JP2011133806A - 画像形成装置及びトナー濃度制御プログラム - Google Patents

画像形成装置及びトナー濃度制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像の現像に用いるために現像容器内に貯留された二成分現像剤のトナー濃度が過大となることを、トナー濃度を直接検出することなく防止する。
【解決手段】劣化している現像剤でトナー濃度が過大(10%〜16%程度)の場合、トナー濃度の増大に伴って画像の濃度が低下しかつ画像形成速度によって画像濃度が相違することが明らかとなった。このため、基準画像の濃度が閾値Aより小さい場合(210が肯定)は画像形成速度を切り替えて基準画像の形成・濃度検出・濃度変化量ΔDの演算を行い(212〜218)、変化量ΔDが閾値Bより大きい場合(220が肯定)は、トナー濃度が過大と判断してトナー濃度を低下させる処理(ステップ226〜250)を行う。
【選択図】図5

Description

本発明は画像形成装置及びトナー濃度制御プログラムに関する。
二成分現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置に関する技術として、特許文献1には、現像スリーブ上における現像剤量(現像領域に搬送される現像剤量)を、発光素子と受光素子から成る光学センサによって検出し、検出した現像剤量に基づいて現像バイアスを変化させる技術が開示されている。
また特許文献2には、複数の速度で画像形成可能な画像形成装置において、第1の速度よりも低い第2の速度で画像濃度制御を行う場合に、画像濃度制御に用いるパッチ画像の濃度を、第1の速度で画像濃度制御を行う場合よりも低下させる技術が開示されている。
特開平08−211729号公報 特開2007−298795号公報
本発明は、画像の現像に用いるために現像容器内に貯留された二成分現像剤のトナー濃度が過大となることを、トナー濃度を直接検出することなく防止できる画像形成装置及びトナー濃度制御プログラムを得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る画像形成装置は、トナーとキャリアから成り現像容器内に貯留された二成分現像剤によって画像を現像する現像器により、互いに異なる複数種の画像形成速度で基準画像を各々形成させる基準画像形成手段と、前記複数種の画像形成速度で形成されて濃度検出手段によって各々検出された複数の前記基準画像の濃度差が第1閾値以上の場合に、前記現像容器内の現像剤のトナー濃度を低下させる制御を行う制御手段と、を含んで構成されている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記制御手段は、前記複数種の画像形成速度で複数の前記基準画像を形成したときの複数の前記基準画像の濃度差が少なくとも前記第1閾値未満になる状態迄、前記現像容器内の現像剤のトナー濃度を低下させる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記制御手段は、前記現像容器内の現像剤のトナー濃度を変化させる処理を行った後に、前記現像器により前記複数種の画像形成速度で基準画像が各々形成されるように前記基準画像形成手段を制御し、前記トナー濃度を変化させる前と前記トナー濃度を変化させた後の前記複数の基準画像の濃度差の変化に基づいて、前記現像容器内の現像剤のトナー濃度を低下させる制御を行う。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記制御手段は、前記現像容器内の現像剤のトナー濃度を変化させる処理として、トナー消費用の画像の現像を前記現像器によって行わせることで前記トナー濃度を低下させる処理を行い、前記トナー濃度を低下させる前よりも前記トナー濃度を低下させた後の方が前記複数の基準画像の濃度差が小さい場合に、前記トナー濃度を低下させる前の前記複数の基準画像の濃度差をΔD、前記トナー濃度を低下させた後の前記複数の基準画像の濃度差をΔDa、前記トナー濃度を低下させた際のトナー消費量をP1としたときに、
P2=ΔD÷ΔDa×P1 …(1)
上記(1)式で求まるトナー消費量P2以上のトナーが消費されるようにトナー消費用の画像の現像を前記現像器によって行わせる。
請求項5記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記制御手段は、前記トナー濃度を低下させる前よりも前記トナー濃度を低下させた後の方が前記複数の基準画像の濃度差が大きい場合に、トナー消費用の画像の現像を前記現像器によって行わせることで前記トナー濃度を低下させ、前記現像器により前記複数種の画像形成速度で前記基準画像が各々形成されるように前記基準画像形成手段を制御することを、前記トナー濃度を低下させる前よりも前記トナー濃度を低下させた後の方が前記複数の基準画像の濃度差が小さくなる迄繰り返す。
請求項6記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記制御手段は、前記現像容器内の現像剤のトナー濃度を低下させる制御として、トナー消費用の画像の現像を前記現像器によって行わせ、前記現像器により前記複数種の画像形成速度で前記基準画像が各々形成されるように前記基準画像形成手段を制御することを、前記濃度検出手段によって各々検出された複数の前記基準画像の濃度の差が少なくとも第1閾値未満となる迄繰り返す制御を行う。
請求項7記載の発明は、請求項1〜請求項6の何れかに記載の発明において、前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度及び前記現像器によって現像された画像の画像密度の少なくとも一方に基づき、前記基準画像の濃度と基準値との偏差及び前記画像密度の少なくとも一方に応じたトナー補給量を規定する制御パラメータに従ってトナー補給量を決定し、決定した補給量だけ前記現像容器内へトナーを補給させる補給制御手段を更に備え、前記制御手段は、前記複数種の画像形成速度で形成されて濃度検出手段によって各々検出された複数の前記基準画像の濃度差が第1閾値以上の場合に、前記複数の基準画像の濃度の差が前記第1閾値未満の場合よりも前記現像容器内へのトナーのトナー補給量が減少するように前記制御パラメータの値を変更する。
請求項8記載の発明は、請求項1〜請求項7の何れかに記載の発明において、前記基準画像形成手段は、前記現像器によって第1の画像形成速度で前記第1の基準画像を形成させ、前記第1の画像形成速度で形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記第1の基準画像の濃度が第2閾値よりも低い場合に、前記現像器により前記第1の画像形成速度と異なる第2の画像形成速度で前記第1の基準画像を形成させる。
請求項9記載の発明に係るトナー濃度制御プログラムは、トナーとキャリアから成り現像容器内に貯留された二成分現像剤によって画像を現像する現像器を備えた画像形成装置に内蔵されたコンピュータを、前記現像器により、互いに異なる複数種の画像形成速度で基準画像を各々形成させる基準画像形成手段、及び、前記複数種の画像形成速度で形成されて濃度検出手段によって各々検出された複数の前記基準画像の濃度差が第1閾値以上の場合に、前記現像容器内の現像剤のトナー濃度を低下させる制御を行う制御手段として機能させる。
請求項1,9記載の発明は、画像の現像に用いるために現像容器内に貯留された二成分現像剤のトナー濃度が過大となることを、トナー濃度を直接検出することなく防止できる、という効果を有する。
