JP3890582B2 - 情報流通システム及び情報流通方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、適切な知識源である人を発見し、また、その人の情報を適切に流通するためのコンピューターネットワークシステムに関し、特に、担当者を要せずに自律動作する仮想担当者の情報管理装置を設けることにより、窓口用の情報管理装置へのワークフロー情報の通信に起因した爾後の要求が当該窓口担当者に送信されずに処理されるようにした情報流通システムや情報流通方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
或る知識等の情報を必要としている需要者が、その情報に関連する供給者を見つけ出すときに、需要者と供給者のそれぞれが持つ個人データを無制限に流通することなく、おおよそふさわしい人々を紹介するシステムが例えば特開平8−263404号公報に記載された発明や特願平9−123547号として出願された発明として提案されている。
個人データを無制限に流通しない、要するに個人データの流通に或る制限を加えることは、現在の電子メールシステムにおける無駄なメール、いわゆるジャンクメールの増加や、電子掲示板システムにおける第3者の招かれざる客に個人情報を盗まれるということを防ぐ効果がある。
【0003】
特願平9−123547号として出願された発明は本願出願人が提案したシステムであり、図7にそのシステム構成を示してある。
それぞれ担当者(ユーザ)が操作する複数のユーザシステム1がネットワークWを介して通信可能に接続され、これらユーザシステム1はネットワークWを通してお互いに情報交換(コミュニケーション)する構成となっている。
【0004】
ユーザシステム1は、電子メールツール、Webサーバ、Webクライアント等が行う情報交換を検出するコミュニケーション検出部5、コミュニケーション検出部5が検出した情報の内容(テキスト内容)に基づいてパイプ情報(以下パイプと呼ぶ)の生成と更新を行うパイプ生成・更新部6、このシステム1に関係しているパイプを管理するパイプ管理部7、ユーザからの要求を受け付けるユーザインターフェース部8、他のシステム1との通信を行う通信インターフェース9、ユーザまたは他のシステム1からの要求を受け付ける要求処理部10、要求処理部10からの要求を受けてパイプ管理部7が管理するパイプから条件に合致するパイプを検索するパイプ検索部11、要求処理部10からの要求に合致するパイプが見付からないときにパイプ管理部7で管理されている既存のパイプを合成して新しいパイプを生成するパイプ合成部12、パイプ管理部7が保持するパイプの内容を常に新鮮なものでありつづけさせるために活用されなくなった古い内容を整理するパイプ維持部8、を備えている。
【0005】
すなわち、パイプ生成・更新部6は、コミュニケーション検出部5が検出したテキスト内容に対して形態素解析を施して、電子メールの送信者と受信者との間の共通な話題を示したキーワード集合を作成し、属性としてキーワードを、属性値として出現率を反映した数値を持つ集合(このデータ構造をパイプと呼ぶ)を作成する。パイプは、情報交換を行った両者の間に存在する知識や興味の内容の断片を切り出したものと言え、生成されたパイプはパイプ管理部3に貯えられる。
このようなパイプはユーザ(ユーザシステム)毎に複数存在できて、共通の話題でつながった「peer to peer」のネットワークを構成する。これを知人のネットワークと呼ぶ。知人のネットワークは、大きく2つの目的で利用され、1つはユーザの要求に応えて必要な情報を持つだろう人を探し出すことで、もう1つはネットワークにつながった知人の要求に応えて必要な情報を持つだろう人を紹介することである。
【0006】
要求処理部10はユーザからの要求とネットワークにつながった知人からの要求を受け付けて解釈し、要求処理部10がユーザから要求を受け取った場合は、パイプ検索部11でユーザローカルに存在するパイプから要求にマッチしたものを探し出す。この時、パイプ合成部12を使って、パイプに新たに共有できるキーワードを追加することができる。そして、マッチしたパイプの宛先が必要な情報を持った人の候補であり、同時に、この候補の人は更に他の人を紹介する仲介者にもなる。一方、要求処理部10が通信インターフェース7を介してネットワークWにつながった知人から要求を受け取った場合は、パイプの中から要求にマッチしたものを探し出し、そのパイプの宛先人を紹介する。なお、この場合にもパイプ合成部12は、紹介した人と要求してきた知人とのパイプを自動合成する。
