JP2011135648A - 電線絶縁カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】電線の導体部の外径に対し自在に適合し、横ズレ時の強度を確保でき、且つ、雨天における仮固定作業及び再利用が可能なヒンジタイプの電線絶縁カバーを提供する。
【解決手段】2つ割れのカバー本体部10−1、2のいずれか一方の内側には、電線の絶縁被覆が部分的に除去された箇所の両側の絶縁被覆の切断部55−1、2の片側にそれぞれ独立して嵌合する2組の横ズレ防止用のフック20−1を含み、2組の横ズレ防止用のフック20−1の各組は、2つの支持部23から構成され、2つの支持部23の各々は、絶縁被覆の切断部55−1、2に嵌合する嵌合部25と、絶縁被覆が部分的に除去された導体部50の外径に対し自在に適合し把持する内面溝27を具備し、各組の2つの支持部23は、嵌合部25が互いに絶縁被覆の切断部55−1、2の片側に嵌合し、内面溝27が互いに導体部50を把持する位置に、2つ割れのカバー本体部10−2の内側の長手方向の中心線に対向して設置される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、絶縁電線の絶縁被覆が部分的に除去された箇所を再度絶縁処理する補修用カバーに係り、詳しくは、架線工事を行うため絶縁被覆が部分的に除去された箇所を、工事終了後修復するための、ヒンジタイプの電線絶縁カバーに関する。
従来のヒンジタイプの電線絶縁カバーは、間接活線工法で使用する場合、先ず、作業時の落下を防止するため電線に仮固定した後、電線に挟み込み、カバー全体をフックにて固定しなければならなかった。このため、カバー内面に粘着層を設けて、その粘着力により仮固定すると共に、カバーの電線に対する横ズレを防止するもの、および、電線被覆剥取り溝に嵌合するリブを設け、その嵌合力により仮固定すると共に、カバーの電線に対する横ズレを防止するものがある。しかし、粘着層を設けたものについては雨天作業ができない、さらに再利用ができないという欠点があった。また、電線被覆剥取り溝に嵌合するリブを設けたものは、雨天作業ができ、且つ、再利用を可能とするが、リブと電線の被覆とによる嵌合力は比較的弱く、横ズレ防止には効果があるが、仮固定には十分とはいえなかった。
図8は、従来のヒンジタイプの電線絶縁カバーの構造及び封止図である。図8a−1において、従来の電線絶縁カバー200−1の2つ割れのカバー本体部10−1、2は、ヒンジ40により結合されて開閉が自在に行え、フック30およびフック孔35により、2つ割れのカバー本体部10−1、2が閉じられて固定される。またカバー本体部10−1、2の内部には、電線の被覆部53の外径に対応した複数の両面粘着テープ60が設けられている。
図8a−2は、電線絶縁カバー200−1が閉じられた状態を示し、2つ割れのカバー本体部10−1、2が閉じられ、フック30およびフック孔35により固定されている。このとき両面粘着テープ60は、それぞれ対となって対向している。図8b−1は、横ズレ防止用の両面粘着テープ60が、電線の被覆部53に密着して、電線絶縁カバー200−1が閉じられた状態を示している。図8b−2は、両面粘着テープ60が、それぞれ対となって対向し、電線の被覆部53に密着した状態を示している。
図9は、従来のヒンジタイプの他の電線絶縁カバーの構造及び封止図である。図9a−1において、従来の他の電線絶縁カバー200−2の2つ割れのカバー本体部10−1、2は、ヒンジ40により結合されて開閉が自在に行え、フック30およびフック孔35により、2つ割れのカバー本体部10−1、2が閉じられて固定される。また本体部10−1、2の内部には、電線被覆剥取り溝をなす電線の被覆部53に嵌合する横ズレ防止用の複数のリブ70が設けられている。
