JP2011136963A - 水中油型皮膚化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】入浴後などの濡れた肌に適用した際に、全身への伸びがよく、肌なじみが良好であり、タオルドライした後もしっとり感が高く良好な保湿性を得ることができ、また乾燥後のすべすべ感が高い水中油型皮膚化粧料の提供。
【解決手段】(A)油剤と、(B)炭化水素油と、(C)イソステアリン酸と、(D)非イオン性界面活性剤とを少なくとも含有し、前記(A)成分が、イソステアリン酸フィトステリル、シア脂、及びリンゴ酸ジイソステアリルの少なくともいずれかであり、前記(B)成分の含有量が、5質量%〜20質量%であり、前記(D)成分のHLBが10〜16であり、前記(A)成分の含有量と、前記(B)成分の含有量との質量比が、(A)/(B)=0.1〜1.0であり、前記(A)成分及び前記(B)成分の含有量と、前記(C)成分の含有量との質量比が、[(A)+(B)]/(C)=1.3〜13.0である水中油型皮膚化粧料である。
【選択図】なし

Description

本発明は、水中油型皮膚化粧料に関する。
従来より、顔や身体等の肌を対象とし、保湿や肌荒れ防止を目的とした種々のスキンケア化粧料が使用されている。特に、身体を対象とした全身用スキンケア化粧料には、優れた保湿効果に加えて、広い塗布面積に対する塗布のしやすさが求められている。
スキンケア化粧料の種類としては、日常や入浴したタオルドライ後等の乾いた肌に塗布するもの、また入浴時等の濡れた肌に塗布するものなどが挙げられるが、これらの中でも全身用として簡便性、衣類への汚染の懸念のなさから、入浴時の濡れた肌に塗布するスキンケア化粧料の提案が求められている。
これに対し、例えば、入浴時の濡れた肌に用いるスキンケア化粧料としては、上がり湯に希釈して身体にかけて使用するセラミド等を含有した上がり湯用保湿組成物(特許文献1)や、油と、安定剤と、スキンケア成分とを含有し、特定の粘度を有し、濡れた肌に塗布した後にすすぎ流して使用するリンス可能な皮膚コンディショニング組成物(特許文献2参照)や、水溶性高分子を含有する水相中に、特定の油性成分を分散させ、流水によって流水中に希釈され、油性成分が肌、毛髪上に残留しやすいシャワー用剤(特許文献3参照)などが提案されている。
また近年、油分と、ワセリンと、脂肪族アルコールと、ポリエチレンとを含有し、濡れ肌に塗布した場合に、液垂れせず、べたつかず水馴染み良く塗布でき、容易に脱落することなく肌に残り、優れた閉塞性と保湿性を有する油性皮膚外用剤(特許文献4参照)や、油性成分と、グリセリンとを含有し、濡れた肌に直接塗布する時の伸びがよく、使用後にしっとり感、うるおい感、すべすべ感等の保湿効果が良好であるボディ化粧料(特許文献5)などが提案されている。
しかしながら、これらの先行技術文献で提案されている濡れた肌に用いる化粧料は、使用時に大量の水で希釈する、あるいは塗布後にシャワーなどで洗い流して使用するため、有効成分である油成分や保湿剤の皮膚への残存量が少なく、十分なスキンケア効果が得られない点で問題であった。
また、油成分や保湿剤の残存量を高めようとその配合量を高めると、皮膚上での伸びや肌なじみが悪く、また油っぽさが生じ衣服着用時などに不快感が生じる点で問題であった。
したがって、入浴後などの濡れた肌に適用した際に、全身への伸びがよく、肌なじみが良好であり、タオルドライした後もしっとり感が高く良好な保湿性を得ることができ、また乾燥後のすべすべ感が高い水中油型皮膚化粧料の提供が求められているのが現状である。
特開2001−354541号公報 特表2005−526118号公報 特開2004−231518号公報 特開2009−46468号公報 特開2009−40724号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、入浴後などの濡れた肌に適用した際に、全身への伸びがよく、肌なじみが良好であり、タオルドライした後もしっとり感が高く良好な保湿性を得ることができ、また乾燥後のすべすべ感が高い水中油型皮膚化粧料を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明者は鋭意検討した結果、以下のような知見を得た。即ち、(A)特定の油剤を配合することにより、濡れた肌に使用しても、タオルドライ後にしっとり感を付与することができること、(B)炭化水素油を特定の含有量配合することで、濡れた肌上でも伸びがよく、タオルドライ後にしっとり感を付与できること、(C)イソステアリン酸を配合することにより、乳化粒子の粒径を細かくでき、肌なじみのよさを付与できること、(D)特定のHLBの非イオン性界面活性剤を配合することにより、効率よく乳化できること、これらの組成により、伸びがよく、肌なじみが良好であり、タオルドライした後もしっとり感が高く、また乾燥後のすべすべ感が高くなること、更に、(E)膨潤力が少なくとも20mL/2gであるカチオン化されていない水膨潤性粘度鉱物及び(F)水溶性高分子を配合することにより、その効果が向上することを知見し、本発明の完成に至った。
