JP2011141812A - インターフェイス装置及びシミュレーションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズや信号歪み等の外乱の影響の検証が可能なインターフェイス装置等を提供する。
【解決手段】インターフェイス装置30は、制御装置とシミュレーション装置との間で送受信されるデータの中継を行うものであり、制御装置との間でデータの送受信を行う上位インターフェイス部31と、シミュレーション装置との間でデータの送受信を行う下位インターフェイス部32と、上位インターフェイス部31及び下位インターフェイス部32で受信される信号の各々を分析する信号分析部33a,33bと、信号分析部33a,33bの分析結果に基づいて、受信される信号の特性を示す特性情報である信号データを管理する信号データ部34と、受信される信号の各々に対して信号データ部34で管理される信号データに応じた所定の信号処理を行い、出力すべきデータをそれぞれ生成するデータ生成部35とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、インターフェイス装置及び当該装置を備えるシミュレーションシステムに関する。
一般的に、シミュレーションシステムは、制御対象を制御する制御装置と、制御装置の制御対象である被制御装置を模擬するシミュレーション装置とを備えており、制御装置の制御の下でシミュレーション装置により被制御装置の動作が模擬される。具体的には、制御装置からシミュレーション装置に対して各種の指令信号が出力されるとともに、シミュレーション装置から制御装置に対して装置の状態等を示す各種信号が出力され、制御装置はシミュレーション装置から得られる各種信号を参照しつつシミュレーション装置の制御を行う。
以下の特許文献1には、半導体試験装置の試験を行う自動試験装置(ATE)のシミュレートを行うシミュレーションシステムが開示されている。このシミュレーションシステムは、実デバイスに対する測定を行って得られた測定結果を用いて生成した試験結果データをファイルに保存し、この保存された試験結果データを用いて試験装置をシミュレートすることによって、半導体試験装置の試験に用いるテストプログラムの動作を検証している。また、以下の特許文献2には、評価装置と制御装置との間で遣り取りされる入出力信号線の経路や信号特性を個別に切替設定可能な信号中継部を備えるシミュレーション装置が開示されている。
特開2009−116876号公報 特開2008−165545号公報
ところで、シミュレーションシステムをなす制御装置又はシミュレーション装置は、実際に配置される環境とは異なる環境の下で開発されることが多い。このため、例えばシミュレーション装置を用いて開発された制御装置を実際の被制御装置に接続して被制御装置の制御を行おうとしても、制御対象たる被制御装置が必ずしもシミュレーション装置のように正常に動作するとは限らない。
例えば、制御装置及び被制御装置の何れもがノイズを発生する機器の近くに設置される場合には、制御装置から被制御装置に出力される指令信号及び被制御装置から制御信号に出力される各種信号がノイズの影響を受けてしまう。また、制御装置とシミュレーション装置との接続に用いられていたケーブルとは種類や長さが異なるケーブルを用いて制御装置と被制御装置とを接続しなければならない場合には、ケーブルの相違によって信号の歪みが生じてしまう。このようなノイズや信号歪み等の外乱の影響があると、制御装置による被制御装置の制御が正常に行われず、意図した動作とは異なる動作(異常動作)が被制御装置で行われることが考えられる。
このような異常動作が生じた場合には、その原因を発見することが困難であるため多くの時間及び労力が必要になり、開発に要する時間及びコストの上昇を招いてしまうという問題がある。また、これらの異常動作は、頻繁に発生することは希であり、また不定期に発生するものである。このため、被制御装置の稼働が開始された直後には問題がなくとも、稼働後に暫くしてから原因不明の異常動作が突然現れることになり信頼性の面からも問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ノイズや信号歪み等の外乱の影響の検証が可能なインターフェイス装置、及び当該装置を備えることによって低コストで高い信頼性を得ることができるシミュレーションシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のインターフェイス装置は、制御対象を制御する制御装置(10)と、当該制御装置の制御対象である被制御装置を模擬するシミュレーション装置(20)との間で送受信される信号の中継を行うインターフェイス