図9a−2は、他の電線絶縁カバー200−2が閉じられた状態を示し、2つ割れのカバー本体部10−1、2が閉じられ、フック30およびフック孔35により固定されている。このときリブ70は、それぞれ対となって対向している。図9b−1は、横ズレ防止用の複数のリブ70が、電線被覆剥取り溝をなす電線の被覆部53と嵌合し、電線の導体部50に密着して、他の電線絶縁カバー200−2が閉じられた状態を示している。図9b−2は、リブ70が、それぞれ対となって対向し、電線の導体部50に密着した状態を示している。
図8、9から明らかなように、従来の電線絶縁カバー200−1においては、両面粘着テープにより仮固定は可能であるが、雨天での作業ができず、さらに再利用ができないという欠点のほかに、電線の被覆部53の外径に対してサイズの共用ができないという欠点があった。また、同様に、従来の他の電線絶縁カバー200−2においては、再利用はできるものの、仮固定においては嵌合力が比較的弱いという欠点のほかに、電線の導体部50の外径に対してサイズの共用ができないという欠点があった。
特許文献1には、略半筒状とされた両側一対のカバー部材1a・1bよりなり、該各カバー部材1a・1bはその長手方向に沿ってその一側がヒンジ2を介して開閉自在に連結されると共に、同他側が係着部材3・5を介して係着自在とされてなる電線補修用カバーであって、上記両側のカバー部材1a・1b内周面にはその径方向に向けて弾性を有する所要数の縦突片8a・8bが各々対向状に突設されると共に、一方のカバー部材1b内周面にはその長手方向に向けて該縦突片8a・8bに対応すべく横突片7が突設された構成よりなる、旨の記載がある。
特開2003−264917号公報
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、電線の導体部の外径に対し自在に適合し、横ズレ時の強度を確保でき、且つ、雨天における仮固定作業及び再利用が可能なヒンジタイプの電線絶縁カバーを提供する。
本発明の電線絶縁カバーは、電線の絶縁被覆が部分的に除去された箇所を修復するための、ヒンジタイプの電線絶縁カバーであって、2つ割れのカバー本体部の長手方向の各片側が、互いにヒンジにより連結され、前記片側の他の一方はカバー封止用のフックを、他方は前記カバー封止用のフックのフック孔をそれぞれ有し、前記各片側のいずれか一方の内側には、前記電線の絶縁被覆が部分的に除去された箇所の両側の絶縁被覆の切断部の片側にそれぞれ独立して嵌合する2組の横ズレ防止用のフックを含み、前記2組の横ズレ防止用のフックの各組は、2つの支持部から構成され、前記2つの支持部の各々は、前記絶縁被覆の切断部に嵌合する嵌合部と、前記絶縁被覆が部分的に除去された導体部の外径に対し自在に適合し把持する内面溝を具備し、前記各組の2つの支持部は、前記2つ割れのカバー本体部の内側の長手方向の中心線に対向して、前記嵌合部が互いに前記絶縁被覆の切断部の片側に嵌合し、前記内面溝が互いに前記導体部を把持する位置に設置されることを特徴とする。
本発明の2組の横ズレ防止用のフックの各組は、1つの支持部から構成され、前記1つの支持部は、前記絶縁被覆の切断部に嵌合する嵌合部と、前記絶縁被覆が部分的に除去された導体部の外径に対し自在に適合し把持する内面溝を具備し、前記各組の1つの支持部は、前記嵌合部が互いに前記絶縁被覆の切断部の片側に嵌合し、前記内面溝が前記導体部を把持する位置に、前記2つ割れのカバー本体部の内側の長手方向の中心線に交差して設置されることを特徴とする請求項1に記載の電線絶縁カバーことを特徴とする。
