JP2011141132A - 位置センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】位置検出精度の低下を伴うこと無くギアと磁界センサ間の距離を大とでき、かつ、機械的振動による誤検出を抑制可能な位置センサを実現する。
【解決手段】回転角センサ101は磁気センサ301と磁束発生体210とを有し、回転角センサ101は回転体401の周辺部近傍に配置される。磁束発生体210は磁気センサ301に対向する側の面が凸型の形状であり、磁束発生体210は、磁石211と磁束集束部212とで構成している。磁束集束部212は、磁気センサ301に対向する側の面が凸形状の磁性体であり、磁石211から発生した磁束を集束させる。磁界角度の変化を磁気センサ301で検出することで、ギア410の動きや位置情報などを検出する構成としたので、位置検出精度の低下を伴うこと無くギアと磁界センサ間の距離を大とすることができ、かつ、機械的振動による誤検出を抑制可能な位置センサを実現できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、固定磁化層を有する磁気抵抗効果素子(MR(Magnetoresistive)素子)を用いて構成された位置センサに関する。
ギアを有する物体の速度や移動方向などの位置情報を計測する位置センサが知られている。
ここで、「位置センサ」とは、回転体の位置(回転角)や回転速度、回転方向などの回転状態を計測する回転角センサや、ギアを有する移動物体の並進速度や移動方向などの位置情報を計測する並進位置センサなどを意味する。
例えば、特許文献1では、磁気抵抗素子により磁界強度を測定してギアを有する回転体の回転状態を検知する方法が開示されている。また、ギアの山−山間距離(ピッチ)の1/2の距離で2個の磁界強度センサを配置し、両者の差を測定することで磁界強度の変化を測りやすくしている。
また、ホール素子により磁界強度を測定してギアを有する回転体の回転状態を検知する方法も知られている。
なお、特許文献1で用いられている磁気抵抗素子は、半導体磁気抵抗素子である。半導体磁気抵抗素子は、磁界によるローレンツ力により半導体中の荷電粒子の経路が影響を受けて電気抵抗が変化する効果を利用したものである。半導体磁気抵抗素子では、磁界の強度によって素子抵抗が変化する。
特開2004−271423号公報
上記の従来技術の方法では、いずれも磁界強度の差を検出し、位置を検出している。
磁界センサ位置での磁界強度は、ギアと磁界センサとのエアギャップ距離を長くするほど弱まるので、エアギャップ距離を長くすると2つの磁界センサ間の差信号が小さくなり、信号/ノイズ比(S/N比)が劣化する。
このために、高精度の位置検出を行なうためには、エアギャップ距離は可能な限り短くしなければならず、エアギャップ距離を長くすることが困難であった。よって、製造工程において、磁気センサとギアとの距離を短距離としなければならないが、位置合わせを高精度に行わなければならず、製造効率向上の妨げとなっていた。
また、機械的な振動が加えられる環境で使用される場合、ギアと磁気センサとの間は、一定のクリアランスを確保する必要があり、位置検出の精度向上を阻害する一因となっていた。
また、ギアを有する回転体と磁石との距離が振動などで周期的に変化すると、ギアが静止しているにもかかわらず回転していると誤った検出をする場合があった。
この原因は、距離が周期的に変化すると磁界強度も変化するため、2つの磁界センサ間の信号差も周期的に変化するためである。このため、ギアの回転時と類似の信号が発生し誤検出になる。これは、自動車用途など、機械的振動が大きい環境内に設置する場合に特に問題になっていた。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、位置検出精度の低下を伴うこと無くギアと磁界センサ間の距離を大とすることができ、かつ、機械的振動による誤検出を抑制可能な位置センサを実現することである。
本発明は、上記目的を達成するため、以下のように構成される。
磁気センサと、磁束発生体とを有する位置センサであり、前記磁束発生体は、前記磁気センサ側に突起部を有しており、前記磁気センサは、固定磁化層を有する磁気抵抗素子を有しており、前記固定磁化層の磁化方向は、前記磁束発生体の磁化方向と垂直方向であることを特徴とする位置センサである。
少なくとも2つの磁気センサと、磁束発生体とを有する位置センサであり、前記磁束発生体は、前記磁気センサの各々に対応した位置に突起部を有しており、前記磁気センサは固定磁化層を有する磁気抵抗素子で構成されており、前記第1の磁気センサと第2の磁気センサのいずれも、前記固定磁化層の磁化方向は、前記磁束発生体の磁化方向と垂直方向であることを特徴とする位置センサである。
少なくとも2つの磁気センサと、磁束発生体とを有する位置センサであって、前記位置センサは前記位置センサに対向配置された凹凸部を有するギア部材の移動状態を計測するものであって、前記ギア部材の歯車間のピッチをPとすると、前記2つの磁気センサ間の距離はP/4であり、前記磁気センサは磁界の方向に応じた信号を出力するものであり、前記磁束発生体は、前記磁気センサの各々に対応した位置に突起部を有することを特徴とする位置センサである。
本発明によれば、位置検出精度の低下を伴うこと無くギアと磁界センサ間の距離を大とすることができ、かつ、機械的振動による誤検出を抑制可能な位置センサを実現することができる。
本発明による実施例1の回転角センサの構成を示す図である。 本発明による実施例1の回転角センサの構成を示す図である。 GMR素子の主要構成部を模式的に示す図である。 磁気センサの構成を示す図である。 ギア移動時の磁界方向変化を模式的に示す図である。 ギア移動量と磁界方向との関係を示す図である。 本発明による回転角センサの構成を示す模式図である。 本発明による磁束発生体の構成を示す模式図である。 本発明による磁束発生体の構成を示す模式図である。 GMR素子の固定磁化層の磁化方向(ピン角)を示す図である。 ピン角と磁気センサからの出力信号との関係を模式的に示す図である。 本発明による実施例2の回転角センサの構成を示す図である。 本発明のよる実施例2の回転角センサの出力信号を示す図である。 本発明による実施例3の位置センサの構成を示す図である。 本発明による実施例3のギア移動量と磁界センサの出力信号との関係を示す図である。 本発明による実施例3のギア移動量と磁界センサの出力信号との関係を示す図である。 本発明による実施例3の回転角センサの検出回路部の構成を示すブロック図である。 本発明による実施例4の回転角センサの計測結果出力とギア移動量との関係を示す図である。 本発明による実施例4の回転角センサの検出回路部の構成を示すブロック図である。 本発明による実施例5の磁束発生体の構成を示す模式図である。 本発明による実施例5の磁束発生体の構成を示す模式図である。 本発明による実施例5の磁束発生体の構成を示す模式図である。 本発明による実施例6の構成を示す模式図である。 本発明による実施例7の構成を示す模式図である。 本発明による実施例8の構成を示す模式図である。 本発明とは異なる例における歯車型位置センサの構成であり、本発明との比較例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
