JP2011139347A - スライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本体部に対して重合部をスライド移動させて操作部を露出状態としたときに露出状態となる導線部と開口部とを隠蔽し、外観を損ねず、また、導線部を損傷させない機能性に優れた画期的なスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器を提供する。
【解決手段】第一部材1及び第二部材2に設けた各回路部を電気的に接続する導線部4を設け、第二部材2にこの導線部4が貫通する開口部5を設けると共にこの開口部5を閉塞状態若しくは開口状態に切り替える閉塞板部6を開口部の開口面方向にスライド移動自在に設け、第一部材1の上面を露出するために第一部材1に対して第二部材2をスライド相対移動したときに露出状態となる導線部4を閉塞板部6が隠蔽するように構成したことを特徴とするスライド装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、スライド装置並びにスライド装置を用いた携帯電話,モバイル,あるいは電子手帳・小型パソコンなどの電子機器に関するものである。
例えば、従来の折り畳み式の携帯電話は、数字キーやファンクションキーを配列した操作部を下側となる本体部の上面側に設け、この操作部のキー操作などにより所定の表示がなされる液晶パネルなどのディスプレイ部を上側となる重合部の伏面側(重合側)に設け、この本体部と重合部とをヒンジ装置を介して連結して、本体部と重合部とを二つ折り重合して操作部を重合部により隠蔽した折り畳み重合閉塞状態から、ヒンジ装置により重合部を起伏回動して反転し、操作部とディスプレイ部とが露出した開放状態に切り替えできるように構成している。
そのため、従来このような起伏回動する重合部で本体部の操作部を覆う電子機器においては、折り畳み重合してコンパクト化できるものの操作部を隠蔽した重合状態ではディスプレイ部も隠蔽してしまう構造となり、コンパクト化した状態での使用が制限されざるを得なく不便である場合も多い。
また、操作部を操作する場合には、ディスプレイ部を設けた重い重合部を立ち起こし反転回動させなければならず、この開閉動作(特に開放動作)させづらい欠点もある。
そこで、起伏回動により開閉動作するのではなく、重合面に沿って前後方向に重合部をスライドして開閉動作するように構成すれば、重合部の上側面にディスプレイ部を設けることができ、例えば不使用時あるいはキー操作不要時に重合した際においても、言い換えるとたとえディスプレイ部を設けた重合部を本体部に重合して操作部を隠蔽したコンパクト化状態においても、ディスプレイ部が上側に配設され、ディスプレイ部を視認したり、機能させたりすることが可能となり、またこの場合はタッチパネル式に操作して動作表示させるようにしたり、また重合してコンパクト化した状態から操作部も露出した状態に切り替える場合は、重合面に沿って前後方向や左右方向に重合部をスライドすることで行なえるため、この開放動作も非常に容易に行なえ、機器装置として使用用途が広がり、しかも前記開閉動作も容易となる携帯電話,モバイルなどの電子機器となる。
また、このような携帯電話,モバイルなどの電子機器は、一般的には本体部と重合部とに設けた様々な電気回路の電気的な通信をやり取りするための導線部が設けられており、例えば、従来の折り畳み式の携帯電話は、この導線部を本体部と重合部を連結するヒンジ装置内に収納状態で配線しているため、外観上はこの導線部が露出することはなく、従って、見栄えを損ねたり、何かに引っ掛けて損傷させることなどは無いようになっている。
しかしながら、従来のスライド方式の携帯電話,モバイルなどの電子機器は、本体部に対する重合部の相対移動量が多いため、上述の導線部の長さも長いうえに、この導線部を収納できるようなヒンジ部もないので、本体部と重合部とが重合閉塞状態にあるときは内部に隠れていて問題ないが、本体部の操作部を露出させるために重合面に沿って前後方向に重合部をスライドして開閉動作したときには、この導線部と該導線部を重合部内に引き込むための開口部が露出した状態となり、見栄えが悪くなると共に、この露出状態の導線部を何かに引っ掛けて損傷させる可能性もある。
そこで、本発明は、本体部に対して重合部を相対的にスライド移動させて本体部の操作部を露出状態としたときに露出状態となる導線部と開口部とを隠蔽し、操作部を露出した状態でも見栄えを損ねることがなく、また、導線部を何かに引っ掛けて損傷させることもない機能性に優れた画期的なスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器を提供することを目的としている。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
第一部材1とこの第一部材1に重合配設した第二部材2とを重合面方向にスライド移動自在に連結し前記第一部材1に対して前記第二部材2がスライド相対移動する際にこのスライド相対移動を付勢する回動リンク部3を備えたスライド装置において、前記第一部材1及び前記第二部材2に設けた各回路部を電気的に接続する導線部4を設け、前記第二部材2にこの導線部4が貫通する開口部5を設けると共にこの開口部5を閉塞状態若しくは開口状態に切り替える閉塞板部6を前記開口部の開口面方向にスライド移動自在に設け、前記第一部材1の上面を露出するために前記第一部材1に対して前記第二部材2をスライド相対移動したときに露出状態となる前記導線部4を前記閉塞板部6が隠蔽するように構成したことを特徴とするスライド装置に係るものである。
