JP2011133960A - 電子メール端末及びメールアドレスの追加削除候補通知方法 - Google Patents

電子メール端末及びメールアドレスの追加削除候補通知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 人手を介することなく、最新の状況に応じて削除すべき或いは追加すべきアドレスを提案することができる電子メール端末を提供する。
【解決手段】 電子メールのヘッダ内に記述されたメールアドレスをヘッダ内アドレスと呼ぶものとする。電子メールを作成する際の操作の内容、作成する際に参照した他電子メールに基づいて、その電子メールが属する電子メール群を示す電子メール群識別子をその電子メールに付与する。当該電子メール端末が受信済みまたは送信済みの電子メールのうち、送信予定の電子メールと同じ電子メール群識別子を付与されたもののヘッダ内アドレスとして指定されたメールアドレスと、送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスとを比較し、予め定められた候補アドレス判定ルールに基づいて、送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスに追加或いは削除するメールアドレスの候補である候補アドレスとして判定する。電子メール端末の利用者に対して候補アドレスを通知する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子メールの作成支援に関し、特に、電子メールを作成する際に行う宛先アドレスの指定の支援に関する。
一般に、電子メールによる通信では、複数の宛先をToアドレス、CCアドレス等として指定することにより、本文を一度作成するだけで、複数の宛先に一括して同じ本文を送信することができる。また、過去に送受信した電子メールのデータを再利用して新しい電子メールを作成することにより、本文を作成するための手間を省くことができる。こうした手軽さもあって電子メールは広く普及している。
電子メールクライアントプログラム、所謂メーラーは、一般に、受信したメールに対して返信するメールを作成する際、受信したメールのヘッダにて発信者アドレスとして記載されていたアドレスを、作成するメールの宛先アドレス(Toアドレス)として自動的に入力する機能を有する。また、同様にして、受信したメールのヘッダにてCCアドレスとして指定されていたアドレスを、作成するメールのCCアドレスとして自動的に入力する機能も一般的に有している。
こうした入力支援機能により、電子メールでのコミュニケーションは一層簡単なものとなっているが、その一方、この種の機能によれば、本来指定してはならないメールアドレスをToアドレスやCCアドレスに指定する場合や、その逆に、指定しなければならないアドレスを漏らしてしまう場合がある。
本発明に関連する技術が記載された文献として特許文献1を挙げる。特許文献1のシステムは、宛先チェック手段、宛先・キーワードデータベース、送受信履歴データベースを備える。宛先チェック手段は、電子メールの宛先および件名について、宛先・キーワードデータベースおよび送受信履歴データベースを使用してキーワードチェックを行う。不適切な宛先が含まれている場合は送信を止め、利用者へ通知を行う。
特許文献1のシステムによれば、送信に不適切な電子メールアドレスを判定する際に、あらかじめ与えられた知識から判定する。特許文献1では、適切な電子メールアドレス、不適切な電子メールアドレス或いはその一部文字列を予めデータベースに格納し、該当する電子メールアドレスを不適切なものとして判定している。一般に、適切乃至不適切なメールアドレスは時が経つにつれて変化するので、望ましい結果を得るためには、データベースを継続的に更新する必要があり、そのための管理コストが要求される。また、データベースの更新が現実の変化から遅れて、不適切なメールアドレスが見逃されてしまうことが考えられる。
本発明に関連する技術が記載された別の文献として特許文献2を挙げる。特許文献2のシステムは、文書管理プログラム、文書検索・表示プログラム、文書データベースを備える。文書管理プログラムは電子メールをグループに分けて文書データベースに蓄積し、文書検索・表示プログラムは電子メールアドレスをキーに、その電子メールアドレスが属するグループを文書データベースから検索できる。特許文献2のシステムによれば、各電子メールアドレスについて、同一グループに属する電子メールアドレスを求めることが可能である。
特許文献2によれば、ユーザが「予め決められたルールに従って、識別情報を付与してメールを送信」する。つまり、ある電子メールがどのグループに属するかの判断を行うのはユーザである。また、このシステムによれば、関係者全員の電子メールを一箇所に集めることを前提としている。
特開2008−083917 特開2002−14903
ある電子メールにおいて、ある電子メールアドレスが宛先として適切かどうかは、その電子メールの送信者、その電子メールの前のやりとりの有無、やりとりの経過、やりとりの関係者等によって左右される。従来の技術によれば、宛先とすべきではないメールアドレス或いは宛先として追加すべきメールアドレスを人手を介して予め指定してデータベース等に登録し、該当するアドレスが宛先アドレスとして指定されたとき或いは指定されていないときに、そのアドレスの削除或いは追加を提案していた。このような方法で提案を行う場合、適切な提案がなされるか否かはデータベースの登録状況に依存し、データベースに未登録のメールアドレスについては削除も追加も提案されない。また、常に適切な提案を行うためにはデータベースが常に最新の状態になるようにデータベースを管理する必要がある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、人手を介することなく、最新の状況に応じて削除すべき或いは追加すべきアドレスを提案することができるメールアドレスの追加削除候補通知方法及び電子メール端末を提供することである。
上述の課題を解決するため、本発明は、電子メールのヘッダ内に記述されたメールアドレスをヘッダ内アドレスと呼ぶものとするとき、電子メールを作成する際の操作の内容、または、電子メールを作成する際に参照した他の電子メールに基づいて、その電子メールが属する電子メール群を示す電子メール群識別子をその電子メールに付与する付与手段と、当該電子メール端末が受信済みまたは送信済みの電子メールのうち、送信予定の電子メールと同じ電子メール群識別子を付与されたもののヘッダ内アドレスとして指定されたメールアドレスと、送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスとを比較し、予め定められた候補アドレス判定ルールに基づいて、送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスに追加或いは削除するメールアドレスの候補である候補アドレスとして判定する判定手段と、電子メール端末の利用者に対して候補アドレスを通知する通知手段とを備えることを特徴とする電子メール端末を提供する。
このような電子メール端末によれば、送信予定の電子メールの宛先アドレス(Toアドレス、CCアドレス)と、その電子メール端末にて受信済みまたは送信済みの電子メールであって、同じ電子メール群に属するものの宛先アドレスとを比較することによって候補アドレスを判定する。その電子メール端末にて受信済みまたは送信済みの電子メールを元に、候補アドレスを判定する際の基準を定めているので、その電子メール端末にて送受信した電子メールのやりとりを反映した判定を、人手を介して判定基準を更新することなく行うことができる。
本発明の第1の実施の形態である電子メール端末1について説明するためのブロック図である。 電子メール端末1が電子メールを受信したときに行う、電子メール群格納部105及び電子メールアドレスリスト格納部107の更新処理について説明するためのフローチャートである。 利用者が電子メールを作成した後、送信する前に、電子メール端末1が利用者に対して削除候補アドレス或いは追加候補アドレスを提示するときの動作について説明するためのフローチャートである。 電子メール群格納部105が格納するテーブル400の例を示す図である。 電子メールアドレスリスト格納部107が格納するテーブル500の例を示す図である。 削除候補アドレス判定ルールその1が適用される電子メールの連なりについて説明するための図である。 追加候補アドレス判定ルールその1が適用される電子メールの連なりについて説明するための図である。 削除候補アドレス判定ルールその2が適用される電子メールの連なりについて説明するための図である。 追加候補アドレス判定ルールその2が適用される電子メールの連なりについて説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態である電子メール端末2について説明するためのブロック図である。 他端末に対して外部照会を送信し、外部照会応答を受信するときの電子メール端末2の動作について説明するための図である。 他端末から外部照会を受付けたときの電子メール端末2の動作について説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態である電子メール端末3について説明するためのブロック図である。
