JP2011139245A - アンテナコイル - Google Patents

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充弘 山下
Yasuhiko Kitajima
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Abstract

【課題】高い感度が得られ、コアの軸心方向及び軸心に直交する方向における寸法の小型化が図られ、所定のL値を得ることができるアンテナコイルの提供。
【解決手段】磁性金属板40はパーマロイ等からなり、端面対向板状部41は、鍔部11の端面11Cに接着されている。第1立板部42は、Y軸−方向に対してZ軸+方向寄りに鋭角をなす方向へ延出している。第2立板部43は、Y軸−方向に対してX軸−方向寄りに鋭角をなす方向へ延出している。第3立板部44は、Y軸−方向に対してX軸−方向寄りに鋭角をなす方向へ延出している。第4立板部45は、Y軸−方向に対してX軸+方向寄りに鋭角をなす方向へ延出している。
【選択図】図1

Description

本発明はアンテナコイルに関する。
磁心たるコアとコイルとを有するアンテナコイルが従来より知られている。コイルは導線からなり、当該導線は、コアの軸心方向に対する周方向に螺旋状に巻回されている。このようなアンテナコイルは、例えば実公昭58−44642号公報(特許文献1)に記載されている。
実公昭58−44642号公報
近年では、アンテナコイルは自動車のTPMS(タイヤプレッシャーモニタリングシステム)、キーレスエントリー及びスマートカード等に用いられており、小型化が要求されている。一方、アンテナコイルにはより高い感度が要求される。例えばコアの軸心方向における長さが12mm程度であればコイルを構成する導線の巻回数を多くすることができ、所望の感度を得ることができるが、同方向における長さを8mmとして同一仕上り外径の絶縁被覆導線を巻回した場合にはそれほど多く巻回することができず、所望の感度を得ることはできない。
上記特許文献1記載のアンテナコイルでは、導線が巻回されているコアの部分を環装するようにして円筒状の磁性体が設けられ、感度の向上が図られている。しかし、このような円筒状の磁性体が設けられている分だけ、コアの軸心方向に直交する方向におけるアンテナコイルの寸法が大きくなり、小型化を図ることが困難である。
そこで本発明は、高い感度が得られ、コアの軸心方向及び軸心に直交する方向における寸法の小型化が図られ、所定のインダクタンス値を得ることができるアンテナコイルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、磁心と、該磁心に巻回された絶縁被覆導線からなるコイルと、該コイルが電気的に接続される端子電極とを備え、該コイルの軸心上に位置する該磁心の端部の端面には磁性金属板が設けられているアンテナコイルを提供している。
コイルの軸心上に位置する磁心の端部の端面には磁性金属板が設けられているため、所定のインダクタンス値を有し、且つ、磁心の軸心に直交する方向における寸法の小型化が図られ、アンテナの感度が向上したアンテナコイルとすることができる。
ここで、該磁心の端部は鍔部をなすことが好ましい。磁心の端部は鍔部をなすため、鍔部に設けられた磁性金属板により磁束密度の分布を広げることができ、アンテナの感度をより向上させることができる。また、インダクタンス値を所望の値まで容易に上げることができる。
また、該磁性金属板は、該端面に対向する端面対向部と、該端面対向部から該コイルの軸心方向に直交する方向へ突出する突出部とを有していることが好ましい。
磁性金属板は、端面に対向する端面対向部と、端面対向部からコイルの軸心方向に直交する方向へ突出する突出部とを有しているため、突出部により更に磁束密度の分布を広げることができ、アンテナの感度を更に向上させることができる。
また、該突出部は該端面に対して立設された立板部からなることが好ましい。突出部は端面に対して立設された立板部からなるため、立板部がアンテナコイルの磁心の軸心に直交する方向に突出する突出量を小さくすることができ、同方向におけるアンテナコイルの寸法を小さくすることができる。
