JP2011140248A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥路面と氷雪路面の両方で優れた操縦安定性を発揮することができる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】踏面の接地面11を三等分してセンター領域1、イン側領域2、アウト側領域3としたときに、アウト側領域3にはブロック状陸部35とリブ状陸部34とが設けられる。ブロック状陸部35は、横溝43により複数のブロック35aに区画され、タイヤ周方向に沿って延びる短寸の細溝52が形成されている。リブ状陸部34は、ブロック状陸部35のタイヤ幅方向内側に配置され、細溝51によって二本の細リブ34a,34bに区画されている。センター領域1は接地面11全域よりもラテラルサイプ密度を大きくし、イン側領域2は接地面11全域よりもラテラル溝密度を大きくし、アウト側領域3は接地面11全域よりもサーカム溝密度を大きくしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、乾燥路面と氷雪路面の両方で優れた操縦安定性を発揮することができる空気入りタイヤに関する。
従来、春から秋にかけての暖かな時季には、サマータイヤと呼ばれる夏用タイヤが使用され、冬の寒い時季には、特に氷雪路面を走行する場面で、スタッドレスタイヤに代表される冬用タイヤが使用されることが多い。スタッドレスタイヤは、踏面にサイプと呼ばれる切り込みを形成しており、このサイプによるエッジ効果や除水効果によって、摩擦係数が低い氷雪路面での操縦安定性(以下、スノー操安性と呼ぶ。)が高められる。
ところで、昨今では、暖冬の影響もあってか降雪が減少しており、またタイヤの履き替えが面倒であることから、1年を通して使用できる所謂オールシーズンタイヤに対する需要が高まりつつある。オールシーズンタイヤでは、乾燥路面での操縦安定性(以下、ドライ操安性と呼ぶ。)に加えて、冬道でのスノー操安性が要求されるが、これらの両立は一般に困難であった。即ち、サマータイヤでは、サイプを削減して陸部の剛性を高めることでドライ操安性を向上するのに対し、スタッドレスタイヤでは、サイプを多めに設定してエッジ効果を高めることでスノー操安性を向上しており、サイプ密度や陸部の剛性に関して、両性能は背反する関係にあった。
下記特許文献1〜3では、氷雪路面での走行に使用される空気入りタイヤにおいて、非対称パターンを有した接地面を車両装着内側と車両装着外側の二つの領域に分けて考え、その二つの領域間における溝面積の関係を種々に設定している。しかしながら、本発明者が研究を重ねたところ、ドライ操安性とスノー操安性との両立を良好に実現するには、接地面を二つの領域として捉える手法では十分でなく、また溝面積の設定だけでは改善効果が小さいうえ、溝面積については溝方向に応じた設定が必要であることが分かった。
特開平11−342706号公報 特開2006−297991号公報 特開2007−161123号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、乾燥路面と氷雪路面の両方で優れた操縦安定性を発揮することができる空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。本発明の第1の態様によれば、接地面をタイヤ幅方向に三等分したときに中央に位置するセンター領域と、車両装着内側に位置するイン側領域と、車両装着外側に位置するアウト側領域の各々に、タイヤ周方向に沿って主溝が延設された空気入りタイヤにおいて、前記アウト側領域には、一端が閉鎖して他端が接地端に至る横溝により複数のブロックに区画され、タイヤ周方向に延びる短寸の細溝が形成されているブロック状陸部と、前記ブロック状陸部のタイヤ幅方向内側に位置し、タイヤ周方向に延びる細溝によって複数の細リブに区画されているリブ状陸部とが設けられ、サイプのタイヤ幅方向長さを実面積で除して得られるラテラルサイプ密度が、接地面全域よりセンター領域で大きく、横溝の溝面積を実面積で除して得られるラテラル溝密度が、接地面全域よりイン側領域で大きく、周方向溝の溝面積を実面積で除して得られるサーカム溝密度が、接地面全域よりアウト側領域で大きいことを特徴とする空気入りタイヤが提供される。