装置(30)であって、前記制御装置との間で信号の送受信を行う第1インターフェイス部(31)と、前記シミュレーション装置との間で信号の送受信を行う第2インターフェイス部(32)と、前記第1,第2インターフェイス部で受信される信号の各々を分析する信号分析部(33a、33b)と、前記信号分析部の分析結果に基づいて、前記第1,第2インターフェイス部で受信される信号の特性を示す特性情報を管理する信号管理部(34)と、前記第1,第2インターフェイス部で受信される信号の各々に対して前記信号管理部で管理される特性情報に応じた所定の信号処理を行い、前記第2,第1インターフェイス部に出力すべきデータをそれぞれ生成するデータ生成部(35)とを備えることを特徴としている。
また、本発明のインターフェイス装置は、前記信号分析部が、前記第1,第2インターフェイス部で受信される信号の外乱の影響及び信号レベルを分析し、前記信号管理部が、前記信号分析部で分析された外乱の影響及び信号レベルを、前記特性情報として管理することを特徴としている。
また、本発明のインターフェイス装置は、前記データ生成部が、前記信号管理部で管理される特性情報に応じた所定の信号処理として、前記第1,第2インターフェイス部で受信される信号の各々に対し、前記外乱の影響を付加する外乱付加処理、前記外乱の影響を除去する外乱除去処理、及び信号レベルの調整を行う信号レベル調整処理の少なくとも1つの処理を行うことを特徴としている。
また、本発明のインターフェイス装置は、前記データ生成部が、前記外乱付加処理を行う外乱付加部(35d)と、前記外乱除去処理を行う外乱除去部(35c)と、前記信号レベル調整処理を行う信号レベル調整部(35b)とを備えることを特徴としている。
また、本発明のインターフェイス装置は、前記データ生成部が、前記第1,第2インターフェイス部で受信される信号の各々を、前記シミュレーション装置及び前記制御装置に適したデータに変換して、前記第2,第1インターフェイス部にそれぞれ出力するデータ変換部(35a)を備えることを特徴としている。
また、本発明のインターフェイス装置は、前記データ生成部で行われる処理を選択する選択部(36)を備えることを特徴としている。
本発明のシミュレーションシステムは、制御対象を制御する制御装置(10)と、当該制御装置の制御対象である被制御装置を模擬するシミュレーション装置(20)とを備えるシミュレーションシステム(1)において、前記制御装置と前記シミュレーション装置との間に接続される上記の何れかに記載のインターフェイス装置を備えることを特徴としている。
本発明のシミュレーションシステムは、制御対象を制御する制御装置(10)と、当該制御装置の制御対象である被制御装置を模擬するシミュレーション装置(20)とを備えるシミュレーションシステムにおいて、上記の何れかに記載のインターフェイス装置を、前記制御装置及び前記シミュレーション装置の何れか一方に設けたことを特徴としている。
本発明によれば、インターフェイス装置によって、制御装置とシミュレーション装置との間で授受される信号に対し、外乱の付加、外乱の除去、及び信号レベル調整を自在に行うことができるため、ノイズや接続ケーブルの種類の違いによる信号歪み等の外乱の影響の検証が可能であるという効果がある。また、制御装置とシミュレーション装置との間、又は制御装置とシミュレーション装置との何れか一方にインターフェイス装置を設けるだけで外乱の影響の検証を行うことができるため、低コストで高い信頼性を有するシミュレーションシステムを得ることができるという効果がある。
本発明の一実施形態によるシミュレーションシステムの全体構成を模式的に示す図である。 インターフェイス装置30の要部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるシミュレーションシステムが備えるインターフェイス装置30の動作の概要を示すフローチャートである。 図3中のステップS3,S4で行われる具体的な処理を示すフローチャートである。 図3中のステップS3,S4で行われるデータ変換に関する処理の詳細を示すフローチャートである。 図3中のステップS3,S4で行われるレベル調整に関する処理の詳細を示すフローチャートである。 図3中のステップS3,S4で行われる外乱に関する処理の詳細を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態によるインターフェイス装置及びシミュレーションシステムについて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態によるシミュレーションシステムの全体構成を模式的に示す図である。図1に示す通り、本実施形態のシミュレーションシステム1は、制御装置10、シミュレーション装置20、及びインターフェイス装置30を備えており、制御装置10がインターフェイス装置30を介してシミュレーション装置20を制御することによって、制御装置10の制御対象である被制御装置の動作をシミュレーション装置20で模擬する。