請求項2記載の発明は、トナー濃度が過大の状態を正確に解消できる、という効果を有する。
請求項3記載の発明は、トナー濃度が過大の状態の解消を、基準画像の形成及び濃度検出の回数を抑制しつつ実現できる、という効果を有する。
請求項4記載の発明は、トナー濃度が過大の状態を解消するためのトナー消費量を、簡易な演算で求めることができる、という効果を有する。
請求項5記載の発明は、トナー濃度が過大の状態を解消するためのトナー消費量が推測困難な状態の場合にも、トナー濃度が過大の状態を解消するためのトナー消費量が推測可能な状態になる迄、トナー濃度を低下させることができる、という効果を有する。
請求項6記載の発明は、トナー濃度が過大となっている状態の解消を簡易な処理で実現できる、という効果を有する。
請求項7記載の発明は、トナー濃度が過大となることが繰り返されることを未然に防止できる、という効果を有する。
請求項8記載の発明は、現像剤のトナー濃度が過大となっていない期間の処理能力の低下を抑制できる、という効果を有する。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 画像形成ユニットの断面図である。 画像形成ユニットの攪拌搬送室の断面図である。 制御部周辺の概略構成を示すブロック図である。 (A)は未使用の現像剤、(B)は劣化した現像剤の、トナー濃度−濃度センサ出力特性の一例を各々示す線図である。 (A)は未使用の現像剤、(B)は劣化した現像剤の、トナー濃度−現像剤搬送量特性の一例を各々示す線図である。 現像剤補給処理の内容を示すフローチャートである。 (A),(B)はトナー強制消費に伴う濃度センサ出力の変化の例を各々示す線図である。 現像剤補給処理において、(A)はΔD>ΔDaの場合、(B)はΔD≦ΔDaの場合の処理を説明するための線図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。図1には、本発明に係る画像形成装置の一例として、フルカラー画像又は白黒画像を形成するプリンタ10が示されている。
プリンタ10内部の上方には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の非磁性のトナーと磁性を有するキャリアから成る補給用の二成分現像剤を収容する現像剤カートリッジ11Y,11M,11C,11Kが交換可能に設けられている。なお、現像剤カートリッジ11Y,11M,11C,11Kに収容された補給用の現像剤におけるトナーとキャリアの配合率は、装置の仕様によっても相違するがトナー:キャリア=9:1程度である。また、以後の説明ではイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(黒)の各色に対応する部材の符号にY、M、C、Kを付与して区別する。
プリンタ10に装填された現像剤カートリッジ11Y,11M,11C,11Kには、それぞれ現像剤供給路13Y,13M,13C,13Kの一端が接続される。なお、現像剤供給路13Y,13M,13C,13Kはパイプから成り、他端側がプリンタ10の側面に沿って下方側へ向けて延設されているが、途中経路の図示は省略する。
また、プリンタ10内部の中央には、Y,M,C,K各色に対応する4つの画像形成ユニット12(12Y,12M,12C,12K)が、正面視にて右斜め下方に向けて互いに一部を重ねた状態で配置されている。ここで、現像剤供給路13Y,13M,13C,13Kの他端は4つの画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kにそれぞれ接続されており、各色の補給用現像剤が各画像形成ユニット12に供給される。
各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kの上方には、転写部14が設けられている。転写部14は、中間転写体の一例としての中間転写ベルト16と、中間転写ベルト16の内側に配置され、各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kの各トナー像を中間転写ベルト16に多重転写させる4つの一次転写部材としての一次転写ローラ18Y,18M,18C,18Kと、中間転写ベルト16上で重ねられたトナー像を、記録用紙Pに転写させる二次転写ローラ20とを有している。
中間転写ベルト16は、図示しないモータによって回転駆動される駆動ローラ22、中間転写ベルト16の張力を調整するテンションローラ24、及び、二次転写ローラ20と対向配置されたバックアップローラ26に一定の張力で巻き掛けられており、駆動ローラ22により、図1の矢印X方向(反時計回り方向)に循環駆動される。一次転写ローラ18Y,18M,18C,18Kは、中間転写ベルト16を挟んでそれぞれの画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kの後述する感光体28(28Y,28M,28C,28K)と対向配置されている。また、一次転写ローラ18Y,18M,18C,18Kには、給電ユニット(図示省略)によりトナーの極性と逆極性(本実施形態では一例として正極性)の転写バイアス電圧が印加される。なお、二次転写ローラ20にも、給電ユニットによりトナーの極性と逆極性の転写バイアス電圧が付与される。
また、中間転写ベルト16が駆動ローラ22に巻き掛けられている位置の外周側にはクリーニング装置30が設けられている。クリーニング装置30はクリーニングブラシ32及びクリーニングブレード34を備え、クリーニングブラシ32及びクリーニングブレード34によって中間転写ベルト16の外周面上の残留トナーや紙粉等を除去する。
また本実施形態では、個々の画像形成ユニット12Y,12M,12C,12K内の現像剤のトナー濃度検知等を目的として、個々の画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kで形成された基準画像が中間転写ベルト16の外周面に転写されることがあり(詳細は後述)、中間転写ベルト16の回転駆動方向に沿って画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kの配列の下流側には、中間転写ベルト16の外周面に転写された基準画像の濃度を検出する濃度センサ100が配設されている。濃度センサ100は、中間転写ベルト16の外周面に光を照射して反射光量を検出することで基準画像の濃度を検出する構成であり、基準画像の濃度が高くなるに従って検出値(出力電圧値)が低くなる特性を有している。
プリンタ10内部のうち記録用紙Pの搬送経路と反対側の側面付近には、プリンタ10の各部の制御を行うプリンタ制御部36が設けられている。また、画像形成ユニット12の下側には、帯電された感光体28の表面に各色に対応した露光光L(LY,LM,LC,LK)を照射して静電潜像を形成する走査露光ユニット40が設けられている。