また、該磁心及びコイルを覆う外装樹脂を有し、該立板部の少なくとも一部は該外装樹脂内に埋没していることが好ましい。磁心及びコイルを覆う外装樹脂を有し、立板部の少なくとも一部は外装樹脂内に埋没しているため、外装樹脂を厚肉とすることができるので、端子電極や磁性金属板部の機械的強度を向上させることができる。
また、該磁心の該導線が巻回されている部分の断面であって該コイルの軸心方向に直交する平面で切った断面は略矩形をなすことが好ましい。磁心の導線が巻回されている部分の断面であってコイルの軸心方向に直交する平面で切った断面は略矩形をなすため、縁部が円弧形状をなすものと比較して矩形の場合には角部の分だけ磁束が通過する領域を広くすることができるので、効率良くアンテナの感度を向上させることができる。
また、該端子電極は該磁性金属板と別体で構成されていることが好ましい。端子電極は磁性金属板と別体で構成されているため、基板実装時等に端子電極に外力が加わったときに、磁性金属板部には当該外力による直接的な衝撃が加わらないので、アンテナ感度の性能が劣化し難くいアンテナコイルとすることができる。
また、該端子電極と該磁性金属板とは一体で構成されていることが好ましい。端子電極と磁性金属板とは一体で構成されているため、アンテナコイルを構成する部材の数を削減することができる。
以上により本発明は、高い感度が得られ、コアの軸心方向及び軸心に直交する方向における寸法の小型化が図られ、所定のインダクタンス値を得ることができるアンテナコイルを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態によるアンテナコイルを示す斜視図。 本発明の第2の実施の形態によるアンテナコイルを示す斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるアンテナコイルのドラムコア及び磁性金属板の第1の変形例を示す斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるアンテナコイルのドラムコア及び磁性金属板の第2の変形例を示す斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるアンテナコイルのドラムコア及び磁性金属板の第3の変形例を示す斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるアンテナコイルのドラムコア及び磁性金属板の第4の変形例を示す側面図。 本発明の第1の実施の形態によるアンテナコイルの巻芯部の第5の変形例を示す断面図。 本発明の第1の実施の形態によるアンテナコイルのドラムコア及び磁性金属板の第6の変形例を示す側面図。
本発明の第1の実施の形態によるアンテナコイルについて図1に基づき説明する。図1に示されるようにアンテナコイル1は、TPMS(タイヤプレッシャーモニタリングシステム)及びキーレスエントリー等に用いられるアンテナコイルであり、インダクタンス値としてTPMS仕様の場合は、主に7.2mHを有し、キーレスエントリー仕様の場合は、主に2.4mHを有し、長手方向の長さが10mm程度である。アンテナコイル1は、磁心たるドラムコア10と、導線31からなるコイル30と、磁性金属板40と、外装樹脂70とを有している。
ドラムコア10は、フェライト等の磁性体により構成されている。図1に示されるようにドラムコア10は、略直方体形状をなしその長手方向が平行に対向配置された一対の鍔部11、11と、一対の鍔部11、11を互いに連結する巻芯部12とを有している。巻芯部12は磁心を構成する。以下、図1に示すように、巻芯部12の軸方向をY軸方向と定義し、図1の左下から右上へ向かう方向をY軸+方向と定義し、図1の右上から左下へ向かう方向をY軸−方向と定義する。また、Y軸方向に直交する一の方向をX軸方向と定義し、図1の左上から右下へ向かう方向をX軸+方向と定義し、図1の右下から左上へ向かう方向をX軸−方向と定義する。また、X軸方向及びY軸方向に直交する方向をZ軸方向と定義し、図1の下から上へ向かう方向をZ軸+方向と定義し、図1の上から下へ向かう方向をZ軸−方向と定義して説明する。