制御装置10は、例えばパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータによって実現され、制御対象を制御するためのデータ(指令値)を所定の制御周期(例えば、10msec)毎に出力する。また、シミュレーション装置20から出力されてインターフェイス装置30を介したデータを上記の制御周期毎に取得する。即ち、制御装置10は、例えば10msecのサイクルでデータの入出力を行う。
シミュレーション装置20は、制御装置10から出力されたデータであって、インターフェイス装置30を介して所定の周期(例えば、10msec)毎に入力されるデータに基づいた動作を実行することによって、制御装置10が制御する制御対象としての被制御装置の動作を模擬する。また、シミュレーション装置20は、現在の状態等を示すデータを上記の周期毎に出力する。尚、シミュレーション装置20も、制御装置10と同様に、例えばパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータによって実現される。
インターフェイス装置30は、制御装置10とシミュレーション装置20とに接続されて、制御装置10とシミュレーション装置20との間で送受信されるデータの中継を行う。このインターフェイス装置30は、制御装置10及びシミュレーション装置20の各々をカスタマイズすることなく、制御装置10とシミュレーション装置20との間でのデータの授受を可能にするとともに、ノイズや信号歪み等の外乱の影響の検証を可能とするためにシミュレーションシステム1に設けられている。
インターフェイス装置30は、制御装置10から送信されたデータをシミュレーション装置20に適したデータに変換してミュレーション装置20に送信するとともに、シミュレーション装置20から送信されたデータを制御装置10に適したデータに変換して制御装置10に送信する。また、制御装置10及びシミュレーション装置20の各々から送信されたデータ(信号)の特性をそれぞれ分析し、それら信号の特性を示すデータ(信号データ(特性情報))を管理する。
更に、インターフェイス装置30は、制御装置10及びシミュレーション装置20の各々から送信された信号に対し、管理している信号データに応じた所定の処理を行って、シミュレーション装置20及び制御装置10の各々に出力すべきデータを生成する。ここで、インターフェイス装置30で行われる上記の所定の処理としては、例えば外乱の影響を付加する外乱付加処理、外乱の影響を除去する外乱除去処理、又は信号レベルの調整を行う信号レベル調整処理がある。インターフェイス装置30は、パーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータ、或いは電子基板(インターフェイスカード)等によって実現される。
図2は、インターフェイス装置30の要部構成を示すブロック図である。図2に示す通り、インターフェイス装置30は、上位インターフェイス部31(第1インターフェイス部)、下位インターフェイス部32(第2インターフェイス部)、信号分析部33a,33b、信号データ部34(信号管理部)、データ生成部35、及び生成データ選択部36(選択部)を備えており、これらによって上述したデータの変換、信号の特性の分析、データの生成等を行う。
上位インターフェイス部31は、複数の送受信部31a〜31nを備えており、これら送受信部31a〜31nのうちの1つが制御装置10と接続されて制御装置10との間でデータの送受信を行う。尚、上位インターフェイス部31が複数の送受信部31a〜31nを備えている必要は必ずしもなく、少なくとも1つの送受信部を備えていればよい。上位インターフェイス部31の送受信部の数は、拡張性やコスト等を考慮して決定される。
下位インターフェイス部32は、複数の送受信部32a〜32nを備えており、これら送受信部32a〜32nのうちの1つがシミュレーション装置20と接続されてシミュレーション装置20との間でデータの送受信を行う。尚、この下位インターフェイス部32も、上位インターフェイス部31と同様に、複数の送受信部32a〜32nを備えている必要は必ずしもなく、その数は拡張性やコスト等を考慮して決定される。