また、前記閉塞板部6は、前記第二部材2に前記回動リンク部3を回動自在に設け、一端をこの回動リンク部3に回動自在に設け他端を前記閉塞板部6に設けて前記回動リンク部3と前記閉塞板部6とを連動させる連杆部7を設け、前記第一部材1に対する前記第二部材2のスライド相対移動に同期して前記回動リンク部3が回動移動し、この回動リンク部3の回動動作に連動して、前記連杆部7を介してスライド移動するように構成したことを特徴とする請求項1記載のスライド装置に係るものである。
また、前記閉塞板部6は、前記回動リンク部3の回動動作に連動して前記開口部5の長手方向にスライド移動し、前記第一部材1と前記第二部材2とが重合閉塞位置から前記第一部材1の上面が露出するように前記第一部材1に対して前記第二部材2が重合面方向にスライド相対移動したときに露出する前記導線部4と前記開口部5とを隠蔽する構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のスライド装置に係るものである。
また、前記閉塞板部6は、この閉塞板部6の一方の短手部の端部に短手方向に沿った貫通孔8を設け、この貫通孔8に前記連杆部7の他端を挿着し、この連杆部7を前記貫通孔8に沿ってスライド進退移動自在に設けて、前記回動リンク部3が回動移動した際にこの連杆部7が閉塞板部6を押進若しくは牽引することで前記回動リンク部3の回動移動に連動してスライド移動する構成としたことを特徴とする請求項2,3のいずれか1項に記載のスライド装置に係るものである。
また、前記第一部材1若しくは前記第一部材1に連結する第一連結部に一端部を回動自在に設け、他端部を前記第二部材2若しくは前記第二部材2に連結する第二連結部に回動自在に設ける前記回動リンク部3の少なくともいずれかの端部枢着部9に、前記第一部材1に対する前記第二部材2のスライドに伴って回動するこの回動リンク部3と共に回動するカム部10若しくはカム係合部11と、これと重合しすり合わせ相対回動するカム係合部11若しくはカム部10とを設け、このカム部10若しくはカム係合部11のすり合わせ面に、前記第一部材1に対する前記第二部材2のスライドに伴ってこのカム部10とカム係合部11との相対回動によって第二部材2を重合面に対して起き上がり傾斜させるチルトアップカム面12を形成してチルトアップカム機構13を前記回動リンク部3の端部枢着部に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスライド装置に係るものである。
また、前記カム部10に凸部14を設け、前記カム係合部11に、前記凸部14が前記回動リンク部3の回動に伴って圧接摺動しこの回動リンク部3の傾斜度を可変する前記チルトアップカム面12を設けて、前記第一部材1に対して重合した前記第二部材2を重合面方向にスライドすると、前記回動リンク部3が回動するに伴って前記凸部14が前記チルトアップカム面12を圧接摺動しこのチルトアップカム面12の形状によって前記回動リンク部3が傾斜して前記第二部材2が重合面に対して起き上がり傾斜するように構成したことを特徴とする請求項5記載のスライド装置に係るものである。
また、相対回動する前記凸部14が前記チルトアップカム面12に沿ってこれに圧接摺動し、前記第一部材1に対する前記第二部材2のスライド終了位置で前記回動リンク部3を起き上がり傾斜させて第二部材2を第一部材1の重合面に対して起き上がり傾斜させるチルトアップ傾斜面15とこれに至る誘導傾斜面16とを前記チルトアップカム面12に設けたことを特徴とする請求項6記載のスライド装置に係るものである。
また、前記回動リンク部3の端部に回動軸部17を設け、この回動軸部17に前記カム部10とこれに対して相対回動する前記カム係合部11とを設け、前記回動リンク部3の回動に同期して前記カム部10が前記カム係合部11に対して相対回動してこのカム部10の前記凸部14がカム係合部11の前記チルトアップカム面12を圧接摺動し、前記第一部材1に対して前記第二部材2をスライドすることで前記凸部14が前記チルトアップカム面12のチルトアップ傾斜面15に圧接することによって、前記回動リンク部3が起き上がり傾斜し前記第二部材2が起き上がり傾斜するように構成したことを特徴とする請求項7記載のスライド装置に係るものである。
また、前記回動リンク部3に前記第一部材1に対して前記第二部材2が所定量スライドするまでは戻り付勢が生じ所定量以上スライドすると逆に進み付勢が生じるスライド付勢機構を設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のスライド装置に係るものである。
また、操作部18を設けた本体部1を第一部材1若しくは第二部材2とし、ディスプレイ部を設けた重合部2を前記第二部材2若しくは前記第一部材1とし、本体部1と重合部2とを重合配設し、この重合した状態から前記重合部2を相対的に重合面方向にすれ違うようにスライドして重合面の一部を露出させることができるように前記本体部1と前記重合部2とを前記請求項1〜9のいずれか1項に記載のスライド装置を用いて連結したことを特徴とするスライド装置を用いた電子機器に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、第一部材に対して第二部材を相対的にスライド移動させて第一部材の上面を露出状態としたとき、即ち、例えば、本体部の操作部を操作する使用状態において露出状態となる導線部と開口部とを閉塞板部が隠蔽するので、従来のように導線部や開口部が露出することがなく外観上の見栄えを損ねることがなく、しかも、閉塞板部が保護板の役割も果たし導線部を何かに引っ掛けて損傷させることもない実用性及び機能性に優れた画期的なスライド装置となる。