本発明による実施例1を図1〜図11を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例1の位置センサについての概略構成図である。図1において、ギア410を有する回転体401の回転速度などの回転状態を回転角センサ101により検知する。回転角センサ101は、磁気センサ301と磁束発生体210とを有する。回転角センサ101は回転体401の周辺部近傍に配置される。
図2は、図1に示した回転角センサ101の説明図である。図2において、磁束発生体210は、磁気センサ301に対向する側の面が凸型の形状になっている。磁束発生体210は、磁石211と磁束集束部212とで構成している。磁束集束部212は、磁気センサ301に対向する側の面が凸形状に加工した磁性体であり、磁石211から発生した磁束を集束させる働きがある。
図2に示した例では、磁束発生体210を磁石211と磁束集束部212との組み合わせで構成したが、磁石211自体を凸形状に加工することで、磁石211のみで磁束発生体210を構成してもよい。
ここで、磁石211のN極とS極とを結ぶ方向が「磁化方向」であり、「磁束発生体の磁化方向」220と定義する。図2に示した例では、N極が磁気センサ301側に位置する構成となっているが、S極が磁気センサ301側に位置する構成でもよい。
磁気センサ301は、磁束発生体210とギア410との間に配置される。磁気センサ301は、固定磁化層を有する磁気抵抗素子を用いる。実施例1ではスピンバルブ型の巨大磁気抵抗素子(Giant Magneto−Resistance、(GMR素子))を用いた。
本発明の実施例1で用いたGMR素子の主要構造を図3に示す。図3において、GMR素子は、磁性体である固定磁化層13と自由磁化層11との間に非磁性体であるスペーサ層12を挟み込んだ積層膜構成を持つ。固定磁化層13は磁化の方向が素子製造時に設定されており、固定磁化層の磁化方向(磁化ベクトル22の方向)をピン角Spと呼ぶ(ただし、図及び数式では、Sはギリシア文字のシータで表す(以下、同様とする))。
一方、自由磁化層11の磁化ベクトル20の方向Sfは、外界の磁界方向Sm(後述する)の方向に沿うように変化するので、外界の磁界方向Smと一致する。
GMR素子の抵抗値Rは、固定磁化層角度(ピン角)Spと自由磁化層の磁化ベクトル角度Sfとの差ΔSに依存し、次式(1)、(2)で表される。
Figure 2011141132
Figure 2011141132
上記式(1)において、G/R0は、磁界方向変化による抵抗値変化の感度を示す値であり、GMR係数と呼ばれる。G/R0は数%〜10数%である。
上記式(1)、(2)からわかるように、GMR素子の抵抗値を測定することで磁界角度Smを測定出来る。
本実施例1では、磁気センサ301としてGMR素子をホイートストン・ブリッジ構成にした図4に示すブリッジ60を用いた。図4において、ピン角Sp=0のGMR素子R1(51−1)、R3(51−3)と、ピン角Sp=180°のGMR素子R2(51−2)、R4(51−4)とをブリッジ構成にする。正極性端子に励起電圧e0を印加し、負極性端子を0Vにする。そして、信号端子V1、V2間の電圧差ΔV=V2−V1を測定する。
GMR素子R1(51−1)のピン角Sp=0を角度基準にとると、式(2)により外部磁界角度Sm=ΔSになる。したがって、各GMR素子の抵抗値は次式(3)、(4)で表される。
Figure 2011141132
Figure 2011141132
上記式(3)、(4)より、信号電圧ΔVは次式(5)で表される。
Figure 2011141132
このように、GMRブリッジ60の出力信号ΔVから磁界角度Smを測定出来る。
磁気抵抗素子には、半導体磁気抵抗素子、異方性磁気抵抗素子、巨大磁気抵抗素子(GMR素子)などがある。巨大磁気抵抗素子には、固定磁化層を持つGMR素子と固定磁化層を持たない積層型GMR素子がある。
半導体磁気抵抗素子は、磁界によるローレンツ力により半導体中の荷電粒子の経路が影響を受けて電気抵抗が変化する効果を利用したものである。半導体磁気抵抗素子では、磁界の強度によって素子抵抗が変化する。また、固定磁化層のような基準磁化方向は持たない。
異方性磁気抵抗素子は、異方性磁気抵抗効果による抵抗変化を利用した素子であり、固定磁化層を持たない。
積層型GMR素子は、強磁性層と非磁性層とを交互に積層した構造の素子である。積層型GMR素子は、固定磁化層を持たず、複数の強磁性層間のスピンの相互の平行性が磁界強度に応じて変化することで磁気抵抗が変化する。
したがって、積層型GMR素子は磁界角度を検出することは出来ず、磁界の強度を検出する。
本発明の実施例1におけるギア410の回転状態検出の原理を図5を用いて述べる。本発明においては、ギア410の動きを磁界の強度変化ではなく、磁界の方向変化(角度変化)により検出する。
図5は、本発明の実施例1における回転角センサ近傍の磁力線の分布を模式的に示した図である。本実施例1では、磁束発生体210の磁化方向220は、z軸と平行にしている。ここで、z軸とは、ギア410が回転体であれば、磁気センサ301とギア410の回転中心とを結ぶ線と平行な方向の軸であり、ギア410が直線方向に移動する移動体であれば、ギア410の移動方向に垂直な方向の軸である。x軸は、z軸に直交し、ギア410が回転体であれば、磁気センサ310と対向するギア410の面の回転方向の接線方向に平行な軸であり、ギア410が直線方向に移動する移動体であれば、ギア410の移動方向と平行な軸である。
図5の(a)は、ギア410の山部411の中心位置が磁束発生体210の凸部212の位置にある場合の磁力線分布である。この場合、磁気センサ301位置の磁界の方向はz軸方向になる。