本発明の2組の横ズレ防止用のフックの各1組は、2つの支持部から構成され、いずれか一方の前記支持部は、前記絶縁被覆の切断部のいずれかと嵌合する嵌合部を具備し、2つの前記支持部のいずれも、前記絶縁被覆が部分的に除去された導体部の外径に対し自在に適合し把持する前記内面溝を具備し、これら前記1組を構成する2つの支持部の嵌合部を具備する支持部は、前記絶縁被覆の切断部にそれぞれ嵌合し、且つ、前記2つの支持部が千鳥状に分かれて前記内面溝が互いに前記導体部を把持する位置に、前記2つ割れのカバー本体部の内側の長手方向の中心線を挟んで、又は交差して設置されることを特徴とする請求項1に記載の電線絶縁カバー。
本発明によれば、電線の導体部の外径に対し自在に適合し、横ズレ時の強度を確保でき、且つ、雨天における仮固定作業及び再利用が可能なヒンジタイプの電線絶縁カバーを提供することができる。
本発明の第1の実施例による絶縁電線カバーの構造及び嵌合、把持図。 本発明の第1の実施例による仮固定のプロセスを示す仮固定工程図。 本発明の第2の実施例による絶縁電線カバーの構造及び嵌合、把持図。 本発明の第2の実施例による仮固定のプロセスを示す仮固定工程図。 本発明の第3の実施例による絶縁電線カバーの構造及び嵌合、把持図。 本発明の第3の実施例による仮固定のプロセスを示す仮固定工程図。 本発明の第1−3の実施例による導体部の外径との対応を示す電線把持図。 従来のヒンジタイプの電線絶縁カバーの構造及び封止図。 従来のヒンジタイプの他の電線絶縁カバーの構造及び封止図。
本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施例による電線絶縁カバーの構造及び嵌合、把持図である。図1a−1において、電線絶縁カバー100−1は、2つ割れのカバー本体部10−1、2の長手方向に沿った片方の端部が、互いにヒンジ40により連結されている。また、カバー本体部10−2は、もう一方の端部にフック30を、カバー本体部10−2は、フック孔35をそれぞれ有している。このフック30及びフック孔35は、カバー本体部10−1、2が電線の絶縁被覆が部分的に除去された箇所に装着されて閉じられると、その状態を保持して固定する。
カバー本体部10−2の内側には、図1b−1において説明する電線の絶縁被覆が部分的に除去された箇所の各片側の絶縁被覆の切断部55−1、2にそれぞれ嵌合する2組の横ズレ防止用のフック20−1を有している。また、各1組の横ズレ防止用のフック20−1は2つの支持部23から構成され、各支持部23は、絶縁被覆の切断部55−1、2のいずれかと嵌合する嵌合部25と、絶縁被覆が部分的に除去された導体部50の外径に対し自在に適合し把持する内面溝27(図1a−2)を具備している。
これら1組を構成する2つの支持部23は、嵌合部25が互いに絶縁被覆の切断部55−1又は切断部55−2にそれぞれ嵌合し、内面溝27が互いに導体部50を把持する位置に、2つ割れのカバー本体部10−2の内側の長手方向の中心線に対向して設置されている。これにより、各嵌合部25はそれぞれ絶縁被覆の切断部55−1、2と精度よく嵌合し、カバー本体部10−1、2の長手方向への横ズレに対する強度を確保することが可能となる。
図1a−2は、カバー本体部10−1、2が閉じられて、フック30及びフック孔35により固定された状態を示している。上記において説明した通り、各1組を構成する2つの支持部23の内面溝27は、互いに対向して設置される。これにより、電線の導体部50の外径を安定して把持することが可能となり、仮固定に要する十分な強度を得ることができる。
図1b−1、2は、本発明の第1の実施例による電線絶縁カバーと電線との嵌合、把持状態を示している。各1組の横ズレ防止用のフック20−1を構成する2つの支持部23のそれぞれの嵌合部25が互いに絶縁被覆の切断部55−1、2の片側に嵌合(図1b−1)し、それぞれの内面溝27が互いに導体部50を把持(図1b−2)している。