また、請求項2,3の発明においては、第一部材に対して第二部材を相対的にスライド移動させた際に、閉塞板部もこの移動に連動してスライド移動するので一々手で開閉作動する必要がなく自動で開閉し、また、露出状態となった導線部と開口部とを隠蔽する際に、開口部の開口面を完全に閉塞状態とせず、わずかに開口部を残すことで閉塞板部によって導線部を挟み込んでしまうこともないので、よって、導線部に負荷をかけたり損傷させたりすることも無い実用性且つ機能性に優れたスライド装置となる。
また、請求項4の発明においては、回動リンク部と閉塞板部との間に連杆部を設けただけの簡易な構成で回動リンク部の回動移動に連動して閉塞板部がスライド移動するので、容易に設計実現可能な生産性に優れたスライド装置となる。
また、請求項5の発明においては、チルトアップカム機構により、単にスライドするだけで例えば徐々に角度がついたり、少なくともスライド終端のスライド開放位置では自動的に起き上がり傾斜(チルトアップ)するため、使い易く使用用途が広がり、特にディスプレイ部を上面に設ける場合はコンパクト化した重合閉塞位置からスライド開放位置にスライドすると、自動的にスライド先端側はやや手前に起き上がり傾斜状態となり、非常に見易くなり例えばディスプレイが見やすいためパソコンとして使用し易くなるなど非常に実用性に優れ、しかも本体部(第一部材)と重合部(第二部材)とを連結する回動リンク部の枢着部にカム機構を設けてチルトアップ機構を実現するチルトアップカム機構を設けたことで、薄型化を図れる構成(肉厚となりにくい構成)となり、連結部材である回動リンク部の枢着部のカム機構によってチルトアップを実現できることから、極めて簡易な構成で組み付けも極めて容易に実現できる極めて実用性に優れた画期的なスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器となる。
また、請求項6,7,8記載の発明においては、一層容易に本発明を実現でき一層実用性に優れたスライド装置となるもので、特に請求項8記載の発明においては、例えば、回動リンク部を枢着するにあたり、この枢着部の固定側にカム係合部を設け回動側となる回動リンク部の端部にカム部を設けて軸着し、このカム部に対するカム係合部のチルトアップカム面を所定形状に設定することで実現でき、一層簡易な構成で組み付けも容易となるなど極めて優れた画期的なスライド装置となる。
また、請求項9記載の発明においては、途中で付勢の向きが切り替わり途中までは戻り付勢による閉じ付勢,途中からはスライド操作が軽くなったり自動スライドさせる進み付勢による開き付勢が生じるので第一部材に対する第二部材の相対的なスライド移動を一層スムーズにする実用性及び操作性に優れたスライド装置となる。
また、請求項10記載の発明においては、前述のような作用効果を発揮する画期的なスライド装置を用いた電子機器を提供できることとなる。
本実施例の重合閉塞状態を示す説明斜視図である。 本実施例のスライド開放状態を示す説明斜視図である。 本実施例のスライド装置を示す説明分解斜視図である。 本実施例の重合閉塞状態を示す説明平断面図である。 本実施例のスライド途中の状態を示す説明平断面図である。 本実施例のスライド開放状態を示す説明平断面図である。 本実施例の閉塞板部と連杆部を示す説明斜視図である。 本実施例のスライド開放状態を裏面側から示した場合の説明斜視図である。 本実施例の軸部を示す説明斜視図である。 本実施例の軸部を示す一部を切欠いた説明側面図である。 本実施例の軸部を示す説明分解斜視図である。 本実施例の重合閉塞状態時の軸部を示す説明側面図である。 本実施例のスライド開放状態時の軸部を示す説明側面図である。 本実施例の第二部材のスライド移動に伴う閉塞板部と導線部の状態を示す説明図である。 従来例のスライド開放状態時の導線部の状態を示す説明図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
第一部材1(例えば操作部を重合面となる上面に設けた本体部1)に対して第二部材2(例えばディスプレイ部を上面に設けた重合部2)を重合面方向にスライドする。
即ち、下側の第一部材1の上面の操作部が上側に重合する第二部材2により隠蔽された重合閉塞位置から例えば重合面方向の前後方向あるいは左右方向に第二部材2をスライド移動して第一部材1の上面の操作部18を露出させる。
この第一部材1の上面の操作部18を露出させたときに、第一部材1と第二部材2とが重合閉塞位置にあるときは、この第一部材1と第二部材2との間に位置し隠蔽状態となっていたため外部からは見えない状態であった導線部4が、第二部材2を相対的にスライド移動させ、この動作に伴って、第二部材2の移動方向に引き出され、第二部材2の下面側に露出する。
