本第1実施例のパチンコ遊技機は、図1ないし図26に示されるように複数の識別可能な装飾図柄を変動表示、停止表示またはおよび停止表示の一形態としての仮停止表示可能な図柄変動装置5と、複数のステップアップ予告演出表示態様を段階的に切り換えて前記図柄変動装置5に表示することにより、遊技者に表示するためのステップアップ予告表示指令を出力するステップアップ予告手段516を備えたパチンコ遊技機において、表示段階記憶手段521が、前記ステップアップ予告表示指令に従い前記図柄変動装置5に表示されたステップアップ予告演出表示態様を記憶して、再開判定手段522が、前記図柄変動装置5において仮停止表示された全ての前記装飾図柄の仮停止態様がステップアップ予告演出表示態様の再開表示の再開契機となる仮停止態様(「↑・↑・↑」)であるかどうかを判定して、再開表示の再開契機となる仮停止態様であった場合に再開指令を出力するとともに、ステップアップ予告再開手段520が、前記再開指令が出力された場合に、前記表示段階記憶手段521によって記憶されているステップアップ予告演出態様のうち最後のステップアップ予告演出態様を再び表示するとともに、さらに当該最後のステップアップ予告演出態様から再びステップアップ予告演出態様を切り換えて表示するためのステップアップ予告再開表示指令を出力するように構成されているものである。
そこでまず本第1実施例のパチンコ遊技機の全体構成について、図1に示される正面図を用いて具体的に説明する。
本第1実施例のパチンコ遊技機は、遊技機本体1が外郭となる矩形形状の外枠2を有し、当該外枠2内に納められる図示しない内枠に対して遊技盤3が着脱可能に取り付けられている。
前面枠16は、例えば前面主要部を構成する透明なガラス窓17、下端中央の突出部に形成された受け皿部18、右端略中央部に形成された鍵穴19、上部左右および前記図示しない内枠に対して固定されたスピーカ24および前記鍵穴19下方に配設された発射ハンドル25等を備え、前記遊技盤3の前面側に前記外枠2に対して揺動開閉可能に取り付けられている。
前記鍵穴19は、前記前面枠16の右端略中央部に配設され、当該鍵穴19に鍵を挿入して左に回すと、前記外枠2に対して前記前面枠16のみが開放され、逆に鍵を右に回すと、前記外枠2に対して前記前面枠16および前記遊技盤3が固定された前記内枠とが一体的に開放されるように構成されている。
前記受け皿部18は、前記前面枠16の下部に配設され、前記発射ハンドル25を操作することにより発射される遊技球が貯留されるように構成されている。また、当該受け皿部18は、その上部に、貯留された遊技球の玉抜きを行うための玉抜きレバー26aや、演出やその他の所定の用途に使用される演出ボタン21等を備えた後述する操作部20を備える。さらに、前記受け皿部18は、その前面略中央部に、遊技球の玉貸しボタン27、ICカード等の返却ボタン28および残高表示部29などが配設され、その下部に、玉抜きボタン26bが配設されている。
前記発射ハンドル25は、当該発射ハンドル25の軸部に対して相対回転可能に配設され、前記受け皿部18に貯留された遊技球を打ち出すために遊技者が回転操作する発射レバー25aと、当該ハンドル操作を行っている状態で遊技球の発射を一時的に停止させるためのウェイトボタン25bと、前記発射ハンドル25の外周部に施された導電性メッキ部を用いて、当該導電性メッキ部に接している物体の静電気容量の変化を検出することによりハンドル操作が遊技者の手によるものであるか否かを判断するタッチセンサ25cとを備える。
前記スピーカ24は、前記前面枠16の上部左右に配設された上スピーカ24aと、図示しない前記内枠に対して配設された下スピーカ24bとを備え、各種の演出音または報知音等を出力する。
枠ランプ76は、前記前面枠16の所定の位置に配設され、演出等と連動して点灯・点滅などの態様により各種の発光手段として機能する。
次に本第1実施例の遊技盤の具体的構成について説明する。
前記遊技盤3は、図1に示されるように、後述するレールによって囲まれる略円形状の遊技領域3aと、当該遊技領域3aの略中央部に配設されたセンター役物4、当該センター役物4後方に配設された図柄変動装置5と、当該センター役物4下方に配設された上始動入賞口7と、当該上始動入賞口7下方に配設された可変入賞装置6と、当該可変入賞装置6下方に配設された大入賞口10と、前記センター役物左方に配設されたゲート11と、前記遊技領域3aの所定の複数箇所に配設された普通入賞口12と、遊技球を前記遊技領域3aから排出するためのアウト口13等を備える。
外レールR1及び内レールR2は、前記遊技盤3の遊技領域3aの周囲に配設され、前記発射ハンドル25の発射レバー25aを操作することにより発射装置から発射された遊技球を前記遊技領域3aの上部に案内する。
前記遊技領域3aは、その前面に風車37や図示しない多数の遊技釘が突設され、ここに前記発射ハンドル25を操作することにより前記発射装置によって遊技球が打ち出される。当該遊技領域3aを落下する遊技球は、前記遊技釘によりその落下方向に変化を与えられ、また、前記風車37に絡んだ遊技球は、当該風車37の回転によりその落下の勢いをほとんど妨げられずに随時左右に振り分けられる。これにより、前記遊技領域3aに打ち出された遊技球の落下態様を複雑に変化させて遊技進行上の興趣を高めている。
前記センター役物4は、前記遊技盤3の略中央部に前方に開口して配設され、ステージ15、可動役物141、可動役物142および図柄変動装置5等を備える。前記ステージ15は、前記センター役物4の下部に左右方向および前後方向に延在して配設され、当該ステージ15上に導かれた遊技球を転動させるための転動面等を備える。
前記図柄変動装置5の右方には、上始動入賞口7および下始動入賞口8において遊技球が入賞したことにより付与されるとともに、夫々最大4個まで保留可能である図柄変動権利が、現在何個保留されているのかを遊技者に報知するための保留権利表示ランプ40aおよび40bが配設される。
なお本第1実施例のパチンコ遊技機は、1つの図柄変動権利に基づいた1回の図柄変動において、ステップアップ予告演出態様の表示および再開表示を行うものであるが、当該1つの図柄変動権利とは、保留記憶手段に保留された図柄変動権利であってもよいし、上始動入賞口7または下始動入賞口8に遊技球が入賞した後直ちに開始される図柄変動が行われる図柄変動権利であってもよい。
前記保留権利表示ランプ40aおよび40bは、一例として当該保留されている図柄変動権利の大当り判定結果、大当り図柄判定結果または変動パターン情報などに応じて異なる発色態様(白色、青色、黄色、緑色、赤色、虹色)またはおよび異なる発光態様(点灯、通常周期の点滅、消灯、高速周期の点滅、低速周期の点滅)によって、当該保留されている図柄変動権利の大当り期待度等を遊技者に予告可能に構成されている。
前記可動役物141および142は、前記センター役物4の周囲(例えば上方、下方、左方または右方)に可動自在に配設され、各種の演出に対応して、独立してまたは映像や音声と連動して作動するとともに、遊技者の視界の可視容易な位置に可動役物142が移動またはおよび動作を行う形態や、遊技者の視界の可視困難な位置である前記センター役物4の左方後方に配設された可動役物141が移動またはおよび動作することにより遊技者の視界の可視容易な位置である前記図柄変動装置5の前方に出現する形態などの様々な態様で可動することにより出没して演出を盛り上げる。
また前記可動役物141および142は、作動時などにおいて一例として白、青、黄、緑、赤または虹色などに発光して、効果的な光飾演出を実現するために、一例としてLED、ランプその他によって構成される発光手段141Lおよび142Lを備える。
前記可動役物141または142が作動するとは、当該可動役物141または142が配設位置から移動する形態または当該可動役物141または142が配設位置から移動するとともに動作を行う形態を指すものである。
さらに前記図柄変動装置5は、前記遊技盤3の略中央部に位置する開口部に対して後方から配設され、装飾図柄等の各種の図柄を変動表示および停止表示、停止図柄予告の表示、前記ステップアップ予告手段516の予告指令に基づくステップアップ予告の切り換え表示および前記ステップアップ予告再開手段520等の再開指令に基づくステップアップ予告の再切り換え表示といったそれぞれの演出や遊技状態に応じた演出画像等を表示する液晶画面90をその前面に備える。
また前記図柄変動装置5の左下位置においては、一例として上始動入賞口7および下始動入賞口8への遊技球の入賞により保留された前記図柄変動権利の個数、保留された当該図柄変動において行われる演出内容および保留された当該図柄変動における大当り期待度等を予告可能な複数種類の保留アイコン40cを表示可能に構成される
ここで前記図柄変動装置5に変動表示される装飾図柄は、停止図柄が予め定められた図柄の組合せ、例えば「7・7・7」のように同一図柄の組合せや所定の停止図柄態様となった場合等に大当り状態となるように構成されている。また装飾図柄は、上始動入賞口7又は下始動入賞口8への遊技球の入賞を契機として、例えば液晶画面の上方から下方に流れるように変動するなどして、所定の変動パターンで所定時間変動して図柄が停止するように構成されている。その際、前記図柄変動装置5における有効ライン上において最後の停止図柄を除く2つの停止図柄が同一図柄である場合にリーチ状態となり、当該リーチ状態において有効ライン上の残った最後の停止図柄が、既に停止している前記2つの停止図柄と同一の図柄となった場合に大当り状態が発生する。
なお識別情報としての装飾図柄は、数字図柄、アルファベット図柄、記号図柄等に、装飾用のデザインなどを組み合わせたもの、さらにキャラクターを象った図柄や実写図柄、ムービー演出等の機能を併せ持つ図柄等その他の態様の図柄が適宜使用可能であるとともに、当該装飾図柄を何種類備えた構成とするかは適宜設定可能であるが、本第1実施例においては一例として、図2に示されるように数字または記号から成り夫々の装飾図柄を識別可能な識別データ90ないし99と、デザインまたはキャラクターから成り夫々の装飾図柄を装飾する装飾データ90Kないし99Kによって構成される10種類を備えるものとして説明する。
また前記可変入賞装置6は、前記センター役物4の下方であって、前記上始動入賞口7の真下に配設され、前記下始動入賞口8、電動チューリップ9とから構成される。前記上始動入賞口7および下始動入賞口8は、これらに遊技球が入賞すると大当り抽選を行うとともに前記図柄変動装置9の装飾図柄を変動表示させる契機となる。また、前記電動チューリップ9は、前記下始動入賞口8の左右に対向配設され、揺動支持端を支点として揺動自在に開閉動する左右一対の可動片を備え、普通図柄の抽選結果に応じて当該可動片を開閉動させる。
さらに前記大入賞口10は、前記可変入賞装置6の下方に配設され、大当り抽選に当選して大当り遊技状態となった場合に複数回開閉動して、前記遊技領域3aを流下する遊技球を入賞させ得るよう構成されている。
また前記ゲート11は、前記センター役物4の左側に配設され、遊技球の通過を契機として普通図柄の抽選を行い、その抽選に当選した場合に前記電動チューリップ9の開放を行う。
さらに、前記普通入賞口12は、前記遊技領域3aの所定の複数箇所に配設され、何ら抽選と関係なく、そこに入賞することによって規定個数の遊技球が賞球されるよう構成されている。
さらに前記遊技盤3は、図1において拡大して示すように、その右下部に、第1特別図柄表示器32a、第2特別図柄表示器32b、第1特別図柄保留ランプ30a、第2特別図柄保留ランプ30b、普通図柄表示器33、普通図柄保留ランプ31を備え、その他にも右打ち指示部や遊技状態表示部などの各種の表示部を備える。
前記第1特別図柄表示器32aは、前記上始動入賞口7への遊技球の入賞を契機として特別図柄の変動表示を行うものであり、9個の表示窓に所定の態様で点灯表示することにより大当りの抽選結果を表示するものである。大当りに当選した場合には、例えば図中左から2番目の表示窓および図中左から5番目の表示窓にランプを点灯表示する等、複数種類の予め定められた所定の大当り表示態様でそれに対応する大当り種別を報知し、一方小当りやハズレであった場合には、前記大当り表示態様とは異なる態様で点灯表示を行うものである。
同様に前記第2特別図柄表示器32bは、前記下始動入賞口8への遊技球の入賞を契機として特別図柄の変動表示を行うものであり、9個の表示窓に所定の態様で点灯表示することにより大当りの抽選結果を表示するものである。当該第2特別図柄表示器32bの大当り表示態様は、前記第1特別図柄表示器32aの大当り表示態様と同一態様であっても異なる態様であっても適宜設定することができる。
なお装飾図柄は、これらの特別図柄の変動表示に伴い前記図柄変動装置5において変動表示され、特別図柄の抽選を視覚的に演出するために用いられる。また装飾図柄の最終停止図柄態様は、特別図柄の抽選結果に基づき装飾図柄乱数等を参酌して決定される。
前記第1特別図柄保留ランプ30aは、前記上始動入賞口7への入賞を契機とした第1特別図柄の大当り抽選権利の保留数(第1保留数)を点灯表示するものであり、同様に前記第2特別図柄保留ランプ30bは、前記下始動入賞口8への入賞を契機とした大当り抽選権利の保留数(第2保留数)を点灯表示するものである。
第1保留数および第2保留数は、それぞれ上限保留数が4個に設定されており、例えば第1保留数が1個の場合には、前記第1特別図柄保留ランプ30aの左側の表示窓にランプが点灯し、第1保留数が2個の場合には、前記第1特別図柄保留ランプ30aの右側の表示窓にランプが点灯する。さらに第1保留数が3個の場合には、前記第1特別図柄保留ランプ30aの左側の表示窓にランプが点滅表示され、第1保留数が4個の場合には、前記第1特別図柄保留ランプ30aの右側の表示窓にランプが点滅表示される。なお、前記第2特別図柄保留ランプ30bによる第2保留数の表示態様もこれと同様である。
前記普通図柄表示器33は、前記遊技領域3aを流下する遊技球が前記ゲート11を通過することを契機として普通図柄の変動表示を行うとともに、普通図柄の抽選結果を報知するものである。例えば当たりに当選した場合には、前記普通図柄表示器33の左側の表示窓にランプが点灯し、一方ハズレであった場合には、右側の表示窓にランプが点灯する。
前記普通図柄保留ランプ31は、普通図柄の抽選権利の保留数を点灯表示するものであり、その上限保留数および表示態様は、前記第1特別図柄保留ランプ30aおよび前記第2特別図柄保留ランプ30bと同様である。
次に本第1実施例のパチンコ遊技機の操作部の構成について、図3を用いて簡単に説明する。
前記操作部20は、遊技者が操作可能な入力装置としての役割を果たすものであり、操作ボタンとしての前記演出ボタン21と、前記十字キー22および前記ENTERキー23を備えている。これらは、前記受け皿部18の上面に対してわずかに突出して配設され、押し下げ可能な凸状ボタンにより構成される。
前記演出ボタン21は、遊技者が当該演出ボタン21を操作することにより、前記図柄変動装置5に表示される画像や前記スピーカ24によって出力される音声などによる演出に様々な変化を与え、遊技演出の興趣を向上させる用途等に用いられる。
また前記十字キー22は、前記図柄変動装置5の液晶画面に表示される文字や図形などの選択位置を変更する用途等に用いられ、上カーソルキー22a、右カーソルキー22b、下カーソルキー22cおよび左カーソルキー22dによって構成される。さらに、前記十字キー22の操作によって選択された文字や図形などを前記ENTERキー23を押すことによって確定することができる。
次に本第1実施例のパチンコ遊技機の遊技制御を行う遊技制御装置の構成について、図4に示されるブロック図を用いて説明する。
当該遊技制御装置は、パチンコ遊技機全体の主たる制御を行う主制御基板40を備えるとともに、副制御基板として、遊技の演出全体を制御する演出制御基板50、画像や音声を制御する画像・音声制御基板60、各種の発光手段および可動役物を制御するランプ制御基板70および賞球を制御する払出制御基板80等を備える。