この空気入りタイヤでは、接地面を三つの領域に分けて捉えており、乾燥路面と氷雪路面における各領域の挙動や機能に着目して、上記の如きブロック状陸部とリブ状陸部をアウト側領域に設けるとともに、特定の領域に対してラテラルサイプ密度、ラテラル溝密度又はサーカム溝密度を設定している。このような構成に基づき、具体的には下記の作用効果を奏して、乾燥路面と氷雪路面の両方で優れた操縦安定性を発揮することができる。
一般に、乾燥路面での旋回走行では、接地長が長くなるアウト側領域において、ドライ操安性に対する寄与が高くなる傾向にある。この空気入りタイヤでは、リブ構造を有するリブ状陸部を設けているため、アウト側領域で陸部の剛性を確保しやすく、それによってドライ操安性を向上できる。そのうえ、旋回時の負荷が特に高い接地端の近傍には、所謂リブ・ブロック構造のブロック状陸部を設けているため、陸部の剛性を適切に確保して、優れたドライ操安性を発揮することができる。
一方、氷雪路面での旋回走行では、アウト側領域で横方向のエッジ効果を高めることが重要であり、この空気入りタイヤでは、アウト側領域のサーカム溝密度を相対的に大きくして、スノー操安性の向上を図っている。しかも、アウト側領域では上記のように陸部の剛性を確保する必要があるため、リブ状陸部をリブ構造とし、ブロック状陸部をリブ・ブロック構造としながら、それぞれに細溝を設けることでサーカム溝密度を大きくしている。尚、サーカム溝密度の算出に用いる周方向溝には、主溝だけでなく、ブロック状陸部やリブ状陸部に形成された細溝も含まれる。
また、氷雪路面では、一般に、キャンバー角を設定している場合であっても、アウト側領域やイン側領域に比べてセンター領域の接地圧が高くなる傾向にある。この空気入りタイヤでは、そのように接地圧が高くなりがちなセンター領域のラテラルサイプ密度を相対的に大きくし、それによって前後方向のエッジ効果を高めているため、氷雪路面での制動性能やトラクション性能を向上して、優れたスノー操安性を発揮できる。加えて、イン側領域ではラテラル溝密度が相対的に大きいことから、雪柱剪断効果やエッジ効果を十分に発揮して、氷雪路面での制動性能やトラクション性能を向上できる。
前記第1の態様に基づく本発明の第2の態様によれば、ラテラルサイプ密度がセンター領域よりもイン側領域で小さいものが提供される。昨今ではキャンバー角を設定している車両が多く、乾燥路面での通常走行では、接地長が長くなるイン側領域において、ドライ操安性に対する寄与が高くなる傾向にある。上記第2の態様によれば、ラテラルサイプ密度がセンター領域よりもイン側領域で小さいことから、イン側領域で陸部の剛性を確保しやすく、乾燥路面での制動性能やトラクション性能を高めて、ドライ操安性を向上できる。
前記第1又は第2の態様に基づく本発明の第3の態様によれば、イン側領域の接地端に近い陸部をサイプレス構造としたものが提供される。かかる構成によれば、イン側領域において特に負荷が高くなりがちな陸部の剛性を適切に確保し、乾燥路面での制動性能やトラクション性能を効果的に高めて、ドライ操安性を更に向上することができる。
前記第1〜3のいずれかの態様に基づく本発明の第4の態様によれば、前記リブ状陸部を二本の細リブで構成して、そのタイヤ幅方向外側の細リブをサイプレス構造としたものが提供される。かかる構成によれば、リブ状陸部を構成する細リブのうち、旋回時に負荷が高くなりがちな細リブの剛性を適切に確保して、旋回時におけるドライ操安性を効果的に向上できる。
前記第1〜4のいずれかの態様に基づく本発明の第5の態様によれば、センター領域とイン側領域に設けられた陸部が、横溝によりタイヤ周方向に分断された複数のブロックからなるブロック列で構成されているものが提供される。かかる構成によれば、氷雪路面で接地圧が高くなりがちなセンター領域にて雪柱剪断効果や前後方向のエッジ効果を十分に発揮し、氷雪路面での制動性能やトラクション性能を高めて、スノー操安性を向上できる。また、イン側領域のラテラル溝密度を大きく設定しやすくなるため、スノー操安性の向上に有益である。
前記第1〜5のいずれかの態様に基づく本発明の第6の態様によれば、センター領域にタイヤ赤道を通る陸部が設けられているものが提供される。このようなタイヤ赤道を通る陸部は、氷雪路面における接地圧の上昇が顕著であることから、センター領域のラテラルサイプ密度を大きくした本発明の上記構成が特に有用となる。