信号分析部33aは、信号データ部34で管理される信号データ(特性情報)に基づいて、上位インターフェイス部31に設けられた送受信部31a〜31nの各々で受信される信号の特性を分析する。具体的には、データ変換のために必要な変換分析、信号レベル調整のために必要なレベル分析、及び外乱の影響を付加又は排除するために必要な外乱分析を行う。
信号分析部33bは、信号データ部34で管理される信号データ(特性情報)に基づいて、下位インターフェイス部32に設けられた送受信部32a〜32nの各々で受信される信号の特性を分析する。具体的には、上記の信号分析部33aと同様に、データ変換のために必要な変換分析、信号レベル調整のために必要なレベル分析、及び外乱の影響を付加又は排除するために必要な外乱分析を行う。尚、信号分析部33a,33bで行われる分析の詳細については後述する。
信号データ部34は、信号分析部33a,33bの分析結果に基づいて、制御装置10とシミュレーション装置20との間で送受信されるデータについて発生し得るノイズや信号歪み等の外乱や信号レベルの変動を信号データとして管理する。また、上位インターフェイス部31及び下位インターフェイス部32で受信された信号に対し、除去又は付加すべき外乱の成分や信号レベルを決定する。更に、信号データ部34は、シミュレーションシステム1が設置されている実際の環境下で測定された信号波形を外部データとして入力する機能も有する。
データ生成部35は、上位インターフェイス部31及び下位インターフェイス部32で受信される信号の各々に対して、信号データ部34で管理される信号データに応じた所定の信号処理を行い、下位インターフェイス部32及び上位インターフェイス部31に出力すべきデータをそれぞれ生成する。このデータ生成部35は、データ変換部35a、信号レベル調整部35b、外乱除去部35c、及び外乱付加部35dを備える。
データ変換部35aは、上位インターフェイス部31で受信されたデータを、シミュレーション装置20に適したデータに変換して下位インターフェイス部32に出力する。例えば、上位インターフェイス部31で受信されたデータのフォーマットをシミュレーション装置20に適した形式に変換し、或いはプロトコル変換を行って下位インターフェイス部32に出力する。
また、データ変換部35aは、下位インターフェイス部32で受信されたデータを、制御装置10に適したデータに変換して上位インターフェイス部31に出力する。例えば、下位インターフェイス部32で受信されたデータのフォーマットを制御装置10に適した形式に変換し、或いはプロトコル変換を行って上位インターフェイス部31に出力する。データ変換部35aにおけるデータの変換方法は、接続される制御装置10及びシミュレーション装置20から出力されるデータの種類や形式に応じて適宜決定される。
信号レベル調整部35bは、信号データ部34で管理される信号データに基づいて、上位インターフェイス部31で受信された信号及び下位インターフェイス部32で受信された信号の各々の信号レベルを調整する信号レベル調整処理を行う。これにより、データ生成部35から下位インターフェイス部32又は上位インターフェイス部31に対して、信号レベルが調整された信号がそれぞれ出力される。
外乱除去部35cは、信号データ部34で管理される信号データに基づいて、上位インターフェイス部31で受信された信号及び下位インターフェイス部32で受信された信号から外乱の影響を除去する外乱除去処理を行う。これにより、データ生成部35から下位インターフェイス部32又は上位インターフェイス部31に対して、外乱の影響が除去された信号がそれぞれ出力される。
外乱付加部35dは、信号データ部34で管理される信号データに基づいて、上位インターフェイス部31で受信された信号及び下位インターフェイス部32で受信された信号に対して外乱の影響を付加する外乱付加処理を行う。これにより、データ生成部35から下位インターフェイス部32又は上位インターフェイス部31に対して、外乱の影響が付加された信号がそれぞれ出力される。
生成データ選択部36は、データ生成部35で生成されるデータの種類の選択を行う。具体的には、データ生成部35に設けられた信号レベル調整部35b、外乱除去部35c、及び外乱付加部35dの少なくとも1つを選択することによってデータ生成部35で行われる処理を選択することにより、データ生成部35で生成されるデータの種類の選択を行う。
尚、データ生成部35から上位インターフェイス部31へ出力されるデータの種類、及びデータ生成部35から下位インターフェイス部32へ出力されるデータの種類は、同じものを選択することも、異なるものを選択することも可能である。この生成データ選択部36は、例えばユーザが操作可能な部分に設けられ、ユーザの指示に基づいて上記の選択を行う。