走査露光ユニット40は、直方体状のフレーム38で密閉されており、内部には4個の半導体レーザ(図示省略)やポリゴンミラー42、f−θレンズ(図示省略)等の部材が設けられており、フレーム38の上面には4本の露光光LY,LM,LC,LKが透過するガラス窓44Y,44M,44C,44Kが設けられている。4個の半導体レーザは、各色の画像データに応じて駆動されることで、各色の画像データに応じて変調された露光光LY,LM,LC,LKを射出する。半導体レーザから射出された露光光LY,LM,LC,LKは、ポリゴンミラー42によって主走査方向に偏向走査され、f−θレンズ、結像レンズ及び複数枚のミラーから成る光学系(図示省略)を経由した後にガラス窓44Y,44M,44C,44Kを透過し、感光体28の斜め下方から感光体28の周面上の露光位置に照射されると共に、感光体28の周面上を走査されることで、感光体28の周面上に静電潜像を形成する。なお、走査露光ユニット40は各画像形成ユニット12毎に個別に設けてもよい。
一方、走査露光ユニット40の下側には、記録用紙Pが収納された給紙カセット46が配置されている。また、給紙カセット46の一端部側には、鉛直方向上方へ向けて記録用紙Pを搬送する用紙搬送路50が形成されている。用紙搬送路50には、記録用紙Pを給紙カセット46から送り出す給紙ローラ48と、記録用紙Pを1枚ずつ搬送する用紙分離搬送用のローラ対52と、中間転写ベルト16の周面上に形成された画像の移動タイミングと記録用紙Pの搬送タイミングを合わせる用紙先端位置合わせローラ54と、が設けられている。給紙カセット46から給紙ローラ48によって順次送出された記録用紙Pは、用紙搬送路50を搬送され、間欠的に回転する用紙先端位置合わせローラ54によって中間転写ベルト16の二次転写位置まで一旦搬送され、停止される。
二次転写ローラ20の上方には定着装置60が設けられている。定着装置60は、加熱ローラ62と、この加熱ローラ62に圧接された加圧ローラ64とを備えている。二次転写ローラ20によって各色のトナー像が転写された記録用紙Pは、転写されたトナー像が加熱ローラ62と加圧ローラ64との圧接部で熱及び圧力により定着され、記録用紙Pの搬送方向下流側に設けられた排出装置の一例としての排紙ローラ66によって、プリンタ10の上部に設けられた排出部68に排出される。また、トナー像の二次転写工程が終了した中間転写ベルト16の表面は、クリーニング装置30によって残留トナーや紙粉等が除去される。
次に、画像形成ユニット12について説明する。ここでは、一例として、画像形成ユニット12Mについて説明する。なお、他の各色に対応した画像形成ユニット12Y,12C,12Kは、画像形成ユニット12Mと同様の構造であるため、説明を省略する。また、画像形成ユニット12Mの各構成部材については、符号Mを省略して表示する。
図2に示すように、画像形成ユニット12は、矢印A(時計回り)方向に回転駆動される感光体28を備えている。感光体28の周囲には、感光体28の回転方向に沿って、感光体28の表面に接触して感光体28を帯電する帯電装置の一例としての帯電ローラ72、前述の露光光Lにより感光体28の周面上に形成された静電潜像を各色の現像剤(トナー)で現像する現像器70、転写後の感光体28の表面に光を照射して除電を行う除電装置の一例としてのイレーズランプ74、及び、除電後の感光体28の表面を清掃するクリーニングユニット76が順に設けられている。
帯電ローラ72は、現像器70の後述する現像剤保持部材としての現像ローラ78よりも鉛直方向下側の配置となるように、画像形成ユニット12の筐体に回転可能に設けられている。また、帯電ローラ72を挟んで感光体28の反対側には、帯電ローラ72の表面に付着したトナー等を取り除くクリーニングローラ79が回転可能に設けられている。なお、帯電ローラ72は図示しない通電手段に接続されており、画像が形成される際に通電されることにより感光体28表面を帯電させる。
現像器70は、画像形成ユニット12Mの左端部に配置され、現像剤Gが充填された現像剤収容室80、現像剤収容室80の右側で現像剤収容室80と感光体28の間に設けられた現像室82、及び、現像剤収容室80及び現像室82の下側に設けられ、現像剤収容室80から供給された現像剤Gを攪拌(混合)して現像室82に搬送する攪拌搬送室84が設けられている。現像剤収容室80は、感光体28側に向けて上部が傾斜した箱状となっており、上部に矩形状の第1開口部83が形成されている。そして、第1開口部83を介して外部から内部へ予め現像剤G(図中の線は、充填後の現像剤の上面高さを表している)が流入され充填されている。なお、現像剤Gの充填後、第1開口部83は封止部材(図示省略)で封止される。また、現像剤収容室80に充填される現像剤Gにおけるトナーとキャリアの比率は、プリンタ10の仕様等によって相違するもののトナー:キャリア=1:9程度である。また、現像剤収容室80及び現像室82は請求項1等に記載の現像容器の一例である。
現像剤収容室80と現像室82の間には、現像剤収容室80の隔壁の一面を構成し、現像剤収容室80と現像室82を仕切る仕切壁86が設けられている。仕切壁86には、現像室82の現像ローラ78に近接して傾斜した傾斜部86Aが形成されており、現像剤収容室80と現像室82は、傾斜部86Aに形成された第2開口部88を介して繋がっている。また、現像剤収容室80は、仕切壁86と対向し且つ画像形成ユニット12Mの側面を構成する側壁81を有している。さらに、現像剤収容室80の下部には、矩形状の第3開口部87が形成されている。現像剤収容室80と攪拌搬送室84は第3開口部87を介して繋がっており、現像剤収容室80に充填(収容)され現像剤収容室80内を流下した現像剤Gは、第3開口部87を通って攪拌搬送室84に流入する。ここで、第2開口部88及び第3開口部87は、予め、それぞれ封止部材85A、85Bで封止されており、プリンタ10への画像形成ユニット12Mの取付け前に、封止部材85A、85Bが画像形成ユニット12Mの一方の側面から引き抜かれることで開放される。
図2及び図3に示すように、攪拌搬送室84は、底面から立設された仕切壁93で仕切られ、第1攪拌路84Aと第2攪拌路84Bの2条の攪拌路が設けられている。仕切壁93の両端部位置には、第1開口94と第2開口95が形成されており、この第1開口94と第2開口95によって、第1攪拌路84Aと第2攪拌路84Bが繋がっている。第1攪拌路84Aの上面は開口しており、第3開口部87が配置され現像剤収容室80と繋がっている。また、第2攪拌路84Bの上面も開口しており、上方に現像ローラ78が配置され現像室82と繋がっている。
第1攪拌路84Aの一端(図2の紙面奥側)は、第2攪拌路84Bの端面よりも外側へ向けて突出した突出部90が形成されており、突出部90の上面には、前述の現像剤供給路13M(図1参照)の他端が接続される現像剤供給口96が形成されている。これにより、画像形成ユニット12M(現像器70)には、現像剤カートリッジ11Mの補給用現像剤が現像剤供給路13Mを流下して供給される。
第1攪拌路84Aには第1攪拌搬送部材91が配置されている。第1攪拌搬送部材91は、画像形成ユニット12Mの筐体に回転可能に支持された第1軸部91Aと、第1軸部91Aの周りに設けられた螺旋状の第1羽根部91Bと、で構成されている。また、第2攪拌路84Bには第2攪拌搬送部材92が配置されている。第2攪拌搬送部材92は、画像形成ユニット12Mの筐体に回転可能に支持された第2軸部92Aと、第2軸部92Aの周りに設けられた螺旋状の第2羽根部92Bと、で構成されている。第1軸部91A及び第2軸部92Aは、図示しないモータ及びギヤから成る駆動手段によって駆動される。ここで、第1軸部91Aが矢印C方向、第2軸部92Aが矢印D方向(矢印C、Dは異なる方向)にそれぞれ回転することで、攪拌搬送室84内の現像剤Gは、供給されたトナーと混合され、それぞれ第1攪拌路84A内、及び第2攪拌路84B内を攪拌混合されながら搬送されて、第1攪拌路84Aと第2攪拌路84Bとの間を矢印方向(図3参照)に循環する。