図5の(b)はギア410が図5の(a)に示した状態から、図5上、右側に移動した場合の磁力線分布である。ギア410の移動に伴って磁力線の方向が変わるため、磁気センサ301の位置の磁界の方向はz軸方向から傾く。
図5の(c)は、図5の(b)の状態からさらに、右側に移動した場合の磁力線分布であり、ギア410の谷位置の中心が磁束発生体210の凸部210とz軸方向に直線上に配列する位置にある場合は、対称性により磁界方向はz軸の方向を向く。
このようにして、ギア410が1ピッチ(1P)移動した際には磁界角度Smは、図6に示すように変化する。図6は、縦軸が磁気センサ位置での磁界角度Smを示し、横軸はギアのx方向の移動量xgを示す。
図6において、磁界角度Smの角度基準はz軸を基準としている(z軸に平行の時Sm=0)。図6に示したように、ギア410が「山→谷→山」というように1ピッチ移動すると、磁界角度Smは正弦波的に1周期変化する。
本発明では、この磁界角度Smの変化を磁気センサ301で検出することで、ギア410の動きや位置情報などを検出する。
図5では、磁石211のN極が磁気センサ301側に配置した構成を示したが、磁石211のS極を磁気センサ301側に配置した構成であってもよい。この場合、磁力線の方向は逆向きになるが、同様の結果が得られる。
次に、本発明の実施例1の利点を述べる。
本実施例1では、磁界角度の変化を測定するため、ギア410と回転角センサ301との距離(エアギャップ)を大きくすることが出来る。
この理由は、(a)第1に、磁界強度の空間による差を測定する方法では、磁界強度は距離zgの−n乗(n=1〜3)に比例して小さくなるので信号のS/N比が劣化するが、磁界の方向は距離を長くしてもあまり変化しないためである。(b)第2の理由は、本実施例1では、磁束発生体を凸形状にすることで図5に示したように、磁気センサ301位置に磁束を集中させているため、エアギャップを長くしても、一定の磁界強度を確保でき、また磁界方向もギアの動きに追従して変化するためである。
振動などにより、ギア410と磁気センサ301とのエアギャップ距離がz軸方向に周期的に変化する場合でも、ギア410の回転状態の誤検出の発生を防ぐことが出来る。
一方、磁界強度差を測る方式では、磁石−ギア間のz方向距離が周期的に変化すると、磁気センサからの信号も変化するため、ギアの回転状態と誤検出することがあった。
これに対し、磁界角度は磁石−ギア間の距離が変化してもあまり変化しないので、z方向の振動があっても誤検出の発生を防ぐことが可能となる。
図7は、回転角センサ101(位置センサ101)の主要構成部の位置関係を示す斜視図である。磁束発生体210の凸部212の先端近傍に磁気センサ301を配置している。磁気センサ301内のGMR素子の固定磁性層13と自由磁性層11(図3)とが、x−z平面と平行になるように配置している。
図7において、ギア410の配置は以下の通りである。すなわち、回転体401に設置されたギアの場合、回転体401の回転面はx−z平面と平行である。また、移動体に設置されたギアの場合、移動物体の並進運動方向はx軸と平行である。
磁束発生体210を構成する磁石211のN極、S極の方向は、z軸方向にN極−S極が並ぶように配置するのが好ましい。このように配置すると、磁束発生体210からギア410に向かって(あるいは、ギアから磁束発生体に向かって)磁力線が形成するためである。なお、N極とS極の向きは図7に示した向きとは逆にしてもよいことはもちろんである。すなわち、磁気センサ301側をS極にしてもよい。
次に、磁束発生体210の「凸型形状」について述べる。
図8は、磁束発生体210を図7で定義したxyz座標軸で、y軸方向から見た平面図であり、磁束発生体210の各種の形状を示したものである。
図8の(a)に示すように、磁束発生体210の突起部の2辺がつくる夾角(はさみ角)をA°とする。
本発明において磁束発生体210を凸型形状にする理由は、磁束分布を集中させることが目的であるから、夾角Aは180°よりも小さい角度であればよい。
磁束発生体210の突起部の夾角Aを90°より小さい角度、すなわち鋭角にすると磁束分布がより集中するのでさらに好ましい。
図8の(b)に示すように、磁束発生体210の先端近傍に適切な曲率半径の切り欠き部を設けてもよい。このような形状にすると、磁束発生体210の加工がしやすいという利点がある。
また、図8の(c)に示すように、磁束発生体210を突起部として楕円体形状にしてもよい。この形状も、平面型の磁束発生体と比べて磁束を集中させることが出来る。
また、後述のように、磁界センサ301からの信号が、ギア410の動きに対して正弦波的な信号になると、信号処理が容易になり、より好ましい。磁束発生体210の突起部の夾角A、突起距離、先端の曲率半径などを適切に設計することで、磁界センサ301の出力信号を正弦波的にすることが出来る。
図9は、図8の(a)のC−D線に沿った断面図である。すなわち、磁束発生体210のz−y面の断面形状を示す。
磁束発生体210のz−y断面形状の磁気センサ301側の突起部端面は、図9の(a)に示すように直線形状にする。このような直線形状にすることで、磁気センサ301の設置場所にy軸方向に関して平行に近い磁束分布が得られる。
図9の(b)は、磁束発生体210のz−y断面形状の別の形である。この図9の(b)に示すように、z−y断面の磁気センサ301側の突起部端面を凹形状(へこませた形状)にしてもよい。このようにすると、磁束が磁気センサ301部に集中するので、より好ましい。
次に、本実施例1に用いるGMR素子の固定磁化層13の磁化方向(ピン角度)について述べる。
図10に示すように、磁気センサ301を構成するGMR素子R1(51−1)のピン角度がx軸に対してα1だけ傾いていると仮定し、このときの磁気センサの出力信号を求める。
また、本実施例1では、磁束発生体210の磁化方向220はz軸と平行に配置している。
ギア410の動きに伴い、磁界角度Smは、図10に示したようにz軸を中心に動くので、Smの角度基準をz軸に設定して定式化する。ピン角度(固定磁化層の磁化ベクトルの方向)がz軸とのなす角をα2とするとα2=π/2−α1なので、上記式(5)から、磁気センサからの出力信号ΔV=V2−V1は次式(6)で表される。
Figure 2011141132
上記式(6)を変形すると次式(7)を得る。
Figure 2011141132
上記式(7)の信号波形は、図11に示すようになる。ここで、ギア410が1ピッチ移動する際の磁界角度Smの変化範囲をプラスマイナスφ0とする。図11および上記式(7)からわかるように、磁界センサの出力信号にはオフセットが重畳される。オフセットの大きさは、Sm≒0と近似すると、sinα1である。したがって、α1=0の場合は出力信号ΔVにオフセットが無くなる。