本発明に係る空気入りタイヤが有するトレッドパターンの一例を示す展開図 本発明の別実施形態に係るトレッドパターンを示す展開図 本発明の別実施形態に係るトレッドパターンを示す展開図 比較例1のトレッドパターンを示す展開図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態では、空気入りタイヤのトレッド10に、図1に示すような左右非対称のトレッドパターンが形成されている例を示す。この空気入りタイヤは、装着方向指定型のタイヤであり、車両に装着する際には、図1の右側を車両の外側に向けるように指定されている。
接地面11は、一対の接地端Eを両端とする領域である。接地端Eは、正規リムにリム組みし、正規内圧を充填した状態でタイヤを平坦な路面に垂直に置き、正規荷重を加えたときの路面に接地するタイヤ軸方向の最外位置を指す。正規リムは、原則としてJISD4202等に定められている標準リムとし、正規荷重及び正規内圧は、JISD4202(自動車タイヤの諸元)等に規定されている最大荷重(乗用車用タイヤの場合は設計常用荷重)及びこれに見合った空気圧とする。
二本の破線BLは、接地面11をタイヤ幅方向に三等分する仮想線である。この三つの領域のうち、中央に位置する領域をセンター領域1、その車両装着内側に位置する領域をイン側領域2、その車両装着外側に位置する領域をアウト側領域3としており、それらの領域の各々に、タイヤ周方向に沿って主溝が延設されている。本実施形態では、四本の主溝21〜24と、それにより分断された五つの陸部31〜35とを設けている。
アウト側領域3には、主溝24によって分断されたブロック状陸部35とリブ状陸部34が設けられている。ブロック状陸部35は、一端が閉鎖して他端が接地端Eに至る横溝43により複数のブロック35aに区画され、そのブロック35a同士が部分的に連結された所謂リブ・ブロック構造を有する。また、ブロック状陸部35には、タイヤ周方向に延びる短寸の細溝52が形成されている。細溝52は、タイヤ周方向に間隔を設けて直列状に並べられている。
リブ状陸部34は、ブロック状陸部35のタイヤ幅方向内側に位置し、タイヤ周方向に連続して延びる細溝51によって複数の(本実施形態では二本の)細リブ34a,34bに区画されている。細溝51と細溝52は、主溝よりも浅く形成されており、その深さは例えば主溝の深さの50〜70%である。また、細溝51,52の溝幅は、例えば、2.5〜4mmであり、主溝の溝幅の20〜40%である。本実施形態では、破線BLが細リブ34a上に位置するものの、細リブ34bと細溝51はアウト側領域3内に収まっている。
センター領域1には、タイヤ赤道CLからずれた位置に二本の主溝22,23が設けられ、それらの間にタイヤ赤道CLを通る陸部33が設けられている。陸部33は、タイヤ周方向と交差する方向に延びた横溝42によってタイヤ周方向に分断され、複数のブロック33からなるブロック列として構成されている。
イン側領域2には、主溝21によって分断された陸部31と陸部32が設けられている。この陸部31,32は、タイヤ周方向と交差する方向に延びた横溝41によってタイヤ周方向に分断されており、複数のブロック31a,32aからなるブロック列として構成されている。横溝41は、横溝42や横溝43よりも溝幅を大きくして形成されている。
陸部32,陸部33及び細リブ34aには、それぞれタイヤ幅方向に沿ってサイプ6が形成されている。サイプ6の深さは、例えば主溝の深さの30〜80%であり、サイプ6の幅は、例えば0.3〜0.8mmである。本実施形態では、横溝41〜43とサイプ6がタイヤ幅方向と平行に延びているが、これらがタイヤ幅方向に対して傾斜していても構わない。
周方向溝(本実施形態では、主溝21〜24と細溝51,52が該当する。)の溝面積を実面積で除して得られるサーカム溝密度は、接地面11全域よりアウト側領域3で大きく、それによって氷雪路面での旋回時に横方向のエッジ効果が高められる。これには、細溝51と細溝52を設けたことが大きく寄与している。アウト側領域3では、旋回時のドライ操安性に対する寄与が高いことから、このようにサーカム溝密度を大きくしながらも、リブ状陸部34をリブ構造とし、ブロック状陸部35をリブ・ブロック構造とすることで、陸部の剛性を適切に確保できるようにしている。