次に、上記構成におけるシミュレーションシステムの動作について説明する。図3は、本発明の一実施形態によるシミュレーションシステムが備えるインターフェイス装置30の動作の概要を示すフローチャートである。尚、インターフェイス装置30で行われる動作は、制御装置10からシミュレーション装置20にデータが送信される場合とシミュレーション装置20から制御装置10にデータが送信される場合とで同じであるため、以下では制御装置10からシミュレーション装置20にデータが送信される場合にインターフェイス装置30で行われる動作を例に挙げて説明する。
インターフェイス装置30の電源が投入されると図3に示すフローチャートが開始され、まず受信データの有無が判断される(ステップS1)。制御装置10からシミュレーション装置20に向けて制御対象を制御するためのデータ(指令値)の送信が開始されない場合には、ステップS1の判断は「NO」になってステップS1の処理が繰り返される。これに対し、制御装置10からシミュレーション装置20に向けたデータの送信が開始されると、ステップS1の判断は「YES」になり、上位インターフェイス部31で受信処理が行われる(ステップS2)。
上位インターフェイス部31での受信処理が完了すると、信号データ部34で管理される信号データに基づいて、受信した信号の特性が信号分析部33aで分析され(ステップS3)、次いで下位インターフェイス部32へ出力すべきデータがデータ生成部35で作成される(ステップS4)。図4は、図3中のステップS3,S4で行われる具体的な処理を示すフローチャートである。
図4に示す通り、ステップS3では、データ変換のために必要な変換分析(ステップS3a)、信号レベル調整のために必要なレベル分析(ステップS3b)、及び外乱の影響を付加又は排除するために必要な外乱分析(ステップS3c)が信号分析部33aで並列して行われる。また、ステップS4では、データ変換部35aによるステップS3aの変換分析結果に応じたデータ変換処理(ステップS4a)、信号レベル調整部35bによるステップS3bのレベル分析結果に応じた信号レベル調整処理(ステップS4b)、及び外乱除去部35c又は外乱付加部35cによるステップS3cの外乱分析結果に応じた外乱処理(ステップS4c)が並列して行われる。
このように、図3中のステップS3,S4で並列して行われる処理は、データ変換に関する処理(ステップS3a,S4a)、レベル調整に関する処理(ステップS3b,S4b)、及び外乱に関する処理(ステップS3c,S4c)に大別される。以下、これら各処理の詳細について順に説明する。
[データ変換に関する処理]
図5は、図3中のステップS3,S4で行われるデータ変換に関する処理の詳細を示すフローチャートである。まず、信号分析部33aで行われる変換分析(ステップS3a)では、インターフェイス装置30で管理されるノード情報Nを用いてデータの送信元を特定する処理が行われ(ステップS11)、次いで送信先を特定する処理が行われる(ステップS12)。ここでは、制御装置10からシミュレーション装置20にデータが送信される場合を考えているため、データの送信元として制御装置10が特定され、データの送信先としてシミュレーション装置20が特定される。
次に、データ変換部35aで行われるデータ変換処理(ステップS4a)では、データの変換が必要であるか否かが判断される(ステップS13)。ここで、例えば制御装置10及びシミュレーション装置20で取り扱うデータのフォーマット及びプロトコルが同じであってデータ変換が不要である場合にはステップS13の判断結果は「NO」になり、図5に示す一連の処理は終了する。
これに対し、例えば制御装置10及びシミュレーション装置20で取り扱うデータのフォーマット及びプロトコルの少なくとも一方が異なっているためデータ変換が必要である場合にはステップS13の判断結果は「YES」になり、プロトコルデータD1等を用いたデータ変換がデータ変換部35aで行われる(ステップS14)。データの変換処理が終了すると、図5に示す一連の処理は終了する。
[レベル調整に関する処理]
図6は、図3中のステップS3,S4で行われるレベル調整に関する処理の詳細を示すフローチャートである。まず、信号分析部33aで行われるレベル分析(ステップS3b)では、上位インターフェイス部31で受信された信号レベルが正常であるか否かが判断される(ステップS21)。この信号レベルが正常であるか否かの判断は、例えば信号レベルが予め設定された範囲内であるか否かにより行う。
信号レベルが正常と判断された場合(ステップS21の判断結果が「YES」の場合)には、正常である旨、分析された信号レベル、及び信号データ部34で管理される信号データD2が不図示の表示装置に表示される(ステップS22)。これに対し、信号レベルが正常ではないと判断された場合(ステップS21の判断結果が「NO」の場合)には、正常ではない旨、分析された信号レベル、及び信号データ部34で管理される信号データD2が不図示の表示装置に表示される(ステップS22)。