【0007】
また、特開平8−263404号公報に記載された発明では、ユーザの専門分野を表すキーワードリストであるユーザモデル、専門家を紹介するためのユーザの同僚と、その専門分野を表すキーワードリストであるコレスポンデントモデルを有しており、送受信した大量の電子メールを貯えておき、これらに情報検索技術を応用することで、ユーザモデル、コレスポンデントモデルの情報を補完することを行っている。
そして、或る同僚から或る分野の専門家を探しているというメッセージを受け取ると、ユーザのメールフィルタはメッセージが示す専門分野とユーザモデルとを比較して、ユーザにそのメッセージを開示するかどうかを判断し、次に、コレスポンデントモデルと比較して一致する同僚を見つけると、その相手にメッセージを転送する。このようなメッセージ転送によって、少数の相手にメッセージを送るだけで多くの専門家を収集することができるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような従来のシステムでは、電子メールなどの実際のコミュニケーションから、共通の話題や専門家情報等を実例として獲得することが重要となってくる。
しかしながら、電子メールに代表される実際のコミュニケーションにおいて、電子メールの送信者と受信者の間には、両者に関連する共通な話題や専門家情報以外の情報が大量に蓄積されてしまう場合がある。このような状況に陥る人には、自分の興味や専門分野とかけ離れた問い合わせが大量に発生する可能性がある。このままでは、ジャンクメールを減らす目的のシステムが、或る一部の人にとっては返ってジャンクメールを増やしてしまう結果となる。
【0009】
例えば、イントラネットを活用した会社組織内には、報告書や連絡書のワークフローがある。担当者は報告書を作成し、組織として決まっている提出先へ電子メールで送信する。受信者は、報告書を必要な相手へ配布して、データベース等へ蓄積して管理する。この時、報告書の受信者は、単にワークフローとしての事務手続きを進めただけの窓口担当者で、報告書の内容については一切関知していないのが一般的である。しかしながら、この窓口担当者には組織内の報告書が集まるので、本人の興味や専門分野とはおおよそ無関係な大量な情報が蓄積されてしまう。この結果、ワークフローによって組織の知識や情報に関するドキュメントが集中してしまう窓口担当者には、本人の興味や専門分野とかけ離れた問い合わせが殺到してしまうこととなる。
【0010】
このような事態を防止するためには、窓口担当者のパイプにワークフローによって集まる情報を付加しないようにすればよいが、ワークフローにより集まる情報を無視してしまっては、ワークフローにより情報が集まる窓口は組織が持つ情報や知識の分岐点としてその流通に重要な役割を果たしているので、組織内の重要な知識や情報の流通に大きな悪影響を及ぼすこととなってしまう。
【0011】
このような課題に対して、本発明者は、実際の窓口担当者の代わりに仮想的な担当者を用意して、ワークフローに従った各種ドキュメントの送信先を変更することを着想した。すなわち、この仮想的な担当者は、実担当者に代わってドキュメントを送信してきた相手とパイプを生成して、このパイプのネットワークにつながった知人からの要求に応えて、必要な情報や知識を持つだろう人を紹介するようにすれば、窓口業務を行っていた実担当者について上記のような事態が発生しなくなる。
しかしながら、仮想的な担当者を用意することでワークフローの窓口担当者に本人の興味や専門分野とかけ離れた問い合わせが殺到することを防ぐことができるが、単に仮想的な担当者を窓口担当者とするだけでは、元々存在した組織のワークフローを変更する必要があり、組織内に混乱を引き起こしてしまう新たな問題を生ずる。
【0012】
