するアスペクト比の設定状態を表示する表示形態を選択するものである。
メニューボタン110を押下後、サブ電子ダイヤル115にて『再生時のアスペクト比表示』420を選択し、SETボタン116を押下する。すると、設定可能な『再生時のアスペクト比表示』420の項目が一覧表示される。この時、すでに設定されている項目以外がグレー表示となり、選択されている再生時のアスペクト比表示が分るように表示されている。
図11は、画像データの再生時のアスペクト比表示420が設定されるアスペクト比表示設定の動作を説明するフローチャートを示している。図11において、ステップS610にて再生時のアスペクト比表示420が選択されると、ステップS611へ進み、システムコントローラ324は、EEPROM323内に記録されているアスペクト比表示410の設定状態を判定する。
ステップS611にて、アスペクト比表示410の設定が成されていない場合(『2×3』411が選択されていた場合)には、アスペクト比に関するデータは無いと判定してステップS615へ進む。そして、再生時のアスペクト比表示420での選択操作を出来ないようにする。ステップS611にて、アスペクト比表示410の設定がされている場合には、ステップS612へ進む。そして、アスペクト比のデータのみを画像ファイルへ付加(『1×1(Dataのみ)』413、『4×5(Dataのみ)』415が選択)するか否かの判定を行う。
ここで、アスペクト比のデータのみを画像ファイルへ付加(『1×1(Dataのみ)』413、『4×5(Dataのみ)』415)が選択されていれば、ステップS613へ進む。そして、再生時のアスペクト比表示420での選択操作を許可し、再生時のアスペクト比表示420の選択/決定を行う。ステップS614では、ステップS603およびステップS605にて設定された再生時のアスペクト比表示420の情報を決定し、EEPROM323内に記録し、再生時のアスペクト比表示420の設定を終了し、ステップS616のスタンバイに移行する。
設定可能な再生時のアスペクト比表示420としては、以下のものが選択可能とされる。すなわち、フォーカシングスクリーン140と同様の表示を行うように『表示無し』421(図6の6A)、『線表示』422(図6の6D)、『ハーフトーン表示』423(図6の6C)、『ブラックアウト表示』424(図6の6B)が選択可能となっている。
尚、前述したアスペクト比表示410の設定(図9の9C)において、『1×1』412、『4×5』414が選択された場合には、撮影画像データを選択したアスペクト比にトリミング画像処理されてしまう。そのため、再生時のアスペクト比表示の選択は出来ないように構成されている。
また、前述したアスペクト比の設定(図9の9C)において、『1×1(Dataのみ)』413、『4×5(Dataのみ)』415が選択されている場合には、この時、選択決定された『再生時のアスペクト比表示』420をEEPROM323へ記録する。そして、撮影後の画像処理において画像データコントローラ321がシステムコントローラ324を介して再生時のアスペクト比表示情報を入手し、設定されて再生時のアスペクト比表示情報を画像ファイルのタグ内に書き込み処理を行うように構成されている。
従って、設定された再生時のアスペクト比表示情報を有する画像ファイルをデジタルカメラ100、またはパーソナルコンピュータに代表される外部接続機器340による専用アプリケーションソフトにより画像ファイルの再生表示時は、以下のようになる。すなわち、画像ファイルのタグに記録されている再生時のアスペクト比表示情報に基き、再生画像に対してアスペクト比の状態表示を自動で行うことが可能となる。
図12の12A乃至12Fは、ディスプレイボタン112が押下されたときの背面モニタ120の再生画像状態を示すものである。同図において、500は記録されている画像データの再生表示画面である。501aは記録画質400にて選択された記録画質の表示である。502は表示された画像の撮影時のシャッタ秒時を表示、503は表示された画像の撮影時の撮影レンズの絞り値を表示している。シャッタ秒時502、絞り値503は、画像データ記録媒体319より画像ファイルを読み込んだ際に画像ファイルに記録されているタグより参照される。