以下主制御基板40、演出制御基板50、画像・音声制御基板60、ランプ制御基板70および払出制御基板80のそれぞれの具体的構成について説明する。
まず初めに主制御基板について説明する。
前記主制御基板40は、CPU41、ROM42、RAM43および入出力インターフェースI/O(以下、I/Oという)44、45を有し、前記パチンコ遊技機全体の主たる基本的な制御を行う。
前記CPU41は、各種の乱数値(例えば、大当り乱数、大当り図柄乱数およびリーチ乱数等)を所定の周期ごとに更新処理等している。また、前記ROM42は、前記パチンコ遊技機全体を制御するための主制御プログラムや演出のベースとなる複数種類の変動パターン等を記憶保持している。さらに、前記RAM43は、前記パチンコ遊技機の制御中に随時書き換え等される乱数値などが所定の記憶領域に記憶されるように構成されている。
また前記I/O44は、前記可変入賞装置6の前記上始動入賞口7に設けられた上始動入賞口SW7aや前記下始動入賞口8に設けられた下始動入賞口SW8a、前記ゲート11に設けられたゲートSW11aとが接続される。さらに、当該I/O44は、その他にも前記遊技盤3の前記普通入賞口12に設けられた普通入賞口SW12a、前記大入賞口10に設けられた大入賞口SW10a、前記大入賞口10の開閉扉を開閉動作させるための大入賞口ソレノイド10s、前記可変入賞装置6に備えられた前記電動チューリップ9を開閉動作させるための電チューソレノイド9sなどが接続されている。
一方前記I/O45は、前記演出制御基板50に設けられているI/O55および前記払出制御基板80に設けられているI/O84とが接続され、前記主制御基板40の前記CPU41は、前記演出制御基板50に対して演出制御信号を出力するとともに、前記払出制御基板80との間では互いに各種の制御信号のやりとりをして双方向通信を行う。
前記主制御基板40の前記CPU41は、前記ROM42に格納された主制御プログラムに基づいて、メイン処理およびタイマ割込処理を実行する。
まず初めに主制御基板のメイン処理について、図5に示されるフローチャートを用いて説明する。
ステップS200において、前記CPU41は、まず初期化処理を行う。当該初期化処理において、前記CPU41は、電源投入に伴い前記ROM42から起動プログラムを読み込むとともに、前記RAM43に記憶されるフラグ情報等を初期化する初期化処理を実行する。
またステップS201において、前記CPU41は、演出乱数としての変動パターン乱数、リーチ乱数の更新を行う演出乱数更新処理を実行する。
さらにステップS202において、前記CPU41は、大当り図柄初期値乱数、小当り図柄初期値乱数の更新を行う初期値乱数更新処理を実行する。
なお前記CPU41は、所定の割込処理が行われるまで前記ステップS201において行われる演出乱数更新処理および前記ステップS202において行われる初期値乱数更新処理を繰り返し実行する。
次に主制御基板のタイマ割込処理について、図6に示されるフローチャートを用いて説明する。
前記CPU41は、前記主制御基板40に搭載されたリセット用クロックパルス回路に基づき所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスを発生させることによりタイマ割込処理を実行する。
ステップS300において、前記CPU41は、まず当該CPU41のレジスタに格納されている各種の情報をスタック領域に退避させる。
また具体的な説明は省略するが、前記CPU41は、ステップS310において各種タイマカウンタを更新する時間制御処理、ステップS320において乱数カウンタを更新する乱数更新処理、さらにステップS330において初期値乱数カウンタを更新する初期値乱数更新処理を実行する。
次にステップS340において、前記CPU41は、サブルーチンとしての入力制御処理を実行する。具体的には、図7のフローチャートを用いて後述する。
またステップS350において、前記CPU41は、サブルーチンとしての特図特電制御処理を実行する。具体的には、図9のフローチャートを用いて後述するが、当該処理において各種の乱数値を参照して大当り判定処理や変動パターン決定処理を実行する。
さらに前記CPU41は、ステップS360において普図普電制御処理、ステップS370において払出制御処理、ステップS380においてデータ作成処理を行った後、ステップS380において各種の制御信号(制御コマンド)を出力する出力制御処理を行う。なお各種の制御信号には、主制御基板40から演出制御基板50に出力される演出制御信号等が含まれる。
最後に前記CPU41は、ステップS390において、前記ステップS300においてスタック領域に退避させた各種の情報を前記CPU41のレジスタに復帰させる処理を行ってタイマ割込処理を終了する。
次に主制御基板の入力制御処理について、図7に示されるフローチャートを用いて説明する。
初めにステップS341において、前記CPU41は、普通入賞口SW12aから検出信号が入力されたか否か(普通入賞口12に遊技球が入球したか否か)を判定する普通入賞口スイッチ入力処理を行う。
次にステップS342において、前記CPU41は、大入賞口SW10aから検出信号が入力されたか否か(大入賞口10に遊技球が入球したか否か)を判定する大入賞口スイッチ入力処理を行う。
次にステップS343において、前記CPU41は、上始動入賞口SW7aから検出信号が入力されたか否か(上始動入賞口7に遊技球が入球したか否か)を判定するサブルーチンとしての上始動入賞口スイッチ入力処理を行う。具体的には、図8のフローチャートを用いて後述する。
次にステップS344において、前記CPU41は、下始動入賞口SW8aから検出信号が入力されたか否か(下始動入賞口8に遊技球が入球したか否か)を判定する下始動入賞口スイッチ入力処理を行う。なお当該下始動入賞口スイッチ入力処理は、前記上始動入賞口スイッチ入力処理と各種のデータを記憶する記憶領域のみが異なり、その他の基本的な処理は前記上始動入賞口スイッチ入力処理と同様の処理を行うものである。
最後にステップS345において、前記CPU41は、ゲートSW11aから検出信号が入力されたか否か(ゲート11を遊技球が通過したか否か)を判定するゲートスイッチ入力処理を行って入力制御処理を終了する。
次に主制御基板の上始動入賞口スイッチ入力処理について、図8に示されるフローチャートを用いて説明する。
初めにステップS343−1において、前記CPU41は、上始動入賞口SW7aから検出信号が入力されたか否かを判定する。
前記ステップS343−1において、検出信号が入力されていない(N)との判定結果の場合、前記CPU41は、上始動入賞口スイッチ入力処理を終了する。
逆に、前記ステップS343−1において、検出信号が入力された(Y)との判定結果の場合、次にステップS343−2において、前記CPU41は、上始動入賞口7への入賞に対する賞球用の上始動入賞口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する処理を行う。
次にステップS343−3において、前記CPU41は、第1保留数(U1)記憶領域に記憶されている第1保留数(U1)が4未満であるか否かを判定する。
前記ステップS343−3において、第1保留数(U1)が4未満ではない(N)との判定結果の場合、前記CPU41は、上始動入賞口スイッチ入力処理を終了する。
逆に、前記ステップS343−3において、第1保留数(U1)が4未満である(Y)との判定結果の場合、次にステップS343−4において、前記CPU41は、第1保留数(U1)記憶領域に「1」を加算して第1保留数(U1)を更新する処理を行う。
次にステップS343−5において、前記CPU41は、大当り乱数を取得して、第1保留記憶領域内の第1記憶部から順に空いている記憶部を順次検索していき、空いている記憶部に取得した大当り乱数を記憶する。
次にステップS343−6において、前記CPU41は、大当り図柄乱数を取得して、第1保留記憶領域内の第1記憶部から順に空いている記憶部を順次検索していき、空いている記憶部に取得した大当り図柄乱数を記憶する。
次にステップS343−7において、前記CPU41は、小当り図柄乱数を取得して、第1保留記憶領域内の第1記憶部から順に空いている記憶部を順次検索していき、空いている記憶部に取得した小当り図柄乱数を記憶する。
次にステップS343−8において、前記CPU41は、演出乱数として、リーチ乱数および変動パターン乱数を取得して、第1保留記憶領域内の第1記憶部から順に空いている記憶部を順次検索していき、空いている記憶部に取得したリーチ乱数および変動パターン乱数を記憶する。
最後にステップS343−9において、前記CPU41は、第1保留記憶領域の第1記憶部ないし第4記憶部に記憶されている全ての上始動入賞指定コマンドを、演出制御基板50に送信するために演出用送信データ格納領域にセットして上始動入賞口スイッチ入力処理を終了する。
次に主制御基板の特図特電制御処理について、図9に示されるフローチャートを用いて説明する。
初めにステップS351において、前記CPU41は、特図特電制御データの値をロードし、ステップS352において、当該特図特電制御データから分岐アドレスを参照し、特図特電制御データ=0の場合にはステップS353における特別図柄記憶判定処理(ステップS353)に移行し、特図特電制御データ=1の場合にはステップS354における特別図柄変動処理(ステップS354)に移行し、特図特電制御データ=2の場合にはステップS355における特別図柄停止処理(ステップS355)に移行し、特図特電制御データ=3の場合にはステップS356における大当り遊技処理(ステップS356)に移行し、特図特電制御データ=4の場合にはステップS357における小当り遊技処理(ステップS357)に移行し、特図特電制御データ=5の場合にはステップS358における特別遊技終了処理(ステップS358)に移行する。
次にこれらの処理のうち特別図柄記憶判定処理について、図10に示されるフローチャートを用いて説明する。
初めにステップS353−1において、前記CPU41は、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。
前記ステップS353−1において、変動表示中である(Y)との判定結果の場合、前記CPU41は、特別図柄記憶判定処理を終了する。
逆に、前記ステップS353−1において、変動表示中ではない(N)との判定結果の場合、次にステップS353−2において、前記CPU41は、第2保留数(U2)記憶領域に記憶されている第2保留数(U2)が1以上であるか否かを判定する。
前記ステップS353−2において、第2保留数(U2)が1以上である(Y)との判定結果の場合、次にステップS353−3において、前記CPU41は、第2保留数(U2)記憶領域から「1」減算して第2保留数(U2)を更新する処理を行う。
逆に、前記ステップS353−2において、第2保留数(U2)が1以上ではない(N)との判定結果の場合、次にステップS353−4において、前記CPU41は、第1保留数(U1)記憶領域に記憶されている第1保留数(U1)が1以上であるか否かを判定する。
前記ステップS353−4において、第1保留数(U1)が1以上ではない(N)との判定結果の場合、具体的な説明は省略するが、前記CPU41は、ステップS353−15ないしステップS353−17の各処理を実行して特別図柄記憶判定処理を終了する。
逆に、前記ステップS353−4において第1保留数(U1)が1以上である(Y)との判定結果の場合、次にステップS353−5において、前記CPU41は、第1保留数(U1)記憶領域から「1」減算して第1保留数(U1)を更新する処理を行う。
なお前記ステップS353−2において、第2保留数(U2)が1以上ではない(N)と判定された場合、すなわち第2保留数が0の場合に初めて前記ステップS353−4の処理に移行するため、第2保留が第1保留に対して優先的に処理されることとなる。なお、ここでは第2保留が第1保留に対して優先的に処理される例について説明したが、第1保留が第2保留に対して優先的に処理される態様なども適宜選択可能である。
次にステップS353−6において、前記CPU41は、前記ステップS353−3において減算された第2保留数(U2)記憶領域または前記ステップS353−5において減算された第1保留数(U1)記憶領域に対応して記憶された各種の乱数値(大当り乱数、大当り図柄乱数、小当り図柄乱数、リーチ乱数および変動パターン乱数)と始動入賞指定コマンドをシフトさせる処理を行う。具体的には、第1保留記憶領域の第1記憶部ないし第4記憶部または第2保留記憶領域の第1記憶部ないし第4記憶部に記憶された各種の乱数値および始動入賞指定コマンドを1つ前の記憶部にシフトさせる。なお第1記憶部に記憶されていた各種の乱数値と始動入賞指定コマンドは、第0記憶部に相当する判定記憶領域にシフトされ、それ以前に判定記憶領域に書き込まれていたデータは消去される。
次にステップS353−7において、前記CPU41は、大当り判定処理を実行する。具体的には、前記CPU41は、高確率遊技状態フラグ情報を参照して高確率遊技状態テーブルまたは低確率遊技状態テーブルをセットし、取得した大当り乱数値と各テーブル内の判定値とを比較して大当りか否かを判定する。大当りである場合には、その後大当り図柄乱数を用いて大当り図柄決定処理を行い大当り用の装飾図柄指定コマンドをセットし、小当りである場合には、その後小当り図柄乱数を用いて小当り図柄決定処理を行い小当り用の装飾図柄指定コマンドをセットする処理を行う。大当りでも小当りでもないハズレの場合には、その後ハズレ図柄決定処理を行い、ハズレ用の装飾図柄指定コマンドをセットする処理を実行して大当り判定処理を終了する。
次にステップS353−8において、前記CPU41は、変動パターン決定処理を実行する。具体的には、前記CPU41は、前記RAM43の遊技状態記憶領域に記憶されている情報を参照して、現在の遊技状態に対応する変動パターンテーブルをセットする。例えば高確率遊技状態である場合には、図11および図12に示す高確率遊技状態用変動パターンテーブルをセットする。また小当り後の特定遊技期間回数において所定の特定遊技が行われるように設定する場合、低確率遊技状態であって特定遊技期間回数(T)>0の場合には、小当り後特定遊技期間用変動パターンテーブルをセットする。さらに低確率遊技状態であって特定遊技期間回数(T)=0の場合には、通常遊技状態用変動パターンテーブルをセットする。その後、取得した各種の乱数値(大当り乱数値、大当り図柄乱数値、小当り図柄乱数値、リーチ乱数値および変動パターン乱数値)とセットされた各テーブル内の判定値とを比較して変動パターンを決定する。なお決定された変動パターンは、大当り、小当り、リーチ、ハズレなどの種別情報のみならず、変動時間や変動内容(例えばステップアップ予告の再開表示を行うか否か、ステップアップ予告の再開表示を行う回数、擬似連続予告演出を行うものであるか否か等の演出情報)の各種の情報を含むものである。
本第1実施例のパチンコ遊技機においては、図11および図12に示される変動パターンのうち、一例として変動パターン11R、変動パターン12R、変動パターン14R、変動パターン15Rおよび変動パターン18Rをステップアップ予告演出の再開表示を行う変動パターンとして、また変動パターン11Nないし変動パターン19Nをステップアップ予告演出の再開表示を行わない変動パターンとして設定される。
なお本第1実施例における変動パターン14Rおよび変動パターン14Nは、当該変動時の遊技状態が「高確率+時短遊技状態」の場合には、当該変動後の遊技状態が「高確率+時短遊技状態」となるとともに、当該変動時の遊技状態が「高確率+非時短遊技状態」の場合には、当該変動後の遊技状態が「高確率+非時短遊技状態」となるとともに、当該変動時の遊技状態が「低確率+時短遊技状態」の場合には、当該変動後の遊技状態が「高確率+時短遊技状態」となるとともに、当該変動時の遊技状態が「低確率+非時短遊技状態」の場合には、当該変動後の遊技状態が「高確率+非時短遊技状態」となるものである。