本発明は上記従来の事情に鑑みなされたもので、特願平9−123547号として既に出願された発明に改良を加え、組織に存在するワークフローを変更することなく、ワークフローによって獲得されたパイプにより、窓口業務を行う実担当者に本人の興味や専門分野とかけ離れた問い合わせが多数発生することを防ぎ、且つ、組織として有用な情報は適切に流通させることができる情報流通システムや情報流通方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明では、それぞれ担当者が操作する複数の情報管理装置をネットワークで接続してコミュニティを構成し、コミュニティに設定されたワークフローに従った情報を前記情報管理装置の内に設定した窓口用の情報管理装置へ送信する情報流通システムにおいて、コミュニティ内に担当者を要せずに自律動作する仮想担当者の情報管理装置を更に設けている。そして、担当者が操作する各実担当者の情報管理装置は、二つの情報管理装置間のつながりをパイプ情報として管理するパイプ管理手段と、情報の通信を行った情報管理装置との間のパイプ情報を生成するパイプ生成手段と、を備えた構成とし、また、窓口用の情報管理装置は、ワークフローに従った情報通信については自己の代わりに仮想担当者の情報管理装置との間のパイプ情報を生成するパイプ生成手段と、ワークフローに従った情報通信について生成したパイプ情報を仮想担当者の情報管理装置へ転送するパイプ転送手段と、を備えた構成とし、また、仮想担当者の情報管理装置は、窓口用の情報管理装置から転送されたパイプ情報を管理するパイプ管理手段と、他の情報管理装置から受信した紹介要求に対して当該要求に合致する情報管理装置と当該要求元の情報管理装置との間のパイプ情報を窓口用の情報管理装置から転送されたパイプ情報に基づいて合成するパイプ合成手段と、当該合成したパイプ情報を要求元の情報管理装置へ返送する要求処理手段と、を備えた構成としている。
【0014】
なお、本発明では、窓口用の情報管理装置にも、パイプ情報を管理するパイプ管理手段を備え、パイプ生成手段は、ワークフローに従った情報通信については自己の代わりに仮想担当者の情報管理装置との間のパイプ情報を生成し、ワークフロー以外の通常の情報通信については自己の情報管理装置との間のパイプ情報を生成するようにしてもよく、このようにすれば、ワークフローについて窓口業務を行う実担当者の情報管理装置も他の実担当者の情報管理装置と同様に機能させることができる。
【0015】
したがって、本発明によれば、ワークフローに従った情報通信は窓口業務を行う実担当者の情報管理装置へ送信されるため、既存のワークフローを何ら変更する必要がないとともに、このワークフローに従った情報通信に起因した爾後の要求は仮想担当者の情報管理装置により処理されることとなるため、窓口業務を行う実担当者に本人の興味や専門分野とかけ離れた問い合わせが多数発生することが防止される。
より具体的には、ワークフロー上の窓口担当者の情報管理装置は、ワークフローに従って組織内で作成される報告書、連絡書、稟議書などを受け付ける窓口になり、ワークフローで受け付けたドキュメントからパイプを作り仮想担当者システムへ転送し、以降、仮想的な担当者の情報管理装置にネットワークにつながった知人の要求に応えさせる。
また、本発明は、情報流通方法として実現することもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
本例は、多数のユーザシステム(情報管理装置)がネットワークを介して接続されたイントラネットが整備された会社組織内の利用を想定しており、この組織内には決まった種類のドキュメントが決まった窓口担当者を通して流通するワークフローが存在している。
【0017】
まず、はじめに、本発明に係る基本的なネットワーク構成について具体的な例を上げて説明する。
100人近いメンバーが存在する或る組織にB,C,D,Eの4人が属しているとする。この4名の間には現在パイプが存在しない。100名もメンバーがいれば、当然起こりうる現象である。
この組織には、報告書を集めてしかるべき他の組織長へ配布するワークフローが存在する。
【0018】
このような組織において、まず、図1に示すように、ワークフローに従った報告書を集めるための仮想的な担当者Aを単純に用意した場合を考える。