図2は、本発明の第1の実施例による仮固定のプロセスを示す仮固定工程図である。図2aにおいて、2組の横ズレ防止用のフック20−1の各1組の2つの支持部23の先端を、電線の導体部50に突き当てて、各支持部23の嵌合部25と絶縁被覆の切断部55−1又は切断部55−2との位置決めする。図2bにおいて、位置決めが終了すると、電線絶縁カバー100−1を電線に押し込む。押し込まれることにより、電線の導体部50は2組の横ズレ防止用のフック20−1を押し広げ、内面溝27に把持されて仮固定される。この時、作業者の両手は開放され、横ズレに対する強度の確認など、点検項目のチェックを容易に行ことができる。図2cにおいて、チェックが終了すると、カバー本体部10−1、2を閉じて、取り付け作業を終了する。
図3は、本発明の第2の実施例による電線絶縁カバーの構造及び嵌合、把持図である。図3a−1において、電線絶縁カバー100−2は、2つ割れのカバー本体部10−1、2の長手方向に沿った片方の端部が、互いにヒンジ40により連結されている。また、カバー本体部10−2は、もう一方の端部にフック30を、カバー本体部10−1は、フック孔35をそれぞれ有している。このフック30及びフック孔35は、カバー本体部10−1、2が電線の絶縁被覆が部分的に除去された箇所に装着されて閉じられると、その状態を保持して固定する。
カバー本体部10−2の内側には、図3b−1において説明する電線の絶縁被覆が部分的に除去された箇所の各片側の絶縁被覆の切断部55−1、2にそれぞれ嵌合する2組の横ズレ防止用のフック20−2を有している。また、2組の横ズレ防止用のフック20−2は、絶縁被覆の切断部55−1、2のいずれかと嵌合する嵌合部25と、絶縁被覆が部分的に除去された導体部50の外径に対し自在に適合し把持する内面溝27(図2a−2)を具備している。
これら2組の横ズレ防止用のフック20−2は、嵌合部25が互いに絶縁被覆の切断部55−1又は切断部55−2にそれぞれ嵌合し、内面溝27が互いに導体部50を把持する位置に、2つ割れのカバー本体部10−2の内側の長手方向の中心線に交差して設置されている。これにより、各嵌合部25はそれぞれ絶縁被覆の切断部55−1、2と精度よく嵌合し、カバー本体部10−1、2の長手方向への横ズレに対する強度を確保することが可能となる。
図3a−2は、カバー本体部10−1、2が閉じられて、フック30及びフック孔35により固定された状態を示している。上記において説明した通り、2組の横ズレ防止用のフック20−2は、内面溝27が互いに導体部50を把持する位置に設置される。これにより、電線の導体部50の外径を安定して把持することが可能となり、仮固定に要する十分な強度を得ることができる。
図3b−1、2は、本発明の第2の実施例による電線絶縁カバーと電線との嵌合、把持状態を示している。各横ズレ防止用のフック20−1のそれぞれの嵌合部25が互いに絶縁被覆の切断部55−1、2の片側に嵌合(図3b−1)し、それぞれの内面溝27が互いに導体部50を把持(図3b−2)している。
図4は、本発明の第2の実施例による仮固定のプロセスを示す仮固定工程図である。図4aにおいて、2組の横ズレ防止用のフック20−1の先端を、電線の導体部50に突き当てて、各横ズレ防止用のフック20−1の嵌合部25と絶縁被覆の切断部55−1又は切断部55−2との位置決めする。図4bにおいて、位置決めが終了すると、電線絶縁カバー100−1を電線に押し込む。電線の導体部50は、押し込まれることにより2組の横ズレ防止用のフック20−1を押し広げ、内面溝27に把持されて仮固定される。この時、作業者の両手は開放され、横ズレに対する強度の確認など、点検項目のチェックを容易に行ことができる。図4cにおいて、チェックが終了すると、カバー本体部10−1、2を閉じて、取り付け作業を終了する。