巻芯部12は、その軸心方向たるY軸方向に直交する面で切った断面が略長方形状をなしており、角部に相当する部分には面取りが施されている。この構成により巻芯部12は、図1に示すように、Z軸方向において互いに対向する上面及び下面と、X軸方向において互いに対向する一対の側面とを有している。
鍔部11は、巻芯部12のY軸方向に直交する面で切った断面が略長方形状をなしており、当該長方形状を規定する一対の長辺の中央部分は、同断面においてX軸方向へバレル状に膨らんだバレル部11Aを有している。巻芯部12のY軸方向における鍔部11の端面11Cには、直線状凸部11Bが設けられている。直線状凸部11BはX軸方向において鍔部11の端面11Cの一端縁から他端縁に至るまで延出しており、X軸方向に垂直な面で切った断面が三角形状をなしている。
鍔部11の端面11Cには、それぞれ磁性金属板40が設けられている。磁性金属板40は同一形状をなしているため、図1のY軸−側に示す一方の磁性金属板40についてのみ説明する。
磁性金属板40は、端面対向板状部41と第1立板部42と第2立板部43と第3立板部44と第4立板部45とユーザ端子電極部46と継線部47とを有しており、これらは磁性金属からなる平板が折り曲げられることにより全体として略コの字形状をなしている。ここで用いられている磁性金属とは、より具体的には、パーマロイ(PCR(Fe−78Ni)、PBR(Fe−45Ni))やパーメンジュール(FeとCoを1対1で混ぜたもの)等の高い飽和磁束密度を有する軟磁性の金属である。
端面対向板状部41は鍔部11の端面11Cよりも面積の広い略長方形状をなしており、Z軸方向における中央位置に直線状凹部41aが形成されている。直線状凹部41aはX軸方向における端面対向板状部41の一端縁から他端縁に至るまで延出しており、X軸方向に垂直な面で切った断面が鍔部11の直線状凸部11Bに略一致する三角形状をなす。直線状凹部41aは直線状凸部11Bに係合しており、このことによりZ軸方向において鍔部11に対する磁性金属板40の位置決めがなされ、アンテナコイル1製造時における同方向における位置のばらつきを抑えている。端面対向板状部41は、鍔部11の端面11Cの全面に対してはんだ耐熱性の高い熱硬化性を有する接着剤80を介して接着されている。端面対向板状部41であって鍔部11の端面11Cに対向している領域は端面対向部に相当する。
また、略長方形状をなす端面対向板状部41の一の角部に相当する部分はC面取りがなされたように切り欠かれており、継線部47は、当該切り欠かれた部分にX軸+方向及びZ軸+方向に対してそれぞれ略45度をなすように延出して設けられている。一方の磁性金属板40の継線部47には後述する導線31の一端部が巻回され、溶接やはんだ付け等の手段により電気的に接続されて継線されている。同様に他方の磁性金属板40の継線部47には後述する導線31の他端部が巻回され、アーク溶接機やYAGレーザー照射機等が利用されて導線31と磁性金属板40とが電気的に接続されて継線されている。
第1立板部42は、Z軸+方向における磁性金属板40の端縁から略Y軸−方向へ延出しており、より詳細には、Y軸−方向に対してZ軸+方向寄りに鋭角をなす方向へ延出している。第1立板部42はX軸方向における端面対向板状部41の幅と同一の幅を有しており、X軸方向において端面対向板状部41の中央位置に相当する第1立板部42の延出端縁の位置には、半径0.1mmの円弧状をなす第1位置決め凸部42Aが第1立板部42の延出方向に向かって更に突出して設けられている。第1位置決め凸部42Aから第1位置決め凸部42Aの突出方向に延びる仮想延長線は、後述する外装樹脂70の縁線70cと交差する。
ユーザ端子電極部46は、Z軸−方向における磁性金属板40の端縁からY軸−方向へ延出しており、より詳細には、Y軸−方向に対してZ軸−方向寄りに鋭角をなす方向へ延出している。ユーザ端子電極部46はX軸方向における端面対向板状部41の幅と同一の幅を有している。ユーザ端子電極部46は、上面46A及び下面46Bの両面に電気めっき処理が施されており、より具体的な例としては、Ni下地のSn100%のめっきが施され、実装基板へのアンテナコイル1の実装時におけるはんだ付性を高めている。Y軸−方向におけるユーザ端子電極部46の端縁には、Z軸+方向へ延出する折曲げ部46Cを有している。Z軸方向における折曲げ部の延出長さは、より好ましくは最低値で0.3mmは確保されている。0.3mm未満では、基板実装時におけるはんだ付け性が悪くなり、所望の耐落下衝撃性を得ることができないためである。