また本第1実施例における変動パターン15Rおよび変動パターン15Nは、当該変動時の遊技状態と当該変動後の遊技状態の間で遊技状態の変化は起きず、すなわち当該変動時の遊技状態が当該変動後においても継続されるものである。
高確率遊技状態とは、前記上始動入賞口7または前記下始動入賞口8に遊技球が入賞した際に抽選される大当り判定処理において、大当り当選となる大当り乱数値の割振りが相対的に多く設定される変動パターンテーブルを用いて抽選を行なうものであり、すなわち大当り当選確率が低確率遊技状態に比べて相対的に高いものである。
時短遊技状態とは、普通図柄抽選時の当選確率が非時短遊技状態に比べて相対的に高いものであり、すなわち前記可変入賞装置6の電動チューリップ9が比較的高頻度で開放されるとともに、普通図柄抽選に当選した際の電動チューリップ9が比較的長時間開放されることにより前記下始動入賞口8への遊技球の入賞が容易となることにより、前記下始動入賞口8への遊技球の入賞に基づく賞球および図柄変動権利の獲得が比較的容易な状態である。
また前記上始動入賞口7または前記下始動入賞口8に遊技球が入賞した際に抽選される変動パターン決定処理において、変動内容が短縮変動となるまたは短い変動時間となる変動パターンの割振りが相対的に多く設定される変動パターンテーブルを用いて抽選を行なうものであり、すなわち図柄変動権利の消化が非時短遊技状態に比べて相対的に短時間で行われるものである。
次にステップS353−9において、前記CPU41は、決定された変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを演出用送信データ格納領域にセットする処理を行う。
具体的な説明は省略するが、前記CPU41は、次にステップS353−10ないしステップS353−14の各処理を行い特別図柄記憶判定処理を終了する。
次に演出制御基板について説明する。
前記演出制御基板50は、CPU51、ROM52、RAM53およびI/O55,56,57を有し、前記主制御基板40からの制御信号に基づき、前記画像・音声制御基板60および前記ランプ制御基板70を統括的に制御し、演出全体の制御を行う。
前記演出制御基板50の前記CPU51は、各種の乱数値を所定周期毎に更新処理等するとともに、本第1実施例のステップアップ予告演出の切換表示やステップアップ予告演出の再開表示を実現するために後述する各種機能ブロックを備えている。また、前記ROM52は、前記画像・音声制御基板60および前記ランプ制御基板70を統括的に制御するための演出制御プログラムや、後述するステップアップ予告パターンテーブル等が記憶されている。さらに、前記RAM53は、前記パチンコ遊技機の制御中に随時書き換え等される乱数値などが所定の記憶領域に記憶されるように構成されている。
また前記I/O55は、前記主制御基板40の前記I/O45と前記操作部20とが接続され、前記主制御基板40の前記CPU41からの制御信号が入力されるとともに、前記操作部20の例えば前記演出ボタン21等が操作されたことを示す検出信号などが入力される。
さらに前記I/O56は、前記画像・音声制御基板60のI/O64が接続され、前記演出制御基板50の前記CPU51は、前記主制御基板40からの制御信号に基づき、前記画像・音声制御基板60に対して画像制御信号および音声制御信号を出力する。
また前記I/O57は、前記ランプ制御基板70のI/O74が接続され、前記演出制御基板50の前記CPU51は、前記主制御基板40からの制御信号に基づき、前記ランプ制御基板70に対してランプ制御信号を出力する。
前記演出制御基板50の前記CPU51は、前記RAM53に格納された演出制御プログラムに基づいて、メイン処理およびタイマ割込処理を実行する。
まず初めに演出制御基板のメイン処理について、図13に示されるフローチャートを用いて説明する。
ステップS500において、前記CPU51は、まず初期化処理を行う。当該初期化処理において、前記CPU51は、電源投入に伴い前記ROM52からメイン処理プログラムを読み込むとともに、前記RAM53に記憶されるフラグ情報等を初期化する初期化処理を実行する。
またステップS510において、前記CPU51は、演出用乱数としての各種の乱数値(装飾図柄乱数、ステップアップ予告パターン乱数等)の更新を行う演出用乱数更新処理を実行する。なお演出用乱数は、主制御基板40において取得される演出乱数とは異なり、演出制御基板50において取得され、演出を形成する各種の演出情報を決定するために用いられる乱数である。
なお前記CPU51は、所定の割込処理が行われるまで前記ステップS501において行われる演出用乱数更新処理を繰り返し実行する。
次に演出制御基板のタイマ割込処理について、図14に示されるフローチャートを用いて説明する。
前記CPU51は、前記演出制御基板50に搭載されたリセット用クロックパルス回路に基づき所定の周期(2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生させることによりタイマ割込処理を実行する。
ステップS600において、前記CPU51は、まず当該CPU51のレジスタに格納されている各種の情報をスタック領域に退避させる。
次にステップS700において、前記CPU51は、演出制御基板50において使用する各種タイマカウンタを更新する更新処理を実行する。
次にステップS800において、前記CPU51は、前記RAM53の受信バッファに格納されているコマンドを解析するサブルーチンとしてのコマンド解析処理を実行する。具体的には、図15および図16のフローチャートを用いて後述する。なお、前記演出制御基板50は、前記主制御基板40から送信されたコマンド(演出制御信号)を受信すると、図示しない演出制御基板のコマンド受信割込処理を実行し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。
次にステップS900において、前記CPU51は、演出ボタン21等の操作部20からの入力信号を入力する演出入力制御処理を実行する。
次にステップS1000において、前記CPU51は、前記RAM53の送信バッファにセットされている各種のデータを画像・音声制御基板60およびランプ制御基板70へ送信するデータ出力処理を行う。
最後にステップS1100において、前記CPU51は、前記ステップS600においてスタック領域に退避させた各種の情報を前記CPU41のレジスタに復帰させる処理を行ってタイマ割込処理を終了する。
次に演出制御基板のコマンド解析処理について、図15および図16に示されるフローチャートを用いて説明する。なお、図16のコマンド解析処理は、図15のコマンド解析処理に引き続き実行されるものである。
初めにステップS801において、前記CPU51は、受信バッファにコマンドがあるか否か、すなわちコマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS801において、コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記CPU51は、コマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS801においてコマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、前記CPU51は、ステップS802において、デモ指定コマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS802において、デモ指定コマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、前記CPU51は、ステップS803においてデモ演出パターン決定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS802において、デモ指定コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記CPU51は、ステップS804において、始動入賞指定コマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS804において、始動入賞指定コマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、前記CPU51は、ステップS805において保留表示態様決定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS804において、始動入賞指定コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記CPU51は、ステップS806において、変動パターン指定コマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS806において、変動パターン指定コマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、前記CPU51は、ステップS807においてサブルーチンとしての変動演出パターン決定処理を実行した後、ステップS808において保留表示態様決定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。なお変動演出パターン決定処理は、図17のフローチャートを用いて後述する。
一方、前記ステップS806において、変動パターン指定コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記CPU51は、ステップS809において、図柄確定コマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS809において、図柄確定コマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、ステップS810において装飾図柄停止処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS809において、図柄確定コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記CPU51は、ステップS811において、遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS811において、遊技状態指定コマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、ステップS812において遊技状態設定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS811において、遊技状態指定コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記CPU51は、ステップS813において、オープニングコマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS813において、オープニングコマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、ステップS814において当り開始演出パターン決定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS813において、オープニングコマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記CPU51は、ステップS815において、大入賞口開放指定コマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS815において、大入賞口開放指定コマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、ステップS816において大当り演出パターン決定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS815において、大入賞口開放指定コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記CPU51は、ステップS817において、エンディングコマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS817において、エンディングコマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記CPU51は、コマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS817において、エンディングコマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、ステップS818において当り終了演出パターン決定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
次に演出制御基板の変動演出パターン決定処理について、図17に示されるフローチャートを用いて説明する。
ステップS807−1において、前記CPU51は、主制御基板40から出力された演出制御信号の内容を解析し、大当りとなるものであるか否かを判定する。
前記ステップS807−1において、大当りとなるものである(Y)との判定結果の場合、ステップS807−2において、前記CPU51は、演出パターン決定用テーブルとして大当り用テーブルをセットする。
一方、前記ステップS807−1において、大当りとなるものではない(N)との判定結果の場合、ステップS807−3において、小当りとなるものであるか否かを判定する。
前記ステップS807−3において、小当りとなるものである(Y)との判定結果の場合、ステップS807−4において、前記CPU51は、演出パターン決定用テーブルとして小当り用テーブルをセットする。
一方、前記ステップS807−3において、小当りとなるものではない(N)との判定結果の場合、ステップS807−5において、前記CPU51は、演出パターン決定用テーブルとしてハズレ用テーブルをセットする。
次にステップS807−6において、前記CPU51は、セットされた各テーブル内において各種の乱数値に基づいて演出パターンを決定する。
次にステップS807−7において、前記CPU51は、装飾図柄乱数を取得して前記RAM53の対応する保留記憶についての所定の記憶領域に格納する。
次にステップS807−8において、前記CPU51は、取得された装飾図柄乱数に基づき、ステップS807−9において、最終停止図柄たる装飾図柄の最終停止図柄態様を決定する。
次にステップS807−10において、前記CPU51は、ステップアップ予告パターンを決定するサブルーチンとしてのステップアップ予告パターン決定処理を行う。なお当該ステップアップ予告パターン決定処理は、図19のフローチャートを用いて後述する。
最後にステップS807−11において、前記CPU51は、前記ステップ807−1ないし前記ステップS807−10において決定された演出パターン、装飾図柄の最終停止図柄態様およびステップアップ予告パターンデータの情報などを加味して変動演出パターンを決定し、変動演出パターン決定処理を終了する。なお変動演出パターンは、具体的な説明は省略するが、その他にも演出用乱数等を参酌してその他の各種の演出情報(例えば背景予告やカットイン予告を行うか否か等)を適宜加味して決定することができる。
次に画像・音声制御基板について説明する。