(第1の実施形態)
本発明の一実施の形態である電子メール端末1について図面を参照して説明する。電子メール端末1は、電子メールクライアント100、電子メール送受信部101、電子メール格納部102、電子メール管理部103、電子メール作成部104、電子メール群格納部105、電子メール群管理部106、電子メールアドレスリスト格納部107、電子メールアドレスリスト管理部108、アドレス推薦部109を備える。これらはそれぞれ概略つぎのように動作する。尚、これら各部は、対応する機能を有する専用ハードウェアとして構成してもよいし、或いは、データバスを介して相互に接続されたCPU、通信インタフェース装置、記憶装置、入出力装置といったハードウェアと、CPUによって実行されてこれらハードウェアを制御するソフトウェアとの組み合わせとして構成してもよい。
電子メールクライアント100は一般的な電子メールクライアントであり、電子メール送受信部101、電子メール格納部102、電子メール管理部103は、電子メールクライアント100の持つ基本的な機能である。これらについては既存の技術を用いてよい。
電子メール送受信部101は、電子メール端末1の外部にある電子メール関係のサーバと通信を行う。例えば電子メールの送信時はSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバと、電子メールの受信時はPOP(Post Office Protocol)サーバもしくはIMAP(Internet Message Access Protocol)サーバと通信を行う。
電子メール格納部102は、電子メール送受信部101を介して受信した電子メールや送信済みの電子メールを不図示の記憶装置に格納する。
電子メール端末1とその利用者の間のインタフェースを担い、キーボード、マウス、マイク等の入力装置を介して利用者が行う操作を受け付けて、これに応じて各部に対して指示を行い、必要に応じてその操作に対する応答を液晶ディスプレイ装置、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ装置等のディスプレイ装置、スピーカ等の出力装置にて出力する。例えば、電子メール管理部103は電子メール送受信部101に対して電子メールの送受信を指示する。また、電子メール管理部103は、作成中の或いは作成した電子メールや、受信した電子メールを電子メール格納部102に格納する。また、電子メール管理部103は、電子メール格納部102に格納されている電子メールを対象とする検索処理を行う。
電子メール作成部104は、利用者の行う電子メール作成のインタフェースを担い、作成された電子メールを電子メール管理部103に渡す。これらの機能においては、電子メール作成部104は、電子メール作成の機能として既存技術と同様のものを備えるものである。
こうした既存の機能に加えて、電子メール作成部104は電子メールを作成する際の操作内容を記録する。具体的には、電子メールを作成する際、利用者が、電子メール格納部102に格納されている受信済みまたは送信済みの電子メールのデータを指定して、そのデータを加工することによりその返信や転送として別の電子メールデータを作成する場合がある。このような場合に、電子メール作成部104は、元になった電子メールの電子メール識別子と共に、作成した電子メールはその電子メール識別子が示す電子メールの返信或いは転送として作成されたものである旨を作成操作としてアドレス推薦部109に通知する。また、このように過去の電子メールのデータを直接的に加工する他にも、過去の電子メールを開き、その本文の一部をドラッグして選択し、新規の電子メールにコピーする操作を行う場合がある。このようなときも、電子メール作成部104は、コピー元の電子メールの電子メール識別子とその電子メールからコピーした旨を作成操作としてアドレス推薦部109に通知する。
更に、電子メール作成部104は、電子メールを電子メール管理部103に渡す際、アドレス推薦部109に対して、追加すべきアドレスもしくは削除すべきアドレスの有無について問い合わせを行う。問い合わせの結果、アドレス推薦部109から追加/削除すべきアドレスを受け取ると、電子メール作成部104は、そのアドレスを追加候補アドレス或いは削除候補アドレスとしてディスプレイ装置等から出力することにより、利用者に対して提示する。出力形態としては例えば追加候補アドレス、削除候補アドレスをテキスト情報としてディスプレイ装置にて表示することが考えられる。この提示に対する利用者の反応を不図示のキーボード、マウス等の入力装置を介して受け取ると、電子メール作成部104は、入力に応じて作成中の電子メールの宛先アドレスのリストを変更する。以下、追加候補アドレス、削除候補アドレスを総称して候補アドレスと記す。
電子メール群格納部105は、電子メール群管理部106から受け取った電子メール群識別子と電子メール識別子とを互いに関連付けてテーブルとして格納する。尚、このテーブルをテーブル105と記すこともある。ここで電子メール群とは、電子メール端末1が他の電子メール端末に送信した電子メールから始まった、或いは、他の電子メール端末が電子メール端末1に送信した電子メールから始まった一連のやりとりの中で、電子メール端末1が送受信した電子メールからなるグループである。電子メール群識別子とは、個々の電子メール群を一意に指定可能な識別子である。
電子メール群管理部106は、電子メール格納部102に電子メールが格納される毎に、その電子メールが属する電子メール群を識別し、その電子メール群に対応する電子メール群識別子を求める。その電子メールが既存のどの電子メール群にも属していない場合、電子メール群管理部106は新規に電子メール群識別子を発行する。そして、こうして求めた或いは新規発行した電子メール群識別子をその電子メールに関連付けて、電子メール群格納部105に渡す。
電子メール群管理部106は、他端末から受信した電子メールに対して電子メール群識別子を付与する。電子メールM1に電子メール群識別子を付与する場合を例に挙げて説明する。
例えば、電子メールM1のヘッダから「References」、「Reply−To」に記載の電子メール識別子を抽出し、その電子メール識別子に対応する電子メール群識別子を電子メール群格納部105から取得する。
電子メールM1のヘッダに「References」、「Reply−To」がない場合は、電子メールM1の件名またはその一部をキー文字列として取得し、そのキー文字列を電子メール格納部102に格納した、過去に送信又は受信した電子メールと照合し、対応する電子メールを探すこととしてもよい。電子メールの件名の一部をキー文字列にする場合としては、返信であることを示す文字列「Re:」、転送であることを示す文字列「Fw:」がその電子メールの件名の冒頭にある場合に、「Re:」「Fw:」を除いた文字列を含む電子メールを電子メール格納部102から探すこととすればよい。このようにして探しだした電子メールの電子メール識別子に対応する電子メール群識別子を電子メール群格納部105から取得する。
電子メールM1のヘッダの「References」、「Reply−To」に電子メール識別子が記載されていない場合は、他の電子メール等からの引用であることを示す記号(例えば「>」等)に基づいて、返信元・転送元の電子メールの件名や引用箇所を識別して、キー文字列として取得することとしてもよい。「>」で示す引用箇所から「>」を除去した文字列を含む電子メールを電子メール格納部102から探し、該当する電子メールの電子メール識別子を取得し、対応する電子メール群識別子を電子メール群格納部105から取得することが考えられる。
電子メールアドレスリスト格納部107は、個々の電子メールと、その電子メールのヘッダフィールドに格納された各種の電子メールアドレスとを関連付けて格納する。具体的には、From、Sender、To、CC、BCC、Reply−Toといったヘッダフィールドに格納されている電子メールアドレスと、その電子メールのメッセージIDとを関連付けて格納する。以下、ヘッダフィールドFrom、Sender、To、CC、BCC、Reply−Toに格納されたアドレスを、それぞれ順にFromアドレス、Senderアドレス、Toアドレス、CCアドレス、BCCアドレス、Reply−Toアドレスとも呼ぶこととする。また、ある電子メールのヘッダに記載されたこれらのアドレスを総称してヘッダ内アドレスと呼ぶこととする。
電子メールアドレスリスト管理部108は、電子メール端末1が新たに受信した電子メールからヘッダ内アドレスを抽出し、電子メールアドレスリスト格納部107に格納する。
アドレス推薦部109は、電子メール作成部104からの通知に応答して、利用者が作成した電子メールがどの電子メール群に属するかを、電子メール群格納部105に格納されているテーブルを元に判定する。その上で、予め定められた候補アドレス判定ルールに従って、その電子メール群に属する電子メールの間でヘッダ内アドレスを互いに比較することにより、候補アドレスの有無、候補アドレスがある場合はその候補アドレスを判定し、その判定結果を電子メール作成部104に通知する。候補アドレス判定ルールに従って行う判定処理を候補アドレス判定と呼ぶものとする。