第2立板部43は、X軸−方向における磁性金属板40の端縁であって直線状凹部41aのZ軸+側近傍から略Y軸−方向へ延出しており、より詳細には、Y軸−方向に対してX軸−方向寄りに鋭角をなす方向へ延出している。第2立板部43は、Z軸方向における直線状凹部41aの幅と略同一の幅を有しており、第2立板部43の延出端縁には、半径0.1mmの円弧状をなす第2位置決め凸部43Aが第2立板部43の延出方向に向かって更に突出して設けられている。第2位置決め凸部43Aから第2位置決め凸部43Aの突出方向に延びる仮想延長線は、後述する外装樹脂70の縁線70aと交差する。
第3立板部44は、X軸−方向における磁性金属板40の端縁であって直線状凹部41aのZ軸−側近傍から略Y軸−方向へ延出しており、より詳細には、Y軸−方向に対してX軸−方向寄りに鋭角をなす方向へ延出している。第3立板部44は、Z軸方向における直線状凹部41aの幅と略同一の幅を有しており、第3立板部44の延出端縁には、半径0.1mmの円弧状をなす第3位置決め凸部44Aが第3立板部44の延出方向に向かって更に突出して設けられている。第3位置決め凸部44Aから第3位置決め凸部44Aの突出方向に延びる仮想延長線は、後述する外装樹脂70の縁線70aと交差する。
第4立板部45は、X軸+方向における磁性金属板40の端縁であって直線状凹部41aのZ軸−側近傍から略Y軸−方向へ延出しており、より詳細には、Y軸−方向に対してX軸+方向寄りに鋭角をなす方向へ延出している。第4立板部45は、Z軸方向における直線状凹部41aの幅と略同一の幅を有しており、第4立板部45の延出端縁には、半径0.1mmの円弧状をなす第4位置決め凸部45Aが第4立板部45の延出方向に向かって更に突出して設けられている。第4位置決め凸部45Aから第4位置決め凸部45Aの突出方向に延びる仮想延長線は、後述する外装樹脂70の縁線70bと交差する。第1立板部42、第2立板部43、第3立板部44、及び第4立板部45は突出部に相当する。
上述のように第1位置決め凸部42A、第2位置決め凸部43A、第3位置決め凸部44A、第4位置決め凸部45Aが設けられているため、後述のコイル30が巻回され磁性金属板40が鍔部11の端面11Cに接着され導線31の端部が継線部47に継線されたドラムコア10を、特開2005−142263号公報に記載されているような金型にセットして樹脂モールドする際に、同公報に記載されているような突起により金型のキャビティ中において位置決め(センタリング)する必要がなくなる。このため、当該突起のメンテナンスを不要とすることができる。
より具体的には、第1位置決め凸部42A、第2位置決め凸部43A、第3位置決め凸部44A、及び第4位置決め凸部45AによりX軸方向及びY軸方向における位置決めがなされる。また、第1位置決め凸部42AによりZ軸+方向における位置決めがなされる。また、Z軸−方向においては、後述の外装樹脂70を形成するための樹脂モールドする際に、金型のキャビティ中においてユーザ端子電極部46の上面46AはXY平面に平行をなす位置関係とされ、上面46Aと巻芯部12の軸心12aとの距離を金型内において常に一定することができるため、Z軸−方向における位置決めがなされる。これらの構成により、第1位置決め凸部42A、第2位置決め凸部43A、第3位置決め凸部44A、及び第4位置決め凸部45Aを本実施の形態のように小さく構成することで、上記効果に加えて、Z軸及びX軸方向において後述の外装樹脂70の薄肉化を計ることができる。
また、第1位置決め凸部42A、第2位置決め凸部43A、第3位置決め凸部44A、及び第4位置決め凸部45Aのそれぞれの突出端部のみを後述のように外装樹脂70の外部へ露出させることができ、このため、第1立板部42、第2立板部43、第3立板部44、第4立板部45の大部分を外装樹脂70中に埋没させことができる。このため、Y軸方向において外装樹脂70を厚肉とすることができるので、端子電極や磁性金属板40の機械的強度を向上させることができる。