図5は、本発明の第3の実施例による電線絶縁カバーの構造及び嵌合、把持図である。図5a−1において、電線絶縁カバー100−3は、2つ割れのカバー本体部10−1、2の長手方向に沿った片方の端部が、互いにヒンジ40により連結されている。また、カバー本体部10−2は、もう一方の端部にフック30を、カバー本体部10−2は、フック孔35をそれぞれ有している。このフック30及びフック孔35は、カバー本体部10−1、2が電線の絶縁被覆が部分的に除去された箇所に装着されて閉じられると、その状態を保持して固定する。
カバー本体部10−2の内側には、図5b−1において説明する電線の絶縁被覆が部分的に除去された箇所の各片側の絶縁被覆の切断部55−1、2にそれぞれ嵌合する2組の横ズレ防止用のフック20−1を有している。また、各1組の横ズレ防止用のフック20−1は2つの支持部24から構成され、いずれか一方の支持部24は、絶縁被覆の切断部55−1、2のいずれかと嵌合する嵌合部25を具備し、支持部24のいずれも、絶縁被覆が部分的に除去された導体部50の外径に対し自在に適合し把持する内面溝27(図5a−2)を具備している。
これら1組を構成する2つの支持部24の嵌合部25を具備する支持部24は、絶縁被覆の切断部55−1又は切断部55−2にそれぞれ嵌合し、且つ、2つの支持部24が千鳥状に分かれて内面溝27が互いに導体部50を把持する位置に、2つ割れのカバー本体部10−2の内側の長手方向の中心線を挟んで、又は交差して設置されている。これにより、各嵌合部25はそれぞれ絶縁被覆の切断部55−1、2と精度よく嵌合し、カバー本体部10−1、2の長手方向への横ズレに対する強度を確保することが可能となる。
図5a−2は、カバー本体部10−1、2が閉じられて、フック30及びフック孔35により固定された状態を示している。上記において説明した通り、各1組を構成する2つの支持部23の内面溝27は、千鳥状に分かれて設置されるが、実施例1、2と同様に電線の導体部50の外径を安定して把持することが可能であり、仮固定に要する十分な強度を得ることができる。
図5b−1、2は、本発明の第3の実施例による電線絶縁カバーと電線との嵌合、把持状態を示している。各横ズレ防止用のフック20−1のそれぞれの嵌合部25が互いに絶縁被覆の切断部55−1、2の片側に嵌合(図5b−1)し、それぞれの内面溝27が互いに導体部50を把持(図5b−2)している。
図6は、本発明の第3の実施例による仮固定のプロセスを示す仮固定工程図である。図6aにおいて、2組の横ズレ防止用のフック20−1の先端を、電線の導体部50に突き当てて、各嵌合部25と絶縁被覆の切断部55−1又は切断部55−2との位置決めをする。図6bにおいて、位置決めが終了すると、電線絶縁カバー100−3を電線に押し込む。押し込まれることにより、電線の導体部50は2組の横ズレ防止用のフック20−1を押し広げ、内面溝27に把持されて仮固定される。この時、作業者の両手は開放され、横ズレに対する強度の確認など、点検項目のチェックを容易に行ことができる。図6cにおいて、チェックが終了すると、カバー本体部10−1、2を閉じて、取り付け作業を終了する。
図7は、本発明の第1−3の実施例による電線の導体部の外径との対応を示す電線把持図である。図7a−1、2は本発明の第1の実施例、図7b−1、2は本発明の第2の実施例、図7c−1、2は本発明の第3の実施例における、電線の導体部の外径に対する横ズレ防止用のフックの開口量を示している。横ズレ防止用のフック20−1、2、3は、外径が細い場合はほとんど開口せず(図7a−1、図7b−1、図7c−1)、太い場合は大きく開口して(図7a−2、図7b−2、図7c−2)導体部50を把持している。横ズレ防止用のフック20−1、2、3の開口の設定値は、最小サイズの電線の導体部に適合して十分な把持力が得られる開口寸法に、厚さtは、最大サイズの電線の導体部に適合して変形による把持力の低下が起きない厚さ寸法に設定されている。
