JP2011138361A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】機能部品の実装領域の一部が筐体の脚部に侵入した形状を有し、更なる薄型化を実現できる電子機器を提供する。
【解決手段】底壁30を有する筐体12と、この底壁30から下方に突出し、筐体12が載置された場合に該筐体12を支持するゴム脚部51と、このゴム脚部51の上方に配置されたTVジャック60と、を具備し、このTVジャック60の最下点が底壁30と同じ高さ、あるいはゴム脚部51に侵入していることを特徴とする。
【選択図】 図7
【解決手段】底壁30を有する筐体12と、この底壁30から下方に突出し、筐体12が載置された場合に該筐体12を支持するゴム脚部51と、このゴム脚部51の上方に配置されたTVジャック60と、を具備し、このTVジャック60の最下点が底壁30と同じ高さ、あるいはゴム脚部51に侵入していることを特徴とする。
【選択図】 図7
Description
本発明は、電子機器に関し、特に、薄型化および多機能化を実現するノートブック型パーソナルコンピュータに関する。
近年、ノートブック型パーソナルコンピュータのような電子機器は、多機能化を実現するために、外部装置と接続するためのコネクタや最近ではテレビの映像音声データを受信するためのTVジャックなど、多くの機能部品が筐体の側壁に備えられるようになってきた。
特に、この種のコネクタやTVジャックは、予め規格でサイズが定められており、メーカ側で勝手にサイズ変更ができないようになっている。そのため、コネクタやジャックは比較的大型のサイズであり、パーソナルコンピュータの筐体(側壁)に効率よく配置する必要がでてきている。
しかしながら、パーソナルコンピュータを持ち運びやすくするために、更なる薄型化が望まれてきており、特に大型の機能部品(コネクタやTVジャックなど)の配置を検討する必要性がでてきた。
この問題に対処するため、大型の機能部品の大きさに合わせて筐体の底壁を変形させた構造が特許文献1に開示されている。
特許文献1は、AVノート型パーソナルコンピュータに関し、スピーカボックス容積を確保して音量や音質を向上させるため、筐体底壁の一部を凸形状とし、その凸形状でできたスペースをスピーカボックスの一部として使用し、且つ、凸形状部分が筐体底壁の脚およびチルト機構を兼ね備えているスピーカボックス構造が開示されている。
ところで、最近、パーソナルコンピュータを持ち運ぶユーザが増え、パーソナルコンピュータの薄型化がさらに加速されてきており、更なる薄型化が望まれてきている。また、薄型化とともに、多機能化の要望も多い。
特許文献1のように、比較的大型の機能部品に合わせて筐体の底壁を変形させると、筐体の一部で薄型化を達成できなくなってしまう。また、スピーカボックスの他にも比較的大型の機能部品にコネクタやTVジャックなどもあり、そういう機能部品に筐体の底壁の構造を合わせていては薄形にすることはできず、意匠性も損なわれてしまう。
更なる薄型化を実現しつつ、多くの機能部品を筐体に配置させながら意匠性も損なわせないようにするには設計上非常に困難である。
そこで、本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、機能部品の実装領域の一部が筐体の脚部に侵入した形状を有し、更なる薄型化を実現できる電子機器を提供することにある。
そこで、本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、機能部品の実装領域の一部が筐体の脚部に侵入した形状を有し、更なる薄型化を実現できる電子機器を提供することにある。
本発明の一つの形態にかかる電子機器は、底壁を有する筐体と、前記底壁から下方に突出し、前記筐体が載置された場合に該筐体を支持する脚部と、前記脚部の上方に配置された機能部品と、を具備し、前記機能部品の最下点が前記底壁と同じ高さ、あるいは前記脚部に侵入していることを特徴とする。
