JP2005507945A - 自己発泡性、発泡体様、適用後発泡性もしくは発泡可能な化粧品もしくは皮膚科学的調製物 - Google Patents

自己発泡性、発泡体様、適用後発泡性もしくは発泡可能な化粧品もしくは皮膚科学的調製物 Download PDF

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Abstract

I)A)10〜40炭素原子の鎖長を有する、完全に、部分的に中和された、もしくは中和されていない分枝および/もしくは非分枝の飽和および/もしくは不飽和脂肪酸の群から選択される少なくとも1種の乳化剤(A)、B)10〜40炭素原子の鎖長および5〜100のエトキシル化度を有するポリエトキシル化脂肪酸エステルの群から選択される少なくとも1種の乳化剤(B)、並びにC)10〜40炭素原子の鎖長を有する飽和および/もしくは不飽和の分枝および/もしくは非分枝脂肪アルコールの群から選択される少なくとも1種の共乳化剤(C)、から成る乳化剤系を含んで成り、更にII)a)シリコーン油およびシリコーンワックスの群からの1種もしくは複数の脂質並びにb)≧30mN/mの極性を有する非極性脂質の群からの1種もしくは複数の脂質(ここで、(a)対(b)の比率は1:3〜3:1の範囲にある)を含有する、−調製物の総重量に対して−30重量%までの液相を含んで成る、自己発泡性の、発泡体様の、適用後発泡性のもしくは発泡可能な化粧品および皮膚科学的調製物。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は自己発泡性、発泡体様、適用後発泡性もしくは発泡可能な化粧品および皮膚科学的調製物、とりわけ皮膚手入れ用化粧品および皮膚科学的調製物に関する。
【背景技術】
【0002】
発泡体(foams)もしくは発泡体様(foam−like)調製物は分散系(disperse system)の1形態である。
【0003】
これまでもっとも重要でもっとも周知の分散系は圧倒的にエマルションである。エマルションは相互中に不溶性かもしくはごく僅かに可溶性の2種以上の液体の2相もしくは多相系である。概括的にごく限定された安定性のみを有する液体(純粋なもしくは溶液としての)は、多少とも微細な(fine)分布状態でエマルション中に存在する。
【0004】
発泡体は液体、半流動体、高粘度もしくは固体の気泡(cell)のリブ(rib)により区画されている、気体の充填された、球状のもしくは多面体の(polyhedral)気泡の構造物である。交差地点を介して接合された気泡のリブが連続的な枠組み(framework)を形成する。発泡体の層状体(lamellae)が気泡のリブ間に伸びる(閉鎖された気泡の発泡体)。発泡体の層状体がかき乱されたりもしくは発泡体形成の終結時に気泡のリブ中に逆流する場合には、開放された−気泡の発泡体が得られる。表面積の減少は表面エネルギーの生成をもたらすので、発泡体はまた、熱力学的に不安定である。従って、発泡体の安定性およびそれに従うその存在は、それがその自己破壊をどの程度防止することができるかに左右される。
【0005】
化粧品発泡体は通常、そこで液体が分散剤を表わし、気体が分散される物質を表わす、液体と気体の分散系である。低粘度の液体の発泡体は界面活性物質(界面活性剤、発泡体安定剤)により一時的に安定化される。それらの大きい内部表面積のために、これらの界面活性剤の発泡体は、例えば清浄化および洗浄操作に利用される高い吸着能(adsorption capacity)をもつ。従って、化粧品の発泡体はとりわけ、清浄化の分野で、例えば髭剃り用発泡体としての、そして毛髪手入れの分野で使用される。
【0006】
発泡体を形成するためには、適当な液体中に気体を通気するか、もしくは問題の気体雰囲気中で液体を激しくビート、震盪、噴霧もしくは撹拌することにより発泡体形成が達成されるが、ただし、液体は適当な界面活性剤もしくは、界面活性とは別にまた、ある程度の膜形成能を有する他の界面活性物質(「発泡体形成剤(foam formers)」)を含んで成ることとする。
【0007】
化粧品発泡体は、皮膚上への有効成分の微細な(fine)分配を可能にするという、他の化粧品調製物に優る利点を有する。しかし、化粧品発泡体は概括的に、更に、しばしば皮膚により十分には許容されない具体的な界面活性剤を使用して初めて達成することができる。
【0008】
先行技術の1つの欠点は、このような発泡体がその理由のために、それらが通常約24時間以内に崩壊する、ごく低い安定性を有する点である。しかし、化粧品調製物の必要条件は、それらができるだけ長く、数年間の安定性を有することである。この問題は概括的に、適当な噴霧システムを使用して、消費者が自身で、使用直前に実際の発泡体を生成し、その目的のためには例えば、その中で、液化加圧ガスが噴射ガスとして働くスプレー缶を使用することができることにより考慮に入れられる。圧力弁を開放する時に、噴射液混合物は微細なノズルをとおって排出し、噴射剤は蒸発し、発泡体を残す。
【0009】
適用後発泡性の化粧品調製物もまた、それ自体は知られている。それらは最初に流動性形態でエアゾール容器から皮膚に適用され、僅かに遅れて、それらが、存在する適用後発泡剤、例えば髭剃り用発泡体の作用下にある皮膚上にある時にのみ、実際の発泡体を形成する。適用後発泡調製物はしばしば、特別の調製形態、例えば適用後発泡髭剃り用ゲル剤等にある。
【0010】
しかし、先行技術には、調製中のように早期に発泡させ、しかし通常の方法で包装し、貯蔵し、市場に出荷するために十分に高い安定性をもつことができると考えられるどんな種類の化粧品もしくは皮膚科学的調製物も含まれない。
【0011】
従って、本発明の目的は先行技術を充実させ、先行技術の欠点をもたない美容的もしくは皮膚科学的な自己発泡性および/もしくは発泡体様調製物を提供することであった。
【0012】
特許文献1は、二酸化炭素が、透過性バリヤーを高め、経皮的水分喪失量を減少し、そして相対的な皮膚の湿気を増加する働きをすることができる、表皮のセラミド合成率を安定化もしくは増加するために適切な有効成分であることを開示している(特許文献1参照)。皮膚を処置するためには、COを例えば、水中に溶解させ、次にそれを使用して皮膚をすすぐ。しかし、これまでの先行技術には気体の有効成分を適当な濃度、すなわち有効濃度で取り込むことができると考えられるどんな種類の化粧品もしくは皮膚科学的基剤も含まれていない。
【0013】
従って、その中に有効量の気体状有効成分を取り入れることができる化粧品もしくは皮膚科学的基剤を発見することが本発明の更なる目的であった。
【特許文献1】
独国特許出願公開第197 54 659号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0014】
I.A.10〜40炭素原子の鎖長をもつ、完全に中和された、部分的に中和されたもしくは中和されていない分枝および/もしくは非分枝の飽和および/もしくは不飽和脂肪酸の群から選択される少なくとも1種の乳化剤A、
B.10〜40炭素原子の鎖長をもち、かつ5〜100のエトキシル化度をもつ、ポリエトキシル化脂肪酸エステルの群から選択される少なくとも1種の乳化剤B、並びに
C.10〜40炭素原子の鎖長をもつ飽和および/もしくは不飽和の分枝および/もしくは非分枝脂肪アルコールの群から選択される少なくとも1種の共乳化剤C、
から成る乳化剤系、並びに
II.(a)シリコーン油およびシリコーンワックスの群からの1種もしくは複数の脂質並びに
(b)≧30mN/mの極性をもつ非極性脂質の群からの1種もしくは複数の脂質、
を含んで成る−調製物の総重量に基づいて−30重量%までの脂質相(ここで(a)対(b)の比率が1:3〜3:1の範囲から選択される)、
を含んで成る自己発泡性、発泡体様、適用後発泡性もしくは発泡可能の化粧品および皮膚科学的調製物が先行技術の欠点を克服することは、驚くべきことで、当業者により予見されることができなかった。
【0015】
本発明の目的のための「自己発泡性(self−foaming)」、「発泡体様(foam−like」、「適用後発泡性(after−foaming)」および「発泡可能な」は、−製造工程中であろうともしくは消費者による使用中であろうともしくはその他の方法であろうと−原則として、1種もしくは複数の気体を導入することにより、それから発泡体を生成することができる調製物を意味するものと理解される。このような発泡体においては1種(もしくは複数)の液相中に、気泡が(あらゆる)分配形態で存在し、そこで(発泡された)調製物は必ずしも肉眼的意味での発泡体の外観をもつ必要はない。本発明に従う(発泡した)化粧品もしくは皮膚科学的調製物は(簡略化のために以後、発泡体と呼ばれる)例えば、液体中に分散された気体の、肉眼で可視的に分散された系であることができる。しかし、発泡体の特徴は例えば、(光学)顕微鏡下でのみ可視的であることができる。更に、本発明に従う発泡体は、−特に気泡が光学顕微鏡下で認めるには小さすぎる時には−系の容量の急激な増加から認識することもできる。
【0016】
先行技術に従うと、自己発泡性、発泡体様、適用後発泡性もしくは発泡可能な化粧品エマルションは具体的な界面活性剤の使用を伴なわずには工業的に調剤もしくは調製することができない。これは古典的な乳化剤に基づく系に対して特に当てはまる。先行技術に従うと、この型の系は噴射ガスの添加により、適用後に急速に崩壊する独占的に水性の−湿った発泡体を生成した。
【0017】
本発明の結果として、長期の貯蔵期間および極めて高い安定性および小型の(compact)外観を特徴とする小型のクリーム発泡体を初めて得ることができる。
【0018】
本発明に従う調製物はすべての点で極めて満足な調製物である。本発明に従う調製物から得ることができる発泡体は−並外れて高い気体容量の場合においてすら−極めて安定であることは特に驚くべきことであった。従ってそれらは多様な使用目的をもつ調製物形態のための基剤としての使用に特に適する。本発明に従う調製物は非常に良好な感触性、例えば皮膚上への塗布性もしくは皮膚中への吸収能をもち、更に平均を上回る皮膚手入れ性を特徴としてもつ。
【0019】
本発明に従うと、優れた化粧品の優美性をもつ微細発泡性の濃厚な(rich)発泡体を得ることができる。更に、貴重な成分を特に容易に皮膚上に塗布することができる、皮膚により特に容易に許容される調製物を得ることができる。
【0020】
本発明は更に、気体状有効成分のための化粧品のもしくは皮膚科学的基剤としての、
I.A.10〜40炭素原子の鎖長をもつ、完全に中和された、部分的に中和されたもしくは中和されていない分枝および/もしくは非分枝の飽和および/もしくは不飽和脂肪酸の群から選択される少なくとも1種の乳化剤A、
