JP5356881B2 - 絶縁カバー - Google Patents
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Description
また、絶縁カバーは一般にゴム製なので、この絶縁カバーがゴム製の電界緩和層に触れると電界が乱れ、電界緩和層の電界集中を防止する効果が低下してしまうおそれがあった。
また、本発明の絶縁カバーは、スカート部に充電部を被包させた状態で把持部に第1電力線を把持させたとき、スカート部が把持部を支点に振れないように、重量のバランスが調整されている。そのため、この絶縁カバーは、上方から下方に向かって第1電力線、充電部、第2電力線の順に配置されている場合に、スカート部に充電部を被包させ、把持部に第1電力線を把持させると、スカート部が充電部または第2電力線に触れることがないように、充電部を安定的に被包することができる。
尚、本発明の絶縁カバーのスカート部の大きさは、充電部または第2電力線と充電部との間で保つべき距離が、送電する電力の大きさで変わってくるので、この送電する電力の大きさに応じて変更すればよい。
次に、請求項2に記載したように、把持部は、筒状に形成され、第1電力線を嵌挿可能な内径を有し、断面略多角形状に形成された外周面を有することが好ましい。本発明では、絶縁カバーが弾性変形可能な材料で構成されているので、この把持部も弾性変形可能な材料で構成されている。また、この把持部にも切割が設けられている。そのため、切割を開くと把持部は弾性変形して、第1電力線を把持部の内部に挿入することができ、第1電力線を内部に挿入して切割を閉じると、把持部が、第1電力線を嵌挿可能な内径で形成されているので、第1電力線を確実に把持することができる。
〔全体構造〕
本実施形態の絶縁カバー1は、ゴム材を用いて一体成形されており、図1に示すように、軸方向に沿って上方から下方に向かって順に、テープ取付代部10、把持部20、スカート部30を備え、図2に示すように、全体に略筒状に形成されている。
(テープ取付代部10)
テープ取付代部10は、後述する引込線110(図6参照)を嵌挿可能な内径の筒状に形成されている。また、このテープ取付代部10は、引込線110から連続してテープを巻回可能な肉厚に形成されている。さらに、このテープ取付代部10の外周面は、軸方向中央部分付近から把持部20側とは反対側の端部に向かって先細りとなるテーパー部10aが形成されている。
(把持部20)
本実施形態の絶縁カバー1の把持部20は、図5に示すように、筒状に形成され、かつ、テープ取付代部10と同軸状に形成されており、引込線110を嵌挿可能な内径を有し、断面略多角形状に形成された外周面を有する。また、この把持部20は、テープ取付代部10やスカート部30と比較して肉厚に形成されている。
(スカート部30)
スカート部30は、図6に示すように、引込線100と、電界緩和層119が端末部分に設けられた高圧ケーブル110とを接続する充電部120を覆ったとき、充電部120と、この充電部120から一定距離分の引込線100及び高圧ケーブル110とに触れずに、これらを覆うことができる大きさ及び形状に形成されている。
スカート部30は、この羽子板端子を重ねた充電部120と引込線100、高圧ケーブル110から所定距離離れて覆うことができるように、その形に合わせた筒状に形成されている。
(帯部40)
帯部40は、図1に示すように、把持部20とスカート部30とに設けられた切割3を挟んだ両側に設けられ、各帯部40は、把持部20やスカート部30の径方向に沿って所定幅で形成されるとともに、把持部20及びスカート部30の軸方向に沿って長尺にそれぞれ形成されている。
(スペーサ部50)
スペーサ部50は、図7に示すように、帯状に形成された帯部51と、図8に示すように、帯部51に対し逆Tの字となるように、帯部51の底に設けられたリブ部52とで構成されている。
〔取付方法〕
ビル等の電力を大量に消費する施設では、外部からビル内に引き込んだ引込線100と、ビル内に設置された変圧器等の電力設備から延設された高圧ケーブル110とを、ビル内で接続している。
本実施形態の絶縁カバー1は、切割3を開けば、上述のようにすでに接続された引込線100と高圧ケーブル110との接続点部分を構成する充電部120を被包可能な位置に取り付けることができる。そして、この取り付け後、開いた切割3を閉じれば、充電部120を被包することができる。
〔本実施形態の絶縁カバー1の特徴的な作用・効果〕
上述のように構成された絶縁カバー1を上述のように取り付けると、以下のような作用・効果がある。
尚、上記実施形態では、リブ部52をスカート部30とは別体のスペーサ部50に形成したが、このリブ部52は、スカート部30に取り付けられていてもよい。
本発明の第1電力線は本実施形態の引込線100に相当し、第2電力線は高圧ケーブル110に相当する。
Claims (5)
- 筒状に形成されるとともに軸方向に沿って切割が形成され、該切割を開いて電力線を接続する充電部を内部に挿入して、前記充電部を被包する弾性変形可能な材料で形成された絶縁カバーにおいて、
前記充電部で接続される一方の第1電力線を把持する把持部と、
前記充電部で接続される他方の第2電力線のうち前記充電部に連続する一部、及び、前記充電部を、前記充電部及び前記第2電力線から一定距離だけ離して被包するスカート部とを有し、
前記充電部の上方に位置する前記第1電力線を前記把持部に把持させたときに、前記充電部及び前記充電部の下方に位置する前記第2電力線に前記スカート部が接触しないように重量のバランスが調整されていることを特徴とする絶縁カバー。 - 請求項1記載の絶縁カバーにおいて、
前記把持部は、筒状に形成され、
前記第1電力線を嵌挿可能な内径を有し、
断面略多角形状に形成された外周面を有することを特徴とする絶縁カバー。 - 請求項1〜2の何れかに記載の絶縁カバーにおいて、
前記スカート部の内部から前記切割を覆うリブ部を備えることを特徴とする絶縁カバー。 - 請求項1〜3の何れかに記載の絶縁カバーにおいて、
前記把持部から見て前記スカート部が形成された側とは反対側に形成され、前記第1電力線を嵌挿可能な筒状に形成され、前記第1電力線から連続してテープを巻回可能な肉厚に形成されたテープ取付代部を備えることを特徴とする絶縁カバー。 - 請求項4に記載の絶縁カバーにおいて、
前記テープ取付代部と前記把持部との境目部分の肉厚が、前記テープ取付代部の肉厚に比べて厚く形成されていることを特徴とする絶縁カバー。
Priority Applications (1)
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JP2009082691A JP5356881B2 (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | 絶縁カバー |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009082691A JP5356881B2 (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | 絶縁カバー |
Publications (2)
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JP2010238402A JP2010238402A (ja) | 2010-10-21 |
JP5356881B2 true JP5356881B2 (ja) | 2013-12-04 |
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ID=43092568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009082691A Active JP5356881B2 (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | 絶縁カバー |
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- 2009-03-30 JP JP2009082691A patent/JP5356881B2/ja active Active
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