この露出した導線部4を開口部5の内側、即ち、第二部材2の内部に隠蔽するように閉塞板部6がスライド移動して開口部5の露出している開口面を閉塞状態(開口部5に導線部4が貫通した状態となっているので完全な閉塞状態ではなく、導線部4を挟み込まない程度の若干の隙間がある状態)とするので、外観上は導線部4も、この導線部4を第二部材2内に引き込むための開口部5も閉塞板部6によって開口部5の内側に収納された状態、即ち、隠蔽状態となるので外観上の見栄えを損なうこともなくなり、しかも、導線部4が開口部5の内側に収納された状態となるので、例えば、従来のように導線部4が撓んだ状態で露出していた際に何かに引っ掛かって破損するようなこともなくなる。
また、例えば、第二部材2に回動リンク部3を回動自在に設け、一端をこの回動リンク部3に回動自在に設け他端を閉塞板部6に設けて回動リンク部3と閉塞板部6とを連動させる連杆部7を設けた構成とすれば、第一部材1に対する第二部材2の相対的なスライド移動に同期して回動リンク部3が回動移動し、この回動リンク部3の回動動作に連動して、連杆部7を介して閉塞板部6がスライド移動するので、即ち、第二部材2の相対的なスライド移動に同期して閉塞板部6が自動的にスライド移動して開口部5の露出した開口面を閉塞したり、開口したりするので、一々手動で開閉操作する必要がない実用性に優れたスライド装置となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、重合コンパクト化の図れる携帯電話と携帯情報端末の機能を備えた情報機器に本発明を適用したもので、回路基板,電源などの電子部品をケースに内装した縦長厚板状の第一部材1(本体部1)の上面側に横向きにして使うキーボード機能を果たす操作部18を設け、この本体部1に重合して操作部18を覆う略同形の縦長厚板状の第二部材2(重合部2)を長さ方向と直交する左右方向にスライド自在とするスライド装置により連結した構成としている。
このスライド装置は、本体部1と重合部2とを連結し、本体部1に対して重合部2を相対的にスライド移動させた際に、後述するこの重合部2を傾斜状態にするチルトアップカム機構13と、本体部1に対する重合部2の相対的なスライド移動を付勢するスライド付勢機構を備えた回動リンク部3とで構成している。
また、この重合部2の上面側には、予め設定した画面やタッチパネル式によるタッチ操作あるいは並設した操作部18の操作や着信などにより所定の表示や映像を表示でき、また本体部1の操作部18をキーボードとしたパソコン画面としても機能する液晶パネルなどのディスプレイ部を設け、下面側には上述したスライド装置を設けた構成としている。
この本体部1と重合部2との連結は、双方の重合部分の互いの伏面に後述するチルトアップ機構を実現するチルトアップカム機構13を組み込み且つ途中でスライド付勢向きが変更するスライド付勢機構を備えた回動リンク部3を組み込んだスライド装置により連結して、本体部1に対して重合部2をスライド自在に開閉できるように構成し、本体部1の操作部18を重合部2で隠蔽した重合閉塞位置と、重合部2を位置ズレするように左右方向へ直線スライドさせて操作部18を露出させ、この操作部18をキーボードとして使用でき、後述するチルトアップカム機構13によって、重合部2は本体部1と平行な状態のままスライドするのでなく、徐々にあるいは所定スライド位置から徐々に起き上がり、スライド終端のスライド開放位置までスライドさせると、重合部2のスライド先端側がスライド基端側に対して例えば0度〜10度程度起き上がり傾斜状態となり、ディスプレイ部が見易くなるようにチルトアップする構成としている。
また、重合部2は、上面側に前述のディスプレイ部を設け、下面側に基板部19を設け、この基板部19に回動リンク部3を設けた構成とし、この基板部19には、後述する導線部4が貫通する開口部5を設けると共にこの開口部5を閉塞状態若しくは開口状態に切り替える閉塞板部6を開口部5の開口面方向にスライド移動自在に設けた構成としている。
先ずは、本実施例の回動リンク部3について説明する。
本実施例の回動リンク部3は、重合部2の下面側に設けられる基板部19に回動自在に設けるための枢着部20を備えたスライド突体係止部21に、付勢体22を被嵌したスライド突体23をスライド自在に設け、このスライド突体23の一端を固定するスライド突体固定部24を設け、このスライド突体固定部24にチルトアップカム機構21と連結する端部枢着部9を設けた構成としている。
具体的には、スライド突体係止部21は、方形状の扁平板にスライド突体23を貫通するスライドガイド孔25を複数(四箇所)並設し、中央部に枢着部20を設け、この枢着部20と重合部2に設けた基板部19とを枢着した構成としている。
このスライド突体係止部21に一端側をスライド自在に設けるスライド突体23は、細長い棒状に形成し、先端部に抜け止め係止部を設け、更にコイルスプリングなどの付勢体22を被嵌した構成としている。尚、この付勢体22は、スライド突体固定部24とスライド突体係止部21との間隔が最大長となったときでも、このスライド突体固定部24とスライド突体係止部21とを外側方向に付勢する状態にあるもので、この付勢体22は一体形成、或いは複数の付勢体22を連設して構成したものでも良い。
また、スライド突体係止部21に対向する、即ち、スライド突体23の他端側に設けるスライド突体固定部24は、コ字状若しくはU字状に形成し、このコ字状若しくはU字状の先端部の少なくとも一方に後述する連杆部7を接続する連杆部接続部26を設け、また、コ字状若しくはU字状で形成する凹部の内側にスライド突体をス並方向に突設する突体固定部を複数(四箇所)設けた構成としている。