コイル30は、絶縁被覆された銅線からなる導線31により構成されている。導線31は、巻芯部12の軸方向たるY軸方向の一端から他端に渡り数百ターン程度、より具体的には、TPMS仕様の場合には、850ターン程巻回されている。従って、コイル30の軸心はドラムコア10の軸心12aに一致する。導線31の一端は一方の磁性金属板40の継線部47に電気的に接続されて継線され、他端は他方の磁性金属板40の継線部47に電気的に接続されて継線されている。
外装樹脂70は、ドラムコア10、磁性金属板40、及びコイル30の略全体を覆っており、外形が直方体形状をなしている。外装樹脂70は、より好ましくは磁性体を含有していない液晶ポリマーからなる熱可塑性樹脂等により構成されており、このため、実装基板への実装時のリフローの際に、導線31の熱膨張による樹脂クラックを防止することができる。Y軸方向における外装樹脂70の端面70Aにおいては、第1立板部42の第1位置決め凸部42Aの突出端部分の一部、第2立板部43の第2位置決め凸部43Aの突出端部分の一部、第3立板部44の第3位置決め凸部44Aの突出端部分の一部、及び第4立板部45の第4位置決め凸部45Aの突出端部分の一部が、それぞれ外装樹脂70の外表面より外へわずかに露出していてもよい。また、Z軸−側に位置する外装樹脂70の底面は、アンテナコイル1が実装基板に実装されたときに実装基板に対向する実装面70Bとなるが、当該実装面70BであってY軸方向における端部近傍部分には、ユーザ端子電極部46が外装樹脂70の外部に露出しており、ユーザ端子電極の折曲げ部は、Y軸方向における外装樹脂70の端面70Aに対向配置されている。
前述のようにコイル30の軸心上に位置するドラムコア10の端面11Cには磁性金属板40が設けられているため、所定のインダクタンス値を有し、且つ、磁心の軸心に直交する方向における寸法の小型化が図られ、アンテナの感度が向上したアンテナコイル1とすることができる。
また、ドラムコア10の端部は鍔部11をなすため、鍔部11に設けられた磁性金属板40により磁束密度の分布を広げることができ、アンテナの感度をより向上させることができる。また、インダクタンス値を所望の値まで容易に上げることができる。
また、磁性金属板40は、端面11Cに対向する端面対向板状部41と、端面対向板状部41からコイル30の軸心方向に直交する方向へ突出する突出部とを有しているため、突出部により更に磁束密度の分布を広げることができ、アンテナの感度を更に向上させることができる。また、突出部は端面11Cに対して立設された第1立板部42〜第4立板部45からなるため、第1立板部42〜第4立板部45がアンテナコイル1のドラムコア10の軸心に直交する方向に突出する突出量を小さくすることができ、同方向におけるアンテナコイル1の寸法を小さくすることができる。
また、ドラムコア10の導線31が巻回されている部分の断面であってコイル30の軸心方向に直交する平面で切った断面は略長方形状をなすため、例えば断面が円形をなすものと比較して略長方形の場合には4つの角部の分だけ磁束が通過する領域を広くすることができるので、効率良くアンテナの感度を向上させることができる。
また、ユーザ端子電極部46と磁性金属板40とは一体で構成されているため、アンテナコイル1を構成する部材の数を削減することができる。
また、第1立板部42〜第4立板部45は外装樹脂70の実装面70B以外の面に相当する部分に設けられているため、効率良くアンテナの感度を向上させることができる。
次に第2の実施の形態によるアンテナコイルについて図2に基づき説明する。第2の実施の形態によるアンテナコイル101は、磁性金属板140の形状が異なる点、ユーザ端子電極部146が磁性金属板140とは別体で構成されている点、及びドラムコア110の鍔部111の形状が若干異なる点において第1の実施の形態によるアンテナコイル1とはそれぞれ異なっており、これらの点以外については第1の実施の形態と同様である。第1の実施の形態における部材と同一の部材については、同一の符号を付して図示し、第1の実施の形態と同一の構成については説明を省略する。
Y軸方向におけるドラムコア110の鍔部111の端面111Cの中央部には、円形に窪んだ凹部111aが形成されている。磁性金属板140は、端面対向板状部141と第1立板部142と第2立板部143と第3立板部144と第4立板部145と継線部147とを有しており、これらは第1の実施の形態と同一の磁性金属からなる平板が折り曲げられることにより全体として略コの字形状をなしている。