本発明は、本発明者による前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> (A)油剤と、(B)炭化水素油と、(C)イソステアリン酸と、(D)非イオン性界面活性剤とを少なくとも含有し、前記(A)成分が、イソステアリン酸フィトステリル、シア脂、及びリンゴ酸ジイソステアリルの少なくともいずれかであり、前記(B)成分の含有量が、5質量%〜20質量%であり、前記(D)成分のHLBが10〜16であり、前記(A)成分の含有量と、前記(B)成分の含有量との質量比が、(A)/(B)=0.1〜1.0であり、前記(A)成分及び前記(B)成分の含有量と、前記(C)成分の含有量との質量比が、[(A)+(B)]/(C)=1.3〜13.0であることを特徴とする水中油型皮膚化粧料である。
<2> (A)油剤の含有量が、0.5質量%〜6質量%である前記<1>に記載の水中油型皮膚化粧料である。
<3> (C)イソステアリン酸の含有量が、1質量%〜10質量%である前記<1>から<2>のいずれかに記載の水中油型皮膚化粧料である。
<4> (D)非イオン性界面活性剤の含有量が、1質量%〜10質量%である前記<1>から<3>のいずれかに記載の水中油型皮膚化粧料である。
<5> (E)膨潤力が少なくとも20mL/2gであるカチオン化されていない水膨潤性粘度鉱物を更に含有し、該(E)成分の含有量が0.1質量%〜2.0質量%である前記<1>から<4>のいずれかに記載の水中油型皮膚化粧料である。
<6> (F)水溶性高分子を更に含有し、該(F)成分の含有量が0.1質量%〜1.0質量%である前記<1>から<5>のいずれかに記載の水中油型皮膚化粧料である。
<7> 濡れた肌に用いられる前記<1>から<6>のいずれかに記載の水中油型皮膚化粧料である。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、入浴後などの濡れた肌に適用した際に、全身への伸びがよく、肌なじみが良好であり、タオルドライした後もしっとり感が高く良好な保湿性を得ることができ、また乾燥後のすべすべ感が高い水中油型皮膚化粧料を提供することができる。
(水中油型皮膚化粧料)
本発明の水中油型皮膚化粧料は、(A)油剤と、(B)炭化水素油と、(C)イソステアリン酸と、(D)非イオン性界面活性剤とを少なくとも含有し、更に好ましくは、(E)カチオン化されていない水膨潤性粘度鉱物と、(F)水溶性高分子とを含有し、必要に応じて、更にその他の成分を含有する。
本発明の水中油型皮膚化粧料の使用方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、濡れた肌に特に好適に使用できる。
ここで、濡れた肌とは、水で濡れた肌のことをいい、該水で濡れた肌としては、例えば、一般消費者の日常生活における水で濡れた肌や、職業従事者の水で濡れた肌などが挙げられる。前記水中油型皮膚化粧料は、これらの水で濡れた肌を生じる全ての場合に広く用いることができる。
具体的な日常生活における水で濡れた肌への使用場面としては、風呂上がりやシャワーを浴びた後のボディケア、手洗い後のハンドケア、洗顔後のフェイスケア、足浴後のフットケア、台所での食器洗いや洗濯等の後のハンドケアなどが挙げられる。
前記水で濡れた肌に存在する水の量としては、特に制限はないが、一般に1mg/cm〜4mg/cmである。
<(A)成分>
前記(A)成分である油剤は、濡れた肌にしっとり感を付与する目的で配合される。
前記(A)成分は、イソステアリン酸フィトステリル、シア脂、及びリンゴ酸ジイソステアリルの少なくともいずれかの油剤である。これらの中でも、イソステアリン酸フィトステリル、シア脂が、タオルドライ後のしっとり感が高い点で好ましい。
前記シア脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、融点が28℃〜60℃のものが好ましい。前記シア脂の融点が、28℃未満であると、タオルドライ後のしっとり感が低下することがあり、60℃を超えると、肌なじみが悪くなることがある。
前記(A)成分の入手方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、合成する方法、市販品を用いる方法などが挙げられる。
前記市販品の具体例としては、フィトステリルイソステアレート(日光ケミカル株式会社製、タマ生化学株式会社製)等のイソステアリン酸フィトステリル;ビオデルマSX−19<E>(一丸ファルコス株式会社製)等のシア脂;DISM(日光ケミカル株式会社製)等のリンゴ酸ジイソステアリルなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記水中油型皮膚化粧料における前記(A)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、タオルドライ後のしっとり感や乾燥後のすべすべ感の高さの点から、0.5質量%〜6質量%が好ましく、2質量%〜5質量%がより好ましい。前記(A)成分の含有量が、0.5質量%未満であると、タオルドライ後のしっとり感や乾燥後のすべすべ感が得られないことや、伸びが悪くなることがあり、6質量%を超えると、すべすべ感が低下し、肌なじみが悪くなることがある。
<(B)成分>
前記(B)成分である炭化水素油は、伸びのよさを向上させる目的で配合される。
前記(B)成分は、25℃で液状の油であり、その種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、流動パラフィン、スクワラン、水添ポリイソブテンなどが挙げられる。前記(B)成分は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、前記(B)成分は、タオルドライ後のしっとり感や乾燥後のすべすべ感が高い点で、流動パラフィン、スクワランが好ましい。