B.10〜40炭素原子の鎖長をもち、かつ5〜100のエトキシル化度をもつ、ポリエトキシル化脂肪酸エステルの群から選択される少なくとも1種の乳化剤B、並びに
C.10〜40炭素原子の鎖長をもつ飽和および/もしくは不飽和の分枝および/もしくは非分枝脂肪アルコールの群から選択される少なくとも1種の共乳化剤C、
から成る乳化剤系、並びに
II.(a)シリコーン油およびシリコーンワックスの群からの1種もしくは複数の脂質並びに
(b)≧30mN/mの極性をもつ非極性脂質の群からの1種もしくは複数の脂質、
を含んで成る、−調製物の総重量に基づいて−30重量%までの脂質相(ここで(a)対(b)の比率が1:3〜3:1の範囲から選択される)、
を含んで成る自己発泡性、発泡体様、適用後発泡性もしくは発泡可能な化粧品もしくは皮膚科学的調製物の使用を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
1種もしくは複数の乳化剤Aは好ましくは、通常のアルカリ(例えば水酸化ナトリウムおよび/もしくは水酸化カリウム、炭酸ナトリウムおよび/もしくは炭酸カリウム、並びにモノ−および/もしくはトリエタノールアミン)で完全にもしくは部分的に中和された脂肪酸の群から選択される。例えばステアリン酸およびステアレート、イソステアリン酸およびイソステアレート、パルミチン酸およびパルミテート、並びにミリスチン酸およびミリステートが特に有利である。
【0022】
1種もしくは複数の乳化剤Bは好ましくは、次の群:PEG−9ステアレート、PEG−8ジステアレート、PEG−20ステアレート、PEG−8ステアレート、PEG−8オレエート、PEG−25グリセリルトリオレエート、PEG−40ソルビタンラノレート、PEG−15グリセリルリシノーレート、PEG−20グリセリルステアレート、PEG−20グリセリルイソステアレート、PEG−20グリセリルオレエート、PEG−20ステアレート、PEG−20メチルグルコースセスキステアレート、PEG−30グリセリルイソステアレート、PEG−20グリセリルラウレート、PEG−30ステアレート、PEG−30グリセリルステアレート、PEG−40ステアレート、PEG−30グリセリルラウレート、PEG−50ステアレート、PEG−100ステアレート、PEG−150ラウレート、から選択される。例えばポリエトキシル化ステアリン酸エステルは特に有利である。
【0023】
1種もしくは複数の共乳化剤Cは好ましくは、次の群:ベヘニルアルコール(C2245OH)、セテアリルアルコール[セチルアルコール(C1633OH)とステアリルアルコール(C1837OH)の混合物]、ラノリンアルコール(羊毛ワックスの鹸化後に得られる羊毛ワックスの鹸化不可能なアルコール画分である、羊毛ワックスアルコール)、から本発明に従って選択される。セチルアルコールおよびセチルステアリルアルコールが特に好ましい。
【0024】
乳化剤A対乳化剤B対共乳化剤Cの重量比(A:B:C)をa:b:cのように選択することが本発明に従って有利であり、ここでa、bおよびcは相互に独立に、1〜5、好ましくは1〜3の有理数であることができる。約1:1:1の重量比が特に好ましい。
【0025】
乳化剤AおよびBおよび共乳化剤Cの総量を、調製物の総重量に基づいてそれぞれ、2〜20重量%、有利には5〜15重量%、とりわけ7〜13重量%の範囲から選択することが本発明の目的に有利である。
【0026】
本発明の目的のためには、調製物の気相が二酸化炭素を含んで成るかもしくは二酸化炭素のみから成る場合に特に好ましい。二酸化炭素が本発明に従う調製物中の1有効成分もしくは有効成分である場合に特に有利である。
【0027】
本発明に従う調製物は必須ではないが、更なる乳化剤を含んで成ることが有利であるかも知れない。W/Oエマルションの調製に適した乳化剤を使用することが好ましく、それらは単独でももしくは相互とのあらゆる組み合わせ物中にでも存在することができる。
【0028】
本発明の目的のための1種もしくは複数の更なる乳化剤は好ましくは、親水性乳化剤の群から選択される。本発明に従うと、ソルビタンのモノ−、ジ−およびトリ−脂肪酸エステルが特に好ましい。
【0029】
本発明に従う更なる乳化剤の総量は有利には、調製物の総重量に基づき5重量%未満であるように選択される。
【0030】
本発明の目的に使用することができる与えられる更なる乳化剤のリストはもちろんそれらを限定する意図はもたれない。
【0031】
本発明の目的に特に有利な調製物はモノ−もしくはジグリセリル脂肪酸エステルを含まない。グリセリルステアレート、グリセリルイソステアレート、グリセリルジイソステアレート、グリセリルオレエート、グリセリルパルミテート、グリセリルミリステート、グリセリルラノレートおよび/もしくはグリセリルラウレートを含まない、本発明に従う調製物が特に好ましい。
【0032】
本発明の目的に特に有利な非極性脂質は下表に挙げられる。
【0033】
【表1】
Figure 2005507945
【0034】
炭化水素のうちでは、とりわけパラフィン油および更なる水素化ポリオレフィン(例えば水素化ポリイソブテン、スクアランおよびスクアレン)を、本発明の目的に有利に使用することができる。
【0035】
本発明の目的に有利なシリコーン油およびシリコーンワックスは環状および/もしくは線状シリコーン油およびシリコーンワックスである。
【0036】
シリコーン油はその中でケイ素原子が酸素原子により鎖状および/もしくは網目様の方法で結合され、ケイ素の残りの原子価が炭化水素基(大部分の場合はメチル、稀にはエチル、プロピル、フェニル基等)により飽和されている高分子合成ポリマー化合物である。シリコーン油は体系的にはポリオルガノシロキサンと呼ばれ;メチル−置換ポリオルガノシロキサンが数の上では本群のうちでもっとも重要な化合物を表わし、下記の構造式
【0037】
【化1】
Figure 2005507945
【0038】
を特徴としてもち、ポリジメチルシロキサンもしくはジメチコン(INCI)とも呼ばれる。様々な鎖長および様々な分子量をもつジメチコンが存在する。
【0039】
異なる鎖長をもつジメチコンおよびフェニルトリメチコンが本発明の目的のために特に有利な線状シリコーン油である。
【0040】
本発明の目的に特に有利なポリオルガノシロキサンはまた、例えばTh.Goldschmidtから商品名Abil 10〜10 000として市販されている、例えばジメチルポリシロキサン[ポリ(ジメチルシロキサン)]である。フェニルメチルポリシロキサン(INCI:フェニルジメチコン、フェニルトリメチコン)、INCIに従ってシクロメチコンとも呼ばれる環状シリコーン(オクタメチルシクロテトラソロキサンもしくはデカメチルシクロペンタシロキサン)、Th.Goldschmidtから様々なAbilワックス等級として入手できる、アミノ修飾シリコーン(INCI:アモジメチコン)およびシリコーンワックス、例えばポリシロキサン−ポリアルキレンコポリマー(INCI:ステアリルジメチコンおよびセチルジメチコン)およびジアルコキシジメチルポシシロキサン(ステアロキシジメチコンおよびベヘンオキシステアリルジメチコン)もまた有利である。
【0041】
本発明の目的に特に有利な環状シリコーン油はシクロメチコン、とりわけシクロメチコンD5および/もしくはシクロメチコンD6である。
【0042】
本発明に従って有利に使用することができる環状シリコーンは概括的に下記
【0043】
【化2】
Figure 2005507945
【0044】
のような構造要素を特徴としてもち、ここで、ケイ素原子は一般的用語の基R〜Rにより示されている同一もしくは異なるアルキル基および/もしくはアリール基により置換されることができる。nは3/2〜20の値を採ることができる(すなわち、異なる基の数は必ずしも4に限定されない)。nに対する分数は、奇数のシロキシ基が環中に存在するかも知れないことを考慮している。
【0045】
下記に挙げるシリコーン油もまた本発明の目的に特に有利である:
【0046】
【表2】
Figure 2005507945
【0047】
シリコーン油に対する非極性脂質の比率を約1:1であるように選択することが本発明の目的に特に有利である。
【0048】
脂質相の含量は有利には、それぞれ調製物の総重量に基づき、30重量%未満、好ましくは、2.5と30重量%の間、特に好ましくは5と15重量%の間であるように選択される。更に、脂質相が脂質相の総重量に基づき40重量%までの極性脂質(≦20mN/mの極性をもつ)および/もしくは中間極性の脂質(20〜30mN/mの極性をもつ)を含んで成ることが、必須ではないが、有利であるかも知れない。
【0049】
本発明の目的に特に有利な極性脂質はすべての天然の脂質、例えば、オリーブ油、ヒマワリ油、大豆油、落花生油、菜種油、アーモンド油、ヤシ油、ココナツ油、ヒマシ油、麦胚油、ブドウの種油、アザミ油、ツキミソウ油、マカダミアナッツ油、トウモロコシ油、アボカド油等、および下表に挙げるものである。
【0050】
【表3】
Figure 2005507945
【0051】
本発明の目的に特に有利な中間極性脂質は下表に挙げるものである。
【0052】
【表4】
Figure 2005507945
【0053】
本発明に従う組成物はそれらがそれらの調製中−例えば撹拌中もしくはホモジナイズ中に微細な泡の発泡体を生成するように調製することができる。
【0054】
本発明の目的のためのこのような自己発泡性および/もしくは発泡体様化粧品もしくは皮膚科学的調製物は調製物の総容量の1〜90容量%の、空気、酸素、窒素、ヘリウム、アルゴン、亜酸化窒素(NO)および二酸化窒素(CO)から成る群から選択される少なくとも1種のガスを含んで成ることを特徴とする。
【0055】
本発明の目的のための自己発泡性および/もしくは発泡体様化粧品もしくは皮膚科学的調製物は有利には、無機粒状疎水性および/もしくは疎水性化および/もしくは油吸収性固体物質および/もしくは無機ゲル形成剤を含んで成ることができる。
【0056】
有利な無機粒状疎水性および/もしくは疎水性化および/もしくは油吸収性固体物質は例えば、
・無機充填剤(例えばタルク、カオリン、ゼオライト、窒化ホウ素)、
・水にほとんどもしくは全く不溶性の金属酸化物および/もしくはその他の金属化合物(とりわけチタン、亜鉛、鉄、マンガン、アルミナム、セリウムの酸化物)を基剤にした無機顔料、
・酸化ケイ素(とりわけ、Aerosil−200、Aerosil−200V等級)基剤の無機顔料、
・シリケート誘導体(例えばナトリウムシリコアルミネートもしくはフルオロマグネシウムシリケート(サブマイカ等級)、カルシウムアルミナムホウシリケート)(ここではとりわけシリカジメチルシリレート(Aerosil(R)R972が好ましい)、
の群から選択することができる。
【0057】