次に、図2を参照して、電子メールを受信したときに電子メール端末1にて行う更新処理について説明する。この更新処理では電子メール群格納部105及び電子メールアドレスリスト格納部107を更新する。ここでは、電子メール端末1が電子メールM1を受信したものとする。
電子メール管理部103が、電子メール送受信部101から電子メールM1を受け取り、電子メール格納部102に電子メールM1を格納する(ステップA1)。
次に、電子メール群管理部106が、電子メールM1のヘッダ部、宛先、件名、本文を電子メール格納部102から抽出し、電子メール群格納部105に既に蓄積されている過去の電子メールと関連がないか照合を行う(ステップA2)。
ここで関連する過去のメールが存在しないと判定した場合、電子メール群管理部106は、電子メールM1を新たな電子メール群に属するものと認識し、この新たな電子メール群を識別するための電子メール群識別子を新規に振り出す(ステップA3)。その上で、電子メール群管理部106は、振り出した電子メール群識別子と、電子メールM1の識別子とを互いに関連付けて、電子メール群格納部105に格納する(ステップA4)。尚、電子メールの識別子、或いは電子メール識別子は、個々の電子メールを一意に指定するための識別子であり、具体的には例えばメッセージIDを電子メール識別子として用いることができる。
他方、ステップA2において、電子メールM1に関連する過去のメールが存在すると判定した場合、電子メール群管理部106は、その過去の電子メールに付与されている電子メール群識別子を電子メール群格納部105から取得する(ステップA5)。そして、取得した電子メール群識別子と、電子メールM1の電子メール識別子とを互いに関連付けて、電子メール群格納部105に格納する(ステップA4)。
次に、電子メールアドレスリスト管理部108が、電子メール格納部102に格納した電子メールM1から、送信者、宛先、カーボンコピー欄に記述されている電子メールアドレスを抽出する(ステップA6)。電子メールアドレスリスト管理部108は、電子メールM1の電子メール識別子と、抽出した電子メールアドレスとを関連付けて、電子メールアドレスリスト107に格納する(ステップA7)。
次に、図3を参照して、利用者が電子メールを作成・送信しようとするときに、電子メール端末1が宛先アドレスの追加や削除を利用者に提示する際の動作について説明する。
利用者が電子メール作成部104を介して電子メールを作成すると、電子メール作成部104は作成中の操作内容を作成操作として記録する。ここでは、利用者が電子メールM2を作成したものとする。利用者が電子メールM2の作成を完了し、電子メールM2を送信する操作を行うと、電子メール作成部104は、記録した作成操作と、電子メールM2自体をアドレス推薦部109に渡す(ステップB1)。
ここで記録される操作内容は具体的には次のようなデータを含むことが考えられる。即ち、電子メールM2は利用者が新規に作成したものであるか否かを示すデータ。電子メールM2が電子メール端末1にて過去に受信した電子メールに基づいて作成された返信或いは転送である場合は、その基となった電子メールの電子メール識別子。電子メールM2が電子メール端末1にて過去に受信した電子メールを電子メール作成部104にて開き、その本文の一部乃至全部を新規作成した電子メールにコピー&ペーストした場合は、コピー元の電子メールの電子メール識別子。これらの電子メールM2の基となった電子メールの電子メール識別子は、例えば、基となった電子メールのメールヘッダ(In−Reply−To、References)から取得することとしてもよい。
次に、アドレス推薦部109は、作成操作に基づいて、電子メール群格納部105に蓄積されている過去の電子メールの電子メール識別子と、電子メールM2との間に関連がないか判定を行う(ステップB2)。受信済みの電子メールに対する返答メール、転送メールとして電子メールM2を作成した場合、作成操作には、上述のように、その元になった電子メールの電子メール識別子が記録されている。また、受信済み電子メールに基づいた返答メール、転送メールとしてではなく、新規に電子メールM2を作成し、受信済みの電子メールの本文から引用した場合、作成操作には、引用元の電子メールの電子メール識別子が記録されている。これら電子メールM2の基になったメールの電子メール識別子を、電子メール群格納部105に格納されている電子メール識別子と比較し、一致する電子メール識別子がある場合、その電子メール識別子に対応する電子メール群識別子を電子メール群格納部105から取得する。
ステップB2において、電子メール群格納部105から電子メール群識別子を取得できなかった場合、アドレス推薦部109は、電子メールM2のヘッダ、宛先、件名、本文を抽出し、電子メール格納部102に蓄積されている、過去に送受信した電子メールそれぞれと照合して、電子メールM2との関連の有無を判定する。更に、アドレス推薦部109は、電子メールM2と関連があると判定した電子メールの電子メール識別子を電子メール格納部102から取得し、電子メール群格納部105にその電子メール識別子に対応する電子メール群識別子があれば、その電子メール群識別子を取得する(ステップB3)。
ステップB3でも電子メール群識別子を取得できなかった場合、アドレス推薦部109は電子メール群の新たな識別子を振り出し(ステップB4)、追加すべき電子メールアドレスも削除すべき電子メールアドレスもないことを電子メール作成部104に通知する(ステップB5)。
ステップB2またはステップB3において電子メール群識別子を取得した場合、アドレス推薦部109は、電子メール群格納部105を参照し、その電子メール群識別子に関連付けられた電子メール識別子を取得する。更に、アドレス推薦部109は、電子メールアドレスリスト格納部107を参照し、その電子メール識別子に関連付けられた電子メールアドレスを所得する(ステップB6)。
ステップB6により、ある電子メール群に属する電子メールそれぞれのヘッダ内アドレスを取得したことになる。その上で、アドレス推薦部109は、その電子メール群に属する電子メールの間で、ヘッダ内アドレスを互いに比較して、ある電子メールのヘッダ内アドレスではあっても、別の電子メールのヘッダ内アドレスではないような電子メールアドレス、謂わば電子メールアドレスの差分を求め、候補アドレスがないこと、或いは、候補アドレスを電子メール作成部104に通知する(ステップB7)。
ヘッダ内アドレスを比較して行う追加候補アドレス、削除候補アドレスの判定については複数考えられるが、電子メール端末1では、アドレス推薦部109は、予め定められた一乃至複数のルールを適用して判定する。候補アドレス判定について詳しくは図4〜図9を参照して後述する。
この通知を受けて、電子メール作成部104は、追加候補アドレス或いは削除候補アドレスをディスプレイ装置に表示する。電子メール端末1の利用者は、表示された追加候補アドレス或いは削除候補アドレスを見て、追加/削除の要否を判断して、そのアドレスを追加/削除する旨を示す操作を行い、この操作に応じて、電子メール作成部104は、電子メールM2のヘッダ内アドレスに該当するアドレスを追加する、或いは、同ヘッダ内アドレスから該当するアドレスを削除する。
最後に、アドレス推薦部109は、電子メールM2を電子メール群の識別子と対にして電子メール群格納部106に格納し(ステップB8)、更に、電子メールM2からヘッダ内アドレスを抽出して(ステップB9)、電子メールアドレスリスト格納部107に格納する(ステップB10)。
次に、アドレス推薦部109にて行う候補アドレス判定についてより詳細に説明する。この候補アドレス判定の説明において、電子メール端末1の電子メールアドレスはme@b.comであるとする。また、候補アドレス判定を行う直前において、電子メール群格納部105は図4に示すテーブル400を格納しているものとする。また、電子メールアドレスリスト格納部107は図5に示すテーブル500を格納しているものとする。
テーブル400は、電子メール群識別子列401、電子メール識別子列402、親電子メール識別子列403からなる。
電子メール群識別子列401には電子メール群を一意に識別するための電子メール群識別子が格納されている。電子メール群識別子は、図2のステップA3、図3のステップB4にて振り出される。振り出しは例えば1から始まる整数を順に振り出せばよい。
電子メール識別子列401には、電子メールを一意に識別するための電子メール識別子が格納されている。電子メール識別子としては例えば電子メールのメッセージIDを用いることができる。
親電子メール識別子列403に格納する電子メール識別子は、電子メール識別子列402にて対応する電子メール識別子を有する電子メールの親に当たる電子メールのものである。逆に、電子メール識別子列402に格納する電子メール識別子は、親電子メール識別子列403にて対応する電子メール識別子を有する電子メールの子に当たる電子メールのものである。例えば、他端末から受信した電子メールAに対し、自端末が応答として電子メールBを送信したとき、電子メールAは電子メールBの親メールであり、電子メールBは電子メールAの子メールである。このような電子メール間の関係を電子メールの親子関係と呼ぶものとする。
つまり、テーブル400は、電子メール群と電子メールとの関係、および、電子メール間の親子関係を管理するためのテーブルである。なお、電子メール群と電子メールとはN対Nの関係であり、1対NあるいはN対1に限定されない。