また、サイプのタイヤ幅方向長さを実面積で除して得られるラテラルサイプ密度が、接地面11全域よりセンター領域1で大きく、それによって氷雪路面では前後方向のエッジ効果が高められる。ここで、サイプのタイヤ幅方向長さは、サイプをタイヤ幅方向に計測した長さであり、実面積は、溝面積と陸部面積とを足した面積である。更に、横溝の溝面積を実面積で除して得られるラテラル溝密度が、接地面11全域よりイン側領域2で大きく、雪柱剪断効果やエッジ効果を十分に発揮して、氷雪路面での制動性能やトラクション性能を向上できる。以上の結果、このタイヤでは、乾燥路面と氷雪路面の両方で優れた操縦安定性を発揮することができる。
センター領域1において氷雪路面での前後方向のエッジ効果を十分に高めるために、接地面11全域のラテラルサイプ密度LSDに対する、センター領域1のラテラルサイプ密度LSD1の比LSD1/LSDは、1.2以上であることが好ましい。また、この比LSD1/LSDは、1.2〜1.9が好ましく、1.5〜1.8がより好ましい。これが1.9を超えると、センター領域1の陸部の剛性が低くなり過ぎ、ドライ操安性の向上効果が小さくなる傾向にある。
イン側領域2において氷雪路面での雪柱剪断効果などを十分に高めるために、接地面11全域のラテラル溝密度LGDに対する、イン側領域2のラテラル溝密度LGD2の比LGD2/LGDは、1.1以上であることが好ましい。また、この比LGD2/LGDは1.1〜1.5が好ましく、1.2〜1.4がより好ましい。これが1.5を超えると、イン側領域2のブロック31a,32aの長さを確保し難くなり、他領域に設けられる陸部との寸法バランスが崩れる恐れがある。雪柱剪断効果は、溝内に押し込められて形成された雪柱の剪断応力を利用してトラクションを得る効果である。
アウト側領域3において氷雪路面での横方向のエッジ効果を十分に高めるために、接地面11全域のサーカム溝密度CGDに対する、アウト側領域3のサーカム溝密度CGD3の比CGD3/CGDは、1.2以上であることが好ましい。また、この比CGD3/CGDは1.2〜2が好ましく、1.3〜1.9がより好ましい。これが2を超えると、アウト側領域3において陸部面積を確保し難くなり、特に旋回時におけるドライ操安性の向上効果が小さくなる傾向にある。
ラテラルサイプ密度は、センター領域1よりもイン側領域2で小さいことが好ましい。これにより、乾燥路面での通常走行時に接地長が長くなるイン側領域2にて、陸部の剛性を確保し、制動性能やトラクション性能を高めてドライ操安性の向上に寄与できる。かかる改善効果が十分に得られるように、センター領域1のラテラルサイプ密度LSD1に対する、イン側領域2のラテラルサイプ密度LSD2の比LSD2/LSD1は、0.7以下であることが好ましい。また、この比LSD2/LSD1は0.4〜0.7であることが好ましい。
本実施形態では、イン側領域2の接地端Eに近い陸部31を、実質的にサイプを形成していないサイプレス構造としている。これにより、イン側領域2において負荷が高くなりがちな陸部31の剛性を適切に確保し、乾燥路面での制動性能やトラクション性能を効果的に高めて、ドライ操安性を更に向上できる。また、この場合には、センター領域1よりもイン側領域2でラテラルサイプ密度を小さくしやすいため、上述した点において有益である。
本実施形態では、リブ状陸部34を構成する二本の細リブ34a,34bのうち、タイヤ幅方向外側に位置した細リブ34bがサイプレス構造となっており、更にはブロック状陸部35にもサイプレス構造を採用している。このため、旋回時に負荷が高くなりがちなアウト側領域3の陸部については、特に剛性を十分に確保できるようにして、ドライ操安性の効果的な向上を図っている。
ブロック状陸部35の剛性を適切に確保する観点から、細溝52はブロック35aよりも短いことが好ましく、その長さL1は、例えばブロック35aの長さL2の30〜50%に設定される。細溝52は、横溝43の延長方向からずれて形成されることが好ましく、それによってブロック状陸部35に低剛性の部分が形成されることを回避できる。
本実施形態では、氷雪路面で接地圧が高くなりがちなセンター領域1にて、陸部33がブロック列で構成されているため、雪柱剪断効果や前後方向のエッジ効果を良好に発揮できる。タイヤ赤道CLを通る陸部33では、氷雪路面における接地圧の上昇が顕著であることから、センター領域1のラテラルサイプ密度を大きくした上記構成が特に有用となる。また、イン側領域2の陸部31,32がブロック列で構成されていることから、氷雪路面での制動性能やトラクション性能を高めて、スノー操安性の向上に寄与できる。
本実施形態の空気入りタイヤの内部構造は、一般的なラジアルタイヤと同様に構成できるため、内部構造についての説明は省略する。本発明の空気入りタイヤは、接地面を上記の如く構成すること以外は、通常の空気入りタイヤと同等であり、従来公知の材料、形状、構造、製法などが、何れも本発明に採用することができる。