本発明によれば、パーソナルコンピュータの筐体の脚部を必要以上に変形させる必要性をなくし、機能部品の高密度実装を可能にし、薄型化を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る電子機器11について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器11の外観例を示す斜視図である。図2は、電子機器11を上下反転させて裏側から見たときの外観例を示す斜視図である。図3は、電子機器11の裏側の底壁30の平面図である。電子機器11は、例えばノートブック型パーソナルコンピュータである。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器11の外観例を示す斜視図である。図2は、電子機器11を上下反転させて裏側から見たときの外観例を示す斜視図である。図3は、電子機器11の裏側の底壁30の平面図である。電子機器11は、例えばノートブック型パーソナルコンピュータである。
本明細書において、手前側(即ちユーザ側)を前方向F、ユーザから見て奥側を後方向R、ユーザから見て左側を左方向、ユーザから見て右側を右方向、ユーザから見て上方を上方向、ユーザから見て下方を下方向と定義する。
図1乃至図3に示すように、電子機器の一例であるパーソナルコンピュータ11は、本体ユニット12と、表示ユニット13と、本体ユニット12と表示ユニット13との間に設けられるヒンジ部14と、を備えている。ヒンジ部14は、表示ユニット13を回転可能に支持している。
表示ユニット13は、ディスプレイ15と、ディスプレイ15の周囲を取り囲むように例えば合成樹脂で形成されたディスプレイケース16と、を有している。ディスプレイ15の一例として、本実施形態では、液晶ディスプレイが搭載されている。
本体ユニット12は、上筐体21と下筐体27とを有しており、これらが上下に重ねあわされて本体ユニット12を構成している。上筐体21の上面には、各種情報を入力するキーボード22や、タッチパッド23と、上筐体21に略長方形に設けられた開口部24と、開口部24の内側に嵌った一対のボタン25等が配設されている。キーボード22のキー22Aは、その一部のみを示している。
表示ユニット13は、本体ユニット12の後端部に、ヒンジ部14を介して支持されており、表示ユニット13は、閉じ状態と、開き状態との間で回動自由である。閉じ状態は、表示ユニット13がキーボード22を上方から覆うように本体ユニット12の上に横たわる状態である。開き状態は、表示ユニット13がキーボード22やディスプレイ15を露出させるように本体ユニット12に対して起立する状態である。
下筐体27は、底壁30と、底壁30の周囲から立ち上る複数の側壁から構成される上部が開放された薄型の箱形状をなし、電源回路やメモリ等の各種電子部品などが実装されたメイン基板26が下筐体27に収納されている。
図2に示すように、下筐体21は、長方形状の底壁30と、この周囲の4辺から立ち上る左側壁32、右側壁33、後側壁34、及び前側壁35とから構成されている。
下筐体27が収納する電子部品11の中にはCPU等の強制空冷を必要とする発熱体が含まれており、この発熱体を冷却するための冷却ファンや放熱フィン(図示せず)等の冷却装置も収納される。冷却ファンや放熱フィン等の冷却装置は、熱交換後の冷却風を外部に排気するため、本体ユニット12の周辺部(ここでは、左側壁32)に排気口40が配設される。
電子機器11には、外部装置との接続のための各種コネクタが配置されている。後側壁34にはTVジャック60と、LANコネクタ61と、DCコネクタ62等が配置され、左側壁32にはRGBコネクタ63、eSATAコネクタ64、HDMIコネクタ65、USBコネクタ66等が配置されている。また、後側壁34には、コネクタの他にもバッテリーを取り出すためのバッテリーイジェクトレバー73、盗難防止用のケンジントンロック67が設けられている。さらに、底壁30には、電子機器11に内蔵される各種電子機器を覆うカバーが設けられており、例えば、バッテリーカバー70、HDD(ハードディスクドライブ)カバー71、メモリカバー72などがある。
また、電子機器11には、例えば、ユーザがキーボード22のキー22Aを打っているときに、電子機器11本体が滑らないように、底壁30に複数個所、ゴム部材から成るすべり止め部材50が設けられている。電子機器11の底壁30には、手前側(前方向F)に3箇所、奥側(後方向R)に2箇所、さらに、中央付近に2箇所のすべり止め部材50が設けられている。すべり止め部材50の形状は、前側壁35から後側壁34に向けて延びて略長方形の形を成している。