また、50℃付近に転相温度を有する乳化組成物は、保存期間中に分離し難いなど安定性が高い。そのため、前記水中油型皮膚化粧料をこのような乳化組成物として調製するには、前記(A)成分が50℃で前記(B)成分に溶解することが必要であるため、その観点からも、前記(B)成分は、流動パラフィン、スクワランが好ましい。
前記(B)成分は、市販品を用いることができ、その具体例としては、流動パラフィン350−S(三光化学工業株式会社製)等の流動パラフィン;ヒトデルム(COGNIS IBERIA,s.l.製)等のスクワランなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記水中油型皮膚化粧料における前記(B)成分の含有量としては、5質量%〜20質量%であるが、乾燥後のすべすべ感が高く、伸びや肌なじみがよい点で、8質量%〜15質量%が特に好ましい。前記(B)成分の含有量が、5質量%未満であると、伸びが悪くなることや、乾燥後のすべすべ感が低下することがあり、20質量%を超えると、肌なじみが悪くなることや、乾燥後のすべすべ感が低下することがある。
<(C)成分>
前記(C)成分であるイソステアリン酸は、伸びのよさ、肌なじみのよさを向上させる目的で配合される。
前記(C)成分の入手方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、合成する方法、市販品を用いる方法などが挙げられる。
前記市販品の具体例としては、イソステアリン酸EX(高級アルコール工業)、HAIMRIC−MKH(R)(高級アルコール工業株式会社製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記水中油型皮膚化粧料における前記(C)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1質量%〜10質量%が好ましく、肌なじみがよく、乾燥後のすべすべ感が高い点で、3質量%〜7質量%がより好ましい。前記(C)成分の含有量が、1質量%未満であると、肌なじみが悪くなることや、乾燥後のすべすべ感が低下することがあり、10質量%を超えると、乾燥後のすべすべ感が低下することがある。
<(D)成分>
前記(D)成分である非イオン性界面活性剤は、乳化剤として配合される。
前記(D)成分としては、HLBが10〜16であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記(D)成分の具体例としては、トリイソステアリン酸PEG−30グリセリル(HLB10)、トリイソステアリン酸PEG−40グリセリル(HLB11)、ステアリン酸ポリグリセリン−6(HLB12)、イソステアリン酸PEG−20グリセリル(HLB13)、PEG−50水添ヒマシ油(HLB13)、イソステアリン酸PEG−20ソルビタン(HLB15)、ステアリン酸PEG−30グリセリル(HLB15)、ステアリン酸PEG−40(HLB16)などが挙げられる。これらの中でも、肌なじみがよく、乾燥後のすべすべ感が高い点から、トリイソステアリン酸PEG−40グリセリル(HLB11)、イソステアリン酸PEG−20グリセリル(HLB13)が特に好ましい。
前記(D)成分は、市販品を用いることができ、例えば、イソステアリン酸PEG−20グリセリル(HLB13:EMALEXGWIS120EX、日本エマルジョン株式会社製)、トリイソステアリン酸PEG−40グリセリル(HLB11:EMALEXGWIS340EX、日本エマルジョン株式会社製)、トリイソステアリン酸PEG−30グリセリル(HLB10:EMALEXGWIS330EX、日本エマルジョン株式会社製)、ステアリン酸PEG−40(HLB16:EMALEX840、日本エマルジョン株式会社製)などが挙げられる。
前記HLBは、有機概念図におけるIOB×10で示されるものである。
前記有機概念図におけるIOBとは、有機概念図における有機性値(OV)に対する無機性値(IV)の比、即ち、「無機性値(IV)/有機性値(OV)」をいう。
前記有機概念図とは、藤田穆により提案されたものであり、その詳細は、“Pharmaceutical Bulletin”, 1954, vol.2, 2, pp.163−173、「化学の領域」, 1957, vol.11, 10, pp.719−725、「フレグランスジャーナル」, 1981, vol.50, pp.79−82などで説明されている。即ち、全ての有機化合物の根源をメタン(CH)とし、他の化合物は全てメタンの誘導体とみなして、その炭素数、置換基、変態部、環などにそれぞれ一定の数値を設定し、そのスコアを加算して有機性値、無機性値を求め、この値を有機性値をX軸、無機性値をY軸にとった図上にプロットしていくものである。この有機概念図は、「有機概念図−基礎と応用−」(甲田善生著、三共出版、1984)などにも示されている。
前記(D)成分のHLBは、10〜16であるが、肌なじみがよく、乾燥後のすべすべ感が高い点から、11〜13がより好ましい。前記(D)成分のHLBが、10未満又は16を超えると、安定な乳化組成物を得ることができず、伸びや肌なじみが悪くなることや、すべすべ感が低下することがある。