前記画像・音声制御基板60は、CPU61、ROM62、RAM63およびI/O64,65を有し、前記主制御基板40および前記演出制御基板50からの制御信号に基づき、画像及び音声の制御を行う。
前記ROM62は、前記図柄変動装置5の表示内容を制御するための表示制御プログラムや前記スピーカ24を制御するための音声制御プログラムが記憶されているとともに、各種の画像データや音声データが記憶されている。また、前記RAM63は、前記パチンコ遊技機の制御中に随時書き換え等される各種の情報が所定の記憶領域に記憶されるように構成されている。
さらに、前記I/O65は、前記図柄変動装置5および前記スピーカ24等が接続され、前記画像・音声制御基板60の前記CPU61は、前記主制御基板40および前記演出制御基板50からの制御信号に基づき、前記図柄変動装置5の表示内容や前記スピーカ24の出力態様を制御する。
次にランプ制御基板について説明する。
前記ランプ制御基板70は、CPU71、ROM72、RAM73およびI/O74、75を有し、各種のランプ制御を行う。
前記ROM72は、各種の発光手段の発光態様を制御するためのランプ制御プログラムなどが記憶されている。また前記RAM73は、前記パチンコ遊技機の制御中に随時書き換え等される各種の情報が所定の記憶領域に記憶されるように構成されている。
さらに前記I/O75は、各種の発光手段、例えば枠ランプ76、盤ランプ77、保留権利表示ランプ40aおよび40b、発光手段141Lおよび142L、前記演出ボタン21内に配設されたボタンLED79等が接続され、前記ランプ制御基板70の前記CPU71は、前記主制御基板40および前記演出制御基板50からの制御信号に基づき、これらの発光手段の発光態様を制御するとともに、前記可動役物141および142の駆動機構を制御するための制御信号を出力するものである。
次に払出制御基板について説明する。
前記払出制御基板80は、CPU81、ROM82、RAM83、I/O84、85を有し、前記払出制御基板80の前記CPU81は、前記主制御基板40からの払出制御信号に基づいて、前記I/O85に接続されている払出駆動モータ86の駆動制御を行う。また、当該I/O85は、その他にも定位置検出SW87aや、払出球検出SW87b、玉有り検出SW87c、満タン検出SW87d等が接続され、これらのスイッチの検出信号などが随時入力される。
次に本第1実施例のパチンコ遊技機の演出全体の制御を行うとともに、本第1実施例のステップアップ予告の表示またはおよびステップアップ予告を再開して表示することを実現する演出制御基板のCPUの構成について、図18に示される機能ブロック図を用いて具体的に説明する。
前記演出制御基板50の前記CPU51は、ステップアップ予告の再開表示を行うにあたり、図18に示されるように、演出制御信号判定部515、ステップアップ予告パターン選択部511、ステップアップ予告手段516、ステップアップ予告再開手段520、表示段階記憶手段521、再開判定手段522等を実質的に備えている。
前記演出制御信号判定部515は、主制御基板40から出力される演出制御信号の内容を解析し、例えば主制御基板40で決定された変動パターンがリーチ演出を行うものであるか否か、擬似連続予告演出を行うものであるか否か、決定された変動パターンの変動時間や変動内容等の情報を判定することができる。
前記予告パターン選択部511は、後述する乱数制御などの方法によりどのようなパターンでステップアップ予告を行うかを決定する。
また前記ステップアップ予告手段516は、前記ステップアップ予告パターン選択部511によって決定されたステップアップ予告パターンがステップアップ予告を行うものである場合に、前記画像・音声制御基板60および前記ランプ制御基板70に対してステップアップ予告を行う際に必要な所定の制御信号を出力する。
さらにステップアップ予告再開手段520は、前記ステップアップ予告パターンがステップアップ予告のみならずステップアップ予告の再開表示を行うものである場合に、前記画像・音声制御基板60および前記ランプ制御基板70に対してステップアップ予告の再開表示を行う際に必要な所定の制御信号を出力する。
次に本第1実施例のパチンコ遊技機のステップアップ予告の表示、ステップアップ予告の再開表示の流れについて具体的に説明する。
前記主制御基板40の前記CPU41は、上述したように、前記遊技領域3aに打ち出された遊技球が前記上始動入賞口7または前記下始動入賞口8に入賞し、前記上始動入賞口SW7aまたは前記下始動入賞口SW8aによってその入賞を検出すると、前記上始動入賞口スイッチ入力処理または前記下始動入賞口スイッチ入力処理において、各種の乱数値(大当り乱数、大当り図柄乱数、小当り図柄乱数、演出乱数、)を取得する。前記CPU41は、これらの乱数値を参酌して前記大当り判定処理によって大当り判定を行うとともに、前記変動パターン決定処理によって変動パターン、変動時間、変動内容の決定を行う。
前記CPU41は、前記大当り判定処理によってセットされる装飾図柄指定コマンドや前記変動パターン決定処理によってセットされる変動パターン指定コマンド等の各種の情報を演出制御信号(コマンド)として前記演出制御基板50に対して出力する。
次に前記演出制御基板50の前記CPU51は、前記ROM52に格納された演出制御プログラムに基づいて、メイン処理およびタイマ割込処理を行い、当該タイマ割込処理において行われる前記変動演出パターン決定処理や、当該変動演出パターン決定処理において行われる図19に示すサブルーチンとしてのステップアップ予告パターン決定処理などの各種処理を実行する。
そこで本第1実施例のステップアップ予告パターン決定処理について、図19に示されるフローチャートを用いて説明する。
ステップS31において、前記CPU51は、所定時間間隔毎に前記主制御基板40から演出制御信号を受信したか否かを判定する。ステップS31において、演出制御信号を受信していない(N)との判定結果の場合、ステップアップ予告パターン決定処理を終了する。
一方ステップS31において演出制御信号を受信した(Y)との判定結果の場合、ステップS32において、前記演出制御信号判定部515は、前記演出制御信号内の変動パターン等の情報から当該変動がステップアップ予告の再開表示を行うものであるか否かを判定する。
ステップS32において当該変動がステップアップ予告の再開表示を行うものである(Y)との判定結果の場合、ステップS33において、図20に示されるようなステップアップ予告パターンテーブルとして再開表示用ステップアップ予告パターンテーブルをセットする。
一方ステップS32において当該変動がステップアップ予告の再開表示を行うものではない(N)との判定結果の場合、ステップS34において、図21に示されるようなステップアップ予告パターンテーブルとして通常用ステップアップ予告パターンテーブルをセットする。
ステップS35において、前記ステップアップ予告パターン選択部511は、ステップアップ予告パターン乱数を前記演出制御基板50の前記RAM53から取得し、この乱数値を対応する保留記憶についての前記RAM53の所定の記憶領域に格納する。
なお「ステップアップ予告パターン乱数」は、前記演出制御基板50の前記CPU51によって所定周期毎に順次更新される乱数であり、更新後の値を前記RAM53の所定の記憶領域に格納して更新前の値の書き換えを行っている。
そしてステップS36において、前記ステップアップ予告パターン選択部511は、保留記憶に対応付けられて前記RAM53に格納されたステップアップ予告パターン乱数値が、図20および図21の表に示されるステップアップ予告パターンテーブル内で複数種類存在するどのステップアップ予告パターンに振り分けられたステップアップ予告パターン判定値と一致するか比較判定し、ステップS37において、ステップアップ予告パターン乱数値と一致するステップアップ予告パターン判定値に割り振られたステップアップ予告パターンを、当該保留記憶について行われるステップアップ予告パターンとして選択する。
ステップS38において、前記演出制御基板50の前記ステップアップ予告手段516は、前記ステップS37において選択されたステップアップ予告パターンがステップアップ予告を行うものであるか否かを判定する。
ステップS38において前記ステップS37において選択されたステップアップ予告パターンがステップアップ予告を行うものである(Y)との判定結果の場合、ステップS39において、前記ステップアップ予告手段516は、ステップアップ予告表示データをセットする。
上述したように、本第1実施例におけるステップアップ予告手段516は、ステップアップ予告パターン決定処理における、ステップS38およびステップS39の制御処理によって構成されるものである。
ステップS38において前記ステップS37において選択されたステップアップ予告パターンがステップアップ予告を行うものではない(N)との判定結果の場合、前記CPU51は、ステップアップ予告パターン決定処理を終了する。
次にステップS40において、前記ステップアップ予告再開手段520は、同様にして、選択されたステップアップ予告パターンがステップアップ予告の再開表示を行うものか否かを判定する。
ステップS40において前記ステップS37において選択されたステップアップ予告パターンがステップアップ予告の再開表示を行うものではない(N)との判定結果の場合、前記CPU51は、ステップアップ予告パターン決定処理を終了する。
一方ステップS40において前記ステップS37において選択されたステップアップ予告パターンがステップアップ予告の再開表示を行う(Y)との判定結果の場合、ステップS41において、前記ステップアップ予告再開手段520は、ステップアップ予告の再開表示データをセットする。
上述したように、本第1実施例におけるステップアップ予告再開手段520は、ステップアップ予告パターン決定処理における、ステップS40およびステップS41の制御処理によって構成されるものである。
ここで本第1実施例のパチンコ遊技機において用いられる2つのステップアップ予告パターンテーブルについて説明する。
本第1実施例のステップアップ予告パターンテーブルは、図20および図21の表に示されるように、ステップアップ予告パターンを実行する当該変動においてステップアップ予告の再開表示が行われるか否かに基づいて、再開表示用ステップアップ予告パターンテーブルまたは通常用ステップアップ予告パターンテーブルの2つに大別される。また各ステップアップ予告パターンテーブルは、一例として夫々設定されるステップアップ予告パターンが、当該変動における変動時間に応じて異なる割合によって決定されるように構成される。
ステップアップ予告パターンテーブルにおいて選択されるステップアップ予告の基本データは、一例として図22に示されるように、図柄変動装置5に表示される背景画像などが相違する4つの段階の表示態様を有するステップアップ予告演出の各段階をいかに遷移させて表示するかを決定するステップアップ予告データ(図20および図21中「ステップアップ予告」と表記)と、ステップアップ予告の再開表示が行われる場合の4つの段階の表示態様を有するステップアップ予告演出の各段階をいかに遷移させて表示するかを決定するステップアップ予告再開データ(図20および図21中「ステップアップ予告再開」と表記)と、および図示しないが表示されるステップアップ予告演出の各段階の表示時刻の当該変動における変動開始時刻からの間隔を決定する表示時間データとから成る。
なお本第1実施例における表示段階記憶手段521とは、図20に示されるように再開表示用ステップアップ予告パターンテーブルにおいて、ステップアップ予告データのうち最後に表示されるステップアップ予告演出態様データ(変動時間が30000msであり、判定値が400〜599の場合は、SU2)とステップアップ予告再開データのうち最初に表示されるステップアップ予告演出態様データ(SU2)とが対応するように予め設定することにより実現されるものである。
なおSU1、SU2、SU3、SU4は、図22に示されるように、ステップアップ予告演出の4つの各段階の表示態様を示したものであり、「SU予告なし」とはステップアップ予告演出を行わないことを示すものである。
本第1実施例においては、前記ステップアップ予告パターン乱数として取り得る値を「0〜899」までの900個に設定されているため、図20または図21の表に示されるように、当該ステップアップ予告ターン乱数値と比較される前記ステップアップ予告パターン判定値も「0〜899」までの900個に設定されている。
例えば当該変動においてステップアップ予告の再開表示が行われるとともに、当該変動における変動時間が30sである変動に対して行うステップアップ予告パターン決定処理において、前記CPU51が取得したステップアップ予告パターン乱数値が「38」の場合、ステップアップ予告パターンとして「SU1のステップアップ予告表示およびSU1→2のステップアップ予告の再開表示」が選択され、すなわちステップアップ予告演出およびステップアップ予告の再開演出を行なうことが決定される。
同様にステップアップ予告パターン乱数値が「220」の場合、ステップアップ予告パターンとして「SU1のステップアップ予告表示およびSU1→2→3→4のステップアップ予告の再開表示」が選択され、すなわちステップアップ予告演出およびステップアップ予告の再開演出を行なうことが決定される。
またステップアップ予告パターン乱数値が「600」の場合、ステップアップ予告パターンとして「SU1→2→3のステップアップ予告表示およびSU3→4のステップアップ予告の再開表示」が選択され、すなわちステップアップ予告演出およびステップアップ予告の再開演出を行なうことが決定される。
一方当該変動においてステップアップ予告の再開表示が行われないとともに、当該変動における変動時間が30sである変動に対して行うステップアップ予告パターン決定処理において、前記CPU51が取得したステップアップ予告パターン乱数値が「220」の場合、ステップアップ予告パターンとして「SU1→2→3のステップアップ予告表示」が選択され、すなわちステップアップ予告演出のみを行い、ステップアップ予告の再開演出は行なれないことが決定される。
また当該変動においてステップアップ予告の再開表示が行われないとともに、当該変動における変動時間が2sである変動に対して行うステップアップ予告パターン決定処理において、前記CPU51が取得したステップアップ予告パターン乱数値が「220」の場合、ステップアップ予告パターンとして「SU予告なし」が選択され、すなわちステップアップ予告演出およびステップアップ予告の再開演出は行なれないことが決定される。
上述のように本第1実施例においては、当該変動においてステップアップ予告が再開され表示が行われるか否かに基づいて異なるステップアップ予告パターンテーブルが用意されているとともに、当該変動における変動時間に応じて選択、決定されるステップアップ予告パターンの選択割合が異なるように構成されるため、前記CPU51が取得するステップアップ予告パターン乱数値が同じ場合であっても、決定されるステップアップ予告パターンが異なるため当該変動におけるステップアップ予告の再開表示が行われるか否かおよび変動時間に基づいた効果的なステップアップ予告パターン演出の表示を行うことが出来るものである。
さらに図11および図12に示されるように、遊技球が入賞した始動入賞口、大当り判定、大当り種別、遊技状態、保留球数およびリーチ判定などに応じて、当該変動においてステップアップ予告の再開表示が行われるか否かの決定割合が異なるとともに、大当り乱数値、大当り図柄乱数値、遊技状態、リーチ乱数値および変動パターン乱数値等に応じて、選択される変動時間の選択割合が異なるため、結果として大当り期待度、遊技状態移行期待度またはおよびリーチ期待度等に応じて効果的なステップアップ予告パターンの表示が行うことが出来るものである。
次に本第1実施例のパチンコ遊技機におけるステップアップ予告パターンの具体的な変更態様について説明する。