また、ギア変化による信号ΔVの変化量(感度)を求めると、次式(8)となるので、感度もα1=0の場合に最大になる。
Figure 2011141132
以上の検討に基づき、本実施例1ではα1=0、すなわち、磁気センサ301を構成するGMR素子51のピン角度をz軸に対して垂直方向に設定している。すなわち、GMR素子51の固定磁化層13の方向を磁束発生体210の磁化方向220に対して垂直方向に設定し、ギア410の回転角センサ側の面から延びる法線に対して垂直の方向に設定する。言い換えれば、ギア410の回転角センサ側の面と平行な方向にピン角度を設定する。
図1、図2に示すように、磁気センサ301と磁束発生体210とは、互いの位置関係が固定されるように筐体230内に設置される。筐体230は、磁界分布に影響を与えないように、比透磁率が1.1以下の材料を用いる。具体的には、樹脂またはアルミニウムなどの金属を用いる。樹脂によりモールド成型してもよい。筐体230には、必要に応じて検出回路部302も配置する。図7は斜視図なので筐体230の床板のみ図示してある。実際には、筐体230により回転角センサ101の全体を覆う構成となっている。
以上のように、本実施例1の構成により磁気センサ301からオフセットを除去した信号が得られる。これにより、出力信号ΔVのゼロクロス点の時刻を検出することで、ギア410の回転速度を計測することが出来る。ここで、「ΔVのゼロクロス点」とは、ΔV=0となる点のことである。
このゼロクロス点検出と、そのゼロクロス周波数から回転速度への変換処理などは、図2に示した検出回路部302で処理を行う。つまり、この検出回路302により、回転体(移動体)の回転位置(移動位置)、回転速度(移動速度)が算出される。
本発明の実施例1によれば、磁界角度Smの変化を磁気センサ301で検出することで、ギア410の動きや位置情報などを検出する構成としたので、位置検出精度の低下を伴うこと無くギアと磁界センサ間の距離を大とすることができ、かつ、機械的振動による誤検出を抑制可能な位置センサを実現することができる。
以上の説明では、ギア410は回転体に設置されたものとして回転角センサとして説明をした。しかしながら、ギア410が直線上に設置された移動物体の並進運動の状態を計測する位置センサ(並進位置センサ)としても、本発明の構成が有効であることは言うまでもない。位置センサの場合、回転体を「移動物体」と読み替え、「回転角センサ」を「位置センサ」と読み替えればよい。
本発明による実施例2を図12、図13を用いて説明する。
図12は本発明による実施例2における回転角センサ101の構成を示す図である。図12において、本実施例2の回転角センサ101は、磁気センサ301を2個用いる(301Aと301B)。磁束発生体210には、磁気センサA(301A)、磁気センサB(301B)のそれぞれに対応した位置に凸部212を設け、磁束が磁気センサA(301A)、磁気センサB(301B)のそれぞれの位置に集中するようにしてある。
磁束発生体210は、磁石211と磁束集束部212とで構成される。磁石自体に2つの突起を設けることで、磁石のみで磁束発生体210を構成してもよい。
本実施例2では、磁束発生体210の磁化方向220は、z軸と平行に配置している。
磁気センサA(301A)、磁気センサB(301B)は、固定磁化層を有するGMR素子で構成したブリッジ60をそれぞれ設置している(図3、図4)。GMR素子の固定磁化層の方向(ピン角度)は、磁気センサ(301A)、磁気センサB(301B)ともに、磁束発生体の磁化方向220に対して垂直方向に設定している。
すなわち、z軸に対して垂直方向に設定し、ギア410の回転角センサ101側の面から延びる法線に対して垂直の方向に設定する。言い換えれば、ギア410の回転角センサ101側の面と平行な方向にピン角度を設定する。前述のように、このようにすることで、磁気センサ301からの出力信号としてオフセットのない信号を得ることができる。
図13は、磁気センサA(301A)、磁気センサB(301B)からの出力信号を示した図である。磁気センサA(301A)、磁気センサB(301B)のセンサ設置位置の差に起因して、両者の信号の間には位相ズレが生じる。これを利用して、磁気センサA(301A)の負→正へのゼロクロス点での磁気センサB(301B)の信号の正負を調べることで、ギア410の移動方向を知ることが出来る。
ギア410の移動方向は、ギア410が回転体401に設置された場合は回転方向に対応し、ギア410が直線上の移動物体に設置してある場合は移動方向に対応する。
このように、本発明の実施例2によれば、磁気センサ301A、301B内の磁気抵抗素子の固定磁化層の方向を適切に設定することで、磁気センサ301A301Bの出力信号のオフセットを除去し、その結果として、図13に示すように、ゼロクロス点を用いて回転方向判定が可能になる。
以上の説明では、ギア410は回転体に設置されたものの回転角センサとして説明をした。しかしながら、ギア410が直線上に設置された移動物体の並進運動の状態を計測する位置センサ(並進位置センサ)としても、本発明の構成が有効であることは言うまでもない。位置センサの場合、回転体を「移動物体」と読み替え、「回転角センサ」を「位置センサ」と読み替えればよい。
本発明の実施例2によれば、実施例1と同様な効果を得ることができる他、ギア410の移動方向を判断することができる。
次に、本発明の実施例3について図14を参照して説明する。
図14は、本発明の実施例3の概略構成図である。図14に示すように、本実施例3の回転角センサは、2個の磁気センサA(301A)、磁気センサB(301B)と磁束発生体210で構成される。2個の磁気センサ301A、301Bの互いの設置間隔SPは、ギア410の山−山間の間隔(ピッチ)Pの1/4に等しくしてある。すなわち、SP=P/4である。磁気センサA(301A)、磁気センサB(301B)は固定磁化層を持つ磁気抵抗素子を感磁素子としており、かつ磁界方向に応じた信号を出力する。
本実施例3では、磁気センサ301の構成は図6に示した通り、4個のGMR素子51により構成されたブリッジ60である。
GMR素子の固定磁化層は、x−z面と平行に配置する。すなわち、ギア410の回転面と平行に配置する。