前記水中油型皮膚化粧料における、前記(D)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1質量%〜10質量%が好ましく、2.5質量%〜5質量%がより好ましい。前記(D)成分の含有量が、1質量%未満であると、伸びや肌なじみが悪くなることや、乾燥後のすべすべ感が低下することがあり、10質量%を超えると、タオルドライ後のしっとり感や乾燥後のすべすべ感が低下することがある。
<(E)成分>
前記(E)成分である、カチオン化されていない水膨潤性粘度鉱物は、乾燥後のすべすべ感の向上、前記(A)成分の肌への付着性の向上の目的で配合される。
前記(E)成分は、膨潤力が少なくとも20mL/2gであるカチオン化されていない水膨潤性粘土鉱物である。ここで、本発明で規定する「膨潤力」は、第15改定 日本薬局方に定められたベントナイトの試験方法を準用し、水膨潤性粘度鉱物2gの膨潤体積(mL)で表される。
前記膨潤力は、少なくとも20mL/2gであれば、その上限には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記水中油型皮膚化粧料において、膨潤力が20mL/2g未満の水膨潤性粘土鉱物を用いると、前記水中油型皮膚化粧料中での前記(E)成分の分散性が悪くなり、塗布時にざらつきを感じることや、肌なじみが悪くなることがある。
また、膨潤力が20mL/2g未満の水膨潤性粘土鉱物を用いると、タオルドライ後のしっとり感も低下することがある。これは、膨潤力20mL/2g未満の水膨潤性粘土鉱物は、保湿効果に寄与する抱水性が低く、更に肌付着性が低いため、タオルドライで拭き取った後の肌残存率が低いためと推察される。
前記(E)成分は、膨潤力が少なくとも20mL/2gのカチオン化されていない水膨潤性粘度鉱物であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、天然物、天然物の精製品、天然の膨潤性を改質したもの又は合成されたものなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記(E)成分の具体例としては、膨潤力が少なくとも20mL/2gである天然の又は合成された、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ソーコナイト、ヘクトライト、スチブンサイト等のスメクタイト族の粘土鉱物;バーミキュライト、膨潤性合成フッ素雲母(Na型、Li型合成マイカ)などが挙げられる。また、前記粘土鉱物にイオン交換反応を施し膨潤性を向上させた高金属イオン置換粘土鉱物なども用いることができる。
これらの中でも、前記(E)成分は、層間に水分子を水和して取り込む交換性のイオンを含有しており、膨潤性、吸着性、結合性、懸濁性、増粘性などの性質を有し、他の粘土鉱物とは異なった性質を示すものが好ましく、スメクタイト族、スメクタイト族のモンモリロナイを主成分とするベントナイトが、更に前記水中油型皮膚化粧料の分散性を安定化させる点で好ましい。
前記(E)成分は、市販品を用いることができ、その具体例としては、ポーラゲル(アメリカンコロイド社製)、ラポナイト(日本シリカ工業株式会社製)、ベンゲルFW(豊順鉱業株式会社製)、ルーセンタイト(コープケミカル株式会社製)、クニピアF(クニミネ工業株式会社製)、ベンクレイ(水澤化学工業株式会社製)、ビーガム(バンダービルト社製)などが挙げられる。これらの中でも、前記(E)成分は、ベンゲルFW、クニピアFが好ましい。
前記(E)成分の平均粒径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1nm〜5,000nmが好ましく、1nm〜1,000nmがより好ましく、1nm〜700nmが更に好ましい。前記平均粒径が5,000nmを超えると、水膨潤性粘度鉱物単位質量当たりの表面積が小さくなり肌への接触面積が小さくなるため、肌への付着性が低下し、タオルドライ後のしっとり感が低下することがある。
前記平均粒径は、動的光散乱法により測定したメディアン径(積算粒子量が50体積%になる粒子径)であり、島津レーザ回折式粒度分布測定装置SALD−2200で測定することができる。
前記水中油型皮膚化粧料における前記(E)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.1質量%〜2.0質量%が好ましく、0.2質量%〜1.0質量%がより好ましい。前記(E)成分の含有量が、0.1質量%未満であると、すべすべ感や肌なじみが悪くなることがあり、2.0質量%を超えると、肌の上での被膜感が強くなり、肌なじみが悪くなることや、タオルドライ後のしっとり感が低下することがある。
<(F)成分>
前記(F)成分である水溶性高分子は、伸びのよさ、肌なじみのよさを付与する目的で配合される。また、前記(F)成分は、特定の粘度を保有することが好ましい。
前記(F)成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、植物多糖類系、微生物多糖類系等の天然高分子;セルロース系、デンプン系、アルギン酸系、天然高分子誘導体等の半合成高分子;ビニル系等の合成高分子などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記植物多糖類系としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、グアーガム、ローストビーンガム、アラビアガム、トラガカントガム、カラギーナン、ガラクタン、ペクチン、マンナン、デンプンなどが挙げられる。