本発明に係る空気入りタイヤのトレッドパターンは、前述の実施形態で示したものに限られず、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の改良変更が可能である。図2は、図1のトレッドパターンにおいて細溝52を更に短くした例である。図3は、図1のトレッドパターンにおいて短寸の細溝52を二列で並べた例であり、これによってアウト側領域3のサーカム溝密度を更に大きくできるため、ドライ操安性の向上に有効である。
本発明の構成と効果を具体的に示すため、乾燥路面と氷雪路面とで操縦安定性のフィーリング試験を実施した。テストタイヤとしては、図4に示したサイプ付きブロックのみのトレッドパターンを有する比較例1、図1に示したトレッドパターンにおいて細溝52を形成していない比較例2、図1のトレッドパターンを有する実施例1、図2のトレッドパターンを有する実施例2、及び、図3のトレッドパターンを有する実施例3を用意し、何れもタイヤサイズを195/65R15とした。評価結果は、比較例1を100として指数で示し、数値が大きいほど操縦安定性(ドライ操安性、スノー操安性)に優れていることを示す。表1に評価結果を示す。
Figure 2011140248
表1に示すように、実施例1〜3は、比較例1よりもドライ操安性とスノー操安性に優れており、また比較例2に比べるとドライ操安性が僅かに劣るものの、スノー操安性については良好に改善できていることが分かる。このように、本発明に係る空気入りタイヤでは、トレッドの接地面を上記のように構成することによって、乾燥路面と氷雪路面の両方で優れた操縦安定性を発揮することができている。
1 センター領域
2 イン側領域
3 アウト側領域
6 サイプ
10 トレッド
11 接地面
21〜24 主溝
34 リブ状陸部
34a 細リブ
34b 細リブ
35 ブロック状陸部
35a ブロック
41〜43 横溝
51 細溝
52 短寸の細溝
CL タイヤ赤道

Claims (6)

  1. 接地面をタイヤ幅方向に三等分したときに中央に位置するセンター領域と、車両装着内側に位置するイン側領域と、車両装着外側に位置するアウト側領域の各々に、タイヤ周方向に沿って主溝が延設された空気入りタイヤにおいて、
    前記アウト側領域には、一端が閉鎖して他端が接地端に至る横溝により複数のブロックに区画され、タイヤ周方向に延びる短寸の細溝が形成されているブロック状陸部と、前記ブロック状陸部のタイヤ幅方向内側に位置し、タイヤ周方向に延びる細溝によって複数の細リブに区画されているリブ状陸部とが設けられ、
    サイプのタイヤ幅方向長さを実面積で除して得られるラテラルサイプ密度が、接地面全域よりセンター領域で大きく、横溝の溝面積を実面積で除して得られるラテラル溝密度が、接地面全域よりイン側領域で大きく、周方向溝の溝面積を実面積で除して得られるサーカム溝密度が、接地面全域よりアウト側領域で大きいことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. ラテラルサイプ密度がセンター領域よりもイン側領域で小さい請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. イン側領域の接地端に近い陸部をサイプレス構造とした請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記リブ状陸部を二本の細リブで構成して、そのタイヤ幅方向外側の細リブをサイプレス構造とした請求項1〜3いずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. センター領域とイン側領域に設けられた陸部が、横溝によりタイヤ周方向に分断された複数のブロックからなるブロック列で構成されている請求項1〜4いずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. センター領域にタイヤ赤道を通る陸部が設けられている請求項1〜5いずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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