本第1実施例のパチンコ遊技機においては、例えば図23に示される前記図柄変動装置5の液晶画面90においてステップアップ予告の表示を行うとともに、前記図柄変動装置5の液晶画面90における所定の有効ラインにおいて、装飾図柄の仮停止表示および停止表示を行う。
まず初めに、ステップアップ予告パターンとして「SU予告なし」が選択された場合には、図24に示されるように、前記図柄変動装置5の前記液晶画面90において装飾図柄が変動を開始した後(図24(A))、ステップアップ予告の表示が行われることなく、予め決定された装飾図柄の最終停止図柄態様に基づいて、例えば、前記有効ラインの左表示領域92Lに「3」の装飾図柄が停止し、続いて右表示領域92Rに「2」の装飾図柄が停止して、最後に中央表示領域92Cに「5」の装飾図柄が停止する(図24(B))。
次にステップアップ予告パターンとして「SU1→2→3のステップアップ予告表示」が選択された場合には、図25に示されるように、前記図柄変動装置5の前記液晶画面90において装飾図柄が変動を開始した後(図25(A))、前記ステップアップ予告手段516の制御信号に基づき、図22に示されるSU1の表示態様が前記図柄変動装置5に表示され(図25(B))、続いて前記ステップアップ予告手段516の制御信号に基づき、SU2の表示態様が前記図柄変動装置5に表示され(図25(C))、続いて前記ステップアップ予告手段516の制御信号に基づき、SU3の表示態様が前記図柄変動装置5に表示される(図25(D))。次に前記ステップアップ予告手段516のステップアップ予告指令に基づくステップアップ予告演出の表示態様の表示が完了して当該SU3の表示態様が非表示状態となり、その後予め決定された装飾図柄の最終停止図柄態様に基づいて一例として前記有効ラインの左表示領域92Lに「4」の装飾図柄、右表示領域92Rに「7」の装飾図柄、最後に中央表示領域92Cに例えば「6」の装飾図柄が停止する(図25(E))。
次にステップアップ予告パターンとして「SU1→2のステップアップ予告表示およびSU2→3→4のステップアップ予告の再開表示」が選択された場合には、図26に示されるように、前記ステップアップ予告手段516の制御信号に基づき、図22に示されるSU1の表示態様が前記図柄変動装置5に表示され(図26(B))、続いて前記ステップアップ予告手段516の制御信号に基づき、SU2の表示態様が前記図柄変動装置5に表示される(図26(C))。
次に前記ステップアップ予告手段516のステップアップ予告指令に基づくステップアップ予告演出の表示態様の表示が終了して当該SU2の表示態様が非表示状態となり、当該SU2のステップアップ予告演出態様を前記表示段階記憶手段521によって記憶されるとともに、変動中の装飾図柄が仮停止を開始して、前記有効ラインの左表示領域92Lに「↑」の装飾図柄としての演出図柄、右表示領域92Rに「↑」の演出図柄、最後に中央表示領域92Cに例えば「↑」の演出図柄が仮停止する(図26(D))。
ここで装飾図柄としての「↑」の演出図柄は、後述するように全ての表示領域に当該「↑」の演出図柄が仮停止した場合に、ステップアップ予告演出の再開表示および仮停止した装飾図柄の再変動表示を行う契機として設定されるため、前記装飾図柄の仮停止態様を判定する前記再開判定手段522が、ステップアップ予告演出の再開表示の再開契機となる仮停止態様である(すなわち再開条件を満たしたものである)と判定して再開指令を出力するため、続いて前記ステップアップ予告再開手段520の制御信号に基づき、前記表示段階記憶手段521に記憶されていたSU2の表示態様が再び前記図柄変動装置5に表示されるとともに、仮停止していた装飾図柄が再び変動表示を開始する(図26(E))。
続いて前記ステップアップ予告再開手段520の制御信号に基づき、SU3の表示態様が前記図柄変動装置5に表示され(図26(F))、続いて前記ステップアップ予告再開手段520の制御信号に基づき、SU3の表示態様が前記図柄変動装置5に表示される(図26(G))。
次にステップアップ予告再開手段520のステップアップ予告再開表示指令に基づくステップアップ予告演出の表示態様の表示が完了して当該SU4の表示態様が非表示状態となり、その後予め決定された装飾図柄の最終停止図柄態様に基づいて一例として前記有効ラインの左表示領域92Lに「7」の装飾図柄、右表示領域92Rに「7」の装飾図柄、最後に中央表示領域92Cに例えば「7」の装飾図柄が停止する(図26(H))。
上述したように本第1実施例における再開判定手段522とは、当該変動においてステップアップ予告の再開表示が行われる場合に限り、図17に示される変動演出パターン決定処理のS807−9によって決定される装飾図柄の最終停止態様には干渉されることなく、画像による演出の一種としてステップアップ予告の再開表示の再開契機となる仮停止態様である「↑・↑・↑」の装飾図柄の仮停止態様を前記図柄変動装置5に表示する機能により実現されるものである。
したがって上記したステップアップ予告パターンにおいては、期待度の比較的低いSU2のステップアップ予告から期待度の比較的高いSU4のステップアップ予告へと再開表示されたため、前記ステップアップ予告再開手段520によって、遊技者にとって期待度の高いステップアップ予告に再開表示されたこととなる。
ここで「演出図柄」とは、単純な数字に係る装飾図柄とは異なり、所定の図形やキャラクター等をモチーフにした図柄であって、本第1実施例においては一例として、当該「↑」の演出図柄が全ての表示領域において仮停止した場合に、仮停止した装飾図柄が再び変動表示を開始するとともに、ステップアップ予告の再開表示が行われるものとして構成されている。
その他に演出図柄の機能としては、例えば当該演出図柄が所定の停止態様で停止した場合に、大当りとなったり、ステージやモードの変更契機や擬似連続予告やスベリ予告等の所定の演出の発動契機となるものであり、所定の停止態様としては、全ての表示領域に同一の演出図柄が停止した場合や、中央表示領域にのみ、または、右表示領域にのみ演出図柄が停止した場合、さらには、例えば「松・竹・梅」など、意味のある言葉や観念的に関連性のある図柄配列となるように異なる演出図柄が並んだ場合など、適宜設定することができる。
以下上記構成より成る本第1実施例のパチンコ遊技機の作用および効果について説明する。
本第1実施例のパチンコ遊技機は、複数の識別可能な装飾図柄を変動表示、仮停止表示またはおよび停止表示可能な図柄変動装置5と、複数のステップアップ予告演出態様を段階的に切り換えて遊技者に表示するためのステップアップ予告指令を出力するステップアップ予告手段516を備えた遊技機において、前記表示段階記憶手段521が、前記ステップアップ予告指令に従い遊技者に表示された複数のステップアップ予告演出態様を記憶するとともに、前記ステップアップ予告指令に従い前記ステップアップ予告演出態様が遊技者に表示された後に、前記図柄変動装置5において仮停止表示された全ての前記装飾図柄の仮停止態様に従い、前記ステップアップ予告再開手段520が、前記表示段階記憶手段521によって記憶されているステップアップ予告演出態様に基づいて、ステップアップ予告演出態様を再開表示するためのステップアップ予告再開指令を出力するので、ステップアップ予告演出態様が遊技者に表示された後においても、ステップアップ予告演出態様の切り換え表示が再開されることにより、ステップアップ予告演出に対する遊技者の期待感を持続させるとともに、前記装飾図柄の仮停止態様とステップアップ予告演出態様の再開表示とに関連性を持たせるため、図柄変動の興趣を向上させるという効果を奏する。
本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記再開判定手段522が、前記図柄変動装置5において仮停止表示された全ての前記装飾図柄の仮停止態様がステップアップ予告演出態様の再開表示の再開契機となる仮停止態様(「↑・↑・↑」であるかどうか(すなわち再開条件を満たしたものであるかどうか)を判定して、再開指令を出力するとともに、前記再開指令が出力された場合に、前記ステップアップ予告再開手段520が、前記表示段階記憶手段521としてのステップアップ予告パターンテーブルによって記憶されたステップアップ予告演出態様のうち、前記ステップアップ予告表示指令に基づいて表示された最後のステップアップ予告演出態様から遊技者にとってより期待度の高いステップアップ予告演出態様へ切り換えて再開表示するためのステップアップ予告再開指令を出力するので、ステップアップ予告演出に対する遊技者の期待感を持続させるとともに、全ての前記装飾図柄の仮停止態様とステップアップ予告演出態様の再開表示とに相関性を持たせるため、図柄変動の興趣を向上させるという効果を奏する。
本第1実施例のパチンコ遊技機は、異なる複数のステップアップ予告演出表示態様が、前記図柄変動装置5に段階的に切り換えて表示されるので、遊技者が注視している前記図柄変動装置5による効果的なステップアップ予告を実現することにより、前記装飾図柄の変動表示が行われる前記図柄変動装置5においてステップアップ予告が表示またはおよび再開表示されることによって、ステップアップ予告演出と図柄変動の興趣とを相乗的に向上させるという効果を奏する。
本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記表示段階記憶手段521としての前記ステップアップ予告パターンテーブルが、ステップアップ予告表示指令に基づいて最後に表示されるステップアップ予告演出態様と、ステップアップ予告再開表示指令に基づいて最初に表示されるステップアップ予告演出態様とが同一となるように設定されているため、期待度の低いステップアップ予告演出態様の表示を行わないことにより、スピード感のあるステップアップ予告演出の表示演出および再開表示演出を実現するとともに、図柄変動が必要以上に長くなることに起因する遊技機の稼働率の低下を抑制することが出来るという効果を奏する。
本第1実施例のパチンコ遊技機は、再開判定手段522が、当該変動においてステップアップ予告演出の再開表示が行われる場合において、前記図柄変動装置において変動表示される前記装飾図柄が、ステップアップ予告演出の再開表示の再開契機となる特定の仮停止態様である「↑・↑・↑」に仮停止する旨の画像データを表示するための指令を出力するので、図柄変動の途中において図柄変動の展開が変化することにより期待感の持続する遊技を提供出来るとともに、前記装飾図柄の停止態様または仮停止態様に対しての遊技者の興趣を向上させることが出来るという効果を奏する。
本第1実施例のパチンコ遊技機は、図11および図12に示されるように当該変動において大当りが発生する場合においても、ステップアップ予告の再開表示が行われない変動内容が決定される場合があるように構成されているため、当該変動においてステップアップ予告の再開表示が行われない場合においても、遊技者の大当りに対する期待感を損ねることなく期待感の持続する遊技を提供可能であるという効果を奏する。
本第1実施例のパチンコ遊技機は、図11および図12に示されるように当該変動において大当りが発生する場合においては、当該変動においてハズレとなる場合に比べて、ステップアップ予告の再開表示が行われる変動内容が決定される可能性が高いため、当該変動においてステップアップ予告の再開表示が行われた場合において、遊技者の大当りに対する期待感を向上させるとともに、ステップアップ予告演出に対する遊技者の関心度を高め、効果的なステップアップ予告演出およびステップアップ予告の再開表示演出を実現するという効果を奏する。
本第1実施例のパチンコ遊技機は、図11および図12に示されるように当該変動のチャンス演出後に高確率遊技状態へ移行する(変動パターンが変動パターン14Rまたは変動パターン14N)場合においては、当該変動のチャンス演出後に高確率遊技状態へ移行しない(変動パターンが変動パターン15Rまたは変動パターン15N)場合に比べて、ステップアップ予告の再開表示が行われる変動内容が決定される可能性が高いため、当該変動においてステップアップ予告の再開表示が行われた場合において、遊技者の高確率遊技状態への移行に対する期待感を向上させるとともに、ステップアップ予告演出に対する遊技者の関心度を高め、効果的なステップアップ予告演出およびステップアップ予告の再開表示演出を実現するという効果を奏する。
また本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記ステップアップ予告再開手段520のステップアップ予告再開表示指令に基づき、前記ステップアップ予告手段516のステップアップ予告表示指令に基づき最後に表示されたステップアップ予告演出態様を当該ステップアップ予告演出態様とは遊技者にとって期待度の異なるステップアップ予告演出態様へとランク変更するので、図柄変動中の遊技者の期待感に変化を持たせることにより図柄変動の興趣を向上させるという効果を奏する。
さらに本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記ステップアップ予告再開手段520のステップアップ予告再開表示指令に基づき、前記ステップアップ予告手段516のステップアップ予告表示指令に基づき最後に表示されたステップアップ予告演出態様を当該ステップアップ予告演出態様よりも遊技者にとって期待度の高いステップアップ予告演出態様へとランクアップさせるので、遊技者の期待感を向上させるとともに、図柄変動の興趣を向上させるという効果を奏する。
また本第1実施例のパチンコ遊技機は、ステップアップ予告パターンテーブルやステップアップ予告パターン決定処理を行うプログラムなど、ステップアップ予告の表示、ステップアップ予告の再開表示の再開契機となる仮停止態様の仮停止表示およびステップアップ予告の再開表示を行うための各種の情報等が、前記演出制御基板50の前記ROM52に予め格納されているので、簡単な演算および判定により多彩な演出制御を可能にするとともに、前記主制御基板40の前記ROM42の容量を抑えられるという効果を奏する。
本第2実施例のパチンコ遊技機は、図27ないし図36に示されるように、前記ステップアップ予告手段516またはステップアップ予告再開手段520のステップアップ予告作動指令またはステップアップ予告再開作動指令に基づいて、段階的に作動可能な可動役物141またはおよび142の4段階の表示作動態様によって4段階のステップアップ予告演出態様が遊技者に表示されるものであるとともに、前記図柄変動装置5の左表示領域92L、右表示領域92Rまたはおよび中央表示領域92Cの3箇所において変動表示される装飾図柄のうちいずれか一つの表示領域に装飾図柄としての演出図柄「↑」が仮停止した場合に、前記ステップアップ予告作動指令に基づき表示された前記可動役物141またはおよび142の表示作動態様を、ステップアップ予告再開手段520のステップアップ予告再開作動指令に基づき、再開して表示するように構成されている点などが上述の第1実施例との主な相違点であり、以下相違点を中心に説明して、同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
本第2実施例における4段階のステップアップ予告演出態様は、図27(a)および(b)に示されるように前記可動役物141またはおよび142の作動態様によって、遊技者に対して認識可能に表示されるものであり、ステップアップ予告演出が表示されていない状態においては、前記可動役物141は、前記センター役物4の左方部分に設けられた収容部に収容されて遊技者から認識困難な位置において停止状態が維持されるとともに、前記可動役物142は前記センター役物4の右方上方部分に設けられた配設部に配設されて遊技者から認識容易な位置において停止状態が維持されるように構成される。
前記可動役物141は、ステップアップ予告演出が表示される状態において、ステップアップ予告作動指令またはステップアップ予告再開作動指令に基づき、ステップアップ予告演出作動態様の段階に応じて前記図柄変動装置5の略左上端を支点として図中反時計方向の斜め上方に3段階に揺動突出駆動されることにより、ステップアップ予告演出作動態様のSU1からSU3の3段階のステップアップ予告演出作動態様を遊技者に対して表示する略扇形状の部材によって、構成される。