504は画像ファイルのファイルNo.を表示している。505a、505bおよび505cは、再生時のアスペクト比表示410にて選択されたアスペクト比表示のマークである。ここで、505aはブラックアウト表示424、505bはハーフトーン表示423、505cは線表示422をそれぞれ表しており、選択されている再生時のアスペクト比表示410に応じて各マークが表示される。506aおよび506bはアスペクト比表示410にて選択されたアスペクト比データの表示である。
尚、アスペクト比表示410にて『2×3』411、『1×1』412、『4×5』414が選択された場合には、撮影画像を選択したアスペクト比にトリミング画像処理されてしまう為、アスペクト比表示のマークは表示されない。そして、選択されたアスペクト比で図12の12Bに示す様に再生表示される。
また、アスペクト比表示410にて『1×1(Dataのみ)』413、『4×5(Dataのみ)』415が選択され、かつ再生時のアスペクト比表示410にて表示なし421が選択されている場合には、以下のようになる。すなわち、設定されたアスペクト比によるトリミング処理が一切されていない画像データに加え、図12の12Cに示す様にアスペクト比データの表示506aおよび506bのみが表示される。
アスペクト比表示410にて『1×1(Dataのみ)』413、『4×5(Dataのみ)』415が選択され、かつ、再生時のアスペクト比表示410にて線表示422が選択されている場合には、以下のようになる。すなわち、図12の12Dに示す様に再生画像500に選択されているアスペクト比に応じた線マスク510がオーバーラップ表示される。
再生時のアスペクト比表示410にてブラックアウト表示424が選択されている場合には、12Eに示す様に再生画像500に選択されているアスペクト比に応じたブラックアウトマスク512がオーバーラップ表示される。
アスペクト比表示410にて『1×1(Dataのみ)』413、『4×5(Dataのみ)』415が選択され、かつ、再生時のアスペクト比表示410にてハーフトーン表示423が選択されている場合には、以下のようになる。すなわち、12Fに示す様に、再生画像500に選択されているアスペクト比に応じたハーフトーンマスク511がオーバーラップ表示される。
次に、図9の9Aにおいて、拡大再生範囲430を設定する。ここでは、画像データ記録媒体319に記録された画像ファイルを拡大再生表示する際に、拡大再生の可能範囲を設定する。
メニューボタン110を押下後、サブ電子ダイヤル115にて『拡大再生範囲』430を選択し、SETボタン116が押下されると設定可能な『拡大再生範囲』430の項目が一覧表示される。この時、すでに設定されている項目以外がグレー表示となり、選択されている拡大再生範囲が分るように表示されている。
設定可能な拡大再生範囲430としては、設定されたアスペクト比に関係なく全画像範囲を対象とする『全範囲』431か、設定されたアスペクト比の範囲内のみ対象とする『アスペクト範囲』432かが選択可能となっている。
尚、前述したアスペクト比の設定(図9の9C)で、『1×1』412、『4×5』414が選択された場合には、撮影画像を選択したアスペクト比にトリミング画像処理されてしまう。そのため、拡大再生範囲は『アスペクト範囲』432のみとなり、その他の選択は出来ないように構成されている。
また、前述したアスペクト比の設定(図9の9C)で、『1×1(Dataのみ)』413、『4×5(Dataのみ)』415が選択されている場合には、この時選択決定された『拡大再生範囲』430をEEPROM323へ記録する。そして、撮影後の画像処理において画像データコントローラ321がシステムコントローラ324を介して再生時のアスペクト比表示情報を入手し、設定された再生時の拡大再生範囲情報を画像ファイルのタグ内に書き込み処理を行うように構成されている。
従って、設定された拡大再生範囲情報を有する画像ファイルを本デジタルカメラ100、または外部接続機器340による専用アプリケーションソフトにより画像ファイルの再生表示時には、次のようにすることができる。すなわち、画像ファイルのタグに記録されている拡大再生範囲情報に基き、再生画像に対して拡大再生範囲を自動で行うことが可能となっている。