電子メールアドレスリスト格納部107は図5のようなテーブル500を格納しているものとする。テーブル500は電子メール識別子列501、電子メールアドレス列502からなる。電子メール識別子列501は電子メール識別子を格納する。電子メールアドレス列502の各列は、電子メールアドレス1、電子メールアドレス2、…、電子メールアドレスN(Nは自然数)を格納する。これら電子メールアドレス1、電子メールアドレス2、…、電子メールアドレスNは、対応する電子メール識別子を有する電子メールのヘッダ内アドレスであり、その個数は可変である。ただし、便宜上、電子メールアドレス1は送信者の電子メールアドレスとして、他の電子メールアドレスとは区別することとする。
(1)削除候補アドレス判定ルールその1
一連のメールのやりとりの中で、利用者が自端末から送信したメールでは指定しなかったアドレスが、その返信メールで新たに追加される場合がある。このようなとき、利用者は常に追加アドレスにもメールを送る意図があるとは限らず、場合によっては送るのは好ましくない場合もある。このため、利用者は、その追加されたアドレスを返信メールへの返信メールでも追加すべきか否か改めて考慮すべきである。ここで説明する候補アドレス判定は、こうしたアドレスを削除候補アドレスとして判定する。
今、図6に示すように、電子メール端末1の自電子メールアドレスme@b.comから他端末の電子メールアドレスyou@b.comに対し、電子メール識別子0001.me@b.comを有する電子メールが送信され、その返答として、電子メール識別子0002.you@b.comの電子メールが送信されたものとする。電子メール0002.you@b.comはCCアドレスwho@z.comにも送信されたものとする。
電子メール端末1は、メール0001.me@b.comに対し、電子メール群識別子として1を割り振り、その結果、メール0002.you@b.comも同じ電子メール群に属するものとして判定されている。結果として、電子メール群格納部105は、図4のテーブル400に示すように、電子メール群識別子が1である電子メール群に属するものとして、メール0001.me@b.com及びメール0002.you@b.comを格納している。また、電子メールアドレスリスト格納部107は、テーブル500に示すように、電子メール0001.me@b.comのヘッダ内アドレスとしてme@b.com及びyou@b.comを格納し、電子メール0002.you@b.comのヘッダ内アドレスとしてyou@b.com、me@b.com及びwho@b.comを格納している。
このような状況下で、電子メール端末1において、電子メール0002.you@b.comを元に、同メールへの返信として、電子メール識別子0003.me@b.comを有する電子メールを電子メール作成部104にて作成した。このとき、電子メール0002.you@b.comを元に作成したため、一般的な電子メールクライアント100が有する機能により、Toアドレス、CCアドレスが自動的に付与される。即ち、電子メール0002.you@b.comのFromアドレスであったyou@b.comがToアドレスとして自動的に付与され、CCアドレスであったwho@z.comが同じくCCアドレスとして付与される。
図3を参照して説明したように、電子メール0003.me@b.comを作成する際の作成操作には、電子メール0003.me@b.comは電子メール0002.you@b.comを元に作成されたことが記録される。ステップB2において、アドレス推薦部109は、電子メール識別子0002.you@b.comを含む電子メール群をテーブル400から探し、その結果として、電子メール0003.me@b.comは電子メール群識別子が1の電子メール群に属すると判定される。
次に、ステップB6において、同じ電子メール群に属する過去の電子メールのヘッダ内アドレスを取得する。アドレス推薦部109は、電子メール群識別子が1の電子メール群に属する電子メールの識別子として、0001.me@b.com、0002.you@b.comをテーブル400から取得する。更に、アドレス推薦部109はテーブル500を参照し、これら電子メール識別子を有する電子メールのヘッダ内アドレスを取得する。
ステップB7において、同じ電子メール群に属する過去の電子メールの間で、互いのヘッダ内アドレスを比較する。両メールのヘッダ内アドレスを比較すると、他端末から受信した電子メール0002.you@b.comにて、自端末から送信したときには指定していなかった電子メールアドレスwho@z.comが追加されていることが判明する。アドレス推薦部109は、who@z.comを削除候補アドレスとして電子メール作成部104に通知する。このように、新メールを作成したときにその元となったメールのヘッダ内アドレスとしては指定されているが、そのメールと同じ電子メール群に属する他の過去メールのヘッダ内アドレスとしては指定されていないアドレスがある場合、アドレス推薦部109は、電子メール作成部104にそのアドレスを削除候補アドレスとして通知する。
これを受けて、電子メール作成部104は、利用者に対し、ディスプレイ装置等を介して、削除候補アドレスとしてwho@z.comを提示する。この提示を見ることにより、利用者はwho@z.comを送信先に含めるか否か改めて検討する機会を得ることができるので、不要な或いは送信すべきではない相手にメールを送信するのを防ぐことができる。
ステップB9において、アドレス推薦部109は、新たに作成した電子メール0003.me@b.comからヘッダ内アドレスを抽出し、電子メールアドレスリスト格納部107に格納する。ステップB7にてwho@z.comを削除した場合、抽出されるヘッダ内アドレスはme@b.com及びyou@b.comであり、他方、ステップB7にてwho@z.comを削除しなかった場合、抽出されるヘッダ内アドレスはme@b.com、you@b.com及びwho@z.comとなる。
(2)追加候補アドレス判定ルールその1
次に、電子メール端末1が、作成されたメールに対して、追加するアドレスの候補を提示するときの候補アドレス判定について説明する。
図7に示すように、電子メールアドレスboss@b.comより、Toアドレスがyou@b.comであり、CCアドレスがme@b.comである、電子メール識別子0004.boss@b.comを有するメールが発信された。これに応答して、you@b.comより、Toアドレスがme@b.comである、電子メール識別子0005.you@b.comのメールが発信された。後者のメール0005.you@b.comでは、ToアドレスとしてもCCアドレスとしてもboss@b.comが指定されていないことに注意されたい。
電子メール端末1は、これらメールを受信して、図4に示すテーブル400、図5に示すテーブル500のような値を格納しているものとする。図4に示すように、この一連のやりとりの電子メールは、電子メール群識別子が2である電子メール群として格納されている。また、これら電子メールのヘッダ内アドレスが各メールの電子メール識別子と関連付けてテーブル500に格納されている。
このような状況下で、利用者が電子メール端末1にてメール0005.you@b.comを元に同メールに対する返信としてメールを作成したとする。新たな電子メールの電子メール識別子を0006.me@b.comとする。一般的な電子メールクライアント100の機能により、メール0006.me@b.comのToアドレスは、元となるメール0005.you@b.comのFromアドレスであるyou@b.comが用いられる。尚、メール0005.you@b.comのヘッダ内アドレスにはboss@b.comは含まれていないので、一般的な電子メールクライアント100は、メール0005.you@b.comを元に作成したメールのCCアドレスとしてboss@b.comを指定していない。ステップB2において、アドレス推薦部109は、メール0006.me@b.comの作成操作に基づいて、過去メール0005.you@b.comと同じ電子メール群に属すると判定し、メール0006.me@b.comに電子メール群識別子2を付与する。
ステップB6において、アドレス推薦部109は、テーブル400及び500を参照して、電子メール群識別子2に属する過去のメールのうち、送信しようとしているメール0006.me@b.comの親メールにあたるメール0004.boss@b.com、及び、親メールの親メールにあたるメール0005.you@b.comそれぞれのヘッダ内アドレスを取得する。メール0004.boss@b.comのヘッダ内アドレスはboss@b.com、you@b.com及びme@b.comである。メール0005.you@b.comのヘッダ内アドレスはyou@b.com及びme@b.comである。尚、ここでは、送信しようとしているメールと同じ電子メール群識別子に属する過去メールのうち、親メール及び親メールの親メール、即ち2代前までのメールのヘッダ内アドレスを取得したが、3代あるいはそれ以前の代までのメールのヘッダ内アドレスを取得することとしてもよい。