この組織のメンバーであるB,C,D,Eが技術報告書や出張報告書などを作成した場合は、仮想担当者Aへ電子メールで送信する。よって、組織の各メンバーはAとの間にそれぞれが送信したドキュメントに即したキーワードを含んだパイプが生成される。なお図1、更には後述する図2及び図3には、ユーザがそれぞれ操作するユーザシステムをノードに、パイプのつながりをノード間のアークで表したグラフで示し、知人のネットワークを表現している。なお、Dには組織外の知人Fと趣味についてのパイプを持っており、また、仮想担当者Aもその他のユーザと同じように表現している。
【0019】
図1に示すシステム構成において、Cが最近参加した○×学会の全国大会についての出張報告書をAに送信していたとし、その後、Dがこのネットワークを使って「最近開かれた○×学会全国大会の予稿集を見たいのだが、誰か持っていないだろうか?。」という要求を発した場合を考える。
DはAに技術報告書を送信しているのでAとの間にパイプA−Cを持っているので、Dからの要求を受けたAのパイプ合成部12は、A−Cのパイプに基づいてパイプA−Dにも○×学会の全国大会に関するキーワードを付加することができる。したがって、DはAの紹介によりCを見つけることができ、DはCへ問い合わせを行うことができるようになる。
【0020】
しかしながら、現実の組織では、先に述べたようなワークフローが既に存在しており、その窓口業務を実行する実担当者が既に実在するはずである。すなわち、実在するワークフローの窓口担当者をGとすると、図2に示すようなネットワーク構成となり、仮想担当者Aの代わりにそのまま窓口実担当者Gが入っている構成となる。
このような構成でも先程と同じシナリオをたどることができるが、Gがワークフローの窓口担当者であるとこを明確に表現できないので、多くの場合、Gも○×学会全国大会について知識や情報を持つ人とみなされてしまう。したがって、Dが「最近開かれた○×学会全国大会の予稿集を見たいのだが、誰か持っていないだろうか?。」という要求を発してGとCを見つけ出したとすると、単に窓口業務を行っているだけの担当者Gに対してもその件の問合せがなされてしまうこととなる。なお、Dが同じ組織内のGの役割をたまたま理解していて、Cのみに問い合わせることができたとしても、その後、Dの知人である別組織のFが同じ要求を発して、D,G,Cを見つけ出したとしたら、FにはもはやGの役割を知る術はないので、迷わずGにも問い合わせることになってしまう。
【0021】
このように窓口業務を行っているだけの実担当者Gに専門外の問い合わせが殺到してしまうこととなるため、仮想的な担当者Aを用意する必要があるのだが、単純にAとGを共存させると、他の担当者が報告書を送信する宛先が変更されてしまうこととなってワークフローを修正する必要が生じ、組織に混乱を招いてしまう。
そこで、本発明では、組織の既存のワークフローを修正することなく、窓口担当者Gに無駄な問い合わせが殺到しないようにするために、図3に示すようなネットワーク構成とし、さらに仮想担当者Aと窓口担当者Gのシステム(情報管理装置)に改良を加えて、窓口担当者Gはワークフローに起因したパイプを持たないようにしている。なお、図3に示すの例では、G−Cのパイプが存在するが、これはワークフローに関する注意事項やノウハウ等、担当者Gと担当者Cとの間のワークフローに従った情報通信以外の通常の情報通信によるパイプである。
【0022】
図4には、実際の担当者が操作するのではなく、仮想的な担当者Aとして自立的に動作するユーザシステム2の構成を示してある。なお、図7に示した部分と同一部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
実担当者が操作する一般のユーザシステム1は図7に示した通りであるが、このシステム1とは若干構成が異なる仮想担当者としてのユーザシステム2がネットワークWに接続されている。なお、このネットワークWには、後述する窓口担当者Gのユーザシステム3も接続されている。
一般の実担当者のユーザシステム1は、ユーザと1対1で存在し、ユーザからの操作に基づいて動作するが、この仮想担当者システム2は、ユーザが存在せず自律的に動作する。言い換えると、ネットワークW上に仮想的なユーザが存在し、この仮想的なユーザが組織内のワークフローに従った或る種類のドキュメントを集める役割を果たす。