図2に示すように、現像室82は、下部が第2攪拌路84Bと繋がっており、感光体28側の側壁に第4開口部98が形成されている。また、現像室82は、感光体28の長手方向を軸方向とし、矢印B方向(反時計方向)に回転する現像ローラ78が設けられている。さらに現像室82は、層規制部材として、磁性丸棒トリマ97が設けられている。磁性丸棒トリマ97は、現像ローラ78の回転方向の感光体28よりも上流側で、現像ローラ78外周面と間隔をあけて配置されており、現像ローラ78上の現像剤Gの通過量を規制して、現像ローラ78の周面上に予め決められた厚さの現像剤層を形成させる。
現像ローラ78は、現像室82に形成された第4開口部98を介して感光体28の外周面と対向配置されている。また、現像ローラ78は、現像室82に固定された磁界発生手段としてのマグネットローラ78Bと、中空円筒状でマグネットローラ78Bの外回りを回転可能に設けられた筒状の回転体としての現像スリーブ78Aとで構成されている。なお、現像ローラ78と感光体28の間には現像バイアス電圧が印加されて電界が形成されており、現像時に現像スリーブ78Aによって感光体28と対向する位置へ移動された現像剤G中のトナーは、前記電界により感光体28の周面上へ移動し、これにより感光体28の周面上に形成された静電潜像が現像される。
一方、図2に示すように、画像形成ユニット12Mのクリーニングユニット76は、クリーニングブレード73及び搬送部材75を備えている。クリーニングブレード73は、感光体28の表面と予め定められた接触角で接触し、転写残トナー等を掻き取る。また、搬送部材75はクリーニングブレード73の背面側に配置され、クリーニングブレード73によって掻き取られた転写残トナー等を排トナーボックス(図示省略)に排出する。
画像形成ユニット12Mの感光体28よりも下側で、帯電ローラ72及びクリーニングローラ79の左側には、露光用の空間が形成されており、画像形成ユニット12Mの底面のうち、露光用の空間の下側に位置する部分には露光用開口部69が形成されている。これにより、露光光LMは露光用開口部69を通って感光体28の周面に照射される。
図4に示すように、プリンタ制御部36はマイクロコンピュータ等から成り、CPU36A、ROMやRAMを含むメモリ36B、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等から成る不揮発性の記憶部36Cを含んで構成されている。記憶部36Cには、プリンタ10の各部の動作を制御するための装置制御プログラムに加えて、後述する現像剤補給処理を行うための現像剤補給プログラムもインストールされている。なお、プリンタ制御部36は本発明における基準画像形成手段及び制御手段、請求項7に記載の補給制御手段の一例として各々機能する。また、上記の現像剤補給プログラムは本発明に係るトナー濃度制御プログラムの一例である。
またプリンタ10には、4個の画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kに対応して4個のユニット駆動部102Y,102M,102C,102Kが設けられている。個々のユニット駆動部102は、帯電ローラ72が感光体28を帯電させるための高電圧を発生する帯電制御部104と、現像器70の現像ローラ78(現像スリーブ78A)や攪拌搬送部材91,92を回転駆動させると共に現像ローラ78に印加する現像バイアス電圧を供給する現像器駆動部106と、感光体28を回転駆動させる感光体駆動部108と、を含んで構成されている。ユニット駆動部102Y,102M,102C,102Kはプリンタ制御部36に接続されており、プリンタ制御部36によって動作が制御される。
プリンタ制御部36には走査露光制御部110を介して走査露光ユニット40が接続されている。プリンタ制御部36には記録用紙Pに印刷すべき画像を表すY,M,C,K各色の画像データがPC(Personal Computer)等の外部機器から入力され、この画像データは走査露光制御部110に供給される。走査露光制御部110は、走査露光ユニット40のポリゴンミラー42を回転駆動させると共に、走査露光ユニット40の4個の半導体レーザから射出される露光光Lを、プリンタ制御部36から供給されたY,M,C,K各色の画像データのうちの互いに異なる色の画像データに応じて変調させる。また、プリンタ制御部36には、記録用紙Pの搬送を制御する搬送制御部112、一次転写ローラ18Y,18M,18C,18Kによるトナー像の一次転写や二次転写ローラ20によるトナー像の二次転写、中間転写ベルト16の回転駆動を各々制御する転写制御部114、及び、定着装置60による定着処理を制御する定着制御部116が各々接続されている。
また、プリンタ制御部36には濃度センサ100が接続されており、濃度センサ100による基準画像の濃度の検出結果はプリンタ制御部36に入力される。また、プリンタ制御部36には温度センサ120及び湿度センサ122も接続されており、温度センサ120によって検出されたプリンタ10の設置環境の温度及び湿度センサ122によって検出されたプリンタ10の設置環境の湿度もプリンタ制御部36に各々入力される。更に、プリンタ制御部36には操作パネル118も接続されている。操作パネル118は、LCD等から成り各種情報を表示可能な表示部118Aと、複数のキーを備え利用者による情報入力を受け付ける受付部118Bを含んで構成されており、表示部118Aへの情報表示はプリンタ制御部36によって制御され、利用者によって入力されて受付部118Bによって受け付けられた情報はプリンタ制御部36に入力される。
上述した構成のプリンタ10では、Y,M,C,K各色の画像データに応じて変調された露光光Lが走査露光ユニット40から射出され、走査露光ユニット40から射出された露光光Lが、Y,M,C,K各色に対応する画像形成ユニット12の感光体28の周面上を走査することで、Y,M,C,K各色に対応する画像形成ユニット12の感光体28の周面上には、Y,M,C,K各色のうちの互いに異なる色に対応する静電潜像が各々形成される。
感光体28の周面上に形成された静電潜像は、Y,M,C,K各色に対応する画像形成ユニット12の現像器70により、Y,M,C,K各色のうちの互いに異なる色のトナーを用いて現像される。
これにより、Y,M,C,K各色に対応する画像形成ユニット12の感光体28の周面上には、Y,M,C,K各色のうちの互いに異なる色のトナー像が形成され、各色のトナー像が、4個の一次転写ローラ18Y,18M,18C,18Kにより、互いに重なるように中間転写ベルト16の外周面上に順次転写されることで、中間転写ベルト16の外周面上にはフルカラーのトナー像が形成される。中間転写ベルト16の外周面上に形成されたフルカラーのトナー像は、二次転写ローラ20によって記録用紙P上に二次転写される。そして、記録用紙P上に転写されたトナー像は定着装置60によって定着され、転写されたトナー像が定着された記録用紙Pは排出部68に排出される。
トナー像の転写が終了した後の感光体28の周面上の残留トナーや紙粉等はクリーニングユニット76によって除去される。また、中間転写ベルト16上の残留トナーや紙粉等はクリーニング装置30によって除去される。なお、本実施形態に係るプリンタ10は、感光体28の周速やポリゴンミラー42の回転速度、現像ローラ78(現像スリーブ78A)の回転速度、中間転写ベルト16の回転速度等を切り替えることで、複数種の画像形成速度で画像を形成可能とされている。