Aerosil類[(ヒュームド・シリカ)=エチルシリケートの熱分解により得られる二酸化ケイ素]はしばしば不規則な形状をもつ著しく分散されたシリカであり、その比表面積は通常非常に大きく(200〜400m/g)、製法に応じて調節することができる。
【0058】
本発明に従って特に有利に使用することができるAerosil類は例えば商品名:Aerosil(R)130(Degussa Huels)、Aerosil(R)200(Degussa Huels)、Aerosil(R)225(Degussa Huels)、Aerosil(R)300(Degussa Huels)、Aerosil(R)380(Degussa Huels)、B−6C(Suzuki Yushi)、CAB−O−SIL Fumed Silica(Cabot)、CAB−O−SIL EH−5(Cabot)、CAB−O−SIL HS−5(Cabot)、CAB−O−SIL LM−130(Cabot)、CAB−O−SIL MS−55(Cabot)、CAB−O−SIL M−5(Cabot)、E−6C(Suzuki Yushi)、Fossil Flour MBK(MBK)、MSS−500(Kobo)、Neosil CT11(Crosfield Co.)、Ronasphere(Rona/EM Industries)、Silica,Anhydrous 31(Whittaker,Clark & Daniels)、Silica,Crystalline 216(Whittaker,Clark & Daniels)、Silotrat−1(Vevy)、Sorbosil AC33(Crosfield Co.)、Sorbosil AC35(Crosfield Co.)、Sorbosil AC37(Crosfield Co.)、Sorbosil AC 39(Crosfield Co.)、Sorbosil AC77(Crosfield Co.)、Sorbosil TC 15(Crosfield Co.)、Spherica(Ikeda)、Spheriglass(Potters−Ballotini)、Spheron L−1500(Presperse)、Spheron N−2000(Presperse)、Spheron P−1500(Presperse)、Wacker HDK H 30(Wacker−Chemie)、Wacker HDK N20(Wacker−Chemie)、Wacker HDK P 100H(Wacker Silicones)、Wacker HDK N20P(Wacker−Chemie)、Wacker HDK N25P(Wacker−Chemie)、Wacker HDK S13(Wacker−Chemie)、Wacker HDK T30(Wacker−Chemie)、Wacker HDK V15(Wacker−Chemie)、Wacker HDK V15P(Wacker−Chemie)、Zelec Sil(DuPont)、として入手できる。
【0059】
その中で粒子表面上の遊離OH基が有機的に修飾(完全にもしくは部分的に)されたSiO顔料を使用することも有利である。これは例えば、ジメチルシリル基の付加の結果としてシリカジメチルシリレート(例えば、Aerosil(R)R972(Degussa Huels)、Aerosil(R)R974(Degussa Huels)、CAB−O−SIL TS−610(Cabot)、CAB−O−SIL TS−720(Cabot)、Wacker HDK H15(Wacker−Chemie)、Wacker HDK H18(Wacker−Chemie)、Wacker HDK H20(Wacker−Chemie))を与える。トリメチルシリル基の付加はシリカシリレート(例えば、Aerosil R812(Degussa Huels)、CAB−O−SIL TS−530(Cabot)、Sipernat D17(Degussa Huels)、Wacker HDK H2000(Wacker−Chemie))を与える。
【0060】
非常に有利な無機のゲル形成剤は例えば、修飾もしくは非修飾の天然に存在するもしくは合成のシートシリケートの群から選択することができる。純粋な成分を使用することは極めて好ましいが、本発明に従う調製物はまた、有利には、異なる修飾および/もしくは非修飾シートシリケートの混合物を含んで成ることができる。
【0061】
本出願の目的のためのいわゆるフィロシリケートであるシートシリケートは、シリケートもしくはアルミネート単位がそれぞれ、3個のSi−OもしくはAl−O結合により結合されており、波状シートもしくは層構造を形成するシリケートおよびアルモシリケートを意味すると理解される。第4番目のSi−OもしくはAl−O結合価はカチオンにより飽和されている。個々の層間には比較的弱い静電気相互作用、例えば、水素橋結合が存在する。その結果、層構造は大部分、強力な共有結合により規定される。
【0062】
シートシリケートの化学量的組成は
純粋なシリケート構造物に対しては(Si 2−)そして
アルモシリケートに対しては(AlSi2− (2+m)−)である。
mはゼロより大きく、2より小さい数である。
【0063】
アルモシリケートを除いて純粋なシリケートが存在しない場合は、Al3+により置換された各Si4+基が電荷を中和するために更なる1価のカチオンを必要とすることを考慮しなければならない。
【0064】
電荷の平衡は好ましくは、H、アルカリ金属イオンもしくはアルカリ土類金属イオンにより平衡にされる。対イオンとしてのアルミナムも知られており、有利である。アルモシリケートと対照的に、これらの化合物はアルミナムシリケートと呼ばれる。そこでアルミナムがシリケートの網目中に、かつまた対イオンとしても存在する「アルミナムアルモシリケート」もまた知られており、場合によっては本発明に有利である。
【0065】
シートシリケートは文献、例えば、”Lehrbuch der Anorganischen Chemie”[Textbook of inorganic chemistry(無機化学のテキストブック)],A.F.Hollemann,E.WibergおよびN.Wiberg,第91版〜第100版,Walter de Gruyter−1985年発行、各所並びに更に”Lehrbuch der Anorganischen Chemie”,H.Remy,第12版、Akademische Verlagsgesellschaft,Leipzig 1965,各所、に詳細に記載されている。モンモリロナイトの層構造は、Roempps Chemie−Lexikon,Franckh’sche Verlagshandlung W.Keller&Co.,Stuttgart,第8版、1985、p.2668f.中に与えられる。
【0066】
シートシリケートの例は、
Figure 2005507945
である。
【0067】
モンモリロナイトは天然に存在するベントナイトの主要鉱物である。
【0068】
本発明の目的に非常に有利な無機ゲル形成剤はアルミナムシリケート、例えばモンモリロナイト(ベントナイト、ヘクトライトおよびそれらの誘導体、例えば、クオターニウム−18ベントナイト、クオターニウム−18ヘクトライト、ステアラルコニウムベントナイトおよびステアラルコニウムヘクトライト)もしくはマグネシウムアルミナムシリケート(Veegum(R)等級)およびナトリウムマグネシウムシリケート(Laponite(R)等級)である。
【0069】
モンモリロナイトは双八面体のスメクタイトに属する粘土鉱物であり、水中で膨張するが可塑性にはならない塊である。モンモリロナイトの3層構造物中の層のパケットは水(2倍〜7倍量に)および他の物質(例えば、アルコール、グリコール、ピリジン、α−ピコリン、アンモニウム化合物、ヒドロキシアルミノシリケートイオン等)の逆取り込みの結果として、膨潤することができる。
【0070】
上記に与えた化学式は、モンモリロナイトは大きいイオン交換能をもち、AlはMg、Fe2+、Fe3+、Zn,Pb、Crおよび更にCu等により置換されることができるので、概略であるだけである。八面体層の、生成される負の電荷は中間層の位置でカチオン、とりわけNa(ナトリウムモンモリロナイト)およびCa2+(カルシウムモンモリロナイトは非常に僅かに膨潤可能であるだけである)により平衡化される。
【0071】
本発明の目的に有利な合成マグネシウムシリケートおよび/もしくはベントナイトは例えばSued−Chemieにより商品名Optigel(R)として販売されている。
【0072】
本発明の目的に有利なアルミナムシリケートは例えば、R.T.Vanderbilt Comp.,Inc.,により商品名Veegum(R)として販売されている。すべて本発明に従って有利な様々なVeegum(R)等級は次の組成
【0073】
【表5】
Figure 2005507945
【0074】
を特徴として有する。
【0075】
これらの製品は水中で膨潤して、アルカリ性反応物をもつ粘性ゲルを形成する。モンモリロナイトもしくはベントナイトの有機親和性化(第四級アルキルアンモニウムイオンの層間カチオンの交換)は、好ましくは有機溶媒および油、脂肪、軟膏、塗料、塗膜中および洗剤中への分散のために使用される生成物(ベントン)を生成する。
【0076】
Bentone(R)は長鎖の有機アンモニウム塩および具体的な型のモンモリロナイトから構成される様々な、中性で、化学的に不活性なゲル化剤の商品名である。
【0077】
次のBentone(R)等級、例えば、有機的に修飾されたモンモリロナイトのBentone(R)27、米国特許第2,531,427号明細書に従って調製され、その脂質親和性基のために水中よりも脂質親和性溶媒中でより容易に膨潤するBentone(R)34(ジメチルジオクチルアンモニウムベントナイト)、クリーム色から白色粉末の有機的修飾モンモリロナイトのBentone(R)38、精製粘土鉱物のBentone(R)LT、鉱油(SUS−71)中の非常に細かい懸濁物として供給される有機的修飾モンモリロナイト(10%ベントナイト、86.7%鉱油および3.3%湿潤化剤)のBentone(R)Gel MIO、イソプロピルミリステート中に懸濁されている有機的修飾ベントナイト(10%ベントナイト、86.7%イソプロピルミリステート、3.3%湿潤化剤)のBentone(R)Gel IPM、ヒマシ油中に取り込まれている有機修飾モンモリロナイト(10%ベントナイト、86.7%ヒマシ油および3.3%湿潤化剤)のBentone(R)Gel CAO、ペースト形態で、更なる加工、とりわけ化粧品組成物;10%ベントナイト、64.9%のラントロール(羊毛ワックス油)、22.0%のイソプロピルミリステート、3.0%の湿潤化剤および0.1%のプロピルp−ヒドロキシベンゾエートの調製、を意図される有機修飾モンモリロナイトのBentone(R)Gel Lantrol、羊毛ワックスUSPおよびイソプロピルパルミテートの混合物中の10%濃度のBentone(R)27ペーストのBentone(R)Gel Lan I、純粋な液体羊毛ワックス中のベントナイトのペーストのBentone(R)Gel Lan II、ジブチルフタレート中15%濃度のBentone(R)27ペーストのBentone(R)Gel NV、Shellsol T.中のベントナイトのペーストのBentone(R)Gel OMS、イソパラフィン炭化水素(Idopar(R)H)中のベントナイトのペーストのBentone(R)Gel OMS 25、イソプロピルパルミテート中ベントナイトのペーストのBentone(R)Gel IPP、が例えばKronos Titanにより販売され、本発明の目的に有利に使用することができる。
