JP2011136064A - 使い捨ておむつ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の使い捨ておむつは、着用者の背側に配される背側部2と着用者の腹側に配される腹側部3とが予め環状に形成されているか又は環状に連結可能になされている使い捨ておむつであり、着用者の股間部に配される股下部4が、背側部2及び腹側部3に対して着脱自在に連結可能になされており、股下部4は、吸収体44、一対のレッグギャザー45,45、及び一対のレッグギャザーより幅方向内側の位置に形成された一対のサイド立体ギャザー51,52を有しており、股下部4の前後方向の少なくとも一端側では、該股下部4が幅方向に折り畳まれたタック部40が形成されてサイド立体ギャザー51,52どうし51,52が近接している。
【選択図】図2
Description
そのような場合、排泄物によって汚れた部分のみを分離して交換することができれば、無駄がなく、ゴミの減量にもなる。
特許文献1には、着用者の胴回りに配置される環状の胴回り部と、着用者の背側から股下を経て腹側に延び胴回り部に接続される股間部とを備え、股間部が胴回り部に脱着自在に取り付けられるパンツ型の着用物品が記載されている。
また、特許文献2には、おむつカバーの内面にパッドを載せて着用者に装着することが記載されている。
特許文献2の技術においては、パッドを交換する一方、おむつカバーは繰り返し使用することができるが、パッドを交換するためには、おむつカバーを着用者から取り外さなければならない。
図1は、本発明の第1実施形態の使い捨ておむつを示す斜視図であり、股下部を、背側部及び腹側部に連結した状態を示してある。図2は、第1実施形態の使い捨ておむつを示す図であり、股下部を、背側部及び腹側部から分離した状態を示す斜視図である。
止着手段41としては、ホットメルト粘着剤等の塗工等により形成した粘着部や、機械的面ファスナーのオス部材等を好ましく用いることができる。止着手段41が粘着部である場合、背側部2及び腹側部3における、止着手段41を止着する被止着領域(図示せず)には、そこが被止着領域であることが判るようにしておくことが好ましく、例えば、色分け、囲み、文字等により、被止着領域であることを示しておくことが好ましい。他方、止着手段41が機械的面ファスナーのオス部材である場合、背側部2及び腹側部3における、止着手段41を止着する被止着領域(図示せず)には、オス部材の突起が係合可能なループ等を有する機械的面ファスナーのメス部材を配置しておくことが好ましい。また、背側部2又は腹側部3の外表面を係合性に富む不織布で構成し、該不織布に、機械的面ファスナーのオス部材を係合させることもできる。この場合も、止着手段41を止着する被止着領域(図示せず)が判るように、機械的面ファスナーのオス部材を止着するべき特定の領域を、色分け、囲み、文字等により示しておくことが好ましい。
股下部製造中間体4Aにおいては、股下部4の前後方向の全域に亘って、サイド立体ギャザー51,52間の距離は、一定である。
背側部2側のタック部4Rは、吸収体4の前後方向(X方向)の端縁から延出した、表面シート22及び裏面シート23からなる積層体10における、V字状をなす2本の直線40c,40d間の三角形状の領域40Aを、それらの中央線40bが谷折りとなるように2つ折りし、次いで、その2つ折りされた領域40Aを、直線40c,40dの位置で一体的に折り曲げ、積層体10の他の部分の外面10aに固定することによって形成されている。なお、領域40Aを2つ折りする前には、直線40cと中央線40bとの間の領域及び/又は直線40dと中央線40bとの間の領域に接着剤71を塗工し、また、2つ折りされた領域40Aを直線40c,40dの位置で折り曲げる前には、それによって相対向することになる2面の何れか又は双方に接着剤72を塗工しておく。
ここで、近接しているとは、サイド立体ギャザー51,52の自由端61側の縁部間の距離が、少なくとも股下部4の前後方向中央部におけるサイド立体ギャザー51,52の自由端61側の縁部間の幅W1(図5参照)よりも小さいことを意味する。本実施形態のおむつ1においては、股下部4の前後方向の両端部において、サイド立体ギャザー51,52の自由端61側のシートどうしが重なっているか、自由端61側の縁部どうしを突き合わせた状態となっている。