ステップB7においてメール0004.boss@b.com及びメール0005.you@b.comそれぞれのヘッダ内アドレスを相互に比較する。両者を比較することにより、アドレス推薦部109は、メール0004.boss@b.comのヘッダ内アドレスから、メール0005.you@b.comのヘッダ内アドレスでは指定していないアドレスboss@b.comを取得し、電子メール作成部104に通知する。このように、新メールを作成する際にその元となったメールのヘッダ内アドレスには指定されていないが、そのメールと同じ電子メール群に属する他の過去メールのヘッダ内アドレスには指定されているアドレスがある場合、アドレス推薦部109は、電子メール作成部104にそのアドレスを追加候補アドレスとして通知する。
(3)削除候補アドレス判定ルールその2
図8に示すように、電子メール識別子0007.boss@b.comを有するメールがアドレスboss@b.comから送信され、これに対して、電子メール識別子0008.you@b.comを有するメールがアドレスyou@b.comから送信されたとする。メール0007.boss@b.comは、アドレスme@b.com及びアドレスyou@b.comをToアドレスとし、アドレスwho@z.comをCCアドレスとする。メール0008.you@b.comは、アドレスboss@b.comをToアドレスとし、アドレスme@b.comをCCアドレスとする。メール0008.you@b.comのヘッダ内アドレスにはアドレスwho@z.comが含まれていない点に注意されたい。
アドレスme@b.com宛の2通のメールを受信した電子メール端末1は、これらに対して電子メール群識別子として3を付与してテーブル400に格納し、対応する電子メール識別子及びヘッダ内アドレスをテーブル500に格納している。
このような状況下で、利用者がメール0007.boss@b.comを元に、同メールへの返信として新たなメールを作成したとする。このとき、一般的な電子メールクライアント100の機能により、元となったメール0007.boss@b.comのヘッダ内アドレスを元に新たなメールのToアドレス、CCアドレスが指定される。図8に示すように、新たなメールの電子メール識別子を0009.me@b.comとすると、このメールのFromアドレスはme@b.com、Toアドレスはboss@b.com、CCアドレスはyou@b.com、who@z.comと指定されたメールが作成される。
ステップB6において、アドレス推薦部109は、テーブル400及び500を参照して、電子メール群識別子が3である電子メールのヘッダ内アドレスを取得する。テーブル400より、メール0009.me@b.comと同じ電子メール群に属するのはメール0007.boss@b.com及びメール0008.you@b.comであることが分かり、テーブル500より、メール0007.boss@b.comのヘッダ内アドレスはboss@b.com、you@b.com、me@b.com、who@z.comであり、メール0008.you@b.comのヘッダ内アドレスはyou@b.com、boss@b.com、me@b.comであることが分かる。
ステップB7においてアドレス推薦部109がメール0007.boss@b.com及びメール0008.you@b.comのヘッダ内アドレスを比較すると、アドレスwho@z.comがメール0007.boss@b.comのみで指定され、メール0008.you@b.comでは指定されていないことが分かる。このように、新メールを作成したときにその元となったメールのヘッダ内アドレスとしては指定されているが、そのメールと同じ電子メール群に属する他の過去メールのヘッダ内アドレスとしては指定されていないアドレスがある場合、アドレス推薦部109は、電子メール作成部104にそのアドレスを削除候補アドレスとして通知する。
通知を受けた電子メール作成部104はそのアドレスを利用者に対して例えば表示し、これにより削除候補アドレスがあることを知った利用者は、そのアドレスの要否を改めて検討する機会を得ることができる。
(4)追加候補アドレス判定ルールその2
図9に示すように、アドレスboss@b.comから電子メール識別子0010.boss@b.comを有する電子メールが送信され、アドレスyou@b.comから電子メール識別子0011.you@b.comを有する電子メールが送信されたとする。メール0010.boss@b.comはToアドレスとしてアドレスyou@b.com及びme@b.comを指定している。メール0011.you@b.comはToアドレスとしてアドレスboss@b.comを指定し、CCアドレスとしてアドレスme@b.com、someone@b.comを指定している。ここで、メール0010.boss@b.comでは指定されていないアドレスsomeone@b.comがメール0011.you@b.comにて追加されていることに注意されたい。
メール0010.boss@b.com及び0011.you@b.comを受信済みの電子メール端末1の電子メール群格納部105には図4のようなテーブル400が格納されている。これらメールには電子メール群識別子として4が付与されている。また、電子メールアドレスリスト格納部107には図5のようなテーブル500としてこれらメールのヘッダ内アドレスが格納されている。
このような状況下で、電子メール端末1の利用者が、メール0010.boss@b.comを元に、同メールへの返信としてメールを作成したとする。作成したメールの電子メール識別子を0012.me@b.comとする。ステップB2にてアドレス推薦部109は作成操作に基づいてメール0012.me@b.comはメール0010.boss@b.comと同じ電子メール群に属すると判定する。
一般的な電子メールクライアント100の機能により、元となったメール0010.boss@b.comのFromアドレスであるboss@b.comが新たなメール0012.me@b.comのToアドレスとして指定される。また、元となったメール0010.boss@b.comのToアドレスであるyou@b.comがメール0012.me@b.comのToアドレスとして指定される。ここで、一般的な電子メールクライアント100は、メール0011.you@b.comのヘッダ内アドレスを参照しないので、メール0012.me@b.comではToアドレス、CCアドレスとしてアドレスsomeone@b.comが指定されていないことに注意されたい。
ステップB6において、アドレス推薦部109は、テーブル400、500を参照し、メール0012.me@b.comが属するのと同じ電子メール群に属する電子メールのヘッダ内アドレスを取得する。テーブル400を参照すると、電子メール群識別子が4であるのはメール0010.boss@b.com、0011.you@b.comである。テーブル500を参照すると、メール0010.boss@b.comのヘッダ内アドレスはboss@b.com、you@b.com、me@b.comであり、メール0011.you@b.comのヘッダ内アドレスは、you@b.com、boss@b.com、me@b.com、someone@b.comである。
ステップB7においてアドレス推薦部109がメール0010.boss@b.com及びメール0011.you@b.comの間でヘッダ内アドレスを互いに比較すると、メール0011.you@b.comにて新たにsomeone@b.comが追加されていることが判明する。このアドレスは現在のところメール0012.me@b.comにて指定されていないので、アドレス推薦部109は、アドレスsomeone@b.comを追加候補アドレスとして電子メール作成部104に通知する。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施の形態である電子メール端末2について図10を参照して説明する。電子メール端末2は、電子メール端末1に加えて、外部照会部110及び外部照会受付部111を備える。他の構成要素については電子メール端末1と同様である。
電子メール端末2は他の電子メール端末2と連携して動作する。以下、連携動作する他の電子メール端末2を電子メール端末2aと記す。電子メール端末2aの構成要素に言及する際には、電子メール端末2の対応する構成要素の参照符号の末尾にaをつけて区別するものとする。
電子メール端末1は、自端末が過去に送受信した電子メールに基づいて候補アドレス判定を行う。これに対して、電子メール端末2は、自端末だけではなく、他端末が過去に送受信した電子メールにも基づいて候補アドレス判定を行う。他端末に対し、その他端末が過去に送受信した電子メールに基づいて候補アドレス判定を行うことを求める信号を、外部照会と呼び、外部照会に対する応答を外部照会応答と呼ぶ。外部照会は候補アドレス判定の対象となる電子メールと、候補アドレス判定ルールを指定するルール識別子とを含む。
外部照会部110は、アドレス推薦部109からの指示によって、電子メール端末2aの外部照会受付部111aに対して外部照会を送信する。また、外部照会応答を外部照会受付部111aから受け取ると、外部照会部110はその外部照会応答をアドレス推薦部109に返す。
送信するルール識別子を複数とし、複数の候補アドレス判定ルールを通知することとしてもよい。また、一のルール識別子を複数の候補アドレス判定ルールからなるルールのグループに対応させることにより、一のルール識別子を送信して複数の候補アドレス判定ルールを指定してもよい。