端面対向板状部141は、鍔部111の端面111Cの全面に対してはんだ耐熱性の高い熱硬化性を有する接着剤80を介して接着されており、鍔部111の端面111Cよりも面積の広い略長方形状をなしている。端面対向板状部141であって鍔部111の端面111Cに対向している領域は端面対向部に相当する。
端面対向板状部141の中央部には鍔部111の端面111Cの方向へ突出する凸部141Bが設けられており、凸部141Bは鍔部111の端面111Cの凹部111aに係合している。鍔部111の端面111Cに対向する端面対向面の一方の面に対する他方の面は、当該凸部141Bの分だけ窪んだ電極係合凹部141aが形成されている。この構成によりZ軸方向およびX軸方向において鍔部111に対する磁性金属板140の位置決めがなされ、アンテナコイル101製造時における同方向における位置のばらつきを抑えている。
また、略長方形状をなす端面対向板状部141の一の角部に相当する部分は、第1の実施の形態と同様にC面取りがなされたように切り欠かれており、当該切り欠かれた部分には、X軸+方向及びZ軸+方向に対してそれぞれ略45度をなすように延出する継線部147が設けられている。継線部147には導線31の一端部又は他端部が巻回され継線されていることは第1の実施の形態と同様である。
第1立板部142は、Z軸+方向における磁性金属板140の端縁から略Y軸−方向へ延出しており、より詳細には、Y軸−方向に対してZ軸+方向寄りに鋭角をなす方向へ延出している。第1立板部142はX軸方向における端面対向板状部141の幅と同一の幅を有しており、X軸方向において端面対向板状部141の中央位置に相当する第1立板部142の延出端縁の位置には、半径0.1mmの円弧状をなす第1位置決め凸部142Aが第1立板部142の延出方向に向かって更に突出して設けられている。第1位置決め凸部142Aから第1位置決め凸部142Aの突出方向に延びる仮想延長線は、後述する外装樹脂70の縁線70cと交差する。
第2立板部143は、X軸−方向における磁性金属板140の端縁から略Y軸−方向へ延出しており、より詳細には、Y軸−方向に対してX軸−方向寄りに鋭角をなす方向へ延出している。第2立板部143はZ軸方向における端面対向板状部141の幅と同一の幅を有しており、第2立板部143の延出端縁のZ軸方向の中央位置には、半径0.1mmの円弧状をなす第2位置決め凸部143Aが第2立板部143の延出方向に向かって更に突出して設けられている。第2位置決め凸部143Aから第2位置決め凸部143Aの突出方向に延びる仮想延長線は、後述する外装樹脂70の縁線70aと交差する。
第3立板部144は、Z軸−方向における磁性金属板140の端縁から略Y軸−方向へ延出しており、より詳細には、Y軸−方向に対してZ軸−方向寄りに鋭角をなす方向へ延出している。第3立板部144はX軸方向における端面対向板状部141の幅と同一の幅を有しており、第3立板部144の延出端縁のX軸方向の中央位置には、半径0.1mmの円弧状をなす第3位置決め凸部144Aが第3立板部144の延出方向に向かって更に突出して設けられている。第3位置決め凸部144Aから第3位置決め凸部144Aの突出方向に延びる仮想延長線は、後述する外装樹脂70の縁線70dと交差する。
第4立板部145は、X軸+方向における磁性金属板140の端縁の下側半分から略Y軸−方向へ延出しており、より詳細には、Y軸−方向に対してX軸+方向寄りに鋭角をなす方向へ延出している。第4立板部145はZ軸方向における端面対向板状部141の幅の略半分の幅を有しており、第4立板部145の延出端縁のZ軸+方向端近傍には、半径0.1mmの円弧状をなす第4位置決め凸部145Aが第4立板部145の延出方向に向かって更に突出して設けられている。第4位置決め凸部145Aから第4位置決め凸部145Aの突出方向に延びる仮想延長線は、後述する外装樹脂70の縁線70bと交差する。
ユーザ端子電極部146は、非磁性でバネ性のある金属板、例えばリン青銅板や、SUS−304−CSP等のステンレス系金属板が折り曲げられて略コの字形状をなしており、側壁部146Aと底壁部146Bと上壁部146Cとを有し、これらは一体で構成されている。上壁部146Cの端縁にはそれぞれZ軸+方向へ延出する左板片146Dと中央板片146Eと右板片146Fとが、X軸方向に所定の間隔を隔てて上壁部146Cと一体で設けられている。