略腕形状の前記可動役物142は、ステップアップ予告演出作動態様の最終段階であるSU4の表示態様が表示される状態において、ステップアップ予告作動指令またはステップアップ予告再開作動指令に基づき、前記センター役物4に設けられた配設部から略腕形状の肘部分に相当する位置を支点として、図中反時計方向の下方に揺動駆動されることにより、SU3の段階まで揺動突出駆動された前記可動役物141と連動して接近して、前記可動役物141の作動態様と併せてステップアップ予告演出作動態様のSU4のステップアップ予告演出作動態様を遊技者に対して表示可能に構成される。
前記可動役物141および142は、図27(b)中に一例として数字表示して示されるように、ステップアップ予告演出作動態様を表示する時において、遊技者が数字、漢字、その他文字、キャラクタなどを認識出来るように前記発光手段141Lおよび142Lが発光することにより、ステップアップ予告演出作動態様の4つの段階を表示するまたはおよびステップアップ予告演出の演出効果を高めることが可能なように構成される。
なおステップアップ予告演出態様としては、上記した以外にも可動役物141および142の作動時に動作に合わせて前記図柄変動装置5において画像データを表示する演出手法を採用することも出来るものであり、適宜有効に設定出来るものである。
また本第2実施例のパチンコ遊技機は、図28に示される変動パターンテーブルに示されるように、当該変動において変動パターン12RRまたは変動パターン13RRが選択された場合においては、前記可動役物141またはおよび142の作動態様を遊技者に表示することにより行われるステップアップ予告演出作動態様の切り換え表示の再開が、2回行われるものである。
本第2実施例のステップアップ予告パターン決定処理は、図29および図30に示されるようにステップS63、ステップS65、ステップS67およびステップS68においてセットされるステップアップ予告パターンテーブルが上述の第1実施例のステップアップ予告パターン決定処理においてセットされるステップアップ予告パターンテーブルとは異なるものであり、以下においては上述の第1実施例のステップアップ予告パターン決定処理との相違点を中心に詳細に説明して、同一のフローについては説明を省略する。
第2実施例のステップアップ予告パターン決定処理においては、前記CPU51は、図29に示されるステップS61において受信した演出制御信号に基づいて、当該変動の変動内容がステップアップ予告演出の再開表示を行うものであるかどうか、ステップアップ予告演出の再開表示を行う場合は再開表示を2回行うものであるかどうか、ステップアップ予告演出の再開表示を1回行うものである場合は当該変動が大当りまたは小当りとなるものであるかどうかを判定する。
ステップS62において、受信した演出制御信号に基づいて当該変動の変動内容がステップアップ予告演出の再開表示を行うものであるか否かを判定する。
ステップS62において当該変動の変動内容がステップアップ予告演出の再開表示を行うものである(Y)との判定結果の場合、ステップS64へと移行する。
またステップS62において当該変動の変動内容がステップアップ予告演出の再開表示を行うものでない(N)との判定結果の場合、ステップS63において、ステップアップ予告パターンテーブルとして通常用ステップアップ予告パターンテーブルがセットされる。
ステップS64において、受信した演出制御信号に基づいて当該変動の変動内容がステップアップ予告演出の再開表示を2回行うものであるか否かを判定する。
ステップS64において当該変動の変動内容がステップアップ予告演出の再開表示を2回行うものである(Y)との判定結果の場合、ステップS65において、図31に示されるようなステップアップ予告パターンテーブルとして2回再開表示用ステップアップ予告パターンテーブルがセットされる。
またステップS64において当該変動の変動内容がステップアップ予告演出の再開表示を2回行うものでない(N)との判定結果の場合、ステップS66へと移行する。
ステップS66において、受信した演出制御信号に基づいて当該変動が大当りまたは小当りとなるものか否かを判定する。
ステップS66において、当該変動が大当りまたは小当りとなる(Y)との判定結果の場合、ステップS67において、図32に示されるようなステップアップ予告パターンテーブルとして1回再開表示・当たり用ステップアップ予告パターンテーブルがセットされる。
またステップS66において当該変動の変動内容が大当りまたは小当りとならない(N)との判定結果の場合、すなわち当該変動がハズレとなる場合、ステップS68において、図33に示されるようなステップアップ予告パターンテーブルとして1回再開表示・ハズレ用ステップアップ予告パターンテーブルがセットされる。
続いてステップS69ないしステップS71においては、上述の第1実施例のステップアップ予告パターン決定処理と同様の処理を行う。
続いて図30に示されるステップアップ予告パターン決定処理の後半のステップS72において、前記演出制御基板50の前記ステップアップ予告手段516は、前記ステップS71において選択されたステップアップ予告パターンがステップアップ予告を行うものであるか否かを判定する。
ステップS72において前記ステップS71において選択されたステップアップ予告パターンがステップアップ予告を行うものである(Y)との判定結果の場合、ステップS73において、前記ステップアップ予告手段516は、ステップアップ予告表示データがセットされる。
ステップS72において前記ステップS71において選択されたステップアップ予告パターンがステップアップ予告を行うものではない(N)との判定結果の場合、前記CPU51は、ステップアップ予告パターン決定処理を終了する。
次にステップS74において、前記ステップアップ予告再開手段520は、同様にして、選択されたステップアップ予告パターンがステップアップ予告の再開表示を行うものか否かを判定する。
ステップS74において前記ステップS71において選択されたステップアップ予告パターンがステップアップ予告の再開表示を行うものではない(N)との判定結果の場合、前記CPU51は、ステップアップ予告パターン決定処理を終了する。
一方ステップS74において前記ステップS71において選択されたステップアップ予告パターンがステップアップ予告の再開表示を行う(Y)との判定結果の場合、ステップS75において、前記ステップアップ予告再開手段520は、ステップアップ予告の再開表示演出として1回目に再開して表示するステップアップ予告1回目再開表示データがセットされる。
次にステップS76において、前記ステップアップ予告再開手段520は、同様にして、選択されたステップアップ予告パターンが2回目のステップアップ予告の再開表示を行うものか否かを判定する。
ステップS76において前記ステップS71において選択されたステップアップ予告パターンがステップアップ予告の再開表示を2回行うものではない(N)との判定結果の場合、前記CPU51は、ステップアップ予告パターン決定処理を終了する。
一方ステップS76において前記ステップS71において選択されたステップアップ予告パターンがステップアップ予告の再開表示を2回行うものである(Y)との判定結果の場合、ステップS77において、前記ステップアップ予告再開手段520は、ステップアップ予告の再開表示演出として2回目に再開して表示するステップアップ予告2回目再開表示データがセットされる。
ここで本第2実施例のパチンコ遊技機において用いられる4つのステップアップ予告パターンテーブルについて説明する。
本第2実施例のステップアップ予告パターンテーブルは、図31ないし図33の表に示されるように、ステップアップ予告パターンを実行する当該変動におけるステップアップ予告演出の再開表示の有無、ステップアップ予告演出の再開表示の回数、当該変動が大当りまたは小当りとなるか否かに応じて、2回再開表示用ステップアップ予告パターンテーブル、1回再開表示・当たり用ステップアップ予告パターンテーブル、1回再開表示・ハズレ用ステップアップ予告パターンテーブルまたは通常用ステップアップ予告パターンテーブルの4つに大別される。
なお通常用ステップアップ予告パターンテーブルについては、上述の第1実施例と同様の構成とするため図示を省略する。
さらに本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記ステップアップ予告手段516の予告作動指令に基づいて表示して終了したステップアップ予告を、前記ステップアップ予告再開手段520の予告再開作動指令に基づいて、切り換え表示を再開して遊技者にとって有利となるステップアップ予告演出態様へと変更可能であるとともに、遊技者にとって不利となるステップアップ予告へも変更可能である。
例えば前記ステップアップ予告手段516の予告作動指令に基づいて表示して終了した「SU1→2」のステップアップ予告演出態様を再開表示することにより、「SU2→3」のステップアップ予告演出態様へと変更(ランクアップ)することにより遊技者にとって有利となるステップアップ予告へと変更するステップアップ予告パターン(「SU1→2のステップアップ予告表示およびSU2→3のステップアップ予告の再開表示」)とともに、前記ステップアップ予告手段516の予告作動指令に基づいて表示して終了した「SU1→2」のステップアップ予告演出態様を再開表示させることにより、「SU2→1」のステップアップ予告演出態様へと変更(ランクダウン)することにより遊技者にとって不利となるステップアップ予告へと変更するステップアップ予告パターン(「SU1→2のステップアップ予告表示およびSU2→1のステップアップ予告の再開表示」)を選択表示することが出来る。
例えばステップアップ予告パターンとして、表示されたステップアップ予告が遊技者にとって不利なステップアップ予告へと変更される「「SU1→2→3のステップアップ予告表示およびSU3→2のステップアップ予告の再開表示」」が選択された場合には、図34に示されるように、前記図柄変動装置5の前記液晶画面において装飾図柄が変動を開始した後(図34(A))、前記ステップアップ予告手段516の制御信号に基づき、前記可動役物141が作動して、図27に示されるSU1のステップアップ予告表示作動態様が遊技者に表示され(図34(B))、続いて前記ステップアップ予告手段516の制御信号に基づき、前記可動役物141が作動して、SU2のステップアップ予告表示作動態様が遊技者に表示され(図34(C))、続いて前記ステップアップ予告手段516の制御信号に基づき、前記可動役物141が作動して、SU3のステップアップ予告表示作動態様が遊技者に表示される(図34(D))。
ここで図34(D)に示される状態から後述するステップアップ予告の再開作動表示が行われなかった場合には、前記ステップアップ予告手段516の予告作動指令に基づいて表示されたステップアップ予告通りの期待度によってその後の図柄変動演出が展開されるため、遊技者は比較的高い期待感を持って図柄変動演出を興ずることが出来る。
しかし本第2実施例のパチンコ遊技機においては、前記ステップアップ予告手段516のステップアップ予告指令に基づくステップアップ予告演出の表示態様の表示が終了して当該SU3の表示態様が非表示状態となった後に、当該変動においてステップアップ予告演出の再開表示が行われる場合においては、変動中の前記有効ラインの左表示領域92L、右表示領域92Rまたは中央表示領域92Cのいずれかに「↑」の演出図柄が仮停止する(図34(E)、図示は右表示領域92Rに「↑」が仮停止した状態)。
本第2実施例のパチンコ遊技機においては、ステップアップ予告演出の再開表示の再開契機となる仮停止態様は、前記左表示領域92L、右表示領域92Rまたは中央表示領域92Cのいずれかに装飾図柄としての演出図柄「↑」が仮停止することであるため、続いて前記ステップアップ予告再開手段520の制御信号に基づき、前記ステップアップ予告手段516の予告作動指令に基づいて最後に表示されたSU3のステップアップ予告演出作動態様が、再び前記可動役物141が作動することにより表示されるとともに、仮停止していた装飾図柄が再び変動表示を開始する(図34(F))。
続いて前記ステップアップ予告再開手段520の制御信号に基づき、前記可動役物141が作動して、SU2のステップアップ予告表示作動態様が遊技者に表示される(図34(G))。
ステップアップ予告演出態様は切り換えて表示された最後の表示態様が、切り換え表示が進んだ表示態様である時ほど遊技者にとってその後の図柄変動に期待を持てるように設定されているため、すなわち最後に表示された表示態様がSU4、SU3、SU2、SU1の順に遊技者にとっての期待度が高く設定されるため、ステップアップ予告再開手段520の予告再開作動指令に基づいてステップアップ予告の切り換え表示が再開されることにより、遊技者にとっては期待度の低いステップアップ予告に変更されたことになる。
また本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記ステップアップ予告手段516の予告作動指令に基づいて前記可動役物141またはおよび142が作動することにより表示されるステップアップ予告演出作動態様を、前記ステップアップ予告再開手段520の予告再開作動指令に基づいて1回または2回変更することが出来るものである。
例えばステップアップ予告パターンとしてステップアップ予告手段516の予告作動指令に基づいて表示されたステップアップ予告演出が表示されて終了した後に2回再開表示される「SU1→2→3のステップアップ予告表示、SU3→2のステップアップ予告の1回目の再開表示およびSU2→4のステップアップ予告の2回目の再開表示」が選択された場合には、図35および図36に示されるように前記図柄変動装置5の前記液晶画面において装飾図柄が変動を開始した後(図35(A))、前記ステップアップ予告手段516の制御信号に基づき、前記可動役物141が作動して、図27に示されるSU1のステップアップ予告表示作動態様が遊技者に表示され(図35(B))、続いて前記ステップアップ予告手段516の制御信号に基づき、前記可動役物141が作動して、SU2のステップアップ予告表示作動態様が遊技者に表示され(図35(C))、さらに前記可動役物141が作動して、SU3のステップアップ予告表示作動態様が遊技者に表示される(図35(D))。
次に前記再開判定手段522の制御信号に基づき、変動中の前記有効ラインの左表示領域92L、右表示領域92Rまたは中央表示領域92Cのいずれかに「↑」の演出図柄が仮停止してステップアップ予告演出態様の再開表示の再開契機が満たされると(図35(E)、図示は左表示領域92Lに「↑」が仮停止した状態)、続いて前記ステップアップ予告再開手段520の制御信号に基づき、前記ステップアップ予告手段516の予告作動指令に基づいて最後に表示されたSU3のステップアップ予告演出態様が、再び前記可動役物141の作動態様によって表示されるとともに、仮停止していた装飾図柄が再び変動表示を開始する(図35(F))。続いて前記ステップアップ予告再開手段520の制御信号に基づき、前記可動役物141が作動して、SU2のステップアップ予告表示作動態様が遊技者に表示される(図35(G))。
ステップアップ予告再開手段520の予告再開作動指令に基づいて、1回目に再開表示された前記可動役物141の作動態様の切り換え表示が完了した後、変動中の前記装飾図柄が仮停止を開始して一例として前記左表示領域92Lに「6」の装飾図柄、右表示領域92Rに「6」の装飾図柄、中央表示領域92Cに「↑」の演出図柄が仮停止すると(図35(H))、続いて前記ステップアップ予告再開手段520の制御信号に基づき、前記ステップアップ予告再開手段520の1回目に出力された予告再開作動指令に基づいて最後に表示されたSU2のステップアップ予告演出作動態様が、再び前記可動役物141の作動態様によって表示されるとともに、仮停止していた装飾図柄が再び変動表示を開始する(図36(A))。続いて前記ステップアップ予告再開手段520によって出力された2回目の予告再開作動指令に基づいて、前記可動役物141が作動することにより表示されたSU2のステップアップ予告表示作動態様が、前記可動役物141および142が作動することにより表示されるSU4のステップアップ予告演出作動態様へと切り換え表示される(図36(B))。