電子機器11は、底壁30から下方に向けて直接突出され周囲を囲むように形成された矩形状のゴム脚部51が設けられ、すべり止め部材50はこの矩形状のゴム脚部51の中で貼着される。すべり止め部材50は、ゴム脚部51より下方向にはみ出した格好をしており、電子機器11が載置台に置かれたときにその載置台の接地面と接触される。
次に、本発明の電子機器11のTVジャック60の配置構造について、図4乃至図7を用いて説明する。
図4は、図3に示すF1−F1線に沿った断面図である。また、図5は図3に示すF2−F2線に沿った断面図である。
図4ないし図5に示すように、TVジャック60はゴム脚部51(または、すべり止め部材50)の上方向に配置されている。TVジャック60は、アンテナからの情報を受信するためにケーブルと電気的に接続されるようになっており、接続されたケーブルは抜き挿し可能とされる。この抜き挿しの際に、電子機器11はR方向、F方向に摩擦力が作用する。TVジャック60をゴム脚部51(または、すべり止め部材50)の上方向に配置したのは、この摩擦力を低減させることができるからである。また、上述したように、すべり止め部材50は摩擦力が作用する方向に長く形成されているため、ケーブルの抜き挿しにおける電子機器11のスライド移動も抑えることができる。
図4は、図3に示すF1−F1線に沿った断面図である。また、図5は図3に示すF2−F2線に沿った断面図である。
図4ないし図5に示すように、TVジャック60はゴム脚部51(または、すべり止め部材50)の上方向に配置されている。TVジャック60は、アンテナからの情報を受信するためにケーブルと電気的に接続されるようになっており、接続されたケーブルは抜き挿し可能とされる。この抜き挿しの際に、電子機器11はR方向、F方向に摩擦力が作用する。TVジャック60をゴム脚部51(または、すべり止め部材50)の上方向に配置したのは、この摩擦力を低減させることができるからである。また、上述したように、すべり止め部材50は摩擦力が作用する方向に長く形成されているため、ケーブルの抜き挿しにおける電子機器11のスライド移動も抑えることができる。
また、図5から分かるように、TVジャック60は、すべり止め部材50の長手方向と同じく、F方向に延びている。
なお、電子機器11には、HDD80、ODD(オプティカルディスクドライブ)81、スピーカ装置82、ヒンジカバー83が内設されている。
図6は、後側壁34側からみた平面図である。図7は、図6に示す点線で囲まれた範囲の拡大図である。
図6に示すように、TVジャック60は他のコネクタ(例えば、LANコネクタ61やDCコネクタ62)等の機能部品と比較して比較的大型の機能部品であることが分かる。従来では、このような大型の機能部品の形状に合わせて底壁30を変形させていたが、それではこの変形部分だけ薄型化が実現できない。そこで、本発明では、機能部品の形状に合わせるのではなく、元々ある構造を利用する。すなわち、元々あるゴム脚部51を利用し、ゴム脚部51の上方にTVジャック60を配置した。更なる薄型化をしようとした場合、筐体の底壁30を上方に押し上げないとならないが、底壁30を押し上げることによって、大型のTVジャック60が底壁30側に少し沈んだ構造となっている。
なお、電子機器11には、HDD80、ODD(オプティカルディスクドライブ)81、スピーカ装置82、ヒンジカバー83が内設されている。
図6は、後側壁34側からみた平面図である。図7は、図6に示す点線で囲まれた範囲の拡大図である。
図6に示すように、TVジャック60は他のコネクタ(例えば、LANコネクタ61やDCコネクタ62)等の機能部品と比較して比較的大型の機能部品であることが分かる。従来では、このような大型の機能部品の形状に合わせて底壁30を変形させていたが、それではこの変形部分だけ薄型化が実現できない。そこで、本発明では、機能部品の形状に合わせるのではなく、元々ある構造を利用する。すなわち、元々あるゴム脚部51を利用し、ゴム脚部51の上方にTVジャック60を配置した。更なる薄型化をしようとした場合、筐体の底壁30を上方に押し上げないとならないが、底壁30を押し上げることによって、大型のTVジャック60が底壁30側に少し沈んだ構造となっている。