次に本実施形態の作用を説明する。個々の画像形成ユニット12の現像器(現像剤収容室80及び現像室82から成る現像容器)70内に貯留されている現像剤のトナー濃度(現像剤中のトナーの重量比)は、画像形成に伴うトナーの消費や現像剤カートリッジ11からの補給用現像剤の補給に応じて変動するが、トナー濃度が過大(例えばトナー濃度が11%〜12%以上)になるとプリンタ10内部へのトナーの飛散やそれに伴う形成画像の画質低下等が生じる可能性がある。但し、現像剤のトナー濃度を直接検出できるセンサは高コストであり、本実施形態では、現像剤のトナー濃度を直接検出することなく、基準画像を形成し、形成した基準画像の濃度検出値に基づいて現像剤のトナー濃度の推定(トナー補給量の算出)を行っている(詳細は後述)が、基準画像の濃度は現像剤の現像性能のばらつき等の影響も受けるので、基準画像の濃度検出値から現像剤のトナー濃度を正確に推定することは困難である。
ここで、本願発明者は、基準画像を形成する際の画像形成速度(感光体28の周速)が基準画像の濃度に及ぼす影響を確認するために、現像容器内の現像剤のトナー濃度を各種濃度に調整した状態で、複数種の画像形成速度で基準画像を形成させ、形成された基準画像の濃度を濃度センサ100によって検出する実験を行った。なお、この実験では、複数種の画像形成速度として230mm/秒(以下、この速度を便宜上"Full Speed"と称する)と125mm/秒(以下、この速度を便宜上"Half Speed"と称する)を適用し、感光体28と現像スリーブ78Aの周速比を感光体28:現像スリーブ78A=1:1.14、基準画像として1on1offで画像密度50%の全面一定濃度の画像(所謂ベタ画像)を用いた。この実験の結果を図5に示す。
図5(A)に示すように、未使用(新品)の現像剤を用いた場合、トナー濃度が12%程度以下の範囲では基準画像の濃度はトナー濃度の増大に伴って単調増加しており(図5では濃度センサ出力値が小さい側が高濃度側である)、トナー濃度が12%程度よりも高い範囲では、トナー濃度の増大に拘わらず基準画像の濃度は殆ど変化していない。これは、濃度センサ100が、高濃度側で感度が鈍くなる特性を有していることに起因している。また、図5(A)からも明らかなように、未使用(新品)の現像剤を用いた場合、画像形成速度を切り替えても基準画像の濃度に明瞭な相違は生じていない。
これに対し、劣化した現像剤を用いた場合は、図5(B)に示すように、トナー濃度が10%程度以下の範囲では、基準画像の濃度がトナー濃度の増大に伴って単調増加しているものの、トナー濃度が10%〜16%程度の範囲では、現像剤中のトナー濃度の増大に伴って基準画像の濃度が低下しており、かつ、トナー濃度が10%〜16%程度の範囲では、画像形成速度によって基準画像の濃度が相違する現象が生ずることが明らかとなった。
また本願発明者は、上記のように劣化した現像剤を用いた場合に、トナー濃度が10%〜16%程度の範囲で画像形成速度によって基準画像の濃度が相違する現象が生ずる原因を探るために、図5に結果を示した実験と同じ条件で、現像ローラ78(現像スリーブ78A)の周面上における単位面積当りの現像剤の搬送量を計測する実験も行った。この実験の結果を図6に示す。図6(A)に示すように、未使用(新品)の現像剤を用いた場合、トナー濃度と現像剤搬送量との関係は、画像形成速度を切り替えても殆ど変化していない。これに対し、劣化した現像剤を用いた場合は、図6(B)に示すように、トナー濃度が10%〜16%程度の範囲において、トナー濃度の変化に対する現像搬送量の変化の仕方が画像形成速度によって相違している。
従って、劣化した現像剤を用いた場合に、トナー濃度が10%〜16%程度の範囲で画像形成速度によって基準画像の濃度が相違する現象が生ずる原因は、トナー濃度が上記範囲のときに画像形成速度によって現像剤搬送量が相違するためであると推察される。なお、本願発明者は、上記のように劣化した現像剤を用いた場合に、トナー濃度が10%〜16%程度の範囲で画像形成速度によって基準画像の濃度が相違する現象は、現像スリーブの周面上の現像剤の層厚を規制する層規制部材の構成の影響も受け、特に、層規制部材としてプリンタ10のように磁性丸棒トリマを用いた場合には上記現象が顕著に現れる(画像形成速度による基準画像の濃度の差がより大きくなる)ことも確認している。
本願発明者は、上記のように、劣化した現像剤であれば、トナー濃度が10%〜16%程度の範囲、すなわちトナー濃度が過大な範囲において、画像形成速度によって基準画像の濃度が相違する現象が生ずることに基づき、トナー濃度が過大となっている可能性が有る場合に、画像形成速度によって基準画像の濃度が相違するか否かを確認する処理を行い、画像形成速度によって基準画像の濃度が相違している場合には、トナー濃度が過大となっていると判断できることに想到した。
上記に基づき、本実施形態に係るプリンタ10では、プリンタ制御部36のCPU36Aによって定期的に現像剤補給プログラムが実行されることで、プリンタ制御部36が図7に示す現像剤補給処理を定期的に行っている。以下、この現像剤補給処理について説明する。
現像剤補給処理では、まずステップ200において、温度センサ120によってプリンタ10の設置環境の温度を、湿度センサ122によってプリンタ10の設置環境の湿度を各々検出させ、温度の検出結果を温度センサ120から取り込むと共に、湿度の検出結果を湿度センサ122から取り込む。次のステップ202では、以降の処理で補給対象とする色をY,M,C,K各色の中から選択する。ステップ204では、プリンタ10における画像形成速度として、プリンタ10で実現可能な複数種の画像形成速度のうち高速側の画像形成速度(例えば前述の"Full Speed")を設定する。なお、このステップ204で設定される画像形成速度は請求項8に記載の第1の画像形成速度の一例である。
ステップ206では、基準画像を形成するための画像データを補給対象色の画像データとして走査露光制御部110へ出力し、補給対象色に対応する画像形成ユニット12及び走査露光ユニット40によって補給対象色の基準画像(例えば一定面積でその全面が一定の画像密度のパッチ画像)をステップ204で設定した画像形成速度で感光体28の周面上に形成させ、形成させた基準画像を補給対象色に対応する一次転写ローラ18によって中間転写ベルト16の外周面に転写させる。ステップ208では、中間転写ベルト16の外周面に転写された補給対象色の基準画像の濃度を濃度センサ100によって検出させ、濃度センサ100による補給対象色の基準画像の濃度検出値を取り込み、取り込んだ濃度検出値を基準画像の濃度D_Fとしてメモリ36Bに記憶させる。
なお、先のステップ200で検出した温度及び湿度は、上記の基準画像の形成・濃度検出において、温度及び湿度の検出値に応じて基準画像の画像密度を調整したり、基準画像の濃度検出条件を変更する(例えば濃度センサ100の発光素子の発光量を変更する)等に用いられる(後述する基準画像の形成・濃度検出についても同様)。
次のステップ210では、ステップ208でメモリ36Bに記憶させた基準画像の濃度D_Fが予め設定された閾値Aよりも低いか否か判定する。なお、閾値Aは請求項8に記載の第2閾値の一例である。基準画像の濃度D_Fが閾値A以上の場合はステップ210の判定が否定されてステップ224へ移行する。この場合、補給対象色の画像形成ユニット12の現像容器内に貯留されている現像剤のトナー濃度は比較的高いと判断できるので、ステップ224では、補給対象色の画像形成ユニット12が画像形成を行った画像の画像密度(画像の全画素のうち画像形成ユニット12がドットを形成した画素の数)に応じて補給対象色のトナー補給量(補給用現像剤の補給量)を決定するための制御パラメータを、1画素当りのトナー補給量が小さくなるように修正し、ステップ252へ移行する。