中央板片146Eの基部には、略半円状に端面対向板状部141の方向へ突出する円弧状凸部146Gを有しており、円弧状凸部146Gは端面対向板状部141の電極係合凹部141aに係合している。この構成により、磁性金属板140に対するユーザ端子電極部146の位置決め(センタリング)をすることができる。左板片146D、中央板片146E、右板片146Fは、はんだ耐熱性の高い熱硬化型の接着剤80により、鍔部111の端面111Cに対向する端面対向板状部141の一方の面に対する他方の面に接着され固定されている。接着位置は、当該他方の面のZ軸+方向側の略半分の領域である。このように固定された状態のときに、ユーザ端子電極部146の側壁部146Aと底壁部146Bと上壁部146Cとにより囲まれる空間内に、第3立板部144が入り込むような位置関係となる。
また、ユーザ端子電極部146の側壁部146Aと底壁部146Bと上壁部146Cの一部とは外装樹脂70の外側に露出しており、側壁部146Aは、Y軸方向における外装樹脂70の端面70Aに対向配置されている。また底壁部146Bは、外装樹脂70の実装面70BであってY軸方向における端部近傍部分に対向配置されている。
ユーザ端子電極部146は磁性金属板140と別体で構成されているため、基板実装時等にユーザ端子電極部146に外力が加わったときに、磁性金属板140には当該外力による直接的な衝撃が加わらないので、アンテナ感度の性能が劣化し難くいアンテナコイル101とすることができる。
より詳細には、前述の磁性金属板140の初透磁率は非常に高く、例えばPCR材の場合には、20、000〜60、000程度である。このため、磁性金属板140が応力を受けると透磁率が変化しやすく、これに伴いコイル30のインダクタンス値も変化する。従って、狭公差が要求されるアンテナコイル101の場合には、本実施の形態のように磁性金属板140とユーザ端子電極部146とが別体で構成されていることで、磁性金属板140が外力による応力を受けにくくなり、透磁率が変化することを極力抑えることができる。
本発明のアンテナコイルは、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、巻芯部12の形状や鍔部11の形状や磁性金属板40の形状は、上述した実施の形態の形状に限定されない。
例えば、図3、図4に示すように、巻芯部212を円柱形状とし、鍔部211を略円板形状としてもよい。この場合磁性金属板240は、巻芯部212の軸心方向における鍔部211の端面211Cと同一形状をなし当該端面211C全面に全面で対向する端面対向板状部241と、端面対向板状部241の周面から巻芯部212の軸方向に延出する円筒形状部242とを有する構成としてもよいし、巻芯部212の軸方向へ端面対向板状部241から離間するにつれて、巻芯部212の軸心から遠ざかるように、円筒形状部は鍔部211の端面211Cに対して傾斜していてもよい。また、磁性金属板440は、図4に示すように、巻芯部212の軸心方向における鍔部211の端面211Cよりも面積の大きな略正方形状をなす端面対向板状部441と、端面対向板状部441の4つの辺から巻芯部212の略軸心方向へ延出する4つの立板部442、443、444、445とを有する構成としてもよい。この場合4つの立板部442、443、444、445は、それぞれ延出端に近づくにつれて、巻芯部212の軸心から遠ざかるように、鍔部211の端面211Cに対して傾斜している。
また、図5に示すように、巻芯部412を略四角柱形状とし、鍔部411を正方形の板状としてもよい。この場合磁性金属板440は、巻芯部412の軸心方向における鍔部411の端面411Cと同一形状の正方形状をなし当該端面全面に全面で対向する端面対向板状部441と、端面対向板状部441の4つの辺から巻芯部412の略軸心方向へ延出する4つの立板部442、443、444、445とを有する構成としてもよい。この場合4つの立板部442、443、444、445は、図4に示す磁性金属板440と同様に、それぞれ延出端に近づくにつれて、巻芯部412の軸心から遠ざかるように、鍔部411の端面411Cに対して傾斜している。