【0023】
この仮想担当者システム2は、実担当者が操作する一般ユーザシステム1とほぼ同様な構成であるが、パイプ生成・更新部6に代えて、パイプ更新部14を備えている。このパイプ更新部14は、通信インターフェース9を介して窓口担当者システム3から受け取ったパイプをパイプ管理部7へ格納する。
この仮想担当者システム2は、ユーザが存在しないので、知人と電子メールなどでコミュニケーションすることで自らパイプを生成することがなく、窓口担当者システム3から供給されるパイプがパイプ管理部7に格納される。
【0024】
なお、仮想担当者システム2においても、パイプの更新に際しては、パイプ検索部11を使って該当するパイプを取り出し、パイプの内容を更新してからパイプ管理部7へ戻すことが行われ、また、要求処理に際しては、要求処理部10が通信インターフェース9を介してネットワークWにつながった知人から要求を受け取り、パイプ管理部7のパイプの中から要求にマッチしたものを探し出し、そのパイプの宛先人を紹介するとともに、パイプ合成部12が紹介した人と要求してきた知人とのパイプを自動合成してパイプ管理部7へ格納するが、これら処理においても、窓口担当者システム3から供給されたパイプだけを利用している。
【0025】
図5には、ワークフローの窓口業務を行う実担当者Gが操作するユーザシステム3の構成を示してある。なお、図7に示した部分と同一部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
この窓口担当者システム3はユーザからの操作に基づいて動作するが、組織内のワークフローに従った或る種類のドキュメントを受け付ける単なる窓口の役割を果たす。窓口担当者システム3は、実担当者が操作する一般ユーザシステム1とほぼ同様な構成であるが、パイプ生成・更新部6に代えてパイプ生成部15を備え、また、特有の機能として仮想パイプ転送部16を備えている。
【0026】
仮想システムパイプ転送部16は、組織の中に用意された仮想担当者システム2のアドレスをメモリに記憶しており、ワークフローに従ったドキュメント受信に基づくパイプを仮想担当者システム2にネットワークWを使って供給する。
また、窓口担当者システム3のコミュニケーション検出部5は、受信した電子メールからテキストを取り出す時に、通常通りに電子メールの送信者と受信者とのパイプとして登録するか、仮想担当者システム2へ転送するパイプとするかを、ユーザからの入力に基づいて、或いは、電子メールに付加された種別情報に基づいて自動的に選択する。パイプ生成部15は、この選択に従って、パイプを生成する際に、通常通りに電子メールの送信者と受信者とのパイプを生成してパイプ管理部7に格納させ、または、送信者と仮想担当者システム2とのパイプを生成して仮想システムパイプ転送部16に転送させるかを行う。
【0027】
このようなパイプのあて先判断は、現在の電子メールフィルタリング技術を使えば、決まった送信先、もしくは送信元によって電子メールを分類したり、決まったキーワードを含んだテキストだけ集めることなどが可能である。また、フィルタリングの設定をユーザの操作から学習させることも可能である。したがって、これらのフィルタリング技術を応用すれば、パイプのあて先判断を完全自動化或いは半自動化することができ、ユーザの負担を軽減することができ。
【0028】
図6には、窓口担当者システム3(G)の処理手順を示してある。
まず、コミュニケーション検出部5が電子メールによるコミュニケーションから送信者と受信者に共通な話題を含んだテキストを抽出し(ステップS1)、通常通りに電子メールの送信者と受信者とのパイプとするか、仮想担当者とのパイプとするかを判別する(ステップS2)。
次いで、パイプ生成部15がテキストを形態素解析エンジンを使ってキーワードに分解してパイプを生成し(ステップS3)、パイプの宛先をステップS2の判別結果に従って実在する知人か仮想担当者かに切り替える(ステップS4)。
【0029】