また、このスライド突体固定部24に設けられる端部枢着部9は、チルトアップカム機構13に設けた回動軸部17を回動自在に連結するための連結孔27を形成しスライド突体固定部24に突設した構成となっている。尚、この端部枢着部9は、スライド突体固定部24と一体成形した構成としても良い。
即ち、本実施例においては、スライド突体係止部21の四箇所のスライドガイド孔25に、スライド突体固定部24側と反体側からスライド突体23の他端側(基端側)を挿入し、一端側(先端側)をスライド突体係止部21にスライド自在に挿着し、このスライド突体23の基端側から付勢体22を被嵌して、このスライド突体23の基端部をスライド突体固定部24の突体固定部に軸着し、スライド突体固定部24のコ字状の開口側に対向する底部に端部枢着部9を突設した構成としており、このように構成してスライド付勢機構を備えた回動リンク部3をスライド突体係止部21に設けた枢着部20と重合部2の基板部19とを枢着して、この回動リンク部3を回動自在に設けた構成としている。
続いて、この回動リンク部3の回動動作に連動してスライド移動する閉塞板部6について説明する。
閉塞板部6は、長方形状に形成した板材の一方の短手部の端部に短手方向に沿った貫通孔8を2箇所並設し、板面の両長手方向の縁部に対向する凸条ガイド部28を突設して、開口部5の長手方向に沿ってスライド移動自在に設けた構成としている。
このように構成した閉塞板部6の夫々の貫通孔8に、回動リンク部3の回動動作をこの閉塞板部6に連動する連杆部7の他端を挿着し、この連杆部7を貫通孔8に沿ってスライド進退移動自在に設けて、回動リンク部3が回動移動した際にこの連杆部7が閉塞板部6を押進若しくは牽引することで回動リンク部3の回動移動に連動してスライド移動する構成としている。
この連杆部7は、具体的には、細線若しくは細長い棒材を折曲してへの字状に形成し、長手部側の端部(先端部)を上述した閉塞板部6の貫通孔にスライド進退自在に設け、短手部側の端部(基端部)をスライド突体固定部24に設けた連杆部接続部26に回動自在に設けた構成としている。
続いて、上述のように構成した本実施例のスライド付勢機構を備えた回動リンク部3を設けたスライド装置の動作、具体的には、本体部1と重合部2とが相対的にスライド移動した際の回動リンク部3の動作とこの動作に連動する閉塞板部6の動作、及びこの閉塞板部6の動作に伴う開口部5の開口状態、及び本体部1に対する重合部2の相対的なスライド移動に伴う導線部4の状態について説明する。
本体部1と重合部2とが重合閉塞位置の状態では、左右対称に設けた回動リンク部3は、先端側となる回動リンク部3と重合部2の基板部19とを枢着しているスライド突体係止部21の枢着部20よりも端部枢着部9が外側で且つ重合部2の上端部に位置する逆八字状の状態(本体部1に対して重合部2が相対的にスライド移動する方向に末広がりな八字状態)となっており、回動リンク部3のスライド突体係止部21とスライド突体固定部24との間隔は最も広がった状態となっている。
このスライド突体係止部21とスライド突体固定部24との間隔が最も広がった状態でも付勢体22は縮退した状態にあり、スライド突体係止部21とスライド突体固定部24とを更に押し広げようとする力が作用しているので、その結果、重合部2が容易にスライドしてしまうことがない、即ち、本体部1と重合部2との重合閉塞状態を保持する構成としている。
また、閉塞板部6を押進若しくは牽引する連杆部7の基端部を設けた連杆部接続部26は、最も上端側に位置する状態であるため、よって、閉塞板部6も最も上端側に位置し、開口部5も全開口状態となっている。
また、この本体部1と重合部2とが重合閉塞位置の状態であるときは、導線部4はこの本体部1と重合部2との間にあり、外部からは見えない状態となっている。
この本体部1と重合部2とが重合閉塞位置の状態から本体部1に対して重合部2を重合面方向にスライド相対移動させていくと、回動リンク部3の枢着部20が回動すると共に端部枢着部9が下端側に直線スライド移動し回動リンク部3の逆八字形状は徐々に末広がりな状態になっていき、また、スライド突体係止部21とスライド突体固定部24との間隔も徐々に狭まり、この間隔が狭まった分だけスライド突体固定部24に設けたスライドガイド孔25からスライド突体23が貫通状態で突出し、また、スライド突体23に被嵌した付勢体22も徐々に縮退していき抗力を増大していき、この付勢体22の抗力によって回動リンク部3には戻り付勢が生じていることとなる。
また、回動リンク部3のスライド突体固定部24の先端に設けた連杆部接続部26は、回動リンク部3の回動動作に連動し、下方に移動すると共に内側方向に移動する。
従って、連杆部7は先端側が閉塞板部6の貫通孔8から一層突出した状態になり、且つ下方に移動することで閉塞板部6を下方に押進する。
そして、スライド移動の中間位置の状態となったときには、回動リンク部3は水平状態(スライド移動方向と直交する方向に向いている状態)となり、スライド突体係止部21とスライド突体固定部24との間隔は、最も狭まった状態となり、また、スライドガイド孔25からのスライド突体23の突出量も最大となり、左右対称に設けた回動リンク部3の夫々のスライド突体23の先端部同士が最も接近した状態となる。
また、連杆部接続部26は、重合閉塞位置の状態のときよりも下方側に移動し、且つ内側に移動した状態となり、よって、閉塞板部6は、この連杆部7の長手部によって連杆部接続部26が下方側に移動した距離だけ下方側に押進され、重合閉塞位置の状態のときよりも下方側に位置した状態となり、開口部5の上端側の一部を閉塞した状態になる。