股下部4の前後方向におけるタック部を有する側の端部における、サイド立体ギャザーの51,52の自由端61側の縁部間の距離Wは、図2のようにタック部を形成した状態では、10mm以下であることが好ましく、突き合せた状態(W=0mm)又は重ね合わせた状態(W<0mm)であることがより好ましく、突き合せた状態が更に好ましい。
そして、着用中に排泄された尿や大便の処理を行う際には、背側部及び腹側部を着用者から取り外すことなく、股下部のみを取り外し、該股下部のみを、新たな股下部に交換することができる。
そのため、軟便等が、背側部2に拡がって背側部2を汚すことが効果的に防止され、股下部4と共に背側部2も交換しなくてはならないといった事態が生じる頻度を低減することができ、資源の有効活用を図ることができる。また、背側部2が汚れにくいので、汚れた背側部2を我慢させて継続使用させる必要もない。
また、レッグギャザー45,45が着用者の脚廻りに良好にフィットするため、脚廻りからの漏れを防止することができる。
そのため、股下部に排泄された尿等が、股下部の前後方向や幅方向に拡がっても、それらのサイド立体ギャザー51,52が立体障壁となって、それらが、腹側部3に拡がって腹側部3を汚すことが効果的に防止される。また、サイド立体ギャザー51,52によって、タック部4R近傍の吸収体44が、着用者の肌側に向かって凹状をなす深さの深い窪みを形成し、該窪みの壁面に存する吸収体44にも液が効果的に吸収される。また、吸収体44が窪みを形成することによって、サイド立体ギャザー51,52と窪みの表面との間の空間も大きくなる。
そのため、尿等が、腹側部3に拡がって腹側部3を汚すことが効果的に防止され、股下部4と共に腹側部3も交換しなくてはならないといった事態が生じる頻度を低減することができ、資源の有効活用を図ることができる。また、腹側部3が汚れにくいので、汚れた腹側部3を我慢させて継続使用させる必要もない。
第2及び第3実施形態については、第1実施形態と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付す。特に説明しない点は、第1実施形態と同様の構成とすることができる。
第2実施形態のおむつによっても、このようなタック部を形成することにより、股下部の腹側部側の端部及び/又は背側部側の端部における、一対のサイド立体ギャザーどうし間の幅が狭められているため、第1実施形態と同様の作用効果を奏するおむつが得られる。それに加えて、タック部4R近傍の吸収体44によって形成される窪みの壁面にも吸収体44が存在することになるため、背側部2及び/又は腹側部3への軟便や尿の移行を一層効果的に防止することができる。
背側又は腹側立体ギャザー用の立体ギャザー形成用シート59は、固定端58よりX方向の外方に位置する部分及び股下部4のY方向の両端部に位置する部分が、その下に配された部材(例えば、表面シート42、立体ギャザー形成用シート55等)に公知の接合手段によって接合されている。そして、立体ギャザー形成用シート59における、固定端58よりX方向の内側(股下部4の幅方向中央線Q側)であって、Y方向の両端部に存する固定部間に位置する部分であり、且つタック部4R,4Fを形成する際に直線40c,40d間の領域と共に、折り畳まれない部分が、シート59に伸長状態で固定された弾性部材60の収縮によって表面シート等から離間して起立し、背側又は腹側立体ギャザー53,54を形成する。
図8に示すように、タック部を形成するために折り畳む三角形状の領域(直線40c,40d間の領域)の幅方向中央線Q側の頂点は、弾性部材60の配置位置に達しておらず、従って、背側又は腹側立体ギャザー53,54の自由端62側は、タック部を形成する際に、該タック部に折り込まれない。
例えば、表面シート42としては、各種製法による不織布や、開孔フィルム、これらの積層体等を用いることができる。裏面シート43としては、透湿性又は非透湿性の樹脂フィルムやこれに不織布を一体化させた積層体等を用いることができる。吸収体44としては、パルプ繊維等からなる繊維集合体(不織布でも良い)又はこれに高吸水性ポリマーを保持させたものを、ティッシュペーパーや透水性の不織布で被覆してなるもの等を用いることができる。立体ギャザー形成用シート55,59としては、撥水性の不織布(サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、スパンボンドーメルトブローンースパンボンド不織布、スパンボンドーメルトブローンーメルトブローンースパンボンド不織布等)や、樹脂フィルムと不織布との積層体等を用いることができる。