以上説明したように本発明によれば、電線の導体部の外径に対し自在に適合し、横ズレ時の強度を確保でき、且つ、雨天における仮固定作業及び再利用が可能なヒンジタイプの電線絶縁カバーを提供することができる。
10−1、2 2つ割れのカバー本体部
20−1、2、3 横ズレ防止用のフック
23、24 支持部
25 嵌合部
27 内面溝
30 カバー封止用のフック
35 カバー封止用のフック孔
50 電線の導体部
53 電線の被覆部
55−1、2 絶縁被覆の切断部
60 両面粘着テープ
70 リブ
100−1 本発明の第1の実施例による絶縁電線カバー
100−2 本発明の第2の実施例による絶縁電線カバー
100−3 本発明の第3の実施例による絶縁電線カバー
200−1 従来の電線絶縁カバー
200−2 従来の他の電線絶縁カバー
t 横ズレ防止用のフックの厚さ

Claims (3)

  1. 本発明の電線絶縁カバーは、電線の絶縁被覆が部分的に除去された箇所を修復するための、ヒンジタイプの電線絶縁カバーであって、
    2つ割れのカバー本体部の長手方向の各片側が、互いにヒンジにより連結され、
    前記片側の他の一方はカバー封止用のフックを、他方は前記カバー封止用のフックのフック孔をそれぞれ有し、
    前記各片側のいずれか一方の内側には、前記電線の絶縁被覆が部分的に除去された箇所の両側の絶縁被覆の切断部の片側にそれぞれ独立して嵌合する2組の横ズレ防止用のフックを含み、
    前記2組の横ズレ防止用のフックの各組は、2つの支持部から構成され、前記2つの支持部の各々は、前記絶縁被覆の切断部に嵌合する嵌合部と、前記絶縁被覆が部分的に除去された導体部の外径に対し自在に適合し把持する内面溝を具備し、
    前記各組の2つの支持部は、前記嵌合部が互いに前記絶縁被覆の切断部の片側に嵌合し、前記内面溝が互いに前記導体部を把持する位置に、前記2つ割れのカバー本体部の内側の長手方向の中心線に対向して設置されることを特徴とする電線絶縁カバー。
  2. 前記2組の横ズレ防止用のフックの各組は、1つの支持部から構成され、前記1つの支持部は、前記絶縁被覆の切断部に嵌合する嵌合部と、前記絶縁被覆が部分的に除去された導体部の外径に対し自在に適合し把持する内面溝を具備し、
    前記各組の1つの支持部は、前記嵌合部が互いに前記絶縁被覆の切断部の片側に嵌合し、前記内面溝が前記導体部を把持する位置に、前記2つ割れのカバー本体部の内側の長手方向の中心線に交差して設置されることを特徴とする請求項1に記載の電線絶縁カバー。
  3. 前記2組の横ズレ防止用のフックの各1組は、2つの支持部から構成され、いずれか一方の前記支持部は、前記絶縁被覆の切断部のいずれかと嵌合する嵌合部を具備し、2つの前記支持部のいずれも、前記絶縁被覆が部分的に除去された導体部の外径に対し自在に適合し把持する前記内面溝を具備し、
    これら前記1組を構成する2つの支持部の嵌合部を具備する支持部は、前記絶縁被覆の切断部にそれぞれ嵌合し、且つ、前記2つの支持部が千鳥状に分かれて前記内面溝が互いに前記導体部を把持する位置に、前記2つ割れのカバー本体部の内側の長手方向の中心線を挟んで、又は交差して設置されることを特徴とする請求項1に記載の電線絶縁カバー。
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