従来通りの一般的なコミュニケーションのパイプである場合には、このパイプをローカルのパイプ管理部7に登録する(ステップS5)。なお、既に存在するパイプを更新するのであれば、ローカルのパイプ管理部7から既存のパイプをパイプ検索部11を使って取り出し、内容を更新して元に戻す。
一方、仮想担当者システム2のパイプにする場合には、仮想システムパイプ転送部16に記録されている仮想担当者システム2のアドレスを使って、生成されたパイプを通信インターフェース9を通して転送し(ステップS6)、仮想担当者システム2のパイプ管理部7にパイプを登録する(ステップS7)。なお、仮想担当者システム2でも、上記と同様にして、既に存在するパイプの更新処理を行う。
【0030】
したがって、図3に示した知人のネットワークにおいて、窓口担当者Gのローカルに存在するシステムを図5に示したシステム3とし、仮想担当者Aのローカルに存在するシステムを図4に示したシステム2とすることで、ワークフローにより窓口担当者Gに送信されるドキュメントは、結果として仮想担当者Aにパイプとして登録される。これによって、一般の担当者B,C,D,Eから窓口担当者Gへの既存のワークフローを変更する必要なく、ワークフローに基づいて生成されたパイプを使った問い合わせは全て仮想担当者Aに届いて、窓口担当者Gが当該問合せによって煩わされる事態が防止されるとともに、当該問合せに対しては仮想担当者Aのパイプ合成処理によって適当な担当者の紹介が行われる。
【0031】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、ワークフローによって生成されるパイプを窓口担当者から仮想担当者へ転送するようにしたため、既存のワークフローに変更を加える必要をなくして、窓口担当者に本人の興味や専門分野とはおおよそ無関係な問い合わせが殺到してしまう事態を防止することができ、しかも、組織として有用な情報は適切に流通させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 仮想担当者を単純に設定した知人のネットワークを示したグラフである。
【図2】 仮想担当者を用いない従来型の知人のネットワークを示したグラフである。
【図3】 本発明の一実施形態に係る知人のネットワークを示したグラフである。
【図4】 本発明の一実施形態に係る仮想担当者システムを示す構成図である。
【図5】 本発明の一実施形態に係る窓口担当者システムを示す構成図である。
【図6】 本発明の一実施形態に係る窓口担当者システムの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】 一般的な担当者システムを示す構成図である。
【符号の説明】
W・・・ネットワーク、 1・・・ユーザシステム、
2・・・仮想担当者のユーザシステム、
3・・・窓口担当者のユーザシステム、
5・・・コミュニケーション検出部、 6・・・パイプ生成更新部、
7・・・パイプ管理部、 8・・・ユーザインターフェース、
9・・・通信インターフェース、 10・・・要求処理部、
11・・・パイプ検出部、 12・・・パイプ合成部、
13・・・パイプ維持部、 14・・・パイプ更新部、
15・・・パイプ生成部、 16・・・仮想システムパイプ転送部、

Claims (3)

  1. それぞれ担当者が操作する複数の情報管理装置をネットワークで接続してコミュニティを構成し、コミュニティに設定されたワークフローに従った情報を前記情報管理装置の内に設定した窓口用の情報管理装置へ送信する情報流通システムにおいて、
    前記コミュニティ内に担当者を要せずに自律動作する仮想担当者の情報管理装置を設け、
    前記担当者が操作する各実担当者の情報管理装置は、他の情報管理装置との間で情報の通信を行う通信手段と、通信手段により情報の通信を行った他の情報管理装置との間のつながりを示すパイプ情報を生成するパイプ生成手段と、パイプ情報を管理するパイプ管理手段と、を備え、