外部照会受付部110は、電子メール端末2aからの外部照会を受け付け、アドレス推薦部109に通知する。この通知を受けて、アドレス推薦部109は、外部照会のルール識別子にて指定された候補アドレス判定ルールに従って、外部照会の電子メールに対して判定を行い、候補アドレスの有無または候補アドレスを求める。
図11のフローチャートを参照して、他端末に対して外部照会を送信し、外部照会応答を受信するときの電子メール端末2の動作について説明する。図11のフローは、図3のフローに対し、ステップC1〜C4の外部照会部110の動作を追加したものである。
電子メール群識別子の振り出し(ステップB4)が終わった後、外部照会部110は、電子メールM2の内容(例えば、Fromアドレス、Toアドレス、CCアドレス等のヘッダ内アドレス、件名、本文を少なくとも含む)を、電子メール端末2aの外部照会受付部111aに送信する。これと並行して、外部照会部110は、ルール識別子を送信することにより、電子メールM2の候補アドレス判定を行う際に適用すべき候補アドレス判定ルールを指定する(ステップC1)。
外部照会を受けた電子メール端末2aでは、ルール識別子にて指定された候補アドレス判定ルールに従って、電子メールM2に対して候補アドレス判定を行い、その判定結果、即ち、候補アドレスがないことまたは候補アドレスを外部照会部110に返す。
外部照会受付部111aから候補アドレスが返ってきたら、外部照会部110は、その候補アドレスをアドレス推薦部109に返す(ステップC2)。
アドレス推薦部109は、候補アドレスの有無によって、電子メール作成部104への通知を変える(ステップC3)。候補アドレスがない場合は、ステップB5にて候補アドレスがないことを通知し、候補アドレスがある場合は、ステップB7にてその電子メールアドレスを通知する。
図12を参照して、他端末から外部照会を受付けたときの電子メール端末2の動作について、外部照会受付部111及びアドレス推薦部109を中心に説明する。この動作は、図3の動作において電子メール作成部104が担っていたものに近い役割を、外部照会受付部111と他端末の外部照会部110aとで担う。ステップD1〜D5はそれぞれ順にステップB1、B3、B5〜B7に対応する。ここでは、他の電子メール端末2aが電子メールM3を作成し、自端末である電子メール端末1に対して、電子メールM3について候補アドレス判定を求めているものとする。
外部照会受付部111は、他端末2aの外部照会部110aから電子メールM3を受け取る。外部照会受付部111は電子メールM3をアドレス推薦部109に渡す(ステップD1)。
アドレス推薦部109は、電子メールM3のヘッダ内アドレス、件名、本文を抽出し、電子メール格納部102に蓄積されている、過去に送受信した電子メールそれぞれと照合して、電子メールM3との関連の有無を判定する。更に、アドレス推薦部109は、電子メールM3と関連があると判定した電子メールの電子メール識別子を取得し、電子メール群格納部105のテーブルにおいてその電子メール識別子に対応する電子メール群識別子の取得を試みる(ステップD2)。
ステップD2にて電子メール群識別子を取得できなかった場合、アドレス推薦部109は、候補アドレスがないことを、外部照会受付部111を介して他端末2aに通知する(ステップD3)。
ステップD2にて電子メール群識別子を取得した場合、アドレス推薦部109は、電子メール群格納部105を参照し、その電子メール群識別子に関連付けられた電子メール識別子を取得する。更に、アドレス推薦部109は、電子メールアドレスリスト格納部107を参照し、その電子メール識別子に関連付けられた電子メールアドレスを所得する(ステップD4)。
ステップD4により、ある電子メール群に属する電子メールそれぞれのヘッダ内アドレスを取得したことになる。その上で、アドレス推薦部109は、その電子メール群に属する電子メールの間で、ヘッダ内アドレスを互いに比較して電子メールアドレスの差分を求め、候補アドレスがないこと或いは候補アドレスを、外部照会受付部111を介して他端末に通知する(ステップD5)。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施の形態である電子メール端末3について図13を参照して説明する。第1の実施の形態である電子メール端末1と比較すると、ルール管理部112を更に備える。
アドレス推薦部109は、電子メール群管理部105及び電子メールアドレスリスト格納部107を参照して、削除候補アドレスまたは追加候補アドレスを判定する。その際、第1の実施の形態では、アドレス推薦部109は、予め定められた候補アドレス判定ルールを適用して候補アドレス判定を行っていた。
これに対して、電子メール端末3では、ルール管理部112が複数の候補アドレス判定ルールを管理し、これら複数のルールの中からルール管理部112が指定した候補アドレス判定ルールをアドレス推薦部109が適用する。ルール管理部112は、親子関係など電子メールの連なりのパターンと、電子メールアドレス照合機能のライブラリ、および、利用者に対する利用者インタフェースを持ち、利用者によって候補アドレス判定ルールの選択、修正が可能であるであるように構成する。例えば、図6〜図9に図示した2つの削除候補アドレス判定ルール、2つの追加候補アドレス判定の計4つの候補アドレス判定ルールの中から1つ以上の候補アドレス判定ルールを利用者の入力に応じてルール管理部112が選択し、選択した候補アドレス判定ルールに従ってアドレス推薦部109が判定を行う。
以上、本発明を実施の形態及び実施例に即して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら実施形態及び実施例を変更してもよいことはいうまでもない。
例えば、上述した候補アドレス判定ルール(1)〜(4)では、新しいメールの元になったメールと、その親メールのヘッダ内アドレスを互いに比較したが、本発明はこれに限定されるものではなく、親メールの親メールまでのヘッダ内アドレスを比較対象にする、或いは更にその親メールまでのヘッダ内アドレスを比較対象にする、といったように、N世代前(Nは自然数)のメールまで遡ってヘッダ内アドレスを比較対象とすることしてもよい。また、第3の実施の形態であれば、このように遡る世代数を、利用者等が変更可能なパラメータとしてルール管理部112にて管理し、利用者の入力に応じてこのパラメータの設定を変更することとしてもよい。
また、上述の実施形態では、送信しようとしているメールのヘッダ内アドレスとの比較対象となるアドレスを取得する際、そのメールと同一の電子メール群識別子を有する電子メール間における電子メールの連なり、例えば親子関係に応じて定められる候補アドレス判定ルールを、その電子メール群に属する過去メールに適用し、該当する過去メールからヘッダ内アドレスを取得したが、この他にも比較対象とするアドレスを取得する方法が考えられる。
具体的には、アドレス推薦部109が、電子メール群格納部105を参照して、同じ電子メール群識別子を有する一群の電子メールにおいて、送信元、宛先、CCアドレスとして指定された頻度をアドレス毎に求めて、頻度に応じて追加候補アドレス又は削除候補アドレスとして電子メール作成部104に通知することが考えられる。より詳しくは、ある電子メールのヘッダ内アドレスの中にあるメールアドレスが指定されていたら、そのメールアドレスが1回出現したと数えることとして、ある電子メール群識別子を有する全ての過去メールを対象として、メールアドレス毎に出現した回数を数え、その電子メール群にてヘッダ内アドレスとして出現する頻度をメールアドレス毎に求めて、出現頻度が高いものから順に或いは低いものから順に所定数のメールアドレスを比較対象として取得する。出現頻度が高いアドレスが送信しようとする電子メールのToアドレス、CCアドレス等として指定されていない場合、アドレス推薦部109はそのアドレスを追加候補アドレスとして電子メール作成部104に通知する。逆に、出現頻度が低いアドレスが指定されている場合、アドレス推薦部109はそのアドレスを削除候補アドレスとして電子メール作成部104に通知する。
また、第2の実施の形態である電子メール端末2は、外部照会部110及び外部照会受付部111の両方を備えるものとして説明したが、いずれか一方だけを備えるものとしてもよい。即ち、外部照会部110のみを備え、他端末に対して一方的に外部照会を送信して候補アドレス判定を求めるが、自端末は他端末からの外部照会を受け付けないこととしてもよいし、逆に、外部照会受付部111のみを備え、他端末からの外部照会を受け付けて、他端末からの要求に応じた候補アドレス判定を行うものの、他端末に対して外部照会を送信せず、候補アドレス判定を求めないこととしてもよい。
(付記1)第1の電子メールの一部乃至全部をコピー乃至引用して第2の電子メールを作成したとき、第1の電子メールを第2の電子メールの親メール乃至1代前の電子メールと呼び、第1の電子メールの親メールを第2の電子メールの2代前の電子メールと呼ぶものとするとき、前記判定段階において、前記電子メール端末は、前記送信予定の電子メールと同じ電子メール群識別子を付与された受信済み及び送信済み電子メールのうち、当該送信予定の電子メールの1代前からN代前(Nは2以上の自然数)までの電子メールのヘッダ内アドレスとして指定されているメールアドレスを、前記送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスと比較することを特徴とする請求項10に記載のメールアドレスの追加削除候補通知方法。