図13の13Aは、ディスプレイボタン112を押下後に、拡大再生表示ボタン118を押下した時の背面モニタ120の再生画像状態を示すものである。拡大再生表示(図13の13A)画面では、縮小された全画面520に対する拡大範囲を示すナビゲータ表示521が表示され、全画面に対してどこの部分が拡大表示されているのかがわかる様に構成されている。
アスペクト比表示410にて『1×1(Dataのみ)』413、『4×5(Dataのみ)』415が選択され、かつ、拡大再生範囲430にて『全範囲』431が選択されている場合には、以下のようになる。すなわち、図13の13Bに示す様に設定されたアスペクト比の範囲外であるハーフトーンマスク511部分も含めて拡大再生表示範囲として選択可能としている。
アスペクト比表示410にて『1×1(Dataのみ)』413、『4×5(Dataのみ)』415が選択され、かつ、拡大再生範囲430にて『アスペクト範囲』432が選択されている場合には、以下のようになる。すなわち、図13の13Cに示す様に設定されたアスペクト比の範囲を示す線マスク510の内側のみ拡大再生表示範囲として選択可能とし、設定されたアスペクト比の範囲外は拡大再生表示範囲として選択不可としている。
また、前述したアスペクト比の設定(図9の9C)において、『1×1』412、『4×5』414が選択された場合には、以下のようになる。すなわち、撮影画像を選択したアスペクト比にトリミング画像処理されてしまう為、拡大再生範囲は図13の13Dに示す様に設定されたアスペクト比の範囲外は拡大再生表示範囲として選択不可としている。 図14は、ディスプレイボタン112が押下されたときの背面モニタ120の画像再生の動作を示すフローチャートを示すものである。まず、スタンバイ状態(ステップS620)から、ステップS621にてディスプレイボタン112が押下されたのを検出する。すると、システムコントローラ324は、画像データコントローラ321を介して画像データ記録媒体319より、記録されている画像データの読み込みを指示し、DRAM322へ一旦記憶する。
ステップS623おいて、読み込まれた画像データのタグ内情報にアスペクト比表示410にて設定されている情報が、アスペクト比のデータのみか否かの判定を行う。ステップS623で、アスペクト比表示410の設定がアスペクト比のデータのみでない場合(『2×3』411、『1×1』412、『4×5』414が選択されていた場合)は、記録されているアスペクト比の画像データを表示すべくステップS629−2へ進む。そして図12の12Bに示す様にトリミング処理され記録されたアスペクト比に基き、画像データを表示する。
ステップS623においてアスペクト比表示410の設定がアスペクト比のデータのみの場合(1×1(Dataのみ))413、『4×5(Dataのみ)』が選択されていた場合)には、ステップS624へ進む。ステップS624では、再生時のアスペクト比表示410の設定状態を判定する。
ステップS624において、再生時のアスペクト比表示410が表示無し421と設定されていた場合には、ステップS629−2へ進む。そして、図12の12Aおよび12Cに示す様に設定されたアスペクト比にトリミング処理されていない撮影された全領域の画像データを表示する。
また、ステップS624において、再生時のアスペクト比表示410が『線表示』422、『ハーフトーン表示』423、『ブラックアウト表示』424の何れかに設定されていた場合には、ステップS625へ進む。そして図12の12D、12Eおよび12Fに示す様に線マスク510、ブラックアウトマスク512およびハーフトーンマスク511の何れが選択されているかを決定する。その後、設定されたアスペクト比にトリミング処理前の撮影された全領域の画像データと共に、12D、12Eおよび12Fの様に線マスク510、ブラックアウトマスク512、ハーフトーンマスク511を表示画像へオーバーラップ表示するマスクを決定する。