以下上記構成より成る本第2実施例のパチンコ遊技機の作用および効果について説明する。
本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記表示段階記憶手段521が、前記ステップアップ予告指令に従い遊技者に表示された複数のステップアップ予告演出態様を記憶するとともに、前記ステップアップ予告指令に従い前記ステップアップ予告演出態様が遊技者に表示された後に、前記図柄変動装置5において仮停止表示された全ての前記装飾図柄の仮停止態様に従い、前記ステップアップ予告再開手段520が、前記表示段階記憶手段521によって記憶されているステップアップ予告演出態様に基づいて、ステップアップ予告演出態様を再開表示するためのステップアップ予告再開指令を出力するので、ステップアップ予告演出態様が遊技者に表示された後においても、ステップアップ予告演出態様の切り換え表示が再開されることにより、ステップアップ予告演出に対する遊技者の期待感を持続させるとともに、前記装飾図柄の仮停止態様とステップアップ予告演出態様の再開表示とに関連性を持たせることによって、図柄変動の興趣を向上させるという効果を奏する。
本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記装飾図柄の仮停止態様を判定する前記再開判定手段522が、前記図柄変動装置5において仮停止表示されたいずれかひとつの前記装飾図柄の仮停止態様がステップアップ予告演出態様の再開表示の再開契機となる仮停止態様「↑」であるかどうかを判定して、再開指令を出力するとともに、前記再開指令が出力された場合に、前記ステップアップ予告再開手段520が、前記表示段階記憶手段521としてのステップアップ予告パターンテーブルによって記憶されたステップアップ予告演出態様のうち、前記ステップアップ予告表示指令に基づいて表示された最後のステップアップ予告演出態様から遊技者にとってより期待度の異なるステップアップ予告演出態様へ切り換えて再開表示するためのステップアップ予告再開指令を出力するので、ステップアップ予告演出に対する遊技者の期待感を持続させるとともに、全ての前記装飾図柄の仮停止態様とステップアップ予告演出態様の再開表示とに相関性を持たせることによって、図柄変動の興趣を向上させるという効果を奏する。
本第2実施例のパチンコ遊技機は、異なる複数のステップアップ予告演出作動態様が、前記可動役物141またはおよび142の段階的な作動態様を切り換えることにより遊技者に表示されるので、可動役物特有の機械的な動きによる迫力のある効果的なステップアップ予告を実現することにより、ステップアップ予告が表示またはおよび再開表示される図柄変動の興趣を向上させるという効果を奏する。
本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記表示段階記憶手段521としての前記ステップアップ予告パターンテーブルが、ステップアップ予告表示作動指令に基づいて最後に表示されるステップアップ予告演出作動態様と、ステップアップ予告再開作動指令に基づいて最初に表示されるステップアップ予告演出作動態様とが同一となるように設定されているため、期待度の低いステップアップ予告演出態様の表示を行わないことにより、スピード感のあるステップアップ予告演出の表示演出および再開表示演出を実現するとともに、図柄変動が必要以上に長くなることに起因する遊技機の稼働率の低下を抑制することが出来るという効果を奏する。
本第2実施例のパチンコ遊技機は、再開判定手段522が、当該変動においてステップアップ予告演出の再開表示が行われる場合において、前記図柄変動装置において変動表示されるいずれかの前記装飾図柄が、ステップアップ予告演出の再開表示の再開契機となる特定の仮停止態様である「↑」に仮停止する旨の画像データを表示するための指令を出力するので、図柄変動の途中において図柄変動の展開が変化することにより期待感の持続する遊技を提供出来るとともに、前記装飾図柄の停止態様または仮停止態様に対しての遊技者の興趣を向上させることが出来るという効果を奏する。
また本第2実施例のパチンコ遊技機において採用されるステップアップ予告演出の再開表示の再開契機は、前記図柄変動装置5において全ての装飾図柄が仮停止する必要は無く、いずれかの装飾図柄が「↑」の仮停止態様で停止するのみで足りるため、さらにスピード感のあるステップアップ予告演出を可能にするとともに、図柄変動が必要以上に長くなることに起因する遊技機の稼働率の低下を抑制することが出来るという効果を奏する。
なお一つの変動権利に係る変動演出において、複数回の図柄変動が行われたように表示する所謂擬似連続予告は、次の擬似変動に移行するためには全ての装飾図柄が仮停止される必要があるため(擬似変動一つ一つが一つの図柄変動とみなす演出を行うものであるため)、比較的変動時間が長くなるものであるが、本発明におけるステップアップ予告演出の再開表示は、前記装飾図柄の仮停止と再変動を実現するという擬似連続予告が有する遊技者の期待感を持続するという利点を奏することが出来るとともに、擬似連続予告とは異なり変動時間における間延びを防ぎスピード感のあるステップアップ予告演出および図柄変動演出を実現出来るという効果を奏する。
本第2実施例のパチンコ遊技機は、図28に示されるように当該変動が大当りとなる場合においてのみ、変動パターン12RRまたは変動パターン13RRが選択されるように構成されるため、当該変動においてステップアップ予告の再開表示が2回行われた場合において、遊技者の大当りを確信して期待感を飛躍的に向上させることが出来るとともに、ステップアップ予告演出に対する遊技者の関心度を高め、効果的なステップアップ予告演出およびステップアップ予告の再開表示演出を実現するという効果を奏する。
本第2実施例のパチンコ遊技機は、図31ないし図33に示されるようにステップアップ予告パターンテーブルとして2回再開表示用ステップアップ予告パターンテーブルまたは1回再開表示・当たり用ステップアップ予告パターンテーブルがセットされた場合においては、ステップアップ予告パターンテーブルとして1回再開表示・ハズレ用ステップアップ予告パターンテーブルがセットされた場合に比べて、ステップアップ予告演出の切り換え表示の遷移傾向が遊技者にとって期待度の低い方向への切り換えとなるステップアップ予告パターン、またはステップアップ予告演出の再開表示が行われた結果最終的に表示されたステップアップ予告演出態様の表示態様が、ステップアップ予告演出の再開表示を行う前のステップアップ予告演出態様に比べて遊技者にとって期待度の低い表示態様へと変更するパターンの選択割合が多いように設定されているので、遊技者は期待度が低い方向へのステップアップ予告演出の切り換え表示が行われた場合およびステップアップ予告演出の再開表示によって最終的に期待度の低いステップアップ予告演出態様に変更された場合においても、大当りまたは高確率遊技状態移行への期待感を持続することが出来るという効果を奏する。
本第2実施例のパチンコ遊技機は、大当り乱数値、大当り図柄乱数値、遊技状態、リーチ乱数値および変動パターン乱数値等に応じて異なるステップアップ予告パターンテーブルによって前記可動役物141またはおよび142が作動されることにより遊技者に表示されるステップアップ予告パターンを選択するとともに、前記4種類の予告パターンテーブルに応じてステップアップ予告パターンの選択割合が異なるため、前記ステップアップ予告作動指令またはおよびステップアップ予告再開作動指令に基づいて作動する前記可動役物141またはおよび142のステップアップ予告演出作動態様によって遊技者が大当り、高確率状態移行、チャンス演出またはおよびリーチ演出などへの期待度を高めて、興趣を向上させることが出来るという効果を奏する。
本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記ステップアップ予告手段516の前記ステップアップ予告表示指令に基づいて表示されたステップアップ予告演出作動態様を、前記ステップアップ予告再開手段520のステップアップ予告再開表示指令に基づいて遊技者にとって不利となるステップアップ予告演出作動態様へと変更可能であるため、事後的に期待度の低いステップアップ予告演出作動態様に変更されることになる場合でも、当該ランクダウン機能を備えていることにより、前記ステップアップ予告手段516によって先に一旦期待度の高いステップアップ予告演出作動態様を予告表示するステップアップ予告パターンを従来以上に設定することが出来るため、変更前のステップアップ予告演出作動態様は、前記主制御基板40において決定される変動パターンの内容(大当り、チャンス演出、リーチ、ハズレなどの各種の情報)に縛られずに、いかなる態様のステップアップ予告演出作動態様であっても採用することができる。
したがって本第2実施例のパチンコ遊技機は、従来のパチンコ遊技機においては例えば内部的に大当りに当選している場合にしか見ることの出来ない出現率の低いステップアップ予告演出作動態様や期待度の高いステップアップ予告演出作動態様など、普段はなかなか見ることの出来ないステップアップ予告演出作動態様でさえも、大当り判定結果や前記変動パターンなどに縛られることなく一旦予告表示することができるので、遊技者の期待感を維持どころか減退させる可能性のある従来のステップアップ予告とは異なり、「すごいステップアップ予告が出た!」といった遊技者の気持ちを瞬発的に高めるステップアップ予告演出が可能になる。その結果、大当り遊技状態中だけではなく、通常遊技状態中の一図柄変動中における興趣をも向上させることができるという効果を奏する。
また本第2実施例のパチンコ遊技機は、ステップアップ予告パターンテーブルやステップアップ予告パターン決定処理を行うプログラムなど、ステップアップ予告の表示、ステップアップ予告の再開表示の再開契機となる仮停止態様の仮停止表示およびステップアップ予告の再開表示を行うための各種の情報等が、前記演出制御基板50の前記ROM52に予め格納されているので、簡単な演算および判定により多彩な演出制御を可能にするとともに、前記主制御基板40の前記ROM42の容量を抑えられるという効果を奏する。
上述の実施例は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
上述の実施例においては、1つの図柄変動権利に基づく1回の図柄変動演出において、前記ステップアップ予告手段516の予告指令に従いステップアップ予告演出態様が遊技者に表示された後に、前記図柄変動装置5において前記装飾図柄がステップアップ予告演出の再開条件を満たす仮停止態様であった場合に、前記ステップアップ予告再開手段520の予告再開指令に従いステップアップ予告演出態様が再開表示される形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、後述する連続ステップアップ予告の再開条件を満たした場合等において、前記保留記憶手段に保留された複数の図柄変動権利に基づく複数回の図柄変動演出において、当該複数回の図柄変動演出毎にステップアップ予告演出態様が遊技者に表示された後に、前記ステップアップ予告再開手段520の予告再開指令に従い当該複数回の図柄変動演出に亘り表示段階などが連続性を持った一連のステップアップ予告演出が連続予告演出として再開表示される形態を採用することが出来るものである。
上記変形例のパチンコ遊技機は、前記上始動入賞口7および下始動入賞口8において遊技球が入賞した時点で事前に大当り判定またはおよび変動パターンの決定などを行うことにより、前記保留記憶手段に記憶された図柄変動権利の先読み判定を行うパチンコ遊技機において、前記先読み判定結果に基づいて連続ステップアップ予告演出を行うか否かを抽選するとともに、当該連続ステップアップ予告演出抽選に当選した場合に、前記保留記憶手段に記憶された図柄変動権利のうち、当該連続ステップアップ予告演出抽選に当選した対象保留記憶までの複数回の図柄変動演出に亘り内容が連続性を持った一連の連続ステップアップ予告を行う(所謂先読み機能および連続予告演出機能を有する)ものである。
上記変形例のパチンコ遊技機において、例えば上始動入賞口7または下始動入賞口8への入賞に基づき前記保留記憶手段に3つ目に保留された図柄変動権利が、前記連続ステップアップ予告演出抽選に当選することにより連続ステップアップ予告演出の再開条件を満たした場合であって、1つ目の保留記憶に基づく1回目の図柄変動から3つ目の前記対象保留記憶に基づく3回目の図柄変動において前記図柄変動装置5および前記可動役物141および142によって遊技者に表示される連続ステップアップ予告演出態様および装飾図柄の変動表示および停止表示態様の流れについて以下において説明する。
なお連続ステップアップ予告演出の再開条件は前記連続ステップアップ予告演出抽選に当選することであり前記装飾図柄の停止態様には干渉されないものである。また連続ステップアップ予告演出態様は、上述の第2実施例と同様に前記可動役物141および142の作動態様によって遊技者に表示されるものとする。
連続ステップアップ予告パターンとして「1個目の保留記憶に基づくSU1→2→3の連続ステップアップ予告の表示、2個目の保留記憶に基づくSU3→2の連続ステップアップ予告の再開表示および対象保留記憶となる3個目の保留記憶に基づくSU2→4の連続ステップアップ予告の再開表示」が選択された場合には、図37および図38に示されるように前記図柄変動装置5の前記液晶画面において1回目の図柄変動が開始された後(図37(A))、前記ステップアップ予告手段516の制御信号に基づき、前記可動役物141が作動して、図27に示されるSU1の連続ステップアップ予告演出態様が遊技者に表示され(図37(B))、続いて前記ステップアップ予告手段516の制御信号に基づき、前記可動役物141が作動して、SU2の連続ステップアップ予告演出態様が遊技者に表示され(図37(C))、さらに前記可動役物141が作動して、SU3の連続ステップアップ予告演出態様が遊技者に表示される(図37(D))。
次に予め決定された装飾図柄の最終停止図柄態様に基づいて、変動中の前記有効ラインの表示領域92L、92Rおよび92Cに例えば「3・1・7」の装飾図柄が停止して1回目の図柄変動が終了すると(図37(E))、前記図柄変動装置5において2回目の図柄変動を開始され(図37(F))、続いて前記ステップアップ予告再開手段520の制御信号に基づき、前記ステップアップ予告手段516の予告指令に基づいて1回目の図柄変動において最後に表示されたSU3の連続ステップアップ予告演出態様が、再び前記可動役物141の作動態様によって表示される(図37(G))。続いて前記ステップアップ予告再開手段520の制御信号に基づき、前記可動役物141が作動して、SU2の連続ステップアップ予告演出態様が遊技者に表示される(図37(H))。
さらに予め決定された装飾図柄の最終停止図柄態様に基づいて、変動中の前記有効ラインの表示領域92L、92Rおよび92Cに例えば「2・9・5」の装飾図柄が停止して2回目の図柄変動が終了すると(図38(A))、前記図柄変動装置5において前記対象保留記憶に基づく3回目の図柄変動が開始され(図38(B))、続いて前記ステップアップ予告再開手段520の制御信号に基づき、前記ステップアップ予告再開手段520の予告再開作動指令に基づいて2回目の図柄変動において最後に表示されたSU2の連続ステップアップ予告演出態様が、再び前記可動役物141の作動態様によって表示される(図38(C))。続いて前記ステップアップ予告再開手段520の制御信号に基づき、前記可動役物141が作動することにより表示されたSU2のステップアップ予告表示作動態様が、前記可動役物141および142が作動することにより表示されるSU4の連続ステップアップ予告演出態様へと切り換え表示される(図38(D))。