(付記2)M代前(MはN以下の自然数)の電子メールのヘッダ内アドレスに指定されていないメールアドレスが、前記送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスに指定されているとき、前記判定段階において、前記電子メール端末は、そのメールアドレスを削除する候補アドレスとして判定する候補アドレス判定ルールに従って、候補アドレスを判定することを特徴とする付記1に記載のメールアドレスの追加削除候補通知方法。
(付記3)M代前(MはN以下の自然数)の電子メールのヘッダ内アドレスに指定されているメールアドレスが、送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスに指定されていないとき、前記判定段階において、前記電子メール端末は、そのメールアドレスを追加する候補アドレスとして判定する候補アドレス判定ルールに従って、候補アドレスを判定することを特徴とする付記1または2に記載のメールアドレスの追加削除候補通知方法。
(付記4)前記電子メール端末が、電子メールの電子メール識別子と、その電子メールに付与された電子メール群識別子とを関連付けて記憶する第1の記憶段階と、受信済みまたは送信済みの電子メールのヘッダ内アドレスとして指定されているメールアドレスと、その電子メールの電子メール識別子とを関連付けて記憶する第2の記憶段階と、を更に含み、前記判定段階において、前記電子メール端末は、送信予定の電子メールと同じ電子メール群識別子を付与された電子メールの電子メール識別子を前記第1の記憶段階から読み出し、読み出した電子メール識別子を有する電子メールにてヘッダ内アドレスとして指定されていたメールアドレスを前記第2の記憶段階から読み出して、読み出したメールアドレスと、送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスとを比較することを特徴とする請求項10に記載のメールアドレスの追加削除候補通知方法。
(付記5)前記判定段階において、前記電子メール端末は、一の電子メール群識別子を付与された受信済み及び送信済みの電子メールにて、ヘッダ内アドレスとして指定されている頻度をメールアドレス毎に予め求め、前記頻度に応じて抽出したメールアドレスと、前記送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスとを比較することを特徴とする請求項10に記載のメールアドレスの追加削除候補通知方法。
(付記6)前記電子メール端末が他の電子メール端末に対して、当該他の電子メール端末が受信済みのまたは送信済みの電子メールであって、一の電子メール群識別子を付与された電子メールのヘッダ内アドレスとして指定されたメールアドレスの一部乃至全部の送信要求を送信する段階と、前記送信要求に応じて、前記他の電子メール端末が、該当するメールアドレスを求め、前記送信要求に対する応答として前記電子メール端末に送信する段階と、前記電子メール端末が前記応答を受信する段階と、前記電子メール端末が、前記応答にて通知されたメールアドレスと、前記送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスとを比較し、予め定められた候補アドレス判定ルールに基づいて、前記送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスに追加或いは削除するメールアドレスの候補である候補アドレスとして判定する段階とを、前記判定段階の代わりに含むことを特徴とする請求項10に記載のメールアドレスの追加削除候補通知方法。
(付記7)予め用意した複数の候補アドレス判定ルールの中から、適用すべき一乃至複数の候補アドレス判定ルールを選択する段階を更に含み、前記判定段階において、前記電子メール端末は、選択された候補アドレス判定ルールを適用して判定を行うことを特徴とする請求項10、付記1乃至6のいずれかに記載のメールアドレスの追加削除候補通知方法。
(付記8)電子メールのヘッダ内に記述されたメールアドレスをヘッダ内アドレスと呼ぶものとするとき、電子メールを作成する際の操作の内容、または、電子メールを作成する際に参照した他の電子メールに基づいて、その電子メールが属する電子メール群を示す電子メール群識別子をその電子メールに付与する付与手段と、当該コンピュータが受信済みまたは送信済みの電子メールのうち、送信予定の電子メールと同じ電子メール群識別子を付与されたもののヘッダ内アドレスとして指定されたメールアドレスと、前記送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスとを比較し、予め定められた候補アドレス判定ルールに基づいて、前記送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスに追加或いは削除するメールアドレスの候補である候補アドレスとして判定する判定手段、及び、当該コンピュータの利用者に対して候補アドレスを通知する通知手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
(付記9)第1の電子メールの一部乃至全部をコピー乃至引用して第2の電子メールを作成したとき、第1の電子メールを第2の電子メールの親メール乃至1代前の電子メールと呼び、第1の電子メールの親メールを第2の電子メールの2代前の電子メールと呼ぶものとするとき、前記判定手段は、前記送信予定の電子メールと同じ電子メール群識別子を付与された受信済み及び送信済み電子メールのうち、当該送信予定の電子メールの1代前からN代前(Nは2以上の自然数)までの電子メールのヘッダ内アドレスとして指定されているメールアドレスを、前記送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスと比較する付記8に記載のプログラム。
(付記10)M代前(MはN以下の自然数)の電子メールのヘッダ内アドレスに指定されていないメールアドレスが、前記送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスに指定されているとき、前記判定手段は、そのメールアドレスを削除する候補アドレスとして判定する候補アドレス判定ルールに従って、候補アドレスを判定する付記9に記載のプログラム。
(付記11)M代前(MはN以下の自然数)の電子メールのヘッダ内アドレスに指定されているメールアドレスが、送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスに指定されていないとき、前記判定手段は、そのメールアドレスを追加する候補アドレスとして判定する候補アドレス判定ルールに従って、候補アドレスを判定する付記9または10に記載のプログラム。
(付記12)電子メールの電子メール識別子と、その電子メールに付与された電子メール群識別子とを関連付けて記憶する第1の記憶手段と、受信済みまたは送信済みの電子メールのヘッダ内アドレスとして指定されているメールアドレスと、その電子メールの電子メール識別子とを関連付けて記憶する第2の記憶手段としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記判定手段は、送信予定の電子メールと同じ電子メール群識別子を付与された電子メールの電子メール識別子を前記第1の記憶手段から読み出し、読み出した電子メール識別子を有する電子メールにてヘッダ内アドレスとして指定されていたメールアドレスを前記第2の記憶手段から読み出して、読み出したメールアドレスと、送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスとを比較する付記8に記載のプログラム。
(付記13)前記判定手段は、一の電子メール群識別子を付与された受信済み及び送信済みの電子メールにて、ヘッダ内アドレスとして指定されている頻度をメールアドレス毎に予め求め、前記頻度に応じて抽出したメールアドレスと、前記送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスとを比較する付記8に記載のプログラム。
(付記14)他の電子メール端末に対して、当該他の電子メール端末が受信済みのまたは送信済みの電子メールであって、一の電子メール群識別子を付与された電子メールのヘッダ内アドレスとして指定されたメールアドレスの一部乃至全部の送信要求を送信し、当該送信要求に対する応答を受信する手段としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記判定手段は、前記応答にて通知されたメールアドレスと、前記送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスとを比較する付記8乃至13のいずれかに記載のプログラム。