GMR素子の固定磁化層の方向(ピン角度)は、磁気センサA(301A)、磁気センサB(301B)ともに、z軸に対して垂直方向に設定している。すなわち、ギア410の回転角センサ101側の面から延びる法線に対して垂直の方向に設定する。言い換えれば、ギア410の回転角センサ101側の面と平行な方向にピン角度を設定する。前述のように、このようにすることで、磁気センサ301A、301Bからの出力信号としてオフセットのない信号を得ることができる。
磁束発生体210は、磁石211と磁束集束部212とで構成されている。磁束集束部212は凸形状を持つ磁性体であり、磁気センサA(301A)、磁気センサB(301B)に対応した位置にそれぞれ凸部を設けている。磁束集束部212は、磁石211が発生する磁束を集中させる働きをする。本実施例3では磁性体を材料とする磁束集束部212と磁石211とで磁束発生体210を構成したが、磁石211自体の形状を加工し、2個の磁気センサの対応した位置に凸部を設けることにより、磁石211のみで磁束発生体210を構成してもよい。
回転角センサ101は検出回路部302を有する。検出回路部302には、磁気センサ301のブリッジ60の正極性端子に印加する励起電圧e0を発生し、かつブリッジ60からの信号を検出して信号処理する信号処理部303を含む。
回転角センサ101は筐体230により構成物としてまとめられている。筐体230は磁束発生体210が発生する磁界を乱さないように比透磁率が1.1以下の材料で構成されている。筐体の材料としては、例えば、樹脂を用いたり、アルミや真鍮などの非磁性体金属を用いる。また、樹脂によりモールド成型してもよい。本実施例では樹脂を用いた。筐体230は、磁束発生体210と磁気センサA(301A)、磁気センサB(301B)との相互の位置関係を固定する働きも有する。
図15は、ギア410を動かした時の磁気センサA(301A)、磁気センサB(301B)の出力信号の変化の様子を示す図である。ここで、磁気センサA(301A)の出力信号とは、磁気センサA(301A)を構成するブリッジ60の信号端子V1、V2間の差動電圧である。すなわち、VA=ΔV(A)=V2(A)−V1(A)である。同様に、磁気センサB(301B)の出力信号をVB=ΔV(B)=V2(B)−V1(B)と定義する。
ギア410の山411がx方向に動く変位量をxとする(ギア410が回転体401に設置された場合も、x方向の変位として近似して扱う)。この時の磁気センサA(301A)の出力信号VAの変化の様子を以下に説明する。
磁界角度がSmの時の磁界センサA(301A)の出力は、(数7)でα1=0とおいた信号となり、次式(9)になる。
Figure 2011141132
一方、ギア410の変位量xと磁界角度Smとの関係は、図6に示したような波形である。
したがって、変位量xに対する信号VAの波形は、図16に示した方法で図形的に求まり、図15に示したように概ね正弦波に近い形にできる。
なお、正確な波形は、磁束発生体210の突起部の形状や先端部の曲率半径、あるいは、磁束発生体210とギア410とのエアギャップなどにより変化するので、磁束発生体210の形状の微調整することで、信号VAの波形を正弦波に近づけることが可能である。
したがって、次式(10)となる。
Figure 2011141132
上記式(10)において、Pはギア410のピッチである。
磁気センサB(301B)は、設置位置がP/4だけずれているので、π/2分だけ位相が早まった信号が出力される。すなわち、次式(11)となる。
Figure 2011141132
したがって、ギア410の変位量xによる磁界センサA(301A)、B(301B)の出力信号VA、VBの波形は、図15のようになる。図15の(a)はギア410が正方向に動いた場合(正回転)、図15の(b)は逆方向に動いた場合(逆回転)である。
図15からわかるように、信号出力VAの時間微分と信号出力Bとの積の正負により正回転か逆回転かを判別できる。すなわち、式(10)、式(11)から次式(12)を得る。
Figure 2011141132
したがって、式(12)が正の場合は正回転(dx/dt>0)であり、負の場合は逆回転(dx/dt<0)である。
上述した本発明の実施例2においては、一方の磁気センサ301Aのゼロクロス点における他方の磁気センサ301Bの正負で回転方向を検出している。この方法では、ギア410が回転し始めてゼロクロス点に達した時点で初めて回転方向が検出できる。言い換えれば、ギア410の回転開始直後は回転方向や回転の有無の検出が出来ない。
これに対して、本実施例3の方法は、ギア410がどの位置にあっても、回転開始直後から、式(12)に従って回転方向を判別できる点で優れている。
したがって、特にリアルタイム性が要求される応用において有利である。
例えば、自動車のトランスミッションの回転状態を検出する例がある。自動車のエンジンからの動力トルクを車輪の回転に伝達するトランスミッションにおいて車輪側の回転軸の回転状態を検出する場合を考える。
坂道発進時などで車両が後退し始めた場合、従来の回転角センサでは、1ギア・ピッチ動いた時点で初めて「後退」を検出できた。
本実施例3の回転角センサを用いれば、後退後、直ちに「後退」状態が検出されるので、より安全性と精度を高めた制御が可能になる。
本実施例3で用いる検出回路部の回路ブロック201を図17に示す。図17において、磁気センサA(301A)からの信号は、検出回路部302の差動増幅器351Aにより増幅され、出力信号VAとなる。この出力信号VAは信号処理部303の微分処理部371に入力された後、積算部372に入力される。
一方、磁気センサB(301B)からの信号は差動増幅器351Bにより増幅され、出力信号VBとなる。この出力信号VBは積算部372に入力され、信号VAの時間微分との積が求められる。
積算部372の積算結果は比較器373に入力され、その正、負、ゼロに応じて、それぞれ、正回転、逆回転、停止を判別することができる。
以上の説明では、ギア410は回転体に設置されたものとして回転角センサとして説明をした。しかしながら、ギア410が直線上に設置された移動物体の並進運動の状態を計測する位置センサ(並進位置センサ)としても、本発明の構成が有効であることは言うまでもない。位置センサの場合、回転体を「移動物体」と読み替え、「回転角センサ」を「位置センサ」と読み替えればよい。
本発明の実施例3によれば、実施例2と同様な効果を得ることができる他、回転体(移動体)の回転方向(移動方向)を回転(移動)直後から判別することができるという効果を有する。
次に、本発明の実施例4について述べる。本実施例4は、ギアを有する回転体の回転角度を高精度に計測する回転角センサである。
なお、本実施例4の回転角センサ101の構成は図1に示したものと同様である。