【0078】
すべてのBentone等級を本発明の目的に有利に使用することができる。
【0079】
本発明の目的のための自己発泡性および/もしくは発泡体様調製物はまた有利には、1種もしくは複数の下記の群:
・有機の天然化合物、例えば寒天、カラゲーン、トラガカント、アラビアゴム、アルギネート、ペクチン、ポリオース、グア粉、イナゴマメ粉、デンプン、デキストリン、ゼラチン、カゼイン、
・有機の修飾された天然物質、例えばカルボキシメチルセルロースおよび他のセルロースエーテル、ヒドロキシエチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロースおよび微細結晶セルロース等、
・有機の完全に合成の化合物、例えばポリアクリルおよびポリメタクリル化合物、ビニルポリマー、ポリカルボン酸、ポリエーテル、ポリイミン、ポリアミド、ポリウレタン、
からの1種もしくは複数のヒドロコロイドを含んで成ることができる。
【0080】
本発明に従う化粧品もしくは皮膚科学的組成物はまた有利には、例えばエアゾール容器から排出し、それにより発泡される発泡可能調製物の形態にあることができる。本発明に従って有利なエアゾール容器は、噴射剤(加圧ガスもしくはエアゾール包装物)の圧力下にある、液体もしくはスラーリ様物質の充填物を含む噴霧装置である。これらの容器には発泡体の形態で内容物を取り出させる非常に多様な構造をもつ弁を付けることができる。
【0081】
更に、本発明に従う発泡可能調製物は有利には、噴射ガスを含まない、機械的に操作されるポンプ噴霧器(ポンプ分散装置)から取り出すことができる。圧縮ガスを伴なわず、特別な渦巻きをもたらすフィルターにより作動するポンプシステムは本発明の目的に特に有利である。
【0082】
本発明に従う化粧品もしくは皮膚科学的調製物はまた好ましくは適用後発泡可能形態で存在することもでき、例えば2室のエアゾール容器から取り出して、皮膚に適用することができる。本発明に従って有利な包装手段は第2室中に位置する第1の噴射剤の圧力下の液体もしくはスラーリ様調製物の充填物を含む第1室が存在する容器である。これらの容器には、どんな配置でも−たとえ弁が下方を指していてもエマルションもしくはゲルの形態の第1室の内容物を取り出させる非常に多様な構造をもつ弁を付けることができる。
【0083】
有利な態様は製品が缶中に金属もしくはプラスチックで製造された柔軟な袋中に封入されているBiCan(R)エアゾール容器である。
【0084】
本発明に従う適用後発泡性組成物は、発泡されていない、すなわちエアゾール容器を排出後直接の2相もしくは多相系−一般にエマルションを表わす。それらは例えば手にもしくは皮膚上への適用および擦り込み中に、穏やかに擦り込むことにより、しかしまた、撹拌もしくはその他の発泡操作により発泡体に製造することができる。
【0085】
更に、驚くべきことには、(二次的)噴射剤、特に有利には場合により存在する油相中に可溶性の噴射剤、従って例えば通常のプロパン/ブタン混合物の使用の場合には、本発明に従う調製物は、このような(二次的)噴射剤を含有するこれらのシステムが減圧を経験するや否や、単にエアゾール液滴として噴射されるのみならずまた、微細に発泡した濃厚な発泡体に生成されることが発見された。
【0086】
(二次的)噴射剤として、4もしくは5炭素原子を有する炭化水素もしくはそれらの混合物、とりわけイソブタン、n−ペンタンおよびイソペンタンの使用の場合には、加圧包装物から排出した後の自動的発泡を遅らせることができる。
【0087】
適用された化粧品製品中の二次的噴射剤の蒸発の結果として、更に皮膚から熱が奪われ、快適な冷却効果を達成する。従って、これらの適用後発泡性調製物も同様に、独立した発明段階を伴なう本発明の有利な態様と見なされる。
【0088】
本発明の目的に適した加圧ガス容器は主として、金属(アルミナム、ブリキ、内容物<1000ml)、保護されたもしくは飛散防止ガラスもしくはプラスチック(内容物<220ml)もしくは飛散するガラスもしくはプラスチック(内容物<150ml)から製造された主として円筒形の容器であり、それらの選択には、その圧縮強さおよび破損強さ、腐蝕抵抗、充填の容易性、もしくは滅菌の容易性、等、しかしまた、審美的アスペクト、取り扱い易さ、印刷特性、等が役割を果たす。50℃における、金属から製造された噴霧缶の最大許容操作圧は12バールであり、この温度における最大充填容量は総容量の約90%である。ガラスおよびプラスチック缶に対しては操作圧力の値はより低く、容器のサイズおよび噴射剤(液化、圧縮もしくは溶解ガスのいずれかにより)に左右される。
【0089】
ブリキ、アルミナムおよびガラスで製造された缶は本発明の目的のために特に有利である。腐蝕保護の利用のために、金属缶は内部を被覆(銀もしくは金被覆)することができ、その目的のためには、すべての標準の市販の内部保護皮膜が適している。本発明の目的のためには、ポリエステル、エポキシフェノールおよびポリアミド−イミド被膜が好ましい。缶の内側上のポリエチレン(PE),ポリプロピレン(PP)および/もしくはポリエチレンテレフタレート(PET)で製造されたフィルムの層状体もまた、とりわけブリキで製造された缶に対して有利である。
【0090】
圧縮ガス容器は通常、1部分体もしくは2部分体であるが大部分は3部分の円筒形、円錐形もしくは異なる形状を有する。プラスチックが噴霧容器材料として使用される場合は、これらは化学薬品および殺菌温度に抵抗性で、機密性で、衝撃抵抗性で、12バールを越える内圧に対して安定でなければならない。原則的に、ポリアセタールおよびポリアミドが噴霧容器の目的に適している。
【0091】
噴霧缶の内部構造および弁の構造は多数で、成分の意図される用途および物理的性状に応じて、−例えば、それが2相系の形態もしくは3相系の形態にあるかに応じて−変動し、発明的な活動を伴なわない簡単な試行錯誤により当業者により決定することができる。適した変形体(variants)に関しては、”Aerosol Technologie Handbuch der Aerosol−Verpackung”[エアゾール包装物のエアゾール技術ハンドブック](Wolfgang Tauscher, Melcher Verlag GmbH Heidelberg/Munich,1996)を参照することができる。
【0092】
本発明に従って有利な弁は上昇管(riser tube)を伴なってもしくは伴なわずに設計することができる。本発明に従う弁が通常構成される個々の構成部品は好ましくは、次の物質から成る:
ディスク:ブリキ:被覆されない、金被覆のもしくは透明被覆の、フィルム−張り合わせ体(PE、PPもしくはPET)
アルミナム:被覆されない、銀被覆もしくは金被覆の、異なる被膜変形体、Stoner−Mudgeデザイン
シール:例えば、ペルブナン(perbunan)、ブナ(buna)、ネオプレン、ブチル、CLB、LDPE、ビトン(viton)、EPDM、クロロブチル、ブロモブチルおよび/もしくは多様な化合物から製造された、天然もしくは合成のエラストマーもしくは熱可塑性(スリーブガスケット、PEもしくはPPから製造されたフィルム−張り合わせ体)の内部および外部シール、
コーン:PA、POM、真鍮および多様な特別な材料、
標準口径(例えば、0.25〜0.70mmもしくは2×0.45〜2×1.00mm)、
様々なシャフト直径、
ばね:金属、特に好ましくはV2A、ステンレス鋼、
プラスチックおよび更にエラストマー
ケーシング:標準および衝撃、
VPH口径、RPT口径もしくは頭上適用のためのスリット、
材料:例えばポリアセタール、PA、PE、POM等
上昇管:プラスチック(ポリマー樹脂)、例えばPE、PP、PAもしくはポリカーボネート。
【0093】
本発明の目的に有利な噴霧ヘッドは例えば、直立使用(缶を垂直に保持する)のための発泡ヘッドもしくは1種もしくは複数のチャンネルを使用する頭上適用のための発泡ヘッドである。
【0094】
適した(二次的)噴射剤は、それら自体でもしくは相互との混合物中で使用することができる、例えばジメチルエーテル(DME)および/または、2〜5炭素原子をもつ線状もしくは分枝鎖炭化水素(例えばとりわけ、エタン、プロパン、ブタン、イソブタンおよび/もしくはペンタン)のような通常の「古典的な」容易に揮発性の液化噴射ガスである。
【0095】
圧縮空気および、空気、酸素、窒素、水素、ヘリウム、クリプトン、キセノン、ラドン、アルゴン、亜酸化窒素(NO)および二酸化炭素(CO)のような、加圧下にある更にその他の気体もまた、噴射ガスとして(それら自体でもしくは相互とのあらゆる所望の混合物中で)本発明の目的のために有利に使用することができる。
【0096】
当業者には当然、それら自体無毒で、かつ原則的にはエアゾール調製物の形態で本発明を実現するのに適すると考えられるが、環境またはその他の付随する環境への許容できない影響のために排除しなければならない他の噴射ガス、とりわけハロゲン化炭化水素(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素および/もしくはアスタチンにより置換された)、例えばフルオロカーボンおよびクロロフルオロカーボン(CFC)が存在することは知られている。
【0097】
本発明の目的のための前記気体はそれぞれの場合に、個別に、もしくは相互とのあらゆる所望の混合物中に使用することができる。
【0098】
本発明の目的のための噴射ガスの容量の割合は有利には、充填材料および噴射ガスの総容量の0.1〜30容量%の範囲から選択される(充填材料の70〜99.9容量%の容量の割合に対応する)。
【0099】
本発明の目的に特に好ましい噴射ガスは二酸化炭素である。1有効成分もしくは有効成分として二酸化炭素を含んで成る本発明に従う調製物から得ることができる発泡体は特に有利である。
【0100】