前記微生物多糖類系としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、キサンタンガム、デキストラン、プルラン、カードランなどが挙げられる。
前記セルロース系の半合成高分子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はその塩などが挙げられる。
前記デンプン系の半合成高分子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプンなどが挙げられる。
前記アルギン酸系の半合成高分子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルギン酸プロピレングリコールエステルなどが挙げられる。
前記セルロース系、前記デンプン系、前記アルギン酸系以外の多糖類骨格を有する天然高分子誘導体等の半合成系としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、デキストラン硫酸、カルボキシメチルキチンなどが挙げられる。
前記合成高分子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル等のビニル系の他に、ポリエチレングリコール、酸化エチレン及び酸化プロピレンブロックの共重合体など挙げられる。
前記(F)成分は、これらの中でも、特に、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースナトリウムが、伸びや肌のなじみがよく、乾燥後のすべすべ感が高い点で好ましい。
前記水中油型皮膚化粧料における前記(F)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.1質量%〜1.0質量%が好ましく、0.1質量%〜0.7質量%がより好ましい。前記(F)成分の含有量が、0.1質量%未満であると、伸びや肌なじみが悪くなることがあり、1.0質量%を超えると、伸びが悪くなることや、乾燥後のすべすべ感が低下することがある。
<(A)/(B)(質量比)>
前記(A)成分の含有量と、前記(B)成分の含有量との質量比は、(A)/(B)=0.1〜1.0であるが、伸びがよく、タオルドライ後のしっとり感が高い点から、(A)/(B)=0.2〜0.5が好ましい。前記質量比が、0.1未満であると、タオルドライ後のしっとり感や乾燥後のすべすべ感が低下することがあり、1.0を超えると、伸びが悪くなることや、すべすべ感が低下することがある。なお、前記質量比は、小数点第2位を四捨五入した値を示す。
<[(A)+(B)]/(C)(質量比)>
前記(A)成分及び前記(B)成分の含有量と、前記(C)成分の含有量との質量比は、[(A)+(B)]/(C)=1.3〜13.0であるが、肌なじみがよく、乾燥後のすべすべ感が高い点から、[(A)+(B)]/(C)=1.9〜4.3が好ましい。前記質量比が、1.3未満であると、タオルドライ後のしっとり感が低下することがあり、13.0を超えると、肌なじみが悪くなることや、乾燥後のすべすべ感が低下することがある。なお、前記質量比は、小数点第2位を四捨五入した値を示す。
<その他の成分>
前記その他の成分としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記(A)成分、前記(B)成分、及び前記(C)成分を除く油脂成分、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性イオン界面活性剤、前記(D)成分を除く非イオン界面活性剤等の界面活性剤、無機粉体、有機粉体等の水不溶性粉体、保湿剤、ビタミン類、アミノ酸類、抗炎症剤、紫外線吸収剤、冷感付与剤、酸化防止剤、着色剤、香料、制汗剤、殺菌剤、消臭剤、防腐剤、包接化合物、溶剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記その他の成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<粘度>
前記水中油型皮膚化粧料の粘度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、500mPa・s〜20,000mPa・sが好ましく、1,000mPa・s〜10,000mPa・sがより好ましく、2,000mPa・s〜5,000mPa・sが更に好ましい。前記粘度が、500mPa・s未満であると、全身など広範囲への伸びが悪くなることがあり、20,000mPa・sを超えると、肌なじみが悪くなることや、乾燥後のすべすべ感が低下することがある。
前記粘度は、BH型粘度計(医薬部外品原料規格、粘度測定法、第2法などに規定)を用いて25℃、20rpm(ローター:6号ローター)、1分間後の値を測定することにより確かめることができる。前記BH型粘度計としては、例えば、東京計器BH型粘度計などが挙げられる。
<pH>