上記変形例のパチンコ遊技機は、上述した実施例において説明した顕著な効果に加え、前記保留記憶手段に記憶された図柄変動権利が、前記連続ステップアップ予告演出抽選に当選して連続ステップアップ予告演出の再開条件を満たした場合においては、1つの図柄変動において連続ステップアップ予告演出態様が表示されるとともに前記装飾図柄の変動が停止表示された場合であっても、次回の図柄変動において連続ステップアップ予告演出態様の切り換え表示が再開されることにより、連続ステップアップ予告演出態様への遊技者の期待感を持続させるとともに、複数回に亘る図柄変動の興趣を向上させるという効果を奏する。
上述の第1実施例および第2実施例においては、前記装飾図柄の仮停止態様が、ステップアップ予告演出態様の再開表示の再開契機となる仮停止態様であった場合(すなわち再開条件を満たした場合)に、ステップアップ予告演出態様の再開表示を行う形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、決定された変動パターンの変動内容がステップアップ予告の再開表示を行うものであった場合を、再開条件を満たした場合として前記装飾図柄の仮停止態様に干渉されることなくステップアップ予告演出態様の再開表示を行う形態を採用することが出来るものである。
上述の第1実施例のパチンコ遊技機においては、ステップアップ予告手段516またはステップアップ予告再開手段520の予告指令または予告再開指令に基づき図柄変動装置5に表示されるステップアップ予告演出の表示態様は、ステップアップ予告パターン「SU1→2」または「SU1→2→3」のように4段階のステップアップ予告演出の表示態様のうち原則SU1の表示態様から表示されるとともに、4段階のうち何れかの段階をスキップして表示されることはなく順序通りに表示される形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ステップアップ予告パターン「SU1→3→4」、「SU2→3→4」、「SU2→4」または「SU3→4」のように4段階のステップアップ予告演出の表示態様のうち、SU1以外の表示態様から表示される形態や、4段階のうち何れかの段階をスキップして表示される形態を採用することが出来るものであり、ステップアップ予告演出の表示態様およびステップアップ予告演出の異なる段階の遷移態様については本発明の効果を奏する範囲内において適宜設定可能である。
上述の実施例においては、例えば図26(E)に示されるようにステップアップ予告再開手段520のステップアップ予告再開指令に基づいて再開表示を行う場合において、図26(C)に示される前記ステップアップ予告手段516のステップアップ予告指令に基づいて切り換えて表示された最後のステップアップ予告の表示態様であり前記表示段階記憶手段521によって記憶されたSU2の表示態様を、一旦前記図柄変動装置5に表示した後に、SU2の表示態様からSU3→SU4の表示態様へと再開表示する形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ステップアップ予告の再開表示を行う場合には、ステップアップ予告手段516のステップアップ予告指令に基づいて最後に表示された表示態様(図26の例においてはSU2)を表示することなく、再開表示を行った後の表示態様(図26の例においてはSU3)を表示する形態を採用することが出来るものである。
上述の実施例においては、本発明の遊技機を説明するために一例として図11、図12、図20、図21、図28および図31ないし図33に示されるような変動パターンテーブルおよびステップアップ予告パターンテーブルを設定したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変動パターンおよびステップアップ予告パターンの内容および選択割合等は、本発明の効果を奏する範囲内において、適宜設定することが出来るものである。
上述の第2実施例においては、ステップアップ予告演出態様の再開表示を2回行う形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ステップアップ予告演出態様の再開表示を3回以上行う形態を採用することが出来るとともに、ステップアップ予告演出態様の再開表示を何回行うかについては、本発明の効果を奏する範囲内において適宜設定することが出来るものである。
また上述の実施例においては、ステップアップ予告演出態様の表示方法を、前記図柄変動装置5に異なる表示態様の画像データを切り換えて表示する形態および前記可動役物141またはおよび142の異なる作動態様を切り換えて駆動する形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技者が認識可能な異なる表示態様を段階的に切り換えて表示するものであれば適宜採用することが出来るものである。
上述の第1実施例および第2実施例においては、前記ステップアップ予告手段516またはおよび前記ステップアップ予告再開手段520によって表示されるステップアップ予告演出を4段階のものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ステップアップ予告演出として2段階、3段階または5段階以上を備えた形態を採用することが出来る。
上述の第1実施例および第2実施例においては、前記装飾図柄の変動が仮停止した後に前記装飾図柄に対応する装飾情報が所定の動き(例えば人物キャラクタであれば決めポーズをとる等)を行う形態を採用することが出来る。
上述の第1実施例および第2実施例、前記主制御基板40において決定される変動時間については、一例として2000ms(2s)、10000ms(10s)または30000ms(30s)の3種類としたが、決定される変動時間は3種類に限定されるものではなく、必要に応じて1種類、2種類または4種類以上の変動時間から決定し得る態様を採用することも出来る。
また決定される変動時間の数値については、2000ms、10000msまたは30000msに限定されるものではなく、5000ms、15000m、20000msまたはその他の変動時間を決定し得る構成とすることも出来る。
上述の実施例では、背景画像の変化または前記可動役物141またはおよび142の段階的な動作によって異なる4つの段階の表示態様をステップアップ予告演出として採用したが、本発明のステップアップ予告演出はこれに限定されるものではなく、キャラクターの動作によって実現する形態も採用出来るし、その他本発明の技術的思想および構成要件を満たす範囲内においては適宜選択して用いることが出来る。
本第1実施例および第2実施例においては、前記ステップアップ予告手段516または前記ステップアップ予告再開手段520の予告指令または予告再開指令に基づき一旦切り換えて表示されたステップアップ予告演出の最終の表示態様は、当該変動した装飾図柄が仮停止または停止を開始した際に非表示とする形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、切り換えて表示されたステップアップ予告演出の最終の表示態様については、前記装飾図柄が仮停止または停止を開始した後も表示状態を維持する形態を採用することが出来るとともに、ステップアップ予告演出、背景予告演出、カットイン予告演出またはおよび停止図柄予告演出などの表示継続時間などは適宜に選択的に設定可能である。
上述の実施例においては、ステップアップ予告パターンが決定および表示される当該変動に対応する大当たり判定情報、大当たり種別情報、小当たり判定情報、リーチ判定情報、変動パターン情報またはおよび変動時間情報に応じて異なるステップアップ予告パターンテーブルがセットされるとともに、当該ステップアップ予告パターンテーブルの違いによって、異なる重み付けでステップアップ予告パターンが選択表示される構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、擬似連判定情報、擬似連種別情報、大当たり停止図柄情報、ハズレ停止図柄情報またはその他の遊技情報に応じて異なる重み付けで変動パターンの選択、ステップアップ予告パターンテーブルのセットまたはステップアップ予告パターンの選択がされる形態を採用することも出来る。
上述の実施例においては、前記ステップアップ予告手段516の予告指令に基づき表示されたステップアップ予告演出態様を、遊技者にとって不利なステップアップ予告演出態様から遊技者にとって有利となるステップアップ予告演出態様へと変更するステップアップ予告パターン又は遊技者にとって有利なステップアップ予告演出態様から遊技者にとって不利となるステップアップ予告演出態様へと変更するステップアップ予告パターンについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記ステップアップ予告手段516の予告指令に基づき表示された再開表示前のステップアップ予告演出態様を遊技者にとって不利とも有利とも容易に判断出来ないようなステップアップ予告演出態様する形態を採用することが出来る。
上述の実施例においては、前記可動役物141および142は不透明な遊技部材によって構成されて、前記可動役物141または142が作動して前記図柄変動装置5の前方に侵出した場合には、前記図柄変動装置5における作動時の前記可動役物141または142の後方において行われる前記装飾図柄の変動表示およびステップアップ予告演出の表示などは、遊技者が視認困難な形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、可動役物を半透明な遊技部材、もしくは透明な遊技部材によって構成して当該可動役物の作動時においても、前記図柄変動装置5において表示される前記装飾図柄やステップアップ予告演出を遊技者が視認容易に構成する形態を採用することが出来る。
さらに上述の実施例においては、図柄の変動方向として、図柄変動装置の液晶画面の上方向から下方向に図柄が流れるように変動表示する、いわゆる縦変動を採用したパチンコ遊技機の例について説明したが、本発明としてはこれに限定されるものではなく、液晶画面の例えば右方向から左方向に図柄が流れるように変動表示する横変動、さらには奥から手前に流れる変動方法や、斜め方向に流れる変動方法などを採用したパチンコ遊技機にも適宜採用可能である。
また上述の実施例においては、変動パターンの選択は主制御基板で行い、ステップアップ予告パターンの選択は演出制御基板で行う態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばステップアップ予告パターンの選択などを主制御基板のみで実現する構成としたり、各基板の役割分担や各機能ブロックの設計を適宜変更、付加および削除することができる。
また上述の実施例においては、有効ラインを1ラインのみ備える例について説明したが、本発明としてはこれらに限定されるものではなく、適宜有効ラインのライン数(例えば、1ライン、2ライン、3ライン、5ラインおよび8ライン等)を設定することができるとともに、特定の演出が行われた際には有効ライン数の増減を行う変更態様も採用可能である。
上述の実施例においては、ステップアップ予告演出の再開表示を複数回(2回)行う場合について説明したが、本発明は、複数回のステップアップ予告演出の再開表示の内容が、結果的に遊技者にとっての期待度が向上するステップアップ予告演出の再開表示(ランクアップ)のみが含まれるステップアップ予告パターンや、結果的に遊技者にとっての期待度が低下するステップアップ予告演出の再開表示(ランクダウン)のみが含まれるステップアップ予告パターンや、さらにはステップアップ予告演出のランクアップおよびランクダウンの両方が含まれるステップアップ予告パターンを適宜採用可能である。
なおステップアップ予告演出のランクアップの変更態様は、遊技者にとって期待度の高いステップアップ予告演出へと再開表示して変更するものであれば形式に縛られることなく適宜様々な変更態様を採用可能であり、ステップアップ予告演出のランクダウンの変更態様も同様に、遊技者にとって期待度の低いステップアップ予告演出へと再開表示して変更するものであれば形式に縛られることなく適宜様々な変更態様を採用可能である。
上述の実施例においては、図柄変動開始後にステップアップ予告の表示、前記装飾図柄の仮停止およびステップアップ予告の再開表示を行う例について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、前記ステップアップ予告手段516の予告指令に基づく、ステップアップ予告の表示を図柄変動開始前に行う態様や、ステップアップ予告の表示だけでなく前記ステップアップ予告再開手段520の予告再開指令に基づく、ステップアップ予告の再開表示も図柄変動開始前に行う態様、さらには図柄変動開始と同時にステップアップ予告またはステップアップ予告の再開表示を行う態様など適宜採用可能である。
上述の実施例においては、前記可動役物141および142の作動動作は、ともに反時計方向への揺動動作である形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一例として上下方向の往復動、左右方向の往復動、その他の方向の往復動、揺動動作、回転動作、上下または左右に分離された一対の可動役物が接近または離間動作するもの、可動役物が備える発行手段の発光態様が変化するもの、当該発光手段の発光時の発色が変化するもの等の作動形態を採用することが出来るものである。なお可動役物の動作態様については、上記したものに限定されない。
上述の実施例においては、前記可動役物141および142は共に揺動移動可能な構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、可動役物が配設位置において移動することなく動作のみを行う形態についても採用することが出来るものである。
また上述の第2実施例においては、前記可動役物141および142のふたつを備えたパチンコ遊技機について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1種類または3種類以上の可動役物を備えたパチンコ遊技機に適用することも出来る。
上述の実施例においては、一例として変動パターン14Rおよび変動パターン14Nは、当該変動時の遊技状態が「高確率+時短遊技状態」の場合には、当該変動後の遊技状態が「高確率+時短遊技状態」となるとともに、当該変動時の遊技状態が「高確率+非時短遊技状態」の場合には、当該変動後の遊技状態が「高確率+非時短遊技状態」となるとともに、当該変動時の遊技状態が「低確率+時短遊技状態」の場合には、当該変動後の遊技状態が「高確率+時短遊技状態」となるとともに、当該変動時の遊技状態が「低確率+非時短遊技状態」の場合には、当該変動後の遊技状態が「高確率+非時短遊技状態」となるものであり、変動パターン15Rおよび変動パターン15Nは、当該変動時の遊技状態と当該変動後の遊技状態の間で遊技状態の変化は起きない形態について説明したが、本発明における変動パターンはこれらに限定されるものではなく、変動時間、変動内容またはおよび変動後の遊技状態などは適宜設定出来るものである。
また本発明は、明細書に記載された全ての特徴事項について、一つの項目内において複数の特徴事項が組み合わされて記載されている場合であっても、常にその全ての特徴事項を一緒に採用しなければならないものではなく、その一部の特徴事項のみを取り出して採用したり、項目の枠組みを越えて各特徴事項を適宜組み合わせて採用することができる。