また、導線部4は、本体部1に対する重合部2の重合面方向へのスライド相対移動で重合部2側が引き出された状態となるが、中間位置では、まだ、導線部4はこの本体部1と重合部2との間にあり、外部からは見えない状態となっている。
この中間位置より下端側に更にスライド相対移動させていくと、左右対称に設けた回動リンク部3は水平状態から八字状の状態に向きを変え、この八字は、下端側に移動するに連れて徐々に広がりが狭くなる状態になっていき、また、スライド突体係止部21とスライド突体固定部24との間隔は、徐々に広がっていき、この間隔が広がった分だけスライド突体固定部24に設けたスライドガイド孔25からのスライド突体23の突出量も徐々に減少していき、また、これに伴いスライド突体23に被嵌した付勢体22も徐々に伸張していき抗力を弱めていくが、中間位置で最大となった付勢体22の抗力が、この中間位置を過ぎると自動的に進み付勢に切り替わり重合部2のスライド移動を容易にしている。
また、回動リンク部3のスライド突体固定部24の先端に設けた連杆部接続部26は、回動リンク部3の回動動作に連動し、下方に移動すると共に外側方向に移動する。
従って、連杆部7は、先端側が閉塞板部6の貫通孔8から引き抜き方向に移動しながら、且つ下方に移動することで閉塞板部6を下方に押進する。
そして、本体部1の操作部18を完全に露出した状態になったときは、端部枢着部9が下端部に到達し、左右対称に設けた回動リンク部3は、先端側となる回動リンク部3と重合部2の基板部19とを枢着しているスライド突体係止部21の枢着部20よりも端部枢着部9が外側で且つ重合部2の下端部に位置する八字状の状態となっており、回動リンク部3のスライド突体係止部21とスライド突体固定部24との間隔は、重合閉塞位置の状態と同様に最も広がった状態となっている。
従って、付勢体22も重合閉塞位置の状態と同様であり、スライド突体係止部21とスライド突体固定部24とを更に押し広げようとする力が作用しているので、その結果、重合部2が容易にスライドしてしまうことがない、即ち、本体部1と重合部2との開放状態を保持する構成としている。
また、連杆部接続部26は、最も下端側に位置する状態であるため、よって、閉塞板部6も最も下端側に位置し、開口部5も略全閉塞状態となる。
また、導線部4は、本体部1に対する重合部2の重合面方向への相対的なスライド移動で完全に引き出された状態となるが、開口部5が閉塞板部6によって殆ど閉塞状態となっており、導線部4はこの閉塞板部6の内側(開口部5の内側)に位置しているため、開口部5内に収納され隠蔽状態となる。
従来は、この引き出された導線部4が開口部5からそのまま露出した状態となり、外観上、見栄えを損ねたり、或いは、露出して撓んだ状態の導線部4が何かに引っ掛かって破損してしまうことがあったが、本実施例では、上述したように導線部4を開口部5内に収納し閉塞板部6によって開口部5を閉塞して隠蔽状態とするので、外部からは見えない状態となり、外観上、見栄えを損ねることもなく、また、何かに引っ掛かって破損してしまう不具合が生じることもない実用性に優れたスライド装置となる。
尚、本体部1の操作部18が完全に露出した開放状態から、本体部1と重合部2とを再び重合閉塞位置の状態にする場合は、上記の逆の動作が行われる。
即ち、回動リンク部3のスライド付勢機構に関しては、上記と同様に中間位置までは付勢体22の縮退により戻り付勢が生じ、中間位置を過ぎると自動的に進み付勢に切り替わり重合部2のスライド動作を容易にし、且つ、本体部1と重合部2との重合閉塞位置の状態を保持し、また、閉塞板部6は、連杆部7によって上端側へ牽引され、開口部5を開口状態にする方向に移動する。
続いて、本実施例のスライド装置を構成するチルトアップカム機構13の構成及び本体部1に対して重合部2を相対的にスライド移動させたときの各部の動作について説明する。
本実施例のチルトアップカム機構13は、本体部1に対する重合部2のスライドに伴って回動する回動軸部17に回動リンク部3の端部を設け、また、カム部10とこれに対して相対回動するカム係合部11とを設け、このカム係合部11のすり合わせ面に、本体部1に対する重合部2のスライドに伴ってカム部10とカム係合部11との相対回動によって重合部2を重合面に対して起き上がり傾斜させるチルトアップカム面12を形成し、カム部10にはこのチルトアップカム面12に圧接摺動する凸部14を設けている。
尚、本実施例では、カム部10は、本体部1に係止する係止板に凸部14を形成し、カム部10と係止板とを一体成形した構成としているが、例えば、カム部10と係止板とを夫々別体で形成し、これらを係合した構成としても良い。
また更に、本実施例では、カム係合部11と回動軸部17とを一体成形した構成とし、回動軸部17の回動動作に同期してカム係合部11が回動する構成としている。
具体的には、本実施例では、ハ字状あるいは逆ハ字状に左右対向状態に設ける回動リンク部3の基端部に回り止め状態に設けたカム部10とこれに対して相対回動することとなるカム係合部11とを回動軸部17に設けて、この回動軸部17を軸に回動リンク部3をやや傾動可能となるようにして水平回動自在に設けると共に、カム係合部11に対してカム部10が相対回動してこのカム部10の凸部14がカム係合部11のチルトアップカム面12を圧接摺動し、本体部1に対して重合部2をスライドすることで凸部14がチルトアップカム面12のチルトアップ傾斜面15に圧接することによって、回動リンク部3が水平回動しながら起き上がり傾斜し重合部2が起き上がり傾斜するように構成している。