本実施例4では、検出回路部302の中の信号処理部303の構成が実施例1と異なっている。
上記式(10)、(11)から次式(13)を得る。
Figure 2011141132
ここで、S(角度)=atan2(y,x)は、引数x,yが正か負かに応じて、S(角度))=0〜2π(または−π〜π)の値を適切に出力する関数である。例えば、x,yともに正の場合は、atan2(y,x)=ArcTan(y/x)であり、x,yともに負の場合は、atan2(y,x)=ArcTan(y/x)+πである。
式(13)のArcTan()関数は−π/2〜π/2の範囲の値しか返さないが、本実施例4で実装する実際の回路では、atan2()関数に相当する処理を実装する。
上記式(13)からわかるように、磁気センサA(301A)、磁気センサB(301B)の信号の比をArcTan変換すると、ギア410の山−山間の位置x/Pが求まる。
この様子を図18に示した。図18において、ギア410がx方向(図18の横軸方向)に移動すると、回転角センサ110が出力する測定値xobs(図18の縦軸)は、0〜Pの範囲で変化する。
本実施例4では2つのポイントがある。第1のポイントは、式(13)からわかるように、ギア変位量xの算出にあたっては、2つの信号出力VAとVBとの比を用いるため、係数Cが相殺されることである。係数Cは上記式(6)で定義されるように、GMR係数(G/R0)を含むが、GMR係数は温度変化をするため係数Cも温度により変化する。
本実施例4では、式(13)の処理により係数Cを相殺するので、広い温度範囲で精度の良い回転角計測が可能になる。
第2のポイントは、式(13)による位置xの算出が可能になったのは、信号出力VA、VBのオフセットを除去しているためである点である。
本実施例4では、磁気センサ301を構成するGMR素子51の固定磁化層の方向(ピン角度)を適切に設定することで、信号出力からオフセットを除去している。具体的には、図4のSp=0をx軸方向に一致させ、Sp=180°を−x軸の方向に一致させる。
すなわち、いずれの固定磁化層方向(ピン角度)もx軸と平行に設定する。このように設定すると、(図10)におけるα1=0、つまり、磁気センサ301を構成するGMR素子のピン角度をz軸に対して垂直方向に設定していることになる。
すなわち、ギアの回転角センサ側の面から延びる法線に対して垂直の方向に設定する。言い換えれば、ギアの回転角センサ側の面と平行な方向にピン角度を設定する。言い換えれば、磁気センサA(301A)と磁気センサB(301B)とを結ぶ直線と平行方向にピン角を設置する。
本実施例4では、通過したギア410の山411の数を数えることで、何番目の山に位置しているかがわかり、x/Pがわかることで、山−山間のどの位置にあるかを精度良く計測できる。すなわち、ギアを有する回転体の回転角を高精度に計測する回転角センサが得られる。
本実施例4の検出回路部302の回路構成のブロック図を図19に示す。
図19において、磁気センサA(301A)からの信号は差動増幅器351Aで検出され、信号出力VAとされる。同様に、磁気センサB(302B)からの信号は差動増幅器351Bで検出され、信号出力VBとされる。これらの信号出力VA、VBをatan処理部381に入力し、式(13)のatan2(VA,VB)処理によりギア間変位量xobsを算出する。
不連続点検出部382ではギア間変位量xobsの不連続点を検出してカウンタ部383で通過したギアの山の数を数える。この際、不連続検出部382ではxobsが「P→0」へ移行する不連続点を「+1」とし、「0→P」に移行する不連続点を「−1」とする。
カウンタ部383は、この「+1」「−1」に従いカウントUP/カウントDOWNを行う。このようにして、ギアの回転方向が正回転/逆回転のいずれの場合でも正しいギア位置がわかる。
最後に、カウンタ部383の出力であるギアの山位置と、ギア間変位量xobsを組み合わせることで、ギア410の回転角Sを得る。
また、カウンタ部383にはカウンタ値記憶部390が接続されており、回転角センサ101の電源停止時にカウンタ値をカウンタ値記憶部390に保管する。回転角センサ101を動作状態にした時には、カウンタ値記憶部390からカウンタ値を読み出すことで、現在の回転角Sを正しく出力することができる。
なお、カウンタ値記憶部390は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリを用いる。
以上の説明では、ギア410は回転体に設置されたものとして回転角センサとして説明をした。しかしながら、ギア410が直線上に設置された移動物体の並進運動の状態を計測する位置センサ(並進位置センサ)としても、本発明の構成が有効であることは言うまでもない。位置センサの場合、回転体を「移動物体」と読み替え、「回転角センサ」を「位置センサ」と読み替えればよい。
本発明の実施例4によれば、実施例3と実施例2と同様な効果を得ることができる他、回転体(移動体)の回転角(移動位置)を高精度に計測することができるという効果を有する。
次に、本発明の実施例5として、磁束発生体210の構成が異なるものを述べる。
図20、図21、図22は、図1の位置センサ101の磁束発生体210として用いる磁束発生体の別の構成を示す図である。
図20は、磁束発生体210の構成の一例を示す図である。図20において、磁気センサA(301A)と磁気センサB(301B)とのそれぞれに対応して2つの磁石211Aと211B、2つの磁束集束部212Aと212Bとを用いる。
このように、磁束発生体210を構成する磁石211を、磁石211Aと211Bとの2つに分割することにより、使用する磁石の量を削減することができ、コストを低減できる。つまり、磁石211Aと211Bとの間に位置する部分の磁石が不要となり、使用する磁石の量を削減することができる。
図21は、磁束発生体210の構成の他の例を示す図であり、磁束集束体212である2つの突起部を一体形成した構成の例を示す図である。このようにすると、突起部212の突起部どおしの間隔を正確に製作することが容易なので、製作加工が容易であるという利点がある。
なお、図21の構成において、図20に示す例のように、磁石211を2つに分割してもよい。磁石211を分割すると磁石材料の量を削減できるという利点がある。