特に有利な微細にクリーム状の濃厚な発泡体が、本発明に従う調製物が線状もしくは分枝鎖のハロゲン化もしくは非ハロゲン化炭化水素を使用して発泡される時に得られる。極めて特に有利な発泡体は二酸化炭素、酸素、圧縮空気、ヘリウム、クリプトン、キセノン、ラドン、アルゴンおよび/もしくは窒素(それら自体でもしくは相互とのあらゆる所望の混合物中で)で本発明に従う調製物を発泡させることにより得ることができる。
【0101】
本発明に従う化粧品および/もしくは皮膚科学的調製物は通常の組成を有することができる。皮膚手入れ用調製物は本発明の目的に特に有利であり、それらは化粧品および/もしくは皮膚科学的光線遮蔽のため、そして更に皮膚および/もしくは毛髪の処置のため、そして装飾化粧品中のメークアップ製品として使用することができる。本発明の更なる有利な態様は日焼け後用製品から成る。
【0102】
それらの調製に応じて、本発明の目的のための化粧品もしくは局所用皮膚科学的組成物は例えば、皮膚保護クリーム、デイクリームもしくはナイトクリーム等として使用することができる。場合によっては、本発明に従う組成物を医薬調製物のための基剤として使用することもでき、有利である。
【0103】
ちょうど、液体および固体のコンシステンシーのエマルションが化粧品のクレンジングローションまたはクレンジングクリームとして使用されるように、本発明に従う調製物もまた、例えば、メークアップ落としのためもしくは、場合によってはまた疾患皮膚のための緩和な洗浄発泡体として使用することができる「クレンジングフォーム」を表わすこともできる。このようなクレンジングフォームは有利にはまた、適用後に皮膚からすすぎ落とされるいわゆる「リンスオフ」調製物として適用することもできる。
【0104】
本発明に従う化粧品および/もしくは皮膚科学的調製物はまた、有利には、毛髪および/もしくは頭皮の手入れ用フォーム剤、とりわけ整髪用フォーム剤、毛髪をブロードライする時に使用されるフォーム剤、スタイルフォームおよびトリートメントフォーム剤の形態にすることができる。
【0105】
本発明に従う化粧品および皮膚科学的調製物は使用のためには、化粧品として通常の方法で、適量を皮膚および/もしくは毛髪に適用される。
【0106】
本発明に従う調製物が発泡された調製物の安定性を更に改善し、気体の導入を増加し、そして/もしくは本発明に従う発泡体の化粧品特性を改善する物質を含んで成る時に、本発明の目的のために有利である。これらの物質はまた、以下で「発泡体推進剤(foam boosters)」と呼ばれる。
【0107】
本発明の目的のための発泡体推進剤は有利には、下記の構造式(I)
【0108】
【化3】
Figure 2005507945
【0109】
[式中、
・Rは4〜40炭素原子を有する分枝もしくは非分枝の飽和もしくは不飽和アルキル基であり、
・R=−OCHもしくは−O(CHCHO)
・xは1〜100の整数であり、
・nは100〜250の整数であり、そして
・yは平均2もしくは3である]
を特徴としてもつコポリマーの群から選択することができる。
【0110】
本発明の目的に特に有利な発泡体推進剤はnが150〜200の整数であるコポリマーである。更に、Rが8〜12炭素原子を有する分枝もしくは非分枝の飽和もしくは不飽和アルキル基である場合に、本発明の目的に特に有利である。
【0111】
更に、コポリマーの平均モル質量が30 000と50 000の間にある時にそれは本発明の目的に有利である。
【0112】
=−O(CHCHO)4017でn=180の場合のPEG−180/オクトキシノール−40/テトラメトキシメチルグリコリル(glycoluril)コポリマーは本発明に従って非常に特に有利である。
【0113】
=−O(CHCHO)501225でn=180のPEG−180/ラウレス−50/テトラメトキシメチルグリコリルコポリマーも本発明に従って特に有利である。
【0114】
ポリエーテル−1もまた本発明に従って特に有利である。
【0115】
室温で固体もしくは半固体であるワックスおよび/もしくは脂質もまた、本発明の目的のために有利な発泡体推進剤である。
【0116】
本発明の目的のための室温で固体もしくは半固体であるワックスおよび/もしくは脂質は本発明に従う調製物の他の油成分(例えば極性の液体化合物、UVフィルターおよびそれらの溶媒等)と一緒に、それらが室温で塗布可能もしくは流動性で、かつ20℃で500mPa・sを越える粘度を有する塊を形成することを特徴とする化合物である。
【0117】
本発明に従う有利なワックスおよび/もしくは脂質は例えば、25〜125℃の融点もしくは凝固点をもつ、パラフィン炭化水素、合成および半合成ワックスもしくはワックスエステルおよび植物ワックスおよびそれらの混合物である。
【0118】
本発明に従って有利なワックスはまた下表に挙げるものである:
Figure 2005507945
本発明に従う化粧品および皮膚科学的調製物は、このような調製物中に通常使用されるような化粧品補助剤、例えば保存剤、保存剤補助剤、殺バクテリア剤、香料、染料、着色効果をもつ顔料、加湿剤および/もしくは保湿物質、皮膚上の感触を改善する充填剤、脂肪、油、ワックスまたは化粧品もしくは皮膚科学的調製物のその他の通常の成分(例えばアルコール、ポリオール、ポリマー、気泡安定剤、電解質、有機溶媒もしくはシリコーン誘導体)を含んで成ることができる。
【0119】
本発明の目的に有利な保存剤は例えば、ホルムアルデヒド供与体(例えば、DMDMヒダントイン)、ヨードプロピルブチルカルバメート(例えば、Lonzaからの商品名Koncyl−L、Koncyl−SおよびKonkaben LMBとして市販のもの)、パラベン、フェノキシエタノール、エタノ−ル、安息香酸等である。本発明に従う保存剤系は通常また、有利には、保存剤補助剤、例えば、オクトキシグリセロール、大豆グリシン等を含んで成る。
【0120】
特に有利な調製物はまた、抗酸化剤が添加剤または有効成分として使用される場合に得られる。本発明に従う調製物は有利には、1種もしくは複数の抗酸化剤を含んで成る。好ましいが、場合により使用される使用可能な抗酸化剤は、美容的および/もしくは皮膚科学的適用に通常のもしくは適したすべての抗酸化剤である。
【0121】
本発明の目的のためには、水溶性抗酸化剤、例えばビタミン(例えばアスコルビン酸およびその誘導体)を特に有利に使用することができる。
【0122】
好ましい抗酸化剤はまた、ビタミンEおよびその誘導体並びにビタミンAおよびその誘導体である。
【0123】
調製物中の抗酸化剤(1種もしくは複数の化合物)の量は好ましくは、調製物の総重量に基づいて、0.001〜30重量%、特に好ましくは0.05〜20重量%、とりわけ0.1〜10重量%である。
【0124】
ビタミンEおよび/もしくはその誘導体が1種もしくは複数の抗酸化剤である場合には、調製物の総重量に基づいて、0.001〜10重量%の範囲からそれらそれぞれの濃度を選択することが有利である。
【0125】
ビタミンAもしくはビタミンA誘導体、またはカロテンもしくはそれらの誘導体が1種もしくは複数の抗酸化剤である場合には、調製物の総重量に基づいて、0.001〜10重量%の範囲からそれらそれぞれの濃度を選択することが有利である。
【0126】
本発明に従う化粧品調製物が化粧品もしくは皮膚科学的有効成分を含んで成る時に特に有利であり、そこで好ましい有効成分は酸化的ストレスに対して皮膚を防護することができる抗酸化剤である。
【0127】
本発明の目的に更に有利な有効成分は例えば、アルファ−リポ酸、フィトエン、D−ビオチン、補酵素Q10、アルファ−グリコシルルチン、カルニチン、カルノシン、天然および/もしくは合成イソフラボノイド、クレアチン、タウリンおよび/もしくはβ−アラニンのような天然の有効成分および/もしくはそれらの誘導体である。
【0128】
例えば、フラボングリコシド(とりわけα−グリコシルルチン)、補酵素Q10、ビタミンEおよび/もしくは誘導体等のような既知の皺防止有効成分を含んで成る本発明に従う調製物は、例えば、皮膚老化時(例えば、乾燥、荒れおよび乾燥皺の形成、刺激、再脂肪補充減少(例えば洗浄後)、可視的血管拡張(毛細管拡張症、クペロシス(cuperosis))、弛緩並びにラインおよび皺の形成、局所的色素沈着亢進、低色素症および色素沈着異常(例えば、老人斑)、機械的ストレスに対する感受性増加(例えば、ひび割れ)等のような)に発生するような、皮膚の美容的もしくは皮膚科学的変化の予防および処置に特に有利に適する。それらはまた、乾燥皮膚もしくは荒れた皮膚の出現(appearance)に対しても有利に適する。
【0129】
驚くべきことには、本発明に従って選択される調製物はまた、皺抑制効果をもつかもしくは既知の皺抑制有効成分の効果を著しく増加することができる。従って、本発明の目的のための調製物は特に有利には、例えば皮膚老化時に発生するような美容的もしくは皮膚科学的皮膚変化の予防および処置に適する。それらはまた、有利には、乾燥したもしくは荒れた皮膚の発生を妨げるのに適する。
【0130】
従って、本発明は1つの具体的な態様において、自然の方法で老化した皮膚の手入れのため、そして光線老化の二次的損傷、とりわけ前記に挙げられた症状の処置のための製品に関する。
【0131】
本発明に従う調製物の水相は有利には、通常の化粧品補助剤、例えばアルコール、とりわけ低炭素数のもの、好ましくはエタノールおよび/もしくはイソプロパノール、低炭素数のジオールもしくはポリオールおよびそれらのエーテル、好ましくはポリエチレングリコール、グリセロール、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルもしくはモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル、モノエチルもしくはモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルもしくはモノエチルエーテルおよび類似製品、ポリマー、気泡安定剤、電解質および加湿剤を含んで成ることができる。
【0132】
加湿剤は皮膚の表面上への適用もしくは分配後に、化粧品もしくは皮膚科学的調製物に対して、角化層による水分喪失量[経皮的水分喪失量(TEWL)とも呼ばれる]を減少させる特性を与え、そして/もしくは角化層の水和に対して有益な効果を有する物質もしくは物質の混合物を表わすために使用される用語である。
【0133】
本発明の目的に有利な加湿剤は例えば、グリセロール、乳酸、ピロリドンカルボン酸および尿素である。更に、水溶性のおよび/もしくは水膨潤性および/もしくは水でゲル化可能な多糖類の群からのポリマーの加湿剤を使用することが特に有利である。例えばヒアルロン酸、キトサンおよび/もしくは、ケミカアルアブストラクト(Chemical Abstracts)中に登録番号178463−23−5下に挙げられ、例えば、SOLABIA S.A.から商品名Fucogel(R)1000として入手可能な、フコース濃度の高い多糖類が特に有利である。