    前記窓口用の情報管理装置は、他の情報管理装置との間で情報の通信を行う窓口用通信手段と、窓口用通信手段により他の情報管理装置から受信した情報についてユーザからの入力或いは受信情報に付加された種別情報に基づいてワークフローに従った情報通信であるかどうかを選択する窓口用選択手段と、窓口用選択手段によりワークフローに従った情報通信であることが選択された場合には自己の代わりに仮想担当者の情報管理装置と当該他の情報管理装置との間のつながりを示すパイプ情報を生成する窓口用パイプ生成手段と、窓口用パイプ生成手段により前記ワークフローに従った情報通信について生成したパイプ情報を前記仮想担当者の情報管理装置へ転送する窓口用パイプ転送手段と、を備え、
    前記仮想担当者の情報管理装置は、他の情報管理装置との間で情報の通信を行う仮想用通信手段と、パイプ情報を管理する仮想用パイプ管理手段と、仮想用通信手段により受信した前記窓口用の情報管理装置から転送されたパイプ情報を仮想用パイプ管理手段に格納する仮想用パイプ更新手段と、パイプ情報を仮想用パイプ管理手段により管理されているパイプ情報から検索する仮想用パイプ検索手段と、仮想用通信手段により他の情報管理装置からの紹介要求を受け付けた場合には当該紹介要求に合致するパイプ情報を仮想用パイプ検索手段により検索して検索されたパイプ情報の相手装置を要求元の当該他の情報管理装置に対して仮想用通信手段により紹介する仮想用要求処理手段と、当該相手装置と当該要求元の他の情報管理装置との間のつながりを示すパイプ情報を仮想用パイプ管理手段により管理されているパイプ情報を合成して生成する仮想用パイプ合成手段と、備えことを特徴とする情報流通システム。
  2. 請求項1に記載の情報流通システムにおいて、
    前記窓口用の情報管理装置には、イプ情報を管理する窓口用パイプ管理手段が備えられ、前記窓口用パイプ生成手段は前記窓口用選択手段により他の情報管理装置から受信した情報について通常の情報通信であることが選択された場合には自己の情報管理装置と当該他の情報管理装置との間のつながりを示すパイプ情報を生成することを特徴とする情報流通システム。
  3. それぞれ担当者が操作する複数の情報管理装置をネットワークで接続してコミュニティを構成し、コミュニティに設定されたワークフローに従った情報を前記情報管理装置の内に設定した窓口用の情報管理装置へ送信する情報流通方法において、
    前記コミュニティ内に担当者を要せずに自律動作する仮想担当者の情報管理装置を設け、
    前記担当者が操作する各実担当者の情報管理装置は、通信手段が他の情報管理装置との間で情報の通信を行い、パイプ生成手段が通信手段により情報の通信を行った他の情報管理装置との間のつながりを示すパイプ情報を生成し、パイプ管理手段がパイプ情報を管理し、
    前記窓口用の情報管理装置は、窓口用通信手段が他の情報管理装置との間で情報の通信を行い、窓口用選択手段が窓口用通信手段により他の情報管理装置から受信した情報についてユーザからの入力或いは受信情報に付加された種別情報に基づいてワークフローに従った情報通信であるかどうかを選択し、窓口用選択手段によりワークフローに従った情報通信であることが選択された場合には窓口用パイプ生成手段自己の代わりに仮想担当者の情報管理装置と当該他の情報管理装置との間のつながりを示すパイプ情報を生成し、窓口用パイプ転送手段が前記窓口用パイプ生成手段により前記ワークフローに従った情報通信について生成したパイプ情報を前記仮想担当者の情報管理装置へ転送し、
    前記仮想担当者の情報管理装置は、仮想用通信手段が他の情報管理装置との間で情報の通信を行い、仮想用パイプ管理手段パイプ情報を管理し、仮想用パイプ更新手段が仮想用通信手段により受信した前記窓口用の情報管理装置から転送されたパイプ情報を仮想用パイプ管理手段に格納し、仮想用要求処理手段が仮想用通信手段により他の情報管理装置からの紹介要求を受け付けた場合には仮想用パイプ検索手段により当該紹介要求に合致するパイプ情報を仮想用パイプ管理手段により管理されているパイプ情報から検索して検索されたパイプ情報の相手装置を要求元の当該他の情報管理装置に対して仮想用通信手段により紹介し、仮想用パイプ合成手段が当該相手装置と当該要求元の他の情報管理装置との間のつながりを示すパイプ情報を仮想用パイプ管理手段により管理されているパイプ情報を合成して生成することを特徴とする情報流通方法。
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