前記水中油型皮膚化粧料のpHとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、肌への負担を低くするため、健常皮膚表面のpHである4.5〜6.0が好ましい。
前記pHは、pHメーターを用いて25℃、2分間後の値を測定することにより確かめることができる。前記pHメーターとしては、例えば、ホリバpHメーター D−52などが挙げられる。
<剤型>
前記水中油型皮膚化粧料の剤型としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、乳液、クリームなどが挙げられる。
<製造方法>
前記水中油型皮膚化粧料の製造方法としては、特に制限はなく、剤型などに応じて適宜選択することができるが、前記(A)成分、前記(B)成分、前記(C)成分、及び前記(D)成分を65℃で加熱溶解し、ホモミキサーにて乳化する方法などが挙げられる。乳化後は、攪拌しながら冷却することが好ましい。
前記水中油型皮膚化粧料に前記(E)成分を配合する場合は、予め前記(E)の分散液を調製しておくことが好ましく、該分散液の調製方法としては、精製水を攪拌しながら前記(E)成分を徐々に添加することで調製できる。この分散液に、前記65℃で加熱溶解した前記(A)成分、前記(B)成分、前記(C)成分、及び前記(D)成分を添加し、ホモミキサーにて乳化する方法が好ましい。
また、前記水中油型皮膚化粧料に前記(F)成分を配合する場合も、予め前記(F)成分にグリセリンを添加し、65℃まで加熱しておくことが好ましい。調製した(F)に、前記65℃で加熱溶解した前記(A)成分、前記(B)成分、前記(C)成分、及び前記(D)成分を添加し、ホモミキサーにて乳化する方法が好ましい。
前記(E)成分と、前記(F)成分との両方を配合する場合は、前記(E)成分の分散液に、前記グリセリンで調製した前記(F)成分を添加し、65℃まで加熱後、記65℃で加熱溶解した前記(A)成分、前記(B)成分、前記(C)成分、及び前記(D)成分を添加し、ホモミキサーにて乳化する方法が好ましい。
前記(E)成分及び前記(F)成分は、このように予め調製しておかないと、ダマになり、均一に混合できないことがある。
<使用量、及び適用部位>
前記水中油型皮膚化粧料の適用部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、手、足、顔、腕、全身などが挙げられる。
前記濡れた肌への適用量としても、特に制限はなく、適用部位などの目的に応じて適宜選択することができるが、0.2mg/cm〜2.0mg/cmが、伸びや肌なじみがよく、またタオルドライ後のしっとり感や乾燥後のすべすべ感が高い点で好ましい。
<使用方法>
前記水中油型皮膚化粧料の使用方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、乾いた肌に使用してもよく、水(例えば、冷水、お湯など)で濡れた肌に使用してもよいが、入浴後、シャワー後等の濡れた肌に適量を塗布して、塗り伸ばして使用することが好ましい。前記水中油型皮膚化粧料の塗布後は、シャワー等ですすぎ流した後、タオルドライしてもよいが、すすぎ流さずに塗布後はそのままタオルドライすることが、しっとり感が向上し、保湿効果を高めることできる点で好ましい。
前記水中油型皮膚化粧料は、特に濡れた肌において、伸びや肌なじみがよく、またタオルドライ後のしっとり感や乾燥後のすべすべ感を付与することができるものであるが、このメカニズムとしては、前記水中油型皮膚化粧料中において、油成分(前記(A)成分、前記(B)成分、及び前記(C)成分)は、前記(D)成分により乳化されたミセル(液滴)となっており、肌に塗布した時に該ミセルが崩壊し、前記油成分が肌に付着し、そのエモリエント効果(皮膚の水分蒸散抑制)によりしっとり感を付与できるものと推察される。このとき、前記(A)成分の配合により、前記(B)のみの場合と比較してしっとり感が向上する。更に前記(C)成分の配合により、前記ミセルの粒径が細かくなり、また乳化安定性も向上するため、肌上に均一に広がりやすくなり、肌なじみがよくなり、乾燥後のすべすべ感が高くなると考えられる。
前記油成分及び前記(D)成分に、更に前記(E)成分を配合すると、皮膚に吸着し、べたつきを低減し、乾燥後のすべすべ感を付与し、使用感を向上させることができる。また前記(E)成分は、該(E)成分の肌付着性が高いだけでなく、前記油成分等の保湿に有効な成分の肌への付着性を高めることができるので、タオルドライ前記水中油型皮膚化粧料を拭き取った後においても、前記水中油型皮膚化粧料における有効成分の肌残存率が向上し、保湿効果を向上させると推察される。また、更に前記(F)成分を配合すると、水中油型皮膚化粧料に適度な粘度を与えることができ、伸びのよさと、肌なじみのよさを付与できる。
<用途>
前記水中油型皮膚化粧料は、入浴後などの濡れた肌に適用した際に、全身への伸びがよく、肌なじみが良好であり、タオルドライした後もしっとり感が高く良好な保湿性を得ることができ、また乾燥後のすべすべ感が高いため、乳液、クリームなどに好適に利用可能である。
以下に本発明の実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例及び比較例において、「%」は、特に明記のない限り「質量%」を表し、各成分量は、全て純分換算した値を表す。また、質量比は、小数点第2位を四捨五入した値を示す。
(実施例1〜29、比較例1〜11)