弾性部材46,57,60の素材としては、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができ、弾性部材46,57,60の形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状等の糸状(糸ゴム等)若しくは紐状(平ゴム等)のもの、又はマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を用いることができる。
止着手段41を、股下部製造中間体4A’の幅方向に連続して固定し、タック部を形成する際に、シート材と共に止着手段の一部を折り畳んでタック部を形成することもできる
また、接着剤71及び/又は接着剤72は、股下部4の前後方向の端縁に達していなくても良い。また、タック部4F,4Rも、股下部4の前後方向の端縁からやや離間させて形成することもできる。
また、吸収体4に形成する切り欠き部44a,44bは、V字状のものに代えてU字状のもの等であっても良い。また、V字状をなす直線40b,40dに代えてU字状をなす曲線の内側を2つ折り等しても良い。また、所定の領域を2つ折りするのに代えて3つ折りしてタック部を形成することもできる。
また、第1実施形態のおむつ1においては、図3に示すように、股下部4の肌当接面側に背側部2及び腹側部3を重ねて、これらを連結するようにしたが、これに代えて、股下部4の非肌当接面側に背側部2及び/又は腹側部3を重ねて、これらを連結するようにしても良い。他の実施形態についても同様である。
また、背側立体ギャザー53及び/又は腹側立体ギャザー54を構成する立体ギャザー形成用シートは、2枚のシートを2つ折りして2層構造とした積層シートであっても良いし、サイド立体ギャザー用の立体ギャザー形成用シートのように、弾性部材の配置部位を除いて1枚のシートからなるもの等であっても良い。また、サイド立体ギャザー用の立体ギャザー形成用シートとして、2枚のシートを2つ折りして2層構造とした積層シートや3層構造以上の積層シート等を用いることもできる。
2 背側部
21 ファスニングテープ
3 腹側部
31 ランディングテープ
4 股下部
4A’,4A” 股下部製造中間体
4R 背側部側のタック部
4F 腹側部側のタック部
41 止着手段
42 表面シート
43 裏面シート
44 吸収体
45 レッグギャザー
46 レッグギャザー形成用の弾性部材
51,52 サイド立体ギャザー
56 サイド立体ギャザーの固定端
61 サイド立体ギャザーの自由端
55 サイド立体ギャザー用の立体ギャザー形成用シート
53 背側立体ギャザー
54 腹側立体ギャザー
58 背側又は腹側立体ギャザーの固定端
62 背側又は腹側立体ギャザーの自由端
59 背側又は腹側立体ギャザー用の立体ギャザー形成用シート
P 股下部の前後方向中央線
Q 股下部の幅方向中央線
Claims (3)
- 着用者の背側に配される背側部と着用者の腹側に配される腹側部とが予め環状に形成されているか又は環状に連結可能になされている使い捨ておむつであって、
着用者の股間部に配される股下部が、背側部及び腹側部に対して着脱自在に連結可能になされており、該股下部は、吸収体、一対のレッグギャザー、及び一対のレッグギャザーより幅方向内側の位置に形成された一対のサイド立体ギャザーを有しており、
前記股下部の前後方向の少なくとも一端側では、該股下部が幅方向に折り畳まれたタック部が形成されてサイド立体ギャザーどうしが近接している、使い捨ておむつ。 - 前記吸収体の前後方向の端部に切り欠き部が形成されており、前記タック部が、前記股下部の該切り欠き部を有する部分を折り畳んで形成されている請求項1記載の使い捨ておむつ。
- 股下部の前後方向の前記タック部を有する側の端部に、股下部の横方向に伸縮する立体ギャザーを有しており、該立体ギャザーは、その固定端側は前記タック部と共に折り畳まれており、その自由端側は、該タック部に折り込まれていない、請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
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