また、基準画像の濃度D_Fが閾値Aよりも低い場合には、補給対象色の画像形成ユニット12の現像容器内に貯留されている現像剤のトナー濃度が実際に低い可能性があるものの、劣化している現像剤ではトナー濃度が過大の場合(図5(B)に示す例ではトナー濃度が10%〜16%程度の範囲)にトナー濃度の増大に伴って基準画像の濃度が低下する特性を示すことから、補給対象色の画像形成ユニット12の現像容器内に貯留されている現像剤のトナー濃度が過大(例えばトナー濃度が11%〜12%以上)となっている可能性も否定できない。このため、ステップ210の判定が肯定された場合はステップ212へ移行し、プリンタ10における画像形成速度として、プリンタ10で実現可能な複数種の画像形成速度のうち低速側の画像形成速度(例えば前述の"Half Speed")を設定する。
なお、このステップ212で設定される画像形成速度は請求項8に記載の第2の画像形成速度の一例であり、ステップ210の判定が肯定された場合にのみ、以下で説明するようにステップ212で設定した画像形成速度で基準画像を形成する処理を行うことは、請求項8に記載の基準画像形成手段による処理の一例である。
次のステップ214では、基準画像を形成するための画像データを補給対象色の画像データとして走査露光制御部110へ出力し、補給対象色に対応する画像形成ユニット12及び走査露光ユニット40によって補給対象色の基準画像をステップ212で設定した画像形成速度で感光体28の周面上に形成させ、形成させた基準画像を補給対象色に対応する一次転写ローラ18によって中間転写ベルト16の外周面に転写させる。ステップ216では、中間転写ベルト16の外周面に転写された補給対象色の基準画像の濃度を濃度センサ100によって検出させ、濃度センサ100による補給対象色の基準画像の濃度検出値を取り込み、取り込んだ濃度検出値を基準画像の濃度D_Hとしてメモリ36Bに記憶させる。
次のステップ218では、基準画像の濃度D_Fから濃度D_Hを減算した値を、画像形成速度を切り替えた場合の基準画像の濃度変化量ΔDとして演算する。そしてステップ220では、ステップ218で演算した基準画像の濃度変化量ΔDが、予め設定された閾値Bよりも大きいか否か判定する。なお、閾値Bは請求項1等に記載の第1閾値の一例である。図5(A),(B)からも明らかなように、画像形成速度によって基準画像の濃度が大きく相違するのは、現像剤が劣化しておりかつトナー濃度が過大の場合(例えばトナー濃度が10%〜16%程度の範囲の場合)のみであり、基準画像の濃度D_Fが閾値Aよりも低く、かつ、基準画像の濃度変化量ΔDが閾値B未満の場合は、補給対象色の画像形成ユニット12の現像容器内に貯留されている現像剤のトナー濃度は実際に低いと判断できる。
このため、ステップ220の判定が否定された場合はステップ222へ移行し、基準画像の濃度D_Fに基づいて補給対象色のトナー補給量を演算し、補給対象色に対応する画像形成ユニット12の攪拌搬送部材91,92を演算したトナー補給量に対応する時間だけ回転駆動させることで、補給対象色の画像形成ユニット12の現像容器内へ補給用現像剤を補給する。なお、基準画像の濃度に基づくトナー補給量の演算には公知の種々の演算方法を適用可能であり、例えば基準画像の濃度D_Fと目標濃度との偏差が大きくなるに従ってトナー(補給用現像剤)の補給量を増大させる演算方法を適用することができる。
ステップ222でトナー(補給用現像剤)の補給を行うとステップ224へ移行し、補給対象色の画像形成ユニット12が画像形成を行った画像の画像密度に応じて補給対象色のトナー補給量を決定するための制御パラメータを1画素当りのトナー補給量が小さくなるように修正し、ステップ252へ移行する。
ステップ252では上述した処理をY,M,C,K全色について行ったか否か判定する。判定が否定された場合はステップ202へ戻り、ステップ202以降の処理を繰り返す。そして、上述した処理をY,M,C,K全色について行うと、ステップ252の判定が肯定されて現像剤補給処理を終了する。
このように、例えば図8(A),(B)に「濃度センサチェック」の1回目〜5回目として示すように、基準画像の濃度D_Fが閾値A以上(図8では閾値Aを濃度センサ出力=100として示している)か、基準画像の濃度D_Fは閾値Aよりも低いものの、基準画像の濃度変化量ΔDが閾値B以下(図8に示す「濃度センサチェック」の2回目は基準画像の濃度D_Fは閾値Aよりも低い(薄い)ものの濃度変化量ΔDが閾値B以下の場合を表している)の状態で推移していれば、ステップ202〜ステップ224で通常のトナー濃度制御が行われる。
一方、先のステップ220において、基準画像の濃度変化量ΔDが閾値Bよりも大きい場合は、図5(A),(B)からも明らかなように、現像剤が劣化しておりかつトナー濃度が過大となっている可能性が高いと判断できる。このため、ステップ220の判定が肯定された場合はステップ226へ移行し、トナーを強制的に消費させるための画像(トナー強制消費用画像:例えば画像密度100%の画像)の画像データを補給対象色の画像データとして走査露光制御部110へ出力し、補給対象色に対応する画像形成ユニット12及び走査露光ユニット40によって補給対象色のトナー強制消費用画像を感光体28の周面上に形成させることで、補給対象色のトナーを強制的に消費させ、補給対象色の画像形成ユニット12の現像容器内に貯留されている現像剤のトナー濃度を低下させる。
ステップ228では、プリンタ10における画像形成速度として高速側の画像形成速度を設定し、次のステップ230では、基準画像の画像データを補給対象色の画像データとして走査露光制御部110へ出力し、補給対象色に対応する画像形成ユニット12及び走査露光ユニット40によって補給対象色の基準画像をステップ228で設定した画像形成速度で感光体28の周面上に形成させ、形成させた基準画像を補給対象色に対応する一次転写ローラ18によって中間転写ベルト16の外周面に転写させる。またステップ232では、中間転写ベルト16の外周面に転写された補給対象色の基準画像の濃度を濃度センサ100によって検出させ、濃度センサ100による補給対象色の基準画像の濃度検出値を取り込み、取り込んだ濃度検出値をトナー強制消費後の基準画像の濃度D_Fnとしてメモリ36Bに記憶させる。
また、ステップ234ではプリンタ10における画像形成速度として低速側の画像形成速度を設定し、次のステップ236では、基準画像の画像データを補給対象色の画像データとして走査露光制御部110へ出力し、補給対象色に対応する画像形成ユニット12及び走査露光ユニット40によって補給対象色の基準画像をステップ234で設定した画像形成速度で感光体28の周面上に形成させ、形成させた基準画像を補給対象色に対応する一次転写ローラ18によって中間転写ベルト16の外周面に転写させる。またステップ238では、中間転写ベルト16の外周面に転写された補給対象色の基準画像の濃度を濃度センサ100によって検出させ、濃度センサ100による補給対象色の基準画像の濃度検出値を取り込み、取り込んだ濃度検出値をトナー強制消費後の基準画像の濃度D_Hnとしてメモリ36Bに記憶させる。