即ち、カム部10に二箇所対向状態に凸部14を設け、カム係合部11に、一方の凸部14が回動リンク部3の回動に伴って圧接摺動して傾斜面を登っていきこの回動リンク部3の傾斜度を可変するチルトアップカム面12を設けるが、このチルトアップカム面12には、本体部1に対する重合部2のスライド終了位置で回動リンク部3を起き上がり傾斜させて重合部2を本体部1の重合面に対して起き上がり傾斜させるチルトアップ傾斜面15と、これに至るまで除々に傾斜度を上げていくことになる登り傾斜面とする誘導傾斜面16とを設けている。
また本実施例では、重合部2がチルトアップするに際してその基端部が重合面に干渉したり重合面を傷つけたりしないように傾斜度を上げていく途中や傾斜度を上げる前に、先ず本体部1に対してこれに重合する重合部2を少し浮き上げそれからスライドに伴って(回動リンク部3の回動に伴って)重合部2が除々に傾斜していくようにチルトアップカム面12を形成している。
従って、チルトアップカム面12は、カム部10の一方の凸部14が乗り上がる丘部を設け、これにより重合部2が重合面から少し浮き上がり、この丘部にゆるやかに登る誘導傾斜面16を連設してこれを除々に凸部14が登り上がっていくことでチルトアップしていき、ストッパーによってスライド阻止されるスライド終端でチルトアップ傾斜面15に一方の凸部14が至ることでチルトアップするように構成している。
従って、このように本体部1に対して重合した重合部2を重合面方向にスライドすると、回動リンク部3が回動するに伴って凸部14がチルトアップカム面12を圧接摺動しこのチルトアップカム面12の形状によって回動リンク部3が傾斜して重合部2が重合面に対して起き上がり傾斜するように構成している。
また、回動軸部17には、カム軸受筒部29と、これに対して相対回動するカム座金部30とを設け、カム軸受筒部29のすり合わせ面に、本体部1に対する重合部2のスライドに伴ってこのカム座金部30とカム軸受筒部29との相対回動によってカム座金部30とカム軸受筒部29との係合時の高さを変化させるカム傾斜面31を形成し、カム座金部30にはこのカム傾斜面31に圧接摺動する凸部32を設けた構成としている。
具体的には、カム座金部30と相対回動するカム軸受筒部29に回り止め凸部35を形成し、このカム軸受筒部29を回動軸部17に枢着し且つカム部10の本体部1側面に回り止め凹部を形成し、カム軸受筒部29を回り止め係合するように設けた構成としている。
即ち、カム部10とカム係合部11との相対回動に同期してカム座金部30もカム軸受筒部29に対して相対回動し、カム軸受筒部29に設けたカム傾斜面31とカム座金部30に設けた凸部32とが圧接摺動して、カム座金部30とカム軸受筒部29との高さ間隔が縮まり、この縮まった間隔分だけ回動軸部17が上方に移動することができるので、カム係合部11に設けたチルトアップカム面12のチルトアップ傾斜面15をカム部10に設けた凸部14が圧接摺動しながら上方側に移動することができる構成となっている。
また、このカム軸受筒部29は上部を略半球体状に形成していて、このカム軸受筒部29を回り止め係合するカム部10の本体部1側係合面も略半球体状に形成しているので、カム軸受筒部29及びカム部10の本体部1側係合面の係合部形状を略半球体状に形成することによって、重合部2が起き上がり傾斜する際の回転軸部の傾斜に伴うカム軸受筒部29の回動移動をガタツキなく、且つスムーズに動作可能としている。
また更に、このカム軸受筒部29とカム座金部30との間にカム付勢バネ33を設け、このカム付勢バネ33が縮退状態から伸長しようとする力でカム座金部30を押圧し、これによって回動軸部17にも同様の力が作用し、即ち、回動軸部17には本体部1側方向に移動しようとする力が作用し、これによってカム部10がカム係合部11を押圧する力が作用することで、一層チルトアップカム機構13の各部間のガタつきを抑えた構成となっている。
また、本体部1に対して重合部2を、操作部を露出状態から重合閉塞位置の状態にする重合面方向にスライドすることで、各部が上述の逆の動作を行い重合閉塞位置の状態になるが、この本体部1と重合部2とが重合閉塞位置の状態ときにカム座金部30に設けた凸部32がカム軸受筒部29のカム傾斜面31の頂部に位置し、即ち、回動軸部17が最下方位置となる構成としている。
即ち、本体部1と重合部2とが重合閉塞位置の状態ときにこのカム座金部30とカム軸受筒部29との係合によって回動軸部17が上下方向に移動できないので、本体部1に対して重合部2が浮いたりガタついたりしない構成となっている。
尚、本実施例では、左右のチルトアップカム機構13間に同期補助板34を架設し、本体部1に対する重合部2のスライド相対移動を一層スムーズにし、スライド移動時の左右のずれによる突っ掛かりやガタツキを低減する構成としている。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 第一部材
2 第二部材
3 回動リンク部
4 導線部
5 開口部
6 閉塞板部
7 連動部
8 貫通孔
9 端部枢着部
10 カム部
11 カム係合部
12 チルトアップカム面
13 チルトアップカム機構
14 凸部
15 チルトアップ傾斜面
16 誘導傾斜面
17 回動軸部

Claims (10)