図22は、磁束発生体210の構成のさらに他の例を示す図であり、磁束集束体212の突起としてダミーの突起部を形成した例を示す図である。このような構成にすると、磁気センサA(301A)と磁気センサB(301B)の点のおける磁束分布の対称性が向上するという利点がある。つまり、磁気センサA(301A)と磁気センサB(301B)とのそれぞれに対向する突起部の外側に、ダミーの突起部が形成されているので、磁気センサA(301A)と磁気センサB(301B)の点のおける磁束分布の対称性が向上する。
次に、本発明の実施例6を、図23を用いて説明する。本実施例6は、回転角センサを用いた、自動車用エンジンのバルブの可変バルブ・タイミング装置である。本実施例6では、バルブのタイミングとリフト量を可変にする、可変バルブ・リフト量&可変タイミング・システムに適用した例を示す。
図23は、この可変バルブタイミング機構の主要構成部品の模式図である。図23において、モータ511によりボール・スクリューシャフト521が回転すると、ボールスクリューナット522の位置が図23の矢印で図示した方向に変化する。
この動きが結合機構A523により偏心カム524に伝達される。すると、この動きが、偏心カム524のドライブシャフト525に連動した動きをする結合機構B527に伝達され、エンジンに設置されたバルブ528のリフト量が変化する。
本実施例6では、ボールスクリューシャフト521にギア410が固定されており、回転角センサ502によりギア410の回転状態を検出する。回転角センサ502として、図14の構成の回転角センサを用いる。
これにより、ボールスクリューシャフト521の回転状態や回転角を検出し、電子コントロールユニット(ECU(Electronic Control Unit))512に検出情報が信号として伝えられる。ECU512は、この回転情報に基づきモータ駆動部513を制御し、モータ511をフィードバック制御する。
なお、ボールスクリューシャフト521の回転角を計測する替わりに、ボールスクリューナット522にギア410を取付け、そのギアの矢印方向の並進運動(直線運動)の位置を位置センサで検出してもよい。位置センサには、図14に示した構成の位置センサを用いればよい。この構成であると、ボールスクリューナット522とボールスクリューシャフト521との間の機械的「遊び」を含まない位置情報がモータ511にフィードバックされるので、より精度や応答性のよい制御が可能になる。
次に、本発明の実施例7を図24を用いて説明する。本実施例7は、本発明を回転角センサ101を用いた自動車用の電子制御スロットルバルブ装置に適用した例である。
エンジンへの吸気量をコントロールするスロットルボディ中にあるスロットルバルブの開閉の度合いは、アクセル・ペダル部の踏み込み量や、エンジンの状態などの情報から適切に設定される。
図24において、スロットルバルブ531が取り付けられたスロットルシャフト532は、ギア410などで構成された結合機構533を介してスロットル・モータ514に結合されている。
スロットル・シャフト532には、ギア410が取り付けられており、回転角センサ503により回転角がスロットルシャフト532の回転角が計測される。これによりスロットルバルブ531の開閉の度合いが計測される。
本実施例7では、回転角センサ503として図14に示した回転角センサを用いた。
回転角センサ503で計測したスロットルシャフト532の回転角情報は電子コントロールユニット(ECU)515に信号として伝達される。ECU515は、スロットルシャフト532の回転角、エンジンの動作状態、アクセル・ペダルの踏み込み量などの情報から適切なモータ駆動信号を算出し、スロットル・モータ514の駆動部516に送信する。
電子制御スロットルバルブの動作開始時には、スロットルバルブ531をいったん全閉状態(完全に閉じた状態)にする。全閉状態でのスロットルバルブ531の位置は、機械的に設定される。全閉状態時に回転角センサ503の回転角位置を初期値として計測し、初期値として記憶する。これ以降は、この初期値を基準として、ギア410の移動した山の数をカウントし、ギア410の山−山間の位置情報と合わせて、スロットルシャフト532の回転角を算出してECU515に送信する。
本発明の第8の実施例として電動車両駆動装置を説明する。ここで、電動車両とは電気モータを動力として用いる自動車、鉄道などの車両(ビークル)を指す。電動車両には電気モータを補助動力に用いるものや主動力に用いるものが含まれ、具体的にはハイブリット自動車や電気自動車などがある。
本発明の実施例8を図25を用いて説明する。図25は回転角センサを用いたハイブリッド自動車駆動装置に適用した場合の例である。
図25は自動車の動力として内燃機関エンジンと電気モータとを組み合わせたハイブリッド自動車駆動装置の模式図である。図25において、エンジン553の出力回転軸と、発電機552及び駆動モータ551とは同軸上に配置されており、それぞれは動力分配機構554の働きで適切に動力が伝達される。
動力分配の仕方は、車両の走行状態、加速指令状態、バッテリーの充電状態などの情報に基づいて適切に設定される。駆動モータ551の回転軸にはギア561が設置されており、モータ回転角センサ560により駆動モータ551の回転角が計測される。計測した回転角に応じて駆動モータ551のステータに適切な駆動電圧が印加される。
発電機552に連動した回転軸にはギア563が設置されており、発電機回転角センサ562により発電機の回転角が計測される。計測した回転角に応じて発電機552の受電回路を制御し、効率的に発電を行う。本実施例8では、モータ回転角センサ560、および発電機回転角センサ562に図14示した回転角センサ101を用いた。
さらに、駆動モータ551の回転軸に設置されたギア561の山の数Ngを駆動モータ551の極数Npmの1/2になるように構成すると、駆動モータ551の電気角とギア561の山−山間位置xobsとが1対1で対応することになり、xobsを用いて駆動モータ制御を行うことができる。
例えば、駆動モータ551が16極モータ(N極−S極を8組有する)の場合には、ギア561の山の数を8個にする。
発電機552の回転軸に設置したギア563の山の数と発電機552の極数との関係についても同様である。
なお、図25ではハイブリット自動車駆動装置の例を示したが、図25からエンジン553を除くと電気自動車駆動装置の構成例になる。この構成も本発明に含まれることは言うまでもない。
次に、本発明とは異なる例であって、磁界強度の変化により回転体であるギアの回転状態を検知する例につき説明する。この例は、本発明と比較するための例である。
図26は、本発明とは異なる比較例を示す図である。図26において、磁性体で構成したギア410を有する回転体と磁石620との間に、磁界強度を検出する磁界強度センサ611、612とを配置している。