次のステップ240では、トナー強制消費後の基準画像の濃度D_Fnから濃度D_Hnを減算した値を、トナー強制消費後の基準画像の濃度変化量ΔDnとして演算する。そしてステップ242では、トナー強制消費前の基準画像の濃度変化量ΔDがトナー強制消費後の基準画像の濃度変化量ΔDaよりも大きいか否か判定する。
例として図5(B)に示すように、画像形成速度による基準画像の濃度の差は、トナー濃度が特定濃度 (図5(B)に示す例ではおよそ12%程度)のときに最大となり、画像形成速度によって基準画像の濃度差が生ずるトナー濃度の範囲のうち、トナー濃度が特定濃度よりも低い濃度範囲(図5(B)に示す例ではおよそ10%〜12%の範囲)ではトナー濃度が低くなるに従って基準画像の濃度の差が小さくなる一方で、トナー濃度が特定濃度よりも高い濃度範囲(図5(B)に示す例ではおよそ12%〜16%の範囲)ではトナー濃度が低くなるに従って基準画像の濃度の差が大きくなる。
トナー強制消費前の基準画像の濃度変化量ΔDがトナー強制消費後の基準画像の濃度変化量ΔDaよりも大きい場合、すなわち、例として図8(A)に「濃度センサチェック」の6回目〜9回目として示すように、画像形成速度による基準画像の濃度の差がトナー強制消費後の方が小さい場合は、例として図9(A)にも示すように、補給対象色の画像形成ユニット12の現像容器内に貯留されている現像剤のトナー濃度は、画像形成速度によって基準画像の濃度差が生ずるトナー濃度の範囲のうち、前記特定濃度よりも低い濃度範囲内であると判断できる。また、この特定濃度よりも低い濃度範囲内では、トナー濃度の変化に対して基準画像の濃度差がおよそ線形に変化していると見なすことができる。
このため、ステップ242の判定が肯定された場合はステップ246へ移行し、トナー強制消費前の基準画像の濃度変化量ΔD、トナー強制消費後の基準画像の濃度変化量ΔDn、及び、トナー強制消費における補給対象色のトナーの消費量P1を次の(1)式に代入し、補給対象色の画像形成ユニット12の現像容器内に貯留されている現像剤のトナー濃度が過大となっている状態を解消するための補給対象色のトナーの必要消費量P2を演算する。
P2=ΔD÷ΔDa×P1 …(1)
なお、上記の(1)式は、トナーを消費量P1だけ強制消費することで生じた基準画像の濃度変化量のΔDからΔDnへの減少が、その後もトナー消費量に対して同じ割合で基準画像の濃度変化量が減少していくと仮定したときに、基準画像の濃度変化量が0になるときのトナー消費量を必要消費量P2として算出する演算式である。
次のステップ248では、ステップ246で算出された必要消費量P2に従って、補給対象色に対応する画像形成ユニット12及び走査露光ユニット40によって補給対象色のトナー強制消費用画像を形成させることで、補給対象色のトナーを強制的に消費させる。なお、トナー消費量P1として、トナーの強制消費の際に形成したトナー強制消費用画像におけるドット形成画素の総数を用いた場合、上記(1)式により、トナーの必要消費量P2として、現像剤のトナー濃度過大状態を解消するためのドット形成画素数が算出されることになるので、ステップ248では、補給対象色に対応する画像形成ユニット12及び走査露光ユニット40によって形成させるトナー強制消費用画像におけるドット形成画素数が必要消費量P2に一致するように、形成させるトナー強制消費用画像の数、面積及び画像密度の少なくとも1つを調整する。
これにより、補給対象色の画像形成ユニット12の現像容器内に貯留されている現像剤のトナー濃度は、画像形成速度による基準画像の濃度の差が閾値B以下となる10%前後まで低下され、トナー濃度が過大となっている状態(基準画像の濃度変化量ΔDが閾値Bよりも大きくなる状態)が解消される。なお、上述したステップ226〜ステップ242、ステップ246、ステップ248は請求項1〜3に記載の制御手段による処理の一例であり、特にステップ246、ステップ248は請求項4に記載の制御手段による処理の一例である。
また、トナー強制消費前の基準画像の濃度変化量ΔDがトナー強制消費後の基準画像の濃度変化量ΔDa以下の場合、すなわち、例として図8(B)に「濃度センサチェック」の6回目〜9回目として示すように、画像形成速度による基準画像の濃度の差がトナー強制消費後の方が大きい場合は、例として図9(B)にも示すように、補給対象色の画像形成ユニット12の現像容器内に貯留されている現像剤のトナー濃度は、画像形成速度によって基準画像の濃度差が生ずるトナー濃度の範囲のうち、前記特定濃度よりも高い濃度範囲内であると判断できるが、この場合、先の(1)式を用いてトナー濃度過大状態を解消するための補給対象色のトナーの必要消費量P2を演算することは困難である。
このため、ステップ242の判定が否定された場合はステップ244へ移行し、トナー強制消費前の基準画像の濃度変化量ΔDに、トナー強制消費後の基準画像の濃度変化量ΔDaを代入した後にステップ226に戻る。これにより、トナー強制消費前の基準画像の濃度変化量ΔDがトナー強制消費後の基準画像の濃度変化量ΔDaより大きくなる迄(ステップ242の判定が肯定される迄)、トナーの強制消費やトナー強制消費後の基準画像の濃度変化量ΔDaの検出等の処理(ステップ226〜ステップ244)が繰り返され、トナー強制消費前の基準画像の濃度変化量ΔDがトナー強制消費後の基準画像の濃度変化量ΔDaより大きくなった後に(ステップ242の判定が肯定された後に)、前述のステップ246、248でトナーの必要消費量P2の演算、必要消費量P2に応じた補給対象色のトナーの強制消費が行われることになる。
なお、上記のようにステップ242の判定が否定された場合に、ステップ242の判定が肯定される迄ステップ226〜ステップ244を繰り返すことは、請求項5に記載の制御手段による処理の一例である。
次のステップ250では、補給対象色の画像形成ユニット12の現像容器内に貯留されている現像剤のトナー濃度が過大となったことが再発することを防止するために、補給対象色の画像形成ユニット12が画像形成を行った画像の画像密度に応じて補給対象色のトナー補給量を決定するための制御パラメータを1画素当りのトナー補給量が小さく(例えば0.6〜0.9倍程度に)なるように修正する。なお、このステップ250は請求項7に記載の制御手段による処理の一例である。そしてステップ250の処理を行うと前述のステップ252へ移行する。
なお、上記では、請求項3に記載の「現像容器内の現像剤のトナー濃度を変化させる処理」の一例として、トナーを強制的に消費させることで現像容器内の現像剤のトナー濃度を低下させる処理を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、現像容器内へ補給用現像剤(或いはトナー)を補給させることで現像容器内の現像剤のトナー濃度を上昇させる処理を適用することも可能である。但し、上記処理を行うのは、現像容器内の現像剤のトナー濃度が過大となっている場合であるので、無駄に消費されるトナーの量を抑制するために、補給用現像剤(或いはトナー)の補給よりもトナーの強制消費が望ましい。
また、上記ではトナー濃度が過大となっている状態を解消するための補給対象色のトナーの必要消費量P2を(1)式によって演算する態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばトナー濃度の変化に対する基準画像の濃度変化量ΔDの変化をn次(n≧2)の関数で近似してトナーの必要消費量を推定する演算式やテーブル等を用いて必要消費量P2を求めるようにしてもよい。