【0134】
本発明に従う化粧品および皮膚科学的調製物は、特にそれらが装飾化粧品の形態にある時に染料および/もしくは色彩顔料を含んで成ることができる。染料および色彩顔料はCosmetics Directive(化粧品指針)の対応する明白な(positive)リストもしくは化粧品着色剤のECのリストから選択することができる。大部分の場合、それらは食品に対して認可された染料に等しい。有利な色彩顔料は例えば、二酸化チタン、雲母、酸化鉄(例えば、Fe、Fe、FeO(OH))および/もしくは酸化錫である。有利な染料は例えば、カーマイン、プロシャンブルー、酸化クロムグリーン、ウルトラマリンブルーおよび/もしくはマンガンバイオレットである。染料および/もしくは色彩顔料を、Rowe Colour Index,第3版,Society of Dyers and Colourists,Bradford,England,1971から選択することは特に有利である。
【0135】
本発明に従う調製物が顔面に使用される製品の形態にある場合には、染料として次の群からの1種もしくは複数の物質を選択することが好ましい:2,4−ジヒドロキシアゾベンゼン、1−(2’−クロロ−4’−ニトロ−1’−フェニルアゾ)−2−ヒドロキシナフタレン、セレス・レッド、2−(スルホ−1−ナフチルアゾ)−1−ナフトール−4−スルホン酸、2−ヒドロキシ−1,2’−アゾナフタレン−1’−スルホン酸のカルシウム塩、1−(2−スルホ−4−メチル−1−フェニルアゾ)−2−ナフチルカルボン酸のカルシウムおよびバリウム塩、1−(2−スルホ−1−ナフチルアゾ)−2−ヒドロキシナフタレン−3−カルボン酸のカルシウム塩、1−(4−スルホ−1−フェニルアゾ)−2−ナフトール−6−スルホン酸のアルミナム塩、1−(4−スルホ−1−ナフチルアゾ)−2−ナフトール−3,6−ジスルホン酸のアルミナム塩、1−(4−スルホ−1−ナフチルアゾ)−2−ナフトール−6,8−ジスルホン酸、4−(4−スルホ−1−フェニルアゾ)−1−(4−スルホフェニル)−5−ヒドロキシピラゾロン−3−カルボン酸のアルミナム塩、4,5−ジブロモフルオレセインのアルミナムおよびジルコニウム塩、2,4,5,7−テトラブロモフルオレセインのアルミナムおよびジルコニウム塩、3’,4’,5’,6’−テトラクロロ−2,4,5,7−テトラブロモフルオレセインおよびそのアルミナム塩、2,4,5,7−テトラヨードフルオレセインのアルミナム塩、キノフタロンジスルホン酸のアルミナム塩、インジゴジスルホン酸のアルミナム塩、赤および黒の酸化鉄(CIN:77 491(赤)および77 499(黒))、水和酸化鉄(CIN:77 492)、二リン酸アンモニウムマンガンおよび二酸化チタン。
【0136】
例えばパプリカ抽出物、β−カロテンもしくはコチニールのような油溶性の天然染料もまた有利である。
【0137】
真珠光沢顔料を含有する調製物もまた本発明の目的に有利である。とりわけ、下記のリストに挙げる型の真珠光沢顔料が好ましい:
1.天然の真珠光沢顔料、例えば、
・「真珠エッセンス」(魚鱗からのグアニン/ヒポキサンチン混合結晶)および
・「真珠の母」(粉砕カラスガイの殻)
2.単結晶の真珠光沢顔料、例えば、オキシ塩化ビスマス(BiOCl)、
3.層状基剤の顔料:例えば、雲母/金属酸化物。
【0138】
真珠光沢顔料のための基剤は例えば、オキシ塩化ビスマスおよび/もしくは二酸化チタン、並びに雲母上オキシ塩化ビスマスおよび/もしくは二酸化チタンの微粉砕顔料もしくはヒマシ油分散物である。例えば、CIN77163下に挙げた光沢顔料が特に有利である。
【0139】
例えば、雲母/金属酸化物基剤の下記の型の真珠光沢顔料もまた有利である。
【0140】
【表6】
Figure 2005507945
【0141】
例えば、Timiron,ColoronaおよびDichronaの商品名でMerckから入手できる真珠光沢顔料が特に好ましい。
【0142】
与えられた真珠光沢顔料のリストはもちろん限定する意図はもたれない。本発明の目的に有利な真珠光沢顔料はそれ自体は知られた多数の方法により入手することができる。例えば、雲母以外の他の基剤を更なる金属酸化物、例えば、シリカ等で被覆することができる。例えば、Merckにより販売され、微細なラインの光学的減少(optical reduction)に特に適したTiOおよびFeで被覆されたSiO粒子(「ロナスフィア」)は有利である。
【0143】
更に、雲母のような基剤を完全に抜きにすることは有利であるかも知れない。雲母を使用せずに調製された鉄の真珠光沢顔料は特に好ましい。これらの顔料は例えば、BASFから商品名Sicopearl Copper 1000として入手できる。
【0144】
更に、Flora Tech.から様々な色彩(黄色、赤、緑、青)の、商品名Metasome Standard/Glitterとして入手できる有効な顔料(effect pigments)もまた特に有利である。ここではきらめき粒子が様々な助染剤および染料(例えば、カラーインデックス(CI)番号19140、77007、77289、77491をもつ染料)との混合物中に存在する。
【0145】
染料および顔料は別個にも混合物中にも存在することができ、相互に被覆することができ、ここで異なる被膜の厚さが概括的に異なる彩色効果をもたらす。染料および彩色顔料の総量は有利には、それぞれ調製物の総重量に基づいて例えば、0.1重量%〜30重量%、好ましくは0.5〜15重量%、とりわけ1.0〜10重量%の範囲から選択される。
【0146】
本発明の目的のためには、その主要目的は日光の遮蔽ではないが、しかしUV遮蔽物質を含む化粧品および皮膚科学的調製物を提供することも有利である。従って、例えばUV−Aおよび/もしくはUV−Bフィルター物質が通常、デイクリームもしくはメークアップ製品中に取り入れられる。UV遮蔽剤は抗酸化剤および、所望の場合には保存剤のように、また、劣化に対する調製物自体の有効な防護体を構成する。日焼け止め剤の形態の化粧品および皮膚科学的調製物もまた好ましい。
【0147】
従って、本発明の目的のための調製物は、本発明に従う1種もしくは複数のUVフィルター物質を含んで成る外に更に、好ましくは、少なくとも1種の更なるUV−Aおよび/もしくはUV−Bフィルター物質を含んで成る。調製物は必須ではないが、場合によってはまた、水相および/もしくは油相中に存在することができるUVフィルター物質として1種もしくは複数の有機および/もしくは無機顔料を含んで成ることができる。
【0148】
本発明の目的のための室温で液体である特に有利なUVフィルター物質はホモメンチルサリシレート(INCI:ホモサレート)、2−エチルヘキシル2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート(INCI:オクトクリレン)、2−エチルヘキシル2−ヒドロキシ−ベンゾエート(2−エチルヘキシルサリチレート、オクチルサリシレート、INCI:オクチルサリシレート)およびケイ皮酸のエステル、好ましくは2−エチルヘキシル4−メトキシシンナメート(INCI:オクチルメトキシシンナメート)およびイソペンチル4−メトキシシンナメート(INCI:イソアミルp−メトキシシンナメート)である。
【0149】
好ましい無機顔料は、水に不溶性もしくはほとんど不溶性の金属酸化物および/もしくはその他の金属化合物、とりわけチタンの酸化物(TiO)、亜鉛の酸化物(ZnO)、鉄の酸化物(例えばFe)、ジルコニウムの酸化物(ZnO)、ケイ素の酸化物(SiO)、マンガンの酸化物(例えばMnO)、アルミナムの酸化物(Al)、セリウムの酸化物(例えばCe)、対応する金属の混合酸化物、およびこれら酸化物の混合物並びに更にバリウムの硫酸塩(BaSO)である。
【0150】
本発明の目的のための顔料はまた有利には、市販の油状もしくは水性の前分散物(predispersions)の形態で使用することができる。分散補助剤および/もしくは可溶化促進剤をこれらの前分散物に有利に添加することができる。
【0151】
本発明に従う顔料は有利には、表面処理(被覆)することができ、そこでその意図は例えば、親水性、両親媒性もしくは疎水性の特徴を形成もしくは保持することである。この表面処理は、それ自体は既知の方法により、顔料に薄い親水性および/もしくは疎水性の無機および/もしくは有機層を提供することから成ることができる。様々な表面被膜もまた本発明の目的のために水を含んで成ることができる。
【0152】
本発明の目的のための無機表面被膜は、アルミナム酸化物(Al)、アルミナム水酸化物(Al(OH))およびアルミナムオキシドハイドレート(アルミナとも呼ばれる、CAS No:1333−84−2)、ナトリウムヘキサメタホスフェート(NaPO、ナトリウムメタホスフェート(NaPO、二酸化ケイ素(SiO)(シリカとも呼ばれるCAS No:7631−86−9)、もしくは鉄酸化物(例えば、Fe)から成ることができる。これらの無機表面被膜はそれら自体でもしくは組み合わせて、そして/もしくは有機被膜材料と組み合わせて存在することができる。
【0153】
本発明の目的のための有機表面被膜は植物もしくは動物のアルミナムステアレート、植物もしくは動物のステアリン酸、ラウリン酸、ジメチルポリシロキサン(ジメチコンとも呼ばれる)、メチルポリシロキサン(メチコン)、シメチコン(200〜350ジメチルシロキサン単位の平均鎖長をもつジメチルポリシロキサンとシリカゲルの混合物)もしくはアルギン酸から成ることができる。これらの有機表面被膜はそれら自体で、組み合わせて、そして/もしくは無機被膜材料と組み合わせて存在することができる。
【0154】
本発明に従って適する酸化亜鉛粒子および酸化亜鉛粒子の前分散物は次表の会社から次記の商品名で入手できる:
商品名 被膜 製造業者
Z−Cote HP1 2%ジメチコン BASF
Z−Cote / BASF
ZnO NDM 5%ジメチコン H&R
適切な二酸化チタン粒子および二酸化チタン粒子の前分散物は下表の会社から下記の商品名で入手できる:
【0155】
【表7】
Figure 2005507945
【0156】
本発明の目的に有利な有機顔料は2,2’−メチレンビス(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール)[INCI:ビスオクチルトリアゾール]であり、それはCIBA−Chemikalien GmbHから商品名Tinosorb(R)Mとして入手可能である。
【0157】
本発明の目的に有利なUV−Aフィルター物質はジベンゾイルメタン誘導体、とりわけ、GivaudanによりParsol(R)1789の名称で、そしてMerckにより商品名Eusolex(R)9020として販売されている4−(tert−ブチル)−4’−メトキシジベンゾイルメタン(CAS No.70356−09−1)である。