(付記15)当該コンピュータが受信済みのまたは送信済みの電子メールであって、一の電子メール群識別子を付与された電子メールのヘッダ内アドレスとして指定されたメールアドレスの一部乃至全部の送信要求を他の電子メール端末から受信し、当該送信要求に対する応答を当該他の電子メール端末に送信する外部照会受付手段としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記判定手段は、前記送信要求に応じて該当するメールアドレスを求め、前記応答として、前記外部照会受付手段を介して前記他の電子メール端末に送信する付記8乃至14のいずれかに記載のプログラム。
(付記16)予め用意した複数の候補アドレス判定ルールの中から、適用すべき一乃至複数の候補アドレス判定ルールを選択する手段としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記判定手段は、選択された候補アドレス判定ルールを適用して判定を行う付記8乃至15のいずれかに記載のプログラム。
100 電子メールクライアント
101 電子メール送受信部
102 電子メール格納部
103 電子メール管理部
104 電子メール作成部
105 電子メール群格納部
106 電子メール群管理部
107 電子メールアドレスリスト格納部
108 電子メールアドレスリスト管理部
109 アドレス推薦部
110 外部照会部
111 外部照会受付部
112 ルール管理部
401 電子メール群識別子
402 電子メール識別子
403 親電子メール識別子
501 電子メール識別子
502 電子メールアドレス

Claims (10)

  1. 電子メールのヘッダ内に記述されたメールアドレスをヘッダ内アドレスと呼ぶものとするとき、
    電子メールを作成する際の操作の内容、または、電子メールを作成する際に参照した他の電子メールに基づいて、その電子メールが属する電子メール群を示す電子メール群識別子をその電子メールに付与する付与手段と、
    当該電子メール端末が受信済みまたは送信済みの電子メールのうち、送信予定の電子メールと同じ電子メール群識別子を付与されたもののヘッダ内アドレスとして指定されたメールアドレスと、前記送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスとを比較し、予め定められた候補アドレス判定ルールに基づいて、前記送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスに追加或いは削除するメールアドレスの候補である候補アドレスとして判定する判定手段と、
    電子メール端末の利用者に対して候補アドレスを通知する通知手段と
    を備えることを特徴とする電子メール端末。
  2. 第1の電子メールの一部乃至全部をコピー乃至引用して第2の電子メールを作成したとき、第1の電子メールを第2の電子メールの親メール乃至1代前の電子メールと呼び、第1の電子メールの親メールを第2の電子メールの2代前の電子メールと呼ぶものとするとき、
    前記判定手段は、前記送信予定の電子メールと同じ電子メール群識別子を付与された受信済み及び送信済み電子メールのうち、当該送信予定の電子メールの1代前からN代前(Nは2以上の自然数)までの電子メールのヘッダ内アドレスとして指定されているメールアドレスを、前記送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスと比較することを特徴とする請求項1に記載の電子メール端末。
  3. M代前(MはN以下の自然数)の電子メールのヘッダ内アドレスに指定されていないメールアドレスが、前記送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスに指定されているとき、そのメールアドレスを削除する候補アドレスとして判定する候補アドレス判定ルールに従って、前記判定手段が候補アドレスを判定することを特徴とする請求項2に記載の電子メール端末。
  4. M代前(MはN以下の自然数)の電子メールのヘッダ内アドレスに指定されているメールアドレスが、送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスに指定されていないとき、そのメールアドレスを追加する候補アドレスとして判定する候補アドレス判定ルールに従って、前記判定手段が候補アドレスを判定することを特徴とする請求項2または3に記載の電子メール端末。
  5. 電子メールの電子メール識別子と、その電子メールに付与された電子メール群識別子とを関連付けて記憶する第1の記憶手段と、
    受信済みまたは送信済みの電子メールのヘッダ内アドレスとして指定されているメールアドレスと、その電子メールの電子メール識別子とを関連付けて記憶する第2の記憶手段と、
    を更に備え、
    前記判定手段は、送信予定の電子メールと同じ電子メール群識別子を付与された電子メールの電子メール識別子を前記第1の記憶手段から読み出し、読み出した電子メール識別子を有する電子メールにてヘッダ内アドレスとして指定されていたメールアドレスを前記第2の記憶手段から読み出して、読み出したメールアドレスと、送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスとを比較する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子メール端末。
  6. 前記判定手段は、一の電子メール群識別子を付与された受信済み及び送信済みの電子メールにて、ヘッダ内アドレスとして指定されている頻度をメールアドレス毎に予め求め、前記頻度に応じて抽出したメールアドレスと、前記送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスとを比較することを特徴とする請求項1に記載の電子メール端末。
  7. 他の電子メール端末に対して、当該他の電子メール端末が受信済みのまたは送信済みの電子メールであって、一の電子メール群識別子を付与された電子メールのヘッダ内アドレスとして指定されたメールアドレスの一部乃至全部の送信要求を送信し、当該送信要求に対する応答を受信する手段を更に備え、
    前記判定手段は、前記応答にて通知されたメールアドレスと、前記送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスとを比較する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電子メール端末。
  8. 当該電子メール端末が受信済みのまたは送信済みの電子メールであって、一の電子メール群識別子を付与された電子メールのヘッダ内アドレスとして指定されたメールアドレスの一部乃至全部の送信要求を他の電子メール端末から受信し、当該送信要求に対する応答を当該他の電子メール端末に送信する外部照会受付手段を更に備え、
    前記判定手段は、前記送信要求に応じて該当するメールアドレスを求め、前記応答として、前記外部照会受付手段を介して前記他の電子メール端末に送信する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の電子メール端末。
  9. 予め用意した複数の候補アドレス判定ルールの中から、適用すべき一乃至複数の候補アドレス判定ルールを選択する手段を更に備え、
    前記判定手段は、選択された候補アドレス判定ルールを適用して判定を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の電子メール端末。
  10. 電子メールのヘッダ内に記述されたメールアドレスをヘッダ内アドレスと呼ぶものとするとき、
    電子メールを作成する際の操作の内容、または、電子メールを作成する際に参照した他の電子メールに基づいて、その電子メールが属する電子メール群を示す電子メール群識別子をその電子メールに付与する付与段階と、
    前記電子メール端末が受信済みまたは送信済みの電子メールのうち、送信予定の電子メールと同じ電子メール群識別子を付与されたもののヘッダ内アドレスとして指定されたメールアドレスと、前記送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスとを比較し、予め定められた候補アドレス判定ルールに基づいて、前記送信予定の電子メールのヘッダ内アドレスに追加或いは削除するメールアドレスの候補である候補アドレスとして前記電子メール端末が判定する判定段階と、
    電子メール端末の利用者に対して候補アドレスを前記電子メール端末が通知する通知段階と
    を含むことを特徴とするメールアドレスの追加削除候補通知方法。
JP2009290495A 2009-12-22 2009-12-22 電子メール端末及びメールアドレスの追加削除候補通知方法 Withdrawn JP2011133960A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5962766B2 (ja) * 2012-10-03 2016-08-03 富士通株式会社 メール抽出方法、メール抽出装置、及びプログラム

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