また、上記ではトナー強制消費前の基準画像の濃度変化量ΔD、トナー強制消費後の基準画像の濃度変化量ΔDa及びトナー強制消費におけるトナー消費量P1からトナーの必要消費量P2を演算し、必要消費量P2だけトナーを強制消費させることで、トナー濃度が過大の状態を解消する態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、トナー強制消費用画像の形成、基準画像の形成及び基準画像の濃度変化量ΔDの検出を、濃度変化量ΔDが閾値以下(この閾値としては、ステップ220の判定で用いた閾値Bを用いてもよいし、閾値Bより小さい値を用いてもよい)となる迄繰り返すことで、トナー濃度を低下させてトナー濃度が過大の状態を解消するようにしてもよい。なお、上記態様は請求項6記載の発明の一例である。
また、上記では本発明に係るトナー濃度制御プログラムの一例である現像剤補給プログラムがプリンタ制御部36の記憶部36Cに予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、本発明に係るトナー濃度制御プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
また、本発明では、劣化した現像剤を用いた場合に、トナー濃度が10%〜16%程度の範囲で画像形成速度によって基準画像の濃度の相違が生ずる現象を利用して、現像容器内に貯留されている現像剤のトナー濃度が過大となっている状態を検知していたが、上記現象は、現像剤の劣化診断に応用することも可能であることを付記しておく。
10 プリンタ
11 現像剤カートリッジ
12 画像形成ユニット
28 感光体
36 プリンタ制御部
40 走査露光ユニット
70 現像器
78 現像ローラ
97 磁性丸棒トリマ
100 濃度センサ

Claims (9)

  1. トナーとキャリアから成り現像容器内に貯留された二成分現像剤によって画像を現像する現像器により、互いに異なる複数種の画像形成速度で基準画像を各々形成させる基準画像形成手段と、
    前記複数種の画像形成速度で形成されて濃度検出手段によって各々検出された複数の前記基準画像の濃度差が第1閾値以上の場合に、前記現像容器内の現像剤のトナー濃度を低下させる制御を行う制御手段と、
    を含む画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記複数種の画像形成速度で複数の前記基準画像を形成したときの複数の前記基準画像の濃度差が少なくとも前記第1閾値未満になる状態迄、前記現像容器内の現像剤のトナー濃度を低下させる請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記現像容器内の現像剤のトナー濃度を変化させる処理を行った後に、前記現像器により前記複数種の画像形成速度で基準画像が各々形成されるように前記基準画像形成手段を制御し、前記トナー濃度を変化させる前と前記トナー濃度を変化させた後の前記複数の基準画像の濃度差の変化に基づいて、前記現像容器内の現像剤のトナー濃度を低下させる制御を行う請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記現像容器内の現像剤のトナー濃度を変化させる処理として、トナー消費用の画像の現像を前記現像器によって行わせることで前記トナー濃度を低下させる処理を行い、前記トナー濃度を低下させる前よりも前記トナー濃度を低下させた後の方が前記複数の基準画像の濃度差が小さい場合に、前記トナー濃度を低下させる前の前記複数の基準画像の濃度差をΔD、前記トナー濃度を低下させた後の前記複数の基準画像の濃度差をΔDa、前記トナー濃度を低下させた際のトナー消費量をP1としたときに、
    P2=ΔD÷ΔDa×P1 …(1)
    上記(1)式で求まるトナー消費量P2以上のトナーが消費されるようにトナー消費用の画像の現像を前記現像器によって行わせる請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記トナー濃度を低下させる前よりも前記トナー濃度を低下させた後の方が前記複数の基準画像の濃度差が大きい場合に、トナー消費用の画像の現像を前記現像器によって行わせることで前記トナー濃度を低下させ、前記現像器により前記複数種の画像形成速度で前記基準画像が各々形成されるように前記基準画像形成手段を制御することを、前記トナー濃度を低下させる前よりも前記トナー濃度を低下させた後の方が前記複数の基準画像の濃度差が小さくなる迄繰り返す請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記現像容器内の現像剤のトナー濃度を低下させる制御として、トナー消費用の画像の現像を前記現像器によって行わせ、前記現像器により前記複数種の画像形成速度で前記基準画像が各々形成されるように前記基準画像形成手段を制御することを、前記濃度検出手段によって各々検出された複数の前記基準画像の濃度の差が少なくとも第1閾値未満となる迄繰り返す制御を行う請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
  7. 前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の濃度及び前記現像器によって現像された画像の画像密度の少なくとも一方に基づき、前記基準画像の濃度と基準値との偏差及び前記画像密度の少なくとも一方に応じたトナー補給量を規定する制御パラメータに従ってトナー補給量を決定し、決定した補給量だけ前記現像容器内へトナーを補給させる補給制御手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記複数種の画像形成速度で形成されて濃度検出手段によって各々検出された複数の前記基準画像の濃度差が第1閾値以上の場合に、前記複数の基準画像の濃度の差が前記第1閾値未満の場合よりも前記現像容器内へのトナーのトナー補給量が減少するように前記制御パラメータの値を変更する請求項1〜請求項6の何れか1項記載の画像形成装置。
  8. 前記基準画像形成手段は、前記現像器によって第1の画像形成速度で前記第1の基準画像を形成させ、前記第1の画像形成速度で形成されて前記濃度検出手段によって検出された前記第1の基準画像の濃度が第2閾値よりも低い場合に、前記現像器により前記第1の画像形成速度と異なる第2の画像形成速度で前記第1の基準画像を形成させる請求項1〜請求項7の何れか1項記載の画像形成装置。
  9. トナーとキャリアから成り現像容器内に貯留された二成分現像剤によって画像を現像する現像器を備えた画像形成装置に内蔵されたコンピュータを、
    前記現像器により、互いに異なる複数種の画像形成速度で基準画像を各々形成させる基準画像形成手段、
    及び、前記複数種の画像形成速度で形成されて濃度検出手段によって各々検出された複数の前記基準画像の濃度差が第1閾値以上の場合に、前記現像容器内の現像剤のトナー濃度を低下させる制御を行う制御手段
    として機能させるためのトナー濃度制御プログラム。
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JP2015108763A (ja) * 2013-12-05 2015-06-11 株式会社リコー 画像形成装置
JP2020046616A (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置及び速度制御プログラム

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