磁界強度センサ611の位置にギア410の山部が通過すると、磁性体であるギア410と磁石620との間の距離zgが短くなるので、磁界強度センサ611における位置の磁界強度が大きくなる。
ギア410の谷部が通過する際は、逆に距離zgが長くなるので、磁界強度センサ611位置の磁界強度が小さくなる。したがって、磁界強度の変化を磁界強度センサ611、612で検知することでギア410の回転状態を知ることが出来る。磁界強度の検出にあたっては、ギア410の山−山間距離(以下、ピッチと呼ぶ)Pの1/2の距離で2個の磁界強度センサ611、612を配置し、両者の差を測定することで磁界強度の変化を測りやすくしている。
図26に示した例では、距離zgが長くなると、磁界強度が小さくなるので、高精度の位置検出を行なうためには、エアギャップ距離は可能な限り短くしなければならない。
また、ギア410を有する回転体と磁石620との距離が振動などで周期的に変化すると、ギア410が静止しているにもかかわらず回転していると誤った検出をする場合がある。
この図26に示した例に対して、本発明は、磁界角度の変化を磁気センサで検出することで、移動体の動きや位置情報などを検出しているので、位置検出精度の低下を伴うこと無くギアと磁界センサ間の距離を大とすることができ、かつ、機械的振動による誤検出を抑制可能な位置センサを実現することができる。
なお、上述した実施例において、磁気抵抗素子として巨大抵抗素子を用いる例を説明したが、磁気抵抗素子として、トンネル型磁気抵抗素子を用いることも可能である。
11・・・自由磁化層、12・・・スペーサ層、13・・・固定磁化層、20・・・自由磁化層の磁化ベクトル、22・・・固定磁化層の磁化ベクトル、51・・・GMR素子、60・・・ブリッジ回路、101・・・位置センサ(回転角センサ)、210・・・磁束発生体、211・・・磁石、212・・・磁束集束部、220・・・磁束発生体の磁化方向、230・・・筐体、301・・・磁気センサ、302・・・検出回路部、303・・・信号処理部、351・・・差動増幅器、381・・・atan処理部、382・・・不連続点検出部、383・・・カウンタ部、390・・・カウンタ値記憶部、401・・・移動物体(回転体)、410・・・ギア、411・・・ギアの山、502・・・位置センサ、503・・・スロットルセンサ、511・・・モータ、512・・・ECU、514・・・スロットルモータ、521・・・ボールスクリューシャフト、522・・・ボールスクリューナット、523、527・・・結合機構A、524・・・偏心カム、525・・・ドライブシャフト、528・・・バルブ、531・・・スロットルバルブ、532・・・スロットルシャフト、533・・・結合機構、515・・・ECU、516・・・駆動部、551・・・駆動モータ、552・・・発電機、553・・・エンジン、554・・・動力分配機構、557・・・動力結合機構、558・・・動力シャフト、560・・・駆動モータ回転角センサ、561、563・・・ギア、562・・・発電機回転角センサ

Claims (17)

  1. 磁気センサと、磁束発生体とを有する位置センサであり、
    前記磁束発生体は、前記磁気センサ側に突起部を有しており、
    前記磁気センサは、固定磁化層を有する磁気抵抗素子を有しており、
    前記固定磁化層の磁化方向は、前記磁束発生体の磁化方向と垂直方向であることを特徴とする位置センサ。
  2. 請求項1に記載の位置センサにおいて、移動体の移動に伴い移動する凹凸部を有するギア部材に対向して配置されることを特徴とする位置センサ。
  3. 請求項1に記載の位置センサにおいて、前記磁気抵抗素子は巨大磁気抵抗素子であることを特徴とする位置センサ。
  4. 請求項1に記載の位置センサにおいて、前記位置センサは、前記磁気抵抗素子を有するホイートストン・ブリッジ回路を備えることを特徴とする位置センサ。
  5. 少なくとも2つの磁気センサと、磁束発生体とを有する位置センサであり、
    前記磁束発生体は、前記磁気センサの各々に対応した位置に突起部を有しており、
    前記磁気センサは固定磁化層を有する磁気抵抗素子で構成されており、
    前記第1の磁気センサと第2の磁気センサのいずれも、前記固定磁化層の磁化方向は、前記磁束発生体の磁化方向と垂直方向であることを特徴とする位置センサ。
  6. 請求項5に記載の位置センサにおいて、移動体の移動に伴い移動する凹凸部を有するギア部材に対向して配置されることを特徴とする位置センサ。
  7. 請求項5に記載の位置センサにおいて、前記磁気抵抗素子は巨大磁気抵抗素子であることを特徴とする位置センサ。
  8. 請求項7に記載の位置センサにおいて、前記磁気抵抗素子は、スピンバルブ型の巨大磁気抵抗素子であることを特徴とする位置センサ。
  9. 請求項5に記載の位置センサにおいて、前記磁気抵抗素子は、自由磁化層とスペーサ層とを有することを特徴とする位置センサ。
  10. 少なくとも2つの磁気センサと、磁束発生体とを有する位置センサであって、
    前記位置センサは前記位置センサに対向配置された凹凸部を有するギア部材の移動状態を計測するものであって、前記ギア部材の歯車間のピッチをPとすると、
    前記2つの磁気センサ間の距離はP/4であり、
    前記磁気センサは磁界の方向に応じた信号を出力するものであり、
    前記磁束発生体は、前記磁気センサの各々に対応した位置に突起部を有することを特徴とする位置センサ。
  11. 請求項10に記載の位置センサにおいて、前記磁気センサは、固定磁化層を有する磁気抵抗素子で構成されたことを特徴とする位置センサ。
  12. 請求項10に記載の位置センサにおいて、前記磁気センサは、巨大磁気抵抗素子で構成されたことを特徴とする位置センサ。
  13. 請求項11に記載の位置センサにおいて、前記固定磁化層の磁化方向は、前記磁束発生体の磁化方向と垂直方向であることを特徴とする位置センサ。
  14. 請求項11に記載の位置センサにおいて、前記固定磁化層の磁化方向は、前記2つの磁気センサを結んだ直線と平行方向であることを特徴とする位置センサ。
  15. 請求項1ないし14のいずれか一項に記載の位置センサを有する電動車両駆動装置。
  16. 請求項1ないし14のいずれか一項に記載の位置センサを有する可変バルブ・タイミング装置。
  17. 請求項1ないし14のいずれか一項に記載の位置センサを有する電子制御スロットルバルブ装置。
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