【0158】
本発明の目的に更に有利なUV−Aフィルター物質は下記の構造式:
【0159】
【化4】
Figure 2005507945
【0160】
[式中、
・RおよびRは相互に独立に水素、C−C20−アルキル、C−C10−シクロアルキルもしくはC−C10−シクロアルケニルであり、そこで置換基RおよびRはそれらが結合する窒素原子と一緒に5−員もしくは6−員環を形成することができる、そして
・RはC−C20−アルキル基である]
を特徴としてもつヒドロキシベンゾフェノンである。
【0161】
本発明の目的に特に有利なヒドロキシベンゾフェノンはヘキシル2−(4’−ジエチルアミノ−2’−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾエート(アミノベンゾフェノンとも呼ばれる)であり、化学構造式
【0162】
【化5】
Figure 2005507945
【0163】
を特徴として有する。
【0164】
本発明の目的に有利な更なるUVフィルター物質はスルホン化された水溶性UVフィルター、例えば
・フェニレン−1,4−ビス(2−ベンズイミダジル)−3,3’−5,5’−テトラスルホン酸およびその塩、特に対応するナトリウム、カリウムもしくはトリエタノールアンモニウム塩、とりわけ、例えばHaarmann&ReimerからNeo Heliopan APの商品名で入手できる、INCI名ビスイミダジレート(Bisimidazylate)(CAS No:180898−37−7)を有する、フェニレン−1,4−ビス(2−ベンズイミダジル)−3,3’−5,5’−テトラスルホン酸ビスナトリウム塩、
・2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸の塩、例えば、そのナトリウム、カリウムもしくはそのトリエタノールアンモニウム塩、および例えば、Merckから商品名Eusolex232として、もしくはHaarmann & Reimerから商品名Neo Heliopan Hydroとして入手できる、INCI名フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(CAS No:27503−81−7)を有するスルホン酸自体、
・ベンゼン−1,4−ジ(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル−10−スルホン酸)とも呼ばれる、1,4−ジ(2−オキソ−10−スルホ−3−ボルニリデンメチル)ベンゼン(3,3’−(1,4−フェニレンジメチレン)ビス(7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプト−1−イルメタンスルホン酸とも呼ばれる)およびその塩(特に対応する10−スルファト化合物、とりわけ対応するナトリウム、カリウムもしくはトリエタノールアンモニウム塩)[ベンゼン−1,4−ジ(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル−10−スルホン酸はINCI名、テレフタリデンジカンファースルホン酸(CAS No:90457−82−2)を有し、例えば、Chimexから商品名Mexoryl SXとして入手できる]、
・3−ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、例えば、4−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)ベンゼンスルホン酸、2−メチル−5−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)スルホン酸およびその塩、
である。
【0165】
本発明の目的に有利なUVフィルター物質はまた、いわゆる広域フィルター、すなわちUV−AおよびUV−B光線双方を吸収するフィルター物質である。
【0166】
有利な広域フィルターもしくはUV−Bフィルター物質は例えば、トリアジン誘導体、例えば、
・CIBA−Chemikalien GmbHから商品名Tinosorb(R)Sとして入手できる2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン(INCI:アニソ・トリアジン)、
・Sigma 3VからUVASORB HEBの商品名で入手可能なジオクチルブチルアミドトリアゾン(INCI:ジオクチルブタミドトリアゾン)、
・商品名UVINUL(R)T 150としてBASF Aktiengesellschaftにより市販されている、トリス(2−エチルヘキシル)4,4’,4”−(1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリイルトリイミノ)トリスベンゾエート、同義語:2,4,6−トリス[アニリノ−(p−カルボ−2’−エチル−1’−ヘキシルオキシ)]−1,3,5−トリアジン(INCI:オクチルトリアゾン)
である。
【0167】
本発明の目的に有利な広域フィルターはCIBA−Chemikalien GmbHから商品名Tinosorb(R)として入手可能である,2,2’−メチレンビス(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール)である。
【0168】
本発明の目的のための更なる有利な広域フィルターはINCI名ドロメトリゾール・トリシロキサンをもつ、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−[2−メチル−3−[1,3,3,3−テトラメチル−1−[(トリメチルシリル)オキシ]ジシロキサニル]プロピル]フェノール(CAS No.:155633−54−8)である。
【0169】
UVフィルター物質は油溶性もしくは水溶性であることができる。
【0170】
有利な油溶性フィルター物質は例えば、
・3−ベンジリデンカンファー誘導体、好ましくは3−(4−メチルベンジリデン)カンファー、3−ベンジリデンカンファー、
・4−アミノ安息香酸誘導体、好ましくは2−エチルヘキシル4−(ジメチルアミノ)−ベンゾエート、アミル4−(ジメチルアミノ)−ベンゾエート、
・2,4,6−トリアニリノ(p−カルボ−2’−エチル−1’−ヘキシルオキシ)−1,3,5−トリアジン、
・ベンザルマロン酸のエステル、好ましくはジ(2−エチルヘキシル)4−メトキシベンザルマロネート、
・ケイ皮酸のエステル、好ましくは2−エチルヘキシル4−メトキシシンナメート、イソペンチル4−メトキシシンナメート、
・ベンゾフェノンの誘導体、好ましくは2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、および
・ポリマーに結合したUVフィルター
である。
【0171】
有利な水溶性フィルター物質は例えば、
3−ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、例えば、4−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)ベンゼンスルホン酸、2−メチル−5−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)スルホン酸およびそれらの塩である。
【0172】
本発明に従って有利に使用することができる更なる光線遮蔽フィルター物質は、Uvinul(R)N 539の名称でBASFから入手可能な、エチルヘキシル2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート(オクトクリレン)である。
【0173】
本発明の目的のために使用することができる明記されたUVフィルターのリストはもちろん限定する意図はもたれない。
【0174】
高いもしくは非常に高いUV−A遮蔽性を特徴としてもつ、本発明の目的に特に有利な調製物は好ましくは、2種以上のUV−Aおよび/もしくは広域フィルター、とりわけ、それぞれ、個別にもしくは相互とのあらゆる組み合わせ物としての、ジベンゾイルメタン誘導体[例えば、4−(tert−ブチル)−4’−メトキシジベンゾイルメタン]、ベンゾトリアゾー誘導体[例えば2,2’−メチレンビス(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール)]、フェニレン−1,4−ビス(2−ベンズイミダジル)−3,3’,5,5’−テトラスルホン酸、その塩、1,4−ジ(2−オキソ−10−スルホ−3−ボルニリデンメチル)ベンゼンおよび/もしくはその塩、2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジンおよび/もしくはヒドロキシベンゾフェノンを含んで成る。
【0175】
下記の実施例は本発明を限定することなく具体的に示す役割をもつ。別記されない限り、量、割合および百分率はすべて調製物の重量および総量にもしくは総重量に基づく。
調製実施例
【実施例1】
【0176】
(発泡体様O/Wクリーム)
エマルションI 重量% 容量%
ステアリン酸 5.00
セチルアルコール 5.50
PEG−40ステアレート 8.50
タルク 2.00
SiO 2.00
マグネシウムアルミナムシリケート 0.50
パラフィン油 5.00
イソヘキサデカン 2.00
シクロメチコン 7.00
ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー 2.00
グリセロール 5.00
セレシン 4.00
水酸化ナトリウム 適量
保存剤 適量
香料 適量
脱ミネラル水 全100.00
pH6.5〜7.5に調整
エマルションI 70
ガス(窒素) 30
水相中で撹拌しながら無機ゲル形成剤を前以て分散し、ヒドロコロイドおよびポリマーをを膨潤させる。75℃に加熱した脂肪相を70℃に加熱した水相と合わせる。撹拌しながら粒状の疎水性の、疎水性化した固体物質を添加する。65℃で歯車分散機(toothed−wheel dispersing machine)(回転子−固定子原理)によりホモジナイズする。0.7バールの窒素を通気しながら45分間撹拌し、冷却する。30℃で添加剤(香料、有効成分)を添加する。27℃で歯車分散機(回転子−固定子原理)によりホモジナイズする。
【実施例2】
【0177】
(発泡体様O/Wローション)
エマルションII 重量% 容量%
ステアリン酸 4.00
ミリスチルアルコール 1.50
セチルステアリルアルコール 0.50
PEG−100ステアレート 4.00
カオリン 0.05
ヒドロキシエチルセルロース 0.05