次に、信号レベル調整部35bで行われる信号レベル調整処理(ステップS4b)では、まずユーザの指示に従って調整すべき信号レベルの設定が信号レベル調整部35bにて行われる(ステップS23)。次いで、データ生成部35で行われるべき処理が信号レベル調整処理であるか否かが判断される(ステップS24)。これは、生成データ選択部36によって信号レベル調整部35bが選択されているか否かを判断することにより行う。ここで、データ生成部35で行われるべき処理が信号レベル調整処理ではないと判断された場合には、ステップS24の判断結果が「NO」になり、図6に示す一連の処理は終了する。
これに対し、データ生成部35で行われるべき処理が信号レベル調整処理であると判断された場合には、ステップS24の判断結果が「YES」になり、ユーザによって設定された信号レベルが選択され(ステップS25)、その後に上位インターフェイス部31で受信された信号の信号レベルが調整される(ステップS26)。信号レベルの調整が終了すると、図6に示す一連の処理は終了する。
[外乱に関する処理]
図7は、図3中のステップS3,S4で行われる外乱に関する処理の詳細を示すフローチャートである。まず、信号分析部33aで行われる外乱分析(ステップS3c)では、上位インターフェイス部31で受信された信号の外乱の有無が判断される(ステップS31)。外乱が有ると判断された場合(ステップS31の判断結果が「YES」の場合)には、外乱がある旨及び信号データ部34で管理される外乱データD3が不図示の表示装置に表示される(ステップS32)。
次に、外乱処理(ステップS4c)では、データ生成部35で行われるべき処理が外乱除去処理であるか否かが判断される(ステップS33)。ここで、データ生成部35で行われるべき処理が外乱除去処理ではないと判断された場合には、ステップS33の判断結果が「NO」になり、図7に示す一連の処理は終了する。
これに対し、データ生成部35で行われるべき処理が外乱除去処理であると判断された場合には、ステップS33の判断結果が「YES」になり、外乱除去部35cで除去すべき外乱(例えば、ノイズを除去するのか、信号歪みを除去するのか)が選択される(ステップS34)。そして、上位インターフェイス部31で受信された信号から外乱を除去する処理が行われる(ステップS35)。外乱の除去が終了すると、図7に示す一連の処理は終了する。
他方、ステップS31で外乱が無いと判断された場合(判断結果が「NO」の場合)には、外乱処理(ステップS4c)において、データ生成部35で行われるべき処理が外乱付加処理であるか否かが判断される(ステップS36)。ここで、データ生成部35で行われるべき処理が外乱付加処理ではないと判断された場合には、ステップS36の判断結果が「NO」になり、図7に示す一連の処理は終了する。
これに対し、データ生成部35で行われるべき処理が外乱付加処理であると判断された場合には、ステップS36の判断結果が「YES」になり、外乱付加部35dで付加すべき外乱(例えば、ノイズを付加するのか、信号歪みを付加するのか)が選択される(ステップS37)。そして、上位インターフェイス部31で受信された信号に対して外乱を付加する処理が行われる(ステップS38)。外乱の付加が終了すると、図7に示す一連の処理は終了する。
以上説明した処理によりデータ生成部35でデータが生成されると、生成されたデータはデータ生成部35から下位インターフェイス部32に出力されてシミュレーション装置20に送信される。制御装置10から送信されたデータ(指令値)がシミュレーション装置20で受信されると、そのデータに基づいた動作の模擬がシミュレーション装置20で行われる。すると、シミュレーション装置20からは、例えばシミュレーション装置20の現在の状態等を示すデータが出力される。シミュレーション装置20から出力されたデータは、インターフェイス装置30に入力されて図3〜図7を用いて説明した処理と同様の処理が行われた後に、インターフェイス装置30から制御装置10に送信される。
以上説明した通り、本実施形態では、制御装置10とシミュレーション装置20との間に設けられたインターフェイス装置30によって、制御装置10とシミュレーション装置20との間で授受される信号に対し、外乱の付加、外乱の除去、及び信号レベル調整を自在に行うことができる。このため、ノイズや接続ケーブルの種類の違いによる信号歪み等の外乱の影響の検証が可能である。また、制御装置10とシミュレーション装置20との間にインターフェイス装置30を設けるだけで外乱の影響の検証を行うことができるため、低コストで高い信頼性を有するシミュレーションシステム1を得ることができる。