ステップS626では、ステップS625にて背面モニタ120に表示された画像を拡大再生表示するか否かの判定を行う。拡大再生表示ボタン118を押下(画像拡大SW335がON)されるとシステムコントローラ324は、再生表示されている画像を拡大すべく画像データコントローラ321を制御して拡大再生のための画像処理を実行させ、ステップS627へ進む。ステップS626にて拡大再生表示ボタン118が押下されずに拡大再生表示が行われない場合には、ステップS629−2へ進む。
そして、設定されたアスペクト比にトリミング処理前の撮影された全領域の画像データと共に、12D、12Eおよび12Fのマスク510、マスク512、マスク511の何れか選択されたマスクを表示画像へオーバーラップ表示する。
ステップS627では、拡大再生範囲430の設定に応じて拡大再生の対象となる範囲を判定している。ステップS627において拡大再生範囲430が『全範囲』431を選択している場合には、以下のようになる。すなわち、図13の13Bに示す様に設定されたアスペクト比の範囲外であるハーフトーンマスク511部分も含めて拡大再生表示範囲として選択可能とし、全範囲の画像に対して拡大再生表示が可能なように画像処理、及び、拡大再生範囲の選択処理を行う。そして、ステップS629−2へ進み、拡大再生表示を行うべく画像表示処理を行う。
また、ステップS627において『アスペクト範囲』432が選択されている場合には、以下のようになる。すなわち、図13の13Cに示す様に、設定されたアスペクト比の範囲を示す線マスク510の内側のみ拡大再生表示範囲として選択可能とし、設定されたアスペクト比の範囲外は拡大再生表示範囲として選択不可とする。そして、ステップS629−2へ進み拡大再生表示を行うべく画像表示処理を行う。
次に図9の9Aにおいて、撮影情報設定範囲440を設定する。ここでは、撮影に関する情報である、測光処理範囲、焦点検出ポイント選択範囲、ホワイトバランス処理方法について設定されたアスペクト比に応じて処理を行う。
メニューボタン110を押下後、サブ電子ダイヤル115にて『撮影情報設定範囲』440を選択し、SETボタン116が押下されると設定可能な『撮影情報設定範囲』440の項目が一覧表示される。この時、すでに設定されている項目以外がグレー表示となり、選択されている拡大再生範囲が分るように表示されている。
設定可能な撮影情報設定範囲440としては、設定されたアスペクト比に関係なく全画像範囲を対象とする『全範囲』441か、設定されたアスペクト比の範囲内のみ対象とする『アスペクト範囲』442かが選択可能となっている。
尚、前述したアスペクト比の設定(図9の9C)において、『1×1』412、『4×5』414が選択された場合には、以下のようになる。すなわち、撮影画像を選択したアスペクト比にトリミング画像処理されてしまう為、撮影情報設定範囲は『アスペクト範囲』442のみ対象となり、その他の選択は出来ないように構成されている。
ここで、撮影情報設定範囲440の設定により、測光処理範囲、測光処理範囲、焦点検出ポイント選択範囲、ホワイトバランス処理方法が設定されたアスペクト比による処理方法を説明する。
図8は、本発明のデジタルカメラ100に搭載されている不図示の多分割測光測光センサが、図4に示すファインダ視野130内をどのように分割測光しているかを示すものである。本デジタルカメラ100は、不図示の不図示の多分割測光測光センサにより、フォーカシングスクリーン140上に結像された被写体像を測光することにより、システムコントローラ324が露出制御値を算出決定する。不図示の多分割測光センサは、図8の8Aに示す様に、ファインダ視野130を21分割(S1乃至S21)し、分割測光している。
図6の6Bに示すブラックマスク143や、6Cに示すハーフトーンマスク144を有するフォーカシングスクリーンを使用した場合には、以下のようになる。すなわち、図8の8B、8Cに示す様に、不図示のアスペクト比範囲外の左側センサ(S14、S16、S18、S19)、及び右側センサ(S15、S17、S20、S21)の部分がブラックマスク143やハーフトーンマスク144にて一部隠される。そのため、正確な測光が不可能となってしまう。
さらに、図7の7Aに示すブラックマスク146や、7Cに示すハーフトーンマスク147を有するフォーカシングスクリーンを使用した場合には、以下のようになる。すなわち、図8の8Cに示す様に、不図示のアスペクト比範囲外の左側センサ(S14、S16、S18、S19)、及び右側センサ(S15、S17、S20、S21)の部分がブラックマスク146やハーフトーンマスク147にて一部隠される。そのため、正確な測光が不可能となってしまう。