実施例1〜29及び比較例1〜11において、表1〜4及び表14〜15に示す組成に従い、水中油型皮膚化粧料を製造した。即ち、(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び(D)成分を65℃で加熱溶解し、ホモミキサー(みずほ工業株式会社製)にて乳化した。攪拌しながら30℃まで冷却し、実施例1〜29及び比較例1〜11の水中油型皮膚化粧料を得た。
(比較例12〜13)
実施例1〜29及び比較例1〜11において、(D)成分を、表15に示す(D’)成分に代えた以外は、実施例1〜29及び比較例1〜11と同様の方法で、比較例12〜13の水中油型皮膚化粧料を得た。
(実施例30〜52)
実施例30〜52において、表5〜7に示す組成に従い、水中油型皮膚化粧料を製造した。即ち、精製水を攪拌しながら(E)成分を徐々に添加して均一な分散液を調製した。この分散液に、(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び(D)成分を65℃で加熱溶解したものを徐々に添加し、ホモミキサー(みずほ工業株式会社製)にて乳化した。攪拌しながら30℃まで冷却し、実施例30〜52の水中油型皮膚化粧料を得た。
(実施例53〜75)
実施例53〜75において、表8〜10に示す組成に従い、水中油型皮膚化粧料を製造した。即ち、(F)成分にグリセリンを添加し、65℃まで加熱した。次いで、(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び(D)成分を65℃で加熱溶解したものを徐々に添加し、ホモミキサー(みずほ工業株式会社製)にて乳化した。攪拌しながら30℃まで冷却し、実施例53〜75の水中油型皮膚化粧料を得た。
(実施例76〜98)
実施例76〜98において、表11〜13に示す組成に従い、水中油型皮膚化粧料を製造した。即ち、精製水を攪拌しながら(E)成分を徐々に添加して均一な分散液を調製した。この分散液に、(F)成分及びグリセリンを添加し、65℃まで加熱した。次いで、(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び(D)成分を65℃で加熱溶解したものを徐々に添加し、ホモミキサー(みずほ工業株式会社製)にて乳化した。攪拌しながら30℃まで冷却し、実施例76〜98の水中油型皮膚化粧料を得た。
実施例1〜98及び比較例1〜13の水中油型皮膚化粧料について、以下の方法に従い、伸びのよさ、肌なじみのよさ、タオルドライ後のしっとり感、及び乾燥後のすべすべ感について、使用感の評価を行った。
また、BH型粘度計(東京計器BH型粘度計)を用いて25℃、20rpm(6号ローター)、1分間後の粘度を測定したところ、実施例1〜98及び比較例1〜13の粘度は、500mPa・s〜20,000mPa・sであった。
<使用感の評価方法>
被験者男女20名が、石鹸で洗浄した前腕を40℃の湯に5分間浸漬した後に、濡れた状態の前腕内側部全体に試料0.4gを手で塗り伸ばし、タオルで拭いた。塗り伸ばした時の伸びのよさ、肌なじみのよさ、タオルで拭いた直後の前腕内側部のしっとり感、及びタオルドライした乾燥後の肌のすべすべ感について、下記評価点に基づき官能評価を行い、被験者男女20名の官能評価平均点を算出し、該平均点から下記使用感基準に基づく評価を行った結果を、表1〜15に示す。
[評価点]
−伸びのよさ−
5点:非常に伸びがよい。
4点:伸びがよい。
3点:やや伸びがよい。
2点:伸びが悪い。
1点:非常に伸びが悪い。
−肌なじみのよさ−
5点:非常に肌なじみがよい。
4点:肌なじみがよい。
3点:やや肌なじみがよい。
2点:肌なじみが悪い。
1点:非常に肌なじみが悪い。
−しっとり感の高さ−
5点:非常にしっとりする。
4点:しっとりする。
3点:ややしっとりする。
2点:あまりしっとりしない。
1点:しっとりしない。
−すべすべ感の高さ−
5点:非常にすべすべ感が高い。
4点:すべすべ感が高い。
3点:ややすべすべ感が高い。
2点:すべすべ感が低い。
1点:非常にすべすべ感が低い。
[使用感基準]
A:被験者20名の平均点が4.5点以上5点以下。
B:被験者20名の平均点が4.0点以上4.5点未満。
C:被験者20名の平均点が3.0点以上4.0点未満。
D:被験者20名の平均点が2.0点以上3.0点未満。
E:被験者20名の平均点が1.0点以上2.0点未満。
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実施例1〜98及び比較例1〜13に使用した原料は、下記表16に示すとおりである。
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(実施例99:乳液)
下記組成を用い、乳液を実施例76〜98と同様の方法で製造し、実施例1〜99と同様の方法で使用感の評価、及び粘度測定を行った。また、pHについて、pHメーター(ホリバpHメーター D−52)を用い、25℃、2分間後の値を測定した。
−組成−
イソステアリン酸フィトステリル(*4) 5.0%
流動パラフィン(*6) 8.0%
イソステアリン酸(*7) 3.0%
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(EO40) 1.5%
(HLB11)(*8)