図7に示すように、TVジャック60は、中心導体101と外導体102から構成されている。中心導体101はケーブルの導線と中心で電気的に接続され、外導体102はケーブルの導線が中心導体101に嵌合するように弾力をもって支持される。そして、この中心導体101と外導体102を収納する収納穴100も含めて、ここではTVジャック60という。
また、TVジャック60の下方に筐体(後側壁34)と同じ材質で、化粧部103が形成されている。この化粧部103は、TVジャック60の周囲を半分くらいまで囲んでおり、このような化粧部103は意匠性も考慮してジャック等の穴の周りに形成されることが多い。よって、TVジャック60を筐体に実装する際は、この化粧部103も含めた範囲をTVジャック60の実装領域とする。
また、化粧部103の下方にあるA点(化粧部103の最下点)は、底壁30の高さよりも距離Hだけ下方に位置されている。つまり、TVジャック60の実装領域の一部がゴム脚部51に侵入している。収納穴100も同様に、実装領域が下方向に下がっていることから、収納穴100の下方にあるB点(収納穴100の最下点)も、底壁30と同じ高さの位置まで下がっている。なお、収納穴100のB点が底壁30より下方にありゴム脚部51に侵入していても特に問題ない。
すなわち、薄型化により通常よりも底壁30が押しあがった関係で、収納穴100は底壁30まで、化粧部103はゴム脚部51の下方向に少し沈んだ状態となる。
本発明では、元々筐体に備えられているゴム脚部51の上方にTVジャック60を設け、TVジャック60が底壁30と同じ高さになるまで落とし込ませ、さらに化粧部103はゴム脚部51の一部に沈み込ませた構造をとっている。これにより、パーソナルコンピュータの厚みを更に薄くすることができ、大型の機能部品も筐体に収納することができる。なお、本発明ではTVジャック60をゴム脚部51の上方に配置したが、TVジャック60に限らず、その他のコネクタなどの機能部品が配置されても同様とする。
本発明では、元々筐体に備えられているゴム脚部51の上方にTVジャック60を設け、TVジャック60が底壁30と同じ高さになるまで落とし込ませ、さらに化粧部103はゴム脚部51の一部に沈み込ませた構造をとっている。これにより、パーソナルコンピュータの厚みを更に薄くすることができ、大型の機能部品も筐体に収納することができる。なお、本発明ではTVジャック60をゴム脚部51の上方に配置したが、TVジャック60に限らず、その他のコネクタなどの機能部品が配置されても同様とする。
以上、本発明の実施形態に係るパーソナルコンピュータ1について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。実施形態に係る各構成要素は、適宜組み合わせて用いることができる。また、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
11…パーソナルコンピュータ、12…本体ユニット、13…表示ユニット、14…ヒンジ部、15…ディスプレイ、16…ディスプレイケース、21…上筐体、27…下筐体、30…底壁、32…左側壁、33…右側壁、35…前側壁、50…すべり止め部材、51…ゴム脚部、60…TVジャック、61…LANコネクタ
Claims (3)
- 底壁を有する筐体と、
前記底壁から下方に突出し、前記筐体が載置された場合に該筐体を支持する脚部と、
前記脚部の上方に配置された機能部品と、を具備し、
前記機能部品の最下点が前記底壁と同じ高さ、あるいは前記脚部に侵入していることを特徴とする電子機器。 - 前記脚部は、底板から直接下方に突出した略矩形状の凹部が形成されたことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
- 前記機能部品は、外部機器と接続するための部品であって、ジャックやコネクタからなることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
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