  1. 第一部材とこの第一部材に重合配設した第二部材とを重合面方向にスライド移動自在に連結し前記第一部材に対して前記第二部材がスライド相対移動する際にこのスライド相対移動を付勢する回動リンク部を備えたスライド装置において、前記第一部材及び前記第二部材に設けた各回路部を電気的に接続する導線部を設け、前記第二部材にこの導線部が貫通する開口部を設けると共にこの開口部を閉塞状態若しくは開口状態に切り替える閉塞板部を前記開口部の開口面方向にスライド移動自在に設け、前記第一部材の上面を露出するために前記第一部材に対して前記第二部材をスライド相対移動したときに露出状態となる前記導線部を前記閉塞板部が隠蔽するように構成したことを特徴とするスライド装置。
  2. 前記閉塞板部は、前記第二部材に前記回動リンク部を回動自在に設け、一端をこの回動リンク部に回動自在に設け他端を前記閉塞板部に設けて前記回動リンク部と前記閉塞板部とを連動させる連杆部を設け、前記第一部材に対する前記第二部材のスライド相対移動に同期して前記回動リンク部が回動移動し、この回動リンク部の回動動作に連動して、前記連杆部を介してスライド移動するように構成したことを特徴とする請求項1記載のスライド装置。
  3. 前記閉塞板部は、前記回動リンク部の回動動作に連動して前記開口部の長手方向にスライド移動し、前記第一部材と前記第二部材とが重合閉塞位置から前記第一部材の上面が露出するように前記第一部材に対して前記第二部材が重合面方向にスライド相対移動したときに露出する前記導線部と前記開口部とを隠蔽する構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のスライド装置。
  4. 前記閉塞板部は、この閉塞板部の一方の短手部の端部に短手方向に沿った貫通孔を設け、この貫通孔に前記連杆部の他端を挿着し、この連杆部を前記貫通孔に沿ってスライド進退移動自在に設けて、前記回動リンク部が回動移動した際にこの連杆部が閉塞板部を押進若しくは牽引することで前記回動リンク部の回動移動に連動してスライド移動する構成としたことを特徴とする請求項2,3のいずれか1項に記載のスライド装置。
  5. 前記第一部材若しくは前記第一部材に連結する第一連結部に一端部を回動自在に設け、他端部を前記第二部材若しくは前記第二部材に連結する第二連結部に回動自在に設ける前記回動リンク部の少なくともいずれかの端部枢着部に、前記第一部材に対する前記第二部材のスライドに伴って回動するこの回動リンク部と共に回動するカム部若しくはカム係合部と、これと重合しすり合わせ相対回動するカム係合部若しくはカム部とを設け、このカム部若しくはカム係合部のすり合わせ面に、前記第一部材に対する前記第二部材のスライドに伴ってこのカム部とカム係合部との相対回動によって第二部材を重合面に対して起き上がり傾斜させるチルトアップカム面を形成してチルトアップカム機構を前記回動リンク部の端部枢着部に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスライド装置。
  6. 前記カム部に凸部を設け、前記カム係合部に、前記凸部が前記回動リンク部の回動に伴って圧接摺動しこの回動リンク部の傾斜度を可変する前記チルトアップカム面を設けて、前記第一部材に対して重合した前記第二部材を重合面方向にスライドすると、前記回動リンク部が回動するに伴って前記凸部が前記チルトアップカム面を圧接摺動しこのチルトアップカム面の形状によって前記回動リンク部が傾斜して前記第二部材が重合面に対して起き上がり傾斜するように構成したことを特徴とする請求項5記載のスライド装置。
  7. 相対回動する前記凸部が前記チルトアップカム面に沿ってこれに圧接摺動し、前記第一部材に対する前記第二部材のスライド終了位置で前記回動リンク部を起き上がり傾斜させて第二部材を第一部材の重合面に対して起き上がり傾斜させるチルトアップ傾斜面とこれに至る誘導傾斜面とを前記チルトアップカム面に設けたことを特徴とする請求項6記載のスライド装置。
  8. 前記回動リンク部の端部に回動軸部を設け、この回動軸部に前記カム部とこれに対して相対回動する前記カム係合部とを設け、前記回動リンク部の回動に同期して前記カム部が前記カム係合部に対して相対回動してこのカム部の前記凸部がカム係合部の前記チルトアップカム面を圧接摺動し、前記第一部材に対して前記第二部材をスライドすることで前記凸部が前記チルトアップカム面のチルトアップ傾斜面に圧接することによって、前記回動リンク部が起き上がり傾斜し前記第二部材が起き上がり傾斜するように構成したことを特徴とする請求項7記載のスライド装置
  9. 前記回動リンク部に前記第一部材に対して前記第二部材が所定量スライドするまでは戻り付勢が生じ所定量以上スライドすると逆に進み付勢が生じるスライド付勢機構を設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のスライド装置。
  10. 操作部を設けた本体部を第一部材若しくは第二部材とし、ディスプレイ部を設けた重合部を前記第二部材若しくは前記第一部材とし、本体部と重合部とを重合配設し、この重合した状態から前記重合部を相対的に重合面方向にすれ違うようにスライドして重合面の一部を露出させることができるように前記本体部と前記重合部とを前記請求項1〜9のいずれか1項に記載のスライド装置を用いて連結したことを特徴とするスライド装置を用いた電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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