マグネシウムアルミナムシリケート 0.20
鉱油 8.00
シクロメチコン 6.00
ジメチコン 3.00
PEG−180/ラウレス−50/TMMGコポリマー0.50
グリセロール 3.00
アミノベンゾフェノン 2.00
水素化ココグリセリド 5.00
水酸化ナトリウム 適量
保存剤 適量
香料 適量
脱ミネラル水 全100.00
pH5.0〜6.5に調整
エマルションII 50
ガス(二酸化炭素) 50
水相中で撹拌しながら無機ゲル形成剤を前以て分散し、ヒドロコロイドおよびポリマーを膨潤させる。80℃に加熱した脂肪相を72℃に加熱した水相と合わせる。粒状の疎水性の疎水性化した固体物質を撹拌しながら添加する。65℃で歯車分散機(回転子−固定子原理)によりホモジナイズする。1.2バールの二酸化炭素を通気しながら45分間撹拌し、冷却する。30℃で添加剤(香料)を添加する。30℃で歯車分散機(回転子−固定子原理)によりホモジナイズする。
【実施例3】
【0178】
(発泡体様O/Wローション)
エマルションIII 重量% 容量%
ステアリン酸 2.00
セチルステアリルアルコール 2.50
PEG−30ステアレート 3.00
アルミナムデンプンオクテニルスクシネート 3.00
タルク 0.50
ポリウレタン 0.10
マグネシウムシリケート 0.10
PEG−180/オクトキシノール−40/ 0.25
TMMGコポリマー
シクロメチコン 5.00
ジメチコン 1.00
フェニルトリメチコン 1.00
ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー 1.00
セチルパルミテート 1.00
マイクロクリスタリン蝋 1.00
水素化ポリイソブテン 10.00
クエン酸 0.10
アミノベンゾフェノン 1.20
グリセロール 5.00
香料、保存剤 適量
水酸化ナトリウム 適量
染料等 適量
水 全100.00
pH6.0〜7.5に調整
エマルションIII 65
ガス(空気) 35
水相中で撹拌しながら無機ゲル形成剤を前以て分散し、ヒドロコロイドおよびポリマーを膨潤させる。80℃に加熱した脂肪相を75℃に加熱した水相と合わせる。撹拌しながら、粒状の疎水性の、疎水性化した固体物質を添加する。65℃で歯車分散機(回転子−固定子原理)によりホモジナイズする。開放反応容器中で30℃まで45分間撹拌する。30℃で添加剤(香料、有効成分)を添加する。25℃で歯車分散機(回転子−固定子原理)によりホモジナイズする。
【実施例4】
【0179】
(発泡体様O/W日焼け止めクリーム)
エマルションIV 重量% 容量%
ステアリン酸 1.00
セチルステアリルアルコール 2.00
PEG−20ステアレート 1.00
カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド 2.00
パラフィン油 10.00
シクロメチコン 5.00
ジメチコン 0.50
ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー 1.50
オクチルイソステアレート 2.00
ミリスチルミリステート 1.00
グリセロール 6.00
カルボキシメチルセルロース 0.05
マグネシウムアルミナムシリケート 0.50
PEG−180/ラウレス−50/TMMG 0.50
コポリマー
タルク 0.50
オクチルメトキシシンナメート 4.00
ブチルメトキシジベンゾイルメタン 3.00
エチルヘキシルトリアゾン 3.00
アミノベンゾフェノン 1.80
ビス−エチルヘキシルオキシフェノール 2.00
メトキシフェニルトリアジン
BHT 0.02
NaEDTA 0.10
香料、保存剤 適量
染料等 適量
水酸化カリウム 適量
水 全100.00
pH5.0〜6.0に調整
エマルションIV 35
ガス(アルゴン) 65
水相中に撹拌しながら無機ゲル形成剤を前以て分散し、ヒドロコロイドおよびポリマーを膨潤させる。78℃に加熱した脂肪相を75℃に加熱した水相と合わせる。撹拌しながら粒状の疎水性の疎水性化した固体物質を添加する。65℃で歯車分散機(回転子−固定子原理)によりホモジナイズする。30℃に冷却しながら1バールのアルゴンを通気しながら、Becomix中で45分間撹拌する。30℃で添加剤(香料、有効成分)を添加する。23℃で歯車分散機(回転子−固定子原理)によりホモジナイズする。
【実施例5】
【0180】
(発泡可能O/Wクリーム)
エマルションV 重量% 容量%
ステアリン酸 2.00
セチルアルコール 1.00
PEG−30ステアレート 1.00
イソヘキサデカン 4.00
シクロメチコン 12.00
シアバター 2.50
オゾケライト 0.50
ビタミンEアセテート 1.00
レチニルパルミテート 0.20
グリセロール 3.00
BHT 0.02
NaEDTA 0.10
香料、保存剤 適量
染料 適量
水酸化カリウム 適量
水 全100.00
pH5.0〜7.0に調整
エマルションV 90
ガス(ジメチルエーテル) 10
【実施例6】
【0181】
(発泡可能O/Wローション)
エマルションVI 重量% 容量%
ステアリン酸 3.00
セチルステアリルアルコール 2.00
PEG−100ステアレート 2.00
パラフィン油 3.00
ジメチコン 1.00
シクロメチコン 2.00
ビタミンEアセテート 2.00
石油ゼリー(ペトロラタム) 2.50
グリセロール 3.50
カルボキシメチルセルロース 0.05
マグネシウムアルミナムシリケート 0.50
カオリン 0.05
タルク 0.50
香料、保存剤、染料等 適量
水酸化ナトリウム 適量
水 全100.00
pH6.0〜7.5に調整
エマルションVI 95
ガス(プロパン/ブタン) 5
【実施例7】
【0182】
(発泡可能O/Wエマルションのメークアップ)
エマルションVII 重量% 容量%
パルミチン酸 3.00
セチルアルコール 3.00
PEG−100ステアレート 3.00
シクロメチコン 6.00
ジメチコン 0.50
水素化ポリイソブテン 9.50
ジカプリリルカーボネート 2.00
セチルリシノレート 2.00
グリセロール 3.00
雲母 1.00
酸化鉄 1.00
二酸化チタン 4.50
アミノベンゾフェノン 1.00
ビタミンAパルミテート 0.10
水酸化ナトリウム 適量
保存剤 適量
香料 適量
脱ミネラル水 全100.00
pH6.0〜7.5に調整
エマルションVII 93
ガス(プロパン/ブタン) 7

Claims (13)

  1. (i)A.10〜40炭素原子の鎖長をもつ、完全に中和された、部分的に中和されたもしくは中和されていない分枝および/もしくは非分枝の飽和および/もしくは不飽和脂肪酸の群から選択される少なくとも1種の乳化剤A、
    B.10〜40炭素原子の鎖長をもち、かつ5〜100のエトキシル化度をもつポリエトキシル化脂肪酸エステルの群から選択される少なくとも1種の乳化剤B並びに
    C.10〜40炭素原子の鎖長をもつ飽和および/もしくは不飽和の分枝および/もしくは非分枝脂肪アルコールの群から選択される少なくとも1種の共乳化剤C、
    から成る乳化剤系、並びに
    (ii)(a)シリコーン油およびシリコーンワックスの群からの1種もしくは複数の脂質並びに
    (b)≧30mN/mの極性をもつ非極性脂質の群からの1種もしくは複数の脂質、
    を含んで成る、−調製物の総重量に基づいて−30重量%までの脂質相(ここで(a)対(b)の比率は1:3〜3:1の範囲から選択される)を含んで成る、
    自己発泡性、発泡体様、適用後発泡性もしくは発泡可能な化粧品もしくは皮膚科学的調製物。
  2. 脂質相が最大30mN/mの極性をもつ−脂質相の総重量に基づいて−40重量%までの脂質を含んで成ることを特徴とする、請求項1記載の調製物。
  3. 乳化剤A対乳化剤B対共乳化剤Cの重量比(A:B:C)がa:b:cのように選択され、ここでa、bおよびcが相互に独立に、1〜5、好ましくは1〜3の有理数であることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の調製物。
  4. 乳化剤A対乳化剤B対共乳化剤Cの重量比(A:B:C)が約1:1:1のように選択されることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の調製物。
  5. A.、B.およびC.に従う物質の総量が調製物の総重量に基づいて2〜20重量%の範囲から選択されることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の調製物。
  6. 親水性乳化剤、とりわけソルビタンのモノ−、ジ−、トリ−脂肪酸エステルの群から選択される更なる乳化剤を含んで成ることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の調製物。
  7. 更なる乳化剤の総量が調製物の総重量に基づいて5重量%未満であるように選択されることを特徴とする、請求項6記載の調製物。
  8. 1種もしくは複数のUVフィルター物質を含んで成ることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の調製物。
  9. 更なるUVフィルター物質の総量がそれぞれ調製物の総重量に基づいて0.5〜10重量%、とりわけ0.5〜5重量%の範囲から選択されることを特徴とする、請求項8記載の調製物。
  10. 選択されるUVフィルター物質がヒドロキシベンゾフェノン、とりわけヘキシル2−(4’−ジエチルアミノ−2’−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾエートであることを特徴とする、請求項8もしくは9のいずれかに記載の調製物。
  11. 1種もしくは複数の気体の容量の割合が調製物の総容量に基づいて10〜80容量%であるように選択されることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の自己発泡性および/もしくは発泡体様調製物。
  12. 選択される気体が二酸化炭素であることを特徴とする、請求項8記載の調製物。
  13. 請求項1〜9のうちの1項に記載の調製物が
    ・線状および/もしくは分枝鎖のハロゲン化および/もしくは非ハロゲン化炭化水素、
    ・二酸化炭素、酸素、圧縮空気および/もしくは窒素並びに/あるいは
    ・ジメチルエーテル、
    の補助を伴なって、それらが加圧ガス容器から取り出される時に発泡することを特徴とする、発泡体の製法。
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