モノステアリン酸ポリエチレングリコール(EO40) 1.5%
(HLB:17.5)(*9)
セトステアリルアルコール(*10) 1.2%
ビタミンE(*11) 0.1%
ベントナイト(膨潤力 70mL/2g)(*12) 0.3%
キサンタンガム(*13) 0.5%
濃グリセリン 10.0%
1,3−ブチレングリコール 5.0%
エタノール 3.0%
パラオキシ安息香酸メチル 0.2%
クエン酸 0.015%
香料 0.2%
精製水 残部
合計 100.0%
pH 5.2
粘度 2,500mPas
(A)/(B)=0.6(質量比)
[(A)+(B)]/(C)=4.3(質量比)
伸びのよさ:A
肌なじみ:A
タオルドライ後のしっとり感:A
乾燥後のすべすべ感:A
実施例99に使用した原料は、以下に示すとおりである。
*4:フィトステリルイソステアレート(タマ生化学株式会社製)
*6:流動パラフィン350−S(三光化学工業株式会社製)
*7:イソステアリン酸EX(高級アルコール工業株式会社製)
*8:GWIS−340EX(日本エマルジョン株式会社製)
*9:MYS−40V(日光サーファクタント工業株式会社製)
*10:コノール30CK(新日本理化株式会社製)
*11:理研Eオイル800(理研ビタミン株式会社製)
*12:クニピアF(クニミネ工業株式会社製)
*13:エコーガムT(大日本住友製薬株式会社製)
(実施例100:クリーム)
下記の組成に従い、を常法により調製した。
下記組成を用い、クリームを前記実施例76〜98と同様の方法で製造し、実施例1〜99と同様の方法で使用感の評価、及び粘度測定を行った。また、pHについて、pHメーター(ホリバpHメーター D−52)を用い、25℃、2分間後の値を測定した。
−組成−
シア脂(*14) 4.0%
流動パラフィン(*16) 6.0%
スクワラン(*17) 1.0%
イソステアリン酸(*18) 3.0%
ジメチルシリコン30cs(*19) 0.5%
モノステアリン酸ポリエチレングリコール(EO40) 2.0%
(HLB17.5)(*20)
モノステアリン酸グリセリル:HLB3(*21) 1.5%
セトステアリルアルコール(*22) 2.0%
ビタミンE(*23) 0.1%
ベントナイト(膨潤力 70mL/2g)(*24) 0.25%
ベントナイト(膨潤力 35mL/2g)(*25) 0.05%
キサンタンガム(*26) 0.3%
濃グリセリン 9.0%
1,3−ブチレングリコール 3.0%
エタノール 3.0%
パラオキシ安息香酸メチル 0.2%
パラオキシ安息香酸プロピル 0.1%
クエン酸 0.015%
カミツレエキス(*27) 0.001%
香料 0.3%
精製水 残部
合計 100.0%
pH 5.3
粘度 10,000(mPa・s)
(A)/(B)=0.6(質量比)
[(A)+(B)]/(C)=3.7(質量比)
伸びのよさ:B
肌なじみ:A
タオルドライ後のしっとり感:A
乾燥後のすべすべ感:A
実施例100に使用した原料は、以下に示すとおりである。
*14:ビオデルマSX−19<E>(一丸ファルコス株式会社製)
*16:流動パラフィン350−S(三光化学工業株式会社製)
*17:ヒトデルム(COGNIS IBERIA,s.l.社製)
*18:イソステアリン酸EX(高級アルコール工業株式会社製)
*19:SH200 30cs(東レダウコーニング株式会社製)
*20:MYS−40V(日光サーファクタント工業株式会社製)
*21:MGS−BV(日光サーファクタント工業株式会社製)
*22:コノール30CK(新日本理化株式会社製)
*23:理研Eオイル800(理研ビタミン株式会社製)
*24:クニピアF(クニミネ工業株式会社製)
*25:ベンゲルFW(豊順鉱業社株式会社製)
*26:エコーガムT(大日本住友製薬株式会社製)
*27:カミツレリキッド(一丸ファルコス株式会社製)
本発明の水中油型皮膚化粧料は、入浴後などの濡れた肌に適用した際に、全身への伸びがよく、肌なじみが良好であり、タオルドライした後もしっとり感が高く良好な保湿性を得ることができ、また乾燥後のすべすべ感が高いため、乳液、クリームなどに好適に利用可能である。

Claims (3)

  1. (A)油剤と、(B)炭化水素油と、(C)イソステアリン酸と、(D)非イオン性界面活性剤とを少なくとも含有し、
    前記(A)成分が、イソステアリン酸フィトステリル、シア脂、及びリンゴ酸ジイソステアリルの少なくともいずれかであり、
    前記(B)成分の含有量が、5質量%〜20質量%であり、
    前記(D)成分のHLBが10〜16であり、
    前記(A)成分の含有量と、前記(B)成分の含有量との質量比が、(A)/(B)=0.1〜1.0であり、
    前記(A)成分及び前記(B)成分の含有量と、前記(C)成分の含有量との質量比が、[(A)+(B)]/(C)=1.3〜13.0であることを特徴とする水中油型皮膚化粧料。
  2. (E)膨潤力が少なくとも20mL/2gであるカチオン化されていない水膨潤性粘度鉱物を更に含有し、該(E)成分の含有量が0.1質量%〜2.0質量%である請求項1に記載の水中油型皮膚化粧料。
  3. (F)水溶性高分子を更に含有し、該(F)成分の含有量が0.1質量%〜1.0質量%である請求項1から2のいずれかに記載の水中油型皮膚化粧料。
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