以上、本発明の実施形態によるインターフェイス装置及びシミュレーションシステムについて説明したが、本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、1台の制御装置10と1台のシミュレーション装置20とがインターフェイス装置30に接続された形態について説明した。しかしながら、本発明は、制御装置及びシミュレーション装置がインターフェイス装置30に複数台接続される場合にも同様に外乱の影響の検証を行うことができる。
また、上述した実施形態では、制御装置10とシミュレーション装置20との間にインターフェイス装置30が接続される態様について説明した。しかしながら、インターフェイス装置30は、これらの間に接続される態様ではなく、制御装置10とシミュレーション装置20との何れか一方に設けられていても良い。
1 シミュレーションシステム
10 制御装置
20 シミュレーション装置
30 インターフェイス装置
31 上位インターフェイス部
32 下位インターフェイス部
33a,33b 信号分析部
34 信号データ部
35 データ生成部
35a データ変換部
35b 信号レベル調整部
35c 外乱除去部
35d 外乱付加部
36 生成データ選択部

Claims (8)

  1. 制御対象を制御する制御装置と、当該制御装置の制御対象である被制御装置を模擬するシミュレーション装置との間で送受信される信号の中継を行うインターフェイス装置であって、
    前記制御装置との間で信号の送受信を行う第1インターフェイス部と、
    前記シミュレーション装置との間で信号の送受信を行う第2インターフェイス部と、
    前記第1,第2インターフェイス部で受信される信号の各々を分析する信号分析部と、
    前記信号分析部の分析結果に基づいて、前記第1,第2インターフェイス部で受信される信号の特性を示す特性情報を管理する信号管理部と、
    前記第1,第2インターフェイス部で受信される信号の各々に対して前記信号管理部で管理される特性情報に応じた所定の信号処理を行い、前記第2,第1インターフェイス部に出力すべきデータをそれぞれ生成するデータ生成部と
    を備えることを特徴とするインターフェイス装置。
  2. 前記信号分析部は、前記第1,第2インターフェイス部で受信される信号の外乱の影響及び信号レベルを分析し、
    前記信号管理部は、前記信号分析部で分析された外乱の影響及び信号レベルを、前記特性情報として管理する
    ことを特徴とする請求項1記載のインターフェイス装置。
  3. 前記データ生成部は、前記信号管理部で管理される特性情報に応じた所定の信号処理として、前記第1,第2インターフェイス部で受信される信号の各々に対し、前記外乱の影響を付加する外乱付加処理、前記外乱の影響を除去する外乱除去処理、及び信号レベルの調整を行う信号レベル調整処理の少なくとも1つの処理を行うことを特徴とする請求項2記載のインターフェイス装置。
  4. 前記データ生成部は、前記外乱付加処理を行う外乱付加部と、
    前記外乱除去処理を行う外乱除去部と、
    前記信号レベル調整処理を行う信号レベル調整部と
    を備えることを特徴とする請求項3記載のインターフェイス装置。
  5. 前記データ生成部は、前記第1,第2インターフェイス部で受信される信号の各々を、前記シミュレーション装置及び前記制御装置に適したデータに変換して、前記第2,第1インターフェイス部にそれぞれ出力するデータ変換部を備えることを特徴とする請求項4記載のインターフェイス装置。
  6. 前記データ生成部で行われる処理を選択する選択部を備えることを特徴とする請求項3から請求項5の何れか一項に記載のインターフェイス装置。
  7. 制御対象を制御する制御装置と、当該制御装置の制御対象である被制御装置を模擬するシミュレーション装置とを備えるシミュレーションシステムにおいて、
    前記制御装置と前記シミュレーション装置との間に接続される請求項1から請求項6の何れか一項に記載のインターフェイス装置を備えることを特徴とするシミュレーションシステム。
  8. 制御対象を制御する制御装置と、当該制御装置の制御対象である被制御装置を模擬するシミュレーション装置とを備えるシミュレーションシステムにおいて、
    請求項1から請求項6の何れか一項に記載のインターフェイス装置を、前記制御装置及び前記シミュレーション装置の何れか一方に設けたことを特徴とするシミュレーションシステム。
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