尚、図6の6Dの線マスク145を有するフォーカシングスクリーンを使用した場合には、図8の8Dに示す様に、線マスク145による不図示の多分割測光センサへの影響がほとんど無いため、正確な測光が可能となっている。また、アスペクト比の設定(図9の9C)において、『1×1』412、『4×5』414が選択された場合には、撮影画像を選択したアスペクト比にトリミング画像処理されてしまう為、不必要な部分を測光することで正確な測光が不可能となってしまう。
従って、図6の6Bに示すブラックマスク143や、6Cに示すハーフトーンマスク144を有するフォーカシングスクリーンを使用する。又は、図7の7Bに示すブラックマスク143や、7Bに示すハーフトーンマスク147を有するフォーカシングスクリーンを使用する。さらには、前述したアスペクト比の設定(図9の9C)において、『1×1』412、『4×5』414が選択された場合には、撮影情報設定範囲440を『アスペクト範囲』442へ設定する。
これにより、ブラックマスク143や図6の6Cに示すハーフトーンマスク144で一部隠される部分、及びトリミング処理により画像が削除されるアスペクト比の範囲外の部分に位置する測光センサをアスペクト比の情報をもとに、使用不可に制御される。すなわち、システムコントローラ324は、この場合、使用不可となるように測光回路307を制御する。
尚、前述したアスペクト比の設定(図9の9C)において、『1×1』412、『4×5』414が選択された場合には、撮影画像を選択したアスペクト比にトリミング画像処理されてしまう。そのため、不必要な部分を測光することによる影響をなくす必要がある。そのため、前述したブラックマスク143や図6の6Cに示すハーフトーンマスク144を有するフォーカシングスクリーンを使用した場合と同様に撮影情報設定範囲440を『アスペクト範囲』442へ設定する。これにより、撮影情報設定範囲は『アスペクト範囲』442のみ対象となり、その他の選択は出来ないように構成されている。
また、図6の6D、図7の7Cの線マスク145、148を有するフォーカシングスクリーンを使用し、アスペクト比表示410にて『1×1(Dataのみ)』413、『4×5(Dataのみ)』415が選択された場合には、以下のようになる。すなわち、図8の8Dに示す様に、線マスク145、148による不図示の多分割測光センサへの影響がほとんど無く、正確な測光が可能となる為、撮影情報設定範囲440を『アスペクト範囲』442へ設定する必要は無く、『全範囲』441としても良い。
図15は、撮影情報設定範囲440が設定された時の測光処理の動作を説明するフローチャートを示している。図15において、ステップS630にて本デジタルカメラ100の第1レリーズSW330がONとされ撮影準備動作が開始されると、ステップ631へ進む。そして、システムコントローラ324はEEPROM323へ記録されているスペクト比情報を入手する。ステップS631において、撮影画像データのアスペクト比表示410が設定されているか否かの判定を行う。
アスペクト比表示410の設定が成されていない場合(『2×3』411が選択されていた場合)には、ステップS633へ進み、撮影画面の全領域に対して測光動作を行うか否かの判定を理を行う。アスペクト比表示410の設定が成されている場合には、ステップS632へ進む。そして、アスペクト比のデータのみを画像ファイルへ付加(『1×1(Dataのみ)』413、『4×5(Dataのみ)』415)が選択されているのか否かの判定を行う。
ここでアスペクト比のデータのみを画像ファイルへ付加(『1×1(Dataのみ)』413、『4×5(Dataのみ)』415)が選択されていれば、ステップS633へ進み、撮影画面の全領域に対して測光動作を行うか否かの判定を行う。ステップS632にてアスペクト比のデータのみが選択されていない場合(『1×1』412、『4×5』414が選択されていた場合)、ステップS635へ進む。そして前述したように、装着されているフォーカシングスクリーンの種類や選択されたアスペクト比に応じて測光処理を行う。
ステップS633にて撮影画面の全領域に対して測光動作を行うように設定されている場合には、ステップS634へ進み、測光回路307は、21分割された不図示の多分割測光センサの全域を使用して測光データの取得を行う。
また、ステップS633にて撮影画面の全領域に対して測光動作を行なわないように設定されている場合には、ステップS635へ進む。そして、21分割された不図示の多分割測光センサの内、選択されたアスペクト比表示410に基き、前述したように不図示の多分割測光センサのアスペクト比範囲外のセンサ部分を不作動とする。その状態で測光回路307は、アスペクト比範囲内のみでの測光データの取得を行う。ステップS636では、ステップS634、ステップS635により測光回路307が取得した測光データに基いてシステムコントローラ324が測光データの処理を実行する。
次に、焦点検出ポイント選択範囲の処理方法について、説明する。前述した様に図6の6A乃至6D、図7の7A乃至7Cは、本発明におけるデジタルカメラ100における各種交換可能なフォーカシングスクリーンである。図4に示すように本デジタルカメラ100はファインダ視野内に19点の焦点検出ポイントマーク142を有している。
しかし、図6の6Bに示すブラックマスク143を有するフォーカシングスクリーンを使用した場合、6Bに示す様にアスペクト比範囲外の左右の各3点の焦点検出ポイントマーク部142a、142b部分がブラックマスク143で一部隠されてしまう。そのため、ユーザは焦点検出ポイントマーク142を撮影被写体に正確に合わせることができない。
よって、前述したように19点の焦点検出ポイントマーク142の内、左右の各3点の焦点検出ポイントマーク部142a、142bは表示を行わない様に構成されている。従って、ユーザが使用不可能な焦点検出ポイントマーク部142a、142bを使用出来ないようにする。図6の6Bに示すブラックマスク143を有するフォーカシングスクリーンを使用した場合には、撮影情報設定範囲440を『アスペクト範囲』442へ設定する。これにより、システムコントローラ324が、焦点検出ポイントマーク部142a、142bの選択を禁止すると共に、焦点検出ポイントマーク部142a、142b位置での焦点検出動作を禁止している。
尚、図7の7Aに示すブラックマスク146を有するフォーカシングスクリーンを使用した場合には、アスペクト比の関係で左右の焦点検出ポイントマーク部142a、142b部分がブラックマスク部分に隠されることが無い。そのため、撮影情報設定範囲440を『アスペクト範囲』442へ設定する必要は無く、『全範囲』441に設定可能であり、19点全ての焦点検出ポイントマーク142における焦点検出動作を行うことが出来る。
また、図6の6C、図7の7Bのハーフトーンマスク144、147を有するフォーカシングスクリーンを使用した場合や、図6の6D、図7の7Cの線マスク145、148を有するフォーカシングスクリーンを使用した場合には、以下のようになる。すなわち、6C、6D、7B、7Cに示す様にハーフトーンマスク144、147、線マスク145、148により、焦点検出ポイントマーク142の一部隠されてしまうがユーザからは認識可能となる。したがって、ユーザは焦点検出ポイントマーク142を撮影被写体に正確に合わせることになる。これにより、必要が無い限り、撮影情報設定範囲440を『アスペクト範囲』442へ設定する必要は無く、『全範囲』441に設定可能であり、19点全ての焦点検出ポイントマーク142における焦点検出動作を行うことが出来る。
図16は、撮影情報設定範囲440が設定された時の焦点検出ポイントマーク142選択処理する動作を説明するフローチャートを示している。図16において、ステップS640にて本デジタルカメラ100が第1レリーズSW330がONされ撮影準備動作が開始され、ステップ641へ進む。そして、システムコントローラ324はEEPROM323へ記録されているスペクト比情報を入手する。
ステップS641にて撮影画像のアスペクト比表示410が『1×1』412または『1×1(Dataのみ)』413に設定されているか否かの判定を行う。アスペクト比表示410の設定が『1×1』412または『1×1(Dataのみ)』413に設定されていない場合には、ステップS642へ進む。そして、撮影画面の全領域に対して焦点検出ポイントマーク142選択動作を行うか否かの判定を理を行う。
アスペクト比表示410が『1×1』412または『1×1(Dataのみ)』413に設定されている場合には、ステップS642へ進む。そして、アスペクト比のデータのみを画像ファイルへ付加(『1×1(Dataのみ)』413が選択されているのか否かの判定を行う。ここでアスペクト比のデータのみを画像ファイルへ付加(『1×1(Dataのみ)』413)が選択されていれば、ステップS643へ進む。そして、撮影画面の全領域に対して焦点検出ポイントマーク142の選択動作を行うか否かの判定を行う。ステップS642にてアスペクト比のデータのみが選択されていない場合(『1×1』412が選択されていた場合)、ステップS645へ進む。そして、前述したように装着されているフォーカシングスクリーンの種類や選択されたアスペクト比に応じて焦点検出ポイントマーク142の選択動作を行う。
ステップS643にて撮影画面の全領域に対して焦点検出ポイントマーク142の選択動作を行うように設定されている場合には、ステップS644へ進む。そして、選択可能な全焦点検出ポイントマーク142に対してシステムコントローラ324は選択動作を許可する。
また、ステップS643にて撮影画面の全領域に対して焦点検出ポイントマーク142の選択動作を行なわないように設定されている場合には、ステップS645へ進む。そして、選択可能な全焦点検出ポイントマーク142のうち、選択されたアスペクト比表示410に基き、システムコントローラ324は、アスペクト比範囲外の焦点検出ポイントマーク部142a、142bの選択を禁止する。
ステップS646において、ステップS644、ステップS645により、システムコントローラ324は、焦点検出ポイントマーク142の選択に制限をかける。それと共に、焦点検出回路による選択不可の焦点検出ポイントマーク部142a、142bの動作を禁止するか否かの制御を行う。
次に、ホワイトバランス処理方法について説明する。本デジタルカメラ100のホワイトバランス処理は、画像データコントローラ321により、撮影された画像の全領域の中の最大の被写体輝度の部分を所定の色(白色)に補正するように構成されている。
アスペクト比表示410の設定に応じて、ホワイトバランスを算出する為の領域を設定する。アスペクト比表示410の設定において、アスペクト比が『1×1(Dataのみ)』413、『4×5(Dataのみ)』415が選択されている場合には、次のようになる。すなわち、この場合、画面の全領域をホワイトバランス算出に対象とするのか、又は設定されたアスペクト比の領域をホワイトバランスの対象とするのかの選択が可能となっている。また、アスペクト比が『1×1』412、『4×5』414が選択されている場合には、設定されたアスペクト比の領域をホワイトバランスの対象とする為、撮影情報設定範囲440を『アスペクト範囲』442に設定される。
図17は、撮影情報設定範囲440が設定された時のホワイトバランス処理の動作を説明するフローチャートを示している。図17において、ステップS650にて、本デジタルカメラ100の撮影終了後、画像データコントローラ321がシステムコントローラ324を介してEEPROM323へ記録されているスペクト比情報を入手する。ステップS651に撮影画像がアスペクト比表示410が設定されているか否かの判定を行う。
アスペクト比表示410の設定が成されていない場合(『2×3』411が選択されていた場合)には、ステップS654へ進み、撮影画面の全領域に対してホワイトバランスデータ算出処理を行ないWBデータの取得を行う。アスペクト比表示410の設定が成されている場合には、ステップS652へ進み、アスペクト比のデータのみを画像ファイルへ付加(『1×1(Dataのみ)』413、『4×5(Dataのみ)』415が選択)するのか否かの判定を行う。
ここでアスペクト比のデータのみを画像ファイルへ付加(『1×1(Dataのみ)』413、『4×5(Dataのみ)』415)が選択されていれば、ステップS653へ進む。そして、撮影画面の全領域に対してホワイトバランスデータ算出処理を行ないWBデータの取得を行うか、設定されているアスペクト比の範囲内に対してホワイトバランスデータ算出処理を行ないWBデータの取得を行うかの判定を行う。
ステップS652にてアスペクト比のデータのみが選択されていない場合(『1×1』412、『4×5』414が選択されていた場合)、ステップS655へ進む。そして、撮影画面に対し、設定されているアスペクト比の範囲内に対してホワイトバランスデータ算出処理を行ないWBデータの取得を行う。ステップS604では、ステップS603、ステップS605にて取得されたWBデータに基き、画像データコントローラ321が撮影された画像に対して、適切なホワイトバランス処理を実行する。
以上説明したように構成することで、ユーザが予め決められたアスペクト比の画像データしか使用しない場合には、アスペクト比の範囲外をトリミング処理により、不要な部分の画像データを削除できる。したがって、画像ファイルの容量が小さくなり、撮影後の画像処理時間の短縮が可能となる。
また、画像ファイルの容量が小さくなることで、画像データ記録媒体の記録できる画像ファイル枚数を増加させることができる。また、選択結果に応じて記録されている画像の再生表示方法や撮影条件を変更可能とする。これにより、ユーザに対し、トリミング情報に合わせた最適な撮影条件で撮影するか、トリミング情報に関わらず全画像範囲に最適な撮影条件で撮影するかを選択できる。したがって、それぞれの選択状態に応じて正確な焦点検出動作、露出制御動作、ホワイトバランス処理を可能とすることで撮影時の数々の便宜を図ることができる。また、ブラックアウト表示のフォーカシングスクリーンを組み合わせて使用することで、不必要な部分を視認する事無く確実なトリミング撮影が出来る。
また、ユーザが予め決められたアスペクト比の画像を使用する前提で撮影を行うが、アスペクト比情報が設定されていても、トリミング処理を行わない全範囲の撮影画像データを有している。したがって、撮影後の画像確認時やパーソナルコンピュータに代表される外部接続機器に読み込んで画像を処理する場合に撮影画像を確認しながら、各種アスペクト比のトリミング処理を変更して画像処理ができるものである。
また、選択結果に応じて記録されている画像の再生表示方法や撮影条件を変更可能とする。これにより、ユーザに対し、アスペクト比に応じたトリミング情報に合わせた最適な撮影条件で撮影するか、アスペクト比に応じたトリミング情報に関わらず全画像範囲に最適な撮影条件で撮影するかを選択できる。したがって、それぞれの選択状態に応じて正確な焦点検出動作、露出制御動作、ホワイトバランス処理を可能とすることで撮影時の数々の便宜を図ることができると共に、何れの場合においても最適な画像データを得ることができる。
また、撮影画像に関する再生表示時や後加工時のアスペクト比を変更を可能としてトリミング処理範囲を変更可能とすることで、後加工時の画像処理に関する自由度が大きく向上し便宜を図ることができる。また、ハーフトーン表示、線表示のフォーカシングスクリーンを組み合わせて使用することで、アスペクト比のトリミング範囲外も確認しながら撮影が可能となり、アスペクト比変更によるトリミング処理変更も視野に入れた撮影を可能としている。
画像再生表示において、特に拡大再生表示時には、アスペクト比に応じたトリミング情報により拡大再生表示範囲を変更出来るので、所望のアスペクト比によるトリミングの形態に合った拡大再生表示を簡単な操作で実現することができる。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給しても達成可能である。すなわち、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性の半導体メモリカード、ROMなどを用いることができる。また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される場合もある。
しかし、さらにそのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれる場合もあり得る。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。