また、図4に示される前述の変形例では、4つの立板部442、443、444、445は、巻芯部212の軸心から遠ざかるように、鍔部211の端面211Cに対して傾斜しており、図5に示される前述の変形例では、4つの立板部442、443、444、445は、巻芯部412の軸心から遠ざかるように、鍔部411の端面411Cに対して傾斜していたが、このように傾斜せず、鍔部の端面から巻芯部の軸心に平行に延出していてもよい。
また、図6に示すように磁性金属板540は、その一部が巻芯部212の軸心方向における鍔部211の端面211Cに対向する端面対向部540Aと、巻芯部212の軸心方向に直交する方向における鍔部211の端縁から同方向に突出する突出部540Bとを有する構成としてもよい。なお、上述した図3〜図6においては説明の便宜上ドラムコア10と磁性金属板240、440、540のみを図示している。
また、巻芯部12の形状は、巻芯部12の軸心方向に直交する面で切った断面が略長方形や正方形や円形に限定されず、例えば、図7に示すように、巻芯部512の軸心方向に直交する面で切った断面が全体として略長方形状をなし、当該長方形状を規定する一対の長辺の中央部分は、同断面においてバレル状に膨らんだバレル部512Aを有する構成としてもよい。
また、磁性金属板は、巻芯部の軸方向における鍔部の端面に設けられることに限定されない。例えば、図8に示すように磁性金属板640は鍔部211の周面211D上に設けられてもよい。但し、巻芯部212の一端212Eに接続されている鍔部の面211Eには設けられない。巻芯部212の図示せぬ他端に接続されている鍔部の図示せぬ面にも同様に設けられない。Q特性が落ちることを防止するためである。
本発明のアンテナコイルは、小型且つ高い感度が要求されるアンテナコイル等の分野において特に有用である。
1、101 アンテナコイル
10、110 ドラムコア
30 コイル
70 外装樹脂
31 導線
11、111、211、411 鍔部
12、212、412 巻芯部
40、140、240、440、540 磁性金属板
11C、111C、211C、411C 端面
42、142 第1立板部
43、143 第2立板部
44、144 第3立板部
45、145 第4立板部
442、443、444、445 立板部
46、146 ユーザ端子電極部

Claims (8)

  1. 磁心と、
    該磁心に巻回された絶縁被覆導線からなるコイルと、
    該コイルが電気的に接続される端子電極とを備え、
    該コイルの軸心上に位置する該磁心の端部の端面には磁性金属板が設けられていることを特徴とするアンテナコイル。
  2. 該磁心の端部は鍔部をなすことを特徴とする請求項1記載のアンテナコイル。
  3. 該磁性金属板は、該端面に対向する端面対向部と、該端面対向部から該コイルの軸心方向に直交する方向へ突出する突出部とを有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアンテナコイル。
  4. 該突出部は該端面に対して立設された立板部からなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一記載のアンテナコイル。
  5. 該磁心及びコイルを覆う外装樹脂を有し、該立板部の少なくとも一部は該外装樹脂内に埋没していることを特徴とする請求項4記載のアンテナコイル。
  6. 該磁心の該導線が巻回されている部分の断面であって該コイルの軸心方向に直交する平面で切った断面は略矩形をなすことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一記載のアンテナコイル。
  7. 該端子電極は該磁性金属板と別体で構成されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナコイル。
  8. 該端子電極と該磁性金属